JP2010166662A - モータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストの構成により、モータの回生による制動力の調整をすることができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置1は、インバータ回路4、制御回路13、及び、回生スイッチ(入力スイッチ)111を備える。制御回路13は、回生モードにおいて、回生スイッチ111から入力されるオンとオフとに対する時間間隔に応じて、インバータ回路4のPWM制御のデューティ比を設定することにより、モータ5が発生する交流電圧を直流電圧に変換させて、電源装置2に充電する。
【選択図】図1
【解決手段】モータ制御装置1は、インバータ回路4、制御回路13、及び、回生スイッチ(入力スイッチ)111を備える。制御回路13は、回生モードにおいて、回生スイッチ111から入力されるオンとオフとに対する時間間隔に応じて、インバータ回路4のPWM制御のデューティ比を設定することにより、モータ5が発生する交流電圧を直流電圧に変換させて、電源装置2に充電する。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に電源装置及びモータ間に設けたインバータ回路により、モータの駆動及び回生制御を行うモータ制御回路に関する。
モータが発生する交流電圧を回生制御によりインバータ回路を介して電源装置に充電する際に、インバータ回路が有するスイッチング素子のオンとオフとのデューティ比を、例えば、可変抵抗などを用いたアナログ信号により設定する技術がある(特許文献1)。
しかしながら、アナログ信号によりインバータ回路を制御するには、アナログ信号を処理するための回路が必要になり、コストが高いという問題がある。一方、コストの低いオンとオフとを切り替えるのみスイッチによる回生制御では、予め定められた回生量(デューティ比)による回生制御を行うか否かの切り替えが行えるのみで、回生制御によるモータに対する制動力を変化させつつ制御することが困難であった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、低コストの構成により、モータの回生による制動力の調整をすることができるモータ制御装置を提供することにある。
(1)上記問題を解決するために、本発明は、備えられた複数のスイッチング素子により、モータが発生する交流電圧を直流電圧に変換して電源装置に印加する回生モードを有するインバータ回路と、オンとオフとの2値情報が入力される入力スイッチと、前記インバータ回路に備えられた前記複数のスイッチング素子それぞれのオンとオフとを切り替えるデューティ比を、前記入力スイッチから入力されるオンとオフとに対する時間間隔に応じて設定する制御回路とを備えることを特徴とするモータ制御装置である。
入力スイッチのオンとオフとを切り替えることにより、回生モードにおけるインバータ回路が有するスイッチング素子のオンとオフとに対するデューティ比を変化させて、モータに対する制動力の調節をする。
入力スイッチのオンとオフとを切り替えることにより、回生モードにおけるインバータ回路が有するスイッチング素子のオンとオフとに対するデューティ比を変化させて、モータに対する制動力の調節をする。
(2)また、本発明は、上記記載の発明において、前記入力スイッチがオンのとき、予め定められた第1の周期ごとに前記デューティ比を増加させ、前記入力スイッチがオフのとき、予め定められた第2の周期ごとに前記デューティ比を減少させることを特徴とする。
入力スイッチのオンにデューティ比の増加を割り当て、オフにデューティ比の減少を割り当てることにより、簡易な構成によりデューティ比を変化させる。
入力スイッチのオンにデューティ比の増加を割り当て、オフにデューティ比の減少を割り当てることにより、簡易な構成によりデューティ比を変化させる。
(3)また、本発明は、上記記載の発明において、前記第1の周期と、前記第2の周期とが同じ周期であることを特徴とする。
デューティ比の変化量を増加と減少とを同じにすることにより、デューティ比を変更する操作を容易にする。
デューティ比の変化量を増加と減少とを同じにすることにより、デューティ比を変更する操作を容易にする。
(4)また、本発明は、上記記載の発明において、前記第2の周期は、第1の周期より短い周期であることを特徴とする。
デューティ比の減少における変化量を、増加における変化量より多くすることにより、回生による制動力を短い間だけ与える操作を行うことができる。
デューティ比の減少における変化量を、増加における変化量より多くすることにより、回生による制動力を短い間だけ与える操作を行うことができる。
(5)また、本発明は、上記記載の発明において、前記制御回路により設定される前記デューティ比の最大値は、前記モータの特性値により設定されることを特徴とする。
モータの特性値から回生のデューティ比の最大値を設定することにより、モータの出力する交流電力を効率的に直流電力に変換する。
モータの特性値から回生のデューティ比の最大値を設定することにより、モータの出力する交流電力を効率的に直流電力に変換する。
(6)また、本発明は、上記記載の発明において、前記制御回路は、前記モータの回転数、又は、前記モータにより発生する交流電圧から得られる直流電圧に対応付けられた前記デューティ比が記憶されている回生デューティマップ部を備え、前記回生デューティマップ部から前記モータの回転数、又は、前記モータにより発生する交流電圧から得られる直流電圧に対応するデューティ比を読み出して、読み出した前記デューティ比を前記デューティ比の最大値とすることを特徴とする。
モータの回転数と、インバータ回路が出力する直流電圧とから回生モードにおけるデューティ比の最大値を設定することにより、モータの出力する交流電力を効率的に直流電力に変換する。
モータの回転数と、インバータ回路が出力する直流電圧とから回生モードにおけるデューティ比の最大値を設定することにより、モータの出力する交流電力を効率的に直流電力に変換する。
(7)また、本発明は、上記記載の発明において、前記モータを電源装置により駆動する駆動モードにおける前記モータに印加する電流に電流値が入力されるアクセル操作部を備え、前記アクセル操作部に入力される電流値が0より大きい場合、前記駆動モードを選択し、該電流値が0の場合、前記回生モードを選択することを特徴とする。
回生による制動が不要なとき、電流指令値を0より大きい値にすることで、モータへの制動を止めることができる。
回生による制動が不要なとき、電流指令値を0より大きい値にすることで、モータへの制動を止めることができる。
この発明によれば、制御回路が、入力スイッチより入力されるオンとオフとの2値情報に応じてデューティ比を設定し、インバータ回路に備えられた複数のスイッチング素子それぞれのオンとオフとを当該デューティ比により切り替えることにより、モータの回生による制動力を調整することができるモータ制御回路を低コストで実現することができる。
以下、本発明の実施形態によるモータ装置及びモータ制御回路を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるモータ装置100及びモータ制御装置1の構成を示す概略ブロック図である。
モータ装置100は、モータ制御装置1、電源装置2、コンデンサ3、インバータ回路4、モータ5、電流センサ6、及び、回転検出センサ7を備える。
モータ制御装置1は、出力する制御信号により、インバータ回路4により電源装置2が供給する直流電圧を交流電圧に変換させて、変換した交流電圧をモータ5に印加させる駆動モードの制御と、インバータ回路4によりモータ5が出力する交流電圧を直流電圧に変換させて、変換した直流電圧を電源装置2に印加させる回生モードの制御とを行う。
図1は、第1実施形態におけるモータ装置100及びモータ制御装置1の構成を示す概略ブロック図である。
モータ装置100は、モータ制御装置1、電源装置2、コンデンサ3、インバータ回路4、モータ5、電流センサ6、及び、回転検出センサ7を備える。
モータ制御装置1は、出力する制御信号により、インバータ回路4により電源装置2が供給する直流電圧を交流電圧に変換させて、変換した交流電圧をモータ5に印加させる駆動モードの制御と、インバータ回路4によりモータ5が出力する交流電圧を直流電圧に変換させて、変換した直流電圧を電源装置2に印加させる回生モードの制御とを行う。
電源装置2は、例えば、充電可能な2次電池であり、インバータ回路4を介してモータ5を駆動する電圧を供給すると共に、インバータ回路4を介してモータ5から出力される交流電圧が印加され、充電を行う。
コンデンサ3は、電源装置2及びインバータ回路4間に流れる電圧及び電流を平滑化を行う。インバータ回路4は、モータ5に電圧を印加して駆動させる駆動モードにおいて、モータ制御装置1から出力される制御信号に応じて、電源装置2から出力される電圧をモータ5に印加する。また、インバータ回路4は、モータ5が回生により発生する電圧を電源装置2に印加して充電を行う回生モードにおいて、モータ制御装置1から出力される制御信号において、モータ5から出力される交流電圧を電源装置2に印加する。
コンデンサ3は、電源装置2及びインバータ回路4間に流れる電圧及び電流を平滑化を行う。インバータ回路4は、モータ5に電圧を印加して駆動させる駆動モードにおいて、モータ制御装置1から出力される制御信号に応じて、電源装置2から出力される電圧をモータ5に印加する。また、インバータ回路4は、モータ5が回生により発生する電圧を電源装置2に印加して充電を行う回生モードにおいて、モータ制御装置1から出力される制御信号において、モータ5から出力される交流電圧を電源装置2に印加する。
インバータ回路4は、スイッチング素子UH、UL、VH、VL、WH、WLを備え、モータ制御装置1から入力されるPWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)制御による制御信号によりスイッチング素子UH〜WLのオンとオフとを切り替えて電源装置2から、モータ5の有するU相、V相、W相それぞれの巻線に印加する電圧の電圧値を制御する。また、インバータ回路4は、モータ制御装置1から入力される制御信号により、モータ5からU相、V相、W相それぞれの巻線から発生する電圧の電圧値を制御して、電源装置2に印加する制御を行う。モータ5は、U相、V相、W相の3相のコイルを有し、インバータ回路4から印加される電圧に応じてロータを回転させると共に、回転するロータにより3相のコイルから電圧を出力する。
電流センサ6は、インバータ回路4及び電源装置2間に流れる電流を検出し、検出した電流の電流値をモータ制御装置1に出力する。回転検出センサ7は、例えば、モータ5に取り付けられた1対のホール素子を含み構成され、1対のホール素子それぞれが出力するパルス信号をモータ制御装置1に出力する。
電流センサ6は、インバータ回路4及び電源装置2間に流れる電流を検出し、検出した電流の電流値をモータ制御装置1に出力する。回転検出センサ7は、例えば、モータ5に取り付けられた1対のホール素子を含み構成され、1対のホール素子それぞれが出力するパルス信号をモータ制御装置1に出力する。
モータ制御装置1は、運転操作部11、回転角度・速度検出回路12、及び、制御回路13を備える。運転操作部11は、回生スイッチ(入力スイッチ)111とアクセル操作部112とを含み構成され、回生スイッチ111が、ユーザの操作によるオンとオフとの切り替えにより、回生モードにおけるデューティ比の変更の指示である回生指令値を制御回路13に出力する。アクセル操作部112は、ユーザの操作によりモータ5に流す電流値を示す電流指令値を出力する。ここで、回生指令値は、オンとオフとを示す2値の信号であり、電流指令値は、モータ5に流す電流の電流値を示す信号である。また、回生モードにおけるデューティ比は、回生モードが選択されたとき、インバータ回路4が有する6つのスイッチング素子UH〜WLそれぞれの単位時間当たりのオンの比率を示す。回転角度・速度検出回路12は、回転検出センサ7から出力される3つのパルス信号の位相差により、モータ5のロータの回転方向、回転角度、及び、回転速度を検出して、ロータの回転方向、回転角度、及び、回転速度を含む回転情報を制御回路13に出力する。
制御回路13は、タイマ回路131、134、回生デューティ加算回路132、回生デューティ減算回路133、回生デューティマップ部135、回生デューティ算出回路136、駆動デューティ算出回路137、デューティ選択回路138、及び、PWM信号生成回路139を含み構成され、運転操作部11から入力される回生指令値と電流指令値とに応じて、インバータ回路4に対する制御信号を生成して出力する。
タイマ回路131は、予め定められた周期(第1の周期)ごとにパルス信号を生成して出力する。タイマ回路134は、タイマ回路131と同様に、予め定められた周期(第2の周期)ごとにパルス信号を生成して出力する。タイマ回路131、134それぞれに設定される周期は、任意の周期を設定してよいが、回生モードにおけるデューティ比の変化に対して要求される応答性により設定される。回生デューティ加算回路132は、回生スイッチ111から「オン」を示す回生指令値が入力されると、タイマ回路131から出力されるパルス信号に応じて、回生デューティ算出回路136に対して回生デューティ比の増加を指示する加算信号を出力する。
タイマ回路131は、予め定められた周期(第1の周期)ごとにパルス信号を生成して出力する。タイマ回路134は、タイマ回路131と同様に、予め定められた周期(第2の周期)ごとにパルス信号を生成して出力する。タイマ回路131、134それぞれに設定される周期は、任意の周期を設定してよいが、回生モードにおけるデューティ比の変化に対して要求される応答性により設定される。回生デューティ加算回路132は、回生スイッチ111から「オン」を示す回生指令値が入力されると、タイマ回路131から出力されるパルス信号に応じて、回生デューティ算出回路136に対して回生デューティ比の増加を指示する加算信号を出力する。
回生デューティ減算回路133は、回生スイッチ111から「オフ」を示す回生指令値が入力されると、タイマ回路134から出力されるパルス信号に応じて、回生デューティ算出回路136に対して回生デューティ比の減少を指示する減算信号を出力する。
回生デューティマップ部135には、回生デューティ比の最大値と最小値とが記憶されている。ここで、回生デューティ比の最大値は、モータ5の特性値や、シミュレーション、実機測定などから算出された回生効率の最も良いデューティ比が設定され、回生デューティ比の最小値は、モータ5の使用用途により回生モードを選択した際に要求される最小のデューティ比が設定され、0から前述の最大値までのデューティ比が設定される。
回生デューティマップ部135には、回生デューティ比の最大値と最小値とが記憶されている。ここで、回生デューティ比の最大値は、モータ5の特性値や、シミュレーション、実機測定などから算出された回生効率の最も良いデューティ比が設定され、回生デューティ比の最小値は、モータ5の使用用途により回生モードを選択した際に要求される最小のデューティ比が設定され、0から前述の最大値までのデューティ比が設定される。
回生デューティ算出回路136は、回生デューティ比を記憶し、回生デューティ加算回路132から加算信号が出力されると、記憶している回生デューティ比を増加させ、回生デューティ減算回路133から減算信号が入力されると、記憶している回生デューティ比を減少させる。また、回生デューティ算出回路136は、回生デューティマップ部135から読み出した回生デューティ比の最小値から最大値の範囲内において、回生デューティ比を算出する。
駆動デューティ算出回路137は、電流センサ6により検出されたモータ5に印加されている電流の電流値と、アクセル操作部112から出力される電流指令値との差より、電源装置2が出力する電圧に応じて、モータ5に印加されている電流の電流値を電流指令値にするデューティ比を算出し、算出したデューティ比を駆動デューティ比として出力する。ここで、駆動デューティ算出回路137は、例えば、PID(Proportional Integral Differential)制御などにより電流指令値を目標値としてデューティ比を算出する。
駆動デューティ算出回路137は、電流センサ6により検出されたモータ5に印加されている電流の電流値と、アクセル操作部112から出力される電流指令値との差より、電源装置2が出力する電圧に応じて、モータ5に印加されている電流の電流値を電流指令値にするデューティ比を算出し、算出したデューティ比を駆動デューティ比として出力する。ここで、駆動デューティ算出回路137は、例えば、PID(Proportional Integral Differential)制御などにより電流指令値を目標値としてデューティ比を算出する。
デューティ選択回路138は、アクセル操作部112が出力する電流指令値が「0」の場合、回生デューティ算出回路136が出力する回生デューティ比を出力し、アクセル操作部112が出力する電流指令値が「0」以外の場合、駆動デューティ算出回路137が出力する駆動デューティ比を出力する。
PWM信号生成回路139は、デューティ選択回路138から回生デューティ比が出力される場合、回転角度・速度検出回路12が出力する回転情報と、回生デューティ比とに応じて回生モードにおける制御信号をインバータ回路4に出力して、インバータ回路4が備える6つのスイッチング素子UH〜WLそれぞれのオンとオフとを切り替え、デューティ選択回路138から駆動デューティ比が出力される場合、回転角度・速度検出回路12が出力する回転情報と、駆動デューティ比とに応じて駆動制御を行う制御信号をインバータ回路4に出力して、インバータ回路4が備える6つのスイッチング素子UH〜WLそれぞれのオンとオフとを切り替える。
PWM信号生成回路139は、デューティ選択回路138から回生デューティ比が出力される場合、回転角度・速度検出回路12が出力する回転情報と、回生デューティ比とに応じて回生モードにおける制御信号をインバータ回路4に出力して、インバータ回路4が備える6つのスイッチング素子UH〜WLそれぞれのオンとオフとを切り替え、デューティ選択回路138から駆動デューティ比が出力される場合、回転角度・速度検出回路12が出力する回転情報と、駆動デューティ比とに応じて駆動制御を行う制御信号をインバータ回路4に出力して、インバータ回路4が備える6つのスイッチング素子UH〜WLそれぞれのオンとオフとを切り替える。
次に、図2は、同実施形態におけるモータ制御装置1が行う制御処理を示すフローチャートである。図示するフローチャートを参照して、モータ制御装置1が行う制御処理を説明する。
まず、モータ制御装置1は、例えば、電源の供給が開始され制御処理を開始すると、回生スイッチ111が回生指令値を回生デューティ加算回路132と回生デューティ減算回路133とに出力し、アクセル操作部112が電流指令値を駆動デューティ算出回路137に出力する(ステップS101)。
回生デューティ加算回路132と回生デューティ減算回路133は、それぞれ回生スイッチ111より出力された回生指令値が「オン」であるか、「オフ」であるかを判定する(ステップS102)。
まず、モータ制御装置1は、例えば、電源の供給が開始され制御処理を開始すると、回生スイッチ111が回生指令値を回生デューティ加算回路132と回生デューティ減算回路133とに出力し、アクセル操作部112が電流指令値を駆動デューティ算出回路137に出力する(ステップS101)。
回生デューティ加算回路132と回生デューティ減算回路133は、それぞれ回生スイッチ111より出力された回生指令値が「オン」であるか、「オフ」であるかを判定する(ステップS102)。
回生指令値が「オン」である場合(ステップS102:Yes)、回生デューティ算出回路136は、記憶している回生デューティ比の値が、回生デューティマップ部135から読み出された回生デューティ比の最大値未満であるか否かを判定する(ステップS103)。
回生デューティ比が最大値未満である場合(ステップS103:Yes)、回生デューティ算出回路136は、回生デューティ加算回路132が加算信号を出力した回数に応じて、回生デューティ比を増加させて出力する(ステップS104)。ここで、増加量は、例えば、加算信号1回あたり、回生デューティ比を1%増加させるなどとする。
一方、回生デューティ比が最大値以上である場合(ステップS103:No)、モータ制御装置1は、後述のステップS107の動作を行う。
回生デューティ比が最大値未満である場合(ステップS103:Yes)、回生デューティ算出回路136は、回生デューティ加算回路132が加算信号を出力した回数に応じて、回生デューティ比を増加させて出力する(ステップS104)。ここで、増加量は、例えば、加算信号1回あたり、回生デューティ比を1%増加させるなどとする。
一方、回生デューティ比が最大値以上である場合(ステップS103:No)、モータ制御装置1は、後述のステップS107の動作を行う。
また、回生指令値が「オン」でない場合(ステップS102:No)、回生デューティ算出回路136は、記憶している回生デューティ比の値が、回生デューティマップ部135から読み出した回生デューティ比の最小値より大きいか否かを判定する(ステップS105)。
回生デューティ比が最小値より大きい場合(ステップS105:Yes)、回生デューティ算出回路136は、回生デューティ減算回路133が減算信号を出力した回数に応じて、回生デューティ比を減少させて出力する(ステップS106)。ここで、減少量は、増加量と同様に、例えば、減算信号1回あたり、回生デューティ比を1%減少させるなどとする。
一方、回生デューティ比が最小値以下の場合(ステップS105:No)、モータ制御装置1は、後述のステップS107の動作を行う。
続いて、駆動デューティ算出回路137は、アクセル操作部112が出力する電流指令値と、電流センサ6が検出した電流値とに応じて、駆動デューティ比を算出してデューティ選択回路128に出力する(ステップS107)。
回生デューティ比が最小値より大きい場合(ステップS105:Yes)、回生デューティ算出回路136は、回生デューティ減算回路133が減算信号を出力した回数に応じて、回生デューティ比を減少させて出力する(ステップS106)。ここで、減少量は、増加量と同様に、例えば、減算信号1回あたり、回生デューティ比を1%減少させるなどとする。
一方、回生デューティ比が最小値以下の場合(ステップS105:No)、モータ制御装置1は、後述のステップS107の動作を行う。
続いて、駆動デューティ算出回路137は、アクセル操作部112が出力する電流指令値と、電流センサ6が検出した電流値とに応じて、駆動デューティ比を算出してデューティ選択回路128に出力する(ステップS107)。
デューティ選択回路128は、アクセル操作部112が出力する電流指令値が「0」であるか否かを判定する(ステップS108)。
電流指令値が「0」である場合(ステップS108:Yes)、デューティ選択回路138は、回生デューティ算出回路136により算出された回生デューティ比をPWM信号生成回路139に出力する。PWM信号生成回路139は、回転角度・速度検出回路12から入力される回転情報から算出されるタイミングにおいて、デューティ選択回路138が出力する回生デューティ比による制御信号をインバータ回路4に出力して、モータ5の回生モードにおける制御を行う(ステップS109)。以降、モータ制御装置1は、ステップS101から後述のステップS110までの動作を繰り返して行う。
電流指令値が「0」である場合(ステップS108:Yes)、デューティ選択回路138は、回生デューティ算出回路136により算出された回生デューティ比をPWM信号生成回路139に出力する。PWM信号生成回路139は、回転角度・速度検出回路12から入力される回転情報から算出されるタイミングにおいて、デューティ選択回路138が出力する回生デューティ比による制御信号をインバータ回路4に出力して、モータ5の回生モードにおける制御を行う(ステップS109)。以降、モータ制御装置1は、ステップS101から後述のステップS110までの動作を繰り返して行う。
電流指令値が「0」でない場合(ステップS108:No)、デューティ選択回路138は、駆動デューティ算出回路137により算出された駆動デューティ比をPWM信号生成回路139に出力する。PWM信号生成回路139は、回転角度・速度検出回路12から入力される回転情報から算出されるタイミングにおいて、デューティ選択回路138が出力する駆動デューティ比による制御信号をインバータ回路4に出力して、モータ5の駆動制御を行う(ステップS110)。以降、モータ制御装置1は、ステップS101からステップS110までの動作を繰り返して行う。
ここで、PWM信号生成回路139が回転情報から算出するタイミングは、ロータの回転速度に応じて算出される、ロータの回転角度に対するU相、V相、W相を制御するスイッチング素子のオン及びオフのタイミングである。
ここで、PWM信号生成回路139が回転情報から算出するタイミングは、ロータの回転速度に応じて算出される、ロータの回転角度に対するU相、V相、W相を制御するスイッチング素子のオン及びオフのタイミングである。
上述のモータ制御装置1の処理により、回生スイッチ111のオンとオフとの切り替えを行うのみの安価なスイッチにより、回生スイッチ111のオン及びオフである時間間隔に応じて、回生モードにおける回生デューティ比の増加及び減少の変更を行うことができ、回生デューティ比に応じた効率でモータ5が出力する交流電力を直流電力に変換して、電源装置2に充電することができる。
なお、回生デューティ加算回路132に接続されたタイマ回路131の周期(第1の周期)を短くすることにより、回生デューティ比を増加に対する応答性を高くすることができる、すなわち、回生スイッチ111をオンにすることによりモータ5に生じる回生による制動力を短時間で強くすることができる。また、回生デューティ減算回路133に接続されたタイマ回路134の周期(第2の周期)を短くすることにより、回生デューティ比の減少に対する応答性を高くすることができる、すなわち、回生スイッチ111をオフにすることによりモータ5に生じる回生による制動力を短時間で弱くすることができる。
例えば、タイマ回路134の周期をタイマ回路131の周期より短くすることで、回生モードによりモータ5に制動をかけた後に、回生スイッチ111をオフにして回生による制動力を少なくしたいなどの要求を満たすことができる。例えば、大きな制動力によりモータ5により駆動している装置が空転したときに、制動力を小さくして当該装置の空転を抑えることができる。
なお、回生デューティ加算回路132に接続されたタイマ回路131の周期(第1の周期)を短くすることにより、回生デューティ比を増加に対する応答性を高くすることができる、すなわち、回生スイッチ111をオンにすることによりモータ5に生じる回生による制動力を短時間で強くすることができる。また、回生デューティ減算回路133に接続されたタイマ回路134の周期(第2の周期)を短くすることにより、回生デューティ比の減少に対する応答性を高くすることができる、すなわち、回生スイッチ111をオフにすることによりモータ5に生じる回生による制動力を短時間で弱くすることができる。
例えば、タイマ回路134の周期をタイマ回路131の周期より短くすることで、回生モードによりモータ5に制動をかけた後に、回生スイッチ111をオフにして回生による制動力を少なくしたいなどの要求を満たすことができる。例えば、大きな制動力によりモータ5により駆動している装置が空転したときに、制動力を小さくして当該装置の空転を抑えることができる。
次に、図3は、同実施形態における回生スイッチ111の出力と、回生デューティ比の関係の一例を示したグラフである。グラフL1は、時刻0から回生スイッチ111をオンにし続けた場合を示している。時刻0から回生デューティ比は、時間の経過と共にリニアに増加し、回生デューティマップ部135に記憶されている回生デューティ比の最大値まで増加する。回生デューティ比が最大値に達すると、回生スイッチ111がオンであっても、最大値を維持する。
また、グラフL2は、時刻0から回生スイッチ111をオンにして、時刻t1において回生スイッチ111をオフにする。その後、時刻t2においてオン、時刻t3においてオフ、時刻t4においてオン、時刻t5においてオフ、時刻t6においてオン、時刻t7においてオフ、時刻t8においてオン、時刻t9においてオフを繰り返す操作をほぼ一定間隔にてユーザが行った場合の回生デューティ比の変化を示す。このように、ユーザが回生スイッチ111を操作すると、モータ制御装置1は、回生スイッチ111がオンのとき回生デューティ比を増加させ、回生スイッチ111がオフのとき回生デューティ比を減少させる構成により、回生デューティ比を、例えば、αを中心とした値をある程度の範囲内に保つことができ、ユーザの要求する回生デューティ比を得ることができる。
また、グラフL2は、時刻0から回生スイッチ111をオンにして、時刻t1において回生スイッチ111をオフにする。その後、時刻t2においてオン、時刻t3においてオフ、時刻t4においてオン、時刻t5においてオフ、時刻t6においてオン、時刻t7においてオフ、時刻t8においてオン、時刻t9においてオフを繰り返す操作をほぼ一定間隔にてユーザが行った場合の回生デューティ比の変化を示す。このように、ユーザが回生スイッチ111を操作すると、モータ制御装置1は、回生スイッチ111がオンのとき回生デューティ比を増加させ、回生スイッチ111がオフのとき回生デューティ比を減少させる構成により、回生デューティ比を、例えば、αを中心とした値をある程度の範囲内に保つことができ、ユーザの要求する回生デューティ比を得ることができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態におけるモータ装置200及びモータ制御装置1Aの構成を示す概略ブロック図である。
モータ装置200は、図1に示した第1実施形態のモータ装置100に比べ、モータ制御装置1Aと電圧検出回路8とを備える点が異なり、モータ制御装置1、電源装置2、コンデンサ3、インバータ回路4、モータ5、電流センサ6、回転検出センサ7、及び、電圧検出回路8を備える。モータ装置200は、モータ制御装置1Aと電圧検出回路8と以外、同じ構成であり、対応する構成には同じ符号(2〜7)を付してその説明を省略する。
電圧検出回路8は、電源装置2の正極と負極との間の電位差を検出してモータ制御装置1Aに出力する。これにより、電圧検出回路8は、駆動モードにおいて、電源装置2が出力する電圧の電圧値を検出し、回生モードにおいて、モータ5がインバータ回路4を解して出力する電圧の電圧値を検出する。
図4は、第2実施形態におけるモータ装置200及びモータ制御装置1Aの構成を示す概略ブロック図である。
モータ装置200は、図1に示した第1実施形態のモータ装置100に比べ、モータ制御装置1Aと電圧検出回路8とを備える点が異なり、モータ制御装置1、電源装置2、コンデンサ3、インバータ回路4、モータ5、電流センサ6、回転検出センサ7、及び、電圧検出回路8を備える。モータ装置200は、モータ制御装置1Aと電圧検出回路8と以外、同じ構成であり、対応する構成には同じ符号(2〜7)を付してその説明を省略する。
電圧検出回路8は、電源装置2の正極と負極との間の電位差を検出してモータ制御装置1Aに出力する。これにより、電圧検出回路8は、駆動モードにおいて、電源装置2が出力する電圧の電圧値を検出し、回生モードにおいて、モータ5がインバータ回路4を解して出力する電圧の電圧値を検出する。
モータ制御装置1Aは、第1実施形態のモータ制御装置1と、制御回路23を備える点が異なり、運転操作部11、回転角度・速度検出回路12、及び、制御回路23を備える。また、モータ制御装置1Aにおいて、制御回路23は、第1実施形態の制御回路13に比べ、回生デューティマップ部235、回生デューティ算出回路236、及び、駆動デューティ算出回路237を備える点が異なる。
すなわち、モータ制御装置1Aは、第1実施形態のモータ制御装置1に比べ、回生デューティマップ部235、回生デューティ算出回路236、及び、駆動デューティ算出回路237を備える点が異なる。それ以外の構成は、同じ構成であり、対応する構成には同じ符号(11、111、112、12、13、131〜134、137〜139)を付してその説明を省略する。
すなわち、モータ制御装置1Aは、第1実施形態のモータ制御装置1に比べ、回生デューティマップ部235、回生デューティ算出回路236、及び、駆動デューティ算出回路237を備える点が異なる。それ以外の構成は、同じ構成であり、対応する構成には同じ符号(11、111、112、12、13、131〜134、137〜139)を付してその説明を省略する。
回生デューティマップ部235には、モータ5のロータの回転数と、電圧値とに対応付けられた回生デューティ比の最大値及び最小値とが記憶されている。ここで、回生デューティ比の最大値は、モータ5の特性値、モータ5の回転数、電流センサ6により検出される電流値、及び、電圧検出回路8により検出される電圧値や、シミュレーション、実機測定などから算出された回生効率の最も良いデューティ比が設定され、回生デューティ比の最小値は、モータ5の使用用途により回生モードを選択した際に要求される最小のデューティ比が設定され、0から前述の最大値までのデューティ比が設定される。
回生デューティ算出回路236は、第1実施形態の回生デューティ算出回路136と同様に、回生デューティ比を記憶し、回生デューティ加算回路132から加算信号が出力されると、記憶している回生デューティ比を増加させ、回生デューティ減算回路133から減算信号が入力されると、記憶している回生デューティ比を減少させる。更に、回生デューティ算出回路236は、電流センサ6から出力される電流値と、電圧検出回路8から出力される電圧値と、回転角度・速度検出回路12から出力される回転情報に含まれる回転数とに対応付けられた回生デューティ比の最大値及び最小値を回生デューティマップ部235から読み出して、読み出した回生デューティ比の最小値と最大値との範囲内の回生デューティ比を算出する。
駆動デューティ算出回路237は、アクセル操作部112から出力される電流指令値と、電流センサ6により検出される電流値と、電圧検出回路8により検出される電圧値と、回転角度・速度検出回路12から出力される回転情報に含まれる回転速度とからデューティ比を算出し、算出したデューティ比を駆動デューティ比として出力する。駆動デューティ算出回路237は、第1実施形態の駆動デューティ算出回路137と同様に、例えば、PID制御などにより電流指令値を目標値としてデューティ比を算出する。
次に、図5は、同実施形態におけるモータ制御装置1Aが行う制御処理を示すフローチャートである。図示するフローチャートを参照して、モータ制御装置1Aが行う制御処理を説明する。
まず、モータ制御装置1Aは、例えば、電源の供給が開始され制御処理を開始すると、回生スイッチ111が回生指令値を回生デューティ加算回路132と回生デューティ減算回路133とに出力し、アクセル操作部112が電流指令値を駆動デューティ算出回路237に出力する。更に、電流センサ6が回生デューティ算出回路236と、駆動デューティ算出回路237とに検出した電流値を出力し、電圧検出回路8が回生デューティ算出回路236と、駆動デューティ算出回路237とに検出した電圧値を出力し、回転角度・速度検出回路12が回生デューティ算出回路236、駆動デューティ算出回路237、及び、PWM信号生成回路129に回転情報を出力する(ステップS201)。
まず、モータ制御装置1Aは、例えば、電源の供給が開始され制御処理を開始すると、回生スイッチ111が回生指令値を回生デューティ加算回路132と回生デューティ減算回路133とに出力し、アクセル操作部112が電流指令値を駆動デューティ算出回路237に出力する。更に、電流センサ6が回生デューティ算出回路236と、駆動デューティ算出回路237とに検出した電流値を出力し、電圧検出回路8が回生デューティ算出回路236と、駆動デューティ算出回路237とに検出した電圧値を出力し、回転角度・速度検出回路12が回生デューティ算出回路236、駆動デューティ算出回路237、及び、PWM信号生成回路129に回転情報を出力する(ステップS201)。
回生デューティ加算回路132と回生デューティ減算回路133は、それぞれ回生スイッチ111より出力された回生指令値が「オン」であるか、「オフ」であるかを判定する(ステップS202)。
回生指令値が「オン」である場合(ステップS202:Yes)、回生デューティ算出回路236は、電流センサ6が出力する電流値、電流出力回路8が出力する電圧値、及び、回転角度・速度検出回路12が出力する回転情報に含まれる回転速度に対応するデューティ比の最大値を回生デューティマップ部235から読み出す(ステップS203)。
続いて、回生デューティ算出回路236は、記憶している回生デューティ比の値が、回生デューティマップ部235から読み出された回生デューティ比の最大値未満であるか否かを判定する(ステップS204)。
回生デューティ比が最大値未満である場合(ステップS204:Yes)、回生デューティ算出回路236は、第1実施形態の回生デューティ算出回路136と同様に、回生デューティ加算回路132が加算信号を出力した回数に応じて、回生デューティ比を増加させて出力する(ステップS205)。
一方、回生デューティ比が最大値以上である場合(ステップS204:No)、モータ制御装置1は、後述のステップS209の動作を行う。
回生指令値が「オン」である場合(ステップS202:Yes)、回生デューティ算出回路236は、電流センサ6が出力する電流値、電流出力回路8が出力する電圧値、及び、回転角度・速度検出回路12が出力する回転情報に含まれる回転速度に対応するデューティ比の最大値を回生デューティマップ部235から読み出す(ステップS203)。
続いて、回生デューティ算出回路236は、記憶している回生デューティ比の値が、回生デューティマップ部235から読み出された回生デューティ比の最大値未満であるか否かを判定する(ステップS204)。
回生デューティ比が最大値未満である場合(ステップS204:Yes)、回生デューティ算出回路236は、第1実施形態の回生デューティ算出回路136と同様に、回生デューティ加算回路132が加算信号を出力した回数に応じて、回生デューティ比を増加させて出力する(ステップS205)。
一方、回生デューティ比が最大値以上である場合(ステップS204:No)、モータ制御装置1は、後述のステップS209の動作を行う。
また、回生指令値が「オン」でない場合(ステップS202:No)、回生デューティ算出回路236は、電流センサ6が出力する電流値、電流出力回路8が出力する電圧値、及び、回転角度・速度検出回路12が出力する回転情報に含まれる回転速度に対応するデューティ比の最小値を回生デューティマップ部235から読み出す(ステップS206)。
続いて、回生デューティ算出回路236は、記憶している回生デューティ比の値が、回生デューティマップ部235から読み出された回生デューティ比の最小値より大きいか否かを判定する(ステップS207)。
回生デューティ比が最小値より大きい場合(ステップS207:Yes)、回生デューティ算出回路236は、第1実施形態の回生デューティ算出回路136と同様に、回生デューティ減算回路133が減算信号を出力した回数に応じて、回生デューティ比を減少させて出力する(ステップS208)。
一方、回生デューティ比が最小値以下の場合(ステップS207:No)、モータ制御装置1は、後述のステップS209の動作を行う。
続いて、回生デューティ算出回路236は、記憶している回生デューティ比の値が、回生デューティマップ部235から読み出された回生デューティ比の最小値より大きいか否かを判定する(ステップS207)。
回生デューティ比が最小値より大きい場合(ステップS207:Yes)、回生デューティ算出回路236は、第1実施形態の回生デューティ算出回路136と同様に、回生デューティ減算回路133が減算信号を出力した回数に応じて、回生デューティ比を減少させて出力する(ステップS208)。
一方、回生デューティ比が最小値以下の場合(ステップS207:No)、モータ制御装置1は、後述のステップS209の動作を行う。
続いて、駆動デューティ算出回路237は、アクセル操作部112が出力する電流指令値と、電流センサ6が検出した電流値と、回転角度・速度検出回路12が出力する回転情報に含まれる回転速度とに応じて、駆動デューティ比を算出してデューティ選択回路128に出力する(ステップS209)。
デューティ選択回路128は、アクセル操作部112が出力する電流指令値が「0」であるか否かを判定する(ステップS210)。
デューティ選択回路128は、アクセル操作部112が出力する電流指令値が「0」であるか否かを判定する(ステップS210)。
電流指令値が「0」である場合(ステップS210:Yes)、デューティ選択回路138は、回生デューティ算出回路236により算出された回生デューティ比をPWM信号生成回路139に出力する。PWM信号生成回路139は、第1実施形態と同様に、回転角度・速度検出回路12から入力される回転情報から算出されるタイミングにおいて、デューティ選択回路138が出力する回生デューティ比による制御信号をインバータ回路4に出力して、モータ5の回生モードにおける制御を行う(ステップS211)。以降、モータ制御装置1Aは、ステップS201から後述のステップS212までの動作を繰り返して行う。
電流指令値が「0」でない場合(ステップS210:No)、デューティ選択回路138は、駆動デューティ算出回路137により算出された駆動デューティ比をPWM信号生成回路139に出力する。PWM信号生成回路139は、第1実施形態と同様に、回転角度・速度検出回路12から入力される回転情報から算出されるタイミングにおいて、デューティ選択回路138が出力する駆動デューティ比による制御信号をインバータ回路4に出力して、モータ5の駆動制御を行う(ステップS110)。以降、モータ制御装置1Aは、ステップS201からステップS212までの動作を繰り返して行う。
電流指令値が「0」でない場合(ステップS210:No)、デューティ選択回路138は、駆動デューティ算出回路137により算出された駆動デューティ比をPWM信号生成回路139に出力する。PWM信号生成回路139は、第1実施形態と同様に、回転角度・速度検出回路12から入力される回転情報から算出されるタイミングにおいて、デューティ選択回路138が出力する駆動デューティ比による制御信号をインバータ回路4に出力して、モータ5の駆動制御を行う(ステップS110)。以降、モータ制御装置1Aは、ステップS201からステップS212までの動作を繰り返して行う。
上述のモータ制御装置1Aの処理により、回生スイッチ111のオンとオフとの切り替えを行うのみの安価なスイッチにより、回生モードにおける回生デューティ比の増加及び減少の変更を行うことができる。
また、本実施形態のモータ制御装置1Aは、第1実施形態のモータ制御装置1に比べ、インバータ回路4に印加される電圧及び電流と、モータ5のロータの回転速度とに応じて、回生デューティマップ部235から回生デューティ比の最大値及び最小値を読み出して、回生デューティ比を算出することにより、効率的な回生制御を行うことが可能となる。
更に、例えば、モータ5が高速に回転している場合、回生による大きな制動力を与えてモータ装置200が備え付けられている装置などに衝撃を与えないように、回転数が下がるに応じて回生デューティ比を高くするような設定を行うことが可能となる。
また、本実施形態のモータ制御装置1Aは、第1実施形態のモータ制御装置1に比べ、インバータ回路4に印加される電圧及び電流と、モータ5のロータの回転速度とに応じて、回生デューティマップ部235から回生デューティ比の最大値及び最小値を読み出して、回生デューティ比を算出することにより、効率的な回生制御を行うことが可能となる。
更に、例えば、モータ5が高速に回転している場合、回生による大きな制動力を与えてモータ装置200が備え付けられている装置などに衝撃を与えないように、回転数が下がるに応じて回生デューティ比を高くするような設定を行うことが可能となる。
なお、第1実施形態におけるモータ制御装置1の回生デューティ算出回路136、及び、第2実施形態におけるモータ制御装置1Aの回生デューティ算出回路236が記憶している回生デューティ比の値を出力する出力装置、例えば、液晶表示装置などを備えるようにしてもよい。表示装置を備えることにより、ユーザが所望の回生デューティ比を選択することを容易にできる。
上述のモータ制御装置1、1Aは内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。その場合、上述した制御処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
1、1A…モータ制御装置
2…電源装置、3…コンデンサ、4…インバータ回路、5…モータ、6…電流センサ、7…回転検出センサ
11…運転操作部、111…回生スイッチ、112…アクセル操作部
12…回転角度・速度検出回路
13…制御回路、131、134…タイマ回路、132…回生デューティ加算回路、133…回生デューティ減算回路、135…回生デューティマップ部、136…回生デューティ算出回路、137…駆動デューティ算出回路
23…制御回路、235…回生デューティマップ部、236…回生デューティ算出回路、237…駆動デューティ算出回路
100、200…モータ装置
2…電源装置、3…コンデンサ、4…インバータ回路、5…モータ、6…電流センサ、7…回転検出センサ
11…運転操作部、111…回生スイッチ、112…アクセル操作部
12…回転角度・速度検出回路
13…制御回路、131、134…タイマ回路、132…回生デューティ加算回路、133…回生デューティ減算回路、135…回生デューティマップ部、136…回生デューティ算出回路、137…駆動デューティ算出回路
23…制御回路、235…回生デューティマップ部、236…回生デューティ算出回路、237…駆動デューティ算出回路
100、200…モータ装置
Claims (7)
- 備えられた複数のスイッチング素子により、モータが発生する交流電圧を直流電圧に変換して電源装置に印加する回生モードを有するインバータ回路と、
オンとオフとの2値情報が入力される入力スイッチと、
前記インバータ回路に備えられた前記複数のスイッチング素子それぞれのオンとオフとを切り替えるデューティ比を、前記入力スイッチから入力されるオンとオフとに対する時間間隔に応じて設定する制御回路と
を備えることを特徴とするモータ制御装置。 - 前記入力スイッチがオンのとき、予め定められた第1の周期ごとに前記デューティ比を増加させ、
前記入力スイッチがオフのとき、予め定められた第2の周期ごとに前記デューティ比を減少させる
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。 - 前記第1の周期と、前記第2の周期とが同じ周期である
ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。 - 前記第2の周期は、第1の周期より短い周期である
ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。 - 前記制御回路により設定される前記デューティ比の最大値は、前記モータの特性値により設定される
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。 - 前記制御回路は、
前記モータの回転数、又は、前記モータにより発生する交流電圧から得られる直流電圧に対応付けられた前記デューティ比が記憶されている回生デューティマップ部を備え、
前記回生デューティマップ部から前記モータの回転数、又は、前記モータにより発生する交流電圧から得られる直流電圧に対応するデューティ比を読み出して、読み出した前記デューティ比を前記デューティ比の最大値とする
ことを特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。 - 前記モータを電源装置により駆動する駆動モードにおける前記モータに印加する電流に電流値が入力されるアクセル操作部を備え、
前記アクセル操作部に入力される電流値が0より大きい場合、前記駆動モードを選択し、該電流値が0の場合、前記回生モードを選択する
ことを特徴とする請求項1から請求項6に記載のモータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005591A JP2010166662A (ja) | 2009-01-14 | 2009-01-14 | モータ制御装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103684126A (zh) * | 2012-09-24 | 2014-03-26 | 太阳诱电株式会社 | 电动机驱动控制装置及电动助力车 |
JP2016049783A (ja) * | 2014-08-28 | 2016-04-11 | 本田技研工業株式会社 | ダンパ及びダンパの制御方法 |
-
2009
- 2009-01-14 JP JP2009005591A patent/JP2010166662A/ja active Pending
Cited By (2)
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