JP2016118102A - 内燃機関のegr装置 - Google Patents

内燃機関のegr装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016118102A
JP2016118102A JP2014256417A JP2014256417A JP2016118102A JP 2016118102 A JP2016118102 A JP 2016118102A JP 2014256417 A JP2014256417 A JP 2014256417A JP 2014256417 A JP2014256417 A JP 2014256417A JP 2016118102 A JP2016118102 A JP 2016118102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
passage
egr
temperature
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014256417A
Other languages
English (en)
Inventor
享 加藤
Toru Kato
享 加藤
雄介 伯耆
Yusuke Hoki
雄介 伯耆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014256417A priority Critical patent/JP2016118102A/ja
Priority to PCT/IB2015/002361 priority patent/WO2016097843A1/en
Publication of JP2016118102A publication Critical patent/JP2016118102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/35Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories with means for cleaning or treating the recirculated gases, e.g. catalysts, condensate traps, particle filters or heaters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/005Controlling exhaust gas recirculation [EGR] according to engine operating conditions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/0065Specific aspects of external EGR control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/22Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories with coolers in the recirculation passage
    • F02M26/33Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories with coolers in the recirculation passage controlling the temperature of the recirculated gases
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/42Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories having two or more EGR passages; EGR systems specially adapted for engines having two or more cylinders
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

【課題】CO2富化ガスを燃焼室に再循環させることによりNOxの排出量を低減すると共に、未燃ガスの増加を抑制できる内燃機関のEGR装置を提供する。【解決手段】第1EGR通路60は、CO2富化モジュール52によって排ガスから変換されたCO2富化ガスが内燃機関10の吸気通路30へ戻されるように同CO2富化ガスを還流させる。第2EGR通路(70,62)は、排気通路40を流れる排ガスがCO2富化部50をバイパスして内燃機関の吸気通路へ戻されるように排ガスを還流させる。ガス量調整部82は、第1EGR通路を通って吸気通路へ戻されるCO2富化ガスの量と、第2EGR通路を通過して吸気通路へ戻される排ガスの量と、を調整する。これにより、CO2富化ガスの還流による利点(NOx及び煤の発生量の低減)を活用しつつ、CO2富化ガスを還流に伴う不利な点(未燃ガスの発生量の増大)を回避する。【選択図】図1

Description

本発明は、排気再循環(以降、「EGR」と称される場合がある。)を行う内燃機関のEGR装置に関する。
内燃機関の燃焼室から排出された排ガスの一部を排気通路から取り出し、排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路を介して吸気通路へと導いて燃焼室に再度吸気させるEGR装置が広く採用されている。このように燃焼室に再循環される排ガス(即ち、EGRガス)は、外部から燃焼室に新たに吸入される新気と比較して、酸素の濃度が低く且つ二酸化炭素及び水(水蒸気)の濃度が高い。更に、二酸化炭素及び水の比熱比は、新気の主成分である酸素及び窒素の比熱比よりも小さい。
そのため、EGRガスが再循環されているとき(即ち、EGR実行時)に燃焼室に吸入されるガスの酸素濃度及び比熱比は、EGR非実行時に燃焼室に吸入されるガス(新気)の酸素濃度及び比熱比に比べてそれぞれ低い。その結果、ピーク燃焼温度(燃焼室における燃焼温度の最高値)が低下するので、窒素酸化物(NOx)の発生量が減少する。
ところで、NOxの発生量をより低減するためにEGR率(燃焼室に吸入されるガスである「新気とEGRガスとの混合ガス」の総量に対する「EGRガス」の量の比)を過度に高めると、燃焼室内の酸素量が理想的な燃焼に必要とされる酸素量に対して大きく不足する。その結果、燃焼が不安定となり、煤の発生量が増大する事態を招く。
そこで、CO2富化モジュール(二酸化炭素富化モジュール)を排気通路に配置して燃焼室から排出された排ガスから二酸化炭素濃度の高いガスを生成し、その生成されたガスを燃焼室に再循環させるEGR装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。なお、以下において、CO2富化モジュールにより二酸化炭素濃度が高められた排ガス(即ち、排ガスに含まれる二酸化炭素のみを主に含むガス)は、単に、「CO2富化ガス」と称される場合がある。
上記従来のEGR装置によれば、主たる成分が窒素、水及び二酸化炭素である「燃焼室から排出された排ガス」の比熱比よりも小さい比熱比を有するCO2富化ガスがEGRガスとして再循環される。その結果、燃焼室から排出された排ガスをそのままEGRガスとして再循環させる場合と比較して、より少量のEGRガスによってピーク燃焼温度を低下させることができ、以て、NOxの発生量を減少させることができる。従って、上記従来のEGR装置は、燃焼室に吸入されるガスの酸素濃度を過度に低下させることなくNOxの発生量を効果的に低減することができるので、NOxのみならず煤の発生量の増大を回避することができる。
特開2011−001944号公報
しかしながら、CO2富化モジュールは比較的大きな熱容量を有するので、CO2富化モジュールによって生成されるCO2富化ガスの温度は、CO2富化モジュールに流入する排ガスの温度よりも相当に低くなる。このため、燃焼室に流入する「相対的に温度の低いCO2富化ガス」が多量になるとピーク燃焼温度が過度に低下する場合がある。その結果、排気に含まれる未燃ガス(例えば、一酸化炭素(CO)及び炭化水素(HC)等)が増加してしまうという問題が発生する虞がある。
本発明は、上述した問題に対処するために為されたものである。即ち、本発明の目的の一つは、CO2富化ガスを燃焼室に再循環させることによりNOxの排出量を低減でき、且つ、CO2富化ガスの再循環に起因する未燃ガスの排出量の増加を抑制することができる、内燃機関のEGR装置を提供することにある。
本発明に係る内燃機関のEGR装置(以降、「本発明装置」と称される場合がある。)は、CO2富化部と、第1EGR通路と、第2EGR通路と、ガス量調整部と、を備える。
前記CO2富化部は、CO2富化モジュールを含み、且つ、内燃機関の排気通路を流れる排ガス(即ち、燃焼室から排出された通常の排ガス)を同排気通路に接続されたガス入口部から取り入れる。前記CO2富化部は、この取り入れた排ガスを「CO2富化モジュール」を用いて、「排気通路を流れる排ガスに比べて二酸化炭素の濃度が高められたCO2富化ガス」へと変換する。前記CO2富化モジュールは、後述するように、CO2促進輸送現象を利用するモジュール、及び、活性炭等の吸着剤を用いるモジュール等であってよく、特に限定されない。
前記第1EGR通路は、前記変換されたCO2富化ガスが前記内燃機関の吸気通路へ戻されるように同CO2富化ガスを通流(還流)させる通路である。
前記第2EGR通路は、前記排気通路を流れる排ガスが前記CO2富化部をバイパスし、前記CO2富化ガスへと変換されることなく前記吸気通路へ戻されるように、前記排気通路を流れる排ガスを通流(還流)させる通路である。
前記ガス量調整部は、前記第1EGR通路を通って前記吸気通路へ戻される前記CO2富化ガスの量である第1ガス量、及び、前記第2EGR通路を通過して前記吸気通路へ戻される前記排ガスの量である第2ガス量、を調整することができる。
本発明装置によれば、「二酸化炭素の濃度が高められることにより通常の排ガスに比べて比熱比が小さいCO2富化ガス」が第1EGR通路を通して吸気通路に戻される。即ち、排ガスの一部がCO2富化ガスへと転換されてから燃焼室に再循環される。その結果、通常の排ガスをそのままEGRガスとして再循環させる場合と比較して、より少量のEGRガスによってピーク燃焼温度を低下できるので、より少量のEGRガスでNOxの発生量を減少させることができる。
加えて、本発明装置は、第2EGR通路を通して通常の排ガス(相対的に高温のガス)も吸気通路に戻すことができる。従って、相対的に低温のCO2富化ガスのみを再循環した場合にピーク燃焼温度が過度に低下して未燃ガス成分が増大する虞がある場合、CO2富化ガスに加えて或いはCO2富化ガスに代えて、相対的に高温の通常の排ガスを再循環することができる。更に、ガス量調整部により、CO2富化ガスの量及び通常の排ガスの量を調整することができる。
従って、本発明装置は、燃焼室に再循環されるEGRガス全体の温度が過度に低下しないようにすることができ、ピーク燃焼温度の過度の低下を回避することができる。その結果、CO2富化ガスを再循環することがもたらす利点(即ち、より少ないEGRガスでNOxの発生量を低減でき、よって、煤の発生量も低減できる点)を活用しつつ、CO2富化ガスを再循環することがもたらす不利な点(即ち、未燃ガスの発生量の増大)を回避することができる。
本発明装置の一側面において、前記CO2富化部は、前記排気通路から分岐した分岐通路を含む。この分岐通路の一端部は前記CO2富化部のガス入口部を構成する。更に、前記CO2富化モジュールは、前記分岐通路を通して流入する排ガスが透過するCO2促進輸送膜を含む。
CO2促進輸送膜(以降、単に「促進輸送膜」と称される場合がある。)は、例えば、二酸化炭素キャリア及び水分を含む高分子化合物層を多孔質膜等の担体の表面上に形成することによって得られる膜である。一般に、このようなCO2促進輸送膜は高い圧力が加わると破損する虞がある。そのため、CO2促進輸送膜を含むCO2富化モジュールを排気通路に単に(直列に)配設すると、燃焼室から排出された排ガスの総てがCO2富化モジュールに流入するためCO2富化モジュールの内部圧力が過大になり、CO2促進輸送膜が破損する虞がある。
これに対し、上記構成によれば、排ガスが「排気通路から分岐した分岐通路」を通してCO2富化モジュールに流入するので、CO2富化モジュールの内部圧力が過大になり難い。その結果、CO2促進輸送膜が破損する虞を低下させることができる。
ところで、CO2促進輸送膜は、一般に、高温のガスが接触すると劣化(変質又は破損)し、その劣化によってCO2富化機能を十分に発揮することができなくなる虞がある。
そこで、前記CO2富化部は、前記分岐通路に配設され且つ冷媒を用いて前記CO2富化モジュールに流入する排ガスを冷却する排ガス冷却装置を含むことが好ましい。
この構成によれば、CO2富化モジュールに流入する排ガスの温度を冷媒を用いて低下させることができるので、CO2促進輸送膜を有するCO2富化モジュールの寿命を長くすることができる。
この場合、更に、
前記EGR装置は、前記冷媒の温度である冷媒温度を取得し、前記取得された冷媒温度が高いほど前記第1ガス量の上限値が小さくなるように同上限値を決定し、前記第1ガス量が前記決定された上限値以下となるように前記ガス量調整部に指示を与える制御部を備える、
ことが好ましい。
この構成によれば、CO2富化モジュールに流入する排ガスの量の上限値を排ガス冷却装置の冷媒の温度(即ち、冷媒温度)が高いほど小さくすることができる。従って、CO2富化モジュール内の温度が過度に高くならないようにすることができる。その結果、CO2富化モジュールの劣化を招かない範囲において「内燃機関のエミッションを良好にするために必要なCO2富化ガスの量」に出来るだけ近い量のCO2富化ガスを吸気通路に戻すことができる。
本発明装置の他の側面において、
前記第2EGR通路の一端部は、前記排気通路の「前記CO2富化部の前記ガス入口部よりも上流側」の箇所にて同排気通路に接続されている。
これによれば、排気通路と第2EGR通路との接続箇所が燃焼室に近いので、高い温度を有する排ガスを第2EGR通路に流入させて吸気通路に戻すことができる。従って、CO2富化ガスの再循環に起因するピーク燃焼温度の低下を回避するのに必要な排ガスの量を少なくすることができる。その結果、燃焼室に流入するガスの酸素濃度が過度に低下し難いので煤の発生量をより確実に低減することができる。更に、排気通路とCO2富化部のガス入口部との接続箇所が燃焼室から離れるので、一般にCO2富化モジュールの劣化回避の観点からCO2富化モジュールに好ましい相対的に低温の排ガスをCO2富化モジュールに流入させることができる。従って、CO2富化モジュールの劣化を遅らせることができる。
本発明装置の他の側面において、前記第1EGR通路、前記第2EGR通路及び前記第2EGR通路は、次のように構成される。
(1)前記第1EGR通路は、前記CO2富化モジュールのCO2富化ガス流出口と前記吸気通路とを接続(連通)する通路である。
(2)前記第2EGR通路は、
前記排気通路の、前記排気通路を流れる排ガスの流れの向きにおいて前記CO2富化部の前記ガス入口部よりも上流側の箇所と、前記第1EGR通路と、を接続(連通)するバイパス通路と、
前記第1EGR通路の前記バイパス通路が接続されている箇所から前記第1EGR通路の前記吸気通路と接続されている箇所までの前記第1EGR通路の下流部と、
から形成される。
(3)前記ガス量調整部は、
前記第1EGR通路と前記バイパス通路とが接続されている箇所に配置された三方弁と、前記第1EGR通路の前記下流部に配設された流量調整弁と、を含む。
この構成によれば、第1EGR通路の下流部を第2EGR通路の一部として用いているので、第1EGR通路及び第2EGR通路を構成する部材の合計長を短くすることができる。更に、流量調整弁によってEGR率を調整し、三方弁によって「吸気通路に戻されるEGRガスに対するCO2富化ガスの割合(前記第1ガス量と前記第2ガス量との合計に対する前記第1ガス量の比であるCO2富化ガス比率)」を調整することができる。
本発明装置の他の側面は、
前記内燃機関の負荷を取得し、前記取得された負荷が第1負荷である場合には同負荷が同第1負荷よりも高い第2負荷である場合に比べ、CO2富化ガス比率が小さくなるように前記ガス量調整部に指示を与える制御部を備える。CO2富化ガス比率は、前記第1ガス量と前記第2ガス量との合計に対する前記第1ガス量の比である。
この構成によれば、内燃機関の負荷が小さく筒内温度が低い(従って、ピーク燃焼温度が低い)場合、EGRガス全体に占める「相対的に高温の通常の排ガス」の割合を高くすることができる。その結果、ピーク燃焼温度が過度に低下しないようにすることができるので、未燃ガスの発生量が増大しないようにすることができる。
本発明装置の他の側面は、
前記内燃機関の温度と相関を有する機関相関温度を取得し、前記取得された機関相関温度が第1温度である場合には同機関相関温度が同第1温度よりも高い第2温度である場合に比べ、前記CO2富化ガス比率が小さくなるように前記ガス量調整部に指示を与える制御部を備える。
この構成によれば、内燃機関の温度が低く筒内温度が低い(従って、ピーク燃焼温度が低い)ほど、EGRガス全体に占める「相対的に高温の通常の排ガス」の割合を高くすることができる。その結果、ピーク燃焼温度が過度に低下しないようにすることができるので、未燃ガスの発生量が増大しないようにすることができる。
本発明装置の他の側面は、
前記内燃機関の負荷、前記内燃機関の回転速度、及び、前記内燃機関の温度と相関を有する機関相関温度を取得し、
前記取得された負荷、前記取得された回転速度及び前記取得された機関相関温度に基づいて、前記第1ガス量及び前記第2ガス量が調整されるように前記ガス量調整部に指示を与える、
制御部を更に備える。
ピーク燃焼温度は、前記内燃機関の負荷、前記内燃機関の回転速度、及び、前記内燃機関の温度と相関を有する機関相関温度(例えば、冷却水温)と強い相関を有する。従って、上記の構成のように、これらのパラメータに基づいて前記第1ガス量(即ち、相対的に低温のCO2富化ガスの量)及び前記第2ガス量(即ち、相対的に高温の通常の排ガスの量)が調整されれば、ピーク燃焼温度を機関の運転状態に応じた適切な値に設定することができる。従って、NOx、煤及び未燃成分の発生量を効果的に低減することができる。
本発明装置の他の側面は、
前記内燃機関の負荷、前記内燃機関の回転速度、及び、前記内燃機関の温度と相関を有する機関相関温度を取得し、
前記取得された負荷及び前記取得された回転速度に基づいて閾値機関温度を決定し、
前記取得された機関相関温度が前記閾値機関温度よりも高い場合には前記第1ガス量が前記取得された負荷及び前記取得された回転速度に応じた第1所定量に一致し且つ前記第2ガス量が0になるように前記ガス量調整部に指示を与え、
前記取得された機関相関温度が前記閾値機関温度よりも低い場合には前記第2ガス量が前記取得された負荷及び前記取得された回転速度に応じた第2所定量に一致し且つ前記第1ガス量が0になるように前記ガス量調整部に指示を与える、
制御部を更に備える。
この構成によれば、ピーク燃焼温度が過度に低下する虞がない場合にはCO2富化ガスのみを燃焼室に再循環させることができるので、NOx及び煤の発生量を低減できる。一方、ピーク燃焼温度が過度に低下する虞がある場合には排ガスのみを燃焼室に再循環させることができ、未燃ガスの発生量の増大を回避することができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る内燃機関のEGR装置(第1装置)の構成を示す概略図である。 図1に示した電気制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る内燃機関のEGR装置(第2装置)の構成を示す概略図である。 図3に示した電気制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る内燃機関のEGR装置(第3装置)の電気制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る内燃機関のEGR装置(第4装置)の電気制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第1変形例に係る内燃機関のEGR装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1変形例に係る内燃機関のEGR装置が備えるCO2富化部の構成を示す概略図である。 本発明の第2変形例に係る内燃機関のEGR装置の構成を示す概略図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る内燃機関のEGR装置(以降、「第1装置」と称される場合がある。)について説明する。
(構成)
第1装置は、図1に示した内燃機関(機関)10に適用される。機関10は、火花点火式多気筒ガソリンエンジンである。機関10は、本体部20、吸気通路30及び排気通路40を有する。
本体部20は燃焼室21を備える。燃焼室21には燃料噴射弁22から噴射された燃料を含む混合気が供給される。燃焼室21に供給された混合気は点火プラグ23が発生する火花により点火され燃焼する。その結果、排ガスが発生する。
吸気通路30は、吸気管及び吸気ポート等により形成されるガス通路である。吸気通路30にはスロットル弁31が配設されている。スロットル弁31はスロットルモータ32により回転(駆動)される。スロットルモータ32は、後述する電気制御装置90からの信号に応じてスロットル弁31の開度(スロットル弁開度)を変更する。吸気通路30には、図示しないエアフィルタを介して大気(以下、「新気」と称される場合がある。)が導入され、その新気は燃焼室21に前記混合気となって吸入される(図1の白抜きの太い矢印を参照。)。
排気通路40は、排気ポート及び排気管等により形成されるガス通路である。燃焼室21において発生した排ガスは排気通路40を通流し、図示しない触媒装置を通過した後に大気中に放出される(図1のハッチングされた太い矢印を参照。)。
第1装置は、CO2富化部50、第1EGR通路60、不要ガス排出通路65、バイパス通路70、EGR制御弁81、三方弁82及び電気制御装置90を備える。
CO2富化部50は、分岐通路51及びCO2富化モジュール52を備える。
分岐通路51の一端部(第1端部)は排気通路40の所定部位P1にて排気通路40に接続され、分岐通路51の他端部(第2端部)はCO2富化モジュール52の排ガス流入口52aに接続されている。これにより、分岐通路51は、排気通路40を流れる排ガスの一部をCO2富化モジュール52に流入させるようになっている。従って、所定部位P1は、CO2富化部50のガス入口部P1でもある。
CO2富化モジュール52(の筐体)は、排ガス流入口52a、CO2富化ガス流出口52b及び不要ガス排出口52cを有する。更に、CO2富化モジュール52は、CO2促進輸送膜(「二酸化炭素促進輸送膜」又は「促進輸送膜」と称される場合がある。)52dを有する。CO2富化ガス流出口52bはCO2富化部50のCO2富化ガス流出口52bでもあり、不要ガス排出口52cはCO2富化部50の不要ガス排出口52cでもある。
CO2促進輸送膜52dは、二酸化炭素選択透過性を有し、種々のガスが混合したガスから二酸化炭素を選択的に分離することができる膜である。CO2促進輸送膜52dは、二酸化炭素キャリア及び水分を含む高分子化合物層を多孔質膜等の担体の表面上に形成することによって得られる。具体的には、CO2促進輸送膜52dは、ポリビニルアルコール(PVA)系ポリマー等の含水ゲルに炭酸塩及びアミン等から選ばれる二酸化炭素キャリアの溶液を含浸させた促進輸送膜である。本例において、CO2促進輸送膜52dは、ポリビニルアルコール−ポリアクリル酸共重合体ゲル膜に炭酸セシウムを添加したゲル層を親水性多孔質膜に担持させることによって形成されている。なお、CO2促進輸送膜の詳細は、特開2013−27841号にも開示されており、この特許文献の開示内容は引用により本願に組み込まれる。
分岐通路51及び排ガス流入口52aを通してCO2富化モジュール52の内部に流入した排ガスは、CO2促進輸送膜52dによってCO2富化ガスとそれ以外のガス(以下、「不要ガス」と称される場合がある。)に分離される。CO2富化モジュール52は、このようにしてCO2富化ガスを生成し、そのCO2富化ガスをCO2富化ガス流出口52bから流出させ、且つ、不要ガスを不要ガス排出口52cから流出させる。
第1EGR通路60は、CO2富化モジュール52によって生成されたCO2富化ガスが吸気通路30へ戻されるようにCO2富化ガスを通流させるEGR通路である。より具体的に述べると、第1EGR通路60の一端部(第1端部)はCO2富化ガス流出口52bに接続され、第1EGR通路60の他端部(第2端部)は「吸気通路30のスロットル弁31の下流側の所定部位P2」に接続されている。即ち、第1EGR通路60は、CO2富化部50のCO2富化ガス流出口52bと吸気通路30(所定部位P2)とを連通している。なお、所定部位P2は「EGRガス合流部P2」と称される場合がある。
不要ガス排出通路65は、CO2富化モジュール52によって生成された不要ガスが排気通路40へ戻されるように不要ガスを通流させる通路である。より具体的に述べると、不要ガス排出通路65の一端部(第1端部)は不要ガス排出口52cに接続され、不要ガス排出通路65の他端部(第2端部)は、「排気通路40の、分岐通路51が接続された部位(即ち、CO2富化部50のガス入口部P1)よりも下流側の所定部位P3」に接続されている。即ち、不要ガス排出通路65は、CO2富化部50の不要ガス排出口52cと排気通路40(所定部位P3)とを連通している。
バイパス通路70は、排気通路40を流れる排ガスがCO2富化部50をバイパスし、CO2富化ガスへと変換されることなく吸気通路30へ戻されるように、排気通路を流れる排ガスを通流させる第2EGR通路の一部を構成している。
より具体的に述べると、バイパス通路70の一端部(第1端部)は「排気通路40の、分岐通路51が接続された部位(即ち、CO2富化部50のガス入口部P1)よりも上流側の所定部位P4」に接続されている。バイパス通路70の他端部(第2端部)は、第1EGR通路60の所定部位P5に接続されている。即ち、バイパス通路70は、排気通路40(所定部位P4)と第1EGR通路60(所定部位P5)とを連通している。なお、第1EGR通路60の、CO2富化ガス流出口52bに接続されている一端部(第1端部)と所定部位P5との間は、「第1EGR通路60の上流部61」と称される場合がある。更に、第1EGR通路60の、所定部位P5と吸気通路30の所定部位P2(EGRガス合流部P2)との間は、「第1EGR通路60の下流部62」と称される場合がある。
EGR制御弁81は、第1EGR通路60に配設された流量調整弁である。より具体的に述べると、EGR制御弁81は、第1EGR通路60の「他端部(第2端部、所定部位P2)と、バイパス通路70が接続されている箇所(所定部位P5)と、の間」の部分(即ち、第1EGR通路60の下流部62)に配設されている。EGR制御弁81は、電気制御装置90からの信号(例えば、デューティ信号)に応答してその弁開度Dが変更され、それにより後述のEGR率を調整することができるようになっている。
三方弁(合流三方弁)82は、第1EGR通路60のバイパス通路70が接続されている箇所(所定部位P5)に配設されている。より具体的に述べると、三方弁82は次に述べるように第1EGR通路60に配設されている。
(1)三方弁82の第1ガス出入口に「CO2富化ガス流出口52bから第1EGR通路60の上流部61に流出されたCO2富化ガス」が流入する。
(2)三方弁82の第2ガス出入口にバイパス通路70を通流する排ガスが流入する。
(3)三方弁82の第3出入口から、第1ガス出入口又は第2ガス出入口から流入したガスが第1EGR通路60の下流部62に(EGR制御弁81に向けて)流出する。
三方弁82は、電気制御装置90からの信号に応答して、第1ガス出入口を第3ガス出入口に連通する第1状態と、第2ガス出入口を第3ガス出入口に連通する第2状態と、の何れかの状態を選択的に実現することができる。従って、三方弁82の状態が第1状態となったとき、CO2富化ガスが第1EGR通路60を通って吸気通路30に戻される。三方弁82の状態が第2状態となったとき、排気通路40を流れる排ガスが(CO2富化部50をバイパスしてCO2富化ガスに変更されることなく)バイパス通路70及び第1EGR通路60の下流部62を通って吸気通路30に戻される。なお、「バイパス通路70及び第1EGR通路60の下流部62」は「第2EGR通路」を構成していると言うこともできる。
電気制御装置90は、一定の時間(周期)Tのうちの第1時間T1だけ三方弁82を第1状態に設定し、一定の時間Tのうちの残りの時間(第2時間)T2(=T−T1)だけ第2状態に設定し、このような動作を繰り返し行う。後述するように、電気制御装置90は第1時間T1及び第2時間T2を機関10の運転状態等に応じて変更することができる。
ここで、CO2富化ガス比率Rについて述べる。以下において、吸気通路30に流入するCO2富化ガス(即ち、第1EGR通路60の上流部61及び下流部62を流れるガス)の単位時間あたりの量を第1ガス量G1と称し、吸気通路30に流入する通常の排ガス(即ち、バイパス通路70と第1EGR通路60の下流部62とから構成される第2EGR通路を流れるガス)の単位時間あたりの量を第2ガス量G2と称する。このとき、CO2富化ガス比率Rは、「第1ガス量G1と第2ガス量G2との合計」に対する「第1ガス量G1」の比(R=G1/(G1+G2))であると定義される。
電気制御装置90は、CPU、ROM、RAM及びインターフェース等を含む周知のマイクロコンピュータを備える電気回路である。電気制御装置90は以下に述べるセンサと接続され、それらのセンサからの検出信号を受信する。
・吸入空気量(質量流量)Gaを検出するエアフローメータ91。
・機関10の回転速度(機関回転速度)NEを検出する回転速度センサ92。
・機関10の冷却水の温度(冷却水温)THWを検出する冷却水温センサ93。
更に、電気制御装置90は、燃料噴射弁22、点火プラグ23、スロットルモータ32、EGR制御弁81及び三方弁82等を駆動するための信号をそれらに送出する。
(具体的作動)
電気制御装置90のCPU(以下、単に「CPU」と称する。)は、所定時間が経過する毎に図2にフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは図2のステップ200から処理を開始し、以下に述べるステップ210乃至ステップ260の処理を順に行い、ステップ295に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ210:CPUは機関回転速度NEを取得する。
ステップ220:CPUは機関負荷KLを下記の(1)式に従って計算する。(1)式において、Mcは検出される吸入空気量Gaと検出される機関回転速度NEとから求められる「ある気筒の1吸気行程にてその気筒に吸入される空気量(筒内吸入空気量)」であり、ρは空気密度(単位は(g/l))、Lは機関10の排気量(単位は(l))、「4」は機関10の気筒数である。
Figure 2016118102
ステップ230:CPUは、CO2富化ガス比率R(目標値)を機関負荷KLに基づいて決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関負荷KLをブロックB1に示したルックアップテーブルMapR(KL)に適用することにより、CO2富化ガス比率Rを決定する。テーブルMapR(KL)は事前実験により求められたデータに基づいて作成されROMに予め格納されている。このテーブルMapR(KL)によれば、CO2富化ガス比率Rは機関負荷KLが大きいほど大きくなるように決定される。これは、機関負荷KLが大きいほどピーク燃焼温度が高くなるので、相対的に低温のCO2富化ガスをより多く再循環させても、ピーク燃焼温度が過度に低下しないからである。
ステップ240:CPUは、決定されたCO2富化ガス比率Rに基づいて、上述した第1時間T1及び第2時間T2を決定する。より具体的に述べると、CPUは、決定されたCO2富化ガス比率RをルックアップテーブルMapT1(R)に適用することにより時間T1を決定し、決定されたCO2富化ガス比率RをルックアップテーブルMapT2(R)に適用することにより時間T2を決定する。テーブルMapT1(R)及びテーブルMapT2(R)は事前実験により求められたデータに基づいて作成されROMに予め格納されている。なお、CPUは第1時間T1を下記の(2)式により求め、第2時間T2を下記の(3)式により求めてもよい。
Figure 2016118102
ステップ250:CPUは、機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づいてEGR制御弁81の開度D(目標値)を決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関回転速度NE及び機関負荷KLをブロックB2に示したルックアップテーブルMapD(NE,KL)に適用することにより、開度Dを決定する。テーブルMapD(NE,KL)は事前実験により求められたデータに基づいて作成されROMに予め格納されている。
ステップ260:CPUは、第1時間T1及び第2時間T2に応じて三方弁82の状態を制御する。更に、CPUは、EGR制御弁81の実際の開度がステップ250にて決定された開度Dに一致するようにEGR制御弁81を駆動する。
以上、説明したように、第1装置は、CO2富化モジュール52を含むCO2富化部50を有する。CO2富化部50は、内燃機関10の排気通路40を流れる排ガス(即ち、燃焼室21から排出された通常の排ガス)を排気通路40に接続されたガス入口部P1から取り入れる。CO2富化部50は、この取り入れた排ガスを「CO2富化モジュール52」を用いて「排気通路40を流れる排ガスに比べて二酸化炭素の濃度が高められたCO2富化ガス」へと変換する。
更に、第1装置は、
前記変換されたCO2富化ガスが吸気通路30へ戻されるように同CO2富化ガスを通流させる第1EGR通路60と、
前記排気通路40を流れる排ガスが前記CO2富化部50をバイパスし、前記CO2富化ガスへと変換されることなく前記吸気通路30へ戻されるように同排気通路40を流れる排ガスを通流させる第2EGR通路(70及び62)と、
前記第1EGR通路60を通って前記吸気通路30へ戻される前記CO2富化ガスの量である第1ガス量及び前記第2EGR通路(70及び62)を通過して前記吸気通路30される前記排ガスの量である第2ガス量を調整するガス量調整部(81及び82)と、
を備える。
よって、第1装置によれば、「二酸化炭素の濃度が高められることにより通常の排ガスに比べて比熱比が小さいCO2富化ガス」が第1EGR通路60を通して吸気通路30にEGRガスとして戻される。その結果、通常の排ガスをそのままEGRガスとして再循環させる場合と比較して、より少量のEGRガスによってピーク燃焼温度を低下できるので、より少量のEGRガスでNOxの発生量を減少させることができ、更に、燃焼室21内の酸素濃度が過度に低下しないので煤の発生量を低減することができる。
加えて、第1装置は、第2EGR通路(70、62)を通して通常の排ガス(相対的に高温のガス)も吸気通路30にEGRガスとして戻すことができる。従って、相対的に低温のCO2富化ガスに加えて相対的に高温の通常の排ガスを再循環することができる。更に、ガス量調整部(81、82)により、再循環されるCO2富化ガスの量及び再循環される通常の排ガスの量を調整することができる。従って、燃焼室21に再循環されるEGRガス全体の温度が過度に低下しないようにすることができ、ピーク燃焼温度の過度の低下を回避することができる。その結果、未燃ガスの発生量の増大を回避することができる。
前記CO2富化部50は、前記排気通路40から分岐した分岐通路51を含み、
前記CO2富化モジュール52は、前記分岐通路51を通して流入する排ガスが透過するCO2促進輸送膜52dを含む。
従って、第1装置においては、排ガスが「排気通路40から分岐した分岐通路51」を通してCO2富化モジュール52に流入するので、CO2富化モジュール52が排気通路40に配設された場合に比べ、CO2富化モジュール52に流入する排ガスの量を小さくできる。その結果、CO2富化モジュール52の内部圧力が過大になり難いので、CO2促進輸送膜52dが破損する虞を低下させることができる。
更に、前記第2EGR通路(70、62)の一端部であるバイパス通路70の一端部(第1端部)は、前記排気通路40の「前記CO2富化部50のガス入口部P1よりも上流側」の箇所(所定部位P4)にて同排気通路40に接続されている。所定部位P4における排ガスの温度は、ガス入口部P1の排ガスの温度よりも当然に高い。
従って、第1装置は、相対的に高温の排ガスを吸気通路30に戻すことができるから、CO2富化ガスの再循環に起因するピーク燃焼温度の低下を回避するのに必要な「再循環させる排ガス」の量を少なくすることができる。その結果、燃焼室21に流入するガスの酸素濃度が過度に低下し難いので煤の発生量をより確実に低減することができる。
更に、第1装置は次の特徴を備えている。
(1)前記第1EGR通路60は、前記CO2富化部50のCO2富化ガス流出口52bと前記吸気通路30とを連通する通路である。
(2)前記第2EGR通路(62、70)は、
前記排気通路40の、前記排気通路40を流れる排ガスの流れの向きにおいて前記CO2富化部50のガス入口部P1よりも上流側の箇所(所定部位P4)と、前記第1EGR通路60と、を連通するバイパス通路70と、
前記第1EGR通路60の前記バイパス通路70が接続されている箇所(所定部位P5)から前記第1EGR通路60の前記吸気通路30と接続されている箇所(所定部位P2)までの前記第1EGR通路の下流部62と、
から形成される。
(3)前記ガス量調整部は、
前記第1EGR通路60と前記バイパス通路70とが接続されている箇所(所定部位P5)に配置された三方弁82と、前記第1EGR通路60の前記下流部62に配設された流量調整弁(EGR制御弁81)と、を含む。
従って、第1装置は、第1EGR通路60の下流部62を第2EGR通路(62、70)の一部として用いているので、第1EGR通路及び第2EGR通路を構成する部材の合計長を短くすることができる。更に、流量調整弁であるEGR制御弁81によってEGR率を調整し、三方弁82によってCO2富化ガス比率を調整することができる。なお、本例におけるEGR率は、燃焼室21に流入するガスの量(即ち、第1ガス量G1と第2ガス量G2と単位時間あたりに吸入される新気の量との総和)に対する「第1ガス量G1と第2ガス量との和」の比である。
更に、第1装置は、前記内燃機関10の負荷KLを取得し、前記取得された負荷KLが低いほど、CO2富化ガス比率Rが小さくなるように前記ガス量調整部(三方弁82)に指示を与える制御部(電気制御装置90、図2のステップ230及びブロックB1を参照。)を備える。即ち、第1装置によれば、取得された負荷KLが第1負荷である場合には同負荷KLが同第1負荷よりも高い第2負荷である場合に比べ、CO2富化ガス比率が小さくなる。
従って、第1装置は、機関負荷KLが小さく筒内温度が低い(従って、ピーク燃焼温度が低い)場合、EGRガス(吸気通路30に還流されるガス)全体に占める「相対的に高温の通常の排ガス」の割合を高くすることができる。その結果、ピーク燃焼温度が過度に低下しないようにすることができるので、未燃ガスの発生量が増大しないようにすることができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態に係る内燃機関のEGR装置(以降、「第2装置」と称される場合がある。)について説明する。
(構成)
第2装置は、図3に示したように、CO2富化部50が排ガス冷却装置53を備える点と、電気制御装置90のCPUが図2に代わる図4にフローチャートにより示したルーチンを実行する点のみにおいて、第1装置と相違している。従って、以下、この相違点を中心として説明する。
排ガス冷却装置53は、分岐通路51に配設されている。排ガス冷却装置53は、冷媒として冷却水WTを使用して分岐通路51を冷却し、それにより分岐通路51内を通流する排ガスを冷却するようになっている。即ち、排ガス冷却装置53は、CO2富化モジュール52に流入する排ガスを冷却するようになっている。排ガス冷却装置53には図示しない熱交換器から低温の冷却水WTが供給されるとともに、排ガス冷却装置53において高温となった冷却水WT’は熱交換器に戻され、その熱交換器において再び低温の冷却水WTとなる。
第2装置は、この排ガス冷却装置53に供給される冷媒(即ち、冷却水)の温度を検出する冷媒温度センサ94を備えている。電気制御装置90は、この冷媒温度センサ94が検出する冷媒温度を冷媒温度Temp1として受信(取得)するようになっている。
第2装置のCPUは、所定時間が経過する毎に図4に示したルーチンを実行するようになっている。なお、図4において図2に示したステップと同一の処理を行うためのステップには、図2のそのようなステップに付された符号と同一の符号が付されている。それらのステップについての説明は適宜省略される。
所定のタイミングになると、CPUは図4のステップ400から処理を開始し、上述した「ステップ210及びステップ220」の処理を順に行う。以上により、機関回転速度NE及び機関負荷KLが取得される。次いで、CPUは以下に述べるステップ405乃至ステップ425の処理を順に行い、ステップ430に進む。
ステップ405:CPUは、機関負荷KL及び機関回転速度NEに基づいて暫定第1ガス量G1zを決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関負荷KL及び機関回転速度NEを、ルックアップテーブルMapG1z(KL,NE)に適用することにより暫定第1ガス量G1zを決定する。暫定第1ガス量G1zは、上記第1ガス量G1の暫定的な量である。
ステップ410:CPUは、機関負荷KL及び機関回転速度NEに基づいて暫定第2ガス量G2zを決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関負荷KL及び機関回転速度NEを、ルックアップテーブルMapG2z(KL,NE)に適用することにより暫定第2ガス量G2zを決定する。暫定第2ガス量G2zは、上記第2ガス量G2の暫定的な量である。
なお、テーブルMapG1z(KL,NE)及びテーブルMapG2z(KL,NE)は、任意の「機関負荷KL及び機関回転速度NE」において、NOx排出量が所望の値以下となり、且つ、「CO2富化ガスが燃焼室21に流入することに起因してピーク燃焼温度が過度に低下し、以て未燃成分が所定値以上発生する」ことがないように事前実験により第1ガス量G1及び第2ガス量G2を定め、そのデータに基づいて作成されたテーブルである。これらのテーブルは、ROMに予め格納されている。
ステップ415:CPUは、排ガス冷却装置53の冷媒温度Temp1を取得する。
ステップ420:CPUは、CO2富化モジュール52に流入する排ガスの量の上限値Gmaxを、取得した冷媒温度Temp1に基づいて決定する。より具体的に述べると、CPUは、冷媒温度Temp1を図4のブロックB3に示したルックアップテーブルMapGmax(Temp1)に適用することにより上限値Gmaxを決定する。
テーブルMapGmax(Temp1)によれば、上限値Gmaxは冷媒温度Temp1が高いほど小さくなるように決定される。テーブルMapGmax(Temp1)は事前実験により次のようにして求められた値Gmaxに基づいて予め作成され、ROMに格納されている。即ち、排ガス冷却装置53の冷媒温度が温度Temp1であるときに、CO2富化モジュール52内の温度が所定値Tup以上にならないような「CO2富化モジュール52に流入する排ガスの量」をGmaxとして求める。
ステップ425:CPUは、上限値GmaxをルックアップテーブルMapG1max(Gmax)に適用することにより、上限値Gmaxに対応する第1ガス量の上限値G1maxを取得する。即ち、CPUは、上限値Gmaxの排ガスがCO2富化モジュール52に流入した場合に得られるCO2富化ガス量を上限値G1maxとして求める。テーブルMapG1max(Gmax)は、事前実験により求められたデータに基づいて作成されROMに予め格納されている。このテーブルMapG1max(Gmax)によれば、第1ガス量の上限値G1maxは、上限値Gmaxが大きいほど大きくなる値として求められる。尚、CPUは、機関負荷KL、機関回転速度NE及び上限値GmaxをルックアップテーブルMapG1max(KL,NE,Gmax)に適用することにより、第1ガス量の上限値G1maxを取得してもよい。
次に、CPUはステップ430に進み、ステップ405にて決定された暫定第1ガス量G1zがステップ425にて決定された上限値G1max以上であるか否かを判定する。暫定第1ガス量G1zが上限値G1max以上であるとき、CPUはステップ430にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ435及びステップ440の処理を順に行い、その後ステップ455に進む。
ステップ435:CPUは、最終的な第1ガス量G1として上限値G1maxを採用する。即ち、CPUは、第1ガス量G1が上限値G1max以上とならないように第1ガス量G1を上限値G1maxに設定する。
ステップ440:CPUは、下記の(4)式に従って最終的な第2ガス量G2を算出する。即ち、CPUは、第1ガス量G1が上限値G1maxに設定された結果、暫定第1ガス量Gzを供給した場合に比べて減少する第1ガス量(G1z−G1max)分を第2ガス量により補償するように暫定第2ガス量G2zを補正し、その補正した値を第2ガス量G2として採用する。(4)式においてkは所定の定数である。
Figure 2016118102
これに対し、暫定第1ガス量G1zが上限値G1max未満であるとき、CPUはステップ430にて「No」と判定し、以下に述べるステップ445及びステップ450の処理を順に行い、その後ステップ455に進む。
ステップ445:CPUは、最終的な第1ガス量G1として暫定第1ガス量G1zを採用する。
ステップ450:CPUは、最終的な第2ガス量G2として暫定第2ガス量G2zを採用する。
次いで、CPUは、以下に述べるステップ455乃至ステップ465の処理を順に行い、ステップ495に進む。
ステップ455:CPUは、最終的な第1ガス量G1及び最終的な第2ガス量G2に基づいて前述した三方弁の制御用時間(第1時間T1及び第2時間T2)を決定する。例えば、CPUは、値T・G1/(G1+G2)を第1時間T1として設定し、値T・G2/(G1+G2)を第2時間T2として設定する。
ステップ460:CPUは、最終的な第1ガス量G1、最終的な第2ガス量G2、機関負荷KL及び機関回転速度NEに基づいて、EGR制御弁81の開度D(目標値)を決定する。より具体的に述べると、CPUは、最終的な第1ガス量G1と最終的な第2ガス量G2との和Gall、機関負荷KL及び機関回転速度NEを、図示しないルックアップテーブルMapD(KL,NE,Gall)に適用することにより、開度Dを決定する。テーブルMapD(KL,NE,Gall)は、任意の「機関負荷KL及び機関回転速度NE」においてEGR合計ガス量Gallが吸気通路30に流入するように開度Dを事前実験により求め、その求められたデータに基づいて作成されたテーブルである。このテーブルは、ROMに予め格納されている。
ステップ465:CPUは、第1時間T1及び第2時間T2に応じて三方弁82の状態を制御する。更に、CPUは、EGR制御弁81の実際の開度がステップ460にて決定された開度Dに一致するようにEGR制御弁81を駆動する。
以上の処理の結果、第1ガス量G1は上限値G1max以下の値に維持されるので、CO2富化モジュール52に流入する排ガスの量も上限値Gmax以下の値に維持される。
以上、説明したように、第2装置は、第1装置と同様な構成を有するとともに、前記CO2富化部50は、前記分岐通路51に配設された排ガス冷却装置53を含む。この排ガス冷却装置53は、CO2富化モジュール52に流入する排ガスを、冷媒(冷却水)を用いて冷却する。従って、第2装置は、CO2促進輸送膜52dを備えるCO2富化モジュール52に流入する排ガスの温度を低下させることができるので、CO2富化モジュール52の寿命を長くすることができる。
更に、第2装置は、冷媒温度Temp1を取得し、前記取得された冷媒温度Temp1が高いほど前記第1ガス量G1の上限値G1maxが小さくなるように同上限値G1maxを決定し、前記第1ガス量G1が前記決定された上限値G1max以下となるように前記ガス量調整部(81、82)に指示を与える制御部を備えている(図4のステップ415乃至ステップ435、ステップ455乃至ステップ465、及び、ブロックB3を参照。)。
従って、第2装置は、CO2富化モジュール52に流入する排ガスの量も「冷媒温度Temp1に応じて定まる上限値Gmax」以下に設定することができるので、CO2富化モジュール52内の温度が過度に高くならないようにすることができる。その結果、CO2富化モジュール52の劣化(CO2促進輸送膜52dの劣化)を招かない範囲において「機関10のエミッションを良好にするために必要なCO2富化ガスの量」に出来るだけ近い量のCO2富化ガスを吸気通路30に戻すことができる。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態に係る内燃機関のEGR装置(以降、「第3装置」と称される場合がある。)について説明する。第3装置は、電気制御装置90のCPUが所定時間の経過毎に「図2に代わる図5」にフローチャートにより示したルーチンを実行する点のみにおいて、第1装置と相違している。従って、以下、この相違点を中心として説明する。なお、図5において既に説明したステップと同一の処理を行うためのステップには、そのようなステップに付された符号と同一の符号が付されている。それらのステップについての説明は適宜省略される。
所定のタイミングになると、CPUは図5のステップ500から処理を開始し、上述した「ステップ210及びステップ220」の処理を順に行う。以上により、機関回転速度NE及び機関負荷KLが取得される。次いで、CPUは以下に述べるステップ510乃至ステップ530の処理を順に行い、ステップ455に進む。
ステップ510:CPUは、機関10の冷却水温THWを機関相関温度Temp2として取得する。
ステップ520:CPUは、第1ガス量G1を、取得した機関相関温度Temp2に基づいて決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関相関温度Temp2を図5のブロックB4に示したルックアップテーブルMapG1(KL,NE,Temp2)に適用することにより第1ガス量G1を決定する。テーブルMapG1(KL,NE,Temp2)によれば、第1ガス量G1は、機関負荷KLが特定負荷KLxであり且つ機関回転速度NEが特定回転速度NExであるとき、機関相関温度Temp2が高いほど大きくなるように決定される。
ステップ530:CPUは、第2ガス量G2を、取得した機関相関温度Temp2に基づいて決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関相関温度Temp2を図5のブロックB5に示したルックアップテーブルMapG2(KL,NE,Temp2)に適用することにより第2ガス量G2を決定する。テーブルMapG2(KL,NE,Temp2)によれば、第2ガス量G2は、機関負荷KLが特定負荷KLxであり且つ機関回転速度NEが特定回転速度NExであるとき、機関相関温度Temp2が高いほど小さくなるように決定される。
この結果、CO2富化ガス比率R(=G1/(G1+G2))は機関相関温度Temp2が高いほど大きくなる。
その後、CPUは、上述した「ステップ455乃至ステップ465」の処理を行い、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
以上、説明したように、第3装置は、内燃機関10の温度と相関を有する機関相関温度Temp2を取得し、前記取得された機関相関温度Temp2が低いほど、CO2富化ガス比率Rが小さくなるように前記ガス量調整部に指示を与える制御部を更に備える(図5のステップ510乃至ステップ530、ブロックB4及びブロックB5、ステップ455乃至ステップ465を参照。)。即ち、第3装置によれば、取得された機関相関温度Temp2が第1温度である場合には同機関相関温度Temp2が同第1温度よりも高い第2温度である場合に比べ、CO2富化ガス比率が小さくなる。
従って、第3装置は、機関10の温度が低く筒内温度が低い(従って、ピーク燃焼温度が低い)ほど、EGRガス全体に占める「相対的に高温の通常の排ガス」の割合を高くすることができる。その結果、ピーク燃焼温度が過度に低下しないようにすることができるので、未燃ガスの発生量が増大しないようにすることができる。
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態に係る内燃機関のEGR装置(以降、「第4装置」と称される場合がある。)について説明する。第4装置は、電気制御装置90のCPUが所定時間の経過毎に「図2に代わる図6」にフローチャートにより示したルーチンを実行する点のみにおいて、第1装置と相違している。従って、以下、この相違点を中心として説明する。なお、図6において既に説明したステップと同一の処理を行うためのステップには、そのようなステップに付された符号と同一の符号が付されている。それらのステップについての説明は適宜省略される。
所定のタイミングになると、CPUは図6のステップ600から処理を開始し、上述した「ステップ210及びステップ220」とステップ510との処理を順に行う。以上により、機関回転速度NE、機関負荷KL及び機関相関温度Temp2(=冷却水温THW)が取得される。
次いで、CPUはステップ610に進み、閾値機関温度(閾値冷却水温)Tthを、機関負荷KL及び機関回転速度NEに基づいて決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関負荷KL及び機関回転速度NEを図6のブロックB6に示したルックアップテーブルMapTth(KL,NE)に適用することにより閾値機関温度Tthを決定する。テーブルMapTth(KL,NE)によれば、閾値機関温度Tthは、機関負荷KLが高いほど低くなり、且つ、機関回転速度NEが高いほど低くなるように決定される。例えば、ブロックB6に示した例においては、KL=KL1であり且つNE=NE1であるとき、閾値機関温度Tthは70℃であると特定される。
次に、CPUはステップ620に進み、機関相関温度Temp2が閾値機関温度Tth以上であるか否かを判定する。機関相関温度Temp2が閾値機関温度Tth以上であると、CPUは以下に述べるステップ630及びステップ640の処理を順に行い、ステップ465に進む。
ステップ630:CPUは、第1時間T1を上述した周期Tに設定し、第2時間T2を「0」に設定する。即ち、CPUは、三方弁82が第1状態となって、常にCO2富化ガスが第1EGR通路60を通って吸気通路30に戻される状態となるように、第1時間T1及び第2時間T2を設定する。
ステップ640:CPUは、CO2富化ガスのみがEGRガスとして燃焼室21に流入するとの前提の下で機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づいてEGR制御弁81の開度D(目標値)を決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関回転速度NE及び機関負荷KLをルックアップテーブルMapDCO2(NE,KL)に適用することにより、開度Dを決定する。テーブルMapDCO2(NE,KL)は、機関回転速度NE及び機関負荷KLに対し、CO2富化ガスのみがEGRガスとして燃焼室21に流入する場合にNOx及び未燃ガスの両者の排出量が所望の量となるように開度Dを求め、その求められたデータに基づいて作成される。このテーブルはROMに予め格納されている。
これに対し、機関相関温度Temp2が閾値機関温度Tth未満であると、CPUは以下に述べるステップ650及びステップ660の処理を順に行い、ステップ465に進む。
ステップ650:CPUは、第1時間T1を「0」に設定し、第2時間T2を上述した周期Tに設定する。即ち、CPUは、三方弁82が第2状態となって、常に通常の排ガスが第2EGR通路(70、62)を通って吸気通路30に戻される状態となるように、第1時間T1及び第2時間T2を設定する。
ステップ660:CPUは、通常の排ガスのみがEGRガスとして燃焼室21に流入するとの前提の下で機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づいてEGR制御弁81の開度D(目標値)を決定する。より具体的に述べると、CPUは、機関回転速度NE及び機関負荷KLをルックアップテーブルMapDEXH(NE,KL)に適用することにより、開度Dを決定する。テーブルMapDEXH(NE,KL)は、機関回転速度NE及び機関負荷KLに対し、排ガスのみがEGRガスとして燃焼室21に流入する場合にNOx及び未燃ガスの両者の排出量が所望の量となるように開度Dを求め、その求められたデータに基づいて作成される。このテーブルはROMに予め格納されている。
その後、CPUはステップ465に進み、第1時間T1及び第2時間T2に応じて三方弁82の状態を制御し、且つ、EGR制御弁81の実際の開度がステップ250にて決定された開度Dに一致するようにEGR制御弁81を駆動する。
以上、説明したように、第4装置は、機関相関温度Temp2が「機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づいて決定される閾値機関温度Tth」よりも高い場合、即ち、CO2富化ガスのみがEGRガスとして燃焼室21に流入してもピーク燃焼温度が過度に低下しない場合(未燃ガスの発生量が増大しない場合)、CO2富化ガスのみをEGRガスとして燃焼室21に流入させる。
これに対し、第4装置は、機関相関温度Temp2が「機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づいて決定される閾値機関温度Tth」よりも低い場合、即ち、CO2富化ガスのみがEGRガスとして燃焼室21に流入するとピーク燃焼温度が過度に低下する場合(未燃ガスの発生量が増大する場合)、排ガスのみをEGRガスとして燃焼室21に流入させる。
従って、CO2富化ガスを活用して煤の発生量が増大することを回避するとともに、排ガスを活用して未燃ガスの発生量が増大することを回避することができる。
以上、説明したように、本発明の各実施形態に係るEGR装置は、CO2富化ガスと通常の排気ガスとを適切に再循環させることによって、CO2富化ガスを再循環することによる利点(即ち、より少ないEGRガスでNOxの発生量を低減でき、よって、煤の発生量も低減できる点)を活用しつつ、CO2富化ガスを再循環することによる不利な点(即ち、未燃ガスの発生量の増大)を回避することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。以下、変形例について簡単に説明する。
<第1変形例>
本発明の第1変形例に係る内燃機関のEGR装置は、図7に示したように、CO2富化部50Aが排気通路40上に配設されている点において第1装置と相違している。即ち、CO2富化部50Aは、そのガス入口部P1及び不要ガス排出部P7が排気通路40に直結されている。従って、燃焼室21から排出された排ガスの総てがCO2富化部50Aに流入し、不要ガスの総てが不要ガス排出部P7から排気通路40に排出される。CO2富化ガスは、富化ガス流出部P6を介して第1EGR通路60の上流部61へと供給される。
上記のようなCO2富化部50Aが備えるCO2富化モジュールとしては、CO2促進輸送現象を利用するモジュールよりも、二酸化炭素を吸着する吸着剤を用いるモジュール等の方が好ましい。このような吸着剤の例としては、例えばゼオライト、活性炭及びアルミナ等の吸着剤を挙げることができる。このような吸着剤を用いて二酸化炭素を富化させる方法の例としては、所定の圧力において二酸化炭素を選択吸着させた後、圧力を変化させて二酸化炭素を分離・回収するPSA法等を挙げることができる。
ここで、吸着剤を用いるCO2富化モジュールを備えるCO2富化部50Aの具体的な動作について詳しく説明する。図8に示したCO2富化部50Aは(例えば特定のアルミニウムケイ酸塩からなる)吸着剤を有する第1吸着器501及び第2吸着器502を備える。更に、CO2富化部50Aは、ガス入口部P1から流入する排ガスの供給先を第1吸着器501と第2吸着器502との間で切り替える切換バルブ503と、富化ガス流出口52b(富化ガス流出部P6)から流出する排ガスの供給源を第1吸着器501と第2吸着器502との間で切り替える切換バルブ504と、不要ガス排出口52c(不要ガス排出部P7)から排出する不要ガスの供給源を第1吸着器501と第2吸着器502との間で切り替える切換バルブ505と、を備える。CO2富化部50Aは、以下に説明する第1モードと第2モードとを繰り返し行うことにより、CO2富化ガスを吸気通路30に戻す。
第1モードにおいては、実線の矢印によって示したように切換バルブ503を切り換えて、排気通路40からガス入口部P1を介して流入した排ガスを第1吸着器501内へ流通し、排ガス中の二酸化炭素を吸着器501内の吸着剤に吸着させる。加えて、実線の矢印によって示したように切換バルブ505を切り換えて、吸着器501内の吸着剤に吸着されなかった不要ガスを不要ガス排出部P7から排出する。一方、実線の矢印によって示したように切換バルブ504を切り換えて、吸着器502内の吸着剤から脱離した二酸化炭素を、富化ガス流出部P6を介して第1EGR通路60の上流部61へと供給する。
第2モードにおいては、点線の矢印によって示したように切換バルブ503を切り換えて、排気通路40からガス入口部P1を介して流入した排ガスを第2吸着器502内へ流通し、排ガス中の二酸化炭素を吸着器502内の吸着剤に吸着させる。加えて、点線の矢印によって示したように切換バルブ505を切り換えて、吸着器502内の吸着剤に吸着されなかった不要ガスを不要ガス排出部P7から排出する。一方、点線の矢印によって示したように切換バルブ504を切り換えて、吸着器501内の吸着剤から脱離した二酸化炭素を、所定部位P6を介して第1EGR通路60の上流部61へと排出する。
<第2変形例>
本発明の第2変形例に係る内燃機関のEGR装置は、図9に示したように、以下に列挙する点において第1装置と相違している。
バイパス通路70に代わるバイパス通路70Aの他端部(第2端部)が、吸気通路30の「第1EGR通路60の他端部(第2端部)が接続されているスロットル弁31よりも下流側の所定部位P2」よりも下流側の所定部位P8に接続されている。
第1ガス量調整弁83が、第1EGR通路60の「CO2富化部50の富化ガス流出口52bと所定部位P2との間」の部分に配設されている。
第2ガス量調整弁84が、バイパス通路70Aの「所定部位P4と所定部位P8との間」の部分に配設されている。
更に、第1ガス量調整弁83は、電気制御装置90からの信号(例えば、デューティ信号)に応答してその弁開度D1が変更され、それにより第1ガス量を調整することができるようになっている。加えて、第2ガス量調整弁84は、電気制御装置90からの信号(例えば、デューティ信号)に応答してその弁開度D2が変更され、それにより第2ガス量を調整することができるようになっている。
即ち、本発明の第2変形例に係る内燃機関のEGR装置は、第1ガス量G1と第2ガス量G2とをそれぞれ個別に調整することができる。更に、このようにして第1ガス量G1及び第2ガス量G2を調整することにより、EGR率及びCO2富化ガス比率Rを調整することができる。
<その他>
尚、上述した本発明の各種実施形態においては、火花点火式多気筒ガソリンエンジンに本発明に係るEGR装置を適用する場合について説明した。しかしながら、本発明に係るEGR装置が適用されるエンジンは、ディーゼルエンジンであってもよい。更に、例えばエンジンの気筒の数及び配置、燃料の噴射方式、過給器の有無等のエンジンの構成もまた、特に限定されない。
加えて、分岐通路に配設されて分岐通路を通流してCO2富化モジュールに流入する排ガスを冷却する排ガス冷却装置の冷媒もまた、上述した水(冷却水WT)に限定されず、例えば油を冷媒として使用してもよい。更には、排ガス冷却装置は、例えば分岐通路の外側に配設されたフィンによって放熱を行う空冷式冷却装置であってもよい。
上述した第2装置においては、分岐通路51を流れてCO2富化モジュール52に流入する排ガスの量をセンサによって直接測定し、このようにして測定される排ガスの量が「冷媒温度Temp1に応じて定まる上限値Gmax」以下になるようにしてもよい。
ところで、上述した第4装置においては、機関相関温度Temp2が閾値機関温度Tth以上である場合は、第1時間T1を上述した周期Tに設定し、第2時間T2を「0」に設定する。一方、機関相関温度Temp2が閾値機関温度Tth未満である場合は、第1時間T1を「0」に設定し、第2時間T2を上述した周期Tに設定する。
しかしながら、第4装置の変形例において、機関相関温度Temp2が閾値機関温度Tth以上である場合は、第1時間T1が徐々に増大し且つ第2時間T2が徐々に減少するように三方弁82の状態を制御してCO2富化ガス比率R(=G1/(G1+G2))を増大させてもよい。一方、機関相関温度Temp2が閾値機関温度Tth未満である場合は、第1時間T1が徐々に減少し且つ第2時間T2が徐々に増大するように三方弁82の状態を制御してCO2富化ガス比率R(=G1/(G1+G2))を減少させてもよい。
以上、本発明を説明することを目的として、特定の構成を有する幾つかの実施形態につき、時に添付図面を参照しながら説明してきたが、本発明の範囲は、これらの例示的な実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲及び明細書に記載された事項の範囲内で、適宜修正を加えることが可能であることは言うまでも無い。
10…内燃機関、30…吸気通路、40…排気通路、50…CO2富化部、52…CO2富化モジュール、60…第1EGR通路、62…第1EGR通路の下流部、70…バイパス通路、82…ガス量調整部(三方弁)。

Claims (10)

  1. CO2富化モジュールを含むとともに内燃機関の排気通路を流れる排ガスを同排気通路に接続されたガス入口部から取り入れ、前記取り入れた排ガスを、前記CO2富化モジュールを用いて前記排気通路を流れる排ガスに比べて二酸化炭素の濃度が高められたCO2富化ガスへと変換するCO2富化部と、
    前記変換されたCO2富化ガスが前記内燃機関の吸気通路へ戻されるように同CO2富化ガスを通流させる第1EGR通路と、
    前記排気通路を流れる排ガスが前記CO2富化部をバイパスし、前記CO2富化ガスへと変換されることなく前記吸気通路へ戻されるように同排気通路を流れる排ガスを通流させる第2EGR通路と、
    前記第1EGR通路を通って前記吸気通路へ戻される前記CO2富化ガスの量である第1ガス量及び前記第2EGR通路を通過して前記吸気通路へ戻される前記排ガスの量である第2ガス量を調整するガス量調整部と、
    を備えた内燃機関のEGR装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のEGR装置において、
    前記CO2富化部は、前記排気通路から分岐した通路であって、その一端部が前記ガス入口部を構成する分岐通路を含み、
    前記CO2富化モジュールは、前記分岐通路を通して流入する排ガスが透過するCO2促進輸送膜を含む、
    EGR装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関のEGR装置において、
    前記CO2富化部は、前記分岐通路に配設され且つ冷媒を用いて前記CO2富化モジュールに流入する排ガスを冷却する排ガス冷却装置を含む、
    EGR装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関のEGR装置であって、
    前記冷媒の温度である冷媒温度を取得し、前記取得された冷媒温度が高いほど前記第1ガス量の上限値が小さくなるように同上限値を決定し、前記第1ガス量が前記決定された上限値以下となるように前記ガス量調整部に指示を与える制御部を備える、
    EGR装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の内燃機関のEGR装置において、
    前記第2EGR通路の一端部は、前記排気通路の、前記CO2富化部の前記ガス入口部よりも上流側の箇所にて同排気通路に接続されている、
    EGR装置。
  6. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の内燃機関のEGR装置において、
    前記第1EGR通路は、
    前記CO2富化モジュールのCO2富化ガス流出口と前記吸気通路とを接続する通路であり、
    前記第2EGR通路は、
    前記排気通路の、前記CO2富化部の前記ガス入口部よりも上流側の箇所と、前記第1EGR通路と、を接続するバイパス通路と、
    前記第1EGR通路の前記バイパス通路が接続されている箇所から前記第1EGR通路の前記吸気通路と接続されている箇所までの前記第1EGR通路の下流部と、
    から形成され、
    前記ガス量調整部は、
    前記第1EGR通路と前記バイパス通路とが接続されている箇所に配置された三方弁と、
    前記第1EGR通路の前記下流部に配設された流量調整弁と、
    を含む、
    EGR装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の内燃機関のEGR装置であって、
    前記内燃機関の負荷を取得し、前記取得された負荷が第1負荷である場合には同負荷が同第1負荷よりも高い第2負荷である場合に比べ、前記第1ガス量と前記第2ガス量との合計に対する前記第1ガス量の比であるCO2富化ガス比率が小さくなるように前記ガス量調整部に指示を与える、
    制御部を備えたEGR装置。
  8. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の内燃機関のEGR装置であって、
    前記内燃機関の温度と相関を有する機関相関温度を取得し、前記取得された機関相関温度が第1温度である場合には同機関相関温度が同第1温度よりも高い第2温度である場合に比べ、前記第1ガス量と前記第2ガス量との合計に対する前記第1ガス量の比であるCO2富化ガス比率が小さくなるように前記ガス量調整部に指示を与える、
    制御部を備えたEGR装置。
  9. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の内燃機関のEGR装置であって、
    前記内燃機関の負荷、前記内燃機関の回転速度、及び、前記内燃機関の温度と相関を有する機関相関温度を取得し、
    前記取得された負荷、前記取得された回転速度及び前記取得された機関相関温度に基づいて、前記第1ガス量及び前記第2ガス量が調整されるように前記ガス量調整部に指示を与える、
    制御部を備えたEGR装置。
  10. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の内燃機関のEGR装置であって、
    前記内燃機関の負荷、前記内燃機関の回転速度、及び、前記内燃機関の温度と相関を有する機関相関温度を取得し、
    前記取得された負荷及び前記取得された回転速度に基づいて閾値機関温度を決定し、
    前記取得された機関相関温度が前記閾値機関温度よりも高い場合には前記第1ガス量が前記取得された負荷及び前記取得された回転速度に応じた第1所定量に一致し且つ前記第2ガス量が0になるように前記ガス量調整部に指示を与え、
    前記取得された機関相関温度が前記閾値機関温度よりも低い場合には前記第2ガス量が前記取得された負荷及び前記取得された回転速度に応じた第2所定量に一致し且つ前記第1ガス量が0になるように前記ガス量調整部に指示を与える、
    制御部を備えたEGR装置。
JP2014256417A 2014-12-18 2014-12-18 内燃機関のegr装置 Pending JP2016118102A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256417A JP2016118102A (ja) 2014-12-18 2014-12-18 内燃機関のegr装置
PCT/IB2015/002361 WO2016097843A1 (en) 2014-12-18 2015-12-17 Exhaust gas recirculation device for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256417A JP2016118102A (ja) 2014-12-18 2014-12-18 内燃機関のegr装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016118102A true JP2016118102A (ja) 2016-06-30

Family

ID=55168308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014256417A Pending JP2016118102A (ja) 2014-12-18 2014-12-18 内燃機関のegr装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016118102A (ja)
WO (1) WO2016097843A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106771078B (zh) * 2017-01-06 2023-05-30 中国科学院地球化学研究所 一种界面二氧化碳交换通量连续自动测定装置
EP3607192A4 (en) * 2017-04-06 2020-12-23 GE Global Sourcing LLC PROCESS AND SYSTEMS FOR MULTI-STAGE EXHAUST GAS COOLER

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03217649A (ja) * 1990-01-24 1991-09-25 Isuzu Ceramics Kenkyusho:Kk 吸気組成可変エンジン
JP2005042569A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置
JP2009216056A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気再循環装置
JP2010112268A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Toyota Motor Corp エンジンの燃料供給装置
JP2011001944A (ja) * 2009-05-20 2011-01-06 Kyosan Denki Co Ltd 内燃機関の排気ガス循環装置
JP2012071290A (ja) * 2010-09-30 2012-04-12 Hitachi Ltd 二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置
JP2014177878A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Hino Motors Ltd Egrシステム及びegr方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1269973B (it) * 1993-07-20 1997-04-16 Mtu Friedrichshafen Gmbh Dispositivo per diminuire le sostanze nocive nel funzionamento di motori a combustione interna a piu' cilindri
JP3046707B2 (ja) * 1994-03-22 2000-05-29 日産ディーゼル工業株式会社 ディーゼルエンジンの排気還流装置
JP2010216303A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Denso Corp 内燃機関の窒素富化ガス供給装置
CN103648618B (zh) * 2011-01-20 2017-09-05 沙特阿拉伯石油公司 利用废热来车载回收和存储来自机动车内燃机废气的co2的膜分离方法和系统
JP5689765B2 (ja) 2011-07-29 2015-03-25 富士フイルム株式会社 二酸化炭素分離部材、その製造方法及び二酸化炭素分離モジュール
JP6036762B2 (ja) * 2014-08-08 2016-11-30 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03217649A (ja) * 1990-01-24 1991-09-25 Isuzu Ceramics Kenkyusho:Kk 吸気組成可変エンジン
JP2005042569A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置
JP2009216056A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気再循環装置
JP2010112268A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Toyota Motor Corp エンジンの燃料供給装置
JP2011001944A (ja) * 2009-05-20 2011-01-06 Kyosan Denki Co Ltd 内燃機関の排気ガス循環装置
JP2012071290A (ja) * 2010-09-30 2012-04-12 Hitachi Ltd 二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置
JP2014177878A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Hino Motors Ltd Egrシステム及びegr方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016097843A1 (en) 2016-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8424295B2 (en) Particulate filter regeneration during engine shutdown
US8407988B2 (en) Particulate filter regeneration in an engine coupled to an energy conversion device
US8402751B2 (en) Particulate filter regeneration in an engine
US8438840B2 (en) Particulate filter regeneration in an engine
US9599037B2 (en) Control apparatus of internal combustion engine
US20070056266A1 (en) System and method for regenerating a NOx storage and conversion device
US9453481B2 (en) System and method for operating an engine
JP2009002184A (ja) 内燃機関のegrシステム
JP2019056345A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2008138638A (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP2006207467A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4225126B2 (ja) エンジンの排気ガス浄化装置
JP5221645B2 (ja) 内燃機関の排気再循環装置
JP2010133287A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4720779B2 (ja) 排気温度低減制御装置及び方法
JP2009046996A (ja) 内燃機関のegrシステム
JP2016118102A (ja) 内燃機関のegr装置
JP2008157228A (ja) エンジンシステムおよび同システムにおける燃焼抑制下での排ガス処理装置再生方法
JP4905327B2 (ja) 内燃機関の排気浄化システム
JP2007332799A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000097017A (ja) 内燃機関
JP2013148067A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008157243A (ja) エンジンシステムおよび同システムにおける排ガス処理装置の再生方法
JP2001140703A (ja) 内燃機関
KR20180067898A (ko) 엔진의 소기 제어 시의 배기 가스 저감 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170412

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171226