JP5369410B2 - 電動機の駆動回路及びこれを備えた機器 - Google Patents

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    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position

Description

本発明は、電動機を駆動するための回路に関するものである。
従来、電動機を駆動するための回路に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
国際公開番号WO2005/112230A1
この従来技術では、永久磁石と電磁コイルとの位置関係を検出するために、アナログ出力のホール素子を用いている。そして、ホール素子からのアナログ信号に基づいてPWM制御を行うことにより、ブラシレスモータを駆動するための駆動信号を生成している。しかし、この従来技術では、永久磁石と電磁コイルとの位置関係を2値のデジタル信号として出力するホールICを用いた場合には、駆動信号を生成するためのPWM制御を行うことができないという問題があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、位置センサからの2値の信号に基づいて、電動機を駆動するための駆動信号をPWM制御で生成することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[形態1]
電動機を駆動するための回路であって、電磁コイルと永久磁石との相対位置を示す2値の位置信号のハイレベル期間およびローレベル期間をそれぞれ所定の数の区間に区分けする分割信号を生成する分割信号生成部と;前記分割信号によって区分けされたそれぞれの区間ごとに、PWM制御のためのパルス幅を設定するパルス幅設定部と;前記設定されたパルス幅に基づいてPWM制御を行うことにより前記電動機を駆動するための駆動信号としてのPWM信号を生成するPWM信号生成部と;前記位置信号に基づいて、前記電磁コイルと前記永久磁石との相対速度を示す速度信号を生成する速度信号生成部と;を備え、前記分割信号生成部は、前記位置信号に基づいて前記分割信号を生成するためのPLL回路を含み;前記パルス幅設定部は、前記速度信号に応じて、前記区分けされたそれぞれの区間ごとのパルス幅を設定するとともに、前記速度信号が第1の閾値を超えない場合は、前記区分けされたすべての区間において前記パルス幅を所定の最大値に設定する、回路。
[適用例1]
電動機を駆動するための回路であって、
電磁コイルと永久磁石との相対位置を示す2値の位置信号のハイレベル期間およびローレベル期間をそれぞれ所定の数の区間に区分けする分割信号を生成する分割信号生成部と、
前記分割信号によって区分けされたそれぞれの区間ごとに、PWM制御のためのパルス幅を設定するパルス幅設定部と、
前記設定されたパルス幅に基づいてPWM制御を行うことにより前記電動機を駆動するための駆動信号としてのPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
を備える、回路。
適用例1の回路によれば、位置信号を分割信号によって区分けし、区分けされた区間ごとにPWM制御のためのパルス幅を設定するので、位置センサからの2値の信号に基づいて、電動機を駆動するための駆動信号をPWM制御で生成することができる。
[適用例2]
適用例1記載の回路であって、さらに、
前記位置信号に基づいて、前記電磁コイルと前記永久磁石との相対速度を示す速度信号を生成する速度信号生成部を備え、
前記パルス幅設定部は、前記速度信号に応じて、前記区分けされたそれぞれの区間ごとのパルス幅を設定する、回路。
適用例2の回路によれば、電動機の速度に応じた適切なパルス幅を有する駆動信号を生成することができる。
[適用例3]
適用例2記載の回路であって、
前記パルス幅設定部は、前記速度信号が第1の閾値を超えない場合は、前記区分けされたすべての区間において前記パルス幅を所定の最大値に設定する、回路。
適用例3の回路によれば、たとえば、モータの始動時から低速時において大きな駆動力を得ることができる。
[適用例4]
適用例2または3記載の回路であって、
前記パルス幅設定部は、前記速度信号が前記第1の閾値から前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値までの範囲内に含まれる場合は、前記位置信号のハイレベル期間またはローレベル期間の中心近傍に相当する前記区間において前記パルス幅が最も大きな値を示し、前記中心近傍から時間的に離れた前記区間の前記パルス幅ほど小さい値を示すように、前記パルス幅を設定する、回路。
適用例4の回路によれば、逆起電力波形を模擬したPWM信号を生成することができるので、効率よくモータを駆動させることができる。
[適用例5]
適用例2ないし4のいずれかに記載の回路であって、
前記パルス幅設定部は、前記速度信号が前記第2の閾値を超えている場合は、前記パルス幅が最大となる区間が前記位置信号のハイレベル期間またはローレベル期間の中心近傍よりも時間的に早い区間に現れるように、前記パルス幅を設定する、回路。
適用例5の電動機の回路によれば、モータの高速回転時において進角制御を行うことができるので、効率よくモータを駆動させることができる。
[適用例6]
適用例2ないし5のいずれかに記載の回路であって、
前記回路は、さらに、
前記区分けされた複数の区間のうちの一部の区間を、前記PWM信号を前記駆動信号として無効とする非励磁区間として設定し、その他の前記区間を、前記PWM信号を前記駆動信号として有効とする励磁区間として設定する励磁区間設定部を備える、回路。
適用例6の回路によれば、位置センサからの2値の信号に基づいて、励磁区間と非励磁区間とを設定することができる。
[適用例7]
適用例6記載の回路であって、
前記励磁区間設定部は、前記速度信号に応じて、前記励磁区間と非励磁区間とを設定する、回路。
適用例7の回路によれば、電動機の速度に応じて適切に励磁区間と非励磁区間とを設定することができる。
[適用例8]
適用例1ないし7のいずれかに記載の回路を備える電動機。
[適用例9]
適用例8記載の電動機を備える電子機器。
[適用例10]
適用例9記載の電子機器であって、
前記電子機器はプロジェクタである、電子機器。
[適用例11]
適用例8記載の電動機を備える燃料電池使用機器。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、電動機の駆動制御方法および装置、駆動制御システム、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.変形例:
A.第1実施例
A1.モータの構成と動作の概要:
図1(A),1(B)は、本発明の一実施例としての単相ブラシレスモータのモータ本体の構成を示す断面図である。このモータ本体100は、外形がそれぞれ略円筒状のステータ部10及びロータ部30を有している。ステータ部10は、略十字状に配列された4つのコイル11〜14と、2つのコイル11,12の間の中央の位置に配置された磁気センサ40とを有している。磁気センサ40は、ロータ部30の位置(すなわちモータの位相)を検出するためのものである。各コイル11〜14には、磁性体材料で形成された磁気ヨーク20が設けられている。コイル11〜14と磁気センサ40は、回路基板120(図1(B))の上に固定されている。回路基板120は、ケーシング102に固定されている。なお、ケーシング102の蓋は図示が省略されている。
ロータ部30は、4つの永久磁石31〜34を有しており、ロータ部30の中心軸が回転軸112を構成している。この回転軸112は、軸受け部114(図1(B))で支持されている。各磁石の磁化方向は、回転軸112から外側に放射状に向かう方向である。磁石31〜34の外周には、磁気ヨーク36が設けられている。但し、この磁気ヨーク36は省略してもよい。
図2は、磁石列とコイル列の位置関係、及び、磁気センサ出力とコイルの逆起電力波形との関係を示す説明図である。図2(A)に示すように、4つの磁石31〜34は、一定の磁極ピッチPmで配置されており、隣接する磁石同士が逆方向に磁化されている。また、コイル11〜14は、一定のピッチPcで配置されており、隣接するコイル同士が逆向きに励磁される。この例では、磁極ピッチPmはコイルピッチPcに等しく、電気角でπに相当する。なお、電気角の2πは、駆動信号の位相が2πだけ変化したときに移動する機械的な角度又は距離に対応づけられる。本実施例では、駆動信号の位相が2πだけ変化すると、ロータ部30が磁極ピッチPmの2倍だけ移動する。
4つのコイル11〜14のうち、第1、第3のコイル11,13は同一の位相の駆動信号で駆動され、第2、第4のコイル12,14は第1及び第3のコイル11,13の駆動信号から180度(=π)だけ位相がずれた駆動信号で駆動される。通常の二相駆動は2つの相(A相とB相)の駆動信号の位相が90度(=π/2)ずれており、位相のずれが180度(=π)の場合は無い。また、モータの駆動方法において、位相が180度(=π)ずれた2つの駆動信号は、同じ位相であると見なされる場合が多い。従って、本実施例のモータにおける駆動方法は、単相駆動であると考えることができる。
図2(A)は、モータ停止時における磁石31〜34とコイル11〜14の位置関係を示している。本実施例のモータでは、各コイル11〜14に設けられた磁気ヨーク20が、各コイルの中心よりもロータ部30の正転方向に若干ずれた位置に設けられている。従って、モータ停止時には、各コイルの磁気ヨーク20が磁石31〜34によって引きつけられ、磁気ヨーク20が各磁石31〜34の中心と向かい合う位置でロータ部30が停止する。この結果、各コイル11〜14の中心が、各磁石31〜34の中心からずれた位置でモータが停止することになる。また、この時、磁気センサ40も、隣接する磁石の境界から若干ずれた位置にある。この停止位置における位相はαである。位相αはゼロでは無いが、ゼロに近い小さな値(例えば約5度〜10度)である。
図2(B)は、コイルに発生する逆起電力の波形の例を示しており、図2(C)は、磁気センサ40の出力波形の例を示している。磁気センサ40は、モータ運転時のコイルの逆起電力波形と同期した矩形波形のセンサ出力SSDを発生することができる。但し、磁気センサ40の出力SSDは、モータの停止時にも0でない値を示す(位相がπから2πまでのときは除く)。なお、コイルの逆起電力は、モータの回転数とともに上昇する傾向にあるが、波形形状(正弦波)はほぼ相似形状に保たれる。磁気センサ40としては、例えばホール効果を利用したホールIC(デジタル出力)を採用することができる。この例では、センサ出力SSDは矩形波であり、逆起電力Ecは、正弦波か、正弦波に近い波形である。後述するように、このモータの駆動制御回路は、センサ出力SSDを利用して、逆起電力Ecとほぼ相似波形の電圧を各コイル11〜14に印加する。
ところで、電動モータは、機械的エネルギと電気的エネルギとを相互に変換するエネルギ変換装置として機能するものである。そして、コイルの逆起電力は、電動モータの機械的エネルギが電気的エネルギに変換されたものである。従って、コイルに印加する電気的エネルギを機械的エネルギに変換する場合(すなわちモータを駆動する場合)には、逆起電力と相似波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、以下に説明するように、「逆起電力と相似波形の電圧」は、逆起電力と逆向きの電流を発生する電圧を意味している。
図3は、コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。ここで、コイルは逆起電力Ecと抵抗とで模擬されている。また、この回路では、印加電圧E1及びコイルと並列に電圧計Vが接続されている。コイルに電圧E1を印加してモータを駆動すると、印加電圧E1と逆の電流を流す方向に逆起電力Ecが発生する。モータが回転している状態でスイッチSWを開放すると、電圧計Vで逆起電力Ecを測定することができる。スイッチSWを開放した状態で測定される逆起電力Ecの極性は、スイッチSWを閉じた状態で測定される印加電圧E1と同じ極性である。上述の説明において「逆起電力とほぼ相似波形の電圧を印加する」という文言は、このような電圧計Vで測定された逆起電力Ecと同じ極性を有するほぼ相似形状の波形を有する電圧を印加することを意味している。
上述したように、モータを駆動する場合には、逆起電力と相似波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、正弦波状の逆起電力波形の中位点近傍(電圧0の近傍)ではエネルギ変換効率が比較的低く、反対に、逆起電力波形のピーク近傍ではエネルギ変換効率が比較的高いことが理解できる。逆起電力と相似波形の電圧を印加してモータを駆動すると、エネルギ変換効率の高い期間において比較的高い電圧を印加することになるので、モータ効率が向上する。一方、例えば単純な矩形波でモータを駆動すると、逆起電力がほぼ0となる位置(中位点)の近傍においてもかなりの電圧が印加されるので、モータ効率が低下する。また、このようにエネルギ変換効率の低い期間において電圧を印加すると、渦電流により回転方向以外の方向の振動が生じ、これによって騒音が発生するという問題も生じる。
上述の説明から理解できるように、逆起電力と相似波形の電圧を印加してモータを駆動すると、モータ効率を向上させることができ、また、振動や騒音を低減することができるという利点がある。
図4(A)〜(E)は、モータ本体100の正転動作の様子を示す説明図である。図4(A)は、停止時の磁石31〜34とコイル11〜14の位置関係を示しており、図2(A)と同じ図である。図4(A)の状態においてコイル11〜14を励磁すると、破線の矢印で示す反発力がコイル11〜14と磁石31〜34との間に生じる。この結果、ロータ部30は、正転方向(図の右方向)に始動される。
図4(B)は、位相がπ/2まで進んだ状態を示している。この状態では、吸引力(実線の矢印)と反発力(破線の矢印)とが発生して、大きな駆動力が発生する。図4(C)は、位相が(π−α)まで進んだ状態を示している。位相がπとなるタイミングでコイルの励磁方向が逆転して、図4(D)の状態となる。図4(D)の状態の近傍でモータが停止すると、図4(E)に示すように、磁気ヨーク20が各磁石31〜34に引きつけられた位置でロータ部30が停止する。この位置は、位相が(π+α)の位置となる。このように、本実施例のモータは、位相がα±nπ(nは整数)の位置で停止することが理解できる。
図5(A)〜(E)は、モータ本体100の逆転動作の様子を示す説明図である。図5(A)は、停止時の状態を示しており、図4(A)と同じものである。この停止状態から逆転するために、仮に図4(A)と逆方向にコイル11〜14を励磁すると、磁石31〜34とコイル11〜14との間に吸引力(図示せず)が働くことになる。この吸引力は、ロータ部30を逆転させる方向に働く。しかしながら、この吸引力はかなり弱いため、磁石31〜34と磁気ヨーク20との間の吸引力に打ち勝ってロータ部30を逆転させることができない場合がある。
本実施例では、逆転動作を行う場合にも、始動時は図5(A)に示すように正転方向に動作させる。そして、ロータ部30が所定量だけ回転した後に(例えば位相が約π/2進んだところで)、図5(B)のように駆動信号を反転して逆転動作を開始させる。こうして、ロータ部30が一旦逆転し始めると、その後、ロータ部30の慣性によって最初の停止位置(位相=α)を通過することができる(図5(C))。その後、位相が0となるタイミングでコイルの励磁方向が逆転する。図5(D)は位相が−π/2の状態を示しており、図5(E)は位相が−π+αの状態を示している。図5(E)の状態の近傍でモータが停止すると、磁気ヨーク20が各磁石31〜34に引きつけられた位置(位相=−π+α)でロータ部30が停止する。
図6は、モータの移動方向の制御手順を示すフローチャートである。この手順は、後述する駆動制御回路によって実行される。ステップS10では、まず正方向に駆動制御を開始する。ステップS20では、目的とする移動方向が正方向であるか否かが判定される。なお、移動方向は、ステップS10の前に操作員によって駆動制御回路に入力されている。目的とする移動方向が正方向の場合には、そのまま正方向の駆動制御が継続される。一方、目的とする移動方向が逆方向の場合には、ステップS30において、逆転すべき所定のタイミングに達するまで待機する。そして、逆転すべきタイミングに達すると、ステップS40において逆方向の駆動制御が開始される。
以上のように、本実施例のモータでは、位相がα±nπ(αはゼロ及びnπでない所定の値、nは整数)の位置でモータが停止するので、デッド・ロック・ポイントが発生しない。従って、始動コイルを必要とせずに、常に始動することが可能である。また、本実施例のモータでは、停止状態から所定量だけ正転させた後に逆転させることによって、逆転動作を実現することが可能である。
A2.駆動制御回路の構成:
図7は、本実施例のブラシレスモータの駆動制御回路の構成を示すブロック図である。駆動制御回路200は、CPU220と、駆動信号生成部240と、ドライバ回路250とを備えている。駆動信号生成部240は、モータ本体100内の磁気センサ40の出力信号SSDに基づいて、単相駆動信号DRVA1,DRVA2を生成する。ドライバ回路250は、この単相駆動信号DRVA1,DRVA2に従ってモータ本体100内の電磁コイル11〜14を駆動する。
図8は、ドライバ回路250の内部構成を示している。このドライバ回路250は、H型ブリッジ回路を構成する4つのトランジスタ251〜254を有している。上アームのトランジスタ251,253のゲート電極の前には、レベルシフタ311,313が設けられている。但し、レベルシフタは省略してもよい。ドライバ回路250のトランジスタ251〜254は、スイッチング信号として機能する駆動信号DRVA1,DRVA2に応じてオン/オフし、この結果、電磁コイル11〜14に供給電圧VSUPが断続的に供給される。符号IA1,IA2が付された矢印は、駆動信号DRVA1,DRVA2がHレベルの場合に流れる電流方向をそれぞれ示している。なお、ドライバ回路としては、複数のスイッチング素子で構成される種々の構成の回路を利用可能である。
図9は、ドライバ回路の他の構成を示す説明図である。このドライバ回路は、1組目の電磁コイル11,13用の第1のブリッジ回路250aと、2組目の電磁コイル12,14用の第2のブリッジ回路250bとで構成されている。ブリッジ回路250a,250bのそれぞれは、4つのトランジスタ251〜254で構成されており、この構成は図8に示したものと同じである。トランジスタ251,253のゲート電極の前には、レベルシフタ311,313が設けられている。但し、レベルシフタは省略してもよい。第1のブリッジ回路250aにおいては、第1の駆動信号DRVA1がトランジスタ251,254に供給されており、第2の駆動信号DRVA2が他のトランジスタ252,253に供給されている。一方、第2のブリッジ回路250bにおいては、逆に、第1の駆動信号DRVA1がトランジスタ252,253に供給されており、第2の駆動信号DRVA2がトランジスタ251,254に供給されている。この結果、図9(B),(C)に示すように、第1のブリッジ回路250aと第2のブリッジ回路250bでは動作が逆転している。従って、第1のブリッジ回路250aで駆動される1組目のコイル11,13と、第2のブリッジ回路250bで駆動される2組目のコイル12,14とは、互いに位相がπだけずれている。一方、図8に示した回路では、1組目のコイル11,13の巻き方と、2組目のコイル12,14の巻き方が逆になっており、この巻き方によって2組の位相をπだけずらしている。このように、図8のドライバ回路と図9のドライバ回路のいずれを用いても、2組のコイルの位相が互いにπだけずれる点は同じであり、両者共に1相モータを実現している点に変わりは無い。
図10は、電磁コイル11〜14の各種の巻き方を示している。この例のように、巻き方を工夫することによって、隣接するコイルを常に逆方向に励磁させることが可能である。
図11は、駆動信号生成部240(図7)の内部構成を示す説明図である。駆動信号生成部240は、制御信号生成部300と、アドレス形成部330と、パルス幅設定部340と、PWM信号生成部350と、励磁区間制限部360と、励磁区間信号生成部370とを備えている。制御信号生成部300と、パルス幅設定部340と、励磁区間信号生成部370は、バス400によってCPU220に接続されている。制御信号生成部300は、磁気センサ40からの出力信号SSDを入力とし、PWMクロック信号CLKpwmと、アドレスクロック信号CLKaddと、正逆方向指令値信号RIと、アドレスリセット信号ADDrstと、速度信号RRflagとを出力する。また、制御信号生成部300は、入力されたセンサ信号SSDもそのまま出力する。アドレス形成部330は、アドレスリセット信号ADDrstと、アドレスクロック信号CLKaddとを入力とし、アドレス値ADDを出力する。パルス幅設定部340は、アドレス値ADDに応じてパルス幅WDを設定する。PWM信号生成部350は、センサ信号SSDと、PWMクロック信号CLKpwmと、アドレスクロック信号CLKaddと、正逆方向指令値信号RIと、パルス幅WDとを入力とし、第1と第2のPWM信号PWM1,2を出力する。励磁区間制限部360は、第1と第2のPWM信号PWM1,2と、励磁区間信号生成部370によって生成された励磁区間信号Enbとに基づいて第1と第2の駆動信号DRVA1,2を生成する。励磁区間信号生成部370は、速度信号RRflagと、アドレス値ADDとに基づいて、励磁区間信号Enbを生成する。これらの動作については、以下に詳述する。
図12(A)は、制御信号生成部300の内部構成を示すブロック図である。図12(B)は、各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。制御信号生成部300は、基準クロック信号生成部302と、速度信号生成部304と、エッジ検出部306と、PLL回路307と、第2分周器316と、分周値記憶部318と、正逆方向指令値記憶部320とを備えている。基準クロック信号生成部302は、一定の周波数を有する基準クロック信号CLKorgを生成する。この基準クロック信号CLKorgは、速度信号生成部304に供給される。センサ信号SSDは、エッジ検出部306と、PLL回路307とに供給される。エッジ検出部306は、センサ信号SSDの立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジを検出するとともに、それぞれのエッジに応じてパルスを発生するアドレスリセット信号ADDrstを生成する。このアドレスリセット信号ADDrstは、速度信号生成部304と、アドレス形成部330(図11)とに供給される。速度信号生成部304は、アドレスリセット信号ADDrstの2つのパルス間において基準クロック信号CLKorgのパルス数をカウントすることにより、モータの回転速度を示す速度信号RRflagを生成する。すなわち、アドレスリセット信号ADDrstの2つのパルス間においてカウントされる基準クロック信号CLKorgのパルス数が多いほど、モータの回転速度は小さく、逆に、カウントされる基準クロック信号CLKorgのパルス数が少ないほど、モータの回転速度は大きい。本実施例では、速度信号生成部304は、カウントされる基準クロック信号CLKorgのパルス数に応じて、速度信号RRflagが0から3の4段階の速度を示すように、カウントされるパルス数の閾値を設定している。速度信号RRflagは、RRflag=0からRRFlag=3になるにしたがって、より大きな速度を示す。
PLL回路307は、位相比較器308と、ループフィルタ(LPF)310と、電圧制御発振器(VCO)312と、第1分周器314とを備えている。第1分周器314は、分周値記憶部318に記憶されている分周値(2×M×N)を用いて、入力されるPWMクロック信号CLKpwmを分周する。センサ信号SSDは、位相比較器308に入力される。一方、第1分周器314によって生成される分周信号DVSSDは、位相比較器308に比較信号として入力される。位相比較器308は、これら2つの信号SSD,DVSSDの位相差を示す誤差信号CPSを生成する。この誤差信号CPSは、チャージポンプ回路を内蔵するループフィルタ310に送られる。ループフィルタ310は、誤差信号CPSのパルスレベルとパルス数とに応じた電圧レベルを有する電圧制御信号LPSを生成して出力する。
電圧制御信号LPSは、電圧制御発振器312に供給される。電圧制御発振器312は、電圧制御信号LPSの電圧レベルに応じた周波数を有するPWMクロック信号CLKpwmを出力する。このPWMクロック信号CLKpwmは、第1分周器314で1/(2×M×N)に分周されて、分周信号DVSSDが生成される。この分周信号DVSSDは、前述したように、位相比較器308に送られてセンサ信号SSDと位相比較される。この結果、2つの信号SSD,DVSSDの位相差が0になるように、PWMクロック信号CLKpwmの周波数が収束する。したがって、収束後のPWMクロック信号CLKpwmの周波数fCLKpwmと、センサ信号SSDの周波数fSDDとの関係は、以下の(1)式となる。
fCLKpwm=fSSD×(2×M×N) …(1)
PWMクロック信号CLKpwmは、第2分周器316と、PWM信号生成部350(図11)とに供給される。第2分周器316は、分周値記憶部318に記憶されている分周値Nを用いて、入力されるPWMクロック信号CLKpwmを分周し、アドレスクロック信号CLKaddを生成する。したがって、アドレスクロック信号CLKaddの周波数fCLKaddと、PWMクロック信号CLKpwmの周波数fCLKpwmとの関係は、以下の(2)式となる。
fCLKadd=fCLKpwm/N …(2)
以上の(1),(2)式より、センサ信号SSDの周波数fSSDと、アドレスクロック信号CLKaddの周波数fCLKaddと、PWMクロック信号CLKpwmの周波数fCLKpwmとの関係は、以下の(3),(4)式となる。
fCLKadd=fSSD×2×M …(3)
fCLKpwm=fCLKadd×N …(4)
図12(B)にも示されているように、アドレスクロック信号CLKaddは、センサ信号SSDのハイレベル期間とローレベル期間のそれぞれにおいてM個のパルスを発生する信号である。また、PWMクロック信号CLKpwmは、アドレスクロック信号CLKaddの一周期の間にN個のパルスを発生する信号である。
なお、分周値M,Nは、CPU220によって任意の値に書き換えることが可能である。正逆方向指令値記憶部320は、CPU220から指定されたモータの回転方向を指示する正逆方向指令値信号RIを記憶している。正逆方向指令値信号RIは、モータを正転させたい場合にはローレベルを示し、モータを逆転させたい場合にはハイレベルを示す信号である。
図13(A)は、アドレス形成部330の内部構成を示すブロック図である。図13(B)は、各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。以下の例では、各種の信号は、分周値M=14,N=16として描かれている。アドレス形成部330は、アドレスカウンタ部332と、アドレスラッチ334とを備えている。アドレスカウンタ部332は、アドレスクロック信号CLKaddのパルス数をカウントするとともに、アドレスリセット信号ADDrstの立ち上がりエッジに応じてカウンタを0にリセットする。アドレスラッチ334は、アドレスカウンタ部332によってカウントされた数値を記憶し、アドレス値ADDとして出力する。図13(B)に示すように、アドレス値ADDとしては、0〜13の値が繰り返し発生する。
図14(A)は、パルス幅設定部340の内部構成を示すブロック図である。図14(B)は、各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。なお、図14(B)に記載されている信号S1は、後述するダウンカウンタ部352(図15)によって生成される信号であり、パルス幅WDに応じたパルスを有する信号である。パルス幅設定部340は、テーブル選択部342と、3つのテーブル部344,346,348とを備えている。テーブル選択部342は、速度信号RRflagの値に応じて、3つのテーブル部344,346,348のうちから1つのテーブル部を選択する。例えば、RRflag=1の場合は、テーブル部346が選択される。3つのテーブル部344,346,348には、アドレス値ADDに応じて出力されるパルス幅WDが格納されており、選択されたテーブル部は、入力されるアドレス値ADDに応じて、パルス幅WDを出力する。
RRflag=0の場合、すなわち、モータの回転速度が小さい場合には、第1のテーブル部344が選択される。なお、本明細書において値「Xh」は16進数を意味している。選択された第1のテーブル部344は、常に、パルス幅WD=Fhを出力する。このようにパルス幅WDを最大値Fhに設定すれば、モータの始動時から低速時においては、大きな駆動力を得ることができる。
RRflag=1または2の場合、すなわち、モータの回転速度が大きくなった場合には、第2のテーブル部346が選択される。このテーブル部346は、センサ信号SSDのパルスの中心近傍に相当するアドレス値ADDにおいて、パルス幅WDが最大値Fhとなるように、パルス幅WDを設定する。そして、アドレス値ADDがセンサ信号SSDのパルスの中心近傍から時間的に遠ざかるにしたがってパルス幅WDが小さくなるように、それぞれのパルス幅WDを設定する。このようにパルス幅WDを設定すれば、逆起電力波形を模擬したPWM信号を生成することができ、効率よくモータを駆動させることができる。なお、速度信号RRflagが1または2の場合には、パルス幅設定部340から出力されるパルス幅WDは同一であるが、後述する励磁区間が異なる値に設定される。また、パルス幅WDの最大値は、Fhには限られず、分周値Nの値に応じた所定の最大値や、任意に定めた所定の最大値をとることもできる。
RRflag=3となった場合、すなわち、モータの回転速度がさらに大きくなった場合には、第3のテーブル部348が選択される。このテーブル部348は、センサ信号SSDのパルスの中心よりも時間的に早いタイミングで最大値Fhとなるようにパルス幅WDを設定する。この結果、駆動信号DRVAの位相をやや進める進角制御を実現することが可能である。モータの回転が低速の場合には進角制御の有無によって効果はそれほど変わらないが、高速の場合には進角制御により効率を大幅に向上させることが可能である。
なお、3つのテーブル部344,346,348に格納されているパルス幅WDは、CPU220によって任意の値に書き換えることも可能である。したがって、後述するPWM信号生成部350(図11)によって、任意のパルス幅WDを有するPWM信号PWM1,2を生成することが可能である。
図15はPWM信号生成部350の内部構成を示すブロック図である。PWM信号生成部350は、ダウンカウンタ部352と、回転方向制御部354と、EXOR回路356とを備えている。これらは以下のように動作する。
図16は、モータ正転時の各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。この図16には、センサ信号SSDと、アドレスリセット信号ADDrstと、2つのクロック信号CLKadd,CLKpwmと、アドレス値ADDと、パルス幅WDと、ダウンカウンタ部352内のカウント値CMと、ダウンカウンタ部352の出力S1と、正逆方向指令値信号RI、EXOR回路356の出力S2と、回転方向制御部の出力信号PWM1,PWM2とが示されている。また、この図16では、説明の便宜上、分周値M=5,N=5として描かれている。ダウンカウンタ部352(図15)は、アドレスクロック信号CLKaddの1期間毎に、PWMクロック信号CLKpwmに同期してカウント値CMを0までダウンカウントする動作を繰り返す。カウント値CMの初期値はパルス幅WDの値に設定される。ダウンカウンタ部352の出力S1は、カウント値CMが0で無い場合にはハイレベルに設定され、カウント値CMが0になるとローレベルに立ち下がる。
EXOR回路356は、センサ信号SSDと正逆方向指令値信号RIとの排他的論理和を示す信号S2を出力する。モータが正転する場合には、正逆方向指令値信号RIがローレベルである。従って、EXOR回路356の出力S2は、センサ信号SSDと同じ信号となる。回転方向制御部354は、ダウンカウンタ部352の出力S1と、EXOR回路356の出力S2から、PWM信号PWM1,PWM2を生成する。すなわち、ダウンカウンタ部352の出力S1のうち、EXOR回路356の出力S2がハイレベルを示している期間における出力S1を第1のPWM信号PWM1として出力し、出力S2がローレベルを示している期間における出力S1を第2のPWM信号PWM2として出力する。
図17は、モータ逆転時の各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。モータ逆転時には、正逆方向指令値信号RIがハイレベルに設定される。この結果、2つの駆動信号DRVA1,DRVA2が図16から入れ替わっており、この結果、モータが逆転することが理解できる。
図18(A)は、励磁区間制限部360の内部構成を示すブロック図である。図18(B)は、各種の信号の変化をタイミングチャートである。励磁区間制限部360は、2つのAND回路362,364を備えている。励磁区間信号Enbは、励磁区間信号生成部370(図11)によって生成される信号であり、ハイレベル期間を励磁区間EPとして設定し、ローレベル期間を非励磁区間NEPとして設定する。励磁区間EPは、PWM信号PWM1,2を駆動信号DRVA1,2として有効とする区間であり、非励磁区間NEPは、PWM信号PWM1,2を駆動信号DRVA1,2として無効とする区間である。すなわち、第1AND回路362は、励磁区間信号EnbとPWM信号PWM1との論理積を示す駆動信号DRVA1を出力し、第2AND回路364は、励磁区間信号EnbとPWM信号PWM2との論理積を示す駆動信号DRVA2を出力する。励磁区間信号Enbの生成方法については後述する。図18(B)では、センサ信号SSDがハイレベルからローレベルに移行する付近と、ローレベルからハイレベルに移行する付近では、励磁区間信号Enbがローレベルとなっており、これによって非励磁区間NEPが設定されている。従って、この非励磁区間NEPでは、いずれの駆動信号DRVA1,DRVA2も出力されず、ハイインピーダンス状態に維持される。
図19(A)は、励磁区間信号生成部370の内部構成を示すブロック図である。図19(B)は、各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。励磁区間信号生成部370は、励磁区間設定テーブル部372と、励磁区間信号出力部374とを備えている。励磁区間設定テーブル部372には、速度信号RRflagに応じたスタート値STと、エンド値EDがそれぞれ格納されている。励磁区間信号出力部374は、スタート値STと、エンド値EDと、アドレス値ADDとを入力とし、アドレス値ADDがスタート値STとエンド値EDとの間に含まれる場合には、励磁区間信号Enbをハイレベルとして出力する。
スタート値STとエンド値EDは、速度信号RRflagの値が0から2と大きくなるにしたがって励磁区間EPの幅が狭くなるように設定されている。これは、モータの回転速度が上昇するにしたがってコイルへの電圧印加時間を減らし、消費電力の低減を実現するためである。速度信号RRflag=3の場合、すなわち、さらにモータの回転速度が大きくなり、上述した進角制御を行う場合には、励磁区間EPの中心がセンサ信号SSDの中心よりも早い位置となるように、スタート値STとエンド値EDを設定することが好ましい。なお、スタート値STとエンド値EDの値は、CPU220によって任意の値に書き換えることが可能である。
上述のように、励磁区間信号生成部370は、4段階の速度信号RRflagの値に応じて、励磁区間EPを4段階に分けて定めている。これに対して、パルス幅設定部340は、速度信号RRflagに応じて、パルス幅WDを3段階に分けて定めている。このように、速度信号RRflagに応じて切替える励磁区間EPのテーブルの数を、速度信号RRflagに応じて切替えるパルス幅WDのテーブルの数より多くすれば、同一のパルス幅WDを有するPWM信号PWM1,2であっても、励磁区間EPが異なるようにすることが可能となる。
このように、第1実施例では、アドレス形成部330にてアドレス値ADDを生成し、それぞれのアドレス値ADDごとにパルス幅WDを設定するので、磁気センサ40からの2値のデジタル信号SSDに基づいて、電動機を駆動するための駆動信号DRVA1,2をPWM制御によって生成することが可能である。
なお、磁気センサ40(図11)は、本発明における「位置センサ」に相当し、アドレスクロック信号CLKadd(図12)は、本発明における「分割信号」に相当し、PLL回路307(図12)および第2分周器316(図12)は、本発明における「分割信号生成部」に相当する。励磁区間制限部360(図18)および励磁区間信号生成部370(図19)は、本発明における「励磁区間設定部」に相当する。また、アドレス値ADDは、本発明における「分割信号」に相当し、アドレス形成部330は、本発明における「分割信号生成部」に相当する。
B.第2実施例:
図20(A)は、第2実施例におけるパルス幅設定部340bの内部構成を示すブロック図である。図20(B)は、パルス幅設定部340bがアドレス値ADDからパルス幅WDを算出するまでの演算の結果を示す表である。図14に示した第1実施例との違いは、パルス幅WDの生成方法が異なっているという点だけであり、他の全体の構成は第1実施例と同じである。
パルス幅設定部340bは、正規化部382と、演算部384と、演算係数設定部386とを備えている。正規化部382は、分周値記憶部318と接続されている。正規化部382は、分周値Mを用いて、アドレス値ADDを以下の(5)式にしたがって0〜1の範囲に正規化し、正規化値Xを求める。
X=ADD/(M−1) …(5)
演算係数設定部386は、演算部384で用いられる係数K0を、速度信号RRflagの値に応じて設定する。なお、演算係数設定部386内に格納されている係数K0の値は、CPU220によって任意の値に書き換え可能とすることが好ましい。演算部384は、正規化値Xを入力とし、以下の(6)式にしたがってパルス幅WDを求める。
WD=K0×sin(X・π) …(6)
ただし、図20(B)で示した表では、係数K0=15として演算を行っている。ここで、係数K0は分周値Nを超えない値とすることが好ましい。これは、PWM信号生成部350で生成するパルスの分解能を超えてパルス幅WDを設定しても、PWM信号生成部350はパルス幅WDに応じたパルスを生成することができないからである。また、演算部384から出力されるパルス幅WDは、上記(6)式で求められた値を四捨五入して得られた整数としての値である。
このように、sin関数を用いて演算を行う演算部384によってパルス幅WDを算出しても、第1実施例と同様に、磁気センサ40からの2値のデジタル信号SSDに基づいて、電動機を駆動するための駆動信号DRVA1,2をPWM制御で生成することが可能である。
C.第3実施例:
図21(A)は、第3実施例におけるパルス幅設定部340cの内部構成を示すブロック図である。図21(B)は、パルス幅設定部340cがアドレス値ADDからパルス幅WDを算出するまでの演算の結果を示す表である。図20に示した第2実施例との違いは、演算に用いる係数の数と、演算部384cの演算式が異なっているという点だけであり、他の全体の構成は第2実施例と同じである。
パルス幅設定部340cは、正規化部382と、演算部384cと、演算係数設定部386cとを備えている。演算係数設定部386cは、演算部384cで用いられる5つの係数K0,K1,K2,K3,K4を速度信号RRflagに応じて設定する。なお、第2実施例と同様に、演算係数設定部386cとCPU220とを接続し、演算係数設定部386c内に格納されている5つの係数K0,K1,K2,K3,K4の値を任意の値に書き換え可能とすることが好ましい。演算部384cは、正規化値Xを入力とし、以下の(7)式にしたがってパルス幅WDを求める。
WD=K0×(K1・X3+K2・X2+K3・X+K4) …(7)
ただし、この第3実施例では、係数として、K0=15、K1=−2.270×10-13、K2=−4.685、K3=4.350、K4=−3.286×10-2の値を用いてパルス幅WDを求めている。なお、演算部384から出力されるパルス幅WDは、上記(7)式で求められた値を四捨五入して得られた整数としての値である。また、パルス幅WDの演算結果がマイナスの値を示した場合は、パルス幅WDは、WD=0として出力される。
このように、3次関数を用いて演算を行う演算部384cによってパルス幅WDを算出しても、第2実施例と同様に、磁気センサ40からの2値のデジタル信号SSDに基づいて、電動機を駆動するための駆動信号DRVA1,2をPWM制御で生成することが可能である。
D.第4実施例:
図22は、第4実施例における駆動信号生成部240dの内部構成を示すブロック図である。図11に示した第2実施例との違いは、アドレス形成部330とパルス幅設定部340の代わりに、アドレス発生部730と正弦波発生回路700が設けられている点だけであり、他の全体の構成は第1実施例と同じである。
図23は、第4実施例における正弦波発生回路700の内部構成を示すブロック図である。正弦波発生回路700は、PLL回路710と、波形テーブル720とを備えている。PLL回路710は、位相比較部712と、ループフィルタ714と、電圧制御発振器716と、分周器718とを備えている。分周器718は、分周値(2×M)を記憶している。PLL回路710で生成される可変クロック信号VSSDの周波数は、センサ出力SSDの周波数に分周値(2×M)を乗じた値となる。
波形テーブル720のアドレスは、分周信号DVSSDのパルスに応じて0から(2×M−1)の範囲で循環的に変化し、個々のアドレスに記憶されているパルス幅WD(波形値信号WDとも呼ぶ)を順次出力する。この波形値は、パルスが2×M個発生する間に1つの正弦波を生成するような値に設定されている。
アドレス発生部730(図22)は、可変クロック信号VSSDのパルスに応じて、0〜(2×M−1)の範囲のアドレス値ADDを循環的に発生する回路である。
このように、アドレス形成部330とパルス幅設定部340の代わりに、アドレス発生部730と正弦波発生回路700を用いても、第1実施例と同様に、磁気センサ40からの2値のデジタル信号SSDに基づいて、電動機を駆動するための駆動信号DRVA1,2をPWM制御で生成することが可能である。
なお、可変クロック信号VSSDは、本発明における「分割信号」に相当し、PLL回路710は、本発明における「分割信号生成部」に相当し、波形テーブル720は、本発明における「パルス幅設定部」に相当する。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
上記実施例では、位置センサとして、デジタル出力の磁気センサ(ホールIC)40を用いていたが、この代わりに、ロータリエンコーダ等の電磁コイルと永久磁石との相対位置を示す2値の位置信号を出力する各種のセンサを用いることができる。また、位置センサとして、アナログ出力のホール素子を用い、ホール素子からのアナログ信号をコンパレータによって2値のデジタル信号に変換し、得られた2値のデジタル信号を制御信号生成部300(図11)の入力信号として用いることもできる。
E2.変形例2:
上記実施例では、パルス幅設定部340、340c、340dは、アドレス値ADDと、速度信号RRflagとに応じてパルス幅WDを設定していたが、この代わりに、速度信号RRflagにかかわらず、アドレス値ADDのみに応じてパルス幅WDを出力することとしてもよい。
E3.変形例3:
上記第1実施例では、励磁区間設定テーブル部372(図19)内の励磁区間EPのテーブルの数は4であり、パルス幅設定部340(図14)内のパルス幅WDのテーブルの数は3である。しかし、これらのテーブルの数は、3または4に限られず、速度信号RRflagの区分の数を超えない任意の数とすることが可能である。また、速度信号RRflagの区分の数も、0〜3の4段階に限られず、任意の数とすることが可能である。
たとえば、速度信号RRflagを0から15の16段階、励磁区間EPのテーブルの数を16、パルス幅WDのテーブルの数を8とすることや、速度信号RRflagを0から15の16段階、励磁区間EPのテーブルの数を8、パルス幅WDのテーブルの数を16とすることもできる。また、速度信号RRflagと、励磁区間EPと、パルス幅WDを、すべて同じ16段階とすることも可能である。しかし、この場合は、あらかじめパルス幅WDの値を、励磁区間制限部360で生成される駆動信号DRVA1,2の波形を示す値に設定し、励磁区間制限部360と励磁区間信号生成部370とを省略しても、同じ結果を得ることができる。
E4.変形例4:
上記第3実施例において演算に用いられる5つの係数K0,K1,K2,K3,K4の値は、上記第3実施例に記載された値に限られず、コイルに発生する逆起電力波形を模擬するように正規化された任意の値とすることが可能である。また、速度信号RRflagに応じて、演算に用いる5つの係数の値を切替えることとしてもよい。
E5.変形例5:
上記第2、第3実施例では、sin関数または3次関数を用いて、パルス幅WDを求める演算を行っていたが、この代わりに、逆起電力波形を模擬する任意の近似式(例えば、楕円を示す式等)を用いることも可能である。また、速度信号RRflagに応じて、演算に用いる近似式を切替えることとしてもよい。
E6.変形例6:
上記実施例におけるPLL回路307内の電圧制御発振器312としては、出力周波数に応じて電流ゲインを切り替えるVCOの代わりに、本発明の発明者により開示された米国特許第4975662号公報又は米国特許第5185584号公報に記載されているVCO特性を有するVCOを用いることが好ましい。
E7.変形例7.
上記実施例で用いられているバス400は、CPU220で制御されるように説明されているが、このバス400の他に、フィリップス社製I2Cバスのようなシリアル通信バスを用いることも可能である。上記駆動制御回路を半導体集積回路で実現する場合には、このようなシリアル通信バスを用いることが好ましい。
E8.変形例8:
上記実施例では、単相ブラシレスモータについて記載したが、この代わりに、2相または3相以上のブラシレスモータが上記駆動制御回路を搭載することとしてもよい。
E9.変形例9:
上記実施例では、回転式のモータについて記載したが、この代わりに、リニアモータが上記駆動制御回路を搭載することとしてもよい。
E10.変形例10:
本発明は、ファンモータ、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モータなどの種々の装置のモータに適用可能である。本発明をファンモータに適用した場合には、上述した種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモータは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモータとして使用することができる。本発明のモータは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモータとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモータをスピンドルモータとして使用することが可能である。
図24は、本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ800は、赤、緑、青の3色の色光を発光する3つの光源810R、810G、810Bと、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ840R、840G、840Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム850と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系860と、プロジェクタ内部を冷却するための冷却ファン870と、プロジェクタ800の全体を制御する制御部880と、を備えている。冷却ファン870を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
図25(A)〜(C)は、本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。図25(A)は携帯電話900の外観を示しており、図25(B)は、内部構成の例を示している。携帯電話900は、携帯電話900の動作を制御するMPU910と、ファン920と、燃料電池930とを備えている。燃料電池930は、MPU910やファン920に電源を供給する。ファン920は、燃料電池930への空気供給のために携帯電話900の外から内部へ送風するため、或いは、燃料電池930で生成される水分を携帯電話900の内部から外に排出するためのものである。なお、ファン920を図25(C)のようにMPU910の上に配置して、MPU910を冷却するようにしてもよい。ファン920を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
本発明の一実施例としての単相ブラシレスモータのモータ本体の構成を示す断面図である。 磁石列とコイル列の位置関係及び磁気センサ出力とコイルの逆起電力波形との関係を示す説明図である。 コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。 モータ本体の正転動作の様子を示す説明図である。 モータ本体の逆転動作の様子を示す説明図である。 モータの移動方向の制御手順を示すフローチャートである。 本実施例のブラシレスモータの駆動制御回路の構成を示すブロック図である。 ドライバ回路の内部構成を示している。 ドライバ回路の他の構成を示す説明図である。 電磁コイルの各種の巻き方を示している。 駆動信号生成部の内部構成を示す説明図である。 制御信号生成部の内部構成を示すブロック図である。 アドレス形成部の内部構成を示すブロック図である。 パルス幅設定部の内部構成を示すブロック図である。 PWM信号生成部の内部構成を示すブロック図である。 モータ正転時の各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。 モータ逆転時の各種の信号の変化を示すタイミングチャートである。 励磁区間制限部の内部構成を示すブロック図である。 励磁区間信号生成部の内部構成を示すブロック図である。 第2実施例におけるパルス幅設定部の内部構成を示すブロック図である。 第3実施例におけるパルス幅設定部の内部構成を示すブロック図である。 第4実施例における駆動信号生成部の内部構成を示すブロック図である。 第4実施例における正弦波発生回路の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。
符号の説明
10…ステータ部
11〜14…電磁コイル
20…磁気ヨーク
30…ロータ部
31〜34…永久磁石
36…磁気ヨーク
40…磁気センサ
100…モータ本体
102…ケーシング
112…回転軸
114…軸受け部
120…回路基板
200…駆動制御回路
220…CPU
240…駆動信号生成部
240d…駆動信号生成部
250…ドライバ回路
250a…第1のブリッジ回路
250b…第2のブリッジ回路
251…トランジスタ
252…トランジスタ
300…制御信号生成部
302…基準クロック信号生成部
304…速度信号生成部
306…エッジ検出部
307…PLL回路
308…位相比較器
310…ループフィルタ
311…レベルシフタ
312…電圧制御発振器
314…第1分周器
316…第2分周器
318…分周値記憶部
320…正逆方向指令値記憶部
330…アドレス形成部
332…アドレスカウンタ部
334…アドレスラッチ
340…パルス幅設定部
340b…パルス幅設定部
340c…パルス幅設定部
342…テーブル選択部
344…テーブル部
346…テーブル部
348…テーブル部
352…ダウンカウンタ部
354…回転方向制御部
356…EXOR回路
360…励磁区間制限部
370…励磁区間信号生成部
372…励磁区間設定テーブル部
374…励磁区間信号出力部
382…正規化部
384…演算部
384c…演算部
386…演算係数設定部
386c…演算係数設定部
400…バス
700…正弦波発生回路
710…PLL回路
712…位相比較部
714…ループフィルタ
716…電圧制御発振器
718…分周器
720…波形テーブル
800…プロジェクタ
810R,810G,810B…光源
840R,840G,840B…液晶ライトバルブ
850…クロスダイクロイックプリズム
860…投写レンズ系
870…冷却ファン
880…制御部
900…携帯電話
910…MPU
920…ファン
930…燃料電池

Claims (10)

  1. 電動機を駆動するための回路であって、
    電磁コイルと永久磁石との相対位置を示す2値の位置信号のハイレベル期間およびローレベル期間をそれぞれ所定の数の区間に区分けする分割信号を生成する分割信号生成部と、
    前記分割信号によって区分けされたそれぞれの区間ごとに、PWM制御のためのパルス幅を設定するパルス幅設定部と、
    前記設定されたパルス幅に基づいてPWM制御を行うことにより前記電動機を駆動するための駆動信号としてのPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
    前記位置信号に基づいて、前記電磁コイルと前記永久磁石との相対速度を示す速度信号を生成する速度信号生成部と、
    を備え、
    前記分割信号生成部は、前記位置信号に基づいて前記分割信号を生成するためのPLL回路を含み、
    前記パルス幅設定部は、前記速度信号に応じて、前記区分けされたそれぞれの区間ごとのパルス幅を設定するとともに、前記速度信号が第1の閾値を超えない場合は、前記区分けされたすべての区間において前記パルス幅を所定の最大値に設定する、
    回路。
  2. 請求項1記載の回路であって、
    前記PLL回路は、前記位置信号と比較信号との位相差を示す誤差信号を出力する位相比較器と、前記誤差信号のパルスレベルとパルス数とに応じた電圧レベルを有する電圧制御信号を出力するループフィルタと、前記電圧制御信号の電圧レベルに応じた周波数を有するクロック信号を出力する電圧制御発振器と、前記クロック信号を分周した分周信号を前記比較信号として出力する第1分周器とを含み、
    前記分割信号生成部は、さらに、前記分周信号を分周した信号を前記分割信号として出力する第2分周器を含む、
    回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回路であって、
    前記パルス幅設定部は、前記速度信号が前記第1の閾値から前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値までの範囲内に含まれる場合は、前記位置信号のハイレベル期間またはローレベル期間の中心近傍に相当する前記区間において前記パルス幅が最も大きな値を示し、前記中心近傍から時間的に離れた前記区間の前記パルス幅ほど小さい値を示すように、前記パルス幅を設定する、回路。
  4. 請求項3に記載の回路であって、
    前記パルス幅設定部は、前記速度信号が前記第2の閾値を超えている場合は、前記パルス幅が最大となる区間が前記位置信号のハイレベル期間またはローレベル期間の中心近傍よりも時間的に早い区間に現れるように、前記パルス幅を設定する、回路。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回路であって、
    前記電動機の回路は、さらに、
    前記区分けされた複数の区間のうちの一部の区間を、前記PWM信号を前記駆動信号として無効とする非励磁区間として設定し、その他の前記区間を、前記PWM信号を前記駆動信号として有効とする励磁区間として設定する励磁区間設定部を備える、回路。
  6. 請求項5に記載の回路であって、
    前記励磁区間設定部は、前記速度信号に応じて、前記励磁区間と非励磁区間とを設定する、回路。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の回路を備える電動機。
  8. 請求項7に記載の電動機を備える電子機器。
  9. 請求項8に記載の電子機器であって、
    前記電子機器はプロジェクタである、電子機器。
  10. 請求項7に記載の電動機を備える燃料電池使用機器。
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