JP2008215203A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、排気通路上に水分吸着材および未浄化成分吸着材を備える内燃機関において、水分によって未浄化成分の吸着能力が阻害されるのを好適に回避し、未浄化成分吸着材の吸着能力を確実かつ十分に確保することを目的とする。
【解決手段】内燃機関10の主排気通路14を迂回するバイパス通路18に設けられ、排気ガス中に含まれるNOx吸着するNOx吸着材46を備える。NOx吸着材46に対して排気通路の上流側に設けられ、水分を吸着する機能を有する3つの水分吸着材40等を備える。3つの水分吸着材40等とNOx吸着材46との通路を選択的に連通または遮断する切替バルブ20等を備える。3つの水分吸着材40等の上流側から、他の水分吸着材40等やNOx吸着材46に対して大気を導入する大気導入手段として大気連通管56やエアポンプ58を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、詳しくは、排気通路における触媒の下流に、触媒で浄化できなかった未浄化成分を吸着するための吸着材を備えた排気浄化装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、道路トンネルから出た換気ガスをゼオライト系の吸着材で乾式処理してNOxを吸着除去することにより、当該換気ガスを浄化する技術が開示されている。この従来の技術では、NOxを吸着するための上記吸着材に対する換気ガスの流れの上流に、換気ガスに含まれる水分を吸着するためのシリカゲル系の脱湿剤(水分吸着材)を配置するようにしている。
特開平1−155934号公報 特開2004−19439号公報 特開2002−155736号公報 特開2002−349247号公報
内燃機関の排気通路には、排気ガスを浄化するための触媒が設けられている。しかし、触媒の温度が低下している冷間始動時には、触媒が暖機されて活性化するまでの間、未浄化成分を含んだ排気ガスが外部へ排出されてしまうことがある。また、排気ガスには、燃料の燃焼によって生成された水分が大量に含まれている。そこで、内燃機関の排気通路上に、上記従来の技術と同様に、未浄化成分吸着材の吸着能力を阻害する水分を吸着するための水分吸着材を排気ガスの流れの上流側に配置し、当該水分吸着材の下流に未浄化成分吸着材を配置することが考えられる。
上記のように、内燃機関の排気通路に水分吸着材と未浄化成分吸着材とを配置した場合、これらの吸着材に吸着された水分や未浄化成分を脱離させるために、高温の排気ガスを利用することが考えられる。しかしながら、高温の排気ガス中にも水分が含まれているため、未浄化成分吸着材に水分が残留し、未浄化成分の吸着能力が低下するおそれがある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、排気通路上に水分吸着材および未浄化成分吸着材を備える内燃機関において、水分によって未浄化成分の吸着能力が阻害されるのを好適に回避し、未浄化成分吸着材の吸着能力を確実かつ十分に確保し得る内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガス中に含まれる未浄化成分を吸着する未浄化成分吸着材と、
前記未浄化成分吸着材に対して排気通路の上流側に設けられ、水分を吸着する機能を有する複数の水分吸着材と、
前記複数の水分吸着材と前記未浄化成分吸着材との排気通路を選択的に連通または遮断する流路切替手段と、
前記複数の水分吸着材のうちの少なくとも1つの水分吸着材の上流側から、前記複数の水分吸着材の他の少なくとも1つの水分吸着材および前記未浄化成分吸着材のうちの少なくとも前記未浄化成分吸着材に対して、大気を導入する大気導入手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記未浄化成分吸着材の下流側の排気通路から分岐し、内燃機関の吸気通路に接続される還流通路と、
内燃機関から排出された排気ガスが前記未浄化成分吸着材に導入された後に前記還流通路を介して前記吸気通路に還流されるように前記流路切替手段を制御する吸気パージ時流路制御手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記未浄化成分に未浄化成分を吸着させる吸着動作を行う際に、前記複数の水分吸着材の中から1つの水分吸着材を選択し、選択された水分吸着材から前記未浄化成分吸着材という順番で排気ガスが導入されるように前記流路切替手段を制御する吸着時流路制御手段を更に備え、
前記大気導入手段は、今回の吸着動作時に使用していない他の前記水分吸着材を介して大気を導入することを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、前記大気導入手段は、次回の前記吸着動作時に使用予定の水分吸着材に対して、今回の吸着動作時に使用していない他の水分吸着材を介して大気を導入する事前乾燥実行手段を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、高温の排気ガスを利用して未浄化成分吸着材から未浄化成分を脱離させる処理を行った後に、未浄化成分吸着材などに対して、水分が除去された大気を供給することが可能となる。これにより、乾いた空気を未浄化成分吸着材に供給することで、未浄化成分吸着材を確実かつ十分に乾燥させることができる。このため、次回の吸着動作時に、未浄化成分吸着材の吸着能力を確実かつ十分に確保することが可能となる。
第2の発明によれば、未浄化成分吸着材から脱離した未浄化成分が内燃機関の吸気通路に生じている負圧を利用して吸気通路に還流される。このため、吸気通路に戻された未浄化成分を、再び燃焼に付した後に活性状態にある触媒によって浄化することが可能となる。
第3の発明によれば、今回の吸着動作時に使用していない他の水分吸着材を介して、未浄化成分に乾いた空気を供給することができる。このため、未浄化成分吸着材を確実かつ十分に乾燥させることができる。
第4の発明によれば、次回に使用予定の水分吸着材を予め十分な乾燥状態にしておくことができるので、次回の未浄化成分の吸着動作時に、確実に乾いた排気ガスを未浄化成分に吸着できるようになる。このため、次回の吸着動作時における未浄化成分吸着材の吸着能力を確実かつ十分に確保することが可能となる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1における排気浄化装置を備える内燃機関システムの構成を説明するための図である。図1に示す内燃機関10は、筒内に空気を取り込むための吸気通路12と、筒内から排出された排気ガスが流れる排気通路とを備えている。本実施形態の排気通路は、筒内から排気ガスを排出するための主排気通路14と、後述するバイパス通路18とを備えている。主排気通路14には、排気ガスを浄化可能な触媒16が配置されている。
本実施形態のシステムは、主排気通路14を迂回する通路として、バイパス通路18を備えている。バイパス通路18は、触媒16の下流において主排気通路14から分岐し、分岐点18aより下流の合流点18bにおいて再び主排気通路14に合流するように構成されている。分岐点18aには、排気ガスの流入先を主排気通路14とバイパス通路18との間で切り替えるための切替バルブ20が配置されている。また、合流点18bには、バイパス通路18を流れる排気ガスの流出先を、主排気通路14における合流点18bの下流通路と後述する還流通路26との間で切り替えるための切替バルブ22が配置されている。
バイパス通路18の途中には、排気ガス中に含まれる水分を吸着する機能を有する水分吸着材と、排気ガス中に含まれる未浄化成分であるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材とを備える排気吸着装置24が配置されている。この排気吸着装置24の詳細な構成については、図2を参照して詳述する。
また、バイパス通路18には、排気吸着装置24と合流点18bとの間の部位において、還流通路26が連通している。還流通路26は、その途中にパージ制御バルブ28を備え、その端部において吸気通路12に連通している。
本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30には、内燃機関10を制御するための各種センサが接続されている。また、ECU30には、上述したパージ制御バルブ28などの各種アクチュエータが接続されている。
[排気吸着装置の構成]
図2は、図1に示す排気吸着装置24の具体的な構成を説明するための図である。図2に示すように、バイパス通路18は、分岐点18aの近くに位置する三方分岐点18cにおいて、三方に分岐している。ここでは、三方に分岐された分岐通路を、第1分岐通路18d、第2分岐通路18e、および第3分岐通路18fとそれぞれ称することとする。また、上記の3つの分岐通路18d等は、三方分岐点18cよりも合流点18bに近い三方合流点18gにおいて1本に合流している。
第1分岐通路18dの途中には、第1水分吸着材40が配置されている。同様に、第2分岐通路18eおよび第3分岐通路18fには、第2水分吸着材42および第3水分吸着材44がそれぞれ配置されている。これらの水分吸着材40等としては、例えば、ゼオライト系の素材を用いることができる。
更に、バイパス通路18における三方合流点18gと合流点18bとの間の部位には、NOx吸着材46が配置されている。言い換えれば、NOx吸着材46は、分岐点18a側からバイパス通路18に排気ガスを導入した際における水分吸着材40等の下流側に配置されている。そのようなNOx吸着材46としては、例えばゼオライトに鉄Feを担持した素材を用いることができる。また、上述した還流通路26は、NOx吸着材46と合流点18bとの間の部位において、バイパス通路18と連通している。
また、三方分岐点18cには、ガスの流路を切り替えるための切替バルブ48が配置されている。切替バルブ48は、ECU30に接続されている。ECU30が切替バルブ48を適当に制御することにより、切替バルブ48に接続される各通路を連通状態および遮断状態となるように自在に制御することができる。
また、三方合流点18gには、ガスの流路を切り替えるための切替バルブ50が配置されている。切替バルブ50もECU30に接続されており、ECU30が切替バルブ50を適当に制御することにより、切替バルブ50に接続される各通路を連通状態および遮断状態となるように自在に制御することができる。
また、3つの分岐通路18d等には、それぞれの水分吸着材40等と切替バルブ48との間の部位に、切替バルブ52a、52b、52cがそれぞれ配置されている。これらの切替バルブ52a等は、ECU30に接続されている。第1分岐通路18dにおける切替バルブ48と第1水分吸着材40との間の部位を流れるガスを排気できるようにするために、切替バルブ52aには、排出管54aの一端が接続されている。図2では図示を簡略化しているが、排出管54aの他端は、合流点18bより下流の主排気通路14(テールパイプ)に接続されているものとする。他の分岐通路18e、18fについても、同様の排出管54b、54cが備えられている。
また、第1分岐通路18dにおける切替バルブ48と第1水分吸着材40との間の部位に大気を供給できるようにするために、切替バルブ52aには、大気連通管56aが接続されている。他の切替バルブ52b、52cについても、同様の大気連通管56b、56cが接続されている。これら3つの大気連通管56a等は、その途中において1本に合流されており、その合流後の他端が大気に開放されている。更に、大気連通管56aには、1本に合流された部位に、大気をバイパス通路18内に供給するためのエアポンプ58が設けられている。エアポンプ58は、ECU30に接続されている。
図3は、NOx吸着量と水分量との関係を表した図である。NOx吸着材46のNOx吸着量は、当該NOx吸着材46に含まれる水分および吸着ガス中の水分による影響を受けるため、図3に示すように、水分量が増えるに従ってNOx吸着量が低下する。NOx吸着材46に吸着されたNOxは、触媒16の暖機が完了したタイミングで高温の排気ガスをNOx吸着材46に供給することによって、NOx吸着材46から脱離させて取り除く(パージする)ことができる。しかしながら、このパージ動作時の高温の排気ガス中にも水分が含まれているため、排気ガスが導入されたNOx吸着材46に水分が残留し、NOx吸着能力が低下するおそれがある。
[実施の形態1の動作]
本実施形態のシステムは、冷間始動時にNOx吸着材46に導入される排気ガス中の水分を取り除くために用いる水分吸着材を、切替バルブ48を調整することによって、上記3つの水分吸着材40等の中から選択することができるようになっている。そこで、本実施形態では、高温の排気ガスを利用したNOx吸着材46からのNOxのパージ動作が完了した後のタイミングにおいて、当該パージ動作の実行時に排気ガスを通過させていない水分吸着材40等を介して、大気をNOx吸着材46に供給するようにした。また、同時に、直近のパージ動作の実行時に排気ガスを通過させていない水分吸着材40等を介して、そのパージ動作の実行時に排気ガスを通過させた水分吸着材40等ともう1つの水分吸着材40等にも大気を供給するようにした。以下、図4を参照して、以上の動作の手順を説明する。
図4は、本発明の実施の形態1のシステム動作の概要を説明するための図である。より具体的には、図4(A)は、NOx吸着材46へのNOxの吸着動作時の排気ガスの流れを説明するための図である。図4(B)は、NOx吸着材46からのNOxのパージ動作時の排気ガスの流れを説明するための図である。図4(C)は、上記パージ動作の終了後にNOx吸着材46や水分吸着材40等を乾燥させるための乾燥動作を説明するための図である。そして、図4(D)は、次回のNOxの吸着動作時の排気ガスの流れを説明するための図である。尚、図4においては、第1水分吸着材40を利用したNOxの吸着動作を行った後に、次回のNOxの吸着動作時に第2水分吸着材42が用いられるケースを例にとって説明を行うものとする。
(吸着動作)
内燃機関10の冷間始動時には、図4(A)に示すように、排気ガスが第1水分吸着材40を介してNOx吸着材46に導入される。NOx吸着材46を通過したガスは、テールパイプを介して大気中に放出される。このような吸着動作は、以下のように、切替バルブ20等を制御することによって実現することができる。
すなわち、主排気通路14が閉塞されるように、ECU30が切替バルブ20、22をそれぞれ制御する。そして、分岐点18aと切替バルブ48との間のバイパス通路18と、第1分岐通路18dとが連通状態となるように、ECU30が切替バルブ48を制御する。そして、第1分岐通路18dが連通状態となるように、ECU30が切替バルブ52aを制御する。更に、第1分岐通路18dと、切替バルブ50より下流のバイパス通路18とが連通状態となるように、切替バルブ50を制御する。この際、ECU30は、パージ制御バルブ28を閉弁状態に制御する。
上記のような吸着動作によれば、第1水分吸着材40によって排気ガス中に含まれる水分が取り除かれ、また、排気ガスに含まれるNOxがNOx吸着材46に吸着されることで取り除かれる。これにより、触媒16が未だ活性化していない冷間始動時に、排気ガスに含まれるNOxが大気中に放出されるのを抑制することができる。また、乾いた排気ガスがNOx吸着材46に導入されることになるので、NOx吸着材46によるNOxの吸着能力を高く維持することができる。
(パージ動作)
触媒16の暖機が完了したタイミングになると、図4(B)に示すように、高温の排気ガスが第1水分吸着材40を介してNOx吸着材46に導入される。NOx吸着材46を通過した後のパージガスは、還流通路26を介して吸気通路12に還流される。このようなパージ動作は、以下のように、切替バルブ20等を制御することによって実現することができる。
すなわち、筒内から排出された排気ガスの一部がバイパス通路18に導入されるように、ECU30が切替バルブ20の開度を半開き状態に制御する。そして、バイパス通路18が閉塞されるように、ECU30が切替バルブ22を制御する。そして、分岐点18aと切替バルブ48との間のバイパス通路18と、第1分岐通路18dとが連通状態となるように、ECU30が切替バルブ48を制御する。そして、第1分岐通路18dが連通状態となるように、ECU30が切替バルブ52aを制御する。更に、第1分岐通路18dと、切替バルブ50より下流のバイパス通路18とが連通状態となるように、切替バルブ50を制御する。この際、ECU30は、パージ制御バルブ28を開弁状態に制御する。
上記のようなパージ動作によれば、その結果、高温の排気ガスが第1水分吸着材40およびNOx吸着材46に供給されることで、水分やNOxが第1水分吸着材40およびNOx吸着材46から脱離し、内燃機関10の吸気通路12に生じている負圧を利用して、還流通路26を介して吸気通路12に還流される。吸気通路12に戻されたNOxは、再び燃焼に付された後に活性状態にある触媒16によって浄化される。
(吸着材の乾燥動作)
本実施形態では、高温の排気ガスを利用した上記パージ動作が完了した後に、図4(C)に示すように、第3水分吸着材44を通過させた後の大気がNOx吸着材46と第1水分吸着材40と第2水分吸着材42とに導入される。これらの吸着材を通過した大気は、テールパイプを介して大気中に放出される。このような乾燥動作は、以下のように、切替バルブ20等を制御することによって実現することができる。
すなわち、バイパス通路18が閉塞されるように、ECU30が切替バルブ20、22をそれぞれ制御する。そして、第3分岐通路18fと大気連通管56cとが連通状態となるように、切替バルブ52cを制御する。そして、第3分岐通路18fとの間で、切替バルブ50より下流のバイパス通路18、第1分岐通路18d、および第2分岐通路18eがそれぞれ連通状態となるように、ECU30が切替バルブ50を制御する。更に、第1分岐通路18dおよび第2分岐通路18eが、排出管54aおよび54bとそれぞれ連通状態となるように、切替バルブ52a、52bをそれぞれ制御する。この際、ECU30は、エアポンプ58を駆動するとともに、パージ制御バルブ28を閉弁状態に制御する。
上記のような乾燥動作によれば、第3水分吸着材44を通過させることで水分が取り除かれた大気を、上記パージ動作が実行されたことによって過熱状態にあるNOx吸着材46と第1水分吸着材40とに供給することができる。過熱状態にあるときに、すなわち、それらの吸着材から水分が脱離し易い状態にあるときに、乾いた空気をそれらの吸着材に供給することで、NOx吸着材46や第1水分吸着材40を確実かつ十分に乾燥させることができる。このため、次回の吸着動作時に、NOx吸着材46の吸着能力を十分に確保することが可能となる。このように、本実施形態のシステムによれば、NOx吸着材46のNOx吸着効力を常時使用可能な状態に保つことができ、水分によるNOx吸着能力の低下を防止することができる。
また、以上のような乾燥動作を行うことで、今回の吸着動作およびパージ動作で用いられていない第2水分吸着材42をも確実に乾燥させておくことができる。
(次回以降の吸着動作)
本実施形態では、再び内燃機関10が冷間始動された際には、図4(D)に示すように、予め乾燥されている第2水分吸着材42を用いて、NOx吸着材46へのNOxの吸着動作が実行される。このため、水分が十分に取り除かれた排気ガスをNOx吸着材46に導入することができ、十分なNOx吸着能力を得ることができる。この場合の吸着動作を実現するために、ECU30は、分岐点18aと切替バルブ48との間のバイパス通路18と、第2分岐通路18eとが連通状態となるように切替バルブ48を制御する。尚、他の切替バルブ20等の制御は、図4(A)の場合と同様である。
NOx吸着材46へのNOxの吸着動作に用いる水分吸着材として第2水分吸着材42が選択されている場合にも、第1水分吸着材40を用いた場合と同様に、上述したパージ動作および乾燥動作がそれぞれ実行されることにある。また、この場合には、上記図4(C)に示す乾燥動作時に予め乾燥された第1水分吸着材40を介して、大気がNOx吸着材46、第2水分吸着材42、および第3水分吸着材44に導入される。これにより、NOx吸着材46とともに、第2水分吸着材42および第3水分吸着材44を十分に乾燥させることができる。
更に、その後に内燃機関10の冷間始動時が到来すると、NOx吸着材46へのNOxの吸着動作に用いる水分吸着材として第3水分吸着材44が選択される。この場合にも、同様に上述したパージ動作および乾燥動作がそれぞれ実行されることになる。また、この場合には、前回の乾燥動作時に予め乾燥された第2水分吸着材42を介して、大気がNOx吸着材46、第3水分吸着材44、および第1水分吸着材40に導入される。これにより、NOx吸着材46とともに、第3水分吸着材44および第1水分吸着材40を十分に乾燥させることができる。以後、内燃機関10の冷間始動時が到来する毎に、第1水分吸着材40、第2水分吸着材42、そして第3水分吸着材44という順番で、NOxの吸着動作時に使用する水分吸着材が交互に選択される。そして、それに伴い、大気導入時に大気中の水分を除去するために使用する水分吸着材、更には、次回のNOxの吸着動作に備えて予め乾燥状態とされる水分吸着材が、交互に選択される。
ところで、上述した実施の形態1においては、乾燥動作の実行時にすべての水分吸着材40等に対して大気を導入できるような構成が備えられているが、必ずしもすべての水分吸着材に対して大気を導入できるようになっている必要はなく、少なくとも1つの水分吸着材に対して大気を導入できるような構成を備えていればよい。
尚、上述した実施の形態1においては、切替バルブ20、切替バルブ22、切替バルブ48、切替バルブ50、切替バルブ52a〜c、およびパージ制御バルブ28が前記第1の発明における「流路切替手段」に相当している。また、ECU30が上記図4(C)に示す乾燥動作を実行することにより前記第1の発明における「大気導入手段」が実現されている。
また、ECU30が上記図4(B)に示すパージ動作を実行することにより前記第2の発明における「吸気パージ時流路制御手段」が実現されている。
また、ECU30が上記図4(A)に示す吸着動作を実行することにより前記第3の発明における「吸着時流路制御手段」が実現されている。
また、ECU30が上記図4(C)に示す乾燥動作を実行することにより前記第4の発明における「事前乾燥実行手段」が実現されている。
本発明の実施の形態1における排気浄化装置を備える内燃機関システムの構成を説明するための図である。 図1に示す排気吸着装置の具体的な構成を説明するための図である。 NOx吸着量と水分量との関係を表した図である。 本発明の実施の形態1のシステム動作の概要を説明するための図である。
符号の説明
10 内燃機関
12 吸気通路
14 主排気通路
16 触媒
18 バイパス通路
18a 分岐点
18b 合流分岐点
18c 三方分岐点
18d 第1分岐通路
18e 第2分岐通路
18f 第3分岐通路
18g 三方合流点
20、22、48、50、52a〜c 切替バルブ
24 排気吸着装置
26 還流通路
28 パージ制御バルブ
30 ECU(Electronic Control Unit)
40 第1水分吸着材
42 第2水分吸着材
44 第3水分吸着材
46 NOx吸着材
54a〜c 排出管
56a〜c 大気連通管
58 エアポンプ

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガス中に含まれる未浄化成分を吸着する未浄化成分吸着材と、
    前記未浄化成分吸着材に対して排気通路の上流側に設けられ、水分を吸着する機能を有する複数の水分吸着材と、
    前記複数の水分吸着材と前記未浄化成分吸着材との排気通路を選択的に連通または遮断する流路切替手段と、
    前記複数の水分吸着材のうちの少なくとも1つの水分吸着材の上流側から、前記複数の水分吸着材の他の少なくとも1つの水分吸着材および前記未浄化成分吸着材のうちの少なくとも前記未浄化成分吸着材に対して、大気を導入する大気導入手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記未浄化成分吸着材の下流側の排気通路から分岐し、内燃機関の吸気通路に接続される還流通路と、
    内燃機関から排出された排気ガスが前記未浄化成分吸着材に導入された後に前記還流通路を介して前記吸気通路に還流されるように前記流路切替手段を制御する吸気パージ時流路制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記未浄化成分に未浄化成分を吸着させる吸着動作を行う際に、前記複数の水分吸着材の中から1つの水分吸着材を選択し、選択された水分吸着材から前記未浄化成分吸着材という順番で排気ガスが導入されるように前記流路切替手段を制御する吸着時流路制御手段を更に備え、
    前記大気導入手段は、今回の吸着動作時に使用していない他の前記水分吸着材を介して大気を導入することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記大気導入手段は、次回の前記吸着動作時に使用予定の水分吸着材に対して、今回の吸着動作時に使用していない他の水分吸着材を介して大気を導入する事前乾燥実行手段を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の排気浄化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017137769A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 株式会社デンソー 排気再循環システム
DE102020117418A1 (de) 2020-07-02 2022-01-05 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zur Abgasnachbehandlung eines Verbrennungsmotors sowie Verbrennungsmotor mit Abgasnachbehandlungssystem

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