JP2010000591A - カッター刃ホーン、カッター刃ホルダー、超音波カッター用超音波振動部、及び超音波カッター - Google Patents

カッター刃ホーン、カッター刃ホルダー、超音波カッター用超音波振動部、及び超音波カッター Download PDF

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崇弘 弓場
Yoshifumi Onozuka
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Abstract

【課題】カッター刃の取り付けが容易でありながらカッター刃を強固に固定することができるカッター刃ホーン及びカッター刃ホルダーを提供する。
【解決手段】カッター刃ホーン21は、カッター刃3を着脱自在に挟持して固定することのできるカッター刃ホルダー22を取り付ける取付開口部211を有し、この取付開口部211からカッター刃ホーン21の内側に向かって縮径する縮径テーパ部212と、縮径テーパ部212から連成された雌ねじ部213とを有する。カッター刃ホルダー22は、カッター刃ホーン21の雌ねじ部213に螺入する雄ねじ部221と、雄ねじ部221から拡径し、カッター刃ホーン21の縮径テーパ部212のテーパ面214に対応させたテーパ面224を有する拡径テーパ部222と、拡径テーパ部222から連成されたカッター刃固定部223とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波振動を発振して対象物を切断する超音波カッターに用いられるカッター刃ホーン、カッター刃ホルダー、超音波カッター用超音波振動部、及びこれらを備えた超音波カッターに関する。
プリプレグ、プラスチック、ゴム、皮革、布地、及び不織布などでできた製品(以下、単に「対象物」という。)を容易に切断するための装置として超音波カッターが広く用いられている。
図4は、従来公知の超音波カッターの構成を示す要部断面図である。図4に示すように、従来公知の超音波カッター401は、主として、超音波制御部404と、この超音波制御部404と接続された超音波カッター用超音波振動部402とを備えている。
超音波制御部404は、超音波振動のON/OFFや超音波振動の出力の制御を行う。
超音波カッター用超音波振動部402は、超音波振動を発振する超音波発振器423と、この超音波発振器423と一端部側が着設し、超音波発振器423から発振された超音波振動と共振するカッター刃ホーン421と、このカッター刃ホーン421に着脱自在に螺着されるカッター刃ホルダー422とを備えている。
かかる超音波カッター401は、カッター刃ホルダー422に設けられたカッター刃固定部423に取替え可能なカッター刃403の側面を六角穴付きボルトなどの締結部材424で締め付けて固定した後、カッター刃403を固定したカッター刃ホルダー422をカッター刃ホーン421に螺着したり、はんだ付やろう付などによってカッター刃ホルダー422とカッター刃403とを一体的に形成したカッター刃付きホルダー(図示せず)をカッター刃ホーン421に螺着したりして使用されている。
また、従来公知の超音波カッターとしては、例えば、特許文献1、2に示すようなものもある。
図5は、従来公知の超音波カッターの構成を示す説明図である。
特許文献1には、図5に示すように、超音波カッター用ナイフホルダー522を超音波カッター用超音波振動部502に取り付けた超音波カッター501が記載されている。当該超音波カッター用ナイフホルダー522は、ナイフ503(本願のカッター刃に相当する。)を保持する本体部521の一部に、当該ナイフ503を挿入せしめて当該ナイフ503を挟持せしめる溝部525が設けられており当該溝部525に挿入されたナイフ503を溝部525の対向内壁面で保持し得るように、溝部525の溝方向と直角の方向にねじ部材524が設けられている。
この超音波カッター用ナイフホルダー522は、当該ねじ部材524によって溝部525の間隙が調整し得るように構成されており、当該溝部525におけるナイフ503の挿入端部523aから当該溝部525の底部523bまでの深さが、本体部521の幅方向において異なるように形成されている。
図6は、従来公知の超音波カッターの構成を示す説明図である。
特許文献2には、図6に示すように、一端側622aの幅を広く、かつ当該一端側622aのほぼ中央にカッター刃603を保持する幅の狭い溝625を形成するとともに、他端側622bの幅を狭く形成して側面に傾斜部622cを形成した刃ホルダー(本願のカッター刃ホルダーに相当する。)622と、当該刃ホルダー622を挿入する挿入端部621aを幅広く、内端部621bを狭く形成して内側面に傾斜部621cを形成したホルダー挿入部614を端部に設けた支持部621と、当該支持部621の端部に接続したランジュバン型振動子602とからなり、当該ランジュバン型振動子602で発生する縦振動を前記支持部621のホルダー挿入部614の傾斜部621cと前記刃ホルダー622の側面の傾斜部622cによって受けることにより前記支持部621と前記刃ホルダー622の間の摩擦を減少させることを特徴とする超音波カッター601が記載されている。
特開平9−216195号公報 特開2003−71789号公報
しかしながら、カッター刃403の側面を締結部材424で締め付けてカッター刃ホルダー422に固定する形式の従来公知の超音波カッター401には、カッター刃403の側面を締結部材424によって特定箇所のみを固定するにすぎないため、カッター刃403を強固に固定することができなかった。そのため、超音波振動を高振幅とすることができず、使用中に固定したカッター刃403が位置ずれしたり、割れたりすることがあった。また、カッター刃403の締結部分で摩擦による発熱が大きくなることがあった。
さらに、かかる従来公知の超音波カッター401は、カッター刃ホルダー422へのカッター刃403の固定を前記したように締結部材で行うため、カッター刃ホルダー422の形状や重量配分、強度などが非対称となっていた。そのため、不要モードが生じたり、超音波振動によって大きな加速度が働くため締結部材424が破損したりすることがあった。
そして、カッター刃ホルダー422とカッター刃403とを一体的に形成したカッター刃付きホルダーをカッター刃ホーン421に固定する形式の従来公知の超音波カッター401には、はんだ付やろう付などの際に、カッター刃ホルダー422とカッター刃403との間にボイド(気泡)や隙間などが形成されることがあり、発熱が大きくなることがあった。また、カッター刃付きホルダーの作製には手間がかかるため、コストが高くなる要因ともなっていた。
また、特許文献1に記載の発明には、ナイフ503を超音波カッター用ナイフホルダー522の溝部525に挿入し、この溝部の間隙をねじ部材524で調整して保持する構造であるため、従来公知の超音波カッター401と同じくナイフ503を強固に固定することができなかった。そのため、超音波振動を高振幅とすることができず、使用中に固定したナイフ503が位置ずれしたり、割れたりすることがあった。また、ナイフ503の締結部分で摩擦による発熱が大きくなることがあった。
特許文献2に記載の発明にも、支持部621のホルダー挿入部614に刃ホルダー622を挿入し、当該支持部621の側面に設けられたねじ穴630にねじ631を嵌合させて固定するため、従来公知の超音波カッター401と同じく、カッター刃603を強固に固定することができなかった。そのため、超音波振動を高振幅とすることができず、使用中に固定したカッター刃603が位置ずれしたり、割れたりすることがあった。また、カッター刃603の締結部分で摩擦による発熱が大きくなることがあった。
本願発明は前記状況に鑑みてなされたものであり、カッター刃の取り付けが容易であり、しかもカッター刃を強固に固定することができるカッター刃ホーン、カッター刃ホルダー、超音波カッター用超音波振動部、及び超音波カッターを提供することを課題とする。
(1)前記課題を解決した本発明に係るカッター刃ホーンは、超音波振動を発振して対象物を切断する超音波カッター用超音波振動部に用いられるカッター刃ホーンであって、前記超音波振動を発振する超音波発振器が一端部に着設され、対象物を切断するカッター刃を着脱自在に挟持して固定することのできるカッター刃ホルダーを取り付ける取付開口部を他端部に有し、さらに、前記取付開口部から当該カッター刃ホーンの内側に向かって縮径するテーパ面を有する縮径テーパ部と、前記縮径テーパ部から連成された雌ねじ部とを有することを特徴としている。
本発明に係るカッター刃ホーンは、前記したように、他端部に縮径テーパ部と、雌ねじ部と、を有する取付開口部を有しているため、例えば、この縮径テーパ部の雌ねじ部に螺入することのできる雄ねじ部と、この縮径テーパ部のテーパ面に対応させたテーパ面を有する拡径テーパ部とを有する当該カッター刃ホーンと相補的な形状を有するカッター刃ホルダーを用いることにより、本発明に係るカッター刃ホーンに着脱自在に螺着することが可能となる。また、この場合において、カッター刃ホルダーをカッター刃ホーンに螺着する際に、カッター刃ホーンの縮径テーパ部とカッター刃ホルダーの拡径テーパ部とが摺接し、カッター刃固定部に対してくさび作用によるかしめ力が付与されるため、当該カッター刃固定部に挟持されるカッター刃を強固に固定することができる。なお、くさび作用によるかしめ力とは、くさびに見立てたカッター刃ホルダーをカッター刃ホーンに螺着したときに得られるかしめ力をいう。具体的には、前記した構成のカッター刃ホーンの雌ねじ部に前記した構成のカッター刃ホルダーの雄ねじ部を螺入すると、縮径テーパ部が拡径テーパ部を押圧する押圧力を得ることができる。そして、かかる押圧力によって、カッター刃固定部が固定対象であるカッター刃を締めて固定することができる。本発明では、このようにしてカッター刃を固定することのできる力をくさび作用によるかしめ力という。
(2)本発明に係るカッター刃ホルダーは、前記(1)に記載のカッター刃ホーンに着脱自在に螺着されるカッター刃ホルダーであって、前記カッター刃ホーンの雌ねじ部に螺入する雄ねじ部と、前記雄ねじ部から拡径し、前記カッター刃ホーンの縮径テーパ部のテーパ面に対応させたテーパ面を有する拡径テーパ部と、前記拡径テーパ部から連成された、前記カッター刃を着脱自在に挟持して固定するカッター刃固定部とを有することを特徴としている。
本発明に係るカッター刃ホルダーは、前記したように、雄ねじ部と、拡径テーパ部と、カッター刃固定部とを有しているため、例えば、この雄ねじ部を螺入することのできる雌ねじ部と、この拡径テーパ部のテーパ面に対応させたテーパ面を有する縮径テーパ部とを有する当該カッター刃ホルダーと相補的な形状を有するカッター刃ホーンに着脱自在に螺着することが可能となる。また、この場合において、カッター刃ホーンに本発明に係るカッター刃ホルダーを螺着する際に、カッター刃ホルダーの拡径テーパ部とカッター刃ホーンの縮径テーパ部とが摺接し、カッター刃固定部に対してくさび作用によるかしめ力が付与されるため、当該カッター刃固定部に挟持されるカッター刃を強固に固定することができる。
(3)本発明に係る超音波カッター用超音波振動部は、カッター刃ホーン及びカッター刃ホルダーを備え、超音波振動を発振して対象物を切断する超音波カッター用超音波振動部であって、前記カッター刃ホーンは、一端部側に、前記超音波振動を発振する超音波発振器が着設され、他端部側に、対象物を切断するカッター刃を着脱自在に挟持して固定することのできるカッター刃ホルダーを取り付ける取付開口部を有し、さらに、前記取付開口部から内側に向かって縮径するテーパ面を有する縮径テーパ部と、前記縮径テーパ部から連成された雌ねじ部と、を有し、前記カッター刃ホルダーは、前記カッター刃ホーンの雌ねじ部に螺着される雄ねじ部と、前記雄ねじ部から拡径し、前記カッター刃ホーンの縮径テーパ部と摺接するテーパ面を有する拡径テーパ部と、前記拡径テーパ部から連成された、前記カッター刃を着脱自在に挟持して固定するカッター刃固定部と、を有し、前記カッター刃ホーンの取付開口部の雌ねじ部に前記カッター刃ホルダーの雄ねじ部を螺入させて、前記縮径テーパ部と前記拡径テーパ部とを摺接させて取り付けたことを特徴としている。
本発明に係る超音波カッター用超音波振動部は、前記したように、カッター刃ホーンの取付開口部の雌ねじ部にカッター刃ホルダーの雄ねじ部を螺入させて縮径テーパ部と拡径テーパ部とを摺接させて取り付けるため、カッター刃ホルダーのカッター刃固定部に対してくさび作用によるかしめ力が付与される。そのため、当該カッター刃固定部に挟持されるカッター刃を強固に固定することができる。
(4)本発明に係る超音波カッターは、前記(3)に記載の超音波カッター用超音波振動部の前記カッター刃固定部に前記カッター刃を固定させ、且つ前記超音波カッター用超音波振動部と接続された超音波振動の出力を制御するための超音波制御部を備えたことを特徴としている。
本発明に係る超音波カッターは、カッター刃ホーンにカッター刃ホルダーを螺着する際に、カッター刃固定部に対してくさび作用によるかしめ力が付与されるため、カッター刃固定部に挟持されるカッター刃を強固に固定することができる。
本発明に係るカッター刃ホーン及びカッター刃ホルダーは、互いに相補的な形状を有しているため、以下の効果を奏する。
(1)カッター刃固定部にカッター刃を挟持したカッター刃ホルダーを、カッター刃ホーンの取付開口部に螺着するだけでカッター刃を強固に固定することができる。
(2)また、このようにカッター刃を強固に固定することができるため、従来よりも高振幅の超音波振動を付勢することができるだけでなく、使用中のカッター刃の位置ずれを防止したり、割れを防止したりすることもできる。
(3)さらに、カッター刃ホルダーへのカッター刃の固定を締結部材で行わないため、カッター刃ホルダー部の形状や重量配分、強度などが対称となり、不要モードの発生や超音波振動による締結部材の破損を防止することができる。
(4)また、特定の箇所のみを締結するねじ部材等の締結部材によって固定するものではないので、超音波振動を付勢しても摩擦による発熱が少ない。
(5)そして、カッター刃の固定が容易であるためコストを安くすることができる。
本発明に係る超音波カッター用超音波振動部及び超音波カッターは、本発明に係るカッター刃ホーン及びカッター刃ホルダーを備えているため、以下の効果を奏する。
(1)カッター刃固定部にカッター刃を挟持したカッター刃ホルダーを、カッター刃ホーンの取付開口部に螺着するだけでカッター刃を強固に固定することができる。
(2)また、このようにカッター刃を強固に固定することができるため、従来よりも高振幅の超音波振動を付勢することができるだけでなく、使用中のカッター刃の位置ずれを防止したり、割れを防止したりすることもできる。
(3)さらに、カッター刃ホルダーへのカッター刃の固定を締結部材で行わないため、カッター刃ホルダー部の形状や重量配分、強度などが対称となり、不要モードの発生や超音波振動による締結部材の破損を防止することができる。
(4)また、特定の箇所のみを締結するねじ部材等の締結部材によって固定するものではないので、超音波振動を付勢しても摩擦による発熱が少ない。
(5)そして、カッター刃の固定が容易であるためコストを安くすることができる。
以下、適宜図面を参照して、本発明に係るカッター刃ホーン、カッター刃ホルダー、超音波カッター用超音波振動部、及び超音波カッターについて詳細に説明する。
まず、本発明に係るカッター刃ホーン及びカッター刃ホルダーについて説明する。
図1(a)は、本発明に係るカッター刃ホーン、カッター刃ホルダー、及びこれに固定されるカッター刃を分解した様子を示す斜視図であり、(b)は、これらを螺着して固定した様子を示す斜視図である。
図1(a)に示すように、本発明に係るカッター刃ホーン21は、超音波振動を発振して対象物を切断する超音波カッター用超音波振動部2(図3参照)に用いられる。
図1(a)及び(b)に示すように、本発明に係るカッター刃ホーン21は、超音波振動を発振する超音波発振器23(図3参照)が一端部21Aに着設され、対象物を切断するカッター刃3を着脱自在に挟持して固定することのできるカッター刃ホルダー22を取り付ける取付開口部211を他端部21Bに有しており、さらに、縮径テーパ部212と、雌ねじ部213とを有している。
なお、切断される対象物としては、例えば、プリプレグ、プラスチック、ゴム、皮革、布地、及び不織布などでできた製品を挙げることができる。
縮径テーパ部212は、前記した取付開口部211からカッター刃ホーン21の内側に向かって縮径するテーパ面214を有している。本発明においては、カッター刃3を強固に固定するために、このテーパ面214が後記するカッター刃ホルダー22の拡径テーパ部222のテーパ面224と摺接するように形成されている。
ここで、図2(a)は、本発明に係るカッター刃ホーンにカッター刃を挟持させたカッター刃ホルダーを螺着する様子を示す要部断面図であり、(b)は、これらを螺着して固定した様子を示す要部断面図である。
縮径テーパ部212のテーパ面214は、例えば、図2(a)に示すように、取付開口部211の端部における形成角度θ1が10〜30°となるように形成することができる。形成角度θ1が10°未満であると形成角度が小さすぎるため、カッター刃ホーン21の取付開口部211に、カッター刃3を挟持させたカッター刃ホルダー22を螺着した際のくさび作用によるかしめ力が十分に得られない可能性がある。一方、形成角度θ1が30°を超えると形成角度が大きすぎるため、テーパ面214の形成面積が小さくなり、カッター刃ホーン21の取付開口部211に、カッター刃3を挟持させたカッター刃ホルダー22を螺着した際のくさび作用によるかしめ力が十分に得られない可能性がある。
雌ねじ部213は、縮径テーパ部212から連成されており、後記するカッター刃ホルダー22の雄ねじ部221を螺入することによって当該カッター刃ホルダー22を着脱自在に取り付けることができるようになっている。
なお、図1及び図2に示す本発明に係るカッター刃ホーン21の形状は、ステップホーンであるが、その形状については特に限定されるものではない。例えば、エキスポネンシャルホーン、コニカル(円錐)ホーン、カテノイダルホーン、段付き複合エキスポネンシャルホーン、段付き複合コニカルホーン、段付き複合カテノイダルホーン、及び段付きホーンの中から適宜に選択することできる。
そして、図1(a)に示すように、本発明に係るカッター刃ホルダー22は、前記した本発明に係るカッター刃ホーン21に着脱自在に螺着される。
図2(a)に示すように、本発明に係るカッター刃ホルダー22は、本発明に係るカッター刃ホーン21の雌ねじ部213に螺入する雄ねじ部221と、拡径テーパ部222と、カッター刃固定部223とを有している。
拡径テーパ部222は、雄ねじ部221から離間する方向に拡径し、本発明に係るカッター刃ホーン21の縮径テーパ部212のテーパ面214に対応させたテーパ面224を有している。
拡径テーパ部222のテーパ面224は、雄ねじ部221からの立ち上がり角度θ2が、θ2=180−θ1の関係を満たすように形成するとよい。なお、かかる立ち上がり角度θ2は、カッター刃ホルダー22をカッター刃ホーン21に取り付けた際のくさび作用によるかしめ力を確実且つ大きく得るために、前記関係式から求められる値よりも0.1〜2°程度小さくなるようにしてもよい。立ち上がり角度θ2がこのような関係を満たさない場合、拡径テーパ部222と縮径テーパ部212とが相補的な形状を有することにならないため、テーパ面214とテーパ面224が十分な接触面積をもって摺接することができず、くさび作用によるかしめ力が十分に得られないおそれがある。
カッター刃固定部223は、カッター刃3を着脱自在に挟持して固定するものである。そのため、図1(a)及び図2(a)に示すように、カッター刃固定部223は、雄ねじ部221と拡径テーパ部222の間に起点を設け、当該起点からカッター刃固定部223の端部にかけて形成した切り込み溝225として形成することができる。なお、切り込み溝225は、雄ねじ部221中に起点を設けてもよく、拡径テーパ部222中に起点を設けてもよいことはいうまでもない。
カッター刃固定部223をこのような切り込み溝225として形成すると、図2(b)に示すように、カッター刃固定部223にカッター刃3を挟持させたカッター刃ホルダー22を用いてカッター刃ホーン21の取付開口部211に螺着すると、同図中の矢印Aに示す方向にカッター刃固定部223が撓むので、カッター刃固定部223に挟持されたカッター刃3に対してくさび作用によるかしめ力を付与させることができる。そのため、カッター刃3をカッター刃固定部223に強固に固定することができるようになる。
次に、本発明に係る超音波カッター用超音波振動部及び超音波カッターについて説明する。
図3は、本発明に係る超音波カッターの全体構成を示す要部断面図である。
図3に示すように、本発明に係る超音波カッター1は、本発明に係る超音波カッター用超音波振動部2と、カッター刃ホルダー22のカッター刃固定部223に着脱自在に挟持されて固定されるカッター刃3と、超音波制御部4とを備えている。
図3に示すように、本発明に係る超音波カッター用超音波振動部2は、ケース2C内に、超音波制御部4と接続された超音波発振器23と、この超音波発振器23に取り付けられたカッター刃ホーン21と、このカッター刃ホーン21に螺着されたカッター刃ホルダー22とを備えている。なお、カッター刃ホーン21及びカッター刃ホルダー22については、既に詳述しているのでその説明を省略する。
超音波制御部4は、超音波カッター用超音波振動部2とリードワイヤWによって接続されており、超音波振動のON/OFFや超音波振動の出力の制御を行う。
また、超音波発振器23は、超音波制御部4とリードワイヤWによって接続された電極231、232と、この電極231、232と接続された超音波振動子233、234とを有している。超音波発振器23は、超音波制御部4からの電力の供給と出力の制御を受けて、超音波振動子233、234が任意の出力で超音波振動し、カッター刃ホーン21にこれを付勢する。
かかる超音波制御部4及び超音波発振器23は、従来公知のものを使用することができる。
次に、本発明に係るカッター刃ホーン21及びカッター刃ホルダー22と、超音波カッター用超音波振動部2とを備えた本発明に係る超音波カッター1は、以下のようにして使用することができる。
まず、図1(a)に示すように、予め用意したカッター刃3を、カッター刃ホルダー22のカッター刃固定部223の切り込み溝225に差し込んで挟持させる。次いで、超音波カッター用超音波振動部2の超音波発振器23に取り付けてあるカッター刃ホーン21の取付開口部211内にカッター刃ホルダー22の雄ねじ部221を差し込み、カッター刃ホーン21の雌ねじ部213に螺入してカッター刃ホーン21とカッター刃ホルダー22とを螺着する(図1(b))。
このようにしてカッター刃3と、カッター刃ホルダー22とカッター刃ホーン21とを一体的に取り付けて準備を整えた後、超音波制御部4の電源をONにして超音波振動の出力を任意に制御して超音波発振器23の超音波振動子233、234を超音波振動させる。超音波振動子233、234から発振された超音波振動は、一体的に取り付けられたカッター刃ホーン21、カッター刃ホルダー22及びカッター刃3を共振させ、カッター刃3に接触する対象物(図示せず)を切断する。
なお、カッター刃ホーン21とカッター刃ホルダー22は、カッター刃ホルダー22の雄ねじ部221をカッター刃ホーン21の雌ねじ部213に螺入するほど、縮径テーパ部212のテーパ面214から、拡径テーパ部222のテーパ面224に向けた反発力が強くなる。つまり、縮径テーパ部212と拡径テーパ部222との間に強いくさび力が発生するので、高振幅の超音波振動を付勢してもカッター刃ホーン21とカッター刃ホルダー22が緩むことはない。
対象物の切断が終了した後は、超音波制御部4の電源をOFFにし、必要に応じてカッター刃ホルダー22をカッター刃ホーン21から取り外した後、カッター刃3をカッター刃固定部223から取り外すことができる。
次に、本発明の効果を確認した実施例について説明する。
実施例として、図1(b)に示すカッター刃ホーン21、カッター刃ホルダー22、及びカッター刃3を備えた、図3に示す超音波カッター1を用意した。
なお、カッター刃ホーン21は、超音波振動を発振する超音波発振器23(図3参照)が一端部21Aに着設され、対象物を切断するカッター刃3を着脱自在に挟持して固定することのできるカッター刃ホルダー22を取り付ける取付開口部211を他端部21Bに有しており、さらに、縮径テーパ部212と、雌ねじ部213とを有している。ここで、縮径テーパ部212のテーパ面214は、取付開口部211の端部における形成角度θ1が30°となるように形成している(図2(a)参照)。
また、カッター刃ホルダー22は、本発明に係るカッター刃ホーン21の雌ねじ部213に螺入する雄ねじ部221と、拡径テーパ部222と、カッター刃固定部223とを有している。ここで、拡径テーパ部222のテーパ面224は、雄ねじ部221からの立ち上がり角度θ2が150°となるように形成している(図2(a)参照)。
そして、比較例として、カッター刃ホルダー422に設けられたカッター刃固定部423に、取替え可能なカッター刃403の側面を六角穴付きボルト(締結部材424)で締め付けて固定した超音波カッター401(図4参照)を用意した。
前記した実施例に係る超音波カッター及び比較例に係る超音波カッターに対して、周波数28.5kHzの超音波発振器23を用いた場合における最大振幅を調査した。なお、最大振幅は、取り付けるカッター刃の大きさや形状によって異なってしまうため、実施例と比較例とで同じカッター刃を使用した。
最大振幅は、カッター刃の先端部を読み取り顕微鏡で目視にて測定した。
その結果、実施例に係る超音波カッターは、最大振幅が32μmであっても安定して振幅していた。これに対し、比較例に係る超音波カッターは、最大振幅が20μm前後でカッター刃が弛んだり、異音が発生したりした。
(a)は、本発明に係るカッター刃ホーン、カッター刃ホルダー、及びこれに固定されるカッター刃を分解した様子を示す斜視図であり、(b)は、これらを螺着して固定した様子を示す斜視図である。 (a)は、本発明に係るカッター刃ホーンにカッター刃を挟持させたカッター刃ホルダーを螺着する様子を示す要部断面図であり、(b)は、これらを螺着して固定した様子を示す要部断面図である。 本発明に係る超音波カッターの全体構成を示す要部断面図である。 従来公知の超音波カッターの構成を示す要部断面図である。 従来公知の超音波カッターの構成を示す説明図である。 従来公知の超音波カッターの構成を示す説明図である。
符号の説明
1 超音波カッター
2 超音波カッター用超音波振動部
2C ケース
3 カッター刃
4 超音波制御部
21 カッター刃ホーン
211 取付開口部
212 縮径テーパ部
213 雌ねじ部
214 テーパ面
21A 一端部
21B 他端部
22 カッター刃ホルダー
221 雄ねじ部
222 拡径テーパ部
223 カッター刃固定部
224 テーパ面
225 切り込み溝
23 超音波発振器
231、232 電極
233、234 超音波振動子
A 矢印
W リードワイヤ

Claims (4)

  1. 超音波振動を発振して対象物を切断する超音波カッター用超音波振動部に用いられるカッター刃ホーンであって、
    前記超音波振動を発振する超音波発振器が一端部に着設され、対象物を切断するカッター刃を着脱自在に挟持して固定することのできるカッター刃ホルダーを取り付ける取付開口部を他端部に有し、さらに、前記取付開口部から当該カッター刃ホーンの内側に向かって縮径するテーパ面を有する縮径テーパ部と、
    前記縮径テーパ部から連成された雌ねじ部と、
    を有することを特徴とするカッター刃ホーン。
  2. 請求項1に記載のカッター刃ホーンに着脱自在に螺着されるカッター刃ホルダーであって、
    前記カッター刃ホーンの雌ねじ部に螺入する雄ねじ部と、
    前記雄ねじ部から拡径し、前記カッター刃ホーンの縮径テーパ部のテーパ面に対応させたテーパ面を有する拡径テーパ部と、
    前記拡径テーパ部から連成された、前記カッター刃を着脱自在に挟持して固定するカッター刃固定部と、
    を有することを特徴とするカッター刃ホルダー。
  3. カッター刃ホーン及びカッター刃ホルダーを備え、超音波振動を発振して対象物を切断する超音波カッター用超音波振動部であって、
    前記カッター刃ホーンは、
    一端部側に、前記超音波振動を発振する超音波発振器が着設され、他端部側に、対象物を切断するカッター刃を着脱自在に挟持して固定することのできるカッター刃ホルダーを取り付ける取付開口部を有し、さらに、前記取付開口部から内側に向かって縮径するテーパ面を有する縮径テーパ部と、
    前記縮径テーパ部から連成された雌ねじ部と、
    を有し、
    前記カッター刃ホルダーは、
    前記カッター刃ホーンの雌ねじ部に螺着される雄ねじ部と、
    前記雄ねじ部から拡径し、前記カッター刃ホーンの縮径テーパ部と摺接するテーパ面を有する拡径テーパ部と、
    前記拡径テーパ部から連成された、前記カッター刃を着脱自在に挟持して固定するカッター刃固定部と、
    を有し、
    前記カッター刃ホーンの取付開口部の雌ねじ部に前記カッター刃ホルダーの雄ねじ部を螺入させて、前記縮径テーパ部と前記拡径テーパ部とを摺接させて取り付けた
    ことを特徴とする超音波カッター用超音波振動部。
  4. 請求項3に記載の超音波カッター用超音波振動部の前記カッター刃固定部に前記カッター刃を固定させ、且つ
    前記超音波カッター用超音波振動部と接続された超音波振動の出力を制御するための超音波制御部を備えた
    ことを特徴とする超音波カッター。
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