JP2010022078A - 電動機の制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の動作モードを有する電動機の動作を安定させることのできる技術を提供する。
【解決手段】第1と第2の動作モードを含む複数の動作モードを有する電動機の制御回路は、電動機の回転速度を測定する回転速度測定部と、回転速度に基づいて動作モードを選択する動作モード選択部と、を備える。動作モード選択部は、(i)第1の動作モードが選択されている場合において、回転速度が第1の閾値を超える場合に、第2の動作モードを選択し、(ii)第2の動作モードが選択されている場合において、回転速度が第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回る場合に、第1の動作モードを選択する
【選択図】図10
【解決手段】第1と第2の動作モードを含む複数の動作モードを有する電動機の制御回路は、電動機の回転速度を測定する回転速度測定部と、回転速度に基づいて動作モードを選択する動作モード選択部と、を備える。動作モード選択部は、(i)第1の動作モードが選択されている場合において、回転速度が第1の閾値を超える場合に、第2の動作モードを選択し、(ii)第2の動作モードが選択されている場合において、回転速度が第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回る場合に、第1の動作モードを選択する
【選択図】図10
Description
本発明は、複数の動作モードを有する電動機の制御回路に関するものである。
従来、複数の駆動モードを有する電動機に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
ところで、回転速度に基づいて駆動モードを切替える電動機において、切替速度の前後で電動機の回転速度が安定していない場合には、駆動モードの切替が頻繁に発生し、動作が安定しないという問題があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、複数の動作モードを有する電動機の動作を安定させることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
第1と第2の動作モードを含む複数の動作モードを有する電動機の制御回路であって、
前記電動機の回転速度を測定する回転速度測定部と、
前記回転速度に基づいて前記動作モードを選択する動作モード選択部と、
を備え、
前記動作モード選択部は、
(i)前記第1の動作モードが選択されている場合において、前記回転速度が第1の閾値を超える場合に、前記第2の動作モードを選択し、
(ii)前記第2の動作モードが選択されている場合において、前記回転速度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回る場合に、前記第1の動作モードを選択する、
電動機の制御回路。
適用例1の電動機の制御回路によれば、第1の閾値よりも第2の閾値のほうが小さいので、電動機の回転速度が安定しない場合であっても、動作モードが頻繁に変更されることを抑制することができる。したがって、複数の動作モードを有する電動機の動作を安定させることができる。
第1と第2の動作モードを含む複数の動作モードを有する電動機の制御回路であって、
前記電動機の回転速度を測定する回転速度測定部と、
前記回転速度に基づいて前記動作モードを選択する動作モード選択部と、
を備え、
前記動作モード選択部は、
(i)前記第1の動作モードが選択されている場合において、前記回転速度が第1の閾値を超える場合に、前記第2の動作モードを選択し、
(ii)前記第2の動作モードが選択されている場合において、前記回転速度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回る場合に、前記第1の動作モードを選択する、
電動機の制御回路。
適用例1の電動機の制御回路によれば、第1の閾値よりも第2の閾値のほうが小さいので、電動機の回転速度が安定しない場合であっても、動作モードが頻繁に変更されることを抑制することができる。したがって、複数の動作モードを有する電動機の動作を安定させることができる。
[適用例2]
適用例1に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の動作モードは、第1の駆動信号によって前記電動機を駆動するモードであり、
前記第2の動作モードは、第2の駆動信号によって前記電動機を駆動するモードである、電動機の制御回路。
適用例2の電動機の制御回路によれば、第1の駆動信号と、第2の駆動信号とを切り替える電動機において、駆動信号が頻繁に変更されることを抑制することができる。したがって、電動機の動作を安定させることができる。
適用例1に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の動作モードは、第1の駆動信号によって前記電動機を駆動するモードであり、
前記第2の動作モードは、第2の駆動信号によって前記電動機を駆動するモードである、電動機の制御回路。
適用例2の電動機の制御回路によれば、第1の駆動信号と、第2の駆動信号とを切り替える電動機において、駆動信号が頻繁に変更されることを抑制することができる。したがって、電動機の動作を安定させることができる。
[適用例3]
適用例2に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の駆動信号は、PWM制御以外の駆動信号生成方法で生成される駆動信号であり、
前記第2の駆動信号は、PWM制御を行なって生成される駆動信号である、電動機の制御回路。
適用例3の電動機の制御回路によれば、PWM制御以外の駆動信号生成方法で生成される駆動信号と、PWM制御を行なって生成される駆動信号とを切り替える電動機において、駆動信号が頻繁に変更されることを抑制することができる。したがって、電動機の動作を安定させることができる。
適用例2に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の駆動信号は、PWM制御以外の駆動信号生成方法で生成される駆動信号であり、
前記第2の駆動信号は、PWM制御を行なって生成される駆動信号である、電動機の制御回路。
適用例3の電動機の制御回路によれば、PWM制御以外の駆動信号生成方法で生成される駆動信号と、PWM制御を行なって生成される駆動信号とを切り替える電動機において、駆動信号が頻繁に変更されることを抑制することができる。したがって、電動機の動作を安定させることができる。
[適用例4]
適用例2または3に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の駆動信号は、進角制御を行なわずに生成される駆動信号であり、
前記第2の駆動信号は、進角制御を行なって生成される駆動信号である、電動機の制御回路。
適用例4の電動機の制御回路によれば、進角制御を行なわずに生成される駆動信号と、進角制御を行なって生成される駆動信号とを切り替える電動機において、駆動信号が頻繁に変更されることを抑制することができる。したがって、電動機の動作を安定させることができる。
適用例2または3に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の駆動信号は、進角制御を行なわずに生成される駆動信号であり、
前記第2の駆動信号は、進角制御を行なって生成される駆動信号である、電動機の制御回路。
適用例4の電動機の制御回路によれば、進角制御を行なわずに生成される駆動信号と、進角制御を行なって生成される駆動信号とを切り替える電動機において、駆動信号が頻繁に変更されることを抑制することができる。したがって、電動機の動作を安定させることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、電動機の制御方法および装置、電動機の制御システム、それらの方法または装置の機能を実現するための集積回路、半導体装置、コンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
B.変形例:
A.実施例:
B.変形例:
A.実施例:
A1.モータの構成と動作の概要:
図1(A),1(B)は、本発明の一実施例としての単相ブラシレスモータのモータ本体の構成を示す断面図である。このモータ本体100は、外形がそれぞれ略円筒状のステータ部10及びロータ部30を有している。ステータ部10は、略十字状に配列された4つのコイル11〜14と、2つのコイル11,12の間の中央の位置に配置された磁気センサ40とを有している。磁気センサ40は、ロータ部30の位置(すなわちモータの位相)を検出するためのものである。各コイル11〜14には、磁性体材料で形成された磁気ヨーク20が設けられている。コイル11〜14と磁気センサ40は、回路基板120(図1(B))の上に固定されている。回路基板120は、ケーシング102に固定されている。なお、ケーシング102の蓋は図示が省略されている。
A1.モータの構成と動作の概要:
図1(A),1(B)は、本発明の一実施例としての単相ブラシレスモータのモータ本体の構成を示す断面図である。このモータ本体100は、外形がそれぞれ略円筒状のステータ部10及びロータ部30を有している。ステータ部10は、略十字状に配列された4つのコイル11〜14と、2つのコイル11,12の間の中央の位置に配置された磁気センサ40とを有している。磁気センサ40は、ロータ部30の位置(すなわちモータの位相)を検出するためのものである。各コイル11〜14には、磁性体材料で形成された磁気ヨーク20が設けられている。コイル11〜14と磁気センサ40は、回路基板120(図1(B))の上に固定されている。回路基板120は、ケーシング102に固定されている。なお、ケーシング102の蓋は図示が省略されている。
ロータ部30は、4つの永久磁石31〜34を有しており、ロータ部30の中心軸が回転軸112を構成している。この回転軸112は、軸受け部114(図1(B))で支持されている。各磁石の磁化方向は、回転軸112から外側に放射状に向かう方向である。磁石31〜34の外周には、磁気ヨーク36が設けられている。但し、この磁気ヨーク36は省略してもよい。
図2は、磁石列とコイル列の位置関係、及び、磁気センサ出力とコイルの逆起電力波形との関係を示す説明図である。図2(A)に示すように、4つの磁石31〜34は、一定の磁極ピッチPmで配置されており、隣接する磁石同士が逆方向に磁化されている。また、コイル11〜14は、一定のピッチPcで配置されており、隣接するコイル同士が逆向きに励磁される。この例では、磁極ピッチPmはコイルピッチPcに等しく、電気角でπに相当する。なお、電気角の2πは、駆動信号の位相が2πだけ変化したときに移動する機械的な角度又は距離に対応づけられる。本実施例では、駆動信号の位相が2πだけ変化すると、ロータ部30が磁極ピッチPmの2倍だけ移動する。
4つのコイル11〜14のうち、第1、第3のコイル11,13は同一の位相の駆動信号で駆動され、第2、第4のコイル12,14は第1及び第3のコイル11,13の駆動信号から180度(=π)だけ位相がずれた駆動信号で駆動される。通常の二相駆動は2つの相(A相とB相)の駆動信号の位相が90度(=π/2)ずれており、位相のずれが180度(=π)の場合は無い。また、モータの駆動方法において、位相が180度(=π)ずれた2つの駆動信号は、同じ位相であると見なされる場合が多い。従って、本実施例のモータにおける駆動方法は、単相駆動であると考えることができる。
図2(A)は、モータ停止時における磁石31〜34とコイル11〜14の位置関係を示している。本実施例のモータでは、各コイル11〜14に設けられた磁気ヨーク20が、各コイルの中心よりもロータ部30の正転方向に若干ずれた位置に設けられている。従って、モータ停止時には、各コイルの磁気ヨーク20が磁石31〜34によって引きつけられ、磁気ヨーク20が各磁石31〜34の中心と向かい合う位置でロータ部30が停止する。この結果、各コイル11〜14の中心が、各磁石31〜34の中心からずれた位置でモータが停止することになる。また、この時、磁気センサ40も、隣接する磁石の境界から若干ずれた位置にある。この停止位置における位相はαである。位相αはゼロでは無いが、ゼロに近い小さな値(例えば約5度〜10度)である。
図2(B)は、コイルに発生する逆起電力の波形の例を示しており、図2(C)は、磁気センサ40の出力波形の例を示している。磁気センサ40は、モータ運転時のコイルの逆起電力波形と同期した矩形波形のセンサ出力SSDを発生することができる。但し、磁気センサ40の出力SSDは、モータの停止時にも0でない値を示す(位相がπから2πまでのときは除く)。なお、コイルの逆起電力は、モータの回転数とともに上昇する傾向にあるが、波形形状(正弦波)はほぼ相似形状に保たれる。磁気センサ40としては、例えばホール効果を利用したホールIC(デジタル出力)を採用することができる。この例では、センサ出力SSDは矩形波であり、逆起電力Ecは、正弦波か、正弦波に近い波形である。後述するように、このモータの駆動制御回路は、センサ出力SSDを利用して、逆起電力Ecとほぼ相似波形の電圧を各コイル11〜14に印加する。
ところで、電動モータは、機械的エネルギと電気的エネルギとを相互に変換するエネルギ変換装置として機能するものである。そして、コイルの逆起電力は、電動モータの機械的エネルギが電気的エネルギに変換されたものである。従って、コイルに印加する電気的エネルギを機械的エネルギに変換する場合(すなわちモータを駆動する場合)には、逆起電力と相似波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、以下に説明するように、「逆起電力と相似波形の電圧」は、逆起電力と逆向きの電流を発生する電圧を意味している。
図3は、コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。ここで、コイルは逆起電力Ecと抵抗とで模擬されている。また、この回路では、印加電圧E1及びコイルと並列に電圧計Vが接続されている。コイルに電圧E1を印加してモータを駆動すると、印加電圧E1と逆の電流を流す方向に逆起電力Ecが発生する。モータが回転している状態でスイッチSWを開放すると、電圧計Vで逆起電力Ecを測定することができる。スイッチSWを開放した状態で測定される逆起電力Ecの極性は、スイッチSWを閉じた状態で測定される印加電圧E1と同じ極性である。上述の説明において「逆起電力とほぼ相似波形の電圧を印加する」という文言は、このような電圧計Vで測定された逆起電力Ecと同じ極性を有するほぼ相似形状の波形を有する電圧を印加することを意味している。
上述したように、モータを駆動する場合には、逆起電力と相似波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、正弦波状の逆起電力波形の中位点近傍(電圧0の近傍)ではエネルギ変換効率が比較的低く、反対に、逆起電力波形のピーク近傍ではエネルギ変換効率が比較的高いことが理解できる。逆起電力と相似波形の電圧を印加してモータを駆動すると、エネルギ変換効率の高い期間において比較的高い電圧を印加することになるので、モータ効率が向上する。一方、例えば単純な矩形波でモータを駆動すると、逆起電力がほぼ0となる位置(中位点)の近傍においてもかなりの電圧が印加されるので、モータ効率が低下する。また、このようにエネルギ変換効率の低い期間において電圧を印加すると、渦電流により回転方向以外の方向の振動が生じ、これによって騒音が発生するという問題も生じる。
上述の説明から理解できるように、逆起電力と相似波形の電圧を印加してモータを駆動すると、モータ効率を向上させることができ、また、振動や騒音を低減することができるという利点がある。
図4(A)〜(E)は、モータ本体100の正転動作の様子を示す説明図である。図4(A)は、停止時の磁石31〜34とコイル11〜14の位置関係を示しており、図2(A)と同じ図である。図4(A)の状態においてコイル11〜14を励磁すると、破線の矢印で示す反発力がコイル11〜14と磁石31〜34との間に生じる。この結果、ロータ部30は、正転方向(図の右方向)に始動される。
図4(B)は、位相がπ/2まで進んだ状態を示している。この状態では、吸引力(実線の矢印)と反発力(破線の矢印)とが発生して、大きな駆動力が発生する。図4(C)は、位相が(π−α)まで進んだ状態を示している。位相がπとなるタイミングでコイルの励磁方向が逆転して、図4(D)の状態となる。図4(D)の状態の近傍でモータが停止すると、図4(E)に示すように、磁気ヨーク20が各磁石31〜34に引きつけられた位置でロータ部30が停止する。この位置は、位相が(π+α)の位置となる。このように、本実施例のモータは、位相がα±nπ(nは整数)の位置で停止することが理解できる。
図5(A)〜(E)は、モータ本体100の逆転動作の様子を示す説明図である。図5(A)は、停止時の状態を示しており、図4(A)と同じものである。この停止状態から逆転するために、仮に図4(A)と逆方向にコイル11〜14を励磁すると、磁石31〜34とコイル11〜14との間に吸引力(図示せず)が働くことになる。この吸引力は、ロータ部30を逆転させる方向に働く。しかしながら、この吸引力はかなり弱いため、磁石31〜34と磁気ヨーク20との間の吸引力に打ち勝ってロータ部30を逆転させることができない場合がある。
本実施例では、逆転動作を行う場合にも、始動時は図5(A)に示すように正転方向に動作させる。そして、ロータ部30が所定量だけ回転した後に(例えば位相が約π/2進んだところで)、図5(B)のように駆動信号を反転して逆転動作を開始させる。こうして、ロータ部30が一旦逆転し始めると、その後、ロータ部30の慣性によって最初の停止位置(位相=α)を通過することができる(図5(C))。その後、位相が0となるタイミングでコイルの励磁方向が逆転する。図5(D)は位相が−π/2の状態を示しており、図5(E)は位相が−π+αの状態を示している。図5(E)の状態の近傍でモータが停止すると、磁気ヨーク20が各磁石31〜34に引きつけられた位置(位相=−π+α)でロータ部30が停止する。
図6は、モータの移動方向の制御手順を示すフローチャートである。この手順は、後述する駆動制御回路によって実行される。ステップS10では、まず正方向に駆動制御を開始する。ステップS20では、目的とする移動方向が正方向であるか否かが判定される。なお、移動方向は、ステップS10の前に操作員によって駆動制御回路に入力されている。目的とする移動方向が正方向の場合には、そのまま正方向の駆動制御が継続される。一方、目的とする移動方向が逆方向の場合には、ステップS30において、逆転すべき所定のタイミングに達するまで待機する。そして、逆転すべきタイミングに達すると、ステップS40において逆方向の駆動制御が開始される。
以上のように、本実施例のモータでは、位相がα±nπ(αはゼロ及びnπでない所定の値、nは整数)の位置でモータが停止するので、デッド・ロック・ポイントが発生しない。従って、始動コイルを必要とせずに、常に始動することが可能である。また、本実施例のモータでは、停止状態から所定量だけ正転させた後に逆転させることによって、逆転動作を実現することが可能である。
A2.駆動制御回路の構成:
図7は、本実施例のブラシレスモータの駆動制御回路の構成を示すブロック図である。駆動制御回路200は、CPU220と、低速域用駆動信号生成部230と、高速域用駆動信号生成部240と、駆動信号切替部245と、ドライバ回路250と、回転速度測定部224とを備えている。回転速度測定部224は、磁気センサ40の出力信号SSDに基づいて、モータの回転速度SPを測定する。低速域用駆動信号生成部230は、センサ信号SSDに基づいて、低速域用駆動信号DRVL1,2を生成する。この低速域用駆動信号DRVL1,2は、回転速度SPが小さい場合に選択される駆動信号であり、駆動信号切替部245に供給される。高速域用駆動信号生成部240は、センサ信号SSDに基づいて、高速域用駆動信号DRVH1,DRVH2を生成する。この高速域用駆動信号DRVH1,2は、後述するように、PWM制御された信号であり、回転速度SPが大きい場合に選択される駆動信号である。高速域用駆動信号DRVH1,2は、駆動信号切替部245に供給される。低速域用駆動信号生成部230と、高速域用駆動信号生成部240の内部構成については、後述する。駆動信号切替部245は、回転速度SPに応じて、低速域用駆動信号DRVL1,2と、高速域用駆動信号DRVH1,2とのうちのいずれかを選択して、駆動信号DRVA1,2として出力する。ドライバ回路250は、この単相駆動信号DRVA1,DRVA2に従ってモータ本体100内の電磁コイル11〜14を駆動する。
図7は、本実施例のブラシレスモータの駆動制御回路の構成を示すブロック図である。駆動制御回路200は、CPU220と、低速域用駆動信号生成部230と、高速域用駆動信号生成部240と、駆動信号切替部245と、ドライバ回路250と、回転速度測定部224とを備えている。回転速度測定部224は、磁気センサ40の出力信号SSDに基づいて、モータの回転速度SPを測定する。低速域用駆動信号生成部230は、センサ信号SSDに基づいて、低速域用駆動信号DRVL1,2を生成する。この低速域用駆動信号DRVL1,2は、回転速度SPが小さい場合に選択される駆動信号であり、駆動信号切替部245に供給される。高速域用駆動信号生成部240は、センサ信号SSDに基づいて、高速域用駆動信号DRVH1,DRVH2を生成する。この高速域用駆動信号DRVH1,2は、後述するように、PWM制御された信号であり、回転速度SPが大きい場合に選択される駆動信号である。高速域用駆動信号DRVH1,2は、駆動信号切替部245に供給される。低速域用駆動信号生成部230と、高速域用駆動信号生成部240の内部構成については、後述する。駆動信号切替部245は、回転速度SPに応じて、低速域用駆動信号DRVL1,2と、高速域用駆動信号DRVH1,2とのうちのいずれかを選択して、駆動信号DRVA1,2として出力する。ドライバ回路250は、この単相駆動信号DRVA1,DRVA2に従ってモータ本体100内の電磁コイル11〜14を駆動する。
図8は、各種の駆動信号の波形を示すタイミングチャートである。この図8には、センサ信号SSDと、低速域用駆動信号DRVL1,2と、高速域用駆動信号DRVH1,2とが描かれている。低速域用駆動信号DRVL1,2は、センサ信号SSDに同期しており、2πの位相期間のうちの全期間において、電磁コイル11〜14を励磁する信号である。この低速域用駆動信号DRVL1,2を回転速度SPが小さい場合に用いれば、モータの回転を加速させることができる。高速域用駆動信号DRVH1,2は、センサ信号SSDに同期しており、PWM制御された信号である。この高速域用駆動信号DRVH1,2を回転速度SPが大きい場合に用いれば、モータを効率よく回転させることができる。
図9は、低速域用駆動信号生成部230の内部構成を示す説明図である。低速域用駆動信号生成部230は、内部にインバータ231を備えている。インバータ231は、センサ信号SSDを反転させる。低速域用駆動信号生成部230は、センサ信号SSDを第1の低速域用駆動信号DRVL1として出力し、センサ信号SSDを反転させた信号を第2の低速域用駆動信号DRVL2として出力する。なお、図示は省略するが、モータを逆転させるためには、第1と第2の低速域用駆動信号DRVL1,2を入れ替え可能としておくことが好ましい。
図10は、駆動信号切替部245の動作を示す説明図である。図Bの横軸は、モータの回転速度SPを示している。図Bの縦軸は、駆動信号切替部245によって選択される駆動信号の種類を示している。
回転速度SPが第1の回転速度閾値SPth1未満の場合には、駆動信号切替部245は、低速域用駆動信号DRVL1,2を選択し、駆動信号DRVA1,2として、低速域用駆動信号DRVL1,2を出力する。回転速度SPが大きくなり、回転速度SPが第1の回転速度閾値SPth1を超えると、駆動信号切替部245は、高速域用駆動信号DRVH1,2を選択し、駆動信号DRVA1,2として、高速域用駆動信号DRVH1,2を出力する。
高速域用駆動信号DRVH1,2が選択されている場合において、回転速度SPが第2の回転速度閾値SPth2を下回ると、駆動信号切替部245は、再び低速域用駆動信号DRVL1,2を選択する。ここで、第2の回転速度閾値SPth2は、第1の回転速度閾値SPth1よりも小さい値に設定される。すなわち、高速域用駆動信号DRVH1,2が選択されている場合において、回転速度SPが第1の回転速度閾値SPth1を下回っても、駆動信号切替部245は、低速域用駆動信号DRVL1,2を選択しない。こうすれば、回転速度SPが安定せずに、第1の回転速度閾値SPth1の前後の値を頻繁に行き来する場合であっても、駆動信号の切替が頻繁に発生してモータの動作が不安定となるのを抑制することができる。
図11は、ドライバ回路250の内部構成を示している。このドライバ回路250は、H型ブリッジ回路を構成する4つのトランジスタ251〜254を有している。上アームのトランジスタ251,253のゲート電極の前には、レベルシフタ311,313が設けられている。但し、レベルシフタは省略してもよい。ドライバ回路250のトランジスタ251〜254は、スイッチング信号として機能する駆動信号DRVA1,DRVA2に応じてオン/オフし、この結果、電磁コイル11〜14に供給電圧VSUPが断続的に供給される。符号IA1,IA2が付された矢印は、駆動信号DRVA1,DRVA2がHレベルの場合に流れる電流方向をそれぞれ示している。なお、ドライバ回路としては、複数のスイッチング素子で構成される種々の構成の回路を利用可能である。
図12は、ドライバ回路の他の構成を示す説明図である。このドライバ回路は、1組目の電磁コイル11,13用の第1のブリッジ回路250aと、2組目の電磁コイル12,14用の第2のブリッジ回路250bとで構成されている。ブリッジ回路250a,250bのそれぞれは、4つのトランジスタ251〜254で構成されており、この構成は図11に示したものと同じである。トランジスタ251,253のゲート電極の前には、レベルシフタ311,313が設けられている。但し、レベルシフタは省略してもよい。第1のブリッジ回路250aにおいては、第1の駆動信号DRVA1がトランジスタ251,254に供給されており、第2の駆動信号DRVA2が他のトランジスタ252,253に供給されている。一方、第2のブリッジ回路250bにおいては、逆に、第1の駆動信号DRVA1がトランジスタ252,253に供給されており、第2の駆動信号DRVA2がトランジスタ251,254に供給されている。この結果、図12(B),(C)に示すように、第1のブリッジ回路250aと第2のブリッジ回路250bでは動作が逆転している。従って、第1のブリッジ回路250aで駆動される1組目のコイル11,13と、第2のブリッジ回路250bで駆動される2組目のコイル12,14とは、互いに位相がπだけずれている。一方、図11に示した回路では、1組目のコイル11,13の巻き方と、2組目のコイル12,14の巻き方が逆になっており、この巻き方によって2組の位相をπだけずらしている。このように、図11のドライバ回路と図12のドライバ回路のいずれを用いても、2組のコイルの位相が互いにπだけずれる点は同じであり、両者共に1相モータを実現している点に変わりは無い。
図13は、電磁コイル11〜14の各種の巻き方を示している。この例のように、巻き方を工夫することによって、隣接するコイルを常に逆方向に励磁させることが可能である。
図14は、高速域用駆動信号生成部240(図7)の内部構成を示す説明図である。高速域用駆動信号生成部240は、制御信号生成部300と、アドレス形成部330と、パルス幅設定部340と、PWM信号生成部350と、励磁区間制限部360と、励磁区間信号生成部370とを備えている。制御信号生成部300と、パルス幅設定部340と、励磁区間信号生成部370は、バス400によってCPU220に接続されている。制御信号生成部300は、磁気センサ40からの出力信号SSDを入力とし、PWMクロック信号CLKpwmと、アドレスクロック信号CLKaddと、正逆方向指令値信号RIと、アドレスリセット信号ADDrstと、速度信号RRflagとを出力する。また、制御信号生成部300は、入力されたセンサ信号SSDもそのまま出力する。アドレス形成部330は、アドレスリセット信号ADDrstと、アドレスクロック信号CLKaddとを入力とし、アドレス値ADDを出力する。パルス幅設定部340は、アドレス値ADDに応じてパルス幅WDを設定する。PWM信号生成部350は、センサ信号SSDと、PWMクロック信号CLKpwmと、アドレスクロック信号CLKaddと、正逆方向指令値信号RIと、パルス幅WDとを入力とし、第1と第2のPWM信号PWM1,2を出力する。励磁区間制限部360は、第1と第2のPWM信号PWM1,2と、励磁区間信号生成部370によって生成された励磁区間信号Enbとに基づいて第1と第2の高速域用駆動信号DRVH1,2を生成する。励磁区間信号生成部370は、速度信号RRflagと、アドレス値ADDとに基づいて、励磁区間信号Enbを生成する。これらの動作については、以下に詳述する。
図15(A)は、制御信号生成部300の内部構成を示すブロック図である。図15(B)は、各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。制御信号生成部300は、基準クロック信号生成部302と、速度信号生成部304と、エッジ検出部306と、PLL回路307と、第2分周器316と、分周値記憶部318と、正逆方向指令値記憶部320とを備えている。基準クロック信号生成部302は、一定の周波数を有する基準クロック信号CLKorgを生成する。この基準クロック信号CLKorgは、速度信号生成部304に供給される。センサ信号SSDは、エッジ検出部306と、PLL回路307とに供給される。エッジ検出部306は、センサ信号SSDの立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジを検出するとともに、それぞれのエッジに応じてパルスを発生するアドレスリセット信号ADDrstを生成する。このアドレスリセット信号ADDrstは、速度信号生成部304と、アドレス形成部330(図14)とに供給される。
速度信号生成部304は、アドレスリセット信号ADDrstの2つのパルス間において基準クロック信号CLKorgのパルス数をカウントすることにより、モータの回転速度を測定する。すなわち、アドレスリセット信号ADDrstの2つのパルス間においてカウントされる基準クロック信号CLKorgのパルス数が多いほど、モータの回転速度は小さく、逆に、カウントされる基準クロック信号CLKorgのパルス数が少ないほど、モータの回転速度は大きい。そして、速度信号生成部304は、測定されたモータの回転速度に応じて、速度信号RRflagを出力する。本実施例では、速度信号RRflagは、0から3の4段階の値をとり、0から3になるにしたがってより大きな速度を示す。後述するように、この速度信号RRflagの値に応じて、モータの駆動信号の波形を変更することができる。
ここで、速度信号RRflagが大きな値に移行する場合と、小さな値に移行する場合とで、回転速度の閾値を異なる値に設定することが好ましい。すなわち、速度信号RRflagが0から1に移行する場合の回転速度の閾値をTh01とし、速度信号RRflagが1から0に移行する場合の回転速度の閾値をTh10とすると、Th01>Th10の関係を満たすように、回転速度の閾値を設定すればよい。速度信号RRflagが1から2および2から1に移行する場合と、速度信号RRflagが2から3および3から2に移行する場合も同様である。こうすれば、モータの回転速度が閾値の前後の値で安定しない場合であっても、速度信号RRflagの値が頻繁に切り替わってしまうことを抑制することができる。すなわち、モータの駆動信号の波形が頻繁に変更されることによって、モータの動作が不安定になってしまうことを抑制することができる。
PLL回路307は、位相比較器308と、ループフィルタ(LPF)310と、電圧制御発振器(VCO)312と、第1分周器314とを備えている。第1分周器314は、分周値記憶部318に記憶されている分周値(2×M×N)を用いて、入力されるPWMクロック信号CLKpwmを分周する。センサ信号SSDは、位相比較器308に入力される。一方、第1分周器314によって生成される分周信号DVSSDは、位相比較器308に比較信号として入力される。位相比較器308は、これら2つの信号SSD,DVSSDの位相差を示す誤差信号CPSを生成する。この誤差信号CPSは、チャージポンプ回路を内蔵するループフィルタ310に送られる。ループフィルタ310は、誤差信号CPSのパルスレベルとパルス数とに応じた電圧レベルを有する電圧制御信号LPSを生成して出力する。
電圧制御信号LPSは、電圧制御発振器312に供給される。電圧制御発振器312は、電圧制御信号LPSの電圧レベルに応じた周波数を有するPWMクロック信号CLKpwmを出力する。このPWMクロック信号CLKpwmは、第1分周器314で1/(2×M×N)に分周されて、分周信号DVSSDが生成される。この分周信号DVSSDは、前述したように、位相比較器308に送られてセンサ信号SSDと位相比較される。この結果、2つの信号SSD,DVSSDの位相差が0になるように、PWMクロック信号CLKpwmの周波数が収束する。したがって、収束後のPWMクロック信号CLKpwmの周波数fCLKpwmと、センサ信号SSDの周波数fSDDとの関係は、以下の(1)式となる。
fCLKpwm=fSSD×(2×M×N) …(1)
fCLKpwm=fSSD×(2×M×N) …(1)
PWMクロック信号CLKpwmは、第2分周器316と、PWM信号生成部350(図14)とに供給される。第2分周器316は、分周値記憶部318に記憶されている分周値Nを用いて、入力されるPWMクロック信号CLKpwmを分周し、アドレスクロック信号CLKaddを生成する。したがって、アドレスクロック信号CLKaddの周波数fCLKaddと、PWMクロック信号CLKpwmの周波数fCLKpwmとの関係は、以下の(2)式となる。
fCLKadd=fCLKpwm/N …(2)
fCLKadd=fCLKpwm/N …(2)
以上の(1),(2)式より、センサ信号SSDの周波数fSSDと、アドレスクロック信号CLKaddの周波数fCLKaddと、PWMクロック信号CLKpwmの周波数fCLKpwmとの関係は、以下の(3),(4)式となる。
fCLKadd=fSSD×2×M …(3)
fCLKpwm=fCLKadd×N …(4)
図15(B)にも示されているように、アドレスクロック信号CLKaddは、センサ信号SSDのハイレベル期間とローレベル期間のそれぞれにおいてM個のパルスを発生する信号である。また、PWMクロック信号CLKpwmは、アドレスクロック信号CLKaddの一周期の間にN個のパルスを発生する信号である。
fCLKadd=fSSD×2×M …(3)
fCLKpwm=fCLKadd×N …(4)
図15(B)にも示されているように、アドレスクロック信号CLKaddは、センサ信号SSDのハイレベル期間とローレベル期間のそれぞれにおいてM個のパルスを発生する信号である。また、PWMクロック信号CLKpwmは、アドレスクロック信号CLKaddの一周期の間にN個のパルスを発生する信号である。
なお、分周値M,Nは、CPU220によって任意の値に書き換えることが可能である。正逆方向指令値記憶部320は、CPU220から指定されたモータの回転方向を指示する正逆方向指令値信号RIを記憶している。正逆方向指令値信号RIは、モータを正転させたい場合にはローレベルを示し、モータを逆転させたい場合にはハイレベルを示す信号である。
図16(A)は、アドレス形成部330の内部構成を示すブロック図である。図16(B)は、各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。以下の例では、各種の信号は、分周値M=14,N=16として描かれている。アドレス形成部330は、アドレスカウンタ部332と、アドレスラッチ334とを備えている。アドレスカウンタ部332は、アドレスクロック信号CLKaddのパルス数をカウントするとともに、アドレスリセット信号ADDrstの立ち上がりエッジに応じてカウンタを0にリセットする。アドレスラッチ334は、アドレスカウンタ部332によってカウントされた数値を記憶し、アドレス値ADDとして出力する。図16(B)に示すように、アドレス値ADDとしては、0〜13の値が繰り返し発生する。
図17(A)は、パルス幅設定部340の内部構成を示すブロック図である。図17(B)は、各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。なお、図17(B)に記載されている信号S1は、後述するダウンカウンタ部352(図18)によって生成される信号であり、パルス幅WDに応じたパルスを有する信号である。パルス幅設定部340は、テーブル選択部342と、3つのテーブル部344,346,348とを備えている。テーブル選択部342は、速度信号RRflagの値に応じて、3つのテーブル部344,346,348のうちから1つのテーブル部を選択する。例えば、RRflag=1の場合は、テーブル部346が選択される。3つのテーブル部344,346,348には、アドレス値ADDに応じて出力されるパルス幅WDが格納されており、選択されたテーブル部は、入力されるアドレス値ADDに応じて、パルス幅WDを出力する。
RRflag=0の場合、すなわち、モータの回転速度が小さい場合には、第1のテーブル部344が選択される。なお、本明細書において値「Xh」は16進数を意味している。選択された第1のテーブル部344は、常に、パルス幅WD=Fhを出力する。このようにパルス幅WDを最大値Fhに設定すれば、モータの始動時から低速時においては、大きな駆動力を得ることができる。
RRflag=1または2の場合、すなわち、モータの回転速度が大きくなった場合には、第2のテーブル部346が選択される。このテーブル部346は、センサ信号SSDのパルスの中心近傍に相当するアドレス値ADDにおいて、パルス幅WDが最大値Fhとなるように、パルス幅WDを設定する。そして、アドレス値ADDがセンサ信号SSDのパルスの中心近傍から時間的に遠ざかるにしたがってパルス幅WDが小さくなるように、それぞれのパルス幅WDを設定する。このようにパルス幅WDを設定すれば、逆起電力波形を模擬したPWM信号を生成することができ、効率よくモータを駆動させることができる。なお、速度信号RRflagが1または2の場合には、パルス幅設定部340から出力されるパルス幅WDは同一であるが、後述する励磁区間が異なる値に設定される。また、パルス幅WDの最大値は、Fhには限られず、分周値Nの値に応じた所定の最大値や、任意に定めた所定の最大値をとることもできる。
RRflag=3となった場合、すなわち、モータの回転速度がさらに大きくなった場合には、第3のテーブル部348が選択される。このテーブル部348は、センサ信号SSDのパルスの中心よりも時間的に早いタイミングで最大値Fhとなるようにパルス幅WDを設定する。この結果、高速域用駆動信号DRVHの位相をやや進める進角制御を実現することが可能である。モータの回転が低速の場合には進角制御の有無によって効果はそれほど変わらないが、高速の場合には進角制御により効率を大幅に向上させることが可能である。
なお、3つのテーブル部344,346,348に格納されているパルス幅WDは、CPU220によって任意の値に書き換えることも可能である。したがって、後述するPWM信号生成部350(図14)によって、任意のパルス幅WDを有するPWM信号PWM1,2を生成することが可能である。
図18はPWM信号生成部350の内部構成を示すブロック図である。PWM信号生成部350は、ダウンカウンタ部352と、回転方向制御部354と、EXOR回路356とを備えている。これらは以下のように動作する。
図19は、モータ正転時の各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。この図19には、センサ信号SSDと、アドレスリセット信号ADDrstと、2つのクロック信号CLKadd,CLKpwmと、アドレス値ADDと、パルス幅WDと、ダウンカウンタ部352内のカウント値CMと、ダウンカウンタ部352の出力S1と、正逆方向指令値信号RI、EXOR回路356の出力S2と、回転方向制御部の出力信号PWM1,PWM2とが示されている。また、この図19では、説明の便宜上、分周値M=5,N=5として描かれている。ダウンカウンタ部352(図18)は、アドレスクロック信号CLKaddの1期間毎に、PWMクロック信号CLKpwmに同期してカウント値CMを0までダウンカウントする動作を繰り返す。カウント値CMの初期値はパルス幅WDの値に設定される。ダウンカウンタ部352の出力S1は、カウント値CMが0で無い場合にはハイレベルに設定され、カウント値CMが0になるとローレベルに立ち下がる。
EXOR回路356は、センサ信号SSDと正逆方向指令値信号RIとの排他的論理和を示す信号S2を出力する。モータが正転する場合には、正逆方向指令値信号RIがローレベルである。従って、EXOR回路356の出力S2は、センサ信号SSDと同じ信号となる。回転方向制御部354は、ダウンカウンタ部352の出力S1と、EXOR回路356の出力S2から、PWM信号PWM1,PWM2を生成する。すなわち、ダウンカウンタ部352の出力S1のうち、EXOR回路356の出力S2がハイレベルを示している期間における出力S1を第1のPWM信号PWM1として出力し、出力S2がローレベルを示している期間における出力S1を第2のPWM信号PWM2として出力する。
図20は、モータ逆転時の各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。モータ逆転時には、正逆方向指令値信号RIがハイレベルに設定される。この結果、2つの高速域用駆動信号DRVH1,DRVH2が図19から入れ替わっており、この結果、モータが逆転することが理解できる。
図21(A)は、励磁区間制限部360の内部構成を示すブロック図である。図21(B)は、各種の信号の変化をタイミングチャートである。励磁区間制限部360は、2つのAND回路362,364を備えている。励磁区間信号Enbは、励磁区間信号生成部370(図14)によって生成される信号であり、ハイレベル期間を励磁区間EPとして設定し、ローレベル期間を非励磁区間NEPとして設定する。励磁区間EPは、PWM信号PWM1,2を高速域用駆動信号DRVH1,2として有効とする区間であり、非励磁区間NEPは、PWM信号PWM1,2を高速域用駆動信号DRVH1,2として無効とする区間である。すなわち、第1AND回路362は、励磁区間信号EnbとPWM信号PWM1との論理積を示す高速域用駆動信号DRVH1を出力し、第2AND回路364は、励磁区間信号EnbとPWM信号PWM2との論理積を示す高速域用駆動信号DRVH2を出力する。励磁区間信号Enbの生成方法については後述する。図21(B)では、センサ信号SSDがハイレベルからローレベルに移行する付近と、ローレベルからハイレベルに移行する付近では、励磁区間信号Enbがローレベルとなっており、これによって非励磁区間NEPが設定されている。従って、この非励磁区間NEPでは、いずれの高速域用駆動信号DRVH1,DRVH2も出力されず、ハイインピーダンス状態に維持される。
図22(A)は、励磁区間信号生成部370の内部構成を示すブロック図である。図22(B)は、各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。励磁区間信号生成部370は、励磁区間設定テーブル部372と、励磁区間信号出力部374とを備えている。励磁区間設定テーブル部372には、速度信号RRflagに応じたスタート値STと、エンド値EDがそれぞれ格納されている。励磁区間信号出力部374は、スタート値STと、エンド値EDと、アドレス値ADDとを入力とし、アドレス値ADDがスタート値STとエンド値EDとの間に含まれる場合には、励磁区間信号Enbをハイレベルとして出力する。
スタート値STとエンド値EDは、速度信号RRflagの値が0から2と大きくなるにしたがって励磁区間EPの幅が狭くなるように設定されている。これは、モータの回転速度が上昇するにしたがってコイルへの電圧印加時間を減らし、消費電力の低減を実現するためである。速度信号RRflag=3の場合、すなわち、さらにモータの回転速度が大きくなり、上述した進角制御を行う場合には、励磁区間EPの中心がセンサ信号SSDの中心よりも早い位置となるように、スタート値STとエンド値EDを設定することが好ましい。なお、スタート値STとエンド値EDの値は、CPU220によって任意の値に書き換えることが可能である。
上述のように、励磁区間信号生成部370は、4段階の速度信号RRflagの値に応じて、励磁区間EPを4段階に分けて定めている。これに対して、パルス幅設定部340は、速度信号RRflagに応じて、パルス幅WDを3段階に分けて定めている。このように、速度信号RRflagに応じて切替える励磁区間EPのテーブルの数を、速度信号RRflagに応じて切替えるパルス幅WDのテーブルの数より多くすれば、同一のパルス幅WDを有するPWM信号PWM1,2であっても、励磁区間EPが異なるようにすることが可能となる。
このように、アドレス形成部330は、アドレス値ADDを生成し、パルス幅設定部340は、それぞれのアドレス値ADDごとにパルス幅WDを設定する。したがって、高速域用駆動信号生成部240は、磁気センサ40からの2値のデジタル信号SSDに基づいて、電動機を駆動するための高速域用駆動信号DRVH1,2をPWM制御によって生成することが可能である。
以上のように、本実施例における駆動信号切替部245は、モータの回転速度が大きくなる場合と、小さくなる場合とで、駆動信号の切替が行なわれる回転速度の閾値を異なる値に設定している。したがって、駆動信号の切替が頻繁に発生してモータの動作が不安定となるのを抑制することができる。また、速度信号RRflagを設定する場合においても、回転速度の閾値を異なる値に設定しているため、モータの駆動信号の波形が頻繁に変更されてしまうことを抑制することができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、駆動制御回路200は、低速域用と高速域用の2つの駆動信号生成部を備えているが、3つ以上の複数の駆動信号生成部を備えることとしてもよい。
上記実施例では、駆動制御回路200は、低速域用と高速域用の2つの駆動信号生成部を備えているが、3つ以上の複数の駆動信号生成部を備えることとしてもよい。
B2.変形例2:
上記実施例では、モータの回転速度に基づいて、2種類の駆動信号を切り替えているが、本発明は、複数の動作モードを有するモータにおいて、回転速度に応じてモータの動作モードを切り替える場合にも適用することができる。動作モードの一例としては、始動トルクの大きい駆動開始モード、進角制御モード、電力回生モード等がある。また、例えば、駆動開始モードを、トルクの大きさごとに、それぞれ異なる複数の動作モードとして設定することもできる。
上記実施例では、モータの回転速度に基づいて、2種類の駆動信号を切り替えているが、本発明は、複数の動作モードを有するモータにおいて、回転速度に応じてモータの動作モードを切り替える場合にも適用することができる。動作モードの一例としては、始動トルクの大きい駆動開始モード、進角制御モード、電力回生モード等がある。また、例えば、駆動開始モードを、トルクの大きさごとに、それぞれ異なる複数の動作モードとして設定することもできる。
B3.変形例3:
上記実施例における制御回路は、半導体装置としても実現することができる。
上記実施例における制御回路は、半導体装置としても実現することができる。
10…ステータ部
11〜14…電磁コイル
20…磁気ヨーク
30…ロータ部
31〜34…永久磁石
36…磁気ヨーク
40…磁気センサ
100…モータ本体
102…ケーシング
112…回転軸
114…軸受け部
120…回路基板
200…駆動制御回路
220…CPU
224…回転速度測定部
230…低速域用駆動信号生成部
231…インバータ
240…高速域用駆動信号生成部
245…駆動信号切替部
250…ドライバ回路
250a…第1のブリッジ回路
250b…第2のブリッジ回路
251…トランジスタ
252…トランジスタ
300…制御信号生成部
302…基準クロック信号生成部
304…速度信号生成部
306…エッジ検出部
307…PLL回路
308…位相比較器
310…ループフィルタ
311…レベルシフタ
312…電圧制御発振器
314…第1分周器
316…第2分周器
318…分周値記憶部
320…正逆方向指令値記憶部
330…アドレス形成部
332…アドレスカウンタ部
334…アドレスラッチ
340…パルス幅設定部
342…テーブル選択部
344…テーブル部
346…テーブル部
348…テーブル部
352…ダウンカウンタ部
354…回転方向制御部
356…EXOR回路
360…励磁区間制限部
370…励磁区間信号生成部
372…励磁区間設定テーブル部
374…励磁区間信号出力部
382…正規化部
384…演算部
386…演算係数設定部
400…バス
11〜14…電磁コイル
20…磁気ヨーク
30…ロータ部
31〜34…永久磁石
36…磁気ヨーク
40…磁気センサ
100…モータ本体
102…ケーシング
112…回転軸
114…軸受け部
120…回路基板
200…駆動制御回路
220…CPU
224…回転速度測定部
230…低速域用駆動信号生成部
231…インバータ
240…高速域用駆動信号生成部
245…駆動信号切替部
250…ドライバ回路
250a…第1のブリッジ回路
250b…第2のブリッジ回路
251…トランジスタ
252…トランジスタ
300…制御信号生成部
302…基準クロック信号生成部
304…速度信号生成部
306…エッジ検出部
307…PLL回路
308…位相比較器
310…ループフィルタ
311…レベルシフタ
312…電圧制御発振器
314…第1分周器
316…第2分周器
318…分周値記憶部
320…正逆方向指令値記憶部
330…アドレス形成部
332…アドレスカウンタ部
334…アドレスラッチ
340…パルス幅設定部
342…テーブル選択部
344…テーブル部
346…テーブル部
348…テーブル部
352…ダウンカウンタ部
354…回転方向制御部
356…EXOR回路
360…励磁区間制限部
370…励磁区間信号生成部
372…励磁区間設定テーブル部
374…励磁区間信号出力部
382…正規化部
384…演算部
386…演算係数設定部
400…バス
Claims (5)
- 第1と第2の動作モードを含む複数の動作モードを有する電動機の制御回路であって、
前記電動機の回転速度を測定する回転速度測定部と、
前記回転速度に基づいて前記動作モードを選択する動作モード選択部と、
を備え、
前記動作モード選択部は、
(i)前記第1の動作モードが選択されている場合において、前記回転速度が第1の閾値を超える場合に、前記第2の動作モードを選択し、
(ii)前記第2の動作モードが選択されている場合において、前記回転速度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回る場合に、前記第1の動作モードを選択する、
電動機の制御回路。 - 請求項1に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の動作モードは、第1の駆動信号によって前記電動機を駆動するモードであり、
前記第2の動作モードは、第2の駆動信号によって前記電動機を駆動するモードである、電動機の制御回路。 - 請求項2に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の駆動信号は、PWM制御以外の駆動信号生成方法で生成される駆動信号であり、
前記第2の駆動信号は、PWM制御を行なって生成される駆動信号である、電動機の制御回路。 - 請求項2または3に記載の電動機の制御回路であって、
前記第1の駆動信号は、進角制御を行なわずに生成される駆動信号であり、
前記第2の駆動信号は、進角制御を行なって生成される駆動信号である、電動機の制御回路。 - 第1と第2の動作モードを含む複数の動作モードを有する電動機制御用の半導体装置であって、
前記電動機の回転速度を測定する回転速度測定部と、
前記回転速度に基づいて前記動作モードを選択する動作モード選択部と、
を備え、
前記動作モード選択部は、
(i)前記第1の動作モードが選択されている場合において、前記回転速度が第1の閾値を超える場合に、前記第2の動作モードを選択し、
(ii)前記第2の動作モードが選択されている場合において、前記回転速度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回る場合に、前記第1の動作モードを選択する、
電動機制御用の半導体装置。
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