JP2010161197A - 積層構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性が向上し、かつ、半導体膜の導電膜からのはみ出し量が低減できる積層構造体及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる積層構造体は、半導体膜15、ゲート絶縁膜12、ソース電極17、及びドレイン電極18を有するものである。ゲート絶縁膜12は、半導体膜15下において、半導体膜15の端から徐々に膜厚が薄くなるテーパー部を有する。ソース電極17及びドレイン電極18は、半導体膜15上において、半導体膜15のパターンからはみ出さないように形成され、半導体膜15端からの距離が0以上0.3um以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層構造体及びその製造方法に関する。
TFT−LCDは、CRT(陰極線管)に比較して、薄型にしやすく消費電力が低いという利点から、現在商品化が急速に進んでいる。TFT−LCDは、TFT基板とカラーフィルターが液晶層の介在の下に重ね合わされた概略構造を有する。TFT基板は、マトリックス状に配列された各画素にTFTが配列された構造を有する。カラーフィルターは、各画素に対応して、レッド、グリーン、及びブルーの画素パターンが配列された構造を有する。TFT−LCDでは、製造工程数が多く、TFT基板だけでも5〜6枚のフォトマスクを用いて製造されていた。
このような状況の下、TFT基板の製造を4枚のフォトマスクを用いて行う方法が知られている。この方法は、遮光部と透光部と半透光部(グレートーン部もしくはハーフトーン部)を有するフォトマスク(グレートーンマスクもしくはハーフトーンマスク)を用いることにより、使用するマスク枚数を低減するというものである。
この4枚マスクプロセス(グレートーンプロセスやハーフトーンプロセス)を用いたTFT基板の製造方法について、例えば特許文献1に開示されている。4枚マスクプロセスの場合、アッシング工程によりレジストの薄くなっている部分をとり除く際に、レジストの端部が後退する。そしてソース・ドレイン配線形成時には、チャネル部を形成するために下地である半導体層をエッチングせずに金属膜をエッチングする必要がある。このため、レジストの後退により露出した金属膜のみがエッチングされる。その後、チャネル部形成のために、半導体層を一定膜厚残してハーフエッチングする。このため、半導体層が端部において一定膜厚ではみ出した状態になり、開口率を低下させてしまう。
特開2001−324725号公報 特開2008−33337号公報
また、特許文献2においては、リフロー工程を追加することで半導体層を金属膜からはみ出さずに形成することができる。しかし、この手法では生産性が低下してしまう。
本発明はこうした問題を解決するためになされたものであり、生産性が向上し、かつ、半導体膜の導電膜からのはみ出し量が低減できる積層構造体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる積層構造体は、半導体膜と、前記半導体膜下において、前記半導体膜の端から徐々に膜厚が薄くなるテーパー部を有する下地膜と、前記半導体膜上において、前記半導体膜のパターンからはみ出さないように形成され、前記半導体膜の端からの距離が0以上0.3um以下である導電膜を備えるものである。
本発明にかかる積層構造体の製造方法は、下地膜、半導体膜、及び導電膜を順次成膜する工程と、第1のエッチング条件による前記導電膜の上層のエッチング中に、前記半導体膜、及び前記下地膜がエッチングされ、前記半導体膜が、前記導電膜のパターンからはみ出さないようにパターニングされ、前記下地膜が、前記半導体膜の端から徐々に膜厚が減少するテーパー部を有するようにパターニングされる工程と、第1のエッチング条件によるエッチング工程後、第2のエッチング条件により、前記上層がエッチングされて残った前記導電膜をエッチングして除去し、前記導電膜が前記半導体膜のパターンからはみ出さないようにパターニングされる工程とを有するものである。
本発明によれば、生産性が向上し、かつ、半導体膜の導電膜からのはみ出し量が低減できる積層構造体及びその製造方法を提供することができる。
実施の形態にかかるTFT基板の構成を示す断面図である。 実施の形態にかかるICPドライエッチング装置の構成を示す側面図である。 実施の形態にかかるTFT基板の製造方法を示す断面図である。 実施の形態にかかるTFT基板の製造方法を示す断面図である。 実施の形態にかかる第2の金属膜のエッチング工程を示す拡大断面図である。
実施の形態.
まず、図1を参照して、積層構造体の一例である薄膜トランジスタ(TFT)について説明する。TFTは、TFT基板に用いられる。TFT基板は、例えばTFTがアレイ状に設けられたTFTアレイ基板である。図1は、TFT基板の構成を示す断面図である。ここでは、TFTの一例として、ボトムゲート型(逆スタガ型)のTFTについて説明する。
絶縁性基板10上には、ゲート電極11が形成される。そして、ゲート電極11を覆うように、下地膜としてのゲート絶縁膜12が形成される。ゲート絶縁膜12は、後述する半導体膜15の端から外側に向けて、膜厚が徐々に減少するテーパー部を有する。具体的には、ゲート絶縁膜12では、テーパー部下端における膜厚が、テーパー部上端における膜厚の1/4以上7/8以下となっている。なお、ここで、テーパー部下端とは、テーパー部において最も膜厚が薄い部分であり、最も外側のテーパー部の部分である。そして、テーパー部上端とは、テーパー部において最も膜厚が厚い部分であり、最も内側のテーパー部の部分である。すなわち、テーパー部より外側におけるゲート絶縁膜12の膜厚は、半導体膜15下のゲート絶縁膜12の膜厚の1/4以上7/8以下となっている。また、半導体膜15の端からゲート絶縁膜12のテーパー部下端までの、基板面に対して平行方向における距離は0.3um以上1.5um以下である。
ゲート電極11と対向して、ゲート絶縁膜12上に半導体膜15が形成される。半導体膜15は、上記のゲート絶縁膜12のテーパー部より内側に形成される。半導体膜15は、半導体能動膜13とオーミックコンタクト膜14を有する。半導体能動膜13としては、例えば真性半導体膜を用いることができる。半導体能動膜13は、ゲート電極11上からはみ出るように形成される。また、後述するコンタクトホール20の下にも、半導体能動膜13が形成される。半導体能動膜13上には、オーミックコンタクト膜14が形成される。オーミックコンタクト膜14は、不純物元素を含んだ半導体膜であり、導電性を有する。また、オーミックコンタクト膜14は、ゲート電極11上の中央部には形成されない。半導体能動膜13のオーミックコンタクト膜14が形成されない部分がチャネル部16である。なお、チャネル部16において、半導体能動膜13の膜厚は、薄くなっている。
このように、オーミックコンタクト膜14は、ゲート電極11上の中央部以外の部分に形成される。一方のオーミックコンタクト膜14がソース領域を構成し、他方のオーミックコンタクト膜14がドレイン領域を構成する。すなわち、ソース領域及びドレイン領域は、チャネル部16を挟むように対向配置されている。ここで、チャネル部16とは、ゲート電極11にゲート電圧を印加した際に、チャネルが形成される部分を示す。具体的には、ゲート電極11にゲート電圧を印加すると、チャネル部16の表面には、チャネルが形成される。そして、ソース領域とドレイン領域との間に所定の電圧を与えた状態でゲート電圧を印加すると、ソース領域とドレイン領域の間にはドレイン電流が流れる。
ソース領域において、オーミックコンタクト膜14上には、ソース電極17が形成される。このソース電極17を介してソース領域に電位が供給される。また、ドレイン領域において、オーミックコンタクト膜14上には、ドレイン電極18が形成される。導電膜としての、ソース電極17及びドレイン電極18は、半導体膜15のパターンの内側に形成される。すなわち、ソース電極17及びドレイン電極18は、半導体膜15のパターンからはみ出さないように形成される。また、ソース電極17及びドレイン電極18の端から半導体膜15の端までの、基板面に対して平行方向における距離は、0以上0.3um以下である。換言すると、半導体膜15の、ソース電極17及びドレイン電極18からのはみ出し量は、0以上0.3um以下である。ゲート電極11、ゲート絶縁膜12、半導体膜15、ソース電極17、ドレイン電極18等を有するTFTは、以上のように構成される。
さらに、ゲート絶縁膜12上には、ソース電極17及びドレイン電極18を覆うように、パッシベーション膜19が形成される。また、上記のように、ゲート絶縁膜12は、テーパー部を有するので、パッシベーション膜19のカバレッジ特性が向上する。そして、ドレイン電極18上のパッシベーション膜19には、コンタクトホール20が形成される。パッシベーション膜19上には、画素電極21が形成される。また、コンタクトホール20には、画素電極21が埋設される。これにより、画素電極21とドレイン電極18とが電気的に接続される。TFTを有するTFT基板は、以上のように構成されている。
本実施の形態にかかるTFTによれば、半導体膜15の、ソース電極17及びドレイン電極18からのはみ出し量が、0以上0.3um以下と小さくなっている。このため、このTFTを有するTFT基板の開口率を向上させることができる。また、ゲート絶縁膜12の膜厚が薄いため、Cs容量(保持容量)が増加し、Cs領域の縮小が可能である。そして、ゲート絶縁膜12がテーパー部を有するため、パッシベーション膜19のカバレッジ特性を向上させることができる。
次に、図2を参照して、上記のTFTを形成する際に用いるICPドライエッチング装置について説明する。図2は、ICPドライエッチング装置の構成を示す側面図である。
エッチングチャンバー30上部には、誘電体窓31が形成されている。誘電体窓31は、誘電体で形成されており、例えば石英を用いることができる。誘電体窓31上には、コイルユニット32が設置されている。コイルユニット32は、エッチングチャンバー30外に設けられている。コイルユニット32には、マッチングボックスを介して高周波電源33が接続されている。高周波電源33は、高密度プラズマを生成させるためのICP電源である。
また、エッチングチャンバー30下部には、下部電極34が形成される。下部電極34と誘電体窓31とは対向配置される。下部電極34上には、エッチング処理される基板35が静電チャックを介して設置される。下部電極34は、温度制御機構を有する。これにより、基板35が加熱される。下部電極34には、マッチングボックスを介して高周波電源36が接続されている。高周波電源36は、基板35に対する入射イオン成分を制御するためのバイアス電源である。また、高密度プラズマを生成するための高周波電源33と、基板35に対する入射イオン成分を制御する高周波電源36とは独立して制御される。
また、エッチングチャンバー30内部には、エッチングガス37が供給される。具体的には、塩素(Cl)、酸素(O)、臭素(Br)、SF等のエッチングガス37が供給され、所望のガス雰囲気とする。また、エッチングチャンバー30には、排気口38が設けられており、エッチングチャンバー30内部を所望の圧力にすることができる。また、エッチングの際に発生する反応生成物を排気口38から真空排気することができる。ICPドライエッチング装置は、以上のように構成される。
次に、上記のICPドライエッチング装置の動作について説明する。まず、所望のエッチングガス37を供給してエッチングチャンバー30内を所望のガス雰囲気とする。また、排気口38から排気させ、エッチングチャンバー30内部を所望の圧力に保持する。そして、マッチングボックスを介して高周波電源33からコイルユニット32に高周波電力(ICP電力)を供給する。そして、コイルユニット32により高周波電磁場が発生する。この高周波電磁場は、誘電体窓31を透過し、エッチングチャンバー30内に導入される。これにより、エッチングチャンバー30内で放電が起こり、エッチングチャンバー30内のエッチングガス37がプラズマ化され、高密度プラズマが発生する。
また、マッチングボックスを介して高周波電源36から下部電極34にバイアス電力を供給する。これにより、上記のように、発生したプラズマ中のイオンを基板35に対して垂直に引き込み、かつ入射エネルギーを制御することができる。すなわち、基板35に対する入射イオン成分を制御することができる。そして、例えば基板35上の膜にエッチングガスのイオンが衝突し、膜がエッチングされる。また、その時に発生する反応生成物は排気口38から真空排気される。以上のように、ICPエッチングを行うことができる。
次に、図3、4を参照して、TFT基板の製造方法について説明する。図3、4は、TFT基板の製造方法を示す断面図である。
まず、絶縁性基板10上に、第1の金属膜を成膜する。絶縁性基板10としては、ガラス基板等の透明絶縁性基板を用いることができる。第1の金属膜としては、電気的比抵抗値の低いAl、Mo、Crやこれらを主成分とする合金を用いることが好ましい。そして、第1の金属膜上に、感光性樹脂であるフォトレジストをスピンコートによって塗布する。そして、塗布したフォトレジストを露光、現像する写真製版工程を行う。これにより、所望の形状にフォトレジストがパターニングされる。その後、フォトレジストパターンをマスクとして、第1の金属膜をエッチングして、フォトレジストを除去する。これにより、ゲート電極11が形成される。
好適な実施例として、第1の金属膜としてAl合金膜を用いる。そして、公知のArガスを用いたスパッタリング法によって、Al合金膜を200nmの厚さに成膜する。その後、写真製版工程でフォトレジストをパターニングする。そして、公知のエッチング液(リン酸/硝酸/酢酸)を用いたウェットエッチングにより、第1の金属膜をエッチングする。これにより、第1の金属膜がテーパー形状にパターニングされる。その後、フォトレジストを除去して、ゲート電極11を形成する。以上の工程により、図3(a)に示す構成となる。
次に、絶縁性基板10上に、ゲート電極11を覆うように、ゲート絶縁膜12、半導体膜15を順次成膜する。すなわち、ゲート絶縁膜12、半導体能動膜13、オーミックコンタクト膜14が順次成膜される。好適な実施例として、化学的気相成膜(CVD)法を用いて、これらの膜を成膜する。具体的には、ゲート絶縁膜12として窒化シリコン膜を400nm、半導体能動膜13としてアモルファスシリコン(a−Si)膜を180nm、オーミックコンタクト膜14としてリンを不純物として注入したn型のa−Si膜を20nmの厚さに順次成膜する。また、これらの膜は、同一装置内で連続して成膜される。これにより、大気雰囲気中に存在するボロンなどの汚染物質が各膜の界面に取り込まれることを抑制することができる。以上の工程により、図3(b)に示す構成となる。
次に、オーミックコンタクト膜14上に、導電膜としての第2の金属膜40を成膜する。第2の金属膜40としては、Mo、W、Cr、Al、及びTiのうち、いずれか1つを主成分とする薄膜もしくはこれらの積層膜を用いることが好ましい。そして、2回目の写真製版法により、第2の金属膜40上に、レジストとしてのフォトレジスト41を形成する。具体的には、第2の金属膜40上に、薄膜部及び厚膜部といった2段階の膜厚を有するフォトレジスト41を形成する。
例えば、フォトレジスト41としてポジ型レジストを用いるとする。この場合、後に形成されるチャネル部16上のフォトレジスト41への露光量が、ソース・ドレイン領域上のフォトレジスト41への露光量より大きくなるように露光する。換言すると、チャネル部16上のフォトレジスト41をハーフ露光する。そして、これらの領域以外のフォトレジスト41は、完全に露光する。
このように、露光部位ごとに露光量が調整されるように、例えば、透過光量が少なくとも2段階で異なる領域を有するグレートーンマスクやハーフトーンマスクを用いて露光を行う。これにより、1回の露光で形成されたフォトレジスト41で半導体膜15と第2の金属膜40のエッチングをすることができるので、露光回数を1回減らすことができる。
その後、現像することにより、チャネル部16上ではフォトレジスト41が薄く形成され、ソース・ドレイン領域上ではフォトレジスト41が厚く形成される。そして、その他の領域では、フォトレジスト41が形成されない。その後、フォトレジスト41をマスクとして、第2の金属膜40をエッチングする。これにより、フォトレジスト41が形成されていない領域に対応する第2の金属膜40が除去される。すなわち、ソース・ドレイン領域及びチャネル部16の上の第2の金属膜40のみ残存する。
好適な実施例として、第2の金属膜としてMoを主成分とする膜を用いる。そして、公知のArガスを用いたスパッタリング法によって、Moを主成分とする膜を300nmの厚さに成膜する。その後、グレートーンマスクを用いて写真製版工程でフォトレジスト41をパターニングする。そして、フォトレジスト41をマスクとして、公知のエッチング液(リン酸/硝酸/酢酸)を用いたウェットエッチングにより、第2の金属膜40をエッチングする。以上の工程により、図3(c)に示す構成となる。
次に、フォトレジスト41をマスクとして、半導体膜15をエッチングする。これにより、フォトレジスト41が形成されていない領域に対応する半導体膜15が除去される。すなわち、ソース・ドレイン領域及びチャネル部16に対応する領域の半導体膜15のみ残存する。その後、チャネル部16上のフォトレジスト41をアッシング処理によって除去する。これにより、チャネル部16上の第2の金属膜40が露出する。また、フォトレジスト41が後退することにより、第2の金属膜40の外縁部も露出する。
なお、ここでは簡略化して説明したが、実際、フォトレジスト41は、このアッシング工程でのフォトレジスト41の後退を考慮して形成される。すなわち、アッシング処理前のフォトレジスト41は、ソース・ドレイン領域及びチャネル部16の上より若干大きく形成される。すなわち、この工程における半導体膜15は、完成したTFTにおける半導体膜15と比較して平面寸法が大きい。
好適な実施例として、オーミックコンタクト膜14と半導体能動膜13を同一装置内で連続してエッチングする。なお、ここでは、エッチング装置として、プラズマエッチングモードのドライエッチング装置を用いる。また、エッチングガスとしては、SFを流量1.69×10−1Pa・m/s(=100sccm)、HClを流量8.45×10−1Pa・m/s(=500sccm)、Heを流量4.225×10−1Pa・m/s(=250sccm)で用いる。そして、処理圧力は33Pa、印加電力は800Wとする。また、電極間隔は、33mmとする。その後、酸素ガスを用いて、チャネル部16のフォトレジスト41をアッシング除去する。以上の工程により、図3(d)に示す構成となる。
次に、残存したフォトレジスト41をマスクとして、第1のエッチング工程及び第2のエッチング工程を実施し、第2の金属膜40をエッチングする。また、これらのエッチング工程では、ICP方式ドライエッチング手法を用いて、図2に示されるICPドライエッチング装置によってエッチングする。ここで、図5を参照して、エッチング工程について詳細に説明する。図5は、第2の金属膜40のエッチング工程を示す拡大断面図である。図5(a)は、第1及び第2のエッチングを開始する前の初期状態を示す。図5(a)は、図3(d)の第2の金属膜40の右側(ソース電極17側)端面を拡大した断面図である。
まず、フォトレジスト41をマスクとして、第1のエッチング工程を実施し、第2の金属膜40の上層をエッチングする。これにより、第2の金属膜40には、厚膜部及び薄膜部が形成される。具体的には、フォトレジスト41の下に第2の金属膜40の厚膜部が形成され、フォトレジスト41からはみ出した部分に第2の金属膜40の薄膜部が形成される。また、第2の金属膜40は上層のみをエッチングし、少なくとも膜厚方向の一部は残るようにする。すなわち、チャネル部16上には、第2の金属膜40が残るようにする。
また、第2の金属膜40のエッチングと同時に、半導体膜15及びゲート絶縁膜12もエッチングされる。具体的には、半導体膜15がサイドエッチングされ、第2の金属膜40の端より内側の半導体膜15の一部が除去される。そして、半導体膜15は、第2の金属膜40のパターンからはみ出さないように、第2の金属膜40より小さく形成される。また、半導体膜15の端は、第2の金属膜40の厚膜部より外側になるように、大きく形成される。すなわち、半導体膜15は、第2の金属膜40の厚膜部からはみ出すように形成される。図5(b)においては、半導体膜15は、第2の金属膜40の厚膜部からd1はみ出している。
第2の金属膜40のパターンより外側のゲート絶縁膜12は、一様にエッチングされる。また、半導体膜15のパターンより外側で第2の金属膜40のパターンの内側において、ゲート絶縁膜12は、テーパー部を有するようにエッチングされる。すなわち、上面視にて半導体膜15の端から第2金属膜40の端までの領域において、ゲート絶縁膜12は、半導体膜15の端から徐々に膜厚が減少するテーパー部を有する。これにより、後に成膜されるパッシベーション膜19のカバレッジが改善でき、パッシベーション膜19の成膜時の歩留を向上することができる。
第1のエッチング工程では、第1のエッチング条件でエッチングを行う。第1のエッチング条件では、エッチングガスとして、SFを流量3.38×10−1Pa・m/s(=200sccm)、Clを流量6.76×10−2Pa・m/s(=40sccm)、Oを流量8.45×10−2Pa・m/s(=50sccm)で用いる。そして、処理圧力は2Pa、印加電力は3000Wとする。また、本実施の形態では、SF、Cl、及びOの混合ガスを用いたが、SF及びOの混合ガスを用いてもよい。
また、第1のエッチング条件におけるエッチングレートは、半導体膜15が1000nm/min、第2の金属膜40が250nm/min、ゲート絶縁膜12が250nm/minである。すなわち、第1のエッチング条件では、第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比が(250nm/min)÷(1000nm/min)=約0.25と低い。なお、ここでは、選択比が約0.25であるが、選択比が1以下であればよい。また、第2の金属膜40のゲート絶縁膜12に対する選択比が(250nm/min)÷(250nm/min)=約1と低い。すなわち、ゲート絶縁膜12は、第2の金属膜40と同程度エッチングされる。また、第2の金属膜40のゲート絶縁膜12に対する選択比は、第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比よりも高くなっている。すなわち、ゲート絶縁膜12は、半導体膜15よりもエッチング量が少ない。
このため、第2の金属膜40のエッチング中に、半導体膜15のサイドエッチングが進みながら、ゲート絶縁膜12をテーパー形状にエッチングする。半導体膜15の端からゲート絶縁膜12のテーパー部下端(テーパー部ボトム)までの、基板面に対して平行方向における距離d2は、0.3um以上1.5um以下である。また、第1のエッチング工程でのゲート絶縁膜12のエッチング量は、エッチング前の膜厚の1/8以上3/4以下である。すなわち、第2の金属膜40のパターンより外側において、第1のエッチング工程後のゲート絶縁膜12の膜厚は、エッチング前の膜厚の1/4以上7/8以下である。このように、ゲート絶縁膜12を薄くすることでCs容量を増加することができる。このため、Cs領域の縮小が可能となり、さらに開口率を向上させることができる。
好適な実施例として、第1のエッチング工程でのエッチング量は、300nmの第2の金属膜40に対して150nmである。このときの半導体膜15のサイドエッチング量は0.7umである。すなわち、半導体膜15の端から第2の金属膜40の端までの、基板面に対して平行方向における距離は0.7umである。また、距離d2も0.7umであり、上記の距離と一致する。従って、テーパー部下端と第2の金属膜40の端とは、上面視にて略一致する。以上の工程により、図5(b)に示す構成となる。
上記のように、第1のエッチング条件では、第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比が約0.25と低い。このため、半導体膜15のサイドエッチングが進む。ここで、半導体膜15のサイドエッチング量、及び第2の金属膜40のエッチング量が大きくなり過ぎる前に、エッチング条件を第1のエッチング条件とは異なる第2のエッチング条件に変更する。すなわち、第1のエッチング条件と比較して、第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比が高く、かつ第2の金属膜40のゲート絶縁膜12に対する選択比が高い第2のエッチング条件に変更する。具体的には、半導体膜15のサイドエッチング量が大きくなり、半導体膜15の端が、第2の金属膜40の厚膜部より内側になる前に、エッチング条件を変更する。また、第2の金属膜40のエッチング量が大きくなり、第2の金属膜40下層の半導体膜15が露出する前に、エッチング条件を変更する。
そして、フォトレジスト41から露出し、半導体膜15上に残った第2の金属膜40をエッチングする第2のエッチング工程を実施する。第2のエッチング工程により、チャネル部16上の第2の金属膜40がエッチングされ、半導体膜15が露出する。そして、第2の金属膜40の外縁部がエッチングされる。すなわち、第1のエッチング工程により、上層がエッチングされて残った第2の金属膜40を除去する。換言すると、第2の金属膜40の薄膜部が除去され、第2の金属膜40の厚膜部が残る。そして、第2の金属膜40が半導体膜15のパターンからはみ出さないようにパターニングされる。これにより、ソース電極17及びドレイン電極18が形成される。
ここで、第2のエッチング条件では、エッチングガスとして、Clを流量1.69×10−1Pa・m/s(=100sccm)、Oを流量2.535×10−1Pa・m/s(=150sccm)で用いる。そして、処理圧力は0.7Pa、印加電力は3500Wとする。また、ClとOの混合ガスにおけるOの流量比は、30〜70%とする。すなわち、ここでの流量比は、O/(Cl+O)=30〜70%とする。また、第2のエッチング条件におけるエッチングレートは、半導体膜15が5nm/min、第2の金属膜40が80nm/min、ゲート絶縁膜12がおよそ0nm/minである。
すなわち、第2のエッチング条件では、第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比が(80nm/min)÷(5nm/min)=約16となり、第1のエッチング条件よりも高い。このため、下層の半導体膜15をほとんどエッチングすることなく、フォトレジスト41から露出している第2の金属膜40のみを選択的にエッチングすることができる。また、ゲート絶縁膜12のエッチングレートがおよそ0nm/minであるので、第2の金属膜40のゲート絶縁膜12に対する選択比が第1のエッチング条件よりも高い。このため、ゲート絶縁膜12は、ほとんどエッチングされない。
これにより、フォトレジスト41から露出した第2の金属膜40がエッチングされる。また、このときの第2の金属膜40の端から半導体膜15の端までの、基板面に対して平行方向における距離d3は0.15umである。すなわち、半導体膜15の第2の金属膜40からのはみ出し量は0.15umである。なお、ここでは、半導体膜15の第2の金属膜40からのはみ出し量が0.15umであるが、0以上3um以下であればよい。また、この工程において、半導体膜15の端からゲート絶縁膜12のテーパー部下端までの、基板面に対して平行方向における距離d4は、距離d2と略同一である。
このように、第1のエッチング工程により、半導体膜15をサイドエッチングする。そして、半導体膜15に対して選択的にエッチングできる第2のエッチング工程により、残った第2の金属膜40をエッチングする。これにより、チャネル部16の半導体膜15を削ることなく、半導体膜15の第2の金属膜40からのはみ出し量を減らすことができ、開口率を向上することができる。また、第1のエッチング工程及び第2のエッチング工程において、フォトレジスト41はほとんどエッチングされない。すなわち、これらの工程において、フォトレジスト41の端部は、ほとんど後退しない。このため、半導体膜15のはみ出し量をさらに抑えることができる。以上の工程により、図5(c)に示す構成となる。すなわち、図4(e)に示す構成となる。
その後、露出した半導体膜15をエッチングして、フォトレジスト41を除去する。すなわち、半導体膜15のオーミックコンタクト膜14及び半導体能動膜13の膜厚方向の一部を除去し、チャネル部16を形成する。ここでは、公知のSFとHClの混合ガスを用いたドライエッチングにより、半導体膜15をエッチングする。その後、フォトレジスト41を除去する。これにより、ソース・ドレイン領域及びチャネル部16が形成される。そして、TFTが完成し、図4(f)に示す構成となる。
次に、ゲート絶縁膜12上に、ソース電極17及びドレイン電極18を覆うように、パッシベーション膜19を成膜する。そして、3回目の写真製版法及びエッチング工程で、パッシベーション膜19をパターニングする。これにより、ドレイン電極18上のパッシベーション膜19が除去され、ドレイン電極18が露出する。すなわち、パッシベーション膜19にドレイン電極18まで貫通するコンタクトホール20が形成される。そして、パッシベーション膜19上に、透明導電膜を成膜する。また、透明導電膜は、コンタクトホール20に埋設される。そして、4回目の写真製版法及びエッチング工程で、透明導電膜をパターニングする。これにより、画素電極21が形成される。また、コンタクトホール20を通じて、画素電極21とドレイン電極18とは電気的に接続される。以上の工程により、図4(g)に示す構成となり、TFT基板が完成する。
また、図5において、図3(d)の第2の金属膜40の右側(ソース電極17)端面を拡大して、エッチング工程について説明したが、第2の金属膜40の左側(ドレイン電極18)端面においても同様の形状にエッチングされる。加えて、TFT部だけでなく、その他の部分のソース・ドレイン配線においてもまた同様な形状にエッチングされる。従って、完成したTFT基板において、第2の金属膜40が残存する部分では、上記と同様の方法により、同様な形状にエッチングされる。すなわち、これらの部分では、半導体膜15のはみ出し量が小さく、ゲート絶縁膜12がテーパー部を有するようにエッチングされる。
また、2回目の写真製版工程において形成されたフォトレジスト41のパターン端部の形状と、後のチャネル部16上のレジスト除去の工程におけるフォトレジスト41のアッシング量により、半導体膜15の第2の金属膜40からのはみ出し量が異なる。このため、必要となる半導体膜15のサイドエッチング量は変動する。半導体膜15のサイドエッチング量は、第1のエッチング工程の処理時間と、第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比のいずれか、もしくは両方により制御することが可能である。換言すると、半導体膜15のサイドエッチング量は、第1のエッチング工程の処理時間と、第2の金属膜40や半導体膜15のエッチングレートのいずれか、もしくは両方により制御することが可能である。
例えば、サイドエッチング量を減らす場合は、第1のエッチング工程の処理時間を短縮し、サイドエッチング量を増やす場合は、第1のエッチング工程の処理時間を延長する。このように、第1のエッチング工程の処理時間によって、半導体膜15のサイドエッチング量を制御することができる。
また、第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比は、第1のエッチング条件のガス流量、処理圧力、印加電圧を調整することにより変化する。換言すると、第2の金属膜40や半導体膜15のエッチングレートは、第1のエッチング条件のガス流量、処理圧力、印加電圧を調整することにより変化する。サイドエッチング量を減らす場合は、第1のエッチング工程の第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比を大きくする。反対に、サイドエッチング量を増やす場合は、第1のエッチング工程の第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比を小さくする。このように、第1のエッチング工程の処理時間や、第2の金属膜40の半導体膜15に対する選択比によって、半導体膜15のサイドエッチング量を制御することができる。
以上のように、本実施の形態では、2段階のエッチング工程によって、第2の金属膜40をエッチングする。具体的に、第1のエッチング条件によって、第2の金属膜40をエッチングする。また、第2の金属膜40のエッチング中に、半導体膜15はサイドエッチングされ、ゲート絶縁膜12はテーパー形状にエッチングされる。そして、第2のエッチング条件によって、第2の金属膜40をエッチングする。また、第2の金属膜40をエッチング中には、半導体膜15及びゲート絶縁膜12は、ほとんどエッチングされない。このように、半導体膜15の高選択比を実現することができ、チャネル部16の第2の金属膜40のエッチング時に、下層の半導体膜15を削らないため、TFT特性が向上する。また、半導体膜15のはみ出し量を低減することができるため、開口率が向上する。なお、より高精細であるほど、開口率向上の寄与率が大きくなる。さらに、ゲート絶縁膜12がテーパー形状を有するため、パッシベーション膜19のカバレッジが改善し、歩留を向上できる。
また、別途、リフロー工程等を追加する必要がなく、生産性が向上する。また、2段階のエッチングの際には、同一エッチングチャンバー30内で条件を切りかえるだけでエッチングが出来る。すなわち、エッチングチャンバー30に供給するエッチングガス37等を変更するだけでよく、生産性が向上する。エッチング条件は、段階的に変えてもよいし、連続的に変えてもよい。また、ガス流量を徐々に変えてもよい。また、チャネル部16上の第2の金属膜40のドライエッチングが可能となり、ウェットエッチングに比べて、薬液のしみ込みなどによる不良を低減できる。
また、本実施の形態では、グレートーンマスク、ハーフトーンマスク等を用いた多階調露光を実施し、少なくとも2段階の膜厚を有するフォトレジスト41を形成する。すなわち、4枚マスクプロセスを適用する。このプロセスでは、ハーフアッシングを用いるため、フォトレジスト41が後退する。この場合でも、半導体膜15端部がサイドエッチングされ、半導体膜15のはみ出し量を低減することができる。このように、本発明の適用には、グレートーンマスク、ハーフトーンマスク等を用いる場合に特に適している。
また、ここでは、2段階のエッチング工程を用いて、TFTを製造したが、これに限らない。すなわち、ソース電極17、及びドレイン電極18以外の電極、配線等の製造方法にも適用可能である。
10 絶縁性基板、11 ゲート電極、12 ゲート絶縁膜、13 半導体能動膜、
14 オーミックコンタクト膜、15 半導体膜、16 チャネル部、
17 ソース電極、18 ドレイン電極、19 パッシベーション膜、
20 コンタクトホール、21 画素電極、30 エッチングチャンバー、
31 誘電体窓、32 コイルユニット、33 高周波電源、34 下部電極、
35 基板、36 高周波電源、37 エッチングガス、38 排気口、
40 第2の金属膜、41 フォトレジスト

Claims (13)

  1. 半導体膜と、
    前記半導体膜下において、前記半導体膜の端から徐々に膜厚が薄くなるテーパー部を有する下地膜と、
    前記半導体膜上において、前記半導体膜のパターンからはみ出さないように形成され、前記半導体膜の端からの距離が0以上0.3um以下である導電膜を備える積層構造体。
  2. 前記下地膜において、テーパー部下端における膜厚が、テーパー部上端における膜厚の1/4以上7/8以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層構造体。
  3. 前記半導体膜の端から前記テーパー部の下端までの距離が0.3um以上1.5um以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層構造体。
  4. 前記導電膜は、Mo、W、Cr、Al、及びTiのうち、いずれか1つを主成分とする薄膜、若しくはこれらの積層膜であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の積層構造体。
  5. 下地膜、半導体膜、及び導電膜を順次成膜する工程と、
    第1のエッチング条件による前記導電膜の上層のエッチング中に、前記半導体膜、及び前記下地膜がエッチングされ、前記半導体膜が、前記導電膜のパターンからはみ出さないようにパターニングされ、前記下地膜が、前記半導体膜の端から徐々に膜厚が減少するテーパー部を有するようにパターニングされる工程と、
    第1のエッチング条件によるエッチング工程後、第2のエッチング条件により、前記上層がエッチングされて残った前記導電膜をエッチングして除去し、前記導電膜が前記半導体膜のパターンからはみ出さないようにパターニングされる工程とを有する積層構造体の製造方法。
  6. 第2のエッチング条件は、前記第1のエッチング条件と比較して、前記導電膜の前記半導体膜に対する選択比が高く、かつ前記導電膜の前記下地膜に対する選択比が高いことを特徴とする請求項5に記載の積層構造体の製造方法。
  7. 前記第2のエッチング条件によるエッチング工程では、前記半導体膜のチャネル部となる領域上の前記導電膜がエッチングされ、前記半導体膜が露出し、
    前記第2のエッチング条件によるエッチング工程後、前記露出した半導体膜をエッチングし、前記チャネル部を形成する工程とを備える請求項5又は6に記載の積層構造体の製造方法。
  8. 前記下地膜、前記半導体膜、及び前記導電膜を順次成膜する工程後、前記導電膜上に、薄膜部及び厚膜部を有するレジストを形成する工程と、
    前記薄膜部及び厚膜部を有するレジストをマスクとして、前記半導体膜及び前記導電膜をエッチングする工程とをさらに備え、
    前記薄膜部をアッシングさせて、前記チャネル部上の前記導電膜を露出させ、前記第1のエッチング条件によるエッチング工程を行うことを特徴とする請求項7に記載の積層構造体の製造方法。
  9. 前記薄膜部及び厚膜部を有するレジストを形成する工程では、グレートーンマスク又はハーフトーンマスクを用いることを特徴とする請求項8に記載の積層構造体の製造方法。
  10. 前記第2のエッチング条件によるエッチング工程後では、前記半導体膜の端から前記導電膜の端までの距離が0um以上0.3um以下となるようにパターニングされることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載の積層構造体の製造方法。
  11. 前記第2のエッチング条件によるエッチング工程後では、前記下地膜において、テーパー部下端における膜厚が、テーパー部上端における膜厚の1/4以上7/8以下となるようにパターニングされることを特徴とする請求項5乃至10のいずれか1項に記載の積層構造体の製造方法。
  12. 前記第2のエッチング条件によるエッチング工程後では、前記半導体膜の端から前記テーパー部の下端までの距離が0.3um以上1.5um以下となるようにパターニングされることを特徴とする請求項5乃至11のいずれか1項に記載の積層構造体の製造方法。
  13. 前記導電膜は、Mo、W、Cr、Al、及びTiのうち、いずれか1つを主成分とする薄膜、若しくはこれらの積層膜であることを特徴とする請求項5乃至12のいずれか1項に記載の積層構造体の製造方法。
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