JP2009195050A - 電動機 - Google Patents

電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009195050A
JP2009195050A JP2008034315A JP2008034315A JP2009195050A JP 2009195050 A JP2009195050 A JP 2009195050A JP 2008034315 A JP2008034315 A JP 2008034315A JP 2008034315 A JP2008034315 A JP 2008034315A JP 2009195050 A JP2009195050 A JP 2009195050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
drive signal
motor
signal
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008034315A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5151530B2 (ja
Inventor
Kesatoshi Takeuchi
啓佐敏 竹内
勇 ▲瀬▼下
Isamu Seshimo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008034315A priority Critical patent/JP5151530B2/ja
Publication of JP2009195050A publication Critical patent/JP2009195050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5151530B2 publication Critical patent/JP5151530B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Brushless Motors (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】従来に比べてさらに高効率に電動機を駆動することができると共に、電動機が確実な始動性を有することのできる技術を提供する。
【解決手段】電動機100は、複数の永久磁石31〜34を有する第1の駆動部材30と、複数の電磁コイル11〜14を有する第2の駆動部材10と、第1の駆動部材30と第2の駆動部材10とが相対運動している場合に電磁コイル13に発生する誘起電圧波形に近似する波形の信号を出力するセンサ用コイル44と、第1の駆動部材30と第2の駆動部材10との相対位置を検出する位置センサ40と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機の駆動信号の生成に関するものである。
従来、電動機に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
国際公開番号WO 2005/112230 A1
この従来技術では、ホール素子から出力される正弦波形に基づいて、電磁コイルを励磁するための駆動信号を生成している。
しかし、ホール素子からの正弦波形は、電磁コイルに発生する逆起電力の波形を近似したものに過ぎなかった。このため、最適な効率でモータを駆動できない場合があるという問題があった。
本発明は、従来に比べてさらに高効率に電動機を駆動すると共に、電動機が確実な始動性を有することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
電動機であって、
複数の永久磁石を有する第1の駆動部材と、
複数の電磁コイルを有する第2の駆動部材と、
前記第1の駆動部材と前記第2の駆動部材とが相対運動している場合に前記電磁コイルに発生する誘起電圧波形に近似する波形の信号を出力するセンサ用コイルと、
前記第1の駆動部材と前記第2の駆動部材との相対位置を検出する位置センサと、
を備える、電動機。
適用例1の電動機では、センサ用コイルと、位置センサとを備えるので、従来に比べてさらに高効率に電動機を駆動することができると共に、電動機が確実な始動性を有することができる。
[適用例2]
適用例1記載の電動機であって、さらに、
駆動信号を生成する駆動信号生成部を備え、
前記駆動信号生成部は、
少なくとも前記位置センサの出力波形に基づいて、前記駆動信号を生成する第1のモードと、
少なくとも前記センサ用コイルの出力波形に基づいて、前記駆動信号を生成する第2のモードと、
を有する、電動機。
適用例2の電動機では、駆動信号生成部は、位置センサの出力波形に基づいて駆動信号を生成する第1のモードと、センサ用コイルの出力波形に基づいて駆動信号を生成する第2のモードと、を有するので、従来に比べてさらに高効率に電動機を駆動することができると共に、電動機が確実な始動性を有することができる。
[適用例3]
適用例2記載の電動機であって、
前記駆動信号生成部は、
前記第1のモードでは、前記駆動信号の波形が、前記位置センサの出力波形と同期した矩形波となるように、前記駆動信号を生成し、
前記第2のモードでは、前記駆動信号の実効的な波形が、前記センサ用コイルの出力波形を模擬した形状となるように、前記駆動信号を生成する、電動機。
適用例3の電動機では、第1のモードにおいては、位置センサの出力波形と同期した矩形波となるように駆動信号を生成し、第2のモードにおいては、駆動信号の実効的な波形がセンサ用コイルの出力波形となるように、駆動信号を生成するので、従来に比べてさらに高効率に電動機を駆動することができると共に、電動機が確実な始動性を有することができる。
[適用例4]
適用例2または3記載の電動機であって、
前記駆動信号生成部は、
前記電動機の始動時には、前記第1のモードで前記駆動信号を生成し、
前記電動機の始動後において所定の条件を満たした後に、前記第2のモードで前記駆動信号を生成する、電動機。
[適用例5]
適用例4記載の電動機であって、
前記駆動信号生成部は、
前記電動機の始動時には、前記第1のモードで前記駆動信号を生成し、
前記電動機の始動後において、
(i)前記電動機の回転速度が所定の回転速度閾値を超えるという条件と、
(ii)前記電動機の始動後から所定の期間が経過するという条件と、
(iii)前記センサ用コイルの出力波形の振幅の大きさが所定の振幅閾値を超えるという条件と、
のうちの少なくとも1つの条件を満たした後に、前記第2のモードで前記駆動信号を生成する、電動機。
電動機の停止時には、センサ用コイルからの信号が発生していないため、電動機の始動時にはセンサ用コイルの出力信号を利用することはできない。そこで、適用例4および適用例5の電動機では、始動時には第1のモードで駆動信号を生成するので、電動機を確実に始動させることができる。
[適用例6]
適用例1ないし5のいずれかに記載の電動機であって、
前記センサ用コイルの形状は、前記センサ用コイルの平均的な周形状が、前記電磁コイルの平均的な周形状と、相似形となるような形状である、電動機。
適用例6の電動機では、電磁コイルに発生する逆起電力波形と、センサ用コイルの出力波形とがより近似した形状となるので、従来に比べてさらに高効率に電動機を駆動することができる。
[適用例7]
適用例1ないし6のいずれかに記載の電動機であって、
前記センサ用コイルは、前記第2の駆動部材が有する回路基板に配線パターンとして形成されている、電動機。
適用例7の電動機によれば、センサ用コイルを設置する場所の省スペース化を図ることができる。
[適用例8]
適用例7記載の電動機であって、
前記センサ用コイルは、前記電磁コイルを前記回路基板に投影した位置に設けられている、電動機。
適用例8の電動機では、電磁コイルに発生する逆起電力波形と、センサ用コイルからの出力波形の位相を一致させることができる。
[適用例9]
適用例1ないし8のいずれかに記載の電動機であって、さらに、
前記センサ用コイルの出力信号の振幅が所定値となるように、前記出力信号の振幅を調整する振幅調整部を備える、電動機。
適用例9の電動機によれば、センサ用コイルからの出力波形が変動している場合であっても、センサ用コイル信号を安定して利用することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、電動機の駆動制御方法および装置、駆動制御システム、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、それらの方法または装置を用いたプロジェクタ、携帯機器、移動体、ロボット、電子機器等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を、実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.モータ本体の構成と動作の概要:
A2.回路の構成:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A1.モータ本体の構成と動作の概要:
図1は、本発明の一実施例としてのブラシレスモータのモータ本体100の構成を示す説明図である。このモータ本体100は、外形がそれぞれ略円筒状のステータ部10及びロータ部30を有している。ステータ部10(図1(B))は、回路基板120を備えており、回路基板120上には、4つの電磁コイル11〜14と、磁気センサ40とが設けられている。磁気センサ40は、ロータ部30の位置(すなわちモータの位相)を検出するためのものである。さらに、電磁コイル13の下側部分の回路基板120の表面には、センサ用コイル44が回路の配線パターンとして形成されている。センサ用コイル44は、ロータ部30が回転した場合に逆起電力を発生させ、この逆起電力の波形であるセンサ用コイル信号CSAを出力する。なお、回路基板120は、ケーシング102に固定されており、ケーシング102の蓋は、図示が省略されている。ステータ部10の下側には、磁気ヨーク20(図1(A),(C)参照)が設けられている。この磁気ヨーク20は、電磁コイル11〜14に対応する位置に磁性体部材が設けられており、コイルの無い位置では磁性体部材が打ち抜かれている。但し、この磁気ヨーク20は、電磁コイル11〜14から若干回転した状態(図1(C)の状態)で固定される。この理由については後述する。
ロータ部30(図1(D))は、4つの永久磁石31〜34を有しており、ロータ部30の中心軸が回転軸112を構成している。これらの磁石の磁化方向は図1(D)において紙面と垂直な方向であり、これは図1(A)における上下方向に相当する。
図2は、センサ用コイル44の形状を示す説明図である。図2(A)に示すように、センサ用コイル44は、回路基板120の表面に略扇形状の配線パターンとして形成されている。図2(B)は、センサ用コイル44の内周部と外周部の輪郭線を描いた図である。同様に、図2(C)は、電磁コイル13(図1(B))の内周部と外周部の輪郭線を描いた図である。図2(B)と図2(C)とに示された破線SL44,SL13は、それぞれ、内周部の輪郭線と外周部の輪郭線との中間を通る線である。以下では、破線SL44が描く形状を、センサ用コイル44の「平均的な周形状」と呼び、破線SL13が描く形状を、電磁コイル13の「平均的な周形状」と呼ぶ。ここで、センサ用コイル44の平均的な周形状は、電磁コイル13の平均的な周形状と相似形となるようにすることが好ましく、両者が一致することが特に好ましい。こうすれば、センサ用コイル44が出力するセンサ用コイル信号CSAの波形を、電磁コイル13に発生する逆起電力の波形とほぼ同じ形状とすることができるからである。
図3は、磁石列と電磁コイル列の位置関係、及び、電磁コイルの逆起電力波形と磁気センサ信号とセンサ用コイル信号との関係を示す説明図である。なお、「逆起電力」を「誘起電圧」とも呼ぶ。図3(A)に示すように、4つの磁石31〜34は、一定の磁極ピッチPmで配置されており、隣接する磁石同士が逆方向に磁化されている。また、電磁コイル11〜14は、一定のピッチPcで配置されており、隣接するコイル同士が逆向きに励磁される。この例では、磁極ピッチPmはコイルピッチPcに等しく、電気角でπに相当する。なお、電気角の2πは、駆動信号の位相が2πだけ変化したときに移動する機械的な角度又は距離に対応づけられる。本実施例では、駆動信号の位相が2πだけ変化すると、ロータ部30が磁極ピッチPmの2倍だけ移動する。
4つの電磁コイル11〜14のうち、第1、第3の電磁コイル11,13は同一の位相の駆動信号で駆動され、第2、第4の電磁コイル12,14は第1,第3の電磁コイル11,13の駆動信号から180度(=π)だけ位相がずれた駆動信号で駆動される。通常の二相駆動は2つの相(A相とB相)の駆動信号の位相が90度(=π/2)ずれており、位相のずれが180度(=π)の場合は無い。また、モータの駆動方法において、位相が180度(=π)ずれた2つの駆動信号は、同じ位相であると見なされる場合が多い。従って、本実施例のモータにおける駆動方法は、単相駆動であると考えることができる。
図3(A)は、モータ停止時における磁石31〜34と電磁コイル11〜14の位置関係を示している。本実施例のモータでは、回路基板120の下側に設けられた磁気ヨーク20が、各電磁コイルの中心よりもロータ部30の正転方向に若干ずれた位置に設けられている。従って、モータ停止時には、各コイルの磁気ヨーク20が磁石31〜34によって引きつけられ、磁気ヨーク20が各磁石31〜34の中心と向かい合う位置でロータ部30が停止する。この結果、各電磁コイル11〜14の中心が、各磁石31〜34の中心からずれた位置でモータが停止することになる。また、この時、磁気センサ40も、隣接する磁石の境界から若干ずれた位置にある。この停止位置における位相はαである。位相αはゼロでは無いが、ゼロに近い小さな値(例えば約5度〜10度)である。
図3(B)は、電磁コイルに発生する逆起電力の波形の例を示しており、図3(C)は、磁気センサ40の出力波形の例を示している。図3(D)は、センサ用コイル44の出力波形の例を示している。磁気センサ40は、モータ運転時の電磁コイルの逆起電力と同期した矩形のセンサ信号SSAを発生することができる。センサ用コイル44は、モータ運転時の電磁コイルの逆起電力とほぼ相似形状のセンサ用コイル信号CSAを発生することができる。なお、電磁コイルの逆起電力と、センサ用コイル信号CSAの値は、モータの回転数とともに上昇する傾向にある。磁気センサ40としては、例えばホール効果を利用したホールICを採用することができる。この例では、センサ信号SSAは、矩形信号であり、逆起電力Ecおよびセンサ用コイル信号CSAは、いずれも正弦波か、正弦波に近い波形である。後述するように、このモータの駆動制御部は、センサ信号SSAと、センサ用コイル信号CSAとを利用して、逆起電力Ecとほぼ相似波形の電圧を各電磁コイル11〜14に印加する。
ところで、電動モータは、機械的エネルギと電気的エネルギとを相互に変換するエネルギ変換装置として機能するものである。そして、コイルの逆起電力は、電動モータの機械的エネルギが電気的エネルギに変換されたものである。従って、コイルに印加する電気的エネルギを機械的エネルギに変換する場合(すなわちモータを駆動する場合)には、逆起電力と相似波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、以下に説明するように、「逆起電力と相似波形の電圧」は、逆起電力と逆向きの電流を発生する電圧を意味している。
図4は、コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。ここで、コイルは逆起電力Ecと抵抗とで模擬されている。また、この回路では、印加電圧E1及びコイルと並列に電圧計Vが接続されている。コイルに電圧E1を印加してモータを駆動すると、印加電圧E1と逆の電流を流す方向に逆起電力Ecが発生する。モータが回転している状態でスイッチSWを開放すると、電圧計Vで逆起電力Ecを測定することができる。スイッチSWを開放した状態で測定される逆起電力Ecの極性は、スイッチSWを閉じた状態で測定される印加電圧E1と同じ極性である。上述の説明において「逆起電力とほぼ相似波形の電圧を印加する」という文言は、このような電圧計Vで測定された逆起電力Ecと同じ極性を有するほぼ相似形状の波形を有する電圧を印加することを意味している。
上述したように、モータを駆動する場合には、逆起電力と相似波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、正弦波状の逆起電力波形で極性が反転する位置をπ位相点としたときのπ/2位相点の近傍(電圧0の近傍)ではエネルギ変換効率が比較的低く、反対に、逆起電力波形のピーク近傍ではエネルギ変換効率が比較的高いことが理解できる。逆起電力と相似波形の電圧を印加してモータを駆動すると、エネルギ変換効率の高い期間において比較的高い電圧を印加することになるので、モータ効率が向上する。一方、例えば単純な矩形波でモータを駆動すると、逆起電力がほぼ0となるπ位相点の位置(中位点)の近傍においてもかなりの電圧が印加されるので、モータ効率が低下する。また、このようにエネルギ変換効率の低い期間において電圧を印加すると、渦電流により回転方向以外の方向の振動が生じ、これによって騒音が発生するという問題も生じる。
上述の説明から理解できるように、逆起電力と相似波形の電圧を印加してモータを駆動すると、モータ効率を向上させることができ、また、振動や騒音を低減することができるという利点がある。本実施例では、センサ用コイル信号CSAを利用して、逆起電力と相似波形の電圧をモータに印加する。
図5(A)〜(E)は、モータ本体100の正転動作の様子を示す説明図である。図5(A)は、停止時の磁石31〜34と電磁コイル11〜14の位置関係を示しており、図3(A)に対応する図である。なお、磁気ヨーク20は、実際には電磁コイル11〜14の下側に設けられているが、図示の便宜上、電磁コイル11〜14の上側に描いている。また、センサ用コイル44は図示を省略している。図5(A)の状態において電磁コイル11〜14を励磁すると、破線の矢印で示す反発力が電磁コイル11〜14と磁石31〜34との間に生じる。この結果、ロータ部30は、正転方向(図の右方向)に始動される。
図5(B)は、位相がπ/2まで進んだ状態を示している。この状態では、吸引力(実線の矢印)と反発力(破線の矢印)とが発生して、大きな駆動力が発生する。図5(C)は、位相が(π−α)まで進んだ状態を示している。位相がπとなるタイミングでコイルの励磁方向が逆転して、図5(D)の状態となる。図5(D)の状態の近傍でモータが停止すると、図5(E)に示すように、磁気ヨーク20が各磁石31〜34に引きつけられた位置でロータ部30が停止する。この位置は、位相が(π+α)の位置となる。このように、本実施例のモータは、位相がα±nπ(nは整数)の位置で停止することが理解できる。
図6(A)〜(E)は、モータ本体100の逆転動作の様子を示す説明図である。図6(A)は、停止時の状態を示しており、図5(A)と同じものである。この停止状態から逆転するために、仮に図5(A)と逆方向に電磁コイル11〜14を励磁すると、磁石31〜34と電磁コイル11〜14との間に吸引力(図示せず)が働くことになる。この吸引力は、ロータ部30を逆転させる方向に働く。しかしながら、この吸引力はかなり弱いため、磁石31〜34と磁気ヨーク20との間の吸引力に打ち勝ってロータ部30を逆転させることができない場合がある。
そこで、本実施例では、逆転動作を行う場合にも、始動時は図6(A)に示すように正転方向に動作させる。そして、ロータ部30が所定量だけ回転した後に(例えば位相が約π/2進んだところで)、図6(B)のように駆動信号を反転して逆転動作を開始させる。こうして、ロータ部30が一旦逆転し始めると、その後、ロータ部30の慣性によって最初の停止位置(位相=α)を通過することができる(図6(C))。その後、位相が0となるタイミングでコイルの励磁方向が逆転する。図6(D)は位相が−π/2の状態を示しており、図6(E)は位相が−π+αの状態を示している。図6(E)の状態の近傍でモータが停止すると、磁気ヨーク20が各磁石31〜34に引きつけられた位置(位相=−π+α)でロータ部30が停止する。
図7は、モータの移動方向の制御手順を示すフローチャートである。この手順は、後述する駆動制御部によって実行される。ステップS10では、まず正方向に駆動制御を開始する。ステップS20では、目的とする移動方向が正方向であるか否かが判定される。なお、移動方向は、ステップS10の前に操作員によって駆動制御部に入力されている。目的とする移動方向が正方向の場合には、そのまま正方向の駆動制御が継続される。一方、目的とする移動方向が逆方向の場合には、ステップS30において、逆転すべき所定のタイミングに達するまで待機する。そして、逆転すべきタイミングに達すると、ステップS40において逆方向の駆動制御が開始される。
以上のように、本実施例のモータでは、位相がα±nπ(αはゼロ及びnπでない所定の値、nは整数)の位置でモータが停止するので、デッド・ロック・ポイントが発生しない。従って、始動コイルを必要とせずに、常に始動することが可能である。また、本実施例のモータでは、停止状態から所定量だけ正転させた後に逆転させることによって、逆転動作を実現することが可能である。
A2.回路の構成:
図8は、ブラシレスモータのシステム全体の構成を示すブロック図である。このブラシレスモータシステムは、モータ本体100と、制御回路200と、電源ユニット550と、を備えている。モータ本体100は、前述したように、4つの電磁コイル11〜14と、4つの永久磁石31〜34と、磁気センサ40と、センサ用コイル44とを備えている。制御回路200は、駆動制御部400と、ドライバ回路250と、回生制御部510と、電力回生回路520と、CPU220とを備えている。なお、制御回路200は、図1で示したモータ本体100の回路基板120内に設けることとしてもよく、また、モータ本体100とは別の外部回路として設けることとしてもよい。
駆動制御部400は、センサ信号SSAおよびセンサ用コイル信号CSAを入力とし、駆動信号DRVA1,2を生成する。駆動制御部400の内部構成については後述する。駆動信号DRVA1,2は、ドライバ回路250に供給される。ドライバ回路250は、この駆動信号DRVA1,2に基づいて、4つの電磁コイル11〜14を励磁し、モータ本体100を駆動させる。
回生制御部510は、電磁コイル11〜14に発生する電力を回生する場合に、電力回生回路520を機能させる。電力回生回路520は、電力回生時に、電磁コイル11〜14から回生された電力を電源ユニット550に供給する。CPU220は、バス221によって、駆動制御部400と、回生制御部510とに接続されており、各種の設定値を書き換えることが可能である。
電源ユニット550は、電源電圧VCCを生成し、電源電圧VCCを制御回路200に供給する。また、電源ユニット550は、電力回生回路520からの回生電力を受けて、内部に備える蓄電器の充電を行うこともできる。なお、このブラシレスモータで電力回生を行わない場合には、回生制御部510と、電力回生回路520と、電源ユニット550内の蓄電器は、省略可能である。
図9は、ドライバ回路250の内部構成を示す説明図である。このドライバ回路250は、H型ブリッジ回路を構成する4つのトランジスタ251〜254を有している。上アームのトランジスタ251,253のゲート電極の前には、レベルシフタ255,256が設けられている。但し、レベルシフタは省略してもよい。ドライバ回路250のトランジスタ251〜254は、スイッチング信号として機能する駆動信号DRVA1,DRVA2に応じてオン/オフし、この結果、電磁コイル11〜14に供給電圧VSUPが断続的に供給される。符号IA1,IA2が付された矢印は、駆動信号DRVA1,DRVA2がHレベルの場合に流れる電流方向をそれぞれ示している。なお、ドライバ回路としては、複数のスイッチング素子で構成される種々の構成の回路を利用可能である。
図10は、ドライバ回路の他の構成を示す説明図である。このドライバ回路は、1組目の電磁コイル11,13用の第1のブリッジ回路250aと、2組目の電磁コイル12,14用の第2のブリッジ回路250bとで構成されている。ブリッジ回路250a,250bのそれぞれは、4つのトランジスタ251〜254で構成されており、この構成は図9に示したものと同じである。トランジスタ251,253のゲート電極の前には、レベルシフタ255,256が設けられている。但し、レベルシフタは省略してもよい。第1のブリッジ回路250aにおいては、第1の駆動信号DRVA1がトランジスタ251,254に供給されており、第2の駆動信号DRVA2が他のトランジスタ252,253に供給されている。一方、第2のブリッジ回路250bにおいては、逆に、第1の駆動信号DRVA1がトランジスタ252,253に供給されており、第2の駆動信号DRVA2がトランジスタ251,254に供給されている。この結果、図10(B),(C)に示すように、第1のブリッジ回路250aと第2のブリッジ回路250bでは動作が逆転している。従って、第1のブリッジ回路250aで駆動される1組目のコイル11,13と、第2のブリッジ回路250bで駆動される2組目のコイル12,14とは、互いに位相がπだけずれている。一方、図9に示した回路では、1組目のコイル11,13の巻き方と、2組目のコイル12,14の巻き方が逆になっており、この巻き方によって2組の位相をπだけずらしている。このように、図9のドライバ回路と図10のドライバ回路のいずれを用いても、2組のコイルの位相が互いにπだけずれる点は同じであり、両者共に1相モータを実現している点に変わりは無い。
図11は、電磁コイル11〜14の各種の巻き方を示す説明図である。この例のように、巻き方を工夫することによって、隣接するコイルを常に逆方向に励磁させることが可能である。
図12は、駆動制御部400(図8)が駆動信号DRVA1,2を生成する過程において利用する各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。この図12には、電磁コイルに発生する逆起電力波形と、センサ信号SSAと、センサ用コイル信号CSAと、デジタル値AGCと、切替信号Smと、駆動信号DRVA1,2とが示されている。デジタル値AGCは、センサ用コイル信号CSAをAD変換し、振幅が所定値となるようにゲイン調整をして得られた信号である。なお、デジタル値AGCは、実際には多値のデジタル信号であるが、この図12では、便宜上、アナログ波形として描かれている。切替信号Smは、モータの回転速度が所定以上になった場合にHレベルに立ち上がる信号である。
駆動信号DRVA1,2は、切替信号SmがLレベルを示している期間では、センサ信号SSAに同期した矩形信号であり、切替信号SmがHレベルを示している期間では、実効値がデジタル値AGCと等しくなるようにPWM制御された信号である。PWM制御の方法については、後に詳述する。このように、駆動信号DRVA1,2の波形が、センサ信号SSAに同期した矩形信号として生成されるモードを「第1のモード」と呼び、駆動信号DRVA1,2の波形が、センサ用コイル信号CSAの波形に基づいて生成されるモードを「第2のモード」と呼ぶ。
本実施例では、モータの始動時には第1のモードで駆動し、モータが所定の速度に達した後には第2のモードで駆動する。ここで、モータの始動時には第2のモードとしない理由は、モータの停止時にはセンサ用コイル44に逆起電力が発生していないため、センサ用コイル信号CSAに基づいて駆動信号DRVA1,2を生成することができないためである。したがって、モータの始動時には、センサ信号SSAの矩形信号を利用してモータを始動させ、モータが所定の速度に達してセンサ用コイル44に逆起電力が安定して発生するようになった後は、センサ用コイル信号CSAを利用したPWM制御を行うことにより、効率よくモータを駆動することができる。
なお、第1の駆動信号DRVA1と第2の駆動信号DRVA2は、実際には別々の2つの信号であるが、この図13では、便宜上、第1の駆動信号DRVA1を正側の信号として描き、第2の駆動信号DRVA2を負側の信号として描いている。また、図12で示した各種の信号の詳細については後述する。
図13は、駆動制御部400の内部構成を示すブロック図である。駆動制御部400は、基本クロック信号生成部402と、分周器404と、PWM部530と、駆動信号切替部408と、正逆方向指示部410と、回転速度検出部412と、乗算器413と、絶対値化部414と、電圧指令値レジスタ416と、励磁区間設定部418と、アンプ部420と、AD変換部422と、自動ゲイン調整部424(AGC部424)とを備えている。
基本クロック信号生成部402は、所定の周波数を有するクロック信号PCLを発生する回路であり、例えばPLL回路で構成される。分周器404は、このクロック信号PCLの1/Naの周波数を有するクロック信号SDCを発生する。この分周値Naの値は、予めCPU220によって所定の一定値に設定される。なお、基本クロック信号生成部402は、PLL回路以外にも、固定発振源である水晶やセラミック等でも実現することが可能である。
正逆方向指示部410内には、モータの回転方向を示す値RIがCPU220によって設定される。本実施例では、正逆方向指示値RIがLレベルのときにモータが正転し、Hレベルのときに逆転する。
センサ用コイル信号CSAは、アンプ部420に供給され、増幅される。このセンサ用コイル信号CSA(図12)は、電磁コイル13に発生する逆起電力波形に同期した正弦波か正弦波に近い信号であり、モータの回転速度が大きくなると振幅も大きくなる。センサ用コイル信号CSAは、増幅後に、AD変換部422に供給される。AD変換部422は、センサ用コイル信号CSAをAD変換し、センサ用コイル信号CSAのデジタル値ADCを生成する。なお、AD変換部422は、AD変換のサンプリング周波数としてクロック信号SDCを用いる。
自動ゲイン調整部424は、デジタル値ADCを入力とし、デジタル値ADCの振幅の最大値が所定の値となるように、デジタル値ADCのゲインを調整し、調整後のデジタル値AGC(図12)を出力する。デジタル値AGCは、例えば正側の所定の範囲(例えば+127〜+0)と負側の所定の範囲(例えば−0〜−127)の値を取る。自動ゲイン調整部424の内部構成については後述する。
絶対値化部414は、デジタル値AGCの絶対値Xaを出力する。電圧指令値レジスタ416は、CPU220によって設定された電圧指令値Yaを格納する。この電圧指令値Yaは、後述する励磁区間信号Eaとともに、モータの印加電圧を設定する値として機能するものであり、例えば0〜1.0の値を取る。仮に、非励磁区間を設けずに全区間を励磁区間とするように励磁区間信号Eaを設定した場合には、Ya=0は印加電圧をゼロとすることを意味し、Ya=1.0は印加電圧を最大値とすることを意味する。乗算器413は、絶対値化部414から出力された絶対値Xaと、電圧指令値Yaとを乗算して整数化し、その乗算値INTを駆動信号切替部408に供給する。
回転速度検出部412は、センサ信号SSAの周波数に基づいて電動機の回転速度を検知し、電動機の回転速度が所定の値を超えた場合にHレベルに立ち上がる切替信号Smを出力する(図12)。駆動信号切替部408は、この切替信号SmがLレベルを示している場合には、パルス値Maとして、所定の最大パルス値Mamax(=分周値Na)の値を出力し、切替信号SmがHレベルを示している場合には、パルス値Maとして、乗算値INTの値を出力する。ここで、最大パルス値Mamaxの値を分周値Naと同じにする理由については、後述する。励磁区間設定部418は、駆動信号DRVA1,2の励磁区間EPと、非励磁区間NEPとを規定する励磁区間信号Eaを生成する。なお、励磁区間設定部418は、省略することが可能である。
PWM部530は、クロック信号PCL,SDCと、駆動信号切替部408から供給されるパルス値Maと、正逆方向指示部410から供給される正逆方向指示値RIと、磁気センサ40から供給されるセンサ信号SSAと、励磁区間設定部418から供給される励磁区間信号Eaとに応じて、駆動信号DRVA1,DRVA2を生成する。このPWM部530の動作については後述する。
図14は、自動ゲイン調整部424の内部構成を示すブロック図である。図15は、自動ゲイン調整部424の入力信号と出力信号を示す説明図である。自動ゲイン調整部424は、最大値検出部430と、最大値記憶部432と、係数算出部434と、基準値記憶部436と、演算部438と、出力値記憶部440とを備えている。最大値検出部430は、センサ信号SSAが規定する一周期ごとに、デジタル値ADCが示す最大値Dmaxを検出する。
最大値記憶部432は、この最大値Dmaxをセンサ信号SSAが規定する一周期ごとに更新して記憶する。係数算出部434は、センサ信号SSAの一周期ごとに、基準値記憶部436に記憶されている基準値Gmaxを最大値Dmaxで除することにより、係数GKを算出する。この基準値Gmaxは、自動ゲイン調整部424から出力されるデジタル値AGCの振幅の最大値となる。演算部438は、入力されるデジタル値ADCに係数GKを掛けることにより、デジタル値AGCを生成する。出力値記憶部440は、デジタル値AGCを記憶しつつ、デジタル値AGCを出力する。以上のようにデジタル値ADCからデジタル値AGCを生成すると、デジタル値ADCの最大値Dmaxが変動している場合であっても、デジタル値AGCの最大値は基準値Gmaxとなる(図15)。
図16は、回転速度検出部412の内部構成と動作を示す説明図である。回転速度検出部412は、カウンタ値記憶部450と、カウンタ部452と、最大カウンタ値記憶部454と、切替信号設定部456とを備えている。カウンタ部452は、クロック信号SDCのパルスに応じて内部カウンタをカウントアップし、センサ信号SSAの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジにおいて内部カウンタを0にリセットする。また、カウンタ部452は、内部カウンタの値が最大カウンタ値記憶部454に記憶された最大カウンタ値Nmaxと等しくなった場合には、内部カウンタのカウントアップを中止する。カウンタ値記憶部450は、センサ信号SSAが立ち上がったタイミングおよび立ち下がったタイミングで、カウンタ部452の内部カウンタの値を、カウンタ値Nとして記憶する。切替信号設定部456は、カウンタ値記憶部450に記憶されたカウンタ値NがNmaxと等しい場合には、切替信号SmをLレベルとして出力し、一方、カウンタ値Nが最大カウンタ値Nmaxより小さい場合には、切替信号SmをHレベルとして出力する。この図16(B)のタイミングチャートは、最大カウンタ値Nmax=5として描かれている。なお、最大カウンタ値Nmaxの値は、CPU220によって書き換えることが可能である。
図17は、駆動信号切替部408の内部構成を示すブロック図である。駆動信号切替部408は、最大パルス値記憶部460と、セレクタ462とを備えている。これらは以下のように動作する。
図18は、駆動信号切替部408の動作を示すタイミングチャートである。なお、この図18には、参考として、デジタル値AGCとセンサ信号SSAも示されている。セレクタ462は、切替信号Smを入力とし、切替信号SmがLレベルを示している場合にはパルス値Maとして最大パルス値記憶部460に記憶されている最大パルス値Mamaxの値を出力し、一方、切替信号SmがHレベルを示している場合にはパルス値Maとして乗算値INTの値を出力する。なお、以下で示すように、最大パルス値Mamaxの値を分周値Naと同じにすることで、駆動信号DRVA1,2をセンサ信号SSAに同期した矩形信号とすることができる。
図19は、PWM部530の内部構成の一例を示すブロック図である。PWM部530は、カウンタ531と、EXOR回路533と、回転方向制御部535と、励磁区間制限回路537とを備えている。これらは以下のように動作する。
図20は、「第1のモード」でモータが正転する場合におけるPWM部530の動作を示すタイミングチャートである。この図20には、センサ信号SSAと、センサ用コイル信号CSAと、2つのクロック信号PCL,SDCと、パルス値Maと、カウンタ531内のカウント値CMと、カウンタ531の出力S1と、正逆方向指示値RIと、EXOR回路533の出力S2と、回転方向制御部535の出力信号PWM1,PWM2とが示されている。
カウンタ531(図19)は、クロック信号SDCの1期間毎に、クロック信号PCLに同期してカウント値CMを0までダウンカウントする動作を繰り返す。カウント値CMの初期値はパルス値Maに設定される。カウンタ531の出力S1は、カウント値CMが0で無い場合にはHレベルに設定され、カウント値CMが0になるとLレベルに立ち下がる。
EXOR回路533は、センサ信号SSAと正逆方向指示値RIとの排他的論理和を示す信号S2を出力する。モータが正転する場合には、正逆方向指示値RIがLレベルである。従って、EXOR回路533の出力S2は、センサ信号SSAと同じ信号となる。回転方向制御部535は、カウンタ531の出力S1と、EXOR回路533の出力S2とを入力とし、2つのPWM信号PWM1,PWM2を生成する。すなわち、カウンタ531の出力S1のうち、出力S2がHレベルを示している期間の出力S1を第1のPWM信号PWM1として出力し、出力S2がLレベルを示している期間の出力S1を第2のPWM信号PWM2として出力する。
ここで、「第1のモード」の場合には、パルス値Maの値は最大パルス値Mamaxであり、最大パルス値Mamaxは分周値Naと同じ値に設定される。そうすると、カウント値CMが0を示すことはなく、出力S1がLレベルに立ち下がることはない。したがって、図20で示すように、PWM信号PWM1,2をセンサ信号SSAに同期した矩形信号とすることができる。なお、図20では、出力S1とPWM信号PWM1,2には、クロック信号SDCと同期するタイミングの箇所にラインを示しているが、これは図22との比較を容易にするために記載したものであり、実際には、出力S1とPWM信号PWM1,2はこのタイミングでLレベルになるわけではなく、常にHレベルを示している。図23においても同様である。
図21は、励磁区間制限回路537の動作を示すタイミングチャートである。この図21には、センサ信号SSAと、励磁区間信号Eaと、2つのPWM信号PWM1,2と、2つの駆動信号DRVA1,2とが示されている。なお、励磁区間信号Eaの生成方法については後述する。
励磁区間制限回路537(図19)は、2つのAND回路538,539を備えている。第1のAND回路538は、励磁区間信号EaとPWM信号PWM1との論理積を示す駆動信号DRVA1を出力し、第2のAND回路539は、励磁区間信号EaとPWM信号PWM2との論理積を示す駆動信号DRVA2を出力する。なお、図21のセンサ信号SSAの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジ付近では、励磁区間信号EaがLレベルに立ち下がり、これによって非励磁区間NEPが設定されている。従って、この非励磁区間NEPでは、いずれの駆動信号DRVA1,DRVA2も出力されず、ハイインピーダンス状態に維持される。
図22は、「第2のモード」でモータが正転する場合におけるPWM部530の動作を示すタイミングチャートである。この「第2のモード」の場合には、パルス値Maの値は、乗算値INTに設定される。したがって、この「第2のモード」の場合におけるPWM信号PWM1,2の実効値は、センサ用コイル信号CSAに同期した正弦波となる。また、第2のモードでは、第1のモードよりもモータの回転速度が大きいため、センサ用コイル信号CSAの振幅が大きくなっている。なお、モータの回転速度が大きくなると、センサ信号SSAやセンサ用コイル信号CSAの周波数も大きくなるが、この図22では、便宜上、図20と同じ周波数で描いている。
図23は、「第1のモード」でモータが逆転する場合におけるPWM部530の動作を示すタイミングチャートである。図24は、「第2のモード」でモータが逆転する場合におけるPWM部530の動作を示すタイミングチャートである。モータ逆転時には、正逆方向指示値RIがHレベルに設定される。この結果、2つのPWM信号PWM1,2が図20および図22から入れ替わっており、モータが逆転することが理解できる。
図25は、励磁区間設定部418の内部構成と動作を示す説明図である。励磁区間設定部418は、上位比較値記憶部470と、下位比較値記憶部472と、2つの比較器474,476と、ORゲート478とを備えている。第1の比較器474は、デジタル値AGCと、上位比較値UCとを比較し、デジタル値AGCの値が上位比較値UCよりも大きい場合には、信号B1をHレベルとして出力する。一方、第2の比較器476は、デジタル値AGCと、下位比較値DCとを比較し、デジタル値AGCの値が下位比較値DCよりも小さい場合には、信号B2をHレベルとして出力する。ORゲート478は、信号B1と信号B2との論理和を、励磁区間信号Eaとして出力する。なお、上位比較値UCと下位比較値DCの値は、CPU220によって、任意の値に書き換えることも可能である。
図26は、電力回生回路520の内部構成を示す回路図である。電力回生回路520は、電磁コイル列11〜14に対してドライバ回路250と並列に接続されている。電力回生回路520は、ダイオードで構成される整流回路521と、スイッチングトランジスタ522とを備えている。回生制御部510によってスイッチングトランジスタ522がオン状態になると、電磁コイル11〜14で発生した電力を回生して蓄電器552を充電することが可能である。また、蓄電器552から電磁コイル12に電流を供給することも可能である。なお、蓄電器552は、電源ユニット550(図8)内に搭載されている。また、電力回生回路520と、蓄電器552と、回生制御部510は省略することも可能である。
このように、第1実施例では、磁気センサ40からの信号SSAとセンサ用コイル44からの信号CSAとを利用することにより、従来に比べてさらに高効率に電動機を駆動することができると共に、電動機を確実に始動させることができる。
なお、磁気センサ40(ホールIC)は、本発明における「位置センサ」に相当し、駆動制御部400は、本発明における「駆動信号生成部」に相当し、自動ゲイン調整部424は、本発明における「振幅調整部」に相当する。ロータ部30は、本発明における「第1の駆動部材」に相当し、ステータ部10は、本発明における「第2の駆動部材」に相当する。
B.第2実施例:
図27は、第2実施例における駆動制御部400bの構成を示すブロック図である。この駆動制御部400bは、駆動制御部400(図13)における駆動信号切替部408と、絶対値化部414と、PWM部530との代わりに、駆動信号選択部408bと、符号化部415と、PWM部530bとを備えている。
駆動信号選択部408bは、切替信号SmがLレベルを示している場合には、センサ信号SSAを出力し、切替信号SmがHレベルを示している場合には、デジタル値AGCを出力する。符号化部415は、センサ信号SSAが供給された場合には、センサ信号SSAの中位点がGNDとなるようにセンサ信号SSAをオフセットする。そして、符号化部415は、オフセット後のセンサ信号SSAの絶対値を絶対値Xaとして出力するとともに、オフセット後のセンサ信号SSAの正負の符号を正負符号Paとして出力する。また、符号化部415は、デジタル値AGCが供給された場合には、デジタル値AGCの絶対値を絶対値Xaとして出力するとともに、デジタル値AGCの正負の符号を正負符号Paとして出力する。なお、正負符号Paは、正の場合にはLレベルを示し、負の場合にはHレベルを示す信号である。
図28は、PWM部530bの内部構成を示すブロック図である。PWM部530bには、センサ信号SSAの代わりに、正負符号Paが供給されている。ここで、センサ信号SSAと、正負符号Paの波形とは、極性が反対である。したがって、回転方向制御部535bは、カウンタ531の出力S1のうち、出力S2がLレベルを示している期間の出力S1を第1のPWM信号PWM1として出力し、出力S2がHレベルを示している期間の出力S1を第2のPWM信号PWM2として出力する。
このように、駆動信号選択部408bを用いて、センサ信号SSAとデジタル値AGCとを選択しても、第1実施例と同様に、従来に比べてさらに高効率に電動機を駆動することが可能であると共に、電動機を確実に始動させることができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施例では、電動機の回転速度が所定の速度を超えた場合に「第1のモード」から「第2のモード」へと切り替えていたが、この代わりに、電動機の始動後の経過時間や、センサ用コイル信号CSAの振幅の大きさ等、所定の条件を満たした後に、「第1のモード」から「第2のモード」へと切り替えることも可能である。
C2.変形例2:
上記実施例では、センサ用コイル44は、回路基板の表面に配線パターンとして構成されていたが、この代わりに、銅線をコイル状に巻いて構成したセンサ用コイルを回路基板上に設置することとしてもよい。
C3.変形例3:
上記実施例では、センサ用コイル44は、電磁コイル13を回路基板に投影した位置に配線パターンとして形成されていたが、この代わりに、電磁コイル11〜14を投影した位置以外の位置に形成することとしてもよい。
C4.変形例4:
上記実施例では、位置センサとして、デジタル出力のホールICを用いていたが、この代わりに、ステータ部10とロータ部30との相対位置を検出する種々の位置センサを用いることができる。例えば、光学式のロータリーエンコーダ等を用いることが可能である。
C5.変形例5:
上記実施例では、電動機の始動後に第2のモードを利用していたが、電力回生時にも第2のモードを利用することとしてもよい。
C6.変形例6:
上記実施例では、単相駆動のブラシレスモータとして具体例を説明したが、本発明は、ニ相以上で駆動するブラシレスモータにも適用することが可能である。
C7.変形例7:
上記実施例では、平面ロータ型のブラシレスモータとして具体例を説明したが、本発明は、インナーロータ型やアウターロータ型のブラシレスモータにも適用することが可能である。
C8.変形例8:
上記実施例では、回転型のブラシレスモータとして具体例を説明したが、本発明は、リニア駆動のブラシレスモータにも適用することが可能である。
C9.変形例9:
本発明は、各種の装置に適用可能である。例えば、本発明は、ファンモータ、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モータなどの種々の装置のモータに適用可能である。本発明をファンモータに適用した場合には、上述した種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモータは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモータとして使用することができる。本発明のモータは、さらに、各種の家電機器や電子機器(PC、ネットワーク機器、デジタルテレビ等)のモータとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモータをスピンドルモータとして使用することが可能である。また、本発明によるモータは、移動体やロボット用のモータとしても利用可能である。
図29は、本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ600は、赤、緑、青の3色の色光を発光する3つの光源610R、610G、610Bと、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ640R、640G、640Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム650と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系660と、プロジェクタ内部を冷却するための冷却ファン670と、プロジェクタ600の全体を制御する制御部680と、を備えている。冷却ファン670を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
図30(A)〜(C)は、本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。図30(A)は携帯電話700の外観を示しており、図30(B)は、内部構成の例を示している。携帯電話700は、携帯電話700の動作を制御するMPU710と、ファン720と、燃料電池730とを備えている。燃料電池730は、MPU710やファン720に電源を供給する。ファン720は、燃料電池730への空気供給のために携帯電話700の外から内部へ送風するため、或いは、燃料電池730で生成される水分を携帯電話700の内部から外に排出するためのものである。なお、ファン720を図30(C)のようにMPU710の上に配置して、MPU710を冷却するようにしてもよい。ファン720を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
図31は、本発明の実施例によるモータ/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。この自転車800は、前輪にモータ810が設けられており、サドルの下方のフレームに制御回路820と充電池830とが設けられている。モータ810は、充電池830からの電力を利用して前輪を駆動することによって、走行をアシストする。また、ブレーキ時にはモータ810で回生された電力が充電池830に充電される。制御回路820は、モータの駆動と回生とを制御する回路である。このモータ810としては、上述した各種のブラシレスモータを利用することが可能である。
図32は、本発明の実施例によるモータを利用したロボットの一例を示す説明図である。このロボット900は、第1と第2のアーム910,920と、モータ930とを有している。このモータ930は、被駆動部材としての第2のアーム920を水平回転させる際に使用される。このモータ930としては、上述した各種のブラシレスモータを利用することが可能である。
本発明の一実施例としてのブラシレスモータのモータ本体の構成を示している。 センサ用コイルの形状を示す説明図である。 磁石列と電磁コイル列の位置関係及び電磁コイルの逆起電力波形と磁気センサ出力とセンサ用コイル信号との関係を示す説明図である。 コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。 モータ本体の正転動作の様子を示す説明図である。 モータ本体の逆転動作の様子を示す説明図である。 モータの移動方向の制御手順を示すフローチャートである。 ブラシレスモータのシステム全体の構成を示すブロック図である。 ドライバ回路の内部構成を示す説明図である。 ドライバ回路の他の構成を示す説明図である。 電磁コイルの各種の巻き方を示す説明図である。 駆動制御部が駆動信号を生成する過程において利用する各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。 駆動制御部の内部構成を示すブロック図である。 自動ゲイン調整部の内部構成を示すブロック図である。 自動ゲイン調整部の入力信号と出力信号を示す説明図である。 回転速度検出部の内部構成と動作を示す説明図である。 駆動信号切替部の内部構成を示すブロック図である。 駆動信号切替部の動作を示すタイミングチャートである。 PWM部の内部構成の一例を示すブロック図である。 「第1のモード」でモータが正転する場合におけるPWM部の動作を示すタイミングチャートである。 励磁区間制限回路の動作を示すタイミングチャートである。 「第2のモード」でモータが正転する場合におけるPWM部の動作を示すタイミングチャートである。 「第1のモード」でモータが逆転する場合におけるPWM部の動作を示すタイミングチャートである。 「第2のモード」でモータが逆転する場合におけるPWM部の動作を示すタイミングチャートである。 励磁区間設定部の内部構成と動作を示す説明図である。 電力回生回路の内部構成を示す回路図である。 第2実施例における駆動制御部の構成を示すブロック図である。 第2実施例におけるPWM部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。 本発明の実施例によるモータ/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用したロボットの一例を示す説明図である。
符号の説明
10…ステータ部
11〜14…電磁コイル
20…磁気ヨーク
30…ロータ部
31〜34…永久磁石
40…磁気センサ
44…センサ用コイル
100…モータ本体
102…ケーシング
112…回転軸
120…回路基板
200…制御回路
220…CPU
221…バス
250…ドライバ回路
250a…第1のブリッジ回路
250b…第2のブリッジ回路
251…トランジスタ
252…トランジスタ
253…トランジスタ
254…トランジスタ
255…レベルシフタ
256…レベルシフタ
400…駆動制御部
400b…駆動制御部
402…基本クロック信号生成部
404…分周器
408…駆動信号切替部
408b…駆動信号選択部
410…正逆方向指示部
412…回転速度検出部
413…乗算器
414…絶対値化部
415…符号化部
416…電圧指令値レジスタ
418…励磁区間設定部
420…アンプ部
422…AD変換部
424…自動ゲイン調整部
430…最大値検出部
432…最大値記憶部
434…係数算出部
436…基準値記憶部
438…演算部
440…出力値記憶部
450…カウンタ値記憶部
452…カウンタ部
454…最大カウンタ値記憶部
456…切替信号設定部
460…最大パルス値記憶部
462…セレクタ
470…上位比較値記憶部
472…下位比較値記憶部
474…第1の比較器
476…第2の比較器
478…ORゲート
510…回生制御部
520…電力回生回路
521…整流回路
522…スイッチングトランジスタ
530…PWM部
530b…PWM部
531…カウンタ
533…EXOR回路
535…回転方向制御部
537…励磁区間制限回路
550…電源ユニット
552…蓄電器
600…プロジェクタ
610R…光源
640R…液晶ライトバルブ
650…クロスダイクロイックプリズム
660…投写レンズ系
670…冷却ファン
680…制御部
700…携帯電話
720…ファン
730…燃料電池
800…自転車
810…モータ
820…制御回路
830…充電池
900…ロボット
910…第1のアーム
920…第2のアーム
930…モータ

Claims (15)

  1. 電動機であって、
    複数の永久磁石を有する第1の駆動部材と、
    複数の電磁コイルを有する第2の駆動部材と、
    前記第1の駆動部材と前記第2の駆動部材とが相対運動している場合に前記電磁コイルに発生する誘起電圧波形に近似する波形の信号を出力するセンサ用コイルと、
    前記第1の駆動部材と前記第2の駆動部材との相対位置を検出する位置センサと、
    を備える、電動機。
  2. 請求項1記載の電動機であって、さらに、
    駆動信号を生成する駆動信号生成部を備え、
    前記駆動信号生成部は、
    少なくとも前記位置センサの出力波形に基づいて、前記駆動信号を生成する第1のモードと、
    少なくとも前記センサ用コイルの出力波形に基づいて、前記駆動信号を生成する第2のモードと、
    を有する、電動機。
  3. 請求項2記載の電動機であって、
    前記駆動信号生成部は、
    前記第1のモードでは、前記駆動信号の波形が、前記位置センサの出力波形と同期した矩形波となるように、前記駆動信号を生成し、
    前記第2のモードでは、前記駆動信号の実効的な波形が、前記センサ用コイルの出力波形を模擬した形状となるように、前記駆動信号を生成する、電動機。
  4. 請求項2または3記載の電動機であって、
    前記駆動信号生成部は、
    前記電動機の始動時には、前記第1のモードで前記駆動信号を生成し、
    前記電動機の始動後において所定の条件を満たした後に、前記第2のモードで前記駆動信号を生成する、電動機。
  5. 請求項4記載の電動機であって、
    前記駆動信号生成部は、
    前記電動機の始動時には、前記第1のモードで前記駆動信号を生成し、
    前記電動機の始動後において、
    (i)前記電動機の回転速度が所定の回転速度閾値を超えるという条件と、
    (ii)前記電動機の始動後から所定の期間が経過するという条件と、
    (iii)前記センサ用コイルの出力波形の振幅の大きさが所定の振幅閾値を超えるという条件と、
    のうちの少なくとも1つの条件を満たした後に、前記第2のモードで前記駆動信号を生成する、電動機。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の電動機であって、
    前記センサ用コイルの形状は、前記センサ用コイルの平均的な周形状が、前記電磁コイルの平均的な周形状と、相似形となるような形状である、電動機。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の電動機であって、
    前記センサ用コイルは、前記第2の駆動部材が有する回路基板に配線パターンとして形成されている、電動機。
  8. 請求項7記載の電動機であって、
    前記センサ用コイルは、前記電磁コイルを前記回路基板に投影した位置に設けられている、電動機。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の電動機であって、さらに、
    前記センサ用コイルの出力信号の振幅が所定値となるように、前記出力信号の振幅を調整する振幅調整部を備える、電動機。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の電動機と、
    前記電動機によって駆動される被駆動部材と、
    を備える装置。
  11. 請求項10記載の装置であって、
    前記装置は、電子機器である、装置。
  12. 請求項11記載の電子機器であって、
    前記電子機器はプロジェクタである、装置。
  13. 請求項11記載の電子機器であって、
    前記電子機器は携帯機器である、装置。
  14. 請求項10記載の装置であって、
    前記装置は移動体である、装置。
  15. 請求項10記載の装置であって、
    前記装置はロボットである、装置。
JP2008034315A 2008-02-15 2008-02-15 電動機 Expired - Fee Related JP5151530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008034315A JP5151530B2 (ja) 2008-02-15 2008-02-15 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008034315A JP5151530B2 (ja) 2008-02-15 2008-02-15 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009195050A true JP2009195050A (ja) 2009-08-27
JP5151530B2 JP5151530B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=41076559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008034315A Expired - Fee Related JP5151530B2 (ja) 2008-02-15 2008-02-15 電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5151530B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102237769A (zh) * 2011-04-21 2011-11-09 江苏磁源动力科技有限公司 一种单定子平面电机
JP2013047077A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Shimano Inc 自転車用センサの制御装置、自転車用センサの制御方法
JP2014011924A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Jtekt Corp 二相ブラシレスモータの制御装置
JP2017161553A (ja) * 2017-06-22 2017-09-14 株式会社リコー 回転角度検出装置、モータシステム、画像処理装置及び回転角度検出方法
CN113315333A (zh) * 2021-05-26 2021-08-27 深圳德技医疗器械有限公司 无绕线pcb无刷电机

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01283048A (ja) * 1988-05-06 1989-11-14 Secoh Giken Inc 同期型直流電動機
JPH03277155A (ja) * 1990-03-24 1991-12-09 Aiwa Co Ltd 偏平型ブラシレスモータ
JPH03120677U (ja) * 1990-03-26 1991-12-11
JPH0475491A (ja) * 1989-07-26 1992-03-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無整流子モータの駆動装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01283048A (ja) * 1988-05-06 1989-11-14 Secoh Giken Inc 同期型直流電動機
JPH0475491A (ja) * 1989-07-26 1992-03-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無整流子モータの駆動装置
JPH03277155A (ja) * 1990-03-24 1991-12-09 Aiwa Co Ltd 偏平型ブラシレスモータ
JPH03120677U (ja) * 1990-03-26 1991-12-11

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102237769A (zh) * 2011-04-21 2011-11-09 江苏磁源动力科技有限公司 一种单定子平面电机
JP2013047077A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Shimano Inc 自転車用センサの制御装置、自転車用センサの制御方法
CN102969993A (zh) * 2011-08-29 2013-03-13 株式会社岛野 自行车用传感器的控制装置、自行车用传感器的控制方法
US9090300B2 (en) 2011-08-29 2015-07-28 Shimano Inc. Bicycle-use measuring apparatus and control method
CN102969993B (zh) * 2011-08-29 2016-12-21 株式会社岛野 自行车用传感器的控制装置、自行车用传感器的控制方法
JP2014011924A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Jtekt Corp 二相ブラシレスモータの制御装置
JP2017161553A (ja) * 2017-06-22 2017-09-14 株式会社リコー 回転角度検出装置、モータシステム、画像処理装置及び回転角度検出方法
CN113315333A (zh) * 2021-05-26 2021-08-27 深圳德技医疗器械有限公司 无绕线pcb无刷电机

Also Published As

Publication number Publication date
JP5151530B2 (ja) 2013-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8044623B2 (en) Drive control circuit for electric motor
JP5211648B2 (ja) Pwm制御回路及びpwm制御方法、並びに、それを用いた装置
US7898211B2 (en) Driving circuit for motor and device equipped with driving circuit
US7741927B2 (en) PWM control circuit and motor equipped with the same
US8035325B2 (en) Single-phase brushless motor
JP5733329B2 (ja) 電動機の駆動制御回路、電動機、及び、装置
JP5359021B2 (ja) 電動機の駆動制御回路
JP5151530B2 (ja) 電動機
JP2009011145A (ja) 電動モータの駆動制御回路及びそれを備えた電動モータ
JP5151487B2 (ja) ブラシレスモータ
JP5332659B2 (ja) 電動機を駆動するための装置
JP5391576B2 (ja) 電動機の制御回路
JP2010022180A (ja) 電動機を駆動するための回路
JP2009229322A (ja) 矩形信号の期間幅を予測する回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5151530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S131 Request for trust registration of transfer of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313135

SZ02 Written request for trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z02

S131 Request for trust registration of transfer of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313135

SZ02 Written request for trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z02

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees