JP5632999B2 - 超音波工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを加工するための先端工具が交換可能に取り付けられる超音波工具に関する。
従来、この種の超音波工具としては、ランジュバン型振動子を用いた超音波カッターが知られている(例えば、特許文献1)。こうした超音波カッターでは、板状の刃具を保持する一対の弾性片を有する円筒状の保持部材を用い、当該保持部材をホーンの先端面に形成された円形の取付孔に着脱自在に嵌合し、ホーンの先端部の側部に螺装したねじ部材を締めることで、保持部材を取付孔に固定するとともに一方の弾性片を押圧して刃具を挟圧するようになっている。
実開平5−26295号公報
ところで、上述のような超音波カッターでは、円筒状の保持部材を円形の取付孔に挿入した状態で保持部材の軸線と直交する方向からねじ部材で締め付けることで、保持部材を取付孔に固定している。このため、保持部材におけるねじ部材側とは反対側の部位では、取付孔の周面に対して1箇所でしか当接しない。したがって、ねじ部材の締め付けトルクが小さい場合には、ねじ部材の保持部材に対する押圧力が不足して保持部材の取付孔に対する固定状態が不安定になるという問題がある。
なお、こうした問題は超音波カッターに限らず、刃具以外の先端工具が装着される超音波工具においても概ね共通したものとなっている。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、保持部材を取付孔に固定するねじ部材の締め付けトルクが小さい場合でも、保持部材の取付孔に対する固定状態が不安定になることを抑制することが可能な超音波工具を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する超音波工具は、先端面に取付孔が形成されるとともに先端部の周壁にねじ孔が前記取付孔に貫通するように形成された支持部を有する超音波振動子と、先端工具を挿入可能な切欠溝を有し、前記切欠溝に前記先端工具を挿入した状態で前記取付孔に挿抜自在に挿入可能な保持部材と、前記ねじ孔に螺入することで、前記取付孔に挿入された前記保持部材を押圧して当該保持部材を前記先端工具と一緒に前記取付孔の周面とで挟圧するねじ部材とを備え、前記保持部材は、前記ねじ部材と前記取付孔の周面とで挟圧された場合に、前記取付孔の中心軸線と前記ねじ部材の中心軸線を含む面を基準面としたときに、前記取付孔の周面に対して前記基準面を挟んだ両側で当接する超音波工具において、前記取付孔は、円形であり、前記保持部材における前記ねじ部材側とは反対側の部位は、前記取付孔の周面よりも曲率の大きい円弧面になっており、前記円弧面には、前記基準面と交差するように前記保持部材の一部を切り欠いてなる平坦面が形成され、前記保持部材は、前記取付孔の周面に対して、前記取付孔の周方向において前記平坦面を挟んだ両側で当接している。
この構成によれば、ねじ部材により保持部材を取付孔に対してバランスよく固定することが可能となる。また、保持部材の一部を切り欠いて平坦面を形成するだけで、ねじ部材により保持部材を取付孔に対して容易にバランスよく安定して固定することが可能となる。このため、保持部材を取付孔に固定するねじ部材の締め付けトルクが小さい場合でも、保持部材の取付孔に対する固定状態が不安定になることを抑制することが可能となる。
記超音波工具において、前記平坦面は、前記基準面と垂直であることが好ましい。
この構成によれば、ねじ部材により保持部材を取付孔に対してより一層バランスよく安定して固定することが可能となる。
上記超音波工具において、前記保持部材には、当該保持部材が前記ねじ部材と前記取付孔の周面とで挟圧される際に、前記ねじ部材の先端部と係合して当該保持部材の位置決めを行う位置決め部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、ねじ部材の先端部を位置決め部に係合させることで、取付孔に対する保持部材の位置決めを行うことが可能となる。
本発明によれば、保持部材を取付孔に固定するねじ部材の締め付けトルクが小さい場合でも、保持部材の取付孔に対する固定状態が不安定になることを抑制することができる。
一実施形態の超音波カッターの側面図。 同超音波カッターに用いられる超音波振動子に保持部材を介してカッター刃を取り付けたときの状態を示す一部破断拡大側面図。 図2の要部を拡大した分解斜視図。 図2の4−4線矢視拡大断面図。 比較例の超音波カッターの要部拡大断面図。 比較例の超音波カッターにおけるねじ部材の締め付けトルクと駆動電流値との関係を示すグラフ。 実施例の超音波カッターにおけるねじ部材の締め付けトルクと駆動電流値との関係を示すグラフ。 比較例の超音波カッターにおけるねじ部材の締め付けトルクと周波数との関係を示すグラフ。 実施例の超音波カッターにおけるねじ部材の締め付けトルクと周波数との関係を示すグラフ。 比較例の超音波カッターにおけるねじ部材の締め付けトルクとインピーダンスとの関係を示すグラフ。 実施例の超音波カッターにおけるねじ部材の締め付けトルクとインピーダンスとの関係を示すグラフ。
以下、超音波工具を超音波カッターに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、超音波工具の一例としての超音波カッター11は、側面視矩形状をなすケース12と、ホーンとして機能する円柱状の支持部13の先端部がケース12から露出するようにケース12内に収容された超音波振動子14とを備えている。本実施形態では、超音波振動子14としてランジュバン型振動子が採用されている。
ケース12の基端には駆動電力供給用のケーブル15が接続され、ケース12の先端からは支持部13の先端部が突出している。支持部13には、先端工具の一例としての板状のカッター刃16を保持した略円柱状の保持部材17が着脱自在に支持されている。
超音波振動子14は、円柱状の第1金属ブロック20と、円柱状の第2金属ブロック21と、第1金属ブロック20と第2金属ブロック21とで挟持された複数(本実施形態では4つ)の円環状の圧電素子22とを備えている。この場合、結合ボルト23を各圧電素子22に挿通した状態で、結合ボルト23の両端部が第1金属ブロック20の第1中心ねじ孔20a及び第2金属ブロック21の第2中心ねじ孔21aにそれぞれ螺合される。
第1金属ブロック20、第2金属ブロック21及び圧電素子22は互いに外径がほぼ同じになっており、圧電素子22は発振回路(図示略)と電気的に接続されている。第2金属ブロック21における圧電素子22側とは反対側の面には、第2金属ブロック21よりも大径のフランジ24が一体形成されている。さらに、フランジ24における第2金属ブロック21側とは反対側の面の中心部には、第2金属ブロック21よりも小径の支持部13が一体形成されている。すなわち、第2金属ブロック21、フランジ24、及び支持部13は、互いに一体形成されている。
また、ケース12の先端部の側面には、超音波振動子14を駆動するための操作ボタン25が設けられている。そして、操作ボタン25が押されると、発振回路(図示略)により圧電素子22に交流電力が供給されて超音波振動子14が共振する。これにより、支持部13の振動が保持部材17を介してカッター刃16に伝達され、カッター刃16が振動する。
図3に示すように、支持部13の先端部の周縁部には、テーパーが形成されている。支持部13の先端面30には、保持部材17を挿抜自在に挿入可能な円形の取付孔31が形成されている。支持部13の先端部における周壁には、取付孔31に貫通するようにねじ孔32が形成されている。ねじ孔32には、ねじ部材33が螺入されるようになっている。ねじ部材33の先端面の中央部には、円錐状の凹部33a(図4参照)が形成されている。本実施形態では、ねじ部材33として六角穴付き止めねじが採用されている。
図3及び図4に示すように、金属よりなる略円柱状の保持部材17の先端部の周縁部には、テーパーが形成されている。保持部材17の先端面34には、先端面34をほぼ2等分する切欠溝35が形成されている。切欠溝35は、保持部材17の先端面34から基端部36まで延びている。
切欠溝35には、カッター刃16が挿入可能とされている。保持部材17における切欠溝35を挟んだ両側の部分は、それぞれ第1挟持部37及び第2挟持部38とされている。そして、第1挟持部37及び第2挟持部38は、それぞれ基端部36を支点として内側に弾性変形可能になっている。
第1挟持部37における外側面には、保持部材17の一部を切り欠いてなる略矩形状をなす平坦なフラット面39が形成されている。フラット面39は、切欠溝35と平行になるように、保持部材17の先端面34から基端部36まで延びている。フラット面39の中央部には、ねじ部材33の先端部と係合可能な位置決め部の一例としての円錐状の位置決め凹部40が形成されている。
第2挟持部38におけるねじ部材33側とは反対側の部位、すなわち第2挟持部38における外側面は、取付孔31の周面よりも曲率の大きい円弧面38aになっている。円弧面38aには、保持部材17の一部を切り欠いてなる矩形状の平坦面38bが形成されている。
平坦面38bは、切欠溝35と平行になるように、保持部材17の先端から基端まで延びている。すなわち、平坦面38bは、保持部材17の長手方向の全体にわたって延びている。なお、平坦面38bは、取付孔31の中心軸線Aとねじ部材33の中心軸線Bを含む面を基準面Cとしたときに、基準面Cと垂直に交差する。
次に、超音波振動子14の支持部13にカッター刃16を装着する際の作用について説明する。
さて、超音波振動子14の支持部13にカッター刃16を装着する場合には、まず、保持部材17の切欠溝35にカッター刃16を奥まで挿入する。続いて、切欠溝35にカッター刃16が挿入された状態の保持部材17を支持部13の取付孔31に挿入する。続いて、保持部材17を回転させて位置決め凹部40の位置をねじ孔32に合わせる。続いて、ねじ孔32にねじ部材33を螺入する。
すると、ねじ部材33の先端部が位置決め凹部40に係合する。そして、さらにねじ孔32にねじ部材33を螺入すると、保持部材17がねじ部材33と取付孔31の周面とで挟圧される。このとき、保持部材17の第1挟持部37は、ねじ部材33によって押圧されて第2挟持部38側へ撓む。これにより、第1挟持部37と第2挟持部38とによってカッター刃16が挟持される。したがって、保持部材17は、カッター刃16と一緒にねじ部材33と取付孔31の周面とで挟圧される。
このとき、図4に示すように、保持部材17の第2挟持部38の外側面である円弧面38aには平坦面38bが形成されているため、円弧面38aは取付孔31の周方向において平坦面38bを挟んだ両側の位置である当接位置Mで当接する。これにより、保持部材17が支持部13の取付孔31に対して固定されることで、カッター刃16の保持部材17を介した支持部13への装着作業が完了する。
この場合、2つの当接位置Mは、共に取付孔31の中心軸線Aを取り囲む箇所に位置しており、基準面Cからの距離が同じになっている。すなわち、図4において、ねじ部材33の中心と2つの当接位置Mとを順次直線で結んでなる図形は略二等辺三角形となる。
このように、保持部材17は、支持部13の取付孔31に固定された際に、取付孔31の周面に対して取付孔31の中心軸線Aを取り囲む2箇所で当接するため、取付孔31の周面に対して1箇所でしか当接しない従来のものに比べて取付孔31の周面に対する接触面積が広くなる。このため、ねじ部材33の締め付けトルクが小さい場合でも、保持部材17の取付孔31に対する固定状態が不安定になることが従来に比べて抑制される。
以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
(1)保持部材17は、ねじ部材33と取付孔31の周面とで挟圧された場合に、取付孔31の周面に対して取付孔31の中心軸線Aを取り囲む2箇所で当接しているため、取付孔31の周面に対して1箇所でしか当接しない従来のものに比べて取付孔31の周面に対する接触面積が広くなる。このため、保持部材17を固定するねじ部材33の締め付けトルクが小さい場合でも、保持部材17の取付孔31に対する固定状態が不安定になることを抑制することができる。
(2)保持部材17は、取付孔31の中心軸線Aとねじ部材33の中心軸線Bとを含む面を基準面Cとしたときに、取付孔31の周面に対して基準面Cを挟んだ両側で当接しているため、ねじ部材33により保持部材17を取付孔31に対してバランスよく固定することができる。
(3)保持部材17の円弧面38aは、取付孔31の周面に対して、円弧面38aの一部を切り欠いて形成された平坦面38bを取付孔31の周方向において挟んだ両側で当接している。このため、保持部材17の円弧面38aの一部を切り欠いて平坦面38bを形成するだけで、ねじ部材33により保持部材17を取付孔31に対して容易にバランスよく安定して固定することができる。
(4)平坦面38bは、基準面Cと垂直であるため、ねじ部材33により保持部材17を取付孔31に対してより一層バランスよく安定して固定することができる。
(5)保持部材17には、当該保持部材17がねじ部材33と取付孔31の周面とで挟圧される際に、ねじ部材33の先端部と係合して当該保持部材17の位置決めを行う位置決め凹部40が形成されている。このため、ねじ部材33の先端部を位置決め凹部40に係合(当接)させることで、取付孔31に対する保持部材17の位置決めを行うことができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・保持部材17は、必ずしもフラット面39を形成する必要はない。
・保持部材17は、必ずしも位置決め凹部40を形成する必要はない。
・保持部材17は、必ずしも平坦面38bが基準面Cと垂直である必要はない。
・保持部材17は、取付孔31の周面に対して、必ずしも平坦面38bを取付孔31の周方向において挟んだ両側で当接させる必要はない。
・保持部材17は、平坦面38bの代わりに、凹部を形成するようにしてもよい。この場合、凹部の断面形状は、三角形状や四角形状などの多角形状、あるいは半円形状や半楕円形状など、任意の形状にしてもよい。
・保持部材17は、取付孔31の周面に対して、必ずしも基準面Cを挟んだ両側で当接させる必要はない。
・保持部材17は、ねじ部材33と取付孔31の周面とで挟圧された場合に、取付孔31の周面に対して取付孔31の中心軸線Aを取り囲む3箇所以上で当接させるようにしてもよい。
・保持部材17は、四角柱状や六角柱状などの多角柱状や楕円柱状であってもよい。この場合、取付孔31の形状も保持部材17の形状に合わせて変更される。
・カッター刃16の代わりに、先端工具として鋸、彫刻刀、針などを採用してもよい。
以下、上記実施形態をさらに具体化した実施例及び比較例について説明する。
(実施例1)
図4に示すように、上記実施形態の保持部材17を用いた超音波カッター11を実施例1とした。
(比較例1)
図5に示すように、実施例1の保持部材17において平坦面38bを省略してなる保持部材50を用いた超音波カッター11を比較例1とした。比較例1では、保持部材50が取付孔31の周面に対して1箇所(図5中のLで示す位置)でしか当接していない。
<駆動電流値の測定>
上記実施例1及び比較例1について、それぞれの圧電素子22を駆動する際の駆動電流値を、ねじ部材33の締め付けトルクを0.10〜0.60Nmまで0.05Nm間隔で変化させて測定した。比較例1の結果を図6に示すとともに、実施例1の結果を図7に示す。
駆動電流値の測定結果は、実施例1の方が比較例1に比べて駆動電流値が急激に上昇するときの締め付けトルクの値が小さくなった。すなわち、比較例1では締め付けトルクが0.35Nm以下で駆動電流値が急激に上昇し、実施例1では締め付けトルクが0.25Nm以下で駆動電流値が急激に上昇している。したがって、実施例1の方が比較例1に比べてねじ部材33の締め付け力の弱さに対する耐性が高いと言える。なお、一般に、ねじ部材33の締め付け力が弱いほど駆動電流値が高くなり、駆動電流値が過度に上昇すると、圧電素子22に交流電力を供給する発振回路が故障してしまう。
<周波数の測定>
上記実施例1及び比較例1について、それぞれの超音波振動子14の振動の周波数を、ねじ部材33の締め付けトルクを0.10〜0.60Nmまで0.05Nm間隔で変化させて測定した。比較例1の結果を図8に示すとともに、実施例1の結果を図9に示す。
周波数の測定結果は、実施例1の方が比較例1に比べて周波数のバラツキが小さくなった。すなわち、実施例1の方が比較例1に比べて周波数の最大値と最小値との差が小さくなった。具体的に、周波数の最大値と最小値との差は、比較例1では約1000Hzであることに対し、実施例1では約200Hzであった。したがって、実施例1の方が比較例1に比べてカッター刃16の切れ味が安定すると言える。なお、一般に、周波数のバラツキが大きいほどカッター刃16の振動が不安定になって切れ味が低下する。
<インピーダンスの測定>
上記実施例1及び比較例1について、それぞれの圧電素子22を駆動する際のインピーダンスを、ねじ部材33の締め付けトルクを0.10〜0.60Nmまで0.05Nm間隔で変化させて測定した。比較例1の結果を図10に示すとともに、実施例1の結果を図11に示す。
インピーダンスの測定結果は、実施例1の方が比較例1に比べてインピーダンスのバラツキが小さくなった。すなわち、実施例1の方が比較例1に比べてインピーダンスの最大値と最小値との差が小さくなった。具体的に、周波数の最大値と最小値との差は、比較例1では約250Ωであることに対し、実施例1では約60Ωであった。したがって、実施例1の方が比較例1に比べてカッター刃16の切れ味が安定すると言える。なお、一般に、インピーダンスのバラツキが大きいほどカッター刃16の振動が不安定になって切れ味が低下する。
<考察>
以上の結果より、実施例1の方が、比較例1に比べて、ねじ部材33の締め付け力の弱さに対する耐性が高く、且つカッター刃16の振動の安定度が高いことが示された。
11…超音波工具の一例としての超音波カッター、13…支持部、14…超音波振動子、16…先端工具の一例としての板状のカッター刃、17…保持部材、30…先端面、31…取付孔、32…ねじ孔、33…ねじ部材、35…切欠溝、38a…円弧面、38b…平坦面、40…位置決め部の一例としての位置決め凹部、A…取付孔31の中心軸線、B…ねじ部材33の中心軸線、C…基準面。

Claims (3)

  1. 先端面に取付孔が形成されるとともに先端部の周壁にねじ孔が前記取付孔に貫通するように形成された支持部を有する超音波振動子と、
    先端工具を挿入可能な切欠溝を有し、前記切欠溝に前記先端工具を挿入した状態で前記取付孔に挿抜自在に挿入可能な保持部材と、
    前記ねじ孔に螺入することで、前記取付孔に挿入された前記保持部材を押圧して当該保持部材を前記先端工具と一緒に前記取付孔の周面とで挟圧するねじ部材と
    を備え、
    前記保持部材は、前記ねじ部材と前記取付孔の周面とで挟圧された場合に、前記取付孔の中心軸線と前記ねじ部材の中心軸線を含む面を基準面としたときに、前記取付孔の周面に対して前記基準面を挟んだ両側で当接する超音波工具において、
    前記取付孔は、円形であり、
    前記保持部材における前記ねじ部材側とは反対側の部位は、前記取付孔の周面よりも曲率の大きい円弧面になっており、
    前記円弧面には、前記基準面と交差するように前記保持部材の一部を切り欠いてなる平坦面が形成され、
    前記保持部材は、前記取付孔の周面に対して、前記取付孔の周方向において前記平坦面を挟んだ両側で当接していることを特徴とする超音波工具。
  2. 前記平坦面は、前記基準面と垂直であることを特徴とする請求項1に記載の超音波工具。
  3. 前記保持部材には、当該保持部材が前記ねじ部材と前記取付孔の周面とで挟圧される際に、前記ねじ部材の先端部と係合して当該保持部材の位置決めを行う位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波工具。
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