JP2009041487A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009041487A
JP2009041487A JP2007208486A JP2007208486A JP2009041487A JP 2009041487 A JP2009041487 A JP 2009041487A JP 2007208486 A JP2007208486 A JP 2007208486A JP 2007208486 A JP2007208486 A JP 2007208486A JP 2009041487 A JP2009041487 A JP 2009041487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nox
exhaust gas
internal combustion
combustion engine
nox adsorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007208486A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yoda
公一 依田
Takaaki Ito
隆晟 伊藤
Keisuke Sano
啓介 佐野
Kazuhiro Wakao
和弘 若尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007208486A priority Critical patent/JP2009041487A/ja
Publication of JP2009041487A publication Critical patent/JP2009041487A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

【課題】NOx吸着材を備えた排気浄化装置に関し、酸化により吸着性能が低下したNOx吸着材を効率良く還元処理し、それによりNOx吸着材の吸着能力を維持できるようにする。
【解決手段】分岐管10に設けられたNOx吸着材14の吸着能力を回復させる場合、切換手段30によって排気管6と分岐管10との接続状態を切換え、分岐管10内を排気ガスが流通する状態とするとともに、空燃比調整手段2aによって排気ガスの空燃比をリッチに調整する。その後、再び切換手段30によって排気管6と分岐管10との接続状態を切換えて分岐管10内で排気ガスが滞留する状態とする。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に関し、詳しくは、低温時に排気ガス中のNOxを吸着できるNOx吸着材を備えた排気浄化装置に関する。
従来、例えば、特開2000−345832号公報に開示されているように、内燃機関から排出される排気ガスの通路に触媒とは別にNOx吸着材を備えた排気浄化装置が提案されている。触媒は低温時の活性度が低く冷間始動時にはNOxを十分に浄化することができない。しかし、低温時でもNOxを吸着できるNOx吸着材を備えることで、NOxの大気中への排出を防止することができる。
特開2000−345832号公報
ところで、NOx吸着材の吸着性能は、使用によって次第に低下することが知られている。吸着性能の低下原因の一つは、NOx吸着サイトの消滅等、吸着材料の劣化によるものであり、それにより低下した吸着性能は回復することはできない。しかしその一方で、低下した吸着性能の一部は、NOx吸着材を還元雰囲気に曝すことで回復可能なことが実験により確認された。この回復可能な吸着性能の低下は、NOx吸着サイトが形成されるイオン交換サイト上の金属、若しくは、NOx吸着サイトの一部が反応して何らかの化合物が形成されることによって起こるものと推定される。そして、その化合物は還元雰囲気に曝すことで再生可能なことから、そこで起きている反応はおそらく酸化であろうと推測される。
いずれにせよ、NOx吸着材の吸着性能の低下には、恒久的な性能低下による分と一時的な性能低下による分とが含まれている。このうち一時的な性能低下であれば、上述のようにNOx吸着材を還元雰囲気に曝すことで元の吸着性能まで回復することができる。したがって、NOx吸着材の吸着性能を維持し、冷間始動時におけるNOxの排出を防止するためには、酸化により吸着性能が低下したNOx吸着材を如何に効率良く還元処理できるかが鍵となる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、酸化により吸着性能が低下したNOx吸着材を効率良く還元処理し、それによりNOx吸着材の吸着能力を維持できるようにした内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関の排気管から分岐した分岐管と、
前記分岐管に設けられたNOx吸着材と、
前記内燃機関から排出される排気ガスの空燃比を調整する空燃比調整手段と、
前記排気管と前記分岐管との接続状態を、前記分岐管内を排気ガスが流通する第1の状態と、前記分岐管内で排気ガスが滞留する第2の状態とで切換える切換手段と、
前記NOx吸着材の吸着能力を回復させるための回復処理の開始条件の成否を判定する開始判定手段と、
前記開始条件が成立した場合に、前記切換手段によって前記接続状態を前記第1の状態に切換えるとともに前記空燃比調整手段によって排気ガスの空燃比をリッチに調整し、その後、前記切換手段によって前記接続状態を前記第2の状態に切換える制御手段と、
を備えることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記分岐路内に設けられたガスセンサであって、その出力信号により排気ガスの空燃比がリッチか否か判定可能なガスセンサをさらに備え、
前記制御手段は、前記ガスセンサによってリッチ空燃比の排気ガスが検出されたら、前記切換手段によって前記接続状態を前記第2の状態に切換えることを特徴としている。
第3の発明は、第2の発明において、
前記ガスセンサは、前記第1の状態での排気ガスの流通方向において前記NOx吸着材よりも下流側の位置に設けられていることを特徴としている。
第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、
前記分岐路内の排気ガスを前記内燃機関の吸気系へ還流する還流手段と、
前記回復処理の完了条件の成否を判定する完了判定手段とをさらに備え、
前記制御手段は、前記完了条件が成立した場合に、前記還流手段によって前記分岐路内に滞留しているリッチ空燃比の排気ガスを前記吸気系へ還流させることを特徴としている。
第5の発明は、第1乃至第4の何れか1つの発明において、
前記開始判定手段は、
前記NOx吸着材の温度を推定する温度推定手段を含み、
前記NOx吸着材の推定温度が所定温度以上であることを前記開始条件の1つとしていることを特徴としている。
第6の発明は、第1乃至第5の何れか1つの発明において、
前記開始判定手段は、
前記内燃機関の運転時に前記NOx吸着材に吸着されたNOx量を測定するNOx吸着量測定手段と、
前記内燃機関の運転時に前記NOx吸着材に吸着された水分量を測定する水分吸着量測定手段と、
水分吸着量に対するNOx吸着量の基準値を記憶した基準値記憶手段と、
NOx吸着量の測定値と、水分吸着量の測定値に対応するNOx吸着量の基準値とを比較する比較手段とを含み、
NOx吸着量の基準値と測定値との偏差が所定値以上であることを前記開始条件の1つとしていることを特徴としている。
第1の発明によれば、排気管と分岐管との接続状態が第1の状態にあるときに排気ガスの空燃比をリッチに調整することで、分岐管内にリッチ空燃比の排気ガスを導入することができ、その後、排気管と分岐管との接続状態を第2の状態に切換えることで、導入したリッチ空燃比の排気ガスを分岐管内に滞留させることができる。その結果、NOx吸着材はリッチ雰囲気に曝されることとなり、酸化により吸着性能が低下したNOx吸着材はリッチ雰囲気下において効率良く還元され、その吸着性能は元の状態まで回復されることとなる。
第2の発明によれば、実際に分岐管内でリッチ空燃比の排気ガスが検出されることを切換えの条件とすることで、リッチ空燃比の排気ガスを分岐管内に確実に滞留させることができる。
第3の発明によれば、分岐管内におけるNOx吸着材の下流でリッチ空燃比の排気ガスが検出されることを切換えの条件とすることで、リッチ空燃比の排気ガスをNOx吸着材内に確実に導入し、その状態で分岐管内に滞留させることができる。
第4の発明によれば、NOx吸着材の還元に使用したリッチ空燃比の排気ガスを吸気系へ還流させ、内燃機関において燃焼処理することができる。
第5の発明によれば、NOx吸着材が高温になっていることを回復処理の開始条件とすることで、リッチ空燃比の排気ガスをNOx吸着材に導入したときの還元反応をより確実なものとすることができる。
ところで、出願人による実験の結果、NOx吸着材に酸化による性能の低下(一時的な性能の低下)がない場合、水分吸着量とNOx吸着量との間には高い相関があることが確認された。吸着性能の低下が劣化による恒久的なものである場合は、前記の相関を保ちながらNOx吸着量も水分吸着量も低下することになる。これに対し、NOx吸着材の酸化による性能の低下では、NOxの吸着性能のみが低下し、水分の吸着性能には影響がないことも分かった。これらの新たな事実に鑑みれば、水分吸着量とNOx吸着量との間にある前記の相関が崩れているかどうかにより、NOx吸着材の酸化による性能低下を恒久的な性能低下と区別して判別できると考えられる。
第6の発明によれば、NOx吸着量の測定値と、水分吸着量の測定値に対応するNOx吸着量の基準値とが比較される。NOx吸着材に吸着性能の低下がない場合、或いは、劣化による恒久的な性能低下のみの場合、NOx吸着量の測定値は基準値とほぼ一致する。しかし、NOx吸着材に酸化による性能低下がある場合には、NOx吸着量の測定値は基準値から乖離する。したがって、NOx吸着量の基準値と測定値との偏差を参照することで、NOx吸着材の酸化による性能低下の程度を客観的に評価することができ、適切なタイミングにて回復処理を開始することができる。
実施の形態1.
以下、図を用いて本発明の実施の形態1について説明する。
[システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態1としての排気浄化装置を備える内燃機関システムの概略構成を説明するための図である。内燃機関2には、筒内に空気を取り込むための吸気管4と、筒内から排出された排気ガスが流れる排気管6とが接続されている。また、内燃機関2には、燃料を噴射するためのインジェクタ2aが備えられている。インジェクタ2aから噴射した燃料は筒内での燃焼に供され、その燃焼ガスが排気ガスとして排気管6に排出される。排気管6には、排気ガスを浄化可能な触媒8が配置されている。
本実施形態のシステムは、排気管6の一部を迂回するバイパス管10を備えている。バイパス管10は、触媒8の下流に位置する上流側接続部10aにおいて排気管6から分岐し、当該上流側接続部10aの下流に位置する下流側接続部10bにおいて再び排気管6に合流するようになっている。本実施形態のシステムでは、このバイパス管10が第1の発明の「分岐管」に相当している。
上流側接続部10aには切換バルブ(V1)12が設けられている。切換バルブ12は、1つの入口ポートと切換え可能な2つの出口ポートを有する三方弁であり、その入口ポートに排気管6の上流側が接続されている。そして、切換バルブ12の一方の出口ポート(b)には排気管6の下流側が接続され、もう一方の出口ポート(a)にバイパス管10が接続されている。
バイパス管10の途中には、排気ガスに含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材14が配置されている。そのようなNOx吸着材14としては、例えばFeイオン交換ゼオライト等の金属イオン交換ゼオライトを用いることができる。バイパス管10において、NOx吸着材14の下流(下流側接続部10bの側)には、排気ガスの空燃比にリニアに対応した信号を出力するA/Fセンサ22が配置されている。
また、バイパス管10には、上流側接続部10aとNOx吸着材14との間の部位において、リターン管16が接続されている。リターン管16はその逆側の端部を吸気管4に接続されていて、このリターン管16を介して排気系から吸気系へ排気ガスを還流できるようになっている。リターン管16の途中には、排気ガスの還流流量を制御するためのパージ制御バルブ(VEGR)18が設けられている。
本実施形態のシステムは、その動作を制御する装置として、ECU(Electronic Control Unit)20を備えている。ECU20には、上記のA/Fセンサ22の他、内燃機関2を制御するための各種センサが接続されている。また、ECU20には、上述したインジェクタ2aや切換バルブ12やパージ制御バルブ18等の各種アクチュエータが接続されている。
[システムの動作]
次に、ECU20によって制御されるシステムの動作について説明する。ここでは、システムで実現される様々な動作のうちNOx吸着材14に係る動作について説明する。
(冷間始動時の動作)
内燃機関2の冷間始動時には、筒内から排出される排気ガス中のNOxをNOx吸着材14に吸着させるための動作が行われる。具体的には、切換バルブ12によって排気ガスの流入先がバイパス管10に切り換えられる。また、パージ制御バルブ18は閉弁状態に制御される。
このような状態では、内燃機関2から排出された排気ガスの全部が、排気管6からバイパス管10に導入される。バイパス管10に導入された排気ガスは、NOx吸着材14を通過した後、再び排気管6に戻された後に大気中に放出される。冷間始動時は触媒8が未だ活性化していないため、排気ガスに含まれるNOxを触媒8で浄化することができない。しかし、排気ガスの全部をバイパス管10に導入することで、排気ガスに含まれるNOxはNOx吸着材14に吸着されて取り除かれる。これにより、触媒8で浄化できなかったNOxが大気中に放出されるのを抑制することができる。
なお、内燃機関2から排出された排気ガスには、燃料の燃焼によって生成した水分が含まれている。NOx吸着材14の材料であるゼオライトは水分を吸着する機能を有するため、排気ガスの全部をバイパス管10に導入することで、NOx吸着材14にはNOxとともに排気ガス中の水分も吸着されていく。
(触媒暖機後の動作)
内燃機関2の始動後は、触媒8に流れ込む排気ガスの温度が上昇することで、やがて、触媒8の温度は活性温度まで上昇する。触媒8が活性化することで、排気ガスに含まれるNOxは他の未浄化成分とともに触媒8で浄化できるようになる。そこで、触媒8の温度が活性温度まで上昇したことが検出されたら、切換バルブ12が操作されて排気ガスの流入先がバイパス管10から排気管6に切り換えられる。これにより、触媒8で浄化された排気ガスは、NOx吸着材14を経ること無く、そのまま排気管6を通って大気中へ排出される。
そして、所定のパージ開始条件が成立した時点でパージ制御バルブ18が開かれる。パージ制御バルブ18の開弁により、内燃機関2の吸気管4に生じている負圧がリターン管16を介してバイパス管10に作用する。この負圧の作用により、排気管6を流れる排気ガスの一部が下流側接続部10bからバイパス管10に導入され、バイパス管10に配置されたNOx吸着材14を通過してリターン管16へと吸い込まれる。
その結果、NOx吸着材14には高温の排気ガスが供給されることになる。NOx吸着材14へのNOxや水分の吸着は比較的低温時に起こる現象であり、温度が上昇してくると今度はNOx吸着材14からNOxや水分が脱離する現象が起きる。このため、高温の排気ガスがNOx吸着材14に導入されることで、吸着されていたNOxや水分はNOx吸着材14から脱離する。脱離したNOxや水分はリターン管16を通って吸気管4に導入される。吸気管4に戻されたNOxは、再び燃焼に付された後に活性状態にある触媒8によって浄化される。水分は、そのまま排気管6を通って大気中へ排出される。
(NOx吸着材の性能診断)
上記のように本実施の形態のシステムでは、冷間始動時に発生するNOxをNOx吸着材14に吸着させ、触媒の暖機後は吸気管4の負圧を利用してNOx吸着材14からNOxを脱離させている。ところが、このようにNOxの吸着と脱離とを繰り返しているうちに、NOx吸着材14の吸着性能は次第に低下していく。そこで、本実施の形態のシステムでは、ECU20によるOBDの一項目として、NOx吸着材14のNOx吸着性能の診断が組み込まれている。
ECU20による性能診断では、吸着材料の劣化による恒久的な吸着性能の低下と、酸化による吸着性能の低下とが区別して判定される。前者は回復不可能な性能低下であるのに対し、後者であれば適切な処理を施すことで回復することができる。さらに、この診断では、NOx吸着材14に酸化による吸着性能の低下が認められる場合には、その程度を評価することも行われる。以下では、本実施の形態にて実施するNOx吸着材14の性能診断の概要について説明する。
図3は、NOx吸着材14が新品の場合における水分吸着量とNOx吸着量との相関を示す図である。この図に示すように、NOx吸着材14が新品であれば、NOx吸着量は水分吸着量の関数として表すことができる。また、NOx吸着材14は、吸着材料の劣化によって性能が低下することがあるが、そのような恒久的な性能低下の場合にも、水分吸着量とNOx吸着量との相関は維持される。つまり、NOx吸着性能の低下が劣化による恒久的なものであれば、NOx吸着量と水分吸着量は図3に示す曲線(以下、この曲線を基準ラインという)に沿って低下する。
これに対し、NOx吸着性能の低下が酸化による一時的なものの場合、新品に比較してNOx吸着量は低下するものの、水分吸着量には変化がない。酸化の影響を受けるのはNOxの吸着性能のみであり、水分の吸着性能は酸化の影響を受けないためである。例えば、図3において点P1を初期状態(新品)とするNOx吸着材14では、酸化によって一時的に吸着性能が低下したとき、水分吸着量とNOx吸着量との関係は基準ライン外の点P2へと移行することになる。
以上のことから、水分吸着量とNOx吸着量とを測定し、その測定値が基準ラインに載っているか否かによって、酸化による一時的なNOx吸着性能の低下を、恒久的な吸着性能の低下と区別して判定することができる。また、測定結果の基準ラインからの乖離の程度(図3中に示す矢印の長さ)を測ることによって、NOx吸着性能の一時的な低下の程度を客観的に評価することができる。
次に、NOx吸着材14の性能診断の具体的な手順について説明する。性能診断は、所定の診断開始条件が成立した時に実施される。診断開始条件には、NOx吸着材14からのNOx及び水分のパージが完了していることと、排気ガスの温度が低くNOx吸着材14にNOxや水分が吸着しうる状況であることが含まれる。
診断開始条件が成立したときには、切替バルブ12によって排気ガスの流入先がバイパス管10に切り替えられる。また、パージ制御バルブ18は閉弁状態に制御される。切替バルブ12の操作によって、NOxと水分とを含んだ排気ガスがNOx吸着材14に導入されるようになる。ECU20は、切替バルブ12の操作後、NOx吸着材14のNOx吸着量の測定と、水分吸着量の測定とをそれぞれ開始する。NOx吸着量及び水分吸着量は、それぞれ次のようにして測定される。
まず、NOx吸着材14の水分吸着量は、NOx吸着材14の前後に水分センサ(図示略)を配置することによって測定できる。図4に示すグラフの横軸は時間であり、縦軸は時間当たりの水分吸着量である。上流側水分センサの出力値はNOx吸着材14に流入した水分の流量に相当し、下流側水分センサの出力値はNOx吸着材14から流れ出た水分の流量に相当するので、水分センサ間の出力値偏差は時間当たりの水分吸着量に相当する。NOx吸着材14の水分吸着量が飽和状態になったとき、前後の水分センサの出力値偏差はゼロとなることから、その時点までの出力値偏差を積分することで、つまり、図4の斜線部Aの面積を計算することで、NOx吸着材14の水分吸着量x1を求めることができる。
一方、NOx吸着材14のNOx吸着量は、NOx吸着材14の前後にNOxセンサ(図示略)を配置することで測定できる。図5に示すグラフの横軸は時間であり、縦軸は時間当たりのNOx吸着量である。上流側NOxセンサの出力値は、NOx吸着材14に流入したNOxの流量に相当し、下流側NOxセンサの出力値は、NOx吸着材14から流れ出たNOxの流量に相当するので、NOxセンサ間の出力値偏差は時間当たりのNOx吸着量に相当する。
ところで、NOx吸着材14に吸着されたNOxは、後から吸着される水分の作用によって脱離する。このため、吸着開始から暫くの間は、NOxセンサ間の出力値偏差は正の値を示すが、やがて、水分の作用による吸着NOxの脱離量が吸着量を上回ることで、前後のNOxセンサの出力値偏差は負の値を示すようになる。そして、最終的に全ての吸着NOxが脱離したとき、NOxセンサ間の出力値偏差はゼロに収束する。このようなNOx吸着材14の吸着特性を考慮すると、出力値偏差の積分期間は出力値偏差が正の値から負の値に反転する時点までとすればよい。つまり、図5の斜線部Bの面積を計算すればよい。斜線部Bの面積は、NOx吸着材14の最大NOx吸着量を示している。本実施の形態にて実施する性能診断では、この最大NOx吸着量をNOx吸着材のNOx吸着量として算出する。
ECU20には、図3の基準ラインに相当するマップデータが予め記憶されている。水分吸着量が測定されたら、その測定値x1に対応する基準ライン上でのNOx吸着量(以下、基準NOx吸着量)y0がマップデータから読み出される。そして、NOx吸着量の測定値y1と基準NOx吸着量y0とが比較され、その偏差Δy(Δy=y0−y1)が算出される。
NOx吸着材14の性能診断は、NOx吸着量偏差Δyとに基づいて行われる。NOx吸着量偏差Δyがゼロでない場合、つまり、測定結果が基準ラインに載っていない場合には、NOx吸着材14のNOx吸着性能に酸化による一時的な低下が生じていると診断される。そして、NOx吸着量偏差Δyが大きいほど、酸化によるNOx吸着性能の低下が進んでいると診断される。
以上説明したNOx吸着材14の性能診断では、ECU20が水分センサの出力値から水分吸着量x1を算出することで、第6の発明にかかる「水分吸着量測定手段」が実現される。また、ECU20がNOxセンサの出力値からNOx吸着量y1を算出することで、第6の発明にかかる「NOx吸着量測定手段」が実現される。また、ECU20が図3の基準ラインに相当するマップデータを記憶する機能は、第6の発明にかかる「基準値記憶手段」に相当する。そして、ECU20がNOx吸着量偏差Δyを計算することで、第6の発明にかかる「比較手段」が実現される。
[NOx吸着材の吸着性能の回復処理]
上記の診断結果は、システムの次の動作に反映される。NOx吸着材14に酸化によるNOx吸着性能の低下が認められる場合には、吸着性能を回復するための回復処理が実施される。その回復処理とはNOx吸着材14を還元雰囲気に曝すことであり、本実施の形態では図2にフローチャートで示す処理によってNOx吸着材14の吸着性能の回復を図っている。
図2のフローチャートに示すのはNOx吸着材14の吸着性能の回復処理のルーチンである。上述したNOx吸着材14の性能診断はこのルーチンに組み込まれている。図2に示すルーチンは、第1の発明の「制御手段」としてのECU20によって実施される。ECU20は図2に示すルーチンを所定の周期で定期的に実施している。
図2に示すルーチンの最初のステップS2では、上述した性能診断によってNOx吸着材14のNOx吸着性能が診断される。そして、NOx吸着材14に酸化によるNOx吸着性能の低下があるか否かが判定され、酸化によるNOx吸着性能の低下が認められる場合には、それが許容範囲内か否か判定される。酸化による吸着性能の低下がない場合や、あったとしても許容範囲内である場合には、以降の処理はスキップされて本ルーチンは終了される。
酸化による吸着性能の低下が許容範囲を超えている場合には、次のステップS4以降の処理が実施される。ステップS4では、パージ制御バルブ(VEGR)18が開かれ、切換バルブ(V1)12は排気管6側の出口ポート(b)が選択される。これにより、排気管6を流れる排気ガスの一部が吸気管4に還流され、その還流される高温の排気ガスがNOx吸着材14を通過することになる。高温の排気ガスが流れることで、NOx吸着材14は加熱され、その温度は上昇していく。
次のステップS6では、NOx吸着材14が所定の温度まで昇温したか否か判定される。NOx吸着材14の温度は、パージ制御バルブ18を開いてからの経過時間から推定することができる。パージ制御バルブ18を開いてからの経過時間に加えて、内燃機関2の運転状態から推定できる排気温度を考慮してもよい。また、温度センサによってNOx吸着材14の温度を直接計測してもよい。これらの処理が実施されることで、第5の発明の「温度推定手段」が実現される。なお、上記の所定温度は、NOx吸着材14において酸化物の還元反応が起きる温度(例えば150℃程度)である。
ステップS6の条件が成立したら、次にステップS8の処理が実施される。ステップS8では、パージ制御バルブ18が閉じられ、切換バルブ12はバイパス管10側の出口ポート(a)に切換えられる。これにより、排気ガスの全部が上流側接続部10aからバイパス管10に導入され、バイパス管10を経由して再び下流側接続部10bから排気管6に流れるようになる。切換バルブ12は第1の発明の「切換手段」に相当し、このときの排気管6とバイパス管10との接続状態が、第1の発明にかかる「第1の状態」に相当する。また、ECU20がステップS4及びステップS6の判定を実施することで、第1の発明の「開始判定手段」が実現される。
ステップS8の処理の直後に、或いは、ステップS8の処理と同時にステップS10の処理が実施される。ステップS10では、内燃機関2においてリッチスパイクが一回実施される。リッチスパイクとは通常よりも多い燃料をインジェクタ2aに噴射させる処理である。インジェクタ2aからの燃料の噴射形態が筒内噴射であるならば、膨張行程や排気行程にて追加で燃料を噴射することでもよい。リッチスパイクが実施されることで、排気ガスの空燃比は一時的にストイキよりもリッチになる。インジェクタ2aは、第1の発明の「空燃比調整手段」に相当している。
次のステップS12では、A/Fセンサ22の出力がリッチを示しているか否か判定される。通常、内燃機関2の燃料噴射量は排気ガスの空燃比がストイキになるように制御されているので、通常であればA/Fセンサ22の出力信号は略ストイキになっている。しかし、ステップS10においてリッチスパイクが実施されたときには、排気ガスはリッチ空燃比となる。そして、このリッチ空燃比の排気ガスがバイパス管10に流れ込み、NOx吸着材14の下流まで到達することで、A/Fセンサ22の出力信号は大きくリッチを示すことになる。
ステップS12の条件が成立したら、次にステップS14の処理が実施される。ステップS14では、パージ制御バルブ18は閉じたままとされ、切換バルブ12は再び排気管6側の出口ポート(b)に切換えられる。これによってバイパス管10内に導入されたリッチ空燃比の排気ガスは行き場を失い、そのままバイパス管10内に滞留することになる。このときの排気管6とバイパス管10との接続状態が、第1の発明にかかる「第2の状態」に相当する。
リッチ空燃比の排気ガスがバイパス管10内に滞留する結果、NOx吸着材14はリッチ雰囲気に曝されることとなる。これにより、酸化により吸着性能が低下したNOx吸着材14はリッチ雰囲気下において効率良く還元され、その吸着性能は元の状態まで回復されることとなる。次のステップS16では、切換バルブ12を排気管6側の出口ポート(b)に切換えてから所定時間が経過したか否か判定される。この所定時間はNOx吸着材14の還元処理に十分な時間(例えば30秒程度)とするのが好ましい。
ステップS16の条件が成立したら、次にステップS18の処理が実施される。ステップS18では、切換バルブ12は排気管6側の出口ポート(b)を選択したまま、パージ制御バルブ18が開かれる。これにより、バイパス管10内には吸気管4からの負圧が作用し、NOx吸着材14の還元に使用したリッチ空燃比の排気ガスは吸気管4に還流され、内燃機関2において燃焼処理される。リターン管16及びパージ制御バルブ18は第4の発明の「還流手段」に相当し、また、ECU20がステップS16の判定を実施することで、第4の発明の「完了判定手段」が実現される。
以上説明した回復処理を実施することで、NOx吸着材14のNOx吸着性能が酸化により一時的に低下したとしても、元の吸着性能まで速やかに回復させることができる。
実施の形態2.
次に、図を用いて本発明の実施の形態2について説明する。
[システムの構成]
図6は、本発明の実施の形態2としての排気浄化装置を備える内燃機関システムの概略構成を説明するための図である。図6において実施の形態1のシステムと同一の要素については同一の符合を付している。また、それらに関する説明は省略或いは簡略するものとする。
本実施形態のシステムは、排気管6とバイパス管10との接続部10a,10bのうち、下流側接続部10bに切換バルブ(V2)30が設けられていることに特徴がある。この切換バルブ30は、切換え可能な2つの入口ポートと1つの出口ポートとを有する三方弁であり、一方の入口ポート(b)には排気管6の上流側が接続され、もう一方の入口ポート(a)にバイパス管10が接続されている。そして、切換バルブ30の出口ポートに排気管6の下流側が接続されている。
また、このシステムでは、バイパス管10とリターン管32との接続部位は、NOx吸着材14と下流側接続部10bとの間の部位となっている。NOx吸着材14の下流(下流側接続部10bの側)にはA/Fセンサ22も配置されている。リターン管32の途中には、排気ガスの還流流量を制御するためのパージ制御バルブ(VEGR)34が設けられている。パージ制御バルブ34は切換バルブ30とともにECU20に接続されている。
[NOx吸着材の吸着性能の回復処理]
次に、本実施の形態のシステムで実現される様々な動作のうち、NOx吸着材14の吸着性能の回復処理について説明する。本実施の形態では図7にフローチャートで示す処理によってNOx吸着材14の吸着性能の回復を図っている。
図7のフローチャートに示すのはNOx吸着材14の吸着性能の回復処理のルーチンである。図7に示すルーチンは、第1の発明の「制御手段」としてのECU20によって実施される。ECU20は図7に示すルーチンを所定の周期で定期的に実施している。
図7に示すルーチンの最初のステップS102では、NOx吸着材14の性能診断が実施され、その診断結果に基づいて酸化によるNOx吸着性能の低下が許容範囲内か否か判定される。吸着性能の低下が許容範囲内である場合には、以降の処理はスキップされて本ルーチンは終了される。
酸化による吸着性能の低下が許容範囲を超えている場合には、次のステップS104以降の処理が実施される。ステップS104では、パージ制御バルブ(VEGR)34が開かれ、切換バルブ(V2)30は排気管6側の入口ポート(b)が選択される。これにより、排気管6を流れる排気ガスの一部が上流側接続部10aからバイパス管10に導入され、NOx吸着材14を通過して吸気管4に還流されることになる。
次のステップS106では、パージ制御バルブ34を開いてからの経過時間からNOx吸着材14の温度が推定され、NOx吸着材14の推定温度がNOx吸着材14において酸化物の還元反応が起きる温度を超えているか否か判定される。この処理によって第5の発明の「温度推定手段」が実現される。
ステップS106の条件が成立したら、次にパージ制御バルブ34が閉じられ、切換バルブ30はバイパス管10側の入口ポート(a)に切換えられる(ステップS108)。これにより、排気ガスの全部がバイパス管10を経由して流れるようになる。本実施の形態では切換バルブ30が第1の発明の「切換手段」に相当し、このときの排気管6とバイパス管10との接続状態が、第1の発明にかかる「第1の状態」に相当する。また、ECU20がステップS104及びステップS106の判定を実施することで、第1の発明の「開始判定手段」が実現される。
次のステップS110では、内燃機関2においてリッチスパイクが一回実施される。そして、次のステップS112では、A/Fセンサ22の出力がリッチを示しているか否か判定される。リッチスパイクによって空燃比がリッチ化した排気ガスがバイパス管10に流れ込み、NOx吸着材14の下流まで到達したとき、A/Fセンサ22の出力信号は大きくリッチを示すようになる。
ステップS112の条件が成立したら、次にパージ制御バルブ34は閉じたまま、切換バルブ30が再び排気管6側の入口ポート(b)に切換えられる(ステップS114)。これによってバイパス管10内に導入されたリッチ空燃比の排気ガスはそのままバイパス管10内に滞留することになる。その結果、NOx吸着材14はリッチ雰囲気に曝されることとなり、酸化により吸着性能が低下したNOx吸着材14を効率良く還元することが可能になる。このときの排気管6とバイパス管10との接続状態が、第1の発明にかかる「第2の状態」に相当する。
次のステップS116では、切換バルブ30を排気管6側の入口ポート(b)に切換えてから、NOx吸着材14の還元処理に十分な所定時間が経過したか否か判定される。この条件が成立したら、次に切換バルブ12は排気管6側の入口ポート(b)を選択したまま、パージ制御バルブ34が開かれる。これにより、NOx吸着材14の還元に使用したリッチ空燃比の排気ガスは吸気管4に還流され、内燃機関2において燃焼処理される。リターン管32及びパージ制御バルブ34は第4の発明の「還流手段」に相当し、また、ECU20がステップS116の判定を実施することで、第4の発明の「完了判定手段」が実現される。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
図3の基準ラインに関し、その設定に係るNOx吸着材14の基準体は必ずしも新品でなくてもよい。上述の回復処理が必要となる程度までNOx吸着性能が低下したNOx吸着材14を基準体とし、その基準体における水分吸着量とNOx吸着量との相関を示す曲線を基準ラインとして設定してもよい。このような基準ラインの設定によれば、水分吸着量及びNOx吸着量の測定結果が基準ラインよりも上側であれば性能回復処理は不要と判断することができ、基準ラインよりも下側であれば性能回復処理は必要と判断することができる。
また、上述の実施の形態において、水分の吸着による発熱量を求め、それとNOx吸着量との関係に基づいてNOx吸着材14の性能診断を実施してもよい。NOx吸着材14に水分が吸着される際には吸着熱が発生し、その発熱量はNOx吸着材14の水分吸着量との相関が極めて高い。したがって、水分の吸着による発熱量を測定することで、NOx吸着材14の水分吸着量を間接的に測定することができる。なお、NOx吸着材14内で発生する吸着熱の量は、NOx吸着材14の前後における排気ガスの温度差から求めることができる。
また、NOx吸着量と水分吸着量とに基づいてNOx吸着性能の低下を判定する方法に代えて、内燃機関2の冷間始動回数からNOx吸着性能の低下を判定してもよい。内燃機関2の冷間始動回数が多くなるほど、酸化によるNOx吸着性能の低下も大きくなるものと予想できるからである。この場合には、冷間始動回数が所定回数を超えることが、回復処理の開始条件の1つとなる。
また、上述の実施の形態では、A/Fセンサ22によってリッチ空燃比が検出されることを回復処理の完了条件としているが、他の方法で回復処理の完了を判定することもできる。例えば、リッチスパイクの実行後、その影響が空燃比に反映された排気ガスがNOx吸着材14に到達するまでの時間は、内燃機関2の排気系モデルにより機関負荷及び回転数から計算することができる。したがって、リッチスパイクの実行時点からの経過時間が所定時間(ただし、機関負荷及び回転数の関数)を超えることを、回復処理の完了条件としてもよい。これによれば、NOx吸着材14の下流に配置したA/Fセンサ22を省略することができる。
本発明の実施の形態1としての排気浄化装置を備える内燃機関システムの概略構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にて実施するNOx吸着材の吸着性能の回復処理のルーチンを示すフローチャートである。 NOx吸着材が新品の場合における水分吸着量とNOx吸着量との相関を示す図である。 NOx吸着材における時間当たりの水分吸着量の時間変化を示すグラフである。 NOx吸着材における時間当たりのNOx吸着量の時間変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態2としての排気浄化装置を備える内燃機関システムの概略構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2にて実施するNOx吸着材の吸着性能の回復処理のルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
2 内燃機関
2a インジェクタ
4 吸気管
6 排気管
8 触媒
10 バイパス管
10a 上流側接続部
10b 下流側接続部
12,30 切換バルブ
14 NOx吸着材
16,32 リターン管
18,34 パージ制御バルブ
20 ECU
22 A/Fセンサ

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気管から分岐した分岐管と、
    前記分岐管に設けられたNOx吸着材と、
    前記内燃機関から排出される排気ガスの空燃比を調整する空燃比調整手段と、
    前記排気管と前記分岐管との接続状態を、前記分岐管内を排気ガスが流通する第1の状態と、前記分岐管内で排気ガスが滞留する第2の状態とで切換える切換手段と、
    前記NOx吸着材の吸着能力を回復させるための回復処理の開始条件の成否を判定する開始判定手段と、
    前記開始条件が成立した場合に、前記切換手段によって前記接続状態を前記第1の状態に切換えるとともに前記空燃比調整手段によって排気ガスの空燃比をリッチに調整し、その後、前記切換手段によって前記接続状態を前記第2の状態に切換える制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記分岐路内に設けられたガスセンサであって、その出力信号により排気ガスの空燃比がリッチか否か判定可能なガスセンサをさらに備え、
    前記制御手段は、前記ガスセンサによってリッチ空燃比の排気ガスが検出されたら、前記切換手段によって前記接続状態を前記第2の状態に切換えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記ガスセンサは、前記第1の状態での排気ガスの流通方向において前記NOx吸着材よりも下流側の位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記分岐路内の排気ガスを前記内燃機関の吸気系へ還流する還流手段と、
    前記回復処理の完了条件の成否を判定する完了判定手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記完了条件が成立した場合に、前記還流手段によって前記分岐路内に滞留しているリッチ空燃比の排気ガスを前記吸気系へ還流させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記開始判定手段は、
    前記NOx吸着材の温度を推定する温度推定手段を含み、
    前記NOx吸着材の推定温度が所定温度以上であることを前記開始条件の1つとしていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記開始判定手段は、
    前記内燃機関の運転時に前記NOx吸着材に吸着されたNOx量を測定するNOx吸着量測定手段と、
    前記内燃機関の運転時に前記NOx吸着材に吸着された水分量を測定する水分吸着量測定手段と、
    水分吸着量に対するNOx吸着量の基準値を記憶した基準値記憶手段と、
    NOx吸着量の測定値と、水分吸着量の測定値に対応するNOx吸着量の基準値とを比較する比較手段とを含み、
    NOx吸着量の基準値と測定値との偏差が所定値以上であることを前記開始条件の1つとしていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
JP2007208486A 2007-08-09 2007-08-09 内燃機関の排気浄化装置 Pending JP2009041487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208486A JP2009041487A (ja) 2007-08-09 2007-08-09 内燃機関の排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208486A JP2009041487A (ja) 2007-08-09 2007-08-09 内燃機関の排気浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009041487A true JP2009041487A (ja) 2009-02-26

Family

ID=40442476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007208486A Pending JP2009041487A (ja) 2007-08-09 2007-08-09 内燃機関の排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009041487A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109012084A (zh) * 2018-08-18 2018-12-18 赵德华 一种氮氧化物废气处理装置
CN111346471B (zh) * 2020-03-09 2021-01-05 山东大学 工业过程废气处理与循环利用的控制方法及系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109012084A (zh) * 2018-08-18 2018-12-18 赵德华 一种氮氧化物废气处理装置
CN111346471B (zh) * 2020-03-09 2021-01-05 山东大学 工业过程废气处理与循环利用的控制方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4656079B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置及びNOx吸着材の性能診断方法
JP4506874B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4442678B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4710856B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000230416A (ja) 内燃機関の排気切り換えバルブの故障検知装置
JPH1193645A (ja) 排気浄化装置の故障診断装置
JP2008190364A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2009167852A (ja) 水素エンジンの排気ガス浄化システム
JP2000297630A (ja) 内燃機関の排気浄化装置の劣化判別装置
JP2010242522A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2009041487A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4292671B2 (ja) 内燃機関の炭化水素排出量低減装置
JP2009030459A (ja) 内燃機関の排気浄化制御装置
JP4748083B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2009293471A (ja) 排気浄化装置
JP2009091903A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2007224750A (ja) 硫黄被毒回復制御装置
JP4915242B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2005163724A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2005016394A (ja) 内燃機関の排気浄化システム
JP2010031798A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2004346793A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2001303939A (ja) 内燃機関の排ガス浄化装置
JP2010168994A (ja) 内燃機関の排気浄化装置、ハイブリッド機関
JP2002039025A (ja) 内燃機関の炭化水素排出量低減装置