JP2003027017A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2003027017A
JP2003027017A JP2001212634A JP2001212634A JP2003027017A JP 2003027017 A JP2003027017 A JP 2003027017A JP 2001212634 A JP2001212634 A JP 2001212634A JP 2001212634 A JP2001212634 A JP 2001212634A JP 2003027017 A JP2003027017 A JP 2003027017A
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plastic film
pressure
adhesive layer
sensitive adhesive
light
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Hideo Kuroda
秀雄 黒田
Hideaki Suzuki
秀明 鈴木
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透光性プラスチックフィルムと基体とを強固
に接着させつつ、加熱−冷却工程で透光性プラスチック
フィルムの伸縮があっても、寸法変化がなく、基体と接
着し、液晶表示パネルの作業工程における精密な作業を
円滑に進行させることができる一方、液晶表示パネルの
作業終了後は、紫外線照射により容易に透光性プラスチ
ックフィルムを剥離することができる粘着シートを提供
する。 【解決手段】 UV粘着剤層、基材、及び、粘着剤層が
この順に積層してなる3層構造を有する粘着シートであ
って、紫外線照射前は、前記UV粘着剤層の上に載置さ
れる透光性プラスチックフィルム及び粘着剤層の下に配
置される固定用の基体と強固に接着して、一方、紫外線
照射後は、前記透光性プラスチックフィルムのみとの接
着力が低下して前記透光性プラスチックフィルムから容
易に剥離させることができ、前記UV粘着剤層の上に前
記透光性プラスチックフィルムを載置して加熱した際
の、加熱前の室温における前記透光性プラスチックフィ
ルムの寸法に対する、加熱後の室温における前記透光性
プラスチックフィルムの寸法の変化の割合が0.1%以
下である粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルを
作製する際に用いられる粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂シート上に大型の液晶表示パ
ネルを作製するには所定の基体上に極めて平坦な透光性
プラスチックフィルムを載置して基体と密着させ、この
透光性プラスチックフィルム上に配向膜等の種々の層を
形成する方法がとられている。
【0003】透光性プラスチックフィルムと基体とを接
着させるためには、例えば、接着性シート(特開平7−
325297号公報)等が使用されている。接着性シー
トは、通常、3層構造を有しており、基材樹脂シート
と、基材樹脂シートの1面に形成された透光性プラスチ
ックフィルム用粘着層と、基材樹脂シートの他の1面に
形成された基体用粘着層とからなる。3層構造を有する
接着性シートは、透光性プラスチックフィルム側の粘着
層と、基体側の粘着層との組成を変えることにより、液
晶表示パネルの作製時においては、透光性プラスチック
フィルムと基体とを強固に接着し、一方、液晶表示パネ
ル作製終了後は紫外線照射等により、透光性プラスチッ
クフィルム側の接着力のみを低下させることができる。
【0004】上記の方法で液晶表示パネルを作製するに
は、まず、基体に密着させた透光性プラスチックフィル
ム上に透光性酸化金属電極を形成し、続いて配向膜等を
形成して第一の積層基板を作製した後、この配向膜の上
にスペーサを散布して配向膜上にスペーサを載置する。
一方、スペーサを散布しないほかは、上記方法と同様の
方法で第二の積層基板を作製し、その周囲にシール剤の
層等を形成し、このシール剤層が形成された第二の積層
基板に第一の積層基板を重ねて貼り合わせ、液晶の注入
と注入口の封止を行うことにより液晶表示パネルを作製
する。
【0005】配光膜を形成する際には加熱工程が必要で
あり、透光性プラスチックフィルムは加熱にともなって
膨張するが、従来用いられている接着性シートの透光性
プラスチックフィルム用粘着剤は加熱により重合が進み
半硬化状態となってしまい、加熱工程終了後、冷却の際
には透光性プラスチックフィルムの収縮を阻害するとい
う問題点があった。このため、ガラス基板上で加工を行
う場合と同様の精度の高い加工を行うことが困難にな
り、工程上、位置合わせの精度の確保や自動化を図るこ
とが難しいという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透光性プラ
スチックフィルムと基体とを強固に接着させつつ、加熱
−冷却工程で透光性プラスチックフィルムの伸縮があっ
ても、寸法変化がなく、基体と接着し、液晶表示パネル
の作業工程における精密な作業を円滑に進行させること
ができる一方、液晶表示パネルの作業終了後は、紫外線
照射により容易に透光性プラスチックフィルムを剥離す
ることができる粘着シートを提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、UV粘着剤
層、基材、及び、粘着剤層がこの順に積層してなる3層
構造を有する粘着シートであって、紫外線照射前は、前
記UV粘着剤層の上に載置される透光性プラスチックフ
ィルム及び粘着剤層の下に配置される固定用の基体と強
固に接着して、一方、紫外線照射後は、前記透光性プラ
スチックフィルムのみとの接着力が低下して前記透光性
プラスチックフィルムから容易に剥離させることがで
き、前記UV粘着剤層の上に前記透光性プラスチックフ
ィルムを載置して加熱した際の、加熱前の室温における
前記透光性プラスチックフィルムの寸法に対する、加熱
後の室温における前記透光性プラスチックフィルムの寸
法の変化の割合が0.1%以下である粘着シートであ
る。以下に本発明を詳述する。
【0008】本発明の粘着シートは、紫外線照射前は、
その上に載置される透光性プラスチックフィルム及びそ
の下に配置される固定用の基体と強固に接着し、一方、
紫外線照射後は、上記透光性プラスチックフィルムのみ
との接着力が低下して上記透光性プラスチックフィルム
から容易に剥離させることができるものである。
【0009】即ち、本発明の粘着シート上には、平坦な
透光性プラスチックフィルムが載置されるが、本発明の
粘着シートは、その上に載置された透光性プラスチック
フィルムと、紫外線照射前においては強固に接着され、
上記透光性プラスチックフィルムに力が作用しても上記
透光性プラスチックフィルムの剥離や位置ズレが発生し
ないように構成されている。
【0010】上記透光性プラスチックフィルムとして
は、例えば、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォ
ン、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート、ポリエーテル−エ
ーテルケトン等からなるものを挙げることができる。
【0011】一方、紫外線を照射すると、本発明の粘着
シートと上記透光性プラスチックフィルムとの接着力が
低下し、上記透光性プラスチックフィルムから本発明の
粘着シートを容易に剥離させることができるようにな
る。従って、例えば、上記透光性プラスチックフィルム
上に複数の層の形成等を行い、所定の工程が終了した場
合には、本発明の粘着シートを剥離することにより、目
的とする液晶表示パネル用の積層体等を得ることができ
る。
【0012】上記UV粘着剤層に紫外線を照射する方法
としては特に限定されず、従来より用いられている方法
を用いることができ、例えば、キセノンランプ、低圧水
銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯又は超高圧水銀灯等の紫
外線源を用いて、数秒〜数分間照射する方法等を挙げる
ことができる。
【0013】本発明の粘着シートは、UV粘着剤層の上
に透光性プラスチックフィルムを載置して加熱した際
の、加熱前の室温における透光性プラスチックフィルム
の寸法に対する、加熱後の室温における前記透光性プラ
スチックフィルムの寸法の変化の割合が0.1%以下で
あるものである。0.1%を超えると、液晶表示パネル
作製に使用した場合、精度の高い加工を行うことができ
ない。上記の寸法変化の割合は、図1に示したような寸
法を有するサンプルを作成し、そのLの寸法の変化を加
熱前と加熱後とで比較して、下記式に従い求められる値
である。
【0014】
【数1】
【0015】この際の加熱条件としては、配光膜を形成
する際の加熱条件を適用するのが好ましく、例えば、1
20〜130℃で2〜3時間加熱を行う。
【0016】本発明の粘着シートは、UV粘着剤層、基
材、及び、粘着剤層がこの順に積層してなる3層構造を
有するものである。上記UV粘着剤層は、上記透光性プ
ラスチックフィルムと接し、紫外線照射により変性し、
接着力が低下するものである。加熱後の上記UV粘着剤
層の室温での粘弾性測定による貯蔵弾性率(G’)は3
×10Pa以下であることが好ましい。3×10
aを超えると、UV粘着剤が半硬化状態になっており透
光性プラスチックフィルムの収縮が阻害される。
【0017】このようなUV粘着剤としては、例えば、
弾性重合体、紫外線架橋樹脂、粘着付与剤、重合開始
剤、及び、重合禁止剤からなるもの等を挙げることがで
きる。上記弾性重合体としては、例えば、アクリル樹脂
系粘着剤、飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等
を挙げることができる。なかでも、アクリル樹脂系粘着
剤が好ましい。上記アクリル樹脂系粘着剤としては、例
えば、アクリル酸エステルモノマーと他の共重合可能な
モノマーとの共重合体等を挙げることができる。このア
クリル酸エステルモノマーと他の共重合可能なモノマー
との共重合体は、粘着性を付与するために、低いガラス
転移点を有する重合体を形成することが可能な上記アク
リル酸エステルモノマーを主なモノマーとして使用し、
一方、上記他の共重合可能なモノマーとして、凝集性を
付与するために高いガラス転移点を有する固い重合体を
形成することが可能なモノマーと、架橋性や接着性を改
良するためにカルボン酸基、アミド基、グリシジル基、
ヒドロキシル基等の官能基を有するモノマーとを使用す
ることにより得られる。
【0018】上記アクリル酸エステルモノマーとして
は、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸アルキル
エステル等を挙げることができる。
【0019】上記高いガラス転移点を有する固い重合体
を形成することが可能なモノマーとしては、例えば、酢
酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル等を挙げることができる。ま
た、上記カルボン酸基、アミド基、グリシジル基、ヒド
ロキシル基等の官能基を有するモノマーとしては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、ヒドロキ
シルエチルメタクリレート、ヒドロキシルプロピルメタ
クリレート、アクリルアミド、グリシジルメタクリレー
ト等を挙げることができる。
【0020】上記紫外線架橋性樹脂としては、例えば、
特定波長域の紫外線の照射により架橋するオリゴマー又
はモノマーとしてのアクリル酸エステル又はメタクリル
酸エステルを挙げることができ、これらは、分子内に少
なくとも2つのアクリロイル基又はメタクリロイル基を
有するものであることが好ましい。
【0021】上記オリゴマーとしては、例えば、オリゴ
エステルアクリレート等を挙げることができ、上記モノ
マーとしては、例えば、1,6−ヘキサンジオールアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート等の多価アルコール
とアクリル酸とのエステル、又は、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多
価アルコールとメタクリル酸とのエステル等を挙げるこ
とができる。また、そのほかにも、ウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレート等を挙げることができる。
【0022】上記UV粘着剤を調製するには、上記弾性
重合体100重量部に対して、上記紫外線架橋性樹脂を
5〜150重量部配合する。5重量部未満であると、紫
外線照射前後でUV粘着剤の接着力が実質的に変化しな
いことがあり、一方、150重量部を超えると、紫外線
照射後にUV粘着剤の接着力は低下するものの、透光性
プラスチックフィルムを粘着シートから剥離する際に、
透光性プラスチックフィルムにUV粘着剤の一部が残留
することがある。好ましくは、10〜100重量部であ
る。なお、重量部は、固形分の重量の割合を示す。
【0023】上記粘着付与剤としては特に限定されず、
従来から粘着剤に用いられているものを使用することが
でき、例えば、キシレン樹脂、ロジンや重合ロジン、水
添ロジン、ロジンエステル等の変性ロジン系樹脂、テル
ペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジンフェノール
樹脂等のテルペン系樹脂、脂肪族系、芳香族系及び脂環
式系石油樹脂、クマロン樹脂、スチレン系樹脂、アルキ
ルフェノール樹脂等を挙げることができる。
【0024】上記粘着付与剤の配合量は、上記弾性重合
体100重量部に対して1〜100重量部である。上記
粘着付与剤の配合量が少なすぎると、UV粘着剤の接着
力が不充分であり、一方、上記粘着付与剤の配合量が多
すぎると、本発明の粘着シートから透光性プラスチック
フィルムを剥離する際に、透光性プラスチックフィルム
にUV粘着剤の一部が残留することがある。好ましく
は、5〜50重量部である。
【0025】上記重合開始剤は、上記紫外線架橋性樹脂
の紫外線照射による架橋を促進するために用いられる。
本発明においては、従来より公知の重合開始剤を用いる
ことができる。これらの重合開始剤としては、例えば、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテ
ル等のベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾイン、ベ
ンジル、ベンゾフェノン等の芳香族オキシケトン類や芳
香族ケトン類、ベンジルジメチルケタール、ポリビニル
ベンゾフェノン等を挙げることができる。
【0026】上記重合開始剤の配合量は、上記弾性重合
体100重量部に対して0.1〜20重量部である。
0.1重量部未満であると、紫外線を照射しても紫外線
架橋性樹脂の架橋が進行しないので、接着力の低下の度
合いが小さく、20重量部を超えても、重合開始剤とし
ての効果は余り変わらず、経済的でないので上記範囲に
限定される。好ましくは、0.5〜10重量部である。
【0027】本発明の粘着シートは、更に、重合禁止剤
を含有する。上記重合禁止剤は、UV粘着剤が加熱によ
り重合し硬化してしまうことを防止するために用いられ
る。上記重合禁止剤としては特に限定されず、従来より
公知の重合禁止剤を用いることができる。これらの重合
禁止剤としては、例えば、ピクリン酸、フェノール、ハ
イドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル等を
挙げることができる。
【0028】上記重合禁止剤の配合量としては、上記紫
外線架橋樹脂の固形分に対して0.5〜3重量%であ
る。0.5重量%未満であると、加熱による重合を抑制
できず、3重量%を超えても、更なる重合防止効果の向
上は見られない。上記UV粘着剤は、更に必要に応じ
て、充填剤、老化防止剤、着色剤等を含有していてもよ
い。
【0029】本発明の粘着シートにおいて、上記UV粘
着剤層は、紫外線を透過し得る通常の材質からなる基材
の上に形成される。上記基材としては、紫外線を透過さ
せ得る樹脂シートを用いることができ、例えば、塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体樹脂、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、アセチル
セルロース等からなる樹脂シートを挙げることができ
る。
【0030】上記の構成からなるUV粘着剤層を上記基
材上に形成する方法としては、例えば、下記の方法等を
挙げることができる。まず、上記UV粘着剤層を構成す
る各成分を、これらを溶解する適量の有機溶剤に溶解さ
せることにより、UV粘着剤層形成用の均一組成を有す
る溶液組成物を得る。次に、この溶液組成物を基材上
に、従来より公知の方法により塗布し、乾燥させること
により、上記UV粘着剤層を形成することができる。上
記有機溶剤としては、例えば、芳香族炭化水素、ケトン
類、又は、これらの混合物等を挙げることができる。
【0031】本発明の粘着シートの基体と接する面の粘
着剤層の構成としては、紫外線照射後も基体から容易に
剥離されない程度の接着力を保持していれば特に限定さ
れない。このような粘着剤層の構成としては、例えば、
上記UV粘着剤層から重合開始剤を除いた配合からなる
接着剤層を挙げることができる。
【0032】このような構成を有する本発明の粘着シー
トは、加熱によっても硬化せず、冷却による透光性プラ
スチックフィルムの収縮を阻害しないので、本発明の粘
着シートを液晶表示パネルの作成工程に用いれば精密な
作業を円滑に進行させることができる。
【0033】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、以下の実施例及び比較例における各成
分の配合量は、固形分の重量部である。
【0034】(実施例1〜3及び比較例1〜2)表1に
示す配合量の弾性重合体、紫外線架橋性樹脂、光重合開
始剤、粘着付与剤、重合禁止剤、又は、シリカを容器に
とって、固形分が35重量%となるようにメチルエチル
ケトン(MEK)を加えて混合し、UV粘着剤層用の溶
液組成物Aを調製した。
【0035】また、上記溶液組成物Aとは別に、表1に
示す配合量のアクリル樹脂系粘着剤、紫外線架橋性樹
脂、 又は、重合禁止剤を容器にとって、固形分が35
重量%となるようにMEKを加えて混合し、粘着剤層用
の溶液組成物Bを調製した。
【0036】次に、上記溶液組成物Aを厚さ38μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィル
ム)の一面に塗布し、120℃で1分間乾燥させること
により、20μmの厚みのUV粘着剤層を形成した後、
UV粘着剤層を保護するために離型PETフィルムを貼
り付けた。
【0037】これとは別に、離型PETフィルム上に上
記溶液組成物Bを塗布し、120℃で1分間乾燥させる
ことにより、10μmの厚みの粘着剤層を形成した後、
この粘着剤層側をラミネート転写によりUV粘着剤層を
形成したPETフィルムの他の一面に貼り付けることに
より粘着シートを作製した。
【0038】[試験片の作製]粘着体を貼り付けた透光
性プラスチックフィルムを幅25mm、長さ100mm
に裁断し、離型PETフィルムを剥離し後、粘着剤層側
をガラス板に気泡を形成しないように重ね、密着させ、
その後、UV粘着剤層面にポリカーボネートフィルム
(PCフィルム)を気泡を形成しないように重ね、3k
gローラにて5回往復して押圧密着させ、室温で20分
間放置することにより試験片を作製した。
【0039】得られた試験片について、紫外線照射前の
常温下での粘着シートとPCフィルムとの接着力、紫外
線照射後の常温下での粘着体とPCフィルムとの接着
力、寸法変化、及び、貯蔵弾性率(G’)を以下に示す
方法を用いて測定し、評価を行った。結果を表1に示し
た。
【0040】[評価方法](1)紫外線照射前の接着力 インストロン1175型の試験機を用い、常温下、引張
速度300mm/分の条件で試験片の90°剥離試験を
行い、その接着力を測定した。
【0041】(2)紫外線照射後の接着力 試験片にガラス基体側より、主波長365nm、80W
/cmにて紫外線を1000mJ照射した。その後、イ
ンストロン1175型の試験機を用い、常温下、引張速
度300mm/分の条件で、この試験片の90°剥離試
験を行い、その接着力を測定した。
【0042】(3)寸法変化 図1に示したような間隔(L;20mm)の線を引いた
試験片を、120℃で2時間加熱した後、室温で1日放
置して、Lの寸法の変化を加熱前と後とで比較して、下
記式に従い寸法変化の割合を求めた。
【0043】
【数2】
【0044】(4)貯蔵弾性率(G’) UV粘着剤を120℃で2時間加熱した後、25℃まで
冷却し、ダイナミックアナライザーRDA−700を使
用して貯蔵弾性率(G’)を測定した。
【0045】
【表1】
【0046】表1に示したように、実施例1〜3では、
透光性プラスチックフィルムの寸法変化が小さく、液晶
表示パネルの作製工程で使用しても精密な加工が可能で
ある範囲であってが、比較例1〜2では、透光性プラス
チックフィルムの寸法変化が大きく、液晶表示パネルの
作製工程に使用することはできないものであった。
【0047】
【発明の効果】本発明の粘着シートは、上述の構成から
なるので、透光性プラスチックフィルムと基体とを強固
に接着させつつ、加熱−冷却工程で透光性プラスチック
フィルムの伸縮があっても、寸法変化がなく、基体と接
着し、液晶表示パネルの作業工程における精密な作業を
円滑に進行させることができる一方、液晶表示パネルの
作業終了後は、紫外線照射により容易に透光性プラスチ
ックフィルムを剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】透光性プラスチックフィルムの寸法変化を測定
するためのサンプルを示す模式図であり、(a)はサン
プルを上から見た図であり、(b)はサンプルの断面図
である。
【符号の説明】
1 透光性プラスチックフィルム 2 UV粘着剤層 3 基材 4 粘着剤層 5 ガラス基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 11/00 C09J 11/00 201/00 201/00 // G02F 1/1333 505 G02F 1/1333 505 Fターム(参考) 2H090 JB03 JB11 4F100 AA20 AK01A AK25 AK42 AL05A AL09A AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C CA16A CA30A EC04 EH46 GB41 JB14A JK07A JL04 JL13A JL13C JL14 YY00A 4J004 AA01 AA10 AA14 AA15 AB01 AB07 CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 CC03 EA05 EA06 FA05 4J040 BA202 DB002 DF001 DF002 DN032 DN072 EB022 ED001 ED002 EF001 EF002 FA081 FA082 FA261 FA262 FA291 FA292 GA05 GA07 GA11 GA22 HB13 HB18 HB20 HB35 HC17 JA09 JB07 JB09 KA13 KA19 KA26 LA06 MA05 MA10 MB03 NA19 PA32 PA41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UV粘着剤層、基材、及び、粘着剤層が
    この順に積層してなる3層構造を有する粘着シートであ
    って、紫外線照射前は、前記UV粘着剤層の上に載置さ
    れる透光性プラスチックフィルム及び粘着剤層の下に配
    置される固定用の基体と強固に接着して、一方、紫外線
    照射後は、前記透光性プラスチックフィルムのみとの接
    着力が低下して前記透光性プラスチックフィルムから容
    易に剥離させることができ、前記UV粘着剤層の上に前
    記透光性プラスチックフィルムを載置して加熱した際
    の、加熱前の室温における前記透光性プラスチックフィ
    ルムの寸法に対する、加熱後の室温における前記透光性
    プラスチックフィルムの寸法の変化の割合が0.1%以
    下であることを特徴とする粘着シート。
  2. 【請求項2】 加熱は、120〜130℃で2〜3時間
    行うことを特徴とする請求項1記載の粘着シート。
  3. 【請求項3】 加熱後のUV粘着剤層の室温での粘弾性
    測定による貯蔵弾性率(G’)が3×10Pa以下で
    あることを特徴とする請求項2記載の粘着シート。
  4. 【請求項4】 UV粘着剤は、弾性重合体が100重量
    部、紫外線架橋樹脂が5〜150重量部、粘着付与剤が
    1〜100重量部、重合開始剤が0.1〜20重量部、
    重合禁止剤が前記紫外線架橋樹脂の固形分に対して0.
    5〜3重量%からなることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の粘着シート。
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