JP2010167535A - 加工具ホルダー - Google Patents

加工具ホルダー Download PDF

Info

Publication number
JP2010167535A
JP2010167535A JP2009012493A JP2009012493A JP2010167535A JP 2010167535 A JP2010167535 A JP 2010167535A JP 2009012493 A JP2009012493 A JP 2009012493A JP 2009012493 A JP2009012493 A JP 2009012493A JP 2010167535 A JP2010167535 A JP 2010167535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing tool
tool holder
screw member
head
sectional shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009012493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsunori Aoto
達徳 青砥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SONOTEC CO Ltd
Original Assignee
SONOTEC CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SONOTEC CO Ltd filed Critical SONOTEC CO Ltd
Priority to JP2009012493A priority Critical patent/JP2010167535A/ja
Publication of JP2010167535A publication Critical patent/JP2010167535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

【課題】高周波振動によって、加工具の横方向の振動を抑制して、加工具ホルダーの破損を防止し、生産コストの低減を図る事が出来る加工具ホルダーを提供する。
【解決手段】超音波加工に使用される加工具ホルダーであって、当該加工具を保持する本体部の一部に、当該加工具を挿入して狭持しうる溝部と、該溝部を介して対向する一対の壁部と、当該溝部と直交する方向に当該壁部の一部に挿入され当該加工具を当該溝部内に固定する様に構成された螺子部材とからなる加工具ホルダーに於いて、当該螺子部材の頭部内に空間領域部を設けた事を特徴とする加工具ホルダー。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波加工装置に用いられる加工具ホルダーに関し、特に、交換可能な切断加工用の刃体、ヤスリ、砥石等を含む加工具をしっかり固定保持することを可能にすると共に、当該加工具の横方向の振動の発生を防止して、当該加工具の破損及び当該加工具ホルダーの破損を防止出来る加工具ホルダーに関するものである。
従来,超音波加工装置を使用して物体を切断、研磨、研削等の加工をすることは良く知られており、その場合,当該超音波加工装置に設けられた、例えば、ピエゾ圧電素子等からなる振動子を振動させて、当該振動子に接続された適宜の加工具を、例えば25kHz〜40kHzの高周波で、30〜40μの振幅で振動せしめながら、適宜の物体を加工している。
ところで、係る超音波加工装置の中でも、超音波カッターは、現在広範囲の産業分野で使用されており、その理由としては、該超音波カッターを上記した様な条件で高周波振動させる事によって、加工具と紙、革、合成樹脂、ゴム、木材等の被切断材料或は被研磨・研削材料との当接部に於ける切断抵抗が、係る振動の効果によって大きく低下するので、例えば、当該被切断材料を強く押圧しなくとも良く切断が出来る他、これまで加工具では切断が困難であると考えられていた物でも、容易に切断出来る様になった。
又、厚いもの、薄い物で多層にかさねた状態で容易にカットできる。また、係る超音波カッターを用いる事によって、被切断材料と当該加工具との間の切断抵抗が小さい事から、該被切断材料の切断面が綺麗に仕上がるので、製品の商品価値が向上する。革、金属木材、合成樹脂等の表面仕上げ、表面加工にも有効に利用される。
更には、通常の加工具では、該被切断材料を切断操作する場合には、例えば数回の切断操作で当該加工具が切れなくなり、新しい加工具と交換する事を余儀なくされていたので、生産コストが高くなると言う問題が有ったが、係る超音波カッターを用いる事によって、同じ加工具でも、切断効果の永続性が向上し、従って当該加工具の寿命が延びる事になり、その結果、生産コストも大幅に低下すると言う効果が有る。
従って、従来から、係る超音波カッターを使用する場合に、当該超音波カッターの高周波振動を効率良く加工具に伝達する必要から、様々な工夫がなされて来ている。
つまり、具体的には、図2に示す様に、係る超音波加工装置11に加工具12を取り付けるに際しては、通常加工具ホルダー10を使用し、当該加工具ホルダー10に加工具12を固定して取付けた後、当該加工具ホルダー10を超音波加工装置11に設けられているピエゾ圧電素子からなる振動子5に接続されたホーン部4に固着させるものである。従って、係る加工具12と該加工具ホルダー10とが緊密一体的に固着される事が必要である。
尚、当該超音波加工装置11内には、通常セラミックを主体とするピエゾ圧電素子5からなる超音波発生部13とこれに接続された、当該ピエゾ圧電素子5を押さえつけるためのバックアップリング6が設けられており、当該超音波加工装置11の外部に設けた高周波発生装置50が超音波発生部13と接続されている。
図10は、従来の加工具ホルダーの一具体例を示すもので、加工具12の加工具先端部40とは反対側の端部を平坦状22とすると共に、当該平坦部22に切り欠部7を設け、当該平坦状部22を、当該加工具ホルダー10の先端部で且つ当該加工具ホルダー10の中心軸を含んで当該加工具ホルダー10の幅方向と当該加工具ホルダー10の長手方向とに延展せしめられている溝部33内に嵌入させ、当該切り欠部7にビス或いはネジを含む適宜の螺子部材15を嵌合せしめる事により、当該加工具12は、当該溝部33の内壁面を構成している互いに対向している壁面間で把持されるものである。
然しながら、係る従来の加工具ホルダー10においては、単に螺子部材15一本で当該加工具12を固定しているので、当該加工具12に溝方向の力が加わると加工具に剪断力が加わるので、加工具が傾くと云う欠点が存在すると同時に、当該加工具ホルダーでは、当該螺子部材15のみで固定してあるので、高周波振動によって、当該加工具12と当該加工具ホルダー10との間の締め付けに、除々に弛みが発生すると云う欠点が存在した。
その為、係る問題を解決する為に、本出願人は、特開2000−326291号公報(特許文献1)に於いて、図11乃至図13に示す様に、超音波加工処理に使用される加工具ホルダー10の一部に、当該加工具12を挿入して狭持しうる溝部33と、当該溝部33を介して対向する一対の壁部20、21と、当該溝部33と直交する方向に当該壁部の一部に挿入され、当該加工具12を当該溝部33内に固定する様に構成された螺子部材15とからなる加工具ホルダー10に於いて、当該一対の壁部20、21の内、一方の第1の壁部20を貫通する第1のネジ孔部26と当該第1の壁部20と対向する第2の壁部21に設けられた当該第1のネジ孔部26と同軸的に形成され、且つその内面に螺旋状螺子が形成されている第2のネジ孔部23とが設けられ、然も当該第1のネジ孔部26に於ける当該壁部20の表面1近傍の部分には、テーパー部24が設けると共に、当該テーパー部24に接触する当該螺子部材15の頭部16の下側面部にも当該テーパー部24のテーパー角度に一致するテーパー部25を設けた処理刃ホルダー10を提案している。
特開2000−326291号公報
然しながら、上記の構造を有する処理刃ホルダー部10でも、長く使用していると、当該加工具が破損したり、当該処理刃ホルダー部10と加工具処理刃との間の締め付けに弛みが発生する事が判明すると共に、当該処理刃ホルダー部10の一部に亀裂が発生し、安全性が損なわれると云う問題が別途浮上して来た。
その原因を追究した処、図6に示す様に、振動子5を振動させているときに、刃物ホルダー10が、当該超音波振動の振動方向(長手方向)と直交する方向(横方向)に横揺れする様に振動している事が判明すると共に、当該処理刃12も該超音波振動の振動方向(長手方向)と直交する方向(横方向)に波を打つ様に横揺れ振動している事が判明した。
即ち、図6は、超音波加工装置11のホーン部4に一体的に固定されているか、若しくは、接続固定されている処理刃ホルダー部10の先端部に適宜の処理刃12が着脱自在に取り付けられている状態を示したものであり、図6(A)は、当該超音波加工装置11が静止状態にある場合の当該処理刃12の取付状態を当該螺子孔部26の上方から見た状態を示す図であり、図6(B)は、図6(A)の図を90度回転させ、当該螺子孔部26と当該螺子部材15とが嵌合している状態を側面から観察した部分断面図であり、又、図6(C)は、図6(B)と同じ部分断面図である。
係る装置に於いて、当該超音波加工装置11が稼動すると、基本的には、当該処理刃12は、矢印Xで示す方向に沿って縦振動を行い、所定の超音波加工処理を所望の材料に施す事が可能となる。
然しながら、本願発明者の実験の結果、図6(C)に示す通り、当該超音波加工装置11が稼動している間、当該処理刃12は、図6(B)に示す方向Xに縦振動を行うと共に、当該縦振動方向に直交する方向、つまり横方向にも波を打つ様に振動する事が判明した。
その結果、後者の振動が当該処理刃12を破損すると共に、当該処理刃12を固定している処理ホルダー部10の螺子孔部22近傍に亀裂が発生してしまう事があった。
本願発明者は、鋭意検討した結果、係る現象は、主に当該螺子部材15の重量が影響している事を種々の実験結果より把握し、その結果、当該螺子部材15の頭部に空間領域部を設けることによって、当該螺子部材15の重量を軽量化することによって、当該処理刃12及び当該処理刃ホルダー部10の横揺れの問題点を解決できる事を知得したものである。
従って、本発明の目的は、超音波加工中の刃体、ヤスリ、砥石当を含む加工具及び加工具ホルダーの横揺れを効果的に防止し、当該加工具と当該加工具ホルダーの破損或は破壊を防ぐ事が可能な加工具ホルダーを提供するものである。
本発明は、上記目的を達成する為に、基本的には、以下に示す技術構成を有する加工具ホルダーであって、当該加工具ホルダーは、ケース部と、バックアップリング、ピエゾ圧電素子層及び先端部に適宜の加工具が取り付けられている加工具ホルダーが設けられているホーン部とがこの順に直列的に接合配置されている超音波振動発生部とから構成された超音波加工装置に於いて、当該加工具ホルダーは、当該加工具を、螺子部材によって当該加工具ホルダーに着脱自在に取り付けられる様に構成されており、更に、当該螺子部材は、該螺子部材の頭部内に空間領域部が設けられている事を特徴とする加工具ホルダーである。
本発明は、上記した様に超音波加工装置に使用される加工具ホルダーであって、加工具を当該加工具ホルダーに固定保持する螺子部材の頭部の少なくとも一部に空間領域部を設ける事によって、当該螺子部材の重量を低減させ、それによって、当該加工具ホルダー部の当該螺子孔部近傍に於ける横揺れ振動の発生を防止すると共に、当該加工具の横揺れも効率良く防止することが出来るので、当該加工具ホルダーに取り付けた加工具が振動で弛むことがなく、当該横揺れによって当該加工具が破損する事もなく、生産効率を高め然も処理品質の優れた超音波処理加工品を生産できる、加工具ホルダーが提供される。
図1は、本発明に係る加工具ホルダーの一具体例の構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施の形態である加工具ホルダーと超音波加工装置との関係を示す平面図である。 図3は、従来から使用されている螺子部材の一例を示す図である。 図4は、本発明に使用される螺子部材の具体例の構成を示す断面図である。 図5は、本発明に使用される螺子部材の具体例の構成を示す斜視図である。 図6は、従来の加工具ホルダーに於ける加工具の振動状態を示す図である。 図7は、従来の螺子部材を使用した場合の加工具の振動状態を示す図である。 図8は、本発明に係る螺子部材の一具体例を使用した場合の加工具の振動状態を示す図である。 図9は、本発明に係る螺子部材の別の具体例を使用した場合の加工具の振動状態を示す図である。 図10は、従来から使用されている加工具ホルダーと加工具との関係を示す図である。 図11は、従来から使用されている加工具ホルダーと螺子孔部との関係を示す図である。 図12は、従来から使用されている加工具ホルダーと螺子孔部との関係を示す図である。 図13は、従来から使用されている加工具ホルダーと螺子部材との関係を示す図である。
以下に、本発明に係る超音波加工装置11に於ける加工具ホルダー10の一具体例の構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
〔実施例〕
即ち、図1は、本発明に係る加工具ホルダーの一具体例の構成を説明する図であり、図中、ケース部2と、バックアップリング6、ピエゾ圧電素子及び先端部に適宜の加工具12が取り付けられている加工具ホルダー10が設けられているホーン部4とがこの順に直列的に接合配置されている超音波振動発生部13とから構成された超音波加工装置11に於いて、当該加工具ホルダー10は、当該加工具12を、螺子部材15によって当該加工具ホルダー10に着脱自在に取り付けられる様に構成されており、更に、当該螺子部材15は、該螺子部材15の頭部内に空間領域部18が設けられている加工具ホルダー10が示されている。
更に、本発明に係る加工具ホルダー10のより詳細な具体例としては、例えば、図1に示されている様に、少なくともその一部に、加工具12をその中に狭持保持するための溝部33を形成する様に相互に対向して配置された第1の壁部20と第2の壁部21とを有すると共に、当該一方の壁部20の外表面1から当該溝部33を通過して他方の壁部21の少なくとも一部にまで同軸的に到達する、少なくとも一部に螺子4が設けられている、螺子孔部26とを有する本体部3と、当該螺子孔部26に嵌合して当該溝部33内に挿入された当該加工具12を当該溝部33内で締め付け固定する為の螺子部材15とから構成されているものである。
本願発明者は、上記した実験結果を踏まえて更に詳細な分析の為に以下に述べる2つの実験を行った。
実験(1)
即ち、図10乃至図13に示される従来の超音波加工装置11に使用される加工具ホルダー部10で、図3に示す様な、四角柱状の突起部17を頭部16に有する所謂四角頭螺子部材15を使用して、実験を行い、超音波振動中の当該加工具12の図6(B)に示す方向から見た振動状況を観察し、測定を行った。
その条件に基づくCAEによる解析結果を図7に示す。
図7より明らかな通り、当該加工具12は、横方向に大きく波を打つ様に湾曲しながら振動している事が判明した。
同時に、当該加工具ホルダー部10の当該加工具12を把持固定している部分、即ち、当該螺子部材15が配置されている部分も大きく揺れ動いている事も判明した。
係る結果から判断すると、当該螺子部材15の存在により、クランプ部の重量バランスが崩れて当該クランプ部が大きく振動する結果、加工具12もそれによって大きく振り回されていることから、図7に示す様な大きな湾曲状の横波が発生するものと推定される。
又、実際に、当該加工具12の先端部では、約100μもの揺れ振幅が観測されるものがあった。
係る状況から、当該加工具12から異常音が発生したり、発熱を生じたりする事になり、当該加工具12は薄いものであるから場合によっては、数秒という短期間で破損する事もあった。
又、係る状態を放置するならば、加工製品に斑が発生して商品の品質を低下させる原因ともなる。
実験(2)
本願発明者は、上記した現象が発生する原因は、当該螺子部材15の重さに起因しているものと推測し、特に、図3に示す様な突起部17を持った螺子部材15に於いては、当該突起部17の重さが問題となるものと推測して、当該螺子部材15の重量を軽減する為、図4(A)に示す様に、当該四角頭螺子部材15の四角柱状の突起部17の一部に適宜の大きさの孔部つまり空間領域部18を形成し、係る穴あき四角頭螺子部材15を使用して図7と同じ条件の実験を行った。
その条件に基づくCAEの解析結果を図8に示すが、図8から理解できるように、当該加工具12の横揺れ振動は、図7に比べて大幅に抑制されていると共に、当該加工具ホルダー部10のクランプ部の振動も殆ど見られない。
図7の解析データと図8の解析データとを比較すると、図7で使用した従来品の螺子部材を使用したものに対し、図8で使用した本発明に係る一具体例の螺子部材を使用したものは約29.4%も横振動を軽減する事が予測できる。
実験(1)と実験(2)を行い実測した結果では、24.8%軽減することが確認できた。
従って、当該螺子部材15の重量を軽くする事が、従来の技術的課題を解決する為に重要な要因である事が判明した。
更に、本願発明者は、当該螺子部材15の重量を軽くする為に、別の具体例として、図4(B)に示す様な、皿型螺子部材15の当該皿頭部16の上面端から当該頭部16の内部に向けて形成した適宜の大きさと深さを有する、例えば4角形の断面形状を有する凹陥部からなる空間領域部18を形成した螺子部材15を使用して図7と同じ条件の解析を行った。
その解析結果を図9に示すが、図9から理解できるように、当該加工具12の横揺れ振動は、図8に比べて殆ど発生しておらず又、当該加工具ホルダー部10のクランプ部の振動も殆ど見られない。
図7のCAEによる解析結果と図9のCAEによる解析結果とを比較すると、図7で使用した従来品の螺子部材を使用したものに対し、図9で使用した本発明に係る他の具体例の螺子部材を使用したものは約45.9%も横振動を軽減する事が予測できる。
以上の結果から見て、当該加工具ホルダー部10に併用される当該螺子部材15の重量を軽減する為に、当該螺子部材15の頭部17内に適宜の大きさを有する空間領域部18を形成する事が有効である事が判明したのである。
本発明に於ける当該空間領域部18の形状や大きさ等は、特に限定されるものではなく、当該螺子部材15のサイズ、材料等に応じて任意に設定できる。
本発明に於ける当該螺子部材15に於ける頭部16は、上記した様に、頭部の重量が軽くなる様な構成を有するものである事が必要であり、その上部表面19が平坦な皿型頭部16を有するか、或はその上部表面19の略中央部に角型状突起部からなる突起型頭部17を有するものであっても良い。
そして、本発明に於ける当該螺子部材15が図5(B)に示す様な、皿型頭部16を有する螺子部材15である場合には、当該空間領域部18は、当該皿型頭部16の当該平坦な上端面19から当該頭部16内に向けて形成された断面形状が四角形である凹陥状の穴部であるである事が望ましい。
これは、当該螺子部材15に設けられた当該空間領域部18を構成する当該穴部が適宜のレンチと嵌合して締め付け、或いは開放操作を受けやすくする様に、当該レンチの断面形状と一致する断面形状にしておく事が必要であるからであり、当該穴部の形状が、四角形であることは、当該工具による操作が繰り返されても、当該穴部の形状が変形したり、潰れたりする危険がないと言う効果を有する。
一方、当該螺子部材15が、図5(A)に示す様な、突起型頭部17を有する場合には、当該空間領域部18は、例えば、当該角型状突起部17内の一部、即ち、当該角型状突起部17の上端部31に設けられた凹陥状の穴部30で構成されるものであっても良く、場合によっては、当該凹陥状の穴部30を当該角型状突起部17の側壁部32に設けるものであっても良い。
又、当該開口部30から見た、当該空間領域部18の断面形状は、円形、楕円形、半円形、三角形乃至八角形の多角形を含む任意の断面形状であっても良い。
更に、当該空間領域部18の、当該開口部30から内部方向に向けての断面形状は、均一であっても良く、又、変化しているものであっても良い。
一方、本発明に於ける当該螺子部材15の当該突起型頭部17の上端面19から見た外周縁の断面形状は、適宜のレンチと嵌合し得る断面形状であることが望ましく、従って、当該断面形状は、三角形乃至八角形の多角形型断面形状を有する事が望ましい。
又、本発明に於ける当該加工具ホルダー10に使用される当該螺子部材15の頭部16で、当該少なくとも一方の壁部20、21の外表面と接触する部分は、テーパー状25に形成されている事が好ましい。
係るテーパー状25は、図1に示す様に、当該加工具ホルダー10の、例えば外壁部20に形成される当該第1ネジ孔部26周縁に形成されたテーパー状24と一致する形状に構成しておくことによって、両者が螺合した際に両者が密着状態になると共に、両者間の接触面積が大きくなるので当該螺子部材15が弛む恐れがなくなると言うこうかがある。
本発明に係る加工具ホルダー10にあっては、上記した様な構成を採用した事により、螺子孔部22近傍にクラックが発生する比率が従来の比率の略半分に減少した。
本発明は、超音波加工装置に使用される加工具ホルダーとして使用可能である。
1 加工具ホルダーの表面
2 ケース部
4 ホーン部
5 ピエゾ圧電素子
6 バックアップリング
7 切り欠部
10 加工具ホルダー
11 超音波加工装置
12 加工具
13 超音波振動発生部
14 螺子
15 螺子部材
16 頭部
17 突起部
18 空間領域部
19 頭部の上端面
20 第1の壁部
21 第2の壁部
22 平坦部
26 第1のネジ孔部
23 第2のネジ孔部
24 テーパー部
25 テーパー部
30 凹陥状の穴部
31 突起部の上端面
32 突起部の側壁面
33 溝部
34 開口部
40 加工具先
50 高周波発生装置

Claims (12)

  1. ケース部と、バックアップリングと、ピエゾ圧電素子層及び先端部に適宜の加工具が取り付けられている加工具ホルダーが設けられているホーン部とがこの順に直列的に接合配置されている超音波振動発生部とから構成された超音波加工装置に於いて、当該加工具ホルダーは、当該加工具を、螺子部材によって当該加工具ホルダーに着脱自在に取り付けられる様に構成されており、更に、当該螺子部材は、該螺子部材の頭部内に空間領域部が設けられている事を特徴とする加工具ホルダー。
  2. 当該螺子部材の頭部は、その上部表面に角型状突起部からなる突起型頭部を有するものである事を特徴とする請求項1に記載の加工具ホルダー。
  3. 当該螺子部材の当該突起型頭部の上端面から見た断面形状は、三角形乃至八角形の多角形型断面形状を有するものである事を特徴とする請求項2に記載の加工具ホルダー。
  4. 当該空間領域部は、当該角型状突起部内の一部に設けられた少なくとも一つの凹陥状の穴部若しくは貫通穴で構成される事を特徴とする請求項2又は3に記載の加工具ホルダー。
  5. 当該空間領域部の開口部は、当該螺子部材の当該突起型頭部の上端面或いは当該突起型頭部の側面の何れかに設けられている事を特徴とする請求項4に記載の加工具ホルダー。
  6. 当該開口部から見た、当該空間領域部の断面形状は、円形、楕円形、半円形、三角形乃至八角形の多角形、放射状に複数個の鋭角部を有する形状から選択されたひとつの断面形状である事を特徴とする請求項4又は5に記載の加工具ホルダー。
  7. 当該空間領域部の、当該開口部から内部方向に向けての断面形状は、均一である事を特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の加工具ホルダー。
  8. 当該空間領域部の、当該開口部から内部方向に向けての断面形状は、変化している事を特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の加工具ホルダー。
  9. 当該螺子部材の当該突起型頭部の上端面から見た断面形状は、四角角形又は六角形である事を特徴とする請求項3に記載の加工具ホルダー。
  10. 当該螺子部材が皿型頭部を有する螺子部材である場合には、当該空間領域部は、当該皿型頭部の当該平坦な上面から当該頭部内に向けて形成された凹陥状の穴部で構成されるものである事を特徴とする請求項1に記載の加工具ホルダー。
  11. 当該凹陥状穴部の断面形状は、当該螺子部材の当該皿型頭部の平坦な上面から見た場合に、四角形の断面形状を有する事を特徴とする請求項10に記載の加工具ホルダー。
  12. 当該加工具ホルダーが、少なくともその一部に、加工具をその中に狭持保持するための溝部を有し、当該溝部内に配置された当該加工具を当該加工具ホルダーの外表面から挿入された螺子部材によって当該溝部内で締め付け固定する様に構成されており、且つ当該螺子部材の頭部で、当該少なくとも当該加工具ホルダーの外表面と接触する部分には、テーパー状に形成されている事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の加工具ホルダー。
JP2009012493A 2009-01-23 2009-01-23 加工具ホルダー Pending JP2010167535A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009012493A JP2010167535A (ja) 2009-01-23 2009-01-23 加工具ホルダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009012493A JP2010167535A (ja) 2009-01-23 2009-01-23 加工具ホルダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010167535A true JP2010167535A (ja) 2010-08-05

Family

ID=42700149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009012493A Pending JP2010167535A (ja) 2009-01-23 2009-01-23 加工具ホルダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010167535A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168654A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 株式会社ソノテック 超音波加工装置用工具ホーン
EP3530425A1 (de) 2018-02-27 2019-08-28 Telsonic Holding AG Schneidwerkzeug für eine ultraschallschneidvorrichtung und ultraschallschneidvorrichtung

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS637497U (ja) * 1986-06-30 1988-01-19
JPH081587A (ja) * 1994-06-24 1996-01-09 Kaijo Corp 超音波スライサ
JP2000326291A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Sonotec Co Ltd 処理刃ホルダー
JP2001334494A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Suzuki Motor Corp 超音波カッタ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS637497U (ja) * 1986-06-30 1988-01-19
JPH081587A (ja) * 1994-06-24 1996-01-09 Kaijo Corp 超音波スライサ
JP2000326291A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Sonotec Co Ltd 処理刃ホルダー
JP2001334494A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Suzuki Motor Corp 超音波カッタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168654A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 株式会社ソノテック 超音波加工装置用工具ホーン
EP3530425A1 (de) 2018-02-27 2019-08-28 Telsonic Holding AG Schneidwerkzeug für eine ultraschallschneidvorrichtung und ultraschallschneidvorrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6212573B2 (ja) 超音波溶接機用の超音波コレットホーン
TW201420241A (zh) 具備工具之超音波振動體的支承構造
WO2020093418A1 (zh) 热装式超磁致伸缩超声刀柄
JP6218052B2 (ja) ダイシング装置及びダイシング方法
JP2010167535A (ja) 加工具ホルダー
JP3462118B2 (ja) 処理刃ホルダー
JP2010089007A (ja) 超音波加工装置
JP6471004B2 (ja) 超音波切断装置
US9449595B2 (en) Sonotrode with processing channel
WO2006114919A1 (en) Cutting or grinding machine
JP6010827B2 (ja) ダイシング装置及びダイシング方法
JP5149345B2 (ja) 超音波振動子
KR101970655B1 (ko) 초음파 컷팅장치
JP2010000591A (ja) カッター刃ホーン、カッター刃ホルダー、超音波カッター用超音波振動部、及び超音波カッター
JPH04336996A (ja) 超音波切断装置
JP6194498B2 (ja) ブースタホーン及びブースタホーンを用いた超音波溶着装置
JP2020531303A (ja) ゴム織布を切断する方法
JP2009189908A (ja) 超音波共振体の接続構造および接続方法
JP6228011B2 (ja) 質量体の振動運動を発生させるための方法及び装置
JP6441133B2 (ja) 超音波加工装置用工具ホーン
JPH03117513A (ja) 超音波鋸
TW200900174A (en) Chamfering device and chamfering method for metallic material
JPH09216195A (ja) 超音波カッター用ナイフホルダー
JP6774182B2 (ja) シーリング除去工具及びシーリング除去方法
JP2016159414A (ja) 超音波切断装置用切断刃

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110415

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111219

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130319

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130322

A02 Decision of refusal

Effective date: 20130716

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02