JP5151487B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

この発明は、永久磁石と電磁コイルとを利用したブラシレスモータに関する。
モータ業界では、1相モータと2相モータの両方を総称して「単相モータ」と称していた。しかし、以下の説明において、「単相モータ」とは、2相モータを除き、1相モータのみを意味している。
永久磁石と電磁コイルとを利用したブラシレスモータとしては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2001−298982号公報
この従来技術のブラシレスモータでは、デジタル磁気センサからのオン/オフ信号を用いて制御を行っている。具体的には、デジタル磁気センサのオン/オフ信号を用いて、電磁コイルへの印加電圧の極性反転のタイミングが決定されている。また、駆動信号としては、3相駆動信号が使用されている。
従来から、ブラシレスモータを含む各種のモータ(電動機)の効率向上が望まれていた。しかし、長年にわたるモータの改良の結果、近年では、モータの効率向上のための新たな工夫を発見することは困難になってきている。
ブラシレスモータに関しては、さらに、以下のような問題点も存在していた。すなわち、従来のブラシレスモータでは、2相以上の駆動信号が利用されており、単相の駆動信号を使用するものは存在しなかった。この理由は、以下で説明する単相モータの始動特性に関係している。
単相モータは、永久磁石とコイルとが正対する位置において停止すると、始動できないという特性がある。この位置は、「デッド・ロック・ポイント」又は「デッド・ポイント」と呼ばれている。このため、通常の単相モータでは、始動を確実に行うために補助巻き線を設けておき、始動時にのみ補助巻き線に電流を流して始動させる始動方法が採用されている。また、ある種の単相モータでは、主巻き線と補助巻き線の位相をずらすために、コンデンサが使用されている。
一方、通常のブラシレスモータでは、いわゆるインバータ駆動が採用されている。しかし、インバータ駆動を利用して単相モータを始動させると、始動時に補助巻き線やコンデンサに大きな電流が流れるので、スイッチング素子やコンデンサが破損し易いという問題が生じる。このように、従来は、単相モータをブラシレスモータとして構成することが困難であるという問題があった。
本発明は、モータの効率を向上させる技術を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、デッド・ロック・ポイントを有さず、補助巻き線無しで始動可能な単相ブラシレスモータを提供することを第2の目的とする。
上述の目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の一形態によるブラシレスモータは、
N個(Nは1以上の整数)の電磁コイルをそれぞれ有するM相(Mは1以上の整数)のコイル群を備えた第1の駆動部材と、
複数の永久磁石を有し、前記第1の駆動部材に対して相対的に移動可能な第2の駆動部材と、
前記第1の駆動部材に設けられて前記磁石列と前記コイル列の相対位置を検出する磁気センサと、
前記磁気センサの出力信号を利用して、前記コイル列を駆動するための印加電圧を生成する駆動制御回路と、
を備え、
前記第1の駆動部材は、2(M×N)個の磁性体コアを有しており、
前記3相のうちの各相に割り当てられた2N個の磁性体コアを順に見たときに前記磁性体コアに交互に前記電磁コイルが巻かれているとともに、3相のすべての前記2(M×N)個の磁性体コアを順に見たときにも前記磁性体コアに交互に前記電磁コイルが巻かれていることを特徴とする。
このブラシレスモータによれば、3相のうちの各相に割り当てられた2N個の磁性体コアを順に見たときに磁性体コアに交互に電磁コイルが巻かれているので、電磁コイルの数を省略することができ、電磁コイルによる銅損を低減して効率を向上させることができる。また、電磁コイルが巻かれていない磁性体コアにも、電磁コイルが巻かれている磁性体コアで発生する磁束と逆方向の磁束がかなり大きな密度で発生するので、過度のモータの出力を低下させることが無い。更に、3相のすべての磁性体コアに関しても磁性体コアに交互に電磁コイルが巻かれているので、重量バランスが良い。
前記ブラシレスモータは、前記整数Nが2以上、前記整数Mが1に等しい単相ブラシレスモータであり、
前記第1の駆動部材は、停止位置規制用の磁性部材を備えており、
前記磁性部材は、前記ブラシレスモータの停止時において前記磁性部材が前記永久磁石に引きつけられることによって、各永久磁石の中心が各磁性体コアの中心からずれた位置で停止するように構成されていてもよい。
このブラシレスモータによれば、第1の駆動部材に設けられている磁性部材の構成が、ブラシレスモータの停止時において磁性部材が磁石列に引きつけられることによって、各永久磁石の中心が各磁性体コアの中心からずれた位置で停止するように工夫されているので、停止位置がデッド・ロック・ポイントにならない。従って、補助巻き線無しで始動することが可能である。
上記ブラシレスモータにおいて、
前記磁性部材は各電磁コイルに設けられており、
各磁性部材の少なくとも一部分は、前記ブラシレスモータの停止時において各電磁コイルと各永久磁石との間に配置されるようにしてもよい。
この構成によれば、磁性部材が各電磁コイルに設けられているので、コイル列全体の重量バランスを取りやすい。また、各磁性部材の少なくとも一部分が各電磁コイルと各永久磁石との間に配置されるので、比較的少ない量の磁性部材で望ましい停止位置を実現することが可能である。
また、上記ブラシレスモータにおいて、
各磁性部材は、前記磁性体コアと一体に構成されているようにしてもよい。
この構成によれば、ブラシレスモータの停止時において、磁性部材と磁性体コアの両方が永久磁石に引きつけられることによって、各永久磁石の中心が各磁性体コアの中心からずれた位置で停止するモータを実現できる。
前記磁気センサは、前記磁石列と前記コイル列の相対位置に応じて、アナログ的変化を示す出力信号を出力するセンサであるものとしてもよい。
この構成によれば、磁気センサのアナログ的変化を利用して効率良くモータを駆動することができる。
また、上記ブラシレスモータにおいて、
前記駆動制御回路は、前記磁気センサの出力信号のアナログ的変化を利用したPWM制御を実行することによって前記駆動信号を生成するPWM制御回路を含むようにしてもよい。
この構成によれば、コイル列の逆起電力波形に近い形状の駆動信号でモータを駆動できるので、モータ効率を向上することが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ブラシレスモータ及びその制御方法(又は駆動方法)、それらを用いたアクチュエータ等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.モータの構成と動作の概要:
B.駆動制御回路の構成:
C.モータ構成の他の実施例:
D.変形例:
A.モータの構成と動作の概要:
図1(A),1(B)は、本発明の一実施例としての単相ブラシレスモータのモータ本体の構成を示す断面図である。このモータ本体100は、外形がそれぞれ略円筒状のステータ部10及びロータ部30を有している。ステータ部10は、略十字状に配列された4つの磁気ヨーク20を有している。各磁気ヨーク20は、磁性体材料で構成されており、コア部材22と、モータの停止位置規制用の部材21(「位置決め部材」とも呼ぶ)とを有している。磁気ヨーク20の詳細な形状についてはさらに後述する。対向する2つの磁気ヨーク20のコア部材22の周りには、電磁コイル12,14が巻かれており、他の2つの磁気ヨーク20には電磁コイルが巻かれていない。換言すれば、電磁コイルは、2個に1個の割合で磁気ヨーク20に巻かれている。下方にある2つの磁気ヨーク20の間の中央の位置には、磁気センサ40が配置されている。磁気センサ40は、ロータ部30の位置(すなわちモータの位相)を検出するためのものである。コイル12,14と磁気センサ40は、回路基板120(図1(B))の上に固定されている。回路基板120は、ケーシング102に固定されている。なお、ケーシング102の蓋は図示が省略されている。
ロータ部30は、4つの永久磁石31〜34を有しており、ロータ部30の中心軸が回転軸112を構成している。この回転軸112は、軸受け部114(図1(B))で支持されている。各磁石の磁化方向は、回転軸112から外側に放射状に向かう方向である。磁石31〜34の外周には、磁気ヨーク36が設けられている。但し、この磁気ヨーク36は省略してもよい。
図2は、実施例と比較例のステータ部における磁束密度の実験結果を示す説明図である。図2(A)は、図1に示した実施例のステータ部10を示しており、図2(B)は、比較例のステータ部10aを示している。比較例のステータ部10aでは、4つの磁気ヨーク20のコア部材22の周りに電磁コイル11〜14がそれぞれ巻かれている。この実施例と比較例のそれぞれに関して、4つの磁気ヨーク20の外周の位置PA〜PDにおいて磁束密度を測定した。図2(A),(B)の下部に示したように、電磁コイルが巻かれていない磁気ヨークで測定された磁束密度は、電磁コイルが巻かれた磁気ヨークで測定された磁束密度の約2/3であった。従って、磁気ヨーク(すなわち磁性体コア)に対して2個に1個の割合で電磁コイルを巻き、残りの磁気ヨークに電磁コイルを巻かないようにしても、後者の磁気ヨークにおいてかなり大きな磁束密度を得ることが確認された。これは、図2(C)に矢印で示すように、4つの磁気ヨーク20によって磁気回路が構成されるためであると推定される。
ところで、電磁コイルは駆動力を発生するために必須であるが、一方で、銅損の発生原因や、重量増、コスト増の原因ともなる。そこで、本実施例では、一部のコア部材に電磁コイルを巻かないことによって、銅損等のマイナス要因を軽減し、これによってモータの効率向上を図っている。
図3は、磁石列とコイル列の位置関係、及び、磁気センサ出力とコイルの逆起電力波形との関係を示す説明図である。図3(A)に示すように、4つの磁石31〜34は、一定の磁極ピッチPmで配置されており、隣接する磁石同士が逆方向に磁化されている。また、磁気ヨーク20(コア部材22及び位置決め部材21)は、一定のピッチPcで配置されている。図2(B)に比較例として示したように、すべてのコア部材にコイルが巻かれる場合には、隣接するコイル同士が逆向きに(すなわち位相差πで)励磁される。但し、本実施例では、2個に1個の割合でコイル部材にコイル12,14が巻かれているので、これらの2つのコイル12,14は同じ向きに(すなわち同位相で)励磁される。本実施例では、磁極ピッチPmはコア部材22のピッチPcに等しく、電気角でπに相当する。なお、電気角の2πは、駆動信号の位相が2πだけ変化したときに移動する機械的な角度又は距離に対応づけられる。本実施例では、駆動信号の位相が2πだけ変化すると、ロータ部30が磁極ピッチPmの2倍だけ移動する。
上述したように、2つのコイル12,14は同一の位相の駆動信号で駆動される。従って、本実施例のモータにおける駆動方法は、単相駆動である。但し、モータの駆動方法において、位相が180度(=π)ずれた2つの駆動信号で駆動されるコイルは、同じ位相に属すると見なされる場合が多い。従って、1種類の駆動信号のみですべてのコイルが駆動されるモータと、位相差がπである2種類の駆動信号ですべてのコイルが駆動されるモータは、いずれも単相モータとして考えることが可能である。この意味では、図2(B)に示した比較例も、単相ブラシレスモータ用のステータとして使用できる。
図3(A)は、モータ停止時における磁石31〜34とコイル12,14の位置関係を示している。本実施例のモータでは、各磁気ヨーク20の位置決め部材21が、各コイルの中心(コア部材22の中心)よりもロータ部30の正転方向に若干ずれた位置に設けられている。モータ停止時には、各磁気ヨーク20が磁石31〜34によって引きつけられ、位置決め部材21が各磁石31〜34の中心と向かい合う位置でロータ部30が停止する。この結果、各コイル12,14の中心が、磁石(図3(A)の例では磁石32,34)の中心からずれた位置でモータが停止することになる。また、この時、磁気センサ40も、隣接する磁石の境界から若干ずれた位置にある。この停止位置における位相はαである。位相αは例えば、ゼロでは無い任意の値に設定することが可能である。例えば、位相αをゼロに近い小さな値(例えば約5度〜10度)とすることが可能であり、また、90度に近い値とすることも可能である。
図3(B)は、コイルに発生する逆起電力の波形の例を示しており、図3(C)は、磁気センサ40の出力波形の例を示している。磁気センサ40は、モータ運転時のコイルの逆起電力とほぼ相似形状のセンサ出力SSAを発生することができる。但し、磁気センサ40の出力SSAは、モータの停止時にも0でない値を示す(位相がπの整数倍のときは除く)。なお、コイルの逆起電力は、モータの回転数とともに上昇する傾向にあるが、波形形状(正弦波)はほぼ相似形状に保たれる。磁気センサ40としては、例えばホール効果を利用したホールICを採用することができる。この例では、センサ出力SSAと逆起電力Ecは、いずれも正弦波か、正弦波に近い波形である。後述するように、このモータの駆動制御回路は、センサ出力SSAを利用して、逆起電力Ecとほぼ相似波形の電圧を各コイル12,14に印加する。
ところで、電動モータは、機械的エネルギと電気的エネルギとを相互に変換するエネルギ変換装置として機能するものである。そして、コイルの逆起電力は、電動モータの機械的エネルギが電気的エネルギに変換されたものである。従って、コイルに印加する電気的エネルギを機械的エネルギに変換する場合(すなわちモータを駆動する場合)には、逆起電力と相似波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、以下に説明するように、「逆起電力と相似波形の電圧」は、逆起電力と逆向きの電流を発生する電圧を意味している。
図4は、コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。ここで、コイルは逆起電力Ecと抵抗とで模擬されている。また、この回路では、印加電圧E1及びコイルと並列に電圧計Vが接続されている。コイルに電圧E1を印加してモータを駆動すると、印加電圧E1と逆の電流を流す方向に逆起電力Ecが発生する。モータが回転している状態でスイッチSWを開放すると、電圧計Vで逆起電力Ecを測定することができる。スイッチSWを開放した状態で測定される逆起電力Ecの極性は、スイッチSWを閉じた状態で測定される印加電圧E1と同じ極性である。上述の説明において「逆起電力とほぼ相似波形の電圧を印加する」という文言は、このような電圧計Vで測定された逆起電力Ecと同じ極性を有するほぼ相似形状の波形を有する電圧を印加することを意味している。
上述したように、モータを駆動する場合には、逆起電力と相似波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、正弦波状の逆起電力波形の中位点近傍(電圧0の近傍)ではエネルギ変換効率が比較的低く、反対に、逆起電力波形のピーク近傍ではエネルギ変換効率が比較的高いことが理解できる。逆起電力と相似波形の電圧を印加してモータを駆動すると、エネルギ変換効率の高い期間において比較的高い電圧を印加することになるので、モータ効率が向上する。一方、例えば単純な矩形波でモータを駆動すると、逆起電力がほぼ0となる位置(中位点)の近傍においてもかなりの電圧が印加されるので、モータ効率が低下する。また、このようにエネルギ変換効率の低い期間において電圧を印加すると、渦電流により回転方向以外の方向の振動が生じ、これによって騒音が発生するという問題も生じる。
上述の説明から理解できるように、逆起電力と相似波形の電圧を印加してモータを駆動すると、モータ効率を向上させることができ、また、振動や騒音を低減することができるという利点がある。
図5(A)〜(E)は、モータ本体100の正転動作の様子を示す説明図である。図5(A)は、停止時の磁石31〜34とコイル12,14の位置関係を示しており、図3(A)と同じ図である。図5(A)の状態においてコイル12,14を励磁すると、破線の矢印で示す反発力がコイル12,14(又は磁気ヨーク20)と磁石31〜34との間に生じる。この結果、ロータ部30は、正転方向(図の右方向)に始動される。なお、磁気ヨーク20から磁石に向かう反発力は、図2で説明した各磁気ヨークにおける磁束密度によって生じるものである。なお、磁気ヨーク20と磁石31〜34との間には、磁石の磁力による吸引力が発生しているが、図5では図示を省略している。
図5(B)は、位相がπ/2まで進んだ状態を示している。この状態では、吸引力(実線の矢印)と反発力(破線の矢印)とが発生して、大きな駆動力が発生する。図5(C)は、位相が(π−α)まで進んだ状態を示している。位相がπとなるタイミングでコイルの励磁方向が逆転して、図5(D)の状態となる。図5(D)の状態の近傍でモータが停止すると、図5(E)に示すように、磁気ヨーク20が各磁石31〜34に引きつけられた位置でロータ部30が停止する。この位置は、位相が(π+α)の位置となる。このように、本実施例のモータは、位相がα±nπ(nは整数)の位置で停止することが理解できる。
図6(A)〜(E)は、モータ本体100の逆転動作の様子を示す説明図である。図6(A)は、停止時の状態を示しており、図5(A)と同じものである。この停止状態から逆転するために、仮に図5(A)と逆方向にコイル12,14を励磁すると、磁石31〜34とコイル12,14(又は磁気ヨーク20)との間に吸引力(図示せず)が働くことになる。この吸引力は、ロータ部30を逆転させる方向に働く。しかしながら、この吸引力はかなり弱いため、磁石31〜34と磁気ヨーク20との間の吸引力に打ち勝ってロータ部30を逆転させることができない場合がある。
そこで、本実施例では、逆転動作を行う場合にも、始動時は図6(A)に示すように正転方向に動作させる。そして、ロータ部30が所定量だけ回転した後に(例えば位相が約π/2進んだところで)、図6(B)のように駆動信号を反転して逆転動作を開始させる。こうして、ロータ部30が一旦逆転し始めると、その後、ロータ部30の慣性によって最初の停止位置(位相=α)を通過することができる(図6(C))。その後、位相が0となるタイミングでコイルの励磁方向が逆転する。図6(D)は位相が−π/2の状態を示しており、図6(E)は位相が−π+αの状態を示している。図6(E)の状態の近傍でモータが停止すると、磁気ヨーク20が各磁石31〜34に引きつけられた位置(位相=−π+α)でロータ部30が停止する。
図7は、モータの移動方向の制御手順を示すフローチャートである。この手順は、後述する駆動制御回路によって実行される。ステップS10では、まず正方向に駆動制御を開始する。ステップS20では、目的とする移動方向が正方向であるか否かが判定される。なお、移動方向は、ステップS10の前に操作員によって駆動制御回路に入力されている。目的とする移動方向が正方向の場合には、そのまま正方向の駆動制御が継続される。一方、目的とする移動方向が逆方向の場合には、ステップS30において、逆転すべき所定のタイミングに達するまで待機する。そして、逆転すべきタイミングに達すると、ステップS40において逆方向の駆動制御が開始される。
以上のように、本実施例のモータでは、位相がα±nπ(αはゼロ及びnπでない所定の値、nは整数)の位置でモータが停止するので、デッド・ロック・ポイントが発生しない。従って、始動コイルを必要とせずに、常に始動することが可能である。また、本実施例のモータでは、停止状態から所定量だけ正転させた後に逆転させることによって、逆転動作を実現することが可能である。なお、停止時の位相αが90度に近い値に設定されている場合には、始動時に正転させることなく逆転することも可能である。特に、α=π/2の位置でモータが停止するように磁気ヨークを構成すれば、逆起電力のピーク位置でモータが停止するので、強い力で正転及び逆転の両方にモータを始動させることが可能である。
図8は、磁気ヨーク20の各種の具体的な構造例を示す説明図である。これらの図において、斜線を付した部分が磁気ヨークを構成する磁性部材である。なお、磁気ヨーク20は強磁性体で形成されることが好ましい。図8(A)に示す第1の磁気ヨーク20aは、コイル12と磁石31〜34との間に配置された板状部材21と、磁束密度を高めるためのコア部材22とを有している。板状部材21は、左右が不均衡な形状に形成されており、モータの停止位置を規制する位置決め部材として機能するものである。すなわち、位置決め部材21を有する磁気ヨーク20aが磁石に吸引されると、コイルの中心が磁石の中心からずれた位置でモータを停止させることができる。図8(B)に示す第2の磁気ヨーク20bは、コア部材22の両側に設けられた板状部材21b、23bを有している。磁石側にある第1の板状部材21bは左右が均等であるが、逆側にある第2の板状部材23bは、その中央から若干左側にずれた位置に凹部が設けられており、これによって左右不均衡な形状となっている。この例では、第2の板状部材23bが位置決め部材として機能する。図8(C)に示す第3の磁気ヨーク20cも、コア部材22の両側に設けられた板状部材21c、23cを有している。この例では、磁石側にある第1の板状部材21cは左右が不均衡な凸状形状を有しており、逆側にある第2の板状部材23bは左右が均等な形状を有している。従って、この例では第1の板状部材21cが位置決め部材として機能する。図8(D)に示す第4の磁気ヨーク20dは、図7(D)に示した磁気ヨークから、コア部材22dを左右が不均衡な構造に変更したものである。この例では、コア部材22dと第1の板状部材21cが位置決め部材として機能する。
なお、図8(B),(D)に示した磁気ヨーク20b,20dでは、板状部材21b,21c(コイルと磁石との間に位置する部分)以外の部分がモータの動作方向(左右方向)に関して不均衡な形状となっているので、これらの磁気ヨーク20b,20dでは板状部材21b,21cを省略してもよい。但し、コイルと磁石との間に位置する部分21b,21cを設けるようにすれば、比較的少ない量の磁性部材で望ましい停止位置を実現することができる。
このように、各コイルに設けられる磁気ヨークとしては、モータ停止時に、磁気ヨークが磁石列に引きつけられることによって、各永久磁石の中心が各電磁コイルの中心(すなわち、コア部材の中心)からずれた位置で停止するような各種の形状に構成することが可能である。
B.駆動制御回路の構成:
図9(A)は、本実施例のブラシレスモータの駆動制御回路の構成を示すブロック図である。駆動制御回路200は、CPU220と、駆動信号生成部240と、ドライバ回路250とを備えている。駆動信号生成部240は、モータ本体100内の磁気センサ40の出力信号SSAに基づいて、単相駆動信号DRVA1,DRVA2を生成する。ドライバ回路250は、この単相駆動信号DRVA1,DRVA2に従ってモータ本体100内の電磁コイル12,14を駆動する。
図9(B)は、磁気センサ40の内部構成の一例を示している。この磁気センサ40は、ホール素子42と、バイアス調整部44と、ゲイン調整部46とを有している。ホール素子42は、磁束密度Xを測定する。バイアス調整部44はホール素子42の出力Xにバイアス値bを加算し、ゲイン調整部46はゲイン値aを乗ずる。磁気センサ40の出力SSA(=Y)は、例えば以下の式(1)又は式(2)で与えられる。
Y=a・X+b …(1)
Y=a(X+b) …(2)
磁気センサ40のゲイン値aとバイアス値bは、CPU220によって磁気センサ40内に設定される。ゲイン値aとバイアス値bを適切な値に設定することによって、センサ出力SSAを好ましい波形形状に較正することが可能である。
図10は、ドライバ回路250の内部構成を示している。このドライバ回路250は、H型ブリッジ回路であり、交流単相駆動信号DRVA1,DRVA2に応じてコイル12,14を駆動する。符号IA1,IA2が付された矢印は、単相駆動信号DRVA1,DRVA2によって流れる電流方向をそれぞれ示している。
図11は、電磁コイル12,14の各種の巻き方を示している。この例では、2つのコイル12,14が常に同じ方向に励磁されるように巻かれている。
図12は、駆動信号生成部240(図9(A))の内部構成と動作を示す説明図である。駆動信号生成部240は、基本クロック生成回路510と、1/N分周器520と、PWM部530と、正逆方向指示値レジスタ540と、乗算器550と、符号化部560と、AD変換部570と、電圧指令値レジスタ580と、励磁区間設定部590とを備えている。
基本クロック生成回路510は、所定の周波数を有するクロック信号PCLを発生する回路であり、例えばPLL回路で構成される。分周器520は、このクロック信号PCLの1/Nの周波数を有するクロック信号SDCを発生する。Nの値は所定の一定値に設定される。このNの値は、予めCPU220によって分周器520に設定される。PWM部530は、クロック信号PCL,SDCと、乗算器550から供給される乗算値Maと、正逆方向指示値レジスタ540から供給される正逆方向指示値RIと、符号化部560から供給される正負符号信号Paと、励磁区間設定部590から供給される励磁区間信号Eaとに応じて、交流単相駆動信号DRVA1,DRVA2(図9(A))を生成する。この動作については後述する。
正逆方向指示値レジスタ540内には、モータの回転方向を示す値RIがCPU220によって設定される。本実施例では、正逆方向指示値RIがLレベルのときにモータが正転し、Hレベルのときに逆転する。PWM部530に供給される他の信号Ma,Pa,Eaは以下のように決定される。
磁気センサ40の出力SSAは、AD変換部570に供給される。このセンサ出力SSAのレンジは、例えばGND(接地電位)からVDD(電源電圧)までであり、その中位点(=VDD/2)が出力波形の中位点(正弦波の原点を通る点)である。AD変換部570は、このセンサ出力SSAをAD変換して、センサ出力のデジタル値を生成する。AD変換部570の出力のレンジは、例えばFFh〜0h(語尾の”h”は16進数であることを示す)であり、中央値80hがセンサ波形の中位点に相当する。
符号化部560は、AD変換後のセンサ出力値のレンジを変換するとともに、センサ出力値の中位点の値を0に設定する。この結果、符号化部560で生成されるセンサ出力値Xaは、正側の所定の範囲(例えば+127〜0)と負側の所定の範囲(例えば0〜−127)の値を取る。但し、符号化部560から乗算器560に供給されるのは、センサ出力値Xaの絶対値であり、その正負符号は正負符号信号PaとしてPWM部530に供給される。
電圧指令値レジスタ580は、CPU220によって設定された電圧指令値Yaを格納する。この電圧指令値Yaは、後述する励磁区間信号Eaとともに、モータの印加電圧を設定する値として機能するものであり、例えば0〜1.0の値を取る。仮に、非励磁区間を設けずに全区間を励磁区間とするように励磁区間信号Eaを設定した場合には、Ya=0は印加電圧をゼロとすることを意味し、Ya=1.0は印加電圧を最大値とすることを意味する。乗算器550は、符号化部560から出力されたセンサ出力値Xaと、電圧指令値Yaとを乗算して整数化し、その乗算値MaをPWM部530に供給する。
図12(B)〜12(E)は、乗算値Maが種々の値を取る場合におけるPWM部530の動作を示している。ここでは、全期間が励磁区間であり非励磁区間が無いものと仮定している。PWM部530は、クロック信号SDCの1周期の間に、デューティがMa/Nであるパルスを1つ発生させる回路である。すなわち、図12(B)〜12(E)に示すように、乗算値Maが増加するに従って、単相駆動信号DRVA1,DRVA2のパルスのデューティが増加する。なお、第1の駆動信号DRVA1は、センサ出力SSAが正のときにのみパルスを発生する信号であり、第2の駆動信号DRVA2はセンサ出力SSAが正のときにのみパルスを発生する信号であるが、図12(B)〜12(E)ではこれらを合わせて記載している。また、便宜上、第2の駆動信号DRVA2を負側のパルスとして描いている。
図13(A)〜13(C)は、センサ出力の波形とPWM部530で生成される駆動信号の波形の対応関係を示す説明図である。図中、「Hiz」は電磁コイルを未励磁状態としたハイインピーダンス状態を意味している。図12で説明したように、単相駆動信号DRVA1,DRVA2はセンサ出力SSAのアナログ波形を利用したPWM制御によって生成される。従って、これらの単相駆動信号DRVA1,DRVA2を用いて、各コイルに、センサ出力SSAの変化と対応するレベル変化を示す実効電圧を供給することが可能である。
PWM部530は、さらに、励磁区間設定部590から供給される励磁区間信号Eaで示される励磁区間のみに駆動信号を出力し、励磁区間以外の区間(非励磁区間)では駆動信号を出力しないように構成されている。図13(C)は、励磁区間信号Eaによって励磁区間EPと非励磁区間NEPを設定した場合の駆動信号波形を示している。励磁区間EPでは図13(B)の駆動信号パルスがそのまま発生し、非励磁区間NEPでは駆動信号パルスが発生しない。このように、励磁区間EPと非励磁区間NEPを設定するようにすれば、逆起電力波形の中位点近傍(すなわち、センサ出力の中位点近傍)においてコイルを電圧を印加しないので、モータの効率をさらに向上させることが可能である。なお、励磁区間EPは、逆起電力波形のピークを中心としする対称な区間に設定されることが好ましく、非励磁区間NEPは、逆起電力波形の中位点(中心点)を中心とする対称な区間に設定されることが好ましい。
なお、前述したように、電圧指令値Yaを1未満の値に設定すれば、乗算値Maが電圧指令値Yaに比例して小さくなる。従って、電圧指令値Yaによっても、実行的な印加電圧を調整することが可能である。
上述の説明から理解できるように、本実施例のモータでは、電圧指令値Yaと、励磁区間信号Eaとの両方を利用して印加電圧を調整することが可能である。望ましい印加電圧と、電圧指令値Ya及び励磁区間信号Eaとの関係は、予め駆動制御回路200(図9(A))内のメモリにテーブルとして格納されていることが望ましい。こうすれば、駆動制御回路200が、外部から望ましい印加電圧の目標値を受信したときに、CPU220がその目標値に応じて、電圧指令値Yaと、励磁区間信号Eaとを駆動信号生成部240に設定することが可能である。なお、印加電圧の調整には、電圧指令値Yaと、励磁区間信号Eaの両方を利用する必要はなく、いずれか一方のみを利用するようにしてもよい。
図14は、PWM部530(図12)の内部構成の一例を示すブロック図である。PWM部530は、カウンタ531と、EXOR回路533と、駆動波形形成部535とを備えている。これらは以下のように動作する。
図15は、モータ正転時のPWM部530の動作を示すタイミングチャートである。この図には、2つのクロック信号PCL,SDCと、正逆方向指示値RIと、励磁区間信号Eaと、乗算値Maと、正負符号信号Paと、カウンタ531内のカウント値CM1と、カウンタ531の出力S1と、EXOR回路533の出力S2と、駆動波形形成部535の出力信号DRVA1,DRVA2とが示されている。カウンタ531は、クロック信号SDCの1期間毎に、クロック信号PCLに同期してカウント値CM1を0までダウンカウントする動作を繰り返す。カウント値CM1の初期値は乗算値Maに設定される。なお、図15では、図示の便宜上、乗算値Maとして負の値も描かれているが、カウンタ531で使用されるのはその絶対値|Ma|である。カウンタ531の出力S1は、カウント値CM1が0で無い場合にはHレベルに設定され、カウント値CM1が0になるとLレベルに立ち下がる。
EXOR回路533は、正負符号信号Paと正逆方向指示値RIとの排他的論理和を示す信号S2を出力する。モータが正転する場合には、正逆方向指示値RIがLレベルである。従って、EXOR回路533の出力S2は、正負符号信号Paと同じ信号となる。駆動波形形成部535は、カウンタ531の出力S1と、EXOR回路533の出力S2から、駆動信号DRVA1,DRVA2を生成する。すなわち、カウンタ531の出力S1のうち、EXOR回路533の出力S2がLレベルの期間の信号を第1の駆動信号DRVA1として出力し、出力S2がHレベルの期間の信号を第2の駆動信号DRVA2として出力する。なお、図15の右端部付近では、励磁区間信号EaがLレベルに立ち下がり、これによって非励磁区間NEPが設定されている。従って、この非励磁区間NEPでは、いずれの駆動信号DRVA1,DRVA2も出力されず、ハイインピーダンス状態に維持される。
図16は、モータ逆転時のPWM部530の動作を示すタイミングチャートである。モータ逆転時には、正逆方向指示値RIがHレベルに設定される。この結果、2つの駆動信号DRVA1,DRVA2が図15から入れ替わっており、この結果、モータが逆転することが理解できる。
図17は、励磁区間設定部590の内部構成と動作を示す説明図である。励磁区間設定部590は、電子可変抵抗器592と、電圧比較器594,596と、OR回路598とを有している。電子可変抵抗器592の抵抗値Rvは、CPU220によって設定される。電子可変抵抗器592の両端の電圧V1,V2は、電圧比較器594,596の一方の入力端子に与えられている。電圧比較器594,596の他方の入力端子には、センサ出力SSAが供給されている。電圧比較器594,596の出力信号Sp,Snは、OR回路598に入力されている。OR回路598の出力は、励磁区間と非励磁区間とを区別するための励磁区間信号Eaである。
図17(B)は、励磁区間設定部590の動作を示している。電子可変抵抗器592の両端電圧V1,V2は、抵抗値Rvを調整することによって変更される。具体的には、両端電圧V1,V2は、電圧レンジの中央値(=VDD/2)からの差分が等しい値に設定される。センサ出力SSAが第1の電圧V1よりも高い場合には第1の電圧比較器594の出力SpがHレベルとなり、一方、センサ出力SSAが第2の電圧V2よりも低い場合には第2の電圧比較器596の出力SnがHレベルとなる。励磁区間信号Eaは、これらの出力信号Sp,Snの論理和を取った信号である。従って、図17(B)の下部に示すように、励磁区間信号Eaは、励磁区間EPと非励磁区間NEPとを示す信号として使用することができる。励磁区間EPと非励磁区間NEPの設定は、CPU220が可変抵抗値Rvを調整することによって行なわれる。
図18は、上述した本実施例のモータを矩形波で駆動した場合と、正弦波で駆動した場合の各種の信号波形を比較して示している。矩形波駆動の場合には、矩形波の駆動電圧がコイルに与えられる。駆動電流は、始動時には矩形波に近いが、回転速度が上昇すると減少する。これは、回転速度の上昇に応じて逆起電力が増加するからである(図3)。但し、矩形波駆動では、回転速度が上昇しても、駆動電圧が切り替わるタイミング(位相=nπ)の近傍における電流値はあまり減少せず、かなり大きな電流が流れる傾向にある。
一方、正弦波で駆動する場合には、駆動電圧の実効値が正弦波形状となるように駆動電圧がPWM制御される。駆動電流は、始動時には正弦波に近いが、回転速度が上昇すると逆起電力の影響で駆動電流が減少する。正弦波駆動では、駆動電圧の極性が切り替わるタイミング(位相=nπ)の近傍において電流値が大幅に減少している。図3に即して説明したように、一般に、駆動電圧の極性が切り替わるタイミングの近傍では、モータのエネルギ変換効率が低い。正弦波駆動では、効率の低い期間における電流値が、矩形波駆動よりも小さくなるので、より高効率でモータを駆動することが可能である。
図19(A),(B)は、従来の2相モータと、実施例の単相モータの結線状態と動作を比較して示す説明図である。図19(A)に示すように、従来の2相モータでは、A相コイルCLaとB相コイルCLbのうちのいずれか一方のみが駆動されており、これらのコイルCLa,CLbが同時に駆動されることは無い。一方、本実施例の単相モータでは、図19(B)に示すように、2つのA相のコイルCLaが同時に駆動されている。この結果、従来の2相モータよりも効率の良いモータを実現することが可能である。また、実施例の単相モータでは、PWM制御を利用して、モータ内のコイルに発生する逆起電力と相似な実効電圧を有する駆動信号を生成し、この駆動信号によってコイルを駆動するので、さらに効率が向上する。なお、モータ内のコイルに発生する逆起電力と相似な実効電圧を有する駆動信号を用いると、モータの騒音や信号が大幅に低減されるという利点もある。
図20は、従来の2相モータと、実施例の単相モータの特性を比較したものである。これらの測定では、2相モータと1相モータとで同じ負荷(ファン羽根)を用いた。2相モータでは、図19に示したような矩形波駆動で測定を行った。1相モータでは、矩形波駆動と、正弦波駆動の両方で測定を行った。
図20の表から、以下のことが理解できる。
(1)単相モータの効果:
矩形波駆動の場合を比較すると、実施例の単相モータの消費電力は、従来の2相モータの消費電力から約38%(回転数1800rpm)〜約17%(回転数4000rpm)改善された。
(2)正弦波駆動での効果:
実施例の単相モータの正弦波駆動時の消費電力は、矩形波駆動時の消費電力よりも約17%(回転数1800rpm)〜約28%(回転数4000rpm)改善された。
(3)総合的効果:
正弦波駆動の実施例の単相モータの消費電力は、矩形波駆動の従来の2相モータの消費電力から約49%(回転数1800)〜約40%(回転数4000rpm)改善された。
なお、従来用いている2相ファンモータは、世界の主力ファンモータの駆動原理として多くの電子機器に用いられているが、本実施例の単相モータでは、この電力エネルギーを約40%〜約50%改善できる。従って、本発明の実施例のモータは、世界規模でも有効な技術であり、地球環境問題にも充分に対応し優れた技術であることが理解できる。
C.モータ構成の他の実施例:
図21,図22は、モータ本体の他の構成例を示す断面図である。なお、これらの図において、図1のモータ本体100の部材と対応する部材には同じ符号を付している。
図21のモータ本体100cは、図1に示したモータ本体100の磁気ヨークと磁石をそれぞれ6個に増やすとともに、電磁コイルを3個に増やしたものであり、他の構成は図1とほぼ同じである。電磁コイル12は、6個の磁気ヨーク20に対して2個に1個の割合で巻かれている。図21のモータ本体100cでは、電気角の2πでロータ部30が120度回転する。なお、永久磁石の極数は、任意に選択可能である。例えば、図21に示した6極1相モータと同様に、8極1相モータを構成することが可能である。
なお、図6で説明した逆転駆動時には、最初に所定量(図6の場合には電気角で約π/2)だけ正転した後に逆転するので、この最初の正転時のロータ部30の回転角度はなるべく小さい方が好ましい。この意味では、図1の4極モータよりも、図21の6極モータの方が好ましい。
図22は、本発明の他の実施例としてのリニアモータの構成を示している。このリニアモータ1000は、固定ガイド部1100と、移動部1200とを備えている。固定ガイド部1100には、図22(A)に示すように、移動方向に沿って多数の永久磁石1110が配列されている。移動部1200は、固定ガイド部1100を上下方向に挟むように構成されており、複数の電磁コイル1210が磁石列の上と下にそれぞれ対向して設けられている。電磁コイル1210は、複数の磁気ヨーク1220に対して2個に1個の割合で巻かれている。また、磁気ヨーク1220の間には、磁気センサ40が設けられている。図22(B)に示すように、移動部1200には駆動制御部1250が設けられている。駆動制御部1250は、燃料電池などの自立的な電源装置(図示省略)を有している。固定ガイド部1100は、移動部1200を導くためのレール1120が設けられている。移動部1200は、ベアリング部1140によってレール1120に摺動可能に保持されている。本発明の実施例は、このようなリニアモータとしても実現可能である。
ところで、図22の例では、電磁コイルが設けられている第1の部材が移動し、永久磁石が設けられている第2の部材が固定されている。この関係は、図1、図21に示したモータの構成と逆である。すなわち、図1に示したモータでは、電磁コイルが設けられている第1の部材(ステータ部10)が固定されており、永久磁石が設けられている第2の部材(ロータ部30)が移動する。これらの例から理解できるように、本発明の実施例によるモータは、電磁コイルが設けられている第1の部材(「第1の駆動部材」とも呼ぶ)と、永久磁石が設けられている第2の部材(「第2の駆動部材」とも呼ぶ)とを備え、両者が相対的に移動できるように構成された種々のモータとして実現可能である。
なお、上述した図21,図22に示した各種の単相ブラシレスモータにおいても、停止時に永久磁石と電磁コイルの中心(すなわちコア部材の中心)が若干ずれて停止するように構成された磁気ヨーク(磁性体部材)が設けられている。従って、デッド・ロック・ポイントが発生しないので、始動コイルを設けること無く単相ブラシレスモータを始動させることが可能である。また、モータを逆方向に動作させしたい場合には、停止状態から最初に所定量だけ正方向に駆動したのちに駆動信号の極性を切り替えることによって、確実に逆方向に動作させることができる。
図23(A)は、本発明の他の実施例における3相ブラシレスモータの概略構成を示す説明図である。ロータ部30には、複数の磁石が配列されている。ステータ部10には、コア部材22eと板状部材21eとを含む磁気ヨーク20eが多数設けられている。3個の磁気ヨーク20eで構成される1組の磁気ヨーク群20fは、磁極ピッチPm(N極とS極の間隔)に相当する距離に渡って配置されている。換言すれば、磁気ヨーク群20f同士のピッチは、磁極ピッチPmに等しい。左端にある3つの磁気ヨーク20eには、A相コイル11と、B相コイル12と、C相コイル13とがこの順に巻かれている。その次の3つの磁気ヨーク20eにはコイルは巻かれておらず、さらにその次の3つの磁気ヨーク20eにはコイル11〜13が巻かれている。このように、この3相モータでは、磁気ヨーク20e(正確にはコア部材22e)に対して2個に1個の割合でのみ電磁コイルを巻かれている。このような構成でも、図1に示した単相モータと同様に十分高い効率を達成することが可能である。図23(B)は、B相コイル12の位置を、図23(A)から移動させたものである。この例では、A,B,Cの各相に割り当てられた磁気ヨークに関して2個に1個の割合で規則的に選択された磁気ヨークにコイルが巻かれているだけでなく、すべての磁気ヨークに関しても2個に1個の割合で規則的に選択された磁気ヨークにコイルが巻かれている。図23(B)の構成では、図23(A)の構成よりもさらに重量バランスが良いという利点がある。
なお、図23の例において、磁気ヨーク20eは、左右が均等な形状を有しているので、モータの停止位置においてコア部材22eが磁石に正対するように構成されている。この理由は、このモータは3相モータなので、デッド・ロック・ポイントが発生する可能性が無いからである。従って、板状部材21eを省略可能であり、磁気ヨーク20eはコア部材22eのみを有していればよい。
上述の各種の実施例から理解できるように、2個に1個の割合で規則的に選択されたコア部材にのみ電磁コイルを巻くという構成は、単相モータに限らず、任意の相数M(Mは1以上の整数)のモータに適用可能である。また、各相の電磁コイルは、任意の数N(Nは1以上の整数)だけ設けられていればよい。但し、Nとしては2以上が好ましい。また、一般に、各相の電磁コイルは、2(M×N)個のコア部材(「磁性体コア」とも呼ぶ)の配列の中から2M個に1個の割合で規則的に選択されたコア部材に巻かれていることが好ましい。こうすれば、重量バランスを取りつつ、コイルが巻かれていないコア部材にもかなり大きな磁束を発生させることが可能である。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例ではアナログ磁気センサを利用していたが、アナログ磁気センサの代わりに、多値のアナログ的出力を有するデジタル磁気センサを使用してもよい。アナログ磁気センサも多値出力を有するデジタル磁気センサも、アナログ的変化を示す出力信号を有する点で共通している。なお、本明細書において、「アナログ的変化を示す出力信号」とは、オン/オフの2値出力ではなく、3値以上の多数レベルを有するデジタル出力信号と、アナログ出力信号との両方を包含する広い意味で使用されている。
なお、アナログ的変化を示す出力信号を有するセンサの代わりに、2値のデジタル出力を有するデジタル磁気センサを使用するようにしてもよい。この場合には、図12のADC部570と励磁区間設定部590が不要となる。従って、励磁区間の設定は行なわれず、また、正弦波駆動波形を用いないため、効率が低下し振動/騒音も生じてしまうが、安価なICで駆動制御回路を実現することができる。
D2.変形例2:
PWM回路としては、図12に示した回路以外の種々の回路構成を採用することが可能である。例えば、センサ出力と基準三角波とを比較することによってPWM制御を行う回路を利用してもよい。また、PWM制御以外の方法で駆動信号を生成するようにしてもよい。また、PWM制御以外の方法で駆動信号を生成する回路を採用してもよい。例えば、センサ出力を増幅してアナログ駆動信号を生成する回路を採用することも可能である。
また、図12において、ADC部570を電圧比較器(コンパレータ)に変えることも可能である。この場合には、正弦波駆動波形では無く、矩形波駆動となるため、効率が低下し振動/騒音も生じてしまうが、安価なICで駆動制御回路を実現することができる。
D3.変形例3:
本発明は、ファンモータ、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モータなどの種々の装置のモータに適用可能である。また、本発明は、発電機にも適用可能である。本発明をファンモータに適用した場合には、種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモータは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモータとして使用することができる。本発明のモータは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモータとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモータをスピンドルモータとして使用することが可能である。また、本発明によるモータは、移動体やロボット用のモータとしても利用可能である。
図24は、本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ600は、赤、緑、青の3色の色光を発光する3つの光源610R、610G、610Bと、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ640R、640G、640Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム650と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系660と、プロジェクタ内部を冷却するための冷却ファン670と、プロジェクタ600の全体を制御する制御部680と、を備えている。冷却ファン670を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
図25(A)〜(C)は、本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。図25(A)は携帯電話700の外観を示しており、図25(B)は、内部構成の例を示している。携帯電話700は、携帯電話700の動作を制御するMPU710と、ファン720と、燃料電池730とを備えている。燃料電池730は、MPU710やファン720に電源を供給する。ファン720は、燃料電池730への空気供給のために携帯電話700の外から内部へ送風するため、或いは、燃料電池730で生成される水分を携帯電話700の内部から外に排出するためのものである。なお、ファン720を図25(C)のようにMPU710の上に配置して、MPU710を冷却するようにしてもよい。ファン720を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
図26は、本発明の実施例によるモータ/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。この自転車800は、前輪にモータ810が設けられており、サドルの下方のフレームに制御回路820と充電池830とが設けられている。モータ810は、充電池830からの電力を利用して前輪を駆動することによって、走行をアシストする。また、ブレーキ時にはモータ810で回生された電力が充電池830に充電される。制御回路820は、モータの駆動と回生とを制御する回路である。このモータ810としては、上述した各種のブラシレスモータを利用することが可能である。
図27は、本発明の実施例によるモータを利用したロボットの一例を示す説明図である。このロボット900は、第1と第2のアーム910,920と、モータ930とを有している。このモータ930は、被駆動部材としての第2のアーム920を水平回転させる際に使用される。このモータ930としては、上述した各種のブラシレスモータを利用することが可能である。
実施例における電動モータのモータ本体の構成を示す断面図である。 実施例と比較例のステータ部における磁束密度の実験結果を示す説明図である。 磁石列とコイル列の位置関係、及び、磁気センサ出力とコイルの逆起電力波形との関係を示す説明図である。 コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。 モータの正転動作の様子を示す説明図である。 モータの逆転動作の様子を示す説明図である。 モータの移動方向の制御手順を示すフローチャートである。 磁気ヨーク20の各種の具体的な構造例を示す説明図である。 実施例のモータの駆動制御回路の構成を示すブロック図である。 ドライバ回路の内部構成を示す図である。 コイルの各種の巻き方を示す説明図である。 駆動信号生成部の内部構成と動作を示す説明図である。 センサ出力波形と駆動信号波形の対応関係を示す説明図である。 PWM部の内部構成を示すブロック図である。 モータ正転時のPWM部の動作を示すタイミングチャートである。 モータ逆転時のPWM部の動作を示すタイミングチャートである。 励磁区間設定部の内部構成と動作を示す説明図である。 実施例のモータを矩形波で駆動した場合と、正弦波で駆動した場合の各種の信号波形を比較して示す説明図である。 従来の2相モータと、実施例の単相モータの結線状態と動作を比較して示す説明図である。 従来のモータと実施例のモータの特性を比較して示す説明図である。 モータ本体の他の構成を示す断面図である。 モータ本体の他の構成を示す断面図である。 本発明の他の実施例における3相ブラシレスモータの概略構成を示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。 本発明の実施例によるモータ/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用したロボットの一例を示す説明図である。
符号の説明
10…ステータ部
11〜14…電磁コイル
20…磁気ヨーク
21…板状部材(位置決め部材)
22…コア部材(磁性体コア)
30…ロータ部
31〜34…永久磁石
36…磁気ヨーク
40…磁気センサ
42…ホール素子
44…バイアス調整部
46…ゲイン調整部
100…モータ本体
102…ケーシング
112…回転軸
114…軸受け部
120…回路基板
200…駆動制御回路
220…CPU
240…駆動信号生成部
250…ドライバ回路
510…基本クロック生成回路
520…分周器
530…PWM部
531…カウンタ
533…EXOR回路
535…駆動波形形成部
540…レジスタ
550…乗算器
560…乗算器
560…符号化部
570…AD変換部
580…レジスタ
590…励磁区間設定部
592…電子可変抵抗器
594,596…電圧比較器
598…OR回路
600…プロジェクタ
610R,610G,610B…光源
640R,640G,640B…液晶ライトバルブ
650…クロスダイクロイックプリズム
660…投写レンズ系
670…冷却ファン
680…制御部
700…携帯電話
710…MPU
720…ファン
730…燃料電池
800…電動自転車(電動アシスト自転車)
810…モータ
820…制御回路
830…充電池
900…ロボット
910…アーム
920…アーム
930…モータ
1000…リニアモータ
1100…固定ガイド部
1110…永久磁石
1120…レール
1140…ベアリング部
1200…移動部
1210…電磁コイル
1220…磁気ヨーク
1250…駆動制御部

Claims (5)

  1. ブラシレスモータであって、
    N個(Nは以上の整数)の電磁コイルをそれぞれ有するM相(Mは)のコイル群を備えた第1の駆動部材と、
    複数の永久磁石を有し、前記第1の駆動部材に対して相対的に移動可能な第2の駆動部材と、
    前記第1の駆動部材に設けられて前記磁石列と前記コイル列の相対位置を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの出力信号を利用して、前記コイル列を駆動するための印加電圧を生成する駆動制御回路と、
    を備え、
    前記第1の駆動部材は、2(M×N)個の磁性体コアを有しており、
    前記3相のうちの各相に割り当てられた2N個の磁性体コアを順に見たときに前記磁性体コアに交互に前記電磁コイルが巻かれているとともに、3相のすべての前記2(M×N)個の磁性体コアを順に見たときにも前記磁性体コアに交互に前記電磁コイルが巻かれていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項記載のブラシレスモータであって、
    前記磁気センサは、前記磁石列と前記コイル列の相対位置に応じて、アナログ的変化を示す出力信号を出力するセンサである、ブラシレスモータ。
  3. 請求項記載のブラシレスモータであって、
    前記駆動制御回路は、前記磁気センサの出力信号のアナログ的変化を利用したPWM制御を実行することによって前記駆動信号を生成するPWM制御回路を含む、ブラシレスモータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータによって駆動される被駆動部材と、
    を備える装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のブラシレスモータを備える移動体。
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