JP2010168513A - 両面接着フィルム及びこれを用いた電子部品モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持フィルム10と、支持フィルム10の一方の面に積層された第一の接着剤層21と、支持フィルム10の他方の面に積層された第二の接着剤層22とを備える両面接着フィルム1。第一の接着剤層21及び第二の接着剤層22の硬化後のガラス転移温度が100℃以下であり、第一の接着剤層21の硬化後のガラス転移温度が第二の接着剤層22の硬化後のガラス転移温度よりも10℃以上高い。支持フィルム10は100ppm以下の線膨張係数を有する。
【選択図】図1
Description
(式中、aは0〜5の整数を表す)
で表されるエポキシ樹脂[E−XL−24、E−XL−3L(三井化学(株)、商品名)]、ウレタン変性エポキシ樹脂[EPU−15、EPU−18(旭電化工業(株)、商品名)]、ゴム変性エポキシ樹脂[EPR−4032、EPR−1309(旭電化工業(株)、商品名)]、キレート変性エポキシ樹脂[EP−49−10、EPU−78−11(旭電化工業(株)、商品名)]、グリシジルエステル型エポキシ樹脂[YD−171、YD−172(東都化成(株)、商品名)、AK−601(日本化薬(株)、商品名)]などが挙げられる。
(式中、R1はメチル基、エチル基等の炭素数1〜6のアルキル基を示し、R2は水素又はメチル基、エチル基等の炭素数1〜6のアルキル基を示し、bは2〜4の整数を示す。)で表される特殊フェノール樹脂[PP−700−300(日本石油化学(株)製、商品名)]、ビスフェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、アリル化ビスフェノールF、アリル化ビスフェノールA、アリル化ビスフェノールAD、アリル化ビスフェノールS、多官能フェノール[p−CR、TrisP−PHBA、MTPC、TrisP−RS(本州化学工業(株)、商品名)]等のフェノール化合物、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルジフルオロメタン、3,4’−ジアミノジフェニルジフルオロメタン、4,4’−ジアミノジフェニルジフルオロメタン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルフイド、3,4’−ジアミノジフェニルスルフイド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフイド、3,3’−ジアミノジフェニルケトン、3,4’−ジアミノジフェニルケトン、4,4’−ジアミノジフェニルケトン、2,2−ビス(3−アミノフェニル)プロパン、2,2’−(3,4’−ジアミノジフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−(3,4’−ジアミノジフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、3,3’−(1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン))ビスアニリン、3,4’−(1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン))ビスアニリン、4,4’−(1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン))ビスアニリン、2,2−ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−(4−アミノフエノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)スルフィド、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)スルフィド、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチルアミノプロピルアミン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(4−アミノフェニル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラフェノキシ−1,3−ビス(4−アミノエチル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラフェニル−1,3−ビス(2−アミノエチル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラフェニル−1,3−ビス(3−アミノプロピル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(2−アミノエチル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(3−アミノプロピル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(3−アミノブチル)ジシロキサン、1,3−ジメチル−1,3−ジメトキシ−1,3−ビス(4−アミノブチル)ジシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,5−ビス(4−アミノフェニル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(4−アミノブチル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(5−アミノペンチル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(2−アミノエチル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(4−アミノブチル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(5−アミノペンチル)トリシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサエチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサプロピル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、α−メチルベンジルジメチルアミン、トリスジメチルアミノメチルフェノール、ピペリジン、メンタンジアミン、ボロントリフルオライドモノエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデセン−7、6−ブチル−1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−ノネン−5等のアミン化合物、ジシアンジアミド、下記一般式(III):
(式中、R3はm−フェニレン基、p−フェニレン基等の2価の芳香族基、炭素数2〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示す。)で表される二塩基酸ジヒドラジド[ADH、PDH、SDH(いずれも日本ヒドラジン工業(株)製、商品名)]、エポキシ樹脂とアミン化合物の反応物からなるマイクロカプセル型硬化剤[ノバキュア(旭化成工業(株)製、商品名)]、U−CAT3502T、U−CAT3503N(サンアプロ(株)、商品名)等の尿素化合物、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、無水コハク酸、無水ドデシルコハク酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、3又は4−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ無水フタル酸、3又は4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ビシクロ[2.2.1]へプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、メチルビシクロ[2.2.1]へプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、3,4,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,2’,3−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,6−ジクロルナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,7−ジクロルナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−テトラクロルナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、フエナンスレン−1,8,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ピラジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、チオフエン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,2’,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジメチルシラン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メチルフェニルシラン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジフェニルシラン二無水物、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシフェニルジメチルシリル)ベンゼン二無水物、1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,3,3−テトラメチルジシクロヘキサン二無水物、p−フェニレンビス(トリメリテート無水物)、エチレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物、デカヒドロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ピロリジン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、ビス(エキソビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸二無水物)スルホン、ビシクロ−(2,2,2)−オクト(7)−エン2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフイド二無水物、4,4’−(4,4’イソプロピリデンジフェノキシ)−ビス(フタル酸無水物)、4,4’−[デカン−1,10ジイルビス(オキシカルボニル)]ジフタル酸無水物、1,4−ビス(2−ヒドロキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼンビス(トリメリット酸二無水物)、1,3−ビス(2−ヒドロキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼンビス(トリメリット酸二無水物)、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水物、テトラヒドロフラン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物等の酸無水物、KT−990、CP−77(旭電化工業(株)、商品名)、SI−L85、SI−L145(三新化学工業(株)、商品名)等のカチオン重合触媒、ポリメルカプト化合物、ポリアミド化合物が挙げられる。これらの硬化剤を2種以上適宜組み合わせて用いてもよい。
製造例1
温度計、攪拌機及び塩化カルシウム管を備えた500mlの四つ口フラスコに、ジアミンとして1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(0.03mol)及び1,12−ジアミノドデカン(0.08mol)と、溶剤としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)150gを入れ、60℃で攪拌した。
温度計、攪拌機及び塩化カルシウム管を備えた500mlの四つ口フラスコに、ジアミンとして1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(0.07mol)及び4,9−ジオキサデカン−1,12−ジアミン(0.03mol)と、NMP150gを入れ、60℃で攪拌した。
攪拌機及び塩化カルシウム管を備えた四つ口フラスコに、窒素雰囲気下、オルソクレゾール/ノボラック型エポキシ樹脂(13.2質量%、東都化成製、商品名YDCN703)、キシレン変性フェノール樹脂(11.1質量%、三井化学製、商品名XLC−LL)、微細シリカフィラ(7.8質量%、日本アエロジル製、商品名R972V)、メルカプトン系カップリング剤(0.4質量%、日本ユニカー製、商品名A189)、ウレイドシラン系カップリング剤(0.8質量%、日本ユニカー製、商品名A−1160)、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール(0.025質量%、四国化学製、商品名2PZ−CN)及びエポキシ含有アクリルゴム(66.6質量%、帝国化学産業製、商品名HTR−860P−3)を加え、よく混錬してワニスを得た。
温度計、攪拌機及び塩化カルシウム管を備えた500mlの四つ口フラスコに、窒素雰囲気下、2,2−ビス[4−(4アミノフェノキシ)フェニル]プロパン258.3g(0.63mol)及び1,3−ビス(3−アミノプロピル)−テトラメチルジシロキサン10.4g(0.042mol)を入れ、NMP1450gに溶解した。
製造例1〜4で得たワニスを剥離処理済みのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、80℃で30分、続いて150℃で30分加熱し、その後、室温(25℃)でポリエチレンテレフタレートフィルムを剥して、厚さ25μmの接着剤層を得た。
厚さ50μmのポリイミドフィルム(宇部興産(株)製のユーピレックスSGA、線膨張係数:30ppm)を準備し、これを「支持フィルム1」として使用した。支持フィルム1の片面に製造例2のワニスを塗布し、80℃で30分、続いて150℃で30分加熱して支持フィルム1の一方の面に厚さ25μmの第二の接着剤層を形成させた。
第二の接着剤層を製造例3のワニスを用いて形成したこと以外は実施例1と同様の工程を経て、3層構成の両面接着フィルムを得た。
支持フィルム1に代えて、厚さ50μmのポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム製)を「支持フィルム2」として使用したこと以外は実施例1と同様の工程を経て、3層構成の両面接着フィルムを得た。
製造例1のワニスを剥離処理済みのポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布し、80℃で30分、つづいて150℃で30分加熱して、厚さ50μmの接着剤層を形成させた。同様の方法で、製造例2のワニスを用いてポリエチレンテレフタレートフィルム上に厚さ50μmの接着剤層を形成させた。次いで、これら2種類の接着剤層を80℃、10N/cm、2m/分の条件で貼り合せ、外側のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がして、厚さ100μmの両面接着フィルムを得た。
第一の接着剤層及び第二の接着剤層の両方を製造例1のワニスを用いて形成したこと以外は実施例1と同様の工程を経て、3層構成の両面接着フィルムを得た。
第一の接着剤層を製造例4のワニスを用いて形成し、第二の接着剤層を製造例1のワニスを用いて形成したこと以外は実施例1と同様の工程を経て、3層構成の両面接着フィルムを得た。
支持フィルム1に代えて、厚さ50μmのポリプロピレンフィルム(東レ製、トレファン、線膨張係数:115ppm)を「支持フィルム3」として使用したこと以外は実施例1と同様の工程を経て、5層構成の両面接着フィルムを得た。
実施例及び比較例で用いた各支持フィルムから、4×20mmの大きさの試料を切り出した。この試料について、セイコー電子製のTMA120を用いて、Extension、昇温スピード:5℃/min、試料測定長さ:10mmの条件で試料の変位量を測定して線膨張係数を得た。各支持フィルムの線膨張係数を表2に示す。
1.熱収縮率
各実施例及び比較例で得た両面接着フィルムから、80mm×80mmサイズの試験片を切り出した。切り出された試験片の各辺中央にそれぞれ評点を打ち、相対する評点間の長さを0.001mm単位まで測定した。
各実施例及び比較例で得た両面接着フィルムから、12mm×12mmサイズの試験片を正確に切り出した。切り出した試験片を、銀メッキ付き銅リードフレームに、第二の接着剤層が銅リードフレーム側になる向きで加熱圧着した。加熱圧着は日化設備製の熱圧着試験機を用い、下記の条件で行った。
・熱盤の温度:第二の接着層のガラス転移温度+60℃(例えば、第二の接着剤層が製造例2のワニスによって形成されている場合、熱盤の温度は112℃(=52℃+60℃))。
・圧着条件:10N×10sec
・熱盤の温度:第一の接着層側のガラス転移温度+60℃(例えば、第一の接着剤層が製造例1のワニスによって形成されている場合、熱盤の温度は131℃(=71℃+60℃))。
・圧着条件:10N×10sec
各実施例及び比較例で得た両面接着フィルムの第二の接着剤層を、アセトンで湿らせた布を用いて完全に拭い去り、支持フィルムと第一の接着剤層の2層構成のフィルムを得た。その2層構成のフィルムを10mm×10mmのサイズに正確に切断し、2枚のスライドグラス(MATSUNAMI製、76mm×26mm×1.0−1.2mmt)の間に挟み、テスター産業社製熱圧着試験機を用いて熱盤上で10MPa、20secの条件で加熱圧着した。このときの熱盤の温度は、第二の接着剤層のガラス転移温度+60℃(例えば、第二の接着剤層が製造例2のワニスによって形成されている場合、熱盤の温度は112℃(=52℃+60℃))。その後、オリンパス社製金属顕微鏡及び画像解析装置を用いて、上記の10mm×10mmサイズの支持フィルムからの接着剤層の最大はみ出し量を計測した。なお、比較例2で得た接着フィルムに関しては、第二の接着剤層のみをアセトンで拭い去ることはできないため、製造例1のワニスを剥離処理済みのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、乾燥して得た、厚さ50μmの接着フィルムを使用してフロー量を求めた。その際、支持フィルムの代わりに10mm×10mmサイズのポリエチレンテレフタレートフィルムからの接着剤層の最大はみ出し量を計測した。
各実施例及び比較例で得た両面接着フィルムから、10mm×10mmサイズの試験片を正確に切り出した。その試験片の厚さをダイヤルゲージにより5点測定し、その平均値をH0とした。その後、試験片をテフロンシートで挟み、テスター産業社製熱圧着試験機を用いて熱盤上で1MPa、20secの条件で熱プレスした。そのときの熱盤の温度は第一の接着剤層のガラス転移温度+60℃(例えば、第一の接着剤層が製造例1のワニスによって形成されている場合、熱盤の温度は131℃(=71℃+60℃))とした。熱プレス後の両面接着フィルムの厚さをダイヤルゲージにより5点測定し、その平均値をH1とした。次式によりフィルムの厚みの変化を算出した。
フィルム厚み変化=H1−H0
各実施例及び比較例で得た両面接着フィルムから、10mm×10mmサイズの試験片を正確に切り出した。この試験片の第二の接着剤層の側をスライドグラス(MATSUNAMI製、76mm×26mm×1.0−1.2mmt)に当て、その状態でテスター産業社製熱圧着試験機を用いて、1MPa、20secの条件で熱プレスした。そのときの熱盤の温度は第二の接着剤層のガラス転移温度+60℃((例えば、第二の接着剤層が製造例2のワニスによって形成されている場合、熱盤の温度は112℃(=52℃+60℃))とした。熱プレス後の第二の接着剤層表面の算術平均粗さ(Ra)を被接触式粗さ測定機(キーエンス製)を用いて10mm走査することで測定した。
各実施例及び比較例で得た両面接着フィルムから、10mm×10mmサイズの試験片を正確に切り出した。この試験片を2枚のスライドグラス(MATSUNAMI製、76mm×26mm×1.0−1.2mmt)の間に挟み、テスター産業社製熱圧着試験機を用いて熱盤上で1MPa、20secの条件で熱プレスした。そのときの熱盤の温度は第一の接着剤層のガラス転移温度+60℃(例えば、第一の接着剤層が製造例1のワニスによって形成されている場合、熱盤の温度は131℃(=71℃+60℃))とした。熱プレス後に第一の接着剤層及び第二の接着剤層のそれぞれについて、接着層中のボイドの発生の有無を光学顕微鏡で確認した。
各実施例及び比較例で得た両面接着フィルムから、6mm×6mmサイズの試験片を正確に切り出した。この試験片を、42アロイリードフレームに、その第二の接着剤層がリードフレーム側になる向きで加熱圧着した。加熱圧着は、熱圧着試験機(日化設備製)を用いて、下記の条件で行った。
・熱盤の温度:第二の接着層のガラス転移温度+60℃(例えば、第二の接着剤層が製造例2のワニスによって形成されている場合、熱盤の温度は112℃(=52℃+60℃))。
・圧着条件:10N×10sec
・熱盤の温度:第一の接着層側のガラス転移温度+60℃(例えば、第一の接着剤層が製造例1のワニスによって形成されている場合、熱盤の温度は131℃(=71℃+60℃))。
・圧着条件:10N×10sec
Claims (5)
- 支持フィルムと、
該支持フィルムの一方の面に積層された第一の接着剤層と、
該支持フィルムの他方の面に積層された第二の接着剤層と、
を備え、
前記第一の接着剤層及び前記第二の接着剤層の硬化後のガラス転移温度が100℃以下であり、
前記第一の接着剤層の硬化後のガラス転移温度が前記第二の接着剤層の硬化後のガラス転移温度よりも10℃以上高く、
前記支持フィルムが100ppm以下の線膨張係数を有する、
両面接着フィルム。 - 前記第一の接着剤層が、熱可塑性樹脂と、熱硬化性樹脂と、フィラーとを含有する、請求項1に記載の両面接着フィルム。
- 前記第二の接着剤層が、熱可塑性樹脂と、熱硬化性樹脂と、フィラーとを含有する、請求項1又は2に記載の両面接着フィルム。
- 前記支持フィルムが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアリレート及び液晶ポリマーからなる群から選ばれるポリマーのフィルムである、請求項1に記載の両面接着フィルム。
- 基板と、該基板に搭載された、半導体素子及びMEMS素子から選ばれる複数の素子と、前記基板と前記素子との間に介在する接着層と、を備え、前記接着層が、請求項1〜4のいずれか一項に記載の両面接着フィルムから形成されている、電子部品モジュール。
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