JP2013233083A - 電動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体の流速が変化した場合であっても発電機の回転を維持することのできる技術を提供する。
【解決手段】流体を受けて発電する発電装置1000は、流体を受けて回転する回転部材190と、回転部材190に機械的に連結され、発電機および電動機として動作する発電電動機100と、発電電動機100の回転速度を測定する回転速度測定部206と、発電電動機100を制御する制御部200と、を備える。制御部200は、流体の流速に変化があっても回転部材190の回転を維持するように発電電動機100を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体を受けて発電を行なう発電装置及び電力回生機能を有する電動装置に関するものである。
近年、二酸化炭素の排出量削減という観点から、風力、水力、太陽光等の自然エネルギーを活用した発電が大きな注目を集めている。これらの発電効率を向上させることは、環境問題の解決にとって重要な課題となっている。
流体を利用した発電装置は、例えばブラシレスモータ構造を利用して実現することが可能である。ブラシレスモータとしては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2001−298982号公報
流体を利用した発電装置としては、例えば、風力発電装置がある。従来の風力発電装置では、風力の低下によって回転が停止しないようにするために、また、風力の変動によって回転数が変動して発電効率が低下しないようにするために、ブレードの重量を大きくすることで回転の慣性力を高め、発電機の回転を維持させていた。
しかし、この従来の技術では、重量の大きいブレードを支えるために、発電機全体の構成を大きくする必要があり、また、発電機のブレードを支える部材の強度を大きくする必要があるといった問題があった。なおこのような問題は、風力発電機に限らず、流体を受けて発電する発電装置全般に共通する問題であった。また、電動装置において効率よく電力を回生したいという要望もあった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、流体の流速が変化した場合であっても発電機の回転を維持することのできる技術を提供することを目的とする。また、本発明は、従来とは異なる方法によって電力を回生することのできる電動装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
流体を受けて発電する発電装置であって、
前記流体を受けて回転する回転部材と、
前記回転部材に機械的に連結され、発電機および電動機として動作する発電電動機と、
前記発電電動機の回転速度を測定する回転速度測定部と、
前記発電電動機を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記流体の流速に変化があっても前記回転部材の回転を維持するように前記発電電動機を制御する、発電装置。
適用例1の発電装置では、発電機および電動機として動作する発電電動機を制御するので、流体の流速が変化した場合であっても発電装置の回転を維持することができる。
[適用例2]
適用例1記載の発電装置であって、
前記発電電動機は、
(i)駆動動作と発電動作を並行して行なう混在モードと、
(ii)駆動動作のみを行なう駆動モードと、
のうちの少なくとも一方と、
(iii)発電動作のみを行なう発電モードと、
を含む複数の動作モードで動作可能であり、
前記制御部は、前記流体の流速に変化があっても前記回転部材の回転を維持するように前記動作モードを選択して前記発電電動機の制御を実行する、発電装置。
適用例2の発電装置によれば、発電電動機の動作モードを選択して制御を実行するので、流体の流速が変化した場合であっても発電装置の回転を維持することができる。
[適用例3]
適用例1または2記載の発電装置であって、
前記制御部は、前記回転部材の回転速度が所定の範囲に収まるように前記発電電動機の制御を実行する、発電装置。
適用例3の発電装置によれば、回転部材の回転速度が所定の範囲に収まるので、回転速度が広い範囲で変化することによる発電効率の低下を抑制することができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれかに記載の発電装置であって、
前記発電電動機は、複数の相のコイル列を有し、
前記制御部は、前記流体の流速に変化があっても前記回転部材の回転を維持するように、前記各コイル列の相ごとに、発電動作と駆動動作のいずれかを適用する、発電装置。
適用例4の発電装置によれば、各コイル列の相ごとに発電動作と駆動動作のいずれかを適用するので、発電電動機の回転速度の制御の精度を上げることができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれかに記載の発電装置であって、
前記制御部は、前記回転速度が所定の回転速度閾値を超える場合には、前記回転部材の回転している方向とは逆向きの方向に前記発電電動機を駆動させるように、前記発電電動機を制御する、発電装置。
適用例5の発電装置によれば、発電電動機の回転速度が所定の回転速度を超える場合には発電電動機を制動させるため、発電電動機の回転速度が異常に大きな回転速度となることを防ぐことが可能となる。したがって、発電電動機の内部の機構等が破損してしまうことを防ぐことが可能となる。
[適用例6]
適用例1ないし5のいずれかに記載の発電装置であって、
前記制御部は、前記流速が所定の流速閾値以下を示す期間が所定の閾値期間を超えた場合には、前記回転部材の回転を維持するための制御を停止する、発電装置。
[適用例7]
適用例1ないし6のいずれかに記載の発電装置であって、
前記制御部は、所定の期間において前記発電装置によって発電される電力量から、前記所定の期間において前記発電装置によって消費される電力量を減算した値が、所定の閾値電力量を下回った場合には、前記回転部材の回転を維持するための制御を停止する、発電装置。
適用例6および適用例7の発電装置によれば、所定の条件を満たした場合には、回転部材の回転の維持をするための制御を中止するので、駆動に電力を消費するという状態で、発電装置の運転が長期間継続されることを防ぐことができる。
[適用例8]
適用例2ないし7のいずれかに記載の発電装置であって、
前記混在モードは、駆動期間を周期的に発生させることにより前記発電電動機を発電機として動作させ、駆動期間でない期間のうちの少なくとも一部の期間を発電期間とすることにより発電電動機を発電機として動作させるモードである、発電装置。
適用例8の発電装置によれば、発電電動機を駆動させつつも、発電電動機が駆動には利用されていない期間において発電をすることができる。
[適用例9]
電力回生機能を有する電動装置であって、
前記電動装置の電磁コイルと永久磁石との相対位置を示す位置信号を生成する位置信号生成部と、
前記電磁コイルの電圧印加期間を定める駆動信号を前記位置信号に基づいて生成する駆動信号生成部と、
前記電磁コイルの電力回生期間を定める回生信号を前記位置信号に基づいて生成する回生信号生成部と、
を備え、
前記電圧印加期間は、前記位置信号の半周期ごとに周期的に設定されており、
前記電力回生期間は、前記電圧印加期間以外の期間に対して設定されている、電動装置。
適用例9によれば、電動装置を駆動しつつ、電磁コイルに電圧が印加されていない期間において電力を回生することができる。
[適用例10]
請求項9記載の電動装置であって、
前記回生信号生成部は、前記電力回生期間を、前記位置信号の最大点及び最小点を中心とする略対称な期間に設定可能である、電動装置。
適用例10の電動装置によれば、エネルギー変換効率の高い期間において電力を効率よく回生することができる。
[適用例11]
請求項9または10に記載の電動装置であって、
前記駆動信号生成部は、前記電圧印加期間の前記位置信号に対する時間的位置及び前記電圧印加期間の期間幅を任意に変化させることが可能であり、
前記回生信号生成部は、前記電力回生期間の前記位置信号に対する時間的位置及び前記電力回生期間の期間幅を任意に変化させることが可能である、電動装置。
適用例11の電動装置によれば、電圧印加期間と電力回生期間を任意に変化させることができるので、駆動時に発生するトルクや回転速度及び回生される電力を精密に制御することができる。
[適用例12]
請求項9ないし11のいずれかに記載の電動装置であって、さらに、
前記電力回生期間において回生された電力を蓄える蓄電部を備える、電動装置。
適用例12の電動装置によれば、回生される電力を蓄えることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、発電方法発電システム及び電動装置、それらの方法またはシステムの機能を実現するための集積回路、コンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての発電装置の全体構成を示すブロック図である。 発電電動機の本体の構成を示す説明図である。 発電装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。 駆動・発電信号生成部の内部構成を示す説明図である。 駆動・発電信号生成部によって生成される各種の信号を示すタイミングチャートの一例である。 駆動・発電信号生成部によって生成される各種の信号を示すタイミングチャートの他の例である。 A相コイル列に用いられる駆動回路部と発電回路部の内部構成を示す回路図である。 第2実施例における電動装置1000bの全体構成を示すブロック図である。 駆動・回生信号生成部によって生成される各種の信号を示すタイミングチャートの一例である。 駆動・回生信号生成部によって生成される各種の信号を示すタイミングチャートの一例である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第1実施例の変形例:
C.第2実施例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての発電装置1000の全体構成を示すブロック図である。この発電装置1000は、発電電動機100と、制御部200と、風速測定部203と、基準回転速度記憶部204と、回転速度比較部205と、回転速度測定部206と、蓄電部700と、を備えている。制御部200は、CPU202と、駆動・発電信号生成部300と、駆動回路部400と、発電回路部500と、発電電流制御部600と、を備えている。発電電動機100には、風力を受けて回転するブレード190と、発電電動機100のロータ位置を検出する2つの位置センサ16A,26Bと、が取り付けられている。
発電電動機100は、風力によって発電する発電機能と、モータとして駆動してブレード190を回転させる駆動機能と、ブレード190の回転方向とは逆向きにモータとして駆動してブレード190の回転を制動させる制動機能とを有している。また、発電電動機100は、以下で詳述するように、2相のコイル列(A相コイル列,B相コイル列)を有するステータ部と、永久磁石列を有するロータ部と、を備えている。
2つの回転センサ16A,26Bは、それぞれA相,B相のコイル列に取り付けられている。回転センサ16A,26Bとしては、例えば磁気センサを利用することができる。回転センサ16Aとして磁気センサを利用した場合では、回転センサ16Aは、ロータ部が有する永久磁石列の磁気を検出することにより、A相コイル列に対するロータ部の位置を示すセンサ信号SSAを出力する。同様に、回転センサ26Bは、B相コイル列に対するロータ部の位置を示すセンサ信号SSBを出力する。センサ信号SSA,SSBの波形は、発電電動機100が回転することによって、周期的な波形となる。したがって、このセンサ信号SSA,SSBの周波数は、発電電動機100の回転速度と相関がある。なお、センサ信号SSA,SSBの波形は後に図示する(図5,図6)。
回転速度測定部206は、センサ信号SSAまたはセンサ信号SSBの周波数に基づいて、発電電動機100の回転速度を測定する。基準回転速度記憶部204には、基準回転速度が記憶されている。ここで、「基準回転速度」とは、発電を適切に行なうことのできる回転速度の上限と下限を示す速度である。この基準回転速度の下限側を「最小基準回転速度」とも呼び、上限側を「最大基準回転速度」とも呼ぶ。最小基準回転速度は、回転を維持することのできる最低の回転速度である。なお、この2つの基準回転速度は、CPU202によって任意に書き換えることも可能である。回転速度比較部205は、この最小基準回転速度及び最大基準回転速度と、回転速度測定部206から得られた発電電動機100の実際の回転速度と、を比較し、これらの比較結果をCPU202に送る。
CPU202は、回転速度比較部205から得られた比較結果に基づいて、発電電動機100の実際の回転速度が最小基準回転速度から最大基準回転速度の範囲(以下では、「基準回転速度範囲」とも呼ぶ。)に収まるように、駆動・発電信号生成部300に対して指令を送る。また、CPU202は、風速測定部203で測定された風速Vcに基づいて、駆動・発電信号生成部300に対して指令を送ることもできる。ただし、CPU202が風速Vcを利用しない場合には、風速測定部203は省略可能である。なお、CPU202は、発電電流制御部600に対しても制御指令を送る。
駆動・発電信号生成部300は、CPU202からの指令と、センサ信号SSA,SSBとに基づいて、発電信号REGと、駆動信号DRVとを生成する。発電信号REGは、発電電動機100の発電機能を有効とする場合にHレベルとなる信号である。一方、駆動信号DRVは、発電電動機100の駆動機能および制動機能を有効とする場合にHレベルとなる信号である。なお、図1では図示を省略しているが、実際の駆動信号DRVには、A相コイル列の制御に用いられる2つのA相駆動信号DRVA1,2と、B相コイル列の制御に用いられる2つのB相駆動信号DRVB1,2との4つの信号が含まれる。発電信号REGについても同様である。したがって、A相コイル列とB相コイル列とを、独立して別々に制御することが可能である。
発電回路部500は、発電信号REGがHレベルを示している場合に、発電電動機100によって発電された電流を発電電流制御部600に供給する。駆動回路部400は、駆動信号DRVがHレベルを示している場合に、発電電動機100が備えるコイル列を励磁し、発電電動機100をモータとして駆動させる。発電電流制御部600は、発電回路部500から供給される電流に応じて、蓄電部700に送電する電流量を制御する。
図2(A)は、発電電動機100の本体の構成を示す断面図である。この発電電動機100は、それぞれ略円盤状のステータ部10及びロータ部30を有している。ロータ部30は、複数の磁石を有する磁石列34Mを有しており、回転軸112に固定されている。磁石列34Mの磁化方向は上下方向である。ステータ部10は、ロータ部30の上部に配置されたA相コイル列14Aと、ロータ部30の下部に配置されたB相コイル列24Bとを有している。
図2(B)〜(D)は、ステータ部10のA相コイル列14Aと、ロータ部30と、ステータ部10のB相コイル列24Bとを分離して示したものである。この例では、A相コイル列14AとB相コイル列24Bは、それぞれ6つのコイルを有しており、磁石列34Mも6つの磁石を有している。但し、コイルや磁石の数は任意の値に設定することが可能である。
図3は、発電装置1000の制御方法の一例を示すフローチャートである。ステップS10では、風速測定部203が風速Vcを測定する。ステップS20では、CPU202は、風速Vcの含まれる範囲にしたがって、発電電動機100が実行可能な5つの動作モードのうちから1つ又は複数の動作モードを組み合わせて実行する。5つの動作モードは、「駆動モード」と、「駆動・発電混在モード」と、「発電モード」と、「発電・制動混在モード」と、「制動モード」である。
「駆動モード」は、A相コイル列14AとB相コイル列24Bが駆動機能のみを発揮するモードである。「発電モード」は、A相コイル列14AとB相コイル列24Bが発電機能のみを発揮するモードである。「制動モード」は、A相コイル列14AとB相コイル列24Bが制動機能のみを発揮するモードである。
「駆動・発電混在モード」は、発電電動機100が駆動機能と発電機能の2つの機能を発揮するモードである。駆動・発電混在モードの例としては、A相コイル列14Aが駆動機能を発揮し、B相コイル列24Bが発電機能を発揮する場合である。また、A相コイル列14AとB相コイル列24Bのうちの少なくとも一方が、センサ信号SSA,SSBの一周期の間に、駆動機能と発電機能の2つの機能を切り替えて発揮する場合も「駆動・発電混在モード」と呼ぶ。同様に、「発電・制動混在モード」は、発電電動機100が発電機能と制動機能の2つの機能を発揮するモードである。
ここで、コイル列が駆動機能を発揮すれば、発電電動機100の回転速度は大きくなり、逆に、コイル列が発電機能を発揮すれば、発電電動機100の回転速度は小さくなる。さらに、コイル列が制動機能を発揮すれば、発電電動機100の回転速度はさらに小さくなる。したがって、コイル列が発揮する駆動機能と、発電機能と、制動機能とを制御すれば、発電電動機100の回転速度を、その動作状況に応じて制御することができる。この制御方法としては、例えば、駆動信号DRVと発電信号REGのデューティを変更し、それぞれのコイル列の駆動期間と、発電期間と、制動期間とを風速Vcに応じて変更することによって、発電電動機100の回転速度を制御する方法がある。
ステップS20では、風速Vcが4つの風速閾値Vth1〜Vth4と比較される。ここで、4つの風速閾値の関係は、Vth1<Vth2<Vth3<Vth4である。
風速Vcが第1の風速閾値Vth1未満である場合、及び、風速Vcが第1の風速閾値Vth1以上で第2の風速閾値Vth2未満の場合には、ステップS25において、発電電動機100が停止状態か否かが判断される。
風速Vcが第1の風速閾値Vth1未満で発電電動機100が停止状態であり、発電電動機100が風力のみで自力定常回転(最低風力で回転可能な回転数)は不可能だが、若干の駆動補助で定常回転を維持できる場合には、駆動モードと駆動・発電混在モードが選択される。すなわち、最初風力が弱く、発電電動機100を駆動モードとして駆動機能を動作させ、定常回転に達した後駆動・発電混在モードに移行し、風力を補って駆動機能を動作させて定常回転を維持し、発電を維持継続させる。例えば、A相コイル列14Aは駆動機能と発電機能を発揮し、B相コイル列24Bは発電機能のみを発揮するように動作モードを利用可能である。なお、自力定常回転とは、風力が一定の場合に、風力のみで最小基準回転速度以上で回転することを意味する。
風速Vcが第1の風速閾値Vth1以上であり、かつ、第2の風速閾値Vth2未満の場合(自力での始動は不可能だが、定常回転以上は維持できる風力がある)には、駆動モードと発電モードが選択される。すなわち、最初風力が少し弱く、発電電動機100が風力のみを受けて回転を開始することは不可能であるため、発電電動機100を駆動モードとし、駆動機能を動作させて定常回転(最低風力で回転可能な回転数)まで回転数をあげ、その後駆動を停止させて発電モードに移行し、風力による自力回転によりA相コイル列14AとB相コイル列24Bの2相を用いて発電を行う。
ステップS25において、発電電動機100が停止状態ではないと判断された場合には、駆動モードは実行されず、風速Vcの範囲に応じて、上述した駆動・発電混在モード又は発電モードが実行される。
風速Vcが第2の風速閾値Vth2以上で第3の風速閾値Vth3未満の場合には、発電モードが実行される。すなわち、風力が発電に適切な強さであり、風力のみで回転の始動及び定常回転以上の速度での回転を維持することができる場合には、発電電動機100を発電モードとし、A相コイル列14AとB相コイル列24Bの2相を用いて発電を行なう。
風速Vcが第3の風速閾値Vth3以上で第4の風速閾値Vth4未満の場合には、発電・制動混在モードが選択される。すなわち、風力が少し強く、発電電動機100が風力を受けると最大の基準回転速度を超えてしまう場合には、発電電動機100を発電・制動混在モードとし、発電電動機100の回転速度を最大の基準回転速度に保ちながら、発電を行なう。例えば、A相コイル列14Aは制動機能と発電機能を発揮し、B相コイル列24Bは発電機能のみを発揮するようにする。
風速Vcが第4の風速閾値Vth4以上の場合には、制動モードが選択される。すなわち、風力がさらに強く、発電電動機100の回転速度が最大基準回転速度を大きく超えてしまう場合には、発電電動機100を制動モードとし、A相コイル列14AとB相コイル列24Bの2相を用いて制動を行う。こうすれば、発電電動機100が最大基準回転速度を超える異常に大きな回転速度となることを防ぐことが可能となり、発電電動機100の内部の機構等が破損してしまうことを防ぐことが可能となる。
ステップS20において風速閾値に応じた各動作方法が実行された後は、上述したように、それぞれの動作において、発電電動機100の回転速度は風力に応じてその基準回転速度範囲内となるように制御を行なう(ステップS30,S32,S35)。この制御の例としては、上述したように、それぞれのコイル列の駆動期間と、発電期間と、制動期間とを風速Vcに応じて制御する方法がある。また、ステップS20において発電モードまたは発電・制動混在モードが選択された場合には、蓄電部700に送電される電流量を発電電流制御部600(図1)によって制御することにより、発電電動機100の回転速度が基準回転速度範囲内となるように制御することもできる(ステップS32)。
ステップS20において、駆動・発電混在モードが選択された場合には、ステップS40において、発電電動機100の制御を継続するか否かを判断する。この判断としては、例えば、以下のいずれか一方又は両方を採用可能である。
(1)風速Vcが所定の風速閾値以下を示す期間が所定の閾値期間を超えた場合には、発電電動機100の定常回転(最低風力で回転可能な回転数)を維持するための制御を停止する。
(2)所定の期間において発電電動機100の発電機能によって発電される電力量から、その所定の期間において発電電動機100の駆動機能によって消費される電力量を減算した値が、所定の閾値電力量を下回った場合には、発電電動機100の定常回転(最低風力で回転可能な回転数)を維持するための制御を停止する。
ステップS40において、発電電動機100の定常回転(最低風力で回転可能な回転数)を維持するための制御を停止すると判断した場合には、ステップS50において、発電電動機100の制御を停止する。こうすれば、駆動に電力を消費するという状態(駆動・発電モード)で、発電装置1000の運転が長期間継続されることを防ぐことができる。
ステップS30と、ステップS32と、ステップS35において、風力に応じた回転速度の制御を行なった後、所定期間経過後には(ステップS60)、ステップS10に戻り、風速Vcを測定した後、ステップS20において再び5つのモードのうちから1つ又は複数の動作モードを組み合わせて実行する。なお、ステップS20において駆動・発電混在モードが選択された場合であっても、ステップS40における判断を省略し、ステップS60に進むこととしてもよい。
図4は、駆動・発電信号生成部300の内部構成を示す説明図である。駆動・発電信号生成部300は、信号制御部302と、ヒステリシスレベル設定部308と、中間電圧値出力部310と、A相駆動信号生成回路312と、A相発電信号生成回路314と、B相駆動信号生成回路316と、B相発電信号生成回路318と、を備えている。
信号制御部302は、デューティ設定部304と、基礎信号生成部306と、を備えている。ヒステリシスレベル設定部308は、抵抗器320,324と、電子可変抵抗器322と、を備えている。中間電圧値出力部310は、抵抗器326,330と、電子可変抵抗器328と、を備えている。
A相駆動信号生成回路312は、コンパレータ332,334と、ANDゲート336,338と、を備えている。A相発電信号生成回路314は、コンパレータ340と、インバータ342と、負論理のANDゲート344,346と、NANDゲート348,350と、を備えている。B相駆動信号生成回路316は、コンパレータ352,354と、ANDゲート356,358と、を備えている。B相発電信号生成回路318は、インバータ360,362を備えている。
信号制御部302内のデューティ設定部304は、CPU202(図1)からの指令に応じて、電子可変抵抗器322の抵抗値Rvを設定する。基礎信号生成部306は、CPU202からの指令に応じて、A相基礎信号FSAと、B相基礎信号FSBを生成する。A相基礎信号FSAは、A相コイル列14Aの駆動機能と発電機能を有効とする場合にはHレベルを示し、A相コイル列14Aの発電機能のみを有効とする場合にはLレベルを示す信号である。一方、B相基礎信号FSBは、B相コイル列24Bの駆動機能のみを有効とする場合にはHレベルを示し、B相コイル列24Bの発電機能のみを有効とする場合にはLレベルを示す信号である。
A相駆動信号生成回路312内のコンパレータ332は、抵抗器320と電子可変抵抗器322との間の電圧値V1と、A相センサ信号SSAと、を比較し、その比較結果を示す信号Q332を出力する。コンパレータ334は、電子可変抵抗器322と抵抗器324との間の電圧値V2と、A相センサ信号SSAと、を比較し、その比較結果を示す信号Q334を出力する。ANDゲート336は、A相基礎信号FSAと、信号Q332との論理積を取って、第1のA相駆動信号DRVA1を生成する。ANDゲート338は、A相基礎信号FSAと、信号Q334との論理積を取って、第2のA相駆動信号DRVA2を生成する。
A相発電信号生成回路314内のコンパレータ340は、センサ信号SSAと、A相センサ信号SSAの振幅の中間値を示す電圧値(以下、中間電圧値とも呼ぶ。)と、を比較し、その比較結果を示す切替信号Q340を出力する。中間電圧値は、電子可変抵抗器328から得ることができる。インバータ342は、切替信号Q340の反転信号である信号Q342を出力する。ORゲート344は、負論理のANDゲートとして機能しており、信号Q332と、信号Q342とを入力とし、信号Q344を出力する。ORゲート346は、負論理のANDゲートとして機能しており、信号Q334と、切替信号Q340とを入力とし、信号Q346を出力する。NANDゲート348は、A相基礎信号FSAと、信号Q344と、の論理積を取り、その反転出力として、第1のA相発電信号REGA1を生成する。NANDゲート350は、A相基礎信号FSAと、信号Q346と、の論理積を取り、その反転出力として、第2のA相発電信号REGA2を生成する。
B相駆動信号生成回路316内のコンパレータ352は、電圧値V1と、B相センサ信号SSBと、を比較し、その比較結果を示す信号Q352を出力する。コンパレータ354は、電圧値V2と、B相センサ信号SSBと、を比較し、その比較結果を示す信号Q354を出力する。ANDゲート356は、B相基礎信号FSBと、信号Q352との論理積を取って、第1のB相駆動信号DRVB1を生成する。ANDゲート358は、B相基礎信号FSBと、信号Q354との論理積を取り、第2のB相駆動信号DRVB2を生成する。
B相発電信号生成回路318内のインバータ360,362は、B相基礎信号FSBを反転して、第1と第2のB相発電信号REGB1,REGB2を出力する。
図5は、駆動・発電信号生成部300によって生成される各種の信号を示すタイミングチャートの一例である。なお、この図5には、コイルの両端の信号であるA相コイル両端信号と、B相コイル両端信号の波形が描かれている。後に示す図6においても同様である。この図5の例では、A相基礎信号FSAとB相基礎信号FSBはHレベルである(図示せず)。したがって、A相コイル列14Aは、駆動機能と発電機能を発揮しており、B相コイル列24Bは、駆動機能のみを発揮している。すなわち、この図5においては、発電装置1000は、駆動を主として制御されている。
デューティ設定部304(図4)は、CPU202(図1)からの指令により、電子可変抵抗器322の抵抗値Rvを設定する。抵抗値Rvが設定されると、電圧値V1,V2が定まり、ヒステリシスレベル(図5)が設定される。なお、「ヒステリシスレベル」とは、電圧値V1から電圧値V2までの間に含まれる電圧値の範囲を意味している。
A相駆動信号生成回路312(図4)は、このヒステリシスレベルに従い、第1のA相駆動信号DRVA1(図5)と、第2のA相駆動信号DRVA2(図5)とを生成する。第1のA相駆動信号DRVA1は、A相センサ信号SSAが電圧値V1より大きい値を示す場合にHレベルとなる信号である。一方、第2のA相駆動信号DRVA2は、A相センサ信号SSAが電圧値V2より小さい値を示す場合にHレベルとなる信号である。
A相発電信号生成回路314は(図4)は、第1のA相発電信号REGA1(図5)と、第2のA相発電信号REGA2(図5)とを生成する。第1のA相発電信号REGA1は、切替信号Q340がHレベルを示し、かつ、第1のA相駆動信号DRVA1がLレベルを示す場合に、Hレベルとなる信号である。第2のA相発電信号REGA2は、切替信号Q340がLレベルを示し、かつ、第2のA相駆動信号DRVA2がLレベルを示す場合に、Hレベルとなる信号である。
B相駆動信号生成回路316(図4)は、上述したヒステリシスレベルに従い、第1のB相駆動信号DRVB1(図5)と、第2のB相駆動信号DRVB2(図5)とを生成する。第1のB相駆動信号DRVB1は、B相センサ信号SSBが電圧値V1より大きい値を示す場合にHレベルとなる信号である。一方、第2のB相駆動信号DRVB2は、B相センサ信号SSBが電圧値V2より小さい値を示す場合にHレベルとなる信号である。
B相発電信号生成回路318(図4)は、第1のB相発電信号REGB1と第2のB相発電信号REGB2とを生成する。この図5の例ではB相基礎信号FSBがHレベルとなっているため、第1のB相発電信号REGB1および第2のB相発電信号REGB2は、全期間でLレベルを示している(図5)。したがって、B相においては、駆動機能のみが発揮され、発電は行なわれていない。
なお、前述したように、発電電動機100の回転速度の制御は、風速測定部203によって測定された風速Vcに応じて抵抗値Rvを変更し、駆動信号や発電信号のデューティ比を変更することによって実現することができる。さらに、発電電動機100の回転速度の制御は、風速測定部203によって測定された風速Vcに応じてA相およびB相の基礎信号のレベルを変更し、相ごとに、発電と駆動とを変更することによっても実現することができる。
図6は、駆動・発電信号生成部300によって生成される各種の信号を示すタイミングチャートの他の例である。この図6の例では、A相基礎信号FSAはHレベルであり、B相基礎信号FSBはLレベルである。したがって、A相コイル列14Aは、駆動機能と発電機能を発揮しており、B相コイル列24Bは、発電機能のみを発揮している。また、図5の場合に比べてヒステリシスレベルは大きいため、第1と第2のA相駆動信号DRVA1,2のデューティは、図5の場合に比べて小さくなっている。一方、第1と第2のA相発電信号REGA1,2のデューティは、図5の場合に比べて大きくなっている。すなわち、この図6では、風力が弱い場合の各種の信号が示されており、発電装置1000は、A相コイル列14Aに短い駆動期間を設定することによって発電電動機100の回転を補助しつつ、A相の発電期間とB相の全期間において発電を行なっている。
このように、駆動信号がLレベルを示す期間において発電信号がHレベルとなるようにすれば、A相コイル列14Aを駆動信号DRVA1,2で駆動させつつも、A相コイル列14Aが駆動には利用されていない期間において発電をすることが可能となり、発電効率を上げることが可能となる。
図7は、A相コイル列に用いられる駆動回路部400と発電回路部500の内部構成を示す回路図である。なお、図示は省略するが、B相コイル列についても同じ回路が存在する。駆動回路部400は、4つのトランジスタTR1〜TR4を備えている。第1のA相駆動信号DRVA1は、トランジスタTR1とトランジスタTR4を駆動する。一方、第2のA相駆動信号DRVA2は、トランジスタTR2とトランジスタTR3を駆動する。第1のA相駆動信号DRVA1がHレベルを示し、トランジスタTR1とトランジスタTR4が駆動された場合には、A相コイル+からA相コイル−の方向に電流が流れる。一方、第2のA相駆動信号DRVA2がHレベルを示し、トランジスタTR2とトランジスタTR3が駆動された場合には、A相コイル−からA相コイル+の方向に電流が流れる。このように、コイル列に流れる電流方向を逆転させることによって、発電電動機100を回転させることができる。なお、風力が強く、発電電動機100を制動させたい場合には、トランジスタTR1〜4に入力される第1のA相駆動信号DRVA1と第2のA相駆動信号DRVA2とを入れ替えればよい。そうすれば、コイル列に流れる電流の方向が、発電電動機100を駆動させる場合とは逆になり、発電電動機100を制動させることができる。
発電回路部500は、4つのトランジスタTR5〜TR8と、4つのダイオードD1〜D4と、コンデンサC1とを備えている。第1のA相発電信号REGA1は、トランジスタTR5とトランジスタTR8を駆動する。一方、第2のA相発電信号REGA2は、トランジスタTR6とトランジスタTR7を駆動する。第1のA相発電信号REGA1がHレベルを示し、トランジスタTR5とトランジスタTR8が駆動された場合には、A相コイル列に誘起したエネルギーは、A相コイル+からダイオードD1、トランジスタTR5へと流れて、コンデンサC1にチャージされ、トランジスタTR8、ダイオードD4、A相コイル−へと戻る。一方、第2のA相発電信号REGA2がHレベルを示し、トランジスタTR6とトランジスタTR7が駆動された場合には、A相コイル列に誘起したエネルギーは、A相コイル−からダイオードD2、トランジスタTR6へと流れて、コンデンサC1にチャージされ、トランジスタTR7、ダイオードD3、A相コイル+へと戻る。
ここで、例えば、風力が発電に適切な強さであり、発電モードが選択された場合には、駆動回路部400のトランジスタTR1〜TR4は全て常時オフとなる。一方、発電回路部500のトランジスタTR5〜TR8は全て常時オンとなり、発電のみが行なわれる。
以上のように、本実施例では、風速Vcに応じて動作モードを選択し、発電電動機100の発電期間及び駆動期間を適宜制御するので、風速Vcが変化した場合であってもその状況に応じて発電電動機の回転速度を適切に制御することが可能である。
B.第1実施例の変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、5つの動作モードの選択・実行に、風速Vcを用いていたが、この代わりに、発電電動機100の現在の回転速度に基づいて、5つのモードを選択・実行することとしてもよい。また、風速Vcと回転速度の両方に基づいて、5つのモードの選択・実行をすることとしてもよい。
B2.変形例2:
上記実施例では、発電電動機100は5つの動作モードを有しているが、発電電動機100は上記5つの動作モード以外のモードを有していてもよい。また、発電電動機100は、発電モードのみを有し、発電モードで回転速度をその時の風力に応じて制御を行なうこととしてもよい。
B3.変形例3:
上記実施例では、発電電動機100はA相とB相の2相で構成されていたが(図2)、この代わりに、単相で発電電動機100を構成することや、3相以上の複数相で発電電動機100を構成することも可能である。
B4.変形例4:
上記実施例では、風力発電装置として発電装置1000を記載したが、本発明は、水力発電装置等の、流体力を受けて発電することのできる発電装置に適用することができる。
B5.変形例5:
上記実施例の発電電動機100は、発電装置1000に適用する以外に、単独でも利用することが可能である。例えば、発電電動機100を移動体の動力源として用いた場合には、電動機として駆動をしつつ、駆動期間以外においては発電機として発電をすることが可能である。また、発電期間と駆動期間とを制御することにより、移動体の速度を制御することも可能である。
B6.変形例6:
上記実施例の駆動・発電信号生成部300(図4)は、駆動信号が立ち下がった瞬間に発電信号が立ち上がるように設計されているが(図5,図6)、この代わりに、駆動信号の立ち下がりから所定の期間を経過後に発電信号が立ち上がるように、駆動・発電信号生成部300を設計することも可能である。
B7.変形例7:
上記実施例では、駆動モードは、発電電動機100が停止状態の場合に実行されるようになっているが、発電電動機100が停止状態ではなくても、風速Vcや回転速度が小さい場合に駆動モードが実行されることとしてもよい。
C.第2実施例:
図8は、第2実施例における電動装置1000bの全体構成を示すブロック図である。図1に示した第1実施例との違いは、ブレード190及び風速測定部203が省略されている点と、電動機100bが電力回生機能を有した電動機であるという点だけであり、他の構成は第1実施例と同じである。なお、第2実施例では、第1実施例における駆動・発電信号生成部300と、発電回路部500と、発電電流制御部600の名称がそれぞれ、駆動・回生信号生成部300b、回生回路部500b、回生電流制御部600bに置き換わっているが、内部構成や動作は第1実施例のものと同じである。
この電動装置1000bは、上述した第1実施例における発電装置1000とほぼ同様の構成であり、図5又は図6に示すような駆動信号DRV及び回生信号(発電信号)REGによって電動機100bを動作させることによって、駆動トルクや回転速度を制御しつつ、回生信号REGがHレベルを示している期間において電力を回生することができる。回生された電力は、蓄電部700に蓄えられる。また、回生電流制御部600bは、回生される電流を制御することができるため、電動機100bの制動力を制御することもできる。
図9は、駆動・回生信号生成部によって生成される各種の信号を示すタイミングチャートの一例である。駆動・回生信号生成部300b(図8)は、図4に示した駆動・発電信号生成部300と同様の構成である。駆動・回生信号生成部300bは、駆動信号DRVA1,2がHレベルを示す期間(すなわち電圧印加期間または駆動期間)を、センサ信号SSAの最大点P1及び最小点P2を中心とした略対称な期間に設定している。また、駆動・回生信号生成部300bは、デューティ設定部304(図4)によって、電圧印加期間の期間幅(デューティ)を任意に変更することも可能である。一方、駆動・回生信号生成部300bは、回生信号REGA1,2がHレベルを示す期間(すなわち電力回生期間)を、電圧印加期間以外の期間に設定している。また、駆動・回生信号生成部300bは、電力回生期間の期間幅(デューティ)を任意に変更することも可能である。
図10は、駆動・回生信号生成部によって生成される各種の信号を示すタイミングチャートの一例である。この図10の例では、駆動信号DRVA1,2の波形と、回生信号REGA1,2の波形とが図9から入れ替わっている。すなわち、電力回生期間がセンサ信号SSAの最大点P1及び最小点P2を中心とした略対称な期間に設定されている。このようにすれば、エネルギー変換効率の高い期間において電力回生を行なうことができるため、蓄電部700を急速に充電することができる。このように、駆動・回生信号生成部300bは、電力回生期間及び電圧印加期間のセンサ信号SSAに対する時間的位置を任意に変更することができる。
以上より、この電動装置1000bによれば、駆動・回生信号生成部300bが、センサ信号SSAの一周期の期間における電圧印加期間及び電力回生期間の時間的位置及び期間幅を制御するので、電動機100bが発生させるトルクや回転速度、及び回生電力を精密に制御することが可能である。なお、ここではA相について説明したが、B相においても同様であり、A相とB相とを独立して制御することも可能である。
10…ステータ部
14A…A相コイル列
16A…A相回転センサ
24B…B相コイル列
26B…B相回転センサ
30…ロータ部
34M…磁石列
100…発電電動機
112…回転軸
190…ブレード
200…制御部
202…CPU
203…風速測定部
204…基準回転速度記憶部
205…回転速度比較部
206…回転速度測定部
300…駆動・発電信号生成部
302…信号制御部
304…デューティ設定部
306…基礎信号生成部
308…ヒステリシスレベル設定部
310…中間電圧値出力部
312…A相駆動信号生成回路
314…A相発電信号生成回路
316…B相駆動信号生成回路
318…B相発電信号生成回路
320…抵抗器
322…電子可変抵抗器
324…抵抗器
326…抵抗器
328…電子可変抵抗器
330…抵抗器
332…コンパレータ
334…コンパレータ
336…ANDゲート
338…ANDゲート
340…コンパレータ
342…インバータ
344…ORゲート
346…ORゲート
348…NANDゲート
350…NANDゲート
352…コンパレータ
354…コンパレータ
356…ANDゲート
358…ANDゲート
360…インバータ
362…インバータ
400…駆動回路部
500…発電回路部
600…発電電流制御部
700…蓄電部
1000…発電装置
Vth1…第1の風速閾値
Vth2…第2の風速閾値
Vth3…第3の風速閾値
Vth4…第4の風速閾値
Q332…信号
Q334…信号
Q340…切替信号
Q342…信号
Q344…信号
Q346…信号
Q352…信号
Q354…信号
V1…電圧値
V2…電圧値
C1…コンデンサ
D1…ダイオード
D2…ダイオード
D3…ダイオード
D4…ダイオード
Vc…風速
Rv…抵抗値
TR1…トランジスタ
TR2…トランジスタ
TR3…トランジスタ
TR4…トランジスタ
TR5…トランジスタ
TR6…トランジスタ
TR7…トランジスタ
TR8…トランジスタ
SSA…A相センサ信号
SSB…B相センサ信号
FSA…A相基礎信号
FSB…B相基礎信号
REG…発電信号
REGA1…第1のA相発電信号
REGA2…第2のA相発電信号
REGB1…第1のB相発電信号
REGB2…第2のB相発電信号
DRV…駆動信号
DRVA1…第1のA相駆動信号
DRVA2…第2のA相駆動信号
DRVB1…第1のB相駆動信号
DRVB2…第2のB相駆動信号
1000b…電動装置
100b…電動機
300b…駆動・回生信号生成部
500b…回生回路部
600b…回生電流制御部

Claims (12)

  1. 流体を受けて発電する発電装置であって、
    前記流体を受けて回転する回転部材と、
    前記回転部材に機械的に連結され、発電機および電動機として動作する発電電動機と、
    前記発電電動機の回転速度を測定する回転速度測定部と、
    前記発電電動機を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記流体の流速に変化があっても前記回転部材の回転を維持するように前記発電電動機を制御する、発電装置。
  2. 請求項1記載の発電装置であって、
    前記発電電動機は、
    (i)駆動動作と発電動作を並行して行なう混在モードと、
    (ii)駆動動作のみを行なう駆動モードと、
    のうちの少なくとも一方と、
    (iii)発電動作のみを行なう発電モードと、
    を含む複数の動作モードで動作可能であり、
    前記制御部は、前記流体の流速に変化があっても前記回転部材の回転を維持するように前記動作モードを選択して前記発電電動機の制御を実行する、発電装置。
  3. 請求項1または2記載の発電装置であって、
    前記制御部は、前記回転部材の回転速度が所定の範囲に収まるように前記発電電動機の制御を実行する、発電装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の発電装置であって、
    前記発電電動機は、複数の相のコイル列を有し、
    前記制御部は、前記流体の流速に変化があっても前記回転部材の回転を維持するように、前記各コイル列の相ごとに、発電動作と駆動動作のいずれかを適用する、発電装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の発電装置であって、
    前記制御部は、前記回転速度が所定の回転速度閾値を超える場合には、前記回転部材の回転している方向とは逆向きの方向に前記発電電動機を駆動させるように、前記発電電動機を制御する、発電装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の発電装置であって、
    前記制御部は、前記流速が所定の流速閾値以下を示す期間が所定の閾値期間を超えた場合には、前記回転部材の回転を維持するための制御を停止する、発電装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の発電装置であって、
    前記制御部は、所定の期間において前記発電装置によって発電される電力量から、前記所定の期間において前記発電装置によって消費される電力量を減算した値が、所定の閾値電力量を下回った場合には、前記回転部材の回転を維持するための制御を停止する、発電装置。
  8. 請求項2ないし7のいずれかに記載の発電装置であって、
    前記混在モードは、駆動期間を周期的に発生させることにより前記発電電動機を発電機として動作させ、駆動期間でない期間のうちの少なくとも一部の期間を発電期間とすることにより発電電動機を発電機として動作させるモードである、発電装置。
  9. 電力回生機能を有する電動装置であって、
    前記電動装置の電磁コイルと永久磁石との相対位置を示す位置信号を生成する位置信号生成部と、
    前記電磁コイルの電圧印加期間を定める駆動信号を前記位置信号に基づいて生成する駆動信号生成部と、
    前記電磁コイルの電力回生期間を定める回生信号を前記位置信号に基づいて生成する回生信号生成部と、
    を備え、
    前記電圧印加期間は、前記位置信号の半周期ごとに周期的に設定されており、
    前記電力回生期間は、前記電圧印加期間以外の期間に対して設定されている、電動装置。
  10. 請求項9記載の電動装置であって、
    前記回生信号生成部は、前記電力回生期間を、前記位置信号の最大点及び最小点を中心とする略対称な期間に設定可能である、電動装置。
  11. 請求項9または10に記載の電動装置であって、
    前記駆動信号生成部は、前記電圧印加期間の前記位置信号に対する時間的位置及び前記電圧印加期間の期間幅を任意に変化させることが可能であり、
    前記回生信号生成部は、前記電力回生期間の前記位置信号に対する時間的位置及び前記電力回生期間の期間幅を任意に変化させることが可能である、電動装置。
  12. 請求項9ないし11のいずれかに記載の電動装置であって、さらに、
    前記電力回生期間において回生された電力を蓄える蓄電部を備える、電動装置。
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