JP2012071290A - 二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置 - Google Patents

二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の二酸化炭素回収方法よりも二酸化炭素の回収に要するエネルギーを低減できる二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置を提供することにある。
【解決手段】本発明の二酸化炭素回収方法は、膨張性鉱物から成る粘土を含む二酸化炭素捕捉材を用いて、燃焼排ガス中の二酸化炭素を選択的に捕捉し、二酸化炭素脱離ガスを接触させて、二酸化炭素を脱離させることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置に関する。
温室効果ガスの排出による地球温暖化の問題が広く認識されてきている。温室効果ガスとしては、二酸化炭素(CO2),メタン(CH4),フロン類(CFCs)等が挙げられるが、排出量が多く、実質的に影響が大きいものは二酸化炭素であり、その排出量の削減が緊急の課題となっている。
現在、二酸化炭素吸収液による二酸化炭素の回収技術が利用され始めているが、二酸化炭素吸収液は吸収液再生時の液の揮発損失等の問題により、メンテナンスにかかるコストが高いといわれている。
そこで、メンテナンスにかかるコストが比較的低い、固体状の二酸化炭素捕捉材の開発(特許文献1)も進められてきている。特許文献1には、CO2またはCO2含有ガスを約20〜100℃において、Ni,Co、及びCu等の遷移金属を担持したゼオライトと接触させるCO2の捕捉方法が開示されている。
また、特許文献2には、CO2と水分を含有する排ガスを、シランカップリング剤を化学結合させた支持体と接触せしめ、CO2と選択的に捕捉させ、脱着する排ガスの処理方法が開示されている。
しかし、いずれの固体二酸化炭素捕捉材もCO2回収に必要なエネルギーの試算まではされておらず、CO2回収に必要なエネルギーの低減が課題となっている。
なお捕捉とは、吸着反応及び吸収反応のどちらについても含むものとする。
特開平5−131116号公報 特開2004−261670号公報
本発明の目的は、従来の二酸化炭素回収方法よりも二酸化炭素の回収に要するエネルギーを低減できる二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置を提供することにある。
膨張性鉱物から成る粘土を含む二酸化炭素捕捉材を用いて、燃焼排ガス中の二酸化炭素を選択的に捕捉し、二酸化炭素脱離ガスを接触させて、二酸化炭素を脱離させることを特徴とする二酸化炭素回収方法。
本発明によれば、従来の二酸化炭素回収方法よりも二酸化炭素の回収に要するエネルギーを低減できる二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置を提供することで、二酸化炭素の回収コストを低減することができる。
実施例4の測定に利用した二酸化炭素捕捉量測定試験装置の概略構成図である。 本発明による実施例を示す二酸化炭素捕捉材のCO2捕捉量測定結果である。 本発明による実施例を示す二酸化炭素捕捉材のCO2捕捉量及び脱離量測定結果である。 本発明による実施例を示す二酸化炭素捕捉材の脱離時間に対する脱離率の変化のグラフである。 本発明による実施例を示す二酸化炭素捕捉材を用いた二酸化炭素回収装置の概略構成図である。 本発明による実施例を示す二酸化炭素分離膜を用いた二酸化炭素回収装置の概略構成図である。 本発明による実施例を示す二酸化炭素分離膜及び排ガス加圧手段を用いた二酸化炭素回収装置のCO2分離塔の概略構成図である。 本発明による実施例を示す二酸化炭素分離膜及びCO2ガス減圧手段を用いた二酸化炭素回収装置のCO2分離塔の概略構成図である。 本発明による実施例を示す二酸化炭素捕捉材を用いた二酸化炭素回収装置の概略構成図である。
以下、本発明について詳細を説明する。
本発明の二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収装置は、二酸化炭素捕捉材として粘土を含み、燃焼排ガス中の二酸化炭素を選択的に捕捉し、二酸化炭素脱離ガスを接触させて、二酸化炭素を脱離させることを特徴とする。本発明の二酸化炭素回収方法によって、窒素,酸素,二酸化炭素及び水蒸気を主成分とする燃焼排ガスから二酸化炭素を高い選択率で捕捉し、脱離することが可能である。本発明者らは、二酸化炭素回収に必要なエネルギーを大幅に低減すべく、鋭意検討を行った結果、粘土を含む二酸化炭素捕捉材に燃焼排ガスを接触せしめることで、二酸化炭素を低コストで回収できることを見出した。二酸化炭素を捕捉する時の温度としては、0〜100℃の範囲にあることが好ましく、さらに発生する燃焼排ガスの温度の観点から25℃〜75℃がより好ましい。また、二酸化炭素の脱離温度としては、捕捉温度プラス0〜50℃が好ましく、二酸化炭素回収にかかるコストを低減する目的から捕捉温度プラス0〜25℃がより好ましい。また、二酸化炭素捕捉材の形状は、燃焼排ガスとの接触効率が高い形状であれば、例えば粒状型でもハニカム型でもよい。
粘土は、国際土壌学会では直径が0.002mmより小さい土壌の無機質粒子として定義されている。水を含むと体積が増加する膨潤性という性質を持つのも特徴の一つである。粘土の中でも層状ケイ酸塩は、数〜数十Å程度の層間を有し、水を含むことで層間距離が広がる性質をもつものがある。また、層状ケイ酸塩の分子内電荷によって、無極性分子は層間に入りにくく、極性分子のみ層間に入りやすいという性質がある。排ガス中のCO2の回収において、排ガス中のN2分子やO2分子を捕捉せず、CO2分子のみを選択的に捕捉する必要がある。N2分子やO2分子は無極性分子であるが、CO2分子は分子内で電荷の偏りを有する四重極なので弱い極性を持つ。従って、CO2のみ、粘土内の層間に選択的に侵入できる可能性がある。
そこで、以下の粘土を用いた二酸化炭素捕捉材についてCO2の捕捉量を測定した。
Sigma−Aldrich(株)製のモンモリロナイトK10を大気中150℃で1時間乾燥後、0.5mm〜1mmの粒径に整粒し、Heガスを流通させて150℃で前処理を行い、実施例1の二酸化炭素捕捉材とした。
クニミネ工業(株)製のクニピアF(ベントナイトを主成分)を大気中150℃で1時間乾燥後、0.5mm〜1mmの粒径に整粒し、Heガスを流通させて150℃で前処理を行い、実施例2の二酸化炭素捕捉材とした。
コープケミカル(株)製のルーセンタイトを大気中150℃で1時間乾燥後、0.5mm〜1mmの粒径に整粒し、Heガスを流通させて150℃で前処理を行い、実施例3の二酸化炭素捕捉材とした。
〔比較例1〕
高比表面積を有するメソポーラスシリカSBA−15を大気中150℃で1時間乾燥後、0.5mm〜1mmの粒径に整粒し、Heガスを流通させて150℃で前処理を行い、比較例1の二酸化炭素捕捉材とした。(特許文献3:特開2004−261670参照)
〔比較例2〕
Sigma−Aldrich(株)製のモンモリロナイトK10を大気中400℃で1時間焼成後、0.5mm〜1mmの粒径に整粒し、Heガスを流通させて400℃で前処理を行い、比較例2の二酸化炭素捕捉材とした。
〔比較例3〕
クニミネ工業(株)製のクニピアFを大気中150℃で1時間乾燥後、0.5mm〜1mmの粒径に整粒し、Heガスを流通させて400℃で前処理を行い、比較例3の二酸化炭素捕捉材とした。
〔比較例4〕
コープケミカル(株)製のルーセンタイトを大気中150℃で1時間乾燥後、0.5mm〜1mmの粒径に整粒し、Heガスを流通させて400℃で前処理を行い、比較例4の二酸化炭素捕捉材とした。
実施例1〜3、及び比較例2〜4の二酸化炭素捕捉材についてCO2捕捉量を測定した。測定試験装置を図1に示す。まず、実施例1〜3、及び比較例2〜4の二酸化炭素捕捉材2ccを反応管内に設置し、比較例2〜4及び実施例1〜3に記載した温度条件でHeガスを流通させて前処理を実施し、二酸化炭素捕捉材の不純物及び水を一部除去した。その後、四方コックを切り替え、12%CO2/Heを流速60cc/minで反応管内に流通させ、反応管出口ガス内のCO2濃度をガスクロマトグラフィで連続的に検出し、飽和した時のCO2捕捉量を算出した。実施例1〜3及び比較例1(特許文献3)の二酸化炭素捕捉材のCO2捕捉量を図2に示す。続いて飽和後に、四方コックを切り替え、反応管内にHeガスを流通させ、加熱せずに脱離するCO2をガスクロマトグラフィで検出し、CO2脱離量を算出した。実施例1〜3及び比較例2〜4の二酸化炭素捕捉材のCO2捕捉量及びCO2脱離量を図3に示す。
比較例1と比べて実施例1〜3はCO2捕捉量が多いことが分かった。また、実施例1と比較例2,実施例2と比較例3、及び実施例3と比較例4の二酸化炭素捕捉材を比べると、いずれの比較例もCO2捕捉量及びCO2脱離量が実施例より小さくなった。これは、400℃でHeガスを流通させて前処理を行ったため、粘土の層間内に存在する水が各実施例と比べて少なくなったためであり、粘土層間内に水が存在することでCO2捕捉量が増加することが判明した。従って、例えばCO2を脱離させるために流通させるガスとして低温の水蒸気を利用すれば、再生した二酸化炭素捕捉材には相関内に水が存在しているので、CO2捕捉量はより高くなることは明らかである。各粘土によって、H2Oの捕捉量の上限は膨潤度によって決定される。少なくとも粘土1g当たり0.001gの水があることが望ましく、モンモリロナイトの単位格子に一分子の水を有することがさらに望ましいため、層間内水分量は1gの粘土当たり、0.01g以上であることが望ましい。
実施例1〜3の二酸化炭素捕捉材は、いずれもCO2分圧変化のみで加熱を必要とせずにCO2が脱離している。特に、実施例1及び実施例2の二酸化炭素捕捉材は、捕捉量と同量のCO2が加熱なしに脱離しており、CO2の吸脱着が二酸化炭素脱離ガスへの切り替えだけで行うことが可能である。従って、CO2回収に必要なコストを大幅に低減できる。また、二酸化炭素捕捉材の加熱及び冷却過程が不要であるため、二基以上の二酸化炭素吸収塔で、一方が捕捉を、もう一方が脱離を行う場合、短い間隔で捕捉及び脱離を切り替えることが可能となり、一式当たりの二酸化炭素捕捉材の量を低減可能である。二酸化炭素脱離ガスは、Heガス,水蒸気など、粘度からCO2を脱離させるために流通させるガスである。実施例1及び実施例2の二酸化炭素捕捉材において、二酸化炭素の脱離に要する時間を図4に示す。例えば、実施例1の二酸化炭素捕捉材においては、捕捉量438mmol/kgの80%である350mmol/kgのCO2を脱離するために要する時間は113秒であり、100%である438mmol/kgのCO2を脱離するために要する時間は269.5秒であり、それぞれ約2分サイクルで350mmol/kg、約4.5分サイクルで438mmol/kgの二酸化炭素を回収することが可能であることを示している。同様に、実施例2の二酸化炭素捕捉材においては、捕捉量140mmol/kgの80%である112mmol/kgのCO2を脱離するために要する時間は55秒であり、100%である140mmol/kgのCO2を脱離するために要する時間は81.5秒であり、それぞれ約1分サイクルで112mmol/kg、約1.5分サイクルで140mmol/kgの二酸化炭素を回収することが可能であることを示している。
従来の二酸化炭素捕捉材では、CO2脱離のために昇温する必要があり、またCO2捕捉のために減温する必要がある。従って、昇温及び減温に必要な時間は長く、少なくとも30分程度は必要であった。そこで、二酸化炭素吸収塔サイズを小さくするため、大きなCO2捕捉容量を持った二酸化炭素捕捉材の探索が行われてきたが、本検討の二酸化炭素捕捉材は昇温及び減温するための時間が不要であり、かつガス切り替えによる脱離に要する時間が短いため、ガス切り替え頻度を大きくすることが可能である。すなわち、二酸化炭素捕捉材のCO2捕捉容量が小さくても、二酸化炭素吸収塔サイズを従来の試算より小さくできる可能性がある。
排ガスからCO2を回収するために必要なエネルギーは、二酸化炭素吸収液を用いた二酸化炭素回収方法で報告されている。(非特許文献1:(財)地球環境産業技術研究機構 平成18年12月27日 「低品位廃熱を利用する二酸化炭素分離回収技術開発」中間評価資料 p66)
〔比較例5〕
非特許文献1に記載のMEA液を用いた二酸化炭素回収方法を比較例5の二酸化炭素回収方法とした。
〔比較例6〕
非特許文献1に記載のKS液を用いた二酸化炭素回収方法を比較例6の二酸化炭素回収方法とした。
〔比較例7〕
非特許文献1に記載のRITE−3A液を用いた二酸化炭素回収方法を比較例7の二酸化炭素回収方法とした。
〔比較例8〕
非特許文献1に記載のRITE−4A液を用いた二酸化炭素回収方法を比較例8の二酸化炭素回収方法とした。
〔比較例9〕
非特許文献1に記載のRITE−4B液を用いた二酸化炭素回収方法を比較例9の二酸化炭素回収方法とした。
実施例1〜3の二酸化炭素捕捉材を用いた二酸化炭素回収方法におけるCO2を回収するために必要なエネルギーと、比較例5〜9の二酸化炭素回収方法のCO2を回収するために必要なエネルギーを表1に示した。
Figure 2012071290
実施例1〜3は、二酸化炭素捕捉材からのCO2脱離時に、外からエネルギーを与える加熱や減圧等の操作を行わず、ガスラインの切り替えと排ガスと同程度の温度のガス、例えば水蒸気などを流通させればよく、CO2吸収液を加熱してCO2を回収する比較例5〜9と比べてCO2を回収するために必要なエネルギーを非常に小さくほぼゼロに抑えることが可能である。
図5は、実施例1〜3の二酸化炭素捕捉材、及び実施例5の二酸化炭素回収方法を用いた二酸化炭素回収装置を示す概略構成図である。
本図において、二酸化炭素回収装置は、上流側から順に、CO2を含有する排ガス流路9と、排ガスの流通先を決定するコック10と、二酸化炭素捕捉材を設置した吸収塔11と、二酸化炭素を吸収塔で除いたガスを大気に排出する大気開放流路12と、吸収塔11の二酸化炭素捕捉材に捕捉したCO2を脱離させるために吸収塔に流通させる水蒸気流路13と、水蒸気によって脱離したCO2を回収するCO2回収流路14と、脱離したCO2の一部を吸収塔11のパージ用として利用するためのCO2ガス流路15、パージ流路15−2と、パージ用CO2ガスを貯留するCO2ガスタンク16から構成される。各コック10では、ガスの流れる先を自由に設定可能である。また、CO2捕捉の選択性が高い場合は、CO2によるパージを必要としないため、吸収塔はCO2捕捉とCO2脱離のための二塔で構成してもよい。
CO2を含む排ガスは、排ガス流路9を経由してコック10によって、吸収塔11の一基(A)に流入する。吸収塔11内の二酸化炭素吸収材によってCO2を除去された排ガスは、大気開放流路12から排出される。同時に、吸収塔11の一基(B)には、排ガスは流入せず、回収したCO2ガスをCO2ガスタンク16から流通させて、吸収塔11の一基(B)内をCO2ガスでパージし、CO2ガス純度を高める。さらに同時に、吸収塔11の一基(C)には、水蒸気流路13より水蒸気を流通させて、二酸化炭素捕捉材に捕捉しているCO2を脱離させる。脱離したCO2はCO2回収流路14から回収され、冷却過程を経て水と分離される。また、一部のCO2はCO2ガス流路15よりCO2ガスタンク16に送られ、吸収塔のCO2パージ用として利用する。各吸収塔11へのガス流通が所定時間経過したらコック10を操作して、吸収塔11の一基(A)にはCO2ガスタンク16からCO2を流通させてパージを行い、吸収塔11の一基(B)には水蒸気流路13より水蒸気を流通させて二酸化炭素捕捉材に捕捉しているCO2を脱離させ、吸収塔11の一基(C)には排ガス流路より排ガスを流通させて、二酸化炭素捕捉材によってCO2を除去する。さらに一定時間経過後には、各吸収塔11の役割を(A)水蒸気流通によるCO2脱離、(B)排ガス流入によるCO2捕捉、(C)CO2ガス流通によるパージ、に変更する。各吸収塔11を上記処理サイクルで運転することで、CO2回収にほとんどエネルギーを必要とせずに、排ガス中のCO2を連続的に分離・回収することが可能である。
CO2分離膜としては、N2分子を用いて測定したBET比表面積よりも、エチレングリコールモノエチルエーテル(EGME)を用いて測定した比表面積の方が大きい膨張性鉱物を用いた。N2分子は非極性分子であり、膨張性鉱物の層間に侵入できないためである。一方、CO2は四重極の分子であり、弱いものの極性を有するため、N2と比べて膨張性鉱物の層間に侵入が容易である。同じ1気圧におけるモンモリロナイトのCO2捕捉量/N2捕捉量の比は3/1以上であった。従って、粘土を用いて分離膜を形成し、燃焼排ガス側の圧力を、分離膜を挟んで反対側より高く設定しておけば、粘土の層間に侵入できないN2よりも、層間に侵入できるCO2の方が容易に分離膜を透過することが可能である。従って、燃焼排ガス側より高い純度のCO2を回収することができる。
膨張性鉱物は非極性分子であるN2と極性分子であるCO2を分離可能である。排ガス中に存在するガスは、主にN2,CO2,H2O、及びO2であり、本実施例のCO2分離膜を利用すれば、極性分子であるCO2及びH2O、と非極性分子であるN2及びO2、に分離することが可能である。
図6は、実施例7のCO2分離膜を用いた二酸化炭素回収装置を示す概略構成図である。
本図において、二酸化炭素回収装置は、CO2含有ガスを導入するための排ガス流路17と、排ガスを加圧するためのコンプレッサ18と、実施例7の二酸化炭素捕捉材で作られたCO2分離膜19と、CO2分離膜19でしきられたCO2分離塔20と、CO2を除去した排ガスが流通する大気開放流路21と、CO2分離膜19によって分離したCO2が流通するCO2回収流路22と、一定量のCO2をCO2循環流路24に流通させるための流量調節装置23と、CO2循環流路24から構成される。ただし、CO2分離膜20は排ガスと接する距離が長いほどCO2回収率が向上するため、例えばCO2分離塔20が図7に示すような形状がさらに望ましい。
排ガス流路17を流通するCO2を含有する排ガスは、コンプレッサ18を経由し加圧される。加圧された排ガスは、CO2分離膜19で加圧側と常圧側に分離されているCO2分離塔20の加圧側に流入する。CO2分離膜19は、実施例7に示す特性より極性分子であるCO2やH2Oを透過するが、N2及びO2を透過しない。また、排ガス流路に接続している上流側のガスは加圧されているが、CO2分離膜19を挟んで反対側であるCO2回収流路側は常圧であるため、加圧側の排ガス中のCO2及びH2OのみがCO2分離膜19を透過してCO2回収流路側へ流入する。CO2を除去した排ガスは、大気開放流路21から大気に放出される。また、CO2分離膜19を透過したCO2は流量調節装置23によって、一部がCO2回収流路22へ流通し、もう一部がCO2循環流路24へ流通する。上記の回収方法によって、排ガスからのCO2を連続的に分離・回収することが可能であることは明らかである。
図8は、実施例7のCO2分離膜を用いた二酸化炭素回収装置を示す概略構成図である。
本図において、二酸化炭素回収装置は、CO2含有ガスを導入するための排ガス流路32と、実施例7の二酸化炭素捕捉材で作られたCO2分離膜33と、CO2分離膜33でしきられたCO2分離塔34と、CO2を除去した排ガスが流通する大気開放流路35と、分離したCO2をひくためのポンプ36と、CO2分離膜33によって分離したCO2が流通するCO2回収流路37から構成される。ただし、CO2分離膜33は排ガスと接する距離が長いほどCO2回収率は向上するため、例えばCO2分離塔34が図7のような形状であればさらに望ましい。
排ガス流路32を流通するCO2を含有する排ガスは、CO2分離膜33で常圧側と減圧側に分離されているCO2分離塔34の常圧側に流入する。CO2分離膜33は、実施例7に示す特性より極性分子であるCO2やH2Oを透過するが、N2及びO2を透過しない。また、排ガス流路に接続している上流側のガスは常圧だが、分離膜33を挟んで反対側であるCO2回収流路側はポンプ36によって減圧されているため、常圧側の排ガス中のCO2及びH2OのみがCO2分離膜33を透過してCO2回収流路側へ流入する。CO2を除去した排ガスは、大気開放流路35から大気に放出される。また、CO2分離膜33を透過したCO2は、CO2回収流路37を経由して冷却及び圧縮工程を経て液化される。上記の回収方法によって、排ガスからのCO2を連続的に分離・回収することが可能であることは明らかである。
図9は、本発明による実施例を示す二酸化炭素捕捉材を用いた二酸化炭素回収装置の概略構成図である。図5の装置と比較して、CO2ガス流路15,パージ流路15−2,CO2ガスタンク16を削除している。図5の装置と比較して、パージ流路などがないので、CO2ガス純度を高めることができないが、装置構成としては少なくて済み簡便に設置することができる。
本発明は、二酸化炭素を含む排ガスから二酸化炭素を捕捉分離して回収する目的に利用できる。
1 反応管
2 二酸化炭素捕捉材
3 電気炉
4 Heガスライン
5 CO2/Heガスライン
6 排気ライン
7 四方コック
8 ガスクロマトグラフィ
9,17,25,32 排ガス流路
10 コック
11 吸収塔
12,21,28 大気開放流路
13 水蒸気流路
14,22,29 CO2回収流路
15 CO2ガス流路
15−2 パージ流路
16 CO2ガスタンク
18 コンプレッサ
19,26 CO2分離膜
20,27 CO2分離塔
23,30 流量調節装置
24,31 CO2循環流路

Claims (10)

  1. 膨張性鉱物から成る粘土を含む二酸化炭素捕捉材を用いて、燃焼排ガス中の二酸化炭素を選択的に捕捉し、二酸化炭素脱離ガスを接触させて、二酸化炭素を脱離させることを特徴とする二酸化炭素回収方法。
  2. 請求項1の二酸化炭素回収方法において、該粘土が層状ケイ酸塩を含むことを特徴とする二酸化炭素回収方法。
  3. 請求項2の二酸化炭素回収方法において、層状ケイ酸塩内の層間に、少なくとも層状ケイ酸塩1g当たり0.001g以上の水を有する粘土を含む二酸化炭素捕捉材を利用することを特徴とする二酸化炭素回収方法。
  4. 請求項3の二酸化炭素回収方法において、窒素吸着法で測定したBET比表面積値よりもエチレングリコールモノエチルエーテル吸着法で測定した比表面積値の方が大きい粘土を含む二酸化炭素捕捉材を利用することを特徴とする二酸化炭素回収方法。
  5. 請求項4の二酸化炭素回収方法において、二酸化炭素捕捉材としてモンモリロナイト,ベントナイト,スメクタイト,ルーセンタイトの内いずれか一つ以上を含有する粘土を利用することを特徴とする二酸化炭素回収方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の二酸化炭素回収方法で用いた二酸化炭素捕捉材を内包する二酸化炭素吸収塔を二基以上、前記二酸化炭素吸収塔への水蒸気供給ラインを具備する二酸化炭素回収装置。
  7. 請求項6に記載の二酸化炭素回収装置において、二酸化炭素吸収塔で回収した二酸化炭素の一部を貯蔵する貯蔵タンクと、貯蔵タンクから二酸化炭素吸収塔へ二酸化炭素を送るパージ流路を有する二酸化炭素回収装置。
  8. 請求項1乃至5のいずれかに記載の二酸化炭素回収方法で用いた二酸化炭素捕捉材を利用して排ガス流路内に膜を作製し、膜の片側では排ガスを流通させ、もう一方側では排ガスの全圧よりも減圧した二酸化炭素を流通させて、減圧側より二酸化炭素を回収することを特徴とする二酸化炭素回収方法。
  9. 請求項1乃至5のいずれかに記載の二酸化炭素回収方法で用いた二酸化炭素捕捉材による膜、及び二酸化炭素を回収する流路において減圧するための減圧装置を具備する二酸化炭素回収装置。
  10. 請求項1乃至5のいずれかに記載の二酸化炭素回収方法で用いた二酸化炭素捕捉材による膜、及び排ガスを加圧するための加圧装置を具備することを特徴とする二酸化炭素回収装置。
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