JP2009189908A - 超音波共振体の接続構造および接続方法 - Google Patents

超音波共振体の接続構造および接続方法 Download PDF

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【課題】超音波共振体同士をねじの締め付けにより接続するに際して、超音波共振体の外周部分の隙間の発生を防止し、超音波振動を均一に伝達することが可能な超音波共振体の接続構造および接続方法の提供。
【解決手段】ブースタ1およびホルダ2の超音波共振体同士が、無頭ねじ3の締め付け方向においては無頭ねじ3を中心とするブースタ1およびホルダ2の接続部の外周辺部において接触し、この接触部の内側が、ねじの締め付けによって接触しない程度の深さ、かつ接続部に対する面積比率が40%以上となる極微細隙間が形成された状態で接続されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波振動子、超音波ブースタ、超音波ホーンや超音波加工具等の超音波共振体同士を接続するための超音波共振体の接続構造および接続方法に関する。
超音波加工具を超音波振動させて被加工物を加工する場合、超音波振動子により発生させた超音波振動を支持ホーンや超音波ホルダーホーン等を介して超音波加工具まで効率良く伝達させる必要がある。しかしながら、これらの超音波共振体をねじの締め付けによって接続する場合、例えば図6に示すようにブースタ102の中心部分がねじ101の締め付けによって引っ張られることにより、ブースタ102の外周部分が変形し、ホルダー100とブースタ102との接触面に隙間103を生じてしまう。このようにホルダ100やブースタ102等の超音波共振体の接続部分に隙間103が存在した場合、この隙間103に超音波加工時に使用する砥粒や塵埃等が侵入し、超音波振動の伝達効率が低下してしまうという問題が発生する。
このような超音波共振体の接続部分の密着性を向上させる技術として、例えば特許文献1には、加工作用部を有する超音波ホーンと支持部を有するブースタとが中央のねじで同軸な一列状に結合された共振器において、超音波ホーンとブースタとの双方の合わせ面に、ねじを中心とする円周上に位置する環状溝と環状溝に嵌め込まれる突起とよりなる嵌合手段を備えた超音波加工用共振体が記載されている。この構成により、嵌合手段の突部と環状溝とが互いに嵌め込まれることにより、嵌合手段での接触がねじを中心とした2つの同心円を描く形態となり、ねじによる微少ながたつきが解消され、ねじを中心とする超音波ホーンとブースタとの同軸結合の精度を向上することができるとされている。また、この技術では、突起が径方向の幅を合わせ面側の基部より先端側に行くに従って徐々に小さくした形状であれば、突部の外周面が環状溝の内外周面に接触せず、突部の基部と環状溝の基部が互いに突き合わされて接触し、超音波ホーンの合わせ面とブースタの合わせ面とが全面的に接触することができるとされている。
また、例えば特許文献2には、工具および超音波振動体としてのホーンが、ねじ締めによる両者の圧着前において、工具のホーン取付面の外周部のみがその全周にわたってホーンの工具取付面と接触し、外周部の内側にある凹部が工具取付面から工具の径の0.06%〜0.08%(15〜20μm)離隔するように形成された超音波加工装置が記載されている。この構成の超音波加工装置では、ねじ締めすることで、ホーン取付面における凹部と平坦な工具取付面とが離隔されず、互いに密着するため、外部から工具とホーンとの間に侵入する隙間がなくなり、超音波加工にあたって砥粒が工具周辺に供給されたときに、砥粒の侵入を抑制することができるとされている。
特開2002−35695号公報 特開2004−1151号公報
上記のように、特許文献2には、ねじ締めすることでホーン取付面における凹部と平坦な工具取付面とが密着して外部から工具とホーンとの間に侵入する隙間がなくなると記載されているが、実際には、ホーン取付面における凹部と平坦な工具取付面とが密着するまでねじ締めすることによって、平坦な工具取付面が内側に引き込まれ、図6に示す例と同様に平坦な工具取付面の外周部分に隙間を生じるようになる。
また、特許文献1では、突起が径方向の幅を合わせ面側の基部より先端側に行くに従って徐々に小さくした形状であれば、突部の外周面が環状溝の内外周面に接触せず、突部の基部と環状溝の基部が互いに突き合わされて接触し、超音波ホーンの合わせ面とブースタの合わせ面とが全面的に接触することができるとされているが、このような条件においても図6に示す状態と同様に、ブースタの外周部分が変形し、ブースタと超音波ホーンとの接触面に隙間を生じてしまう。
また、このように超音波共振体の外周部分が変形して隙間を生じる場合、図7の(a)、(b)に示すように接触面104が均一とならなくなってしまう。この結果、超音波振動は均一に伝達されなくなり、超音波共振体が横振れすることになる。
そこで、本発明においては、超音波共振体同士をねじの締め付けにより接続するに際して、超音波共振体の外周部分の隙間の発生を防止し、超音波振動を均一に伝達することが可能な超音波共振体の接続構造および接続方法を提供することを目的とする。
本発明の超音波共振体の接続構造は、超音波共振体同士をねじの締め付けにより接続する超音波共振体の接続構造であって、超音波共振体同士が、ねじの締め付け方向においてはねじを中心とする超音波共振体の接続部の外周辺部において接触し、この接触部の内側が、ねじの締め付けによって接触しない程度の深さ、かつ接続部に対する面積比率が40%以上となる隙間が形成された状態で接続されることを特徴とするものである。
また、本発明の超音波共振体の接続方法は、超音波共振体同士をねじの締め付けにより接続する超音波共振体の接続方法であって、超音波共振体同士を、ねじの締め付け方向においてはねじを中心とする超音波共振体の接続部の外周辺部においてのみ接触させ、この接触部の内側を、ねじの締め付けによって接触しない程度の深さ、かつ接続部に対する面積比率が40%以上となる隙間が形成された状態とすることを特徴とする。
これらの発明によれば、超音波共振体の接続部の外周辺部の接触部の内側に、ねじの締め付けによって接触しない程度の深さ、かつ接続部に対する面積比率が40%以上となる隙間が形成されているため、ねじの締め付けによって超音波共振体の中心部分が引っ張られても、接触部の内側に形成された隙間によってその変形量が吸収され、超音波共振体の接触部は変形しない。これにより、超音波共振体の外周辺部分の隙間の発生が防止され、超音波共振体同士は均一に接触するようになるので、超音波振動を均一に伝達することが可能となる。
なお、接触部の内側に形成される隙間の深さとしては、ねじの締め付け方向に接触部の内径に対して0.1%以上の深さであることが望ましい。接触部の内側に形成される隙間の深さが接触部の内径に対して0.1%以上の深さであれば、ねじの締め付けによって隙間が無くなってしまうことがなく、接触部の内側はねじの締め付け力に拘わらず、接触しない。一方、隙間の深さが0.1%未満の場合には、ねじの締め付け力が過大となった場合に隙間がなくなってしまい、接触部の内側が部分的に接触してしまう可能性がある。このように部分的に接触してしまうと超音波振動の伝達が不均一となってしまう。
また、隙間の接続部に対する面積比率は、70%以下であることが望ましい。面積比率が40%以上、70%以下のとき、超音波を伝える接触面のうねり具合や面粗度などの加工精度を向上させることができる。また、ねじの締め付けによる変形を、ねじの半径方向に対して均一化することができるので、この変形を隙間により吸収し、接触を均一にすることができるので、超音波振動は接触部を通じて最も効率良く伝達される。
なお、接続部に対する面積比率が40%未満の場合には、ねじの締め付けによって超音波共振体の中心部分が引っ張られた際にその変形量を吸収しきれずに接触が不均一になるので、超音波共振体の外周辺部に隙間を生じる可能性がある。一方、接続部に対する面積比率が70%超の場合、接触面積が小さすぎるので、超音波振動の伝達効率が悪くなる。
ここで、超音波共振体は、第1および第2の超音波共振体により構成されるものであり、第1の超音波共振体は、接続部の外周辺部に形成された平坦な接触面と、この接触面の内側に形成された凹部であって第2の超音波共振体が嵌合される凹部とを有するものであり、第2の超音波共振体は、接続部の外周辺部に形成された平坦な接触面と、この接触面の内側に形成された凹部と、この凹部の内側に形成された凸部であって第1の超音波共振体の凹部に嵌合される凸部とを有するものであることが望ましい。
超音波共振体が、このような第1および第2の超音波共振体から構成されることにより、第1の超音波共振体の凹部に第2の超音波共振体の凸部が嵌合し、超音波共振体同士が位置決めされるとともに、第2の超音波共振体の凸部の外側に形成された凹部によって前述の隙間が形成される。これにより、第2の超音波共振体の凸部が第1の超音波共振体側に引っ張られた際に、この第2の超音波共振体の凸部の外側に形成された凹部によって第2の超音波共振体の接触部の内側の変形が吸収されるので、超音波共振体の接触部は変形しない。
(1)超音波共振体同士が、ねじの締め付け方向においてはねじを中心とする超音波共振体の接続部の外周辺部において接触し、この接触部の内側が、ねじの締め付けによって接触しない程度の深さ、かつ接続部に対する面積比率が40%以上となる隙間が形成された状態で接続されることにより、ねじの締め付けによって超音波共振体の中心部分が引っ張られても、接触部の内側に形成された隙間によってその変形量が吸収され、超音波共振体の接触部は変形しないので、超音波共振体の外周辺部分の隙間の発生が防止される。これにより、超音波共振体同士は均一に接触するようになるので、超音波振動を均一に伝達することが可能となり、横振れの発生も防止することが可能となる。
(2)超音波共振体が、第1および第2の超音波共振体により構成されるものであり、第1の超音波共振体が、接続部の外周辺部に形成された平坦な接触面と、この接触面の内側に形成された凹部であって第2の超音波共振体が嵌合される凹部とを有するものであり、第2の超音波共振体が、接続部の外周辺部に形成された平坦な接触面と、この接触面の内側に形成された凹部と、この凹部の内側に形成された凸部であって第1の超音波共振体の凹部に嵌合される凸部とを有するものであることにより、第1の超音波共振体の凹部に第2の超音波共振体の凸部が嵌合し、超音波共振体同士が位置決めされるとともに、第2の超音波共振体の凸部の外側に形成された凹部によって前述の隙間が形成され、この第2の超音波共振体の凸部の外側に形成された凹部によって第2の超音波共振体の接触部の内側の変形が吸収されるので、超音波共振体の接触部は変形しない。これにより、超音波共振体同士がより高精度に一体化されるので、さらに横振れの発生を防止することが可能となる。
(3)隙間の接続部に対する面積比率が70%以下であることにより、超音波振動がこの接触部を通じて最も効率良く伝達されるので、超音波振動の伝達ロスが少なく、高効率での超音波加工が可能となる。
図1は本発明の実施の形態における超音波共振体の接続構造を示す縦断面図、図2は図1の超音波共振体を分解した状態を示す縦断面図、図3は図1のホルダーの平面図である。図1において、本発明の実施の形態における超音波共振体の接続構造は、第1の超音波共振体としてのブースタ1と、第2の超音波共振体としてのホルダー2とを無頭ねじ3によって締結したものである。また、図3のハッチング部分はブースタ1とホルダー2との接触部分を示している。
ブースタ1は、図1の上側に接続された超音波振動子(図示せず。)から伝達される超音波振動に共振する円柱体である。ブースタ1の図1の下側すなわちホルダー2が接続される側の端部(ブースタ1とホルダー2との接続部)の外周辺部には、ホルダー2と接触する平坦な円環状の接触面10が形成されている。また、この接触面10の内側には円環状の凹部11が、この凹部11の内側にはねじ孔12が、それぞれ形成されている。凹部11には、後述するホルダー2の凸部22が嵌合される。ねじ孔12には、無頭ねじ3がねじ込まれる。なお、凹部11の内壁側面と接触面10との間にはC1の面取りが施されている。
ホルダー2は、図1の下側に超音波加工具(図示せず。)を保持し、ブースタ1から伝達される超音波振動に共振する円柱体である。ホルダー2の図1の上側すなわちブースタ1が接続される側の外周辺部には、ブースタ1と接触する平坦な円環状の接触面20が形成されている。また、この接触面20の内側には円環状の凹部21が、この凹部21の内側には円環状の凸部22が、この凸部22の内側にはねじ孔23が、それぞれ形成されている。凹部21は、ブースタ1との間に、無頭ねじ3の締め付けによって接触しない程度の極微細隙間を形成するための円環状の溝である。
ホルダー2の接触面20は、その全面がブースタ1の接触面10に密着する接触部であるが、ブースタ1の接触面10は外側のみがホルダー2の接触面20に密着し、内側の一部は凹部21に対面する。凸部22はブースタ1の凹部11に嵌合される。ねじ孔23には、無頭ねじ3がねじ込まれる。なお、無頭ねじ3の一方(ブースタ1側)には、六角レンチ等の回転工具を嵌め込んで回転させるための凹部30が形成されている。無頭ねじ3は、この凹部30を利用することで、ねじ孔23にねじ込まれる。ホルダー2は、図2に示すように、この無頭ねじ3をねじ孔23にねじ込んだ状態で、凹部30側をブースタ1のねじ孔12内へ進行させ、ホルダー2を回転させることでブースタ1に締結される。
ホルダー2の外径D0は伝達される波長の約1/5を標準とするが、これ以外の寸法を採用することも可能である。また、円環状の凹部21の幅(溝幅)(A−D1)/2は、接続部の面積(すなわち、この例ではπD0 2/4)の40〜70%とする。また、ブースタ1の凹部11の内径およびホルダー2の凸部22の外径D1は、本実施形態においては12mmとしているが、この外径D1を変更する場合は、ホルダー2の凹部21の半径方向の幅(溝幅)(A−D1)/2が2mm以上となるようにする。また、凹部21の無頭ねじ3の締め付け方向の深さdは接触しない程度の深さ、例えば、内径Aに対して0.1%以上の深さとする。
このような超音波共振体の接続構造では、無頭ねじ3の締め付けによってホルダー2の中心部分である凸部22が引っ張られても、接触面20の内側に凹部21によって形成された極微細隙間によってその変形量が吸収され、ホルダー2の接触面20は変形しない。これにより、ブースタ1およびホルダー2により構成される超音波共振体の外周辺部分の極微細隙間の発生が防止され、図3にハッチングで示すようにブースタ1およびホルダー2は均一に接触するようになるので、ブースタ1からホルダー2へ超音波振動が均一に伝達され、横振れの発生が防止される。
また、この超音波共振体の接続構造では、ブースタ1の凹部11にホルダー2の凸部22が嵌合しているので、ブースタ1およびホルダー2が位置決めされている。したがって、この超音波共振体の接続構造では、ブースタ1およびホルダー2がより高精度に一体化されていることから、さらに横振れ防止効果が高い。さらに、この超音波共振体の接続構造では、凹部21によって形成される極微細隙間の接続部に対する面積比率が40〜70%であることにより、超音波振動がこの接触部を通じて最も効率良く伝達されるので、超音波振動の伝達ロスが少なく、高効率での超音波加工が可能である。
また、本発明の超音波共振体の接続構造は、形状が異なる超音波共振体の場合にも適用可能である。図4は本発明の超音波共振体の接続構造の別の実施の形態を示す縦断面図、図5は図4のホルダーの平面図である。図5のハッチング部分は図4のブースタとホルダーとの接触部分を示している。
図4に示す例では、円柱体であるブースタ4に対して、八角柱体であるホルダー5を接続している。この場合、ブースタ4の外径よりもホルダー5の外径の方が大きいが、ブースタ4のホルダー5が接続される側の端部の外周辺部が、ホルダー5と接触する平坦な円環状の接触面40となる。この接触面40は、図5に示すようにホルダー5のブースタ4が接続される側の外周辺部に形成される平坦な円環状の接触面50と接触する。そして、この接触面50の内側には、前述の凹部21と同様に、ブースタ4との間に、無頭ねじ6の締め付けによって接触しない程度の極微細隙間を形成するための円環状の溝としての凹部51が形成されている。
したがって、この場合においても、無頭ねじ6の締め付けによってホルダー5の中心部分である凸部52が引っ張られても、接触面50の内側に凹部51によって形成された極微細隙間によってその変形量が吸収され、ホルダー5の接触面20は変形しない。これにより、ブースタ4およびホルダー5により構成される超音波共振体の外周辺部分の極微細隙間の発生が防止され、図5にハッチングで示すようにブースタ4およびホルダー5は均一に接触するようになるので、ブースタ4からホルダー5へ超音波振動が均一に伝達され、横振れの発生が防止される。
また、図5に二点鎖線で示すように、円柱体であるブースタ4に対して、ブースタ4よりも外径の大きいホルダー7を接続する場合も同様である。さらに、ホルダー5,7以外の他の形状のホルダーであってもブースタ4の外周辺部で接触して、その内側に、ねじの締め付けによって接触しない程度の極微細隙間を形成するための円環状の溝が形成される限り、前述の横揺れ防止効果が得られる。
上記実施形態における超音波共振体の接続構造による横揺れ防止効果について実験を行った。伝達する超音波の共振周波数は40kHzである。また、ホルダー2の外径D0は25mm(波長λの約1/5)とした。また、実験に用いたホルダー2の外周にはC1の面取りが施されている。
これらの条件の下で、円環状の接触面20の内径Aを変化させて横揺れの発生の有無を目視により確認した。表1はこの実験結果を示している。表1中、横揺れが発生しなかったものについては“○”を、横揺れが発生したものについては“×”を記している。表1から、溝幅が2mm以上では横揺れの発生が完全に阻止されていることが分かる。
Figure 2009189908
本発明は、超音波振動子、超音波ブースタ、超音波ホーンや超音波加工具等の超音波共振体同士を接続するための超音波共振体の接続構造および接続方法として有用である。
本発明の実施の形態における超音波共振体の接続構造を示す縦断面図である。 図1の超音波共振体を分解した状態を示す縦断面図である。 図1のホルダーの平面図である。 本発明の超音波共振体の接続構造の別の実施の形態を示す縦断面図である。 図4のホルダーの平面図である。 従来の超音波共振体の接続構造を示す縦断面図である。 (a)は図6の超音波共振体同士の接触状態の例を示す下方の超音波共振体の平面図、(b)は別の接触状態の例を示す平面図である。
符号の説明
1,4 ブースタ
10,40 接触面
11 凹部
12 ねじ孔
2,5,7 ホルダー
20,50 接触面
21,51 凹部
22,52 凸部
23 ねじ孔
3,6 無頭ねじ
30 凹部

Claims (5)

  1. 超音波共振体同士をねじの締め付けにより接続する超音波共振体の接続構造であって、
    前記超音波共振体同士は、前記ねじの締め付け方向においては前記ねじを中心とする超音波共振体の接続部の外周辺部において接触し、この接触部の内側は、前記ねじの締め付けによって接触しない程度の深さ、かつ前記接続部に対する面積比率が40%以上となる隙間が形成された状態で接続されることを特徴とする超音波共振体の接続構造。
  2. 前記超音波共振体は、第1および第2の超音波共振体により構成されるものであり、
    前記第1の超音波共振体は、前記接続部の外周辺部に形成された平坦な接触面と、この接触面の内側に形成された凹部であって前記第2の超音波共振体が嵌合される凹部とを有するものであり、
    前記第2の超音波共振体は、前記接続部の外周辺部に形成された平坦な接触面と、この接触面の内側に形成された凹部と、この凹部の内側に形成された凸部であって前記第1の超音波共振体の凹部に嵌合される凸部とを有するものである請求項1記載の超音波共振体の接続構造。
  3. 前記隙間の前記接続部に対する面積比率は、70%以下である請求項1または2に記載の超音波共振体の接続構造。
  4. 前記接触部の内側に形成される隙間の深さは、前記ねじの締め付け方向に前記接触部の内径に対して0.1%以上の深さである請求項1から3のいずれかに記載の超音波共振体の接続構造。
  5. 超音波共振体同士をねじの締め付けにより接続する超音波共振体の接続方法であって、
    前記超音波共振体同士を、前記ねじの締め付け方向においては前記ねじを中心とする超音波共振体の接続部の外周辺部においてのみ接触させ、この接触部の内側を、前記ねじの締め付けによって接触しない程度の深さ、かつ前記接続部に対する面積比率が40%以上となる隙間が形成された状態とすることを特徴とする超音波共振体の接続方法。
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JP2019058842A (ja) * 2017-09-25 2019-04-18 ブランソン・ウルトラソニックス・コーポレーション 超音波機械振動伝達体

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