JP2010159153A - エレベータメンテナンス支援システム - Google Patents

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Etsuyo Ikushima
悦代 生島
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Abstract

【課題】エレベータメンテナンス支援システムとして、簡単な操作で引き出すことができ、小さな収納スペースで収納できるかご内の作業用足場台を備えることを可能とすることである。
【解決手段】エレベータメンテナンス支援システム10は、エレベータの乗りかご12の室内床パネル20のうちの1つの開閉可能なパネル22と、開閉可能なパネル22の床下側に設けられる床下収納部24と、開閉可能なパネル22と床下収納部24を係止または解除する一対の係止部26,27と、床下収納部24に折畳んだ状態で収納され、展開することでエレベータ室内に立脚することができる脚立機構30と、エレベータシステムの点検モード切換信号またはかご内に特別に設けられる脚立出入スイッチのON信号によって、一対の係止部26,27による係止を解除する係止制御部66を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータメンテナンス支援システムに係り、特にエレベータかご内におけるメンテナンス作業を支援するエレベータメンテナンス支援システムに関する。
エレベータのかご内の天井には、照明装置が設けられ、場合によっては換気装置、あるいは天井を介してかご上に出るための天井出口板等も設けられる。これらの天井に設けられる照明装置、換気装置のメンテナンス作業、あるいは、天井出口板を押し上げてかご上に出る作業等の場合には、適当な足場台、脚立等が用いられる。これらの足場台、脚立等は、メンテナンス作業等で必要になったときに、例えば、エレベータ設備の機械室、あるいはその建物の保安室等から一々運び込まれ、作業が終わるとまた運び出される。このように、かご内の天井に関するメンテナンス作業には、足場台等を一々運ぶことが必要で、不便である。
そこで特許文献1には、エレベータかごの床下収納式足場台として、エレベータかごの床の9個の床タイルの中の中央タイルに収納取っ手を設け、これを引き上げると、X字型に連結された1対の長部材によって構成される伸縮要素を備える床下収納式足場台を上方に引き出すことができることが開示されている。
なお、特にメンテナンス作業用としてではないが、特許文献2には、折り畳み式椅子付エレベータとして、かご室の室内壁に折り畳み式椅子を折畳んだ状態で収納する構成が開示されている。
特開平9−309677号公報 特開2002−60169号公報
このように、従来技術によれば、かご内に伸縮足場台、折り畳み式椅子を設けることができるので、これをメンテナンス用に応用することが考えられる。しかし、エレベータのかごは限られたスペースで、余り大きな収納スペースを確保できない。そこで、小さな収納スペースで簡単な操作で引き出すことができる作業用足場台が望まれる。
本発明の目的は、簡単な操作で引き出すことができるかご内の作業用足場台を備えるエレベータメンテナンス支援システムを提供することである。他の目的は、小さな収納スペースで収納できるかご内の作業用足場台を備えるエレベータメンテナンス支援システムを提供することである。以下の手段は、上記目的の少なくとも1つに貢献する。
本発明に係るエレベータメンテナンス支援システムは、エレベータかごの室内床パネルのうちの1つのパネルであって、床面から開閉可能なパネルと、開閉可能なパネルの床下側に設けられる床下収納部と、開閉可能なパネルを床下収納部に係止し、予め定めた所定の電気信号によって係止を解除可能な係止機構と、床下収納部に折畳んだ状態で収納され、展開することでエレベータ室内に立脚することができる脚立機構であって、作業者の足を乗せるための乗り板と、乗り板の一方側に設けられる乗り板一方側回転中心軸と床下収納部の一方脚回転中心軸との間に設けられる一方脚と、乗り板の他方側に設けられる乗り板他方側回転中心軸と床下収納部の他方脚回転中心軸との間に設けられる他方脚と、一方脚と他方脚との間を斜めに接続する掛け金部とを含む脚立機構と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータメンテナンス支援システムにおいて、脚立機構は、一方脚回転中心軸側から一方脚と乗り板とを直線状に延ばし、乗り板他方側回転中心軸側から他方脚を他方脚回転中心軸側へ折り返して折畳まれ、床下収納部に収納されることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータメンテナンス支援システムにおいて、脚立機構は、乗り板一方側回転中心軸と乗り板他方側回転中心軸との間の間隔距離が、床下収納部に設けられる一方脚回転中心軸と他方脚回転中心軸の間の間隔距離と同じであることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータメンテナンス支援システムにおいて、脚立機構は、一方脚と他方脚がそれぞれ梯子状形状を有し、一方脚の幅方向の外側寸法が、他方脚の幅方向の内側寸法よりも小さいことが好ましい。
また、本発明に係るエレベータメンテナンス支援システムにおいて、係止機構は、所定の電気信号として、エレベータシステムの点検モード切換信号またはかご内に特別に設けられる脚立出入スイッチのON信号によって、係止が解除されることが好ましい。
上記構成により、エレベータメンテナンス支援システムは、エレベータかごの床面から開閉可能なパネルと、開閉可能なパネルの床下側に設けられる床下収納部と、開閉可能なパネルを床下収納部に係止して電気信号によって係止を解除可能な係止機構と、床下収納部に折畳んだ状態で収納され、展開することでエレベータ室内に立脚することができる脚立機構を備える。
そして、脚立機構は、作業者の足を乗せるための乗り板と、乗り板の一方側に設けられる乗り板一方側回転中心軸と床下収納部の一方脚回転中心軸との間に設けられる一方脚と、乗り板の他方側に設けられる乗り板他方側回転中心軸と床下収納部の他方脚回転中心軸との間に設けられる他方脚と、一方脚と他方脚との間を斜めに接続する掛け金部とを含む。このように脚立機構は、複数の回転中心軸とその間を接続する複数の部材で構成されるリンク機構で、その2つの回転中心軸が床下収納部に設けられるので、この2つの回転中心軸を中心にして折畳まれた状態から簡単に引き出すことができる。
また、エレベータメンテナンス支援システムにおいて、脚立機構は、一方脚回転中心軸側から一方脚と乗り板とを直線状に延ばし、乗り板他方側回転中心軸側から他方脚を他方脚回転中心軸側へ折り返して折畳まれ、床下収納部に収納される。このように、リンク機構を折り返し形態で折畳むので、床下収納部を小さな容積とすることができる。
また、エレベータメンテナンス支援システムにおいて、脚立機構は、乗り板一方側回転中心軸と乗り板他方側回転中心軸との間の間隔距離が、床下収納部に設けられる一方脚回転中心軸と他方脚回転中心軸の間の間隔距離と同じである。これによって、折り返し状態のときにほとんど一直線状に折畳むことができ、床下収納部を浅くできる。
また、エレベータメンテナンス支援システムにおいて、脚立機構は、一方脚と他方脚がそれぞれ梯子状形状を有し、一方脚の幅方向の外側寸法が、他方脚の幅方向の内側寸法よりも小さいので、折畳んだときに一方脚が他方脚の内側に収納され、空間利用率が向上し、床下収納部をさらに小さな容積とすることができる。
また、エレベータメンテナンス支援システムにおいて、係止機構は、所定の電気信号として、エレベータシステムの点検モード切換信号またはかご内に特別に設けられる脚立出入スイッチのON信号によって、係止が解除される。このように特別な信号によって開閉可能なパネルの係止を解除するので、メンテナンス作業に関係のないユーザ等によってみだりに脚立が引き出されることを防止できる。
本発明に係る実施の形態におけるエレベータメンテナンス支援システムの構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、開閉可能なパネルを開いて脚立機構を立脚させたときの正面図である。 本発明に係る実施の形態において、脚立機構を折畳んで床下収納部に収納し、開閉可能なパネルでその開口部を覆ったときの平面図である。 本発明に係る実施の形態において、一般的な脚立の外観に近づけた脚立機構の構成を説明する図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下では、作業員によってエレベータかご内の天井の蛍光灯を交換するメンテナンス作業に用いられる脚立を説明するが、この作業は例示であって、これ以外に、天井に設けられる各種装置、例えば、換気扇、マイク、スピーカ、煙検知装置、安全灯等の設備または機器に対するメンテナンス作業であってもよい。また、機器等に対する作業でなくても、例えば、天井の清掃、天井出口板を開けてかご上に出るために用いるものであってもよい。また、脚立についての各要素の寸法、形状、材質等は、説明の例示であって、適当な変更を加えることが可能である。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、エレベータメンテナンス支援システム10の構成を説明するために、1つの乗りかご12の部分を抜き出して示す図である。このエレベータメンテナンス支援システム10は、乗りかご12の天井14に設けられる蛍光灯18を交換する作業に便利なように、折り畳み式の脚立機構30を乗りかご12の床面の下である床下収納部24に設けるものである。
乗りかご12は、図示されていない建物内昇降路内を昇降し、乗客等の指示に応じて目的階の間を移動する運搬かごである。乗りかご12は、天井14、かご扉16、室内床面を構成する複数の室内床パネル20および壁面を有する直方体の構造物である。
室内床パネル20のうちの1つのパネルである開閉可能なパネル22は、通常は、乗りかご12の床面の一部を構成し、脚立機構30を引き出したいときは、片開き扉の形態で、床面から開くことができるパネルである。図1の例では、乗りかご12の床面を構成する15枚の室内床パネル20のうちで、床面の中央部に配置される1枚が開閉可能なパネル22として示されている。
床下収納部24は、開閉可能なパネル22の床下側に設けられる空間である。床下収納部24は、通常は開閉可能なパネル22が閉じられて、乗りかご12の内部からは見ることができない。つまり、開閉可能なパネル22は、床下収納部24の開口部を覆う蓋板の機能を有する。
一対の係止部26,27は、開閉可能なパネル22を床下収納部24に係止する係止機構を構成する部品である。一方の係止部26は、床下収納部24の側壁面に設けられ、他方の係止部27は、開閉可能なパネル22の底面部において、開閉可能なパネル22が閉状態のときに一方の係止部26に対応する箇所に設けられる。係止状態は、開閉可能なパネル22が床下収納部24の開口部を覆い、乗りかご12の床面を構成するときであり、解除状態は、開閉可能なパネル22を床面から片開き扉の形態で開き、床下収納部24を露出するときである。係止状態と解除状態との間の切替は、次に述べる特別の電気信号によってのみ行うことができる。
かご扉16の並びの内壁面に設けられるかご操作盤60は、乗客が行き先階を登録するための行き先階ボタンが複数配列される操作盤である。
かご操作盤60の近傍に設けられるメンテナンス操作盤62は、カギの掛る扉を有し、その扉を開けると、そこにメンテナンス作業用の複数のスイッチが配置される操作盤である。したがって、メンテナンス操作盤62の中の各スイッチは、その扉を開けるカギを有する特別の作業員または管理人のみが操作できる。
かご操作盤60の中に設けられる運転モード切換スイッチ64は、保守点検の際にこれを操作し、エレベータの運転モードを、乗客を運搬するための通常モードから、保守点検に適した特別の点検モードに切り換えるためのスイッチである。点検モードに切り換えると、運転モード切換スイッチ64は点検モード切換信号を出力し、この信号が図示されていない運行制御装置に伝送される。運行制御装置はこの信号を受け取ると、エレベータの運行を通常モードから点検モードに切り換える。
かご操作盤60に設けられる脚立出入スイッチ66は、そのON信号によって一対の係止部26,27で構成される係止機構の係止を解除させ、そのOFF信号によって、係止機構を係止状態とする機能を有する操作スイッチである。
係止制御部66は、脚立出入スイッチ66と一対の係止部26,27とを接続し、脚立出入スイッチ66のON/OFFに応じて、一対の係止部26,27を解除状態と係止状態の間で切換を行う機能を有する回路である。なお、運転モード切換スイッチ64が出力する点検モード切換信号によって一対の係止部26,27を解除状態と係止状態の間で切換を行うものとしてもよい。図1では、運転モード切換スイッチ64と係止制御部66とを破線で接続してそのことを示してある。
このように、係止機構を構成する一対の係止部26,27を解除状態と係止状態の間での切換は、カギの掛るメンテナンス操作盤62の中の脚立出入スイッチ66または運転モード切換スイッチ64の操作によってのみ行うことができる。したがって、特定の作業員または管理人のみが脚立の出入操作を行うことが可能である。なお、場合によっては、図示されていない機械室、あるいは遠隔監視を行う情報センタからの特別の信号で、係止機構を構成する一対の係止部26,27の操作を行うものとしてもよい。
脚立機構30は、床下収納部24に折畳んだ状態で収納され、展開することで乗りかご12の室内に立脚することができる機構である。すなわち、開閉可能なパネル22を開いて床下収納部24を露出させることで、脚立機構30を床下収納部24から引き出して立脚させて脚立として用いることができ、脚立としての利用が終われば、これを折畳んで床下収納部24に収納し、開閉可能なパネル22でその開口部を覆うことで、乗りかご12の床面が平坦なものとして形成される。
図2は、開閉可能なパネル22を開いて脚立機構30を立脚させたときの正面図、図3は、脚立機構30を折畳んで床下収納部24に収納し、開閉可能なパネル22でその開口部を覆ったときの平面図である。図3に示されるように、開閉可能なパネル22の平面数法は長さ方向がLで、幅方向がWである。このL×Wは、15枚の室内床パネル20のそれぞれと同一寸法である。また、床下収納部24の深さ方向の寸法はSである。脚立機構30は、折畳んだときに、L×W×Sの空間に収納されるように、以下の構造を有する。
図2、図3に示されるように、開閉可能なパネル22は、その一端側において隣接する室内床パネル20の1つとヒンジ機構28によって開閉可能に支持される。そして、ヒンジ機構が設けられる一端側と反対側の他端側に引出取手29が設けられる。作業員は、脚立機構30を引き出す際に、この引出取手29を用いることで、開閉可能なパネル22を片開き扉のようにして開き、床下収納部24を露出させることができる。
図2、図3に示されるように、床下収納部24には、2つの回転中心軸32,34が設けられる。これらの2つの回転中心軸32,34は、開閉可能なパネル22のヒンジ機構28の開閉軸に平行な方向、つまり、幅方向であるW方向に沿って床下収納部24に差し渡されている。
これらの2つの回転中心軸32,34は、脚立機構30を構成する一方脚50と他方脚54とをそれらの一端部で回転可能に支持する機能を有する円筒状軸部材である。したがって、回転中心軸32,34は、一方脚回転中心軸、他方脚回転中心軸と呼ぶことができる。場合によっては、回転中心軸32,34を床下収納部24に差し渡す2本の軸としないで、床下収納部24の向かい合う側壁にそれぞれ設けられる2対の短い円筒状の回転支持部として構成することもできる。
脚立機構30は、複数の回転中心軸と、これらの回転中心軸の間に設けられる剛体要素とで構成される一種のリンク機構である。具体的には、剛体要素として、作業者の足を乗せるための乗り板52と、乗り板52の両側に設けられる一方脚50と他方脚54が用いられ、回転中心軸としては、床下収納部24に設けられる回転中心軸32,34と、乗り板52の両側に設けられる回転中心軸40,42が用いられる。
脚立機構30は、これらの各要素を組み合わせて、以下のように構成される。すなわち、乗り板52の一方側に設けられる乗り板一方側用の回転中心軸40と床下収納部24の一方脚用の回転中心軸32との間に設けられる一方脚50と、乗り板52の他方側に設けられる乗り板他方側用の回転中心軸42と床下収納部24の他方脚用の回転中心軸34との間に設けられる他方脚54と、一方脚50と他方脚54との間を斜めに接続する掛け金部56とを含んで構成される。
乗り板52は、作業員の足を乗せられるように、上面側が平板状として構成される剛体要素である。1枚の厚手の金属板で構成することもできるが、軽量化を図るため、適当な厚さの金属板を底面側に開口部を有する蓋状に折り曲げ、上面の平板部を足乗せ部とし、側面の折曲部を回転中心軸40,42の接続部とすることが好ましい。乗り板52は、幅方向であるW方向の寸法は、開閉可能なパネル22の幅方向の寸法Wよりもかなり小さく設定される。
乗り板一方側用の回転中心軸40は、乗り板52の一方側に接続されて設けられる円筒状部材である。同様に、乗り板他方側用の回転中心軸42は、乗り板52の他方側に接続されて設けられる円筒状部材である。接続方法としては、例えば、乗り板52の折り曲げ部を一方側に幅方向に向かい合って張り出させ、その向かい合っている張出部にそれぞれ穴を設けて、その向かい合っている穴に回転中心軸40を回転自在にはめ込むものとできる。回転中心軸42についても、同様に、乗り板52の折り曲げ部を他方側に幅方向に向かい合って張り出させ、その向かい合っている張出部にそれぞれ穴を設けて、その向かい合っている穴にはめ込むことで、乗り板52と接続することができる。
一方脚50は、上記のように、乗り板52の一方側に設けられる乗り板一方側用の回転中心軸40と、床下収納部24の一方脚用の回転中心軸32との間に設けられる梯子状の部材である。すなわち、図3に示されるように、床下収納部24に収納される状態で説明すれば、長さ方向であるL方向に平行して延びる2本の脚部材と、その2本の脚部材に幅方向であるW方向に差し渡された踏板51とで構成される。そして、2本の脚部材の床下収納部24側の端部は、回転中心軸32に回転自在に支持され、踏み板52側の端部は、回転中心軸40に回転自在に支持される。具体的には、2本の脚部材の両端部にそれぞれ穴が設けられ、その穴に、回転中心軸32,40が回転自在にはめ込まれる。
他方脚54は、一方脚50に対応するもう一方の脚で、上記のように、乗り板52の他方側に設けられる乗り板他方側用の回転中心軸42と、床下収納部24の他方脚用の回転中心軸34との間に設けられる梯子状の部材である。他方脚54も一方脚50と同様に、、床下収納部24に収納される状態で説明すれば、長さ方向であるL方向に平行して延びる2本の脚部材と、その2本の脚部材に幅方向であるW方向に差し渡された踏板55とで構成される。そして、2本の脚部材の床下収納部24側の端部は、回転中心軸34に回転自在に支持され、踏み板52側の端部は、回転中心軸42に回転自在に支持される。具体的には、2本の脚部材の両端部にそれぞれ穴が設けられ、その穴に、回転中心軸34,42が回転自在にはめ込まれる。
ここで、図3に示されるように、一方脚50の幅方向の外側寸法は、他方脚54の幅方向の内側寸法よりも小さく設定される。このように設定することで、図3に示されるように、脚立機構30を折畳んだときに、一方脚50が他方脚54の内側に収納され、空間利用率が向上する。これにより、床下収納部24の深さ方向の寸法Sを浅くすることができる。
掛け金部56は、脚立機構30を立脚させたときに、一方脚50と他方脚54との間を斜めに接続する部材である。掛け金部56の一方端は、一方脚50の脚部材の中間部に設けられる回転軸44に接続され、他方端には、はめ込み部が設けられ、他方脚54の脚部材のやや下方に設けられる止め軸46に、着脱自在にはめ込まれるように接続される。
脚立機構30は、床下収納部24に収納されるときは、次のように折畳まれる。すなわち、一方脚用の回転中心軸32側から一方脚50と乗り板52とを直線状に延ばし、乗り板他方側用の回転中心軸42側から他方脚54を他方脚用の回転中心軸34側へ折り返して折畳まれる。このように、脚立機構30は、リンク機構としてこれを折り返し形態で折畳むので、床下収納部24を小さな容積とすることができる。このようにして、
脚立機構30が折畳まれた状態から引き出されて立脚状態となるときは、図2に示されるように、一方脚50が回転中心軸32からほぼ直立状態となり、また他方脚54も回転中心軸34からほぼ直立状態となる。回転中心軸32,34は回転自由度を有するが、長さ方向であるL方向、深さ方向であるS方向に移動する自由度を有しない。換言すれば、スライド機構を有しない。
したがって、図3のように折畳んで収納し、引き出すと図2のように立脚するためには、寸法上の制約がある。すなわち、乗り板一方側用の回転中心軸40と乗り板他方側用の回転中心軸42との間の間隔距離Bが、床下収納部24に設けられる一方脚用の回転中心軸32と他方脚用の回転中心軸34の間の間隔距離Dと実質的に同じである。
そして、一方脚用の回転中心軸32と乗り板一方側用の回転中心軸40との間の間隔距離Aは、一方脚50の長さに対応する寸法であり、他方脚用の回転中心軸34と乗り板他方側用の回転中心軸42との間の間隔距離Cは、他方脚54の長さに対応する寸法であるが、(A+B)は、図3に示されるように、ほぼ(C+D)と同じである。ほぼ同じというのは、折畳まれたときに、他方脚54の2つの脚部材の間に一方脚50が完全には収納されず、積み重ねられる部分があり、その立体的部分の寸法の分だけ、(C+D)の方が(A+B)よりも長くなるためである。
かかる構成の作用を以下に説明する。メンテナンス作業として、エレベータの乗りかご12において、蛍光灯18を交換する必要があるときは、作業員がその乗りかご12に乗り、メンテナンス操作盤62を所定のカギで開け、運転モード切換スイッチ64を通常モードから点検モードに切り換える。これにより、乗りかご12はその階に停止した状態となる。
そして、脚立出入スイッチ66をOFFからONに切り換える。これによって、そのON信号によって一対の係止部26,27で構成される係止機構の係止が解除される。そこで作業員は、乗りかご12の15枚の室内床パネル20の内で中央に配置されており引出取手29のある開閉可能なパネル22を、引出取手29を用いて片開き扉のように開いて、床下収納部24を露出させる。
床下収納部24には、脚立機構30が折畳まれて収納されているので、適当な箇所を持って引き出し、図2のように立脚させ、一方脚50と他方脚54との間に掛け金部56を差し渡して、立脚状態を安定化する。
これによって、脚立機構30は、床下収納部24に設けられる回転中心軸32,34の上に安定して立脚するので、作業員は、踏板51,55を利用して乗り板52の上に足を乗せ、乗りかご12の天井に手を伸ばして、蛍光灯18の交換作業をすることができる。
蛍光灯18に関する所定のメンテナンス作業が終了すれば、作業員は、乗り板52から踏板51,55を利用して乗りかご12の室内床に降りる。そして、脚立機構30において掛け金部56を外し、次いで、脚立機構30の適当な箇所を持って、折り畳み、床下収納部24に収納する。そして、開閉可能なパネル22を閉じて、床下収納部24を覆う。
そして、脚立出入スイッチ66をONからOFFに切り換える。これによって、そのOFF信号によって一対の係止部26,27で構成される係止機構が係止される。係止されたことを確認してから、作業員は、運転モード切換スイッチ64を点検モードから通常モードに切り換え、メンテナンス操作盤62を所定のカギで閉める。これによって、エレベータは通常の運転状態に復帰し、一般の利用が可能となる。
上記では、乗り板一方側用の回転中心軸40と乗り板他方側用の回転中心軸42との間の間隔距離Bが、床下収納部24に設けられる一方脚用の回転中心軸32と他方脚用の回転中心軸34の間の間隔距離Dと実質的に同じである。すなわち一方脚50と他方脚54が、乗りかご12の床面にほぼ直立状態となり、一般的な脚立の外観と異なっている。図4は、一般的な脚立の外観に近づけた脚立機構31の構成を説明する図である。
図4の脚立機構31では、一方脚50と他方脚70が、乗りかご12の床面に対し斜めとなっている。そのために、他方脚70は、回転軸74と中間部材72を介して回転中心軸34に接続される。そして、回転軸74は、他方脚70と中間部材72との間を回転自在に接続する。これによって、脚立機構31は、図2で説明した脚立機構30よりも回転軸が1つ多く、回転中心軸の間の剛体要素が1つ多いリンク機構となる。回転軸74を支持するために、床下収納部24には、支持台80が設けられる。
このようにして、床下収納部24にスライド機構を用いることなく、簡単に引き出せて、収納スペースを小さくできる脚立機構を有するエレベータメンテナンス支援システム10が構成できる。
10 エレベータメンテナンス支援システム、12 乗りかご、14 天井、16 かご扉、18 蛍光灯、20 パネル、20 室内床パネル、22 開閉可能なパネル、24 床下収納部、26,27 係止部、28 ヒンジ機構、29 引出取手、30,31 脚立機構、32,34,40,42 回転中心軸、44,74 回転軸、46 止め軸、50 一方脚、51,55 踏板、52 乗り板、54,70 他方脚、56 掛け金部、60 かご操作盤、62 メンテナンス操作盤、64 運転モード切換スイッチ、66 脚立出入スイッチ、66 係止制御部、72 中間部材、80 支持台。

Claims (5)

  1. エレベータかごの室内床パネルのうちの1つのパネルであって、床面から開閉可能なパネルと、
    開閉可能なパネルの床下側に設けられる床下収納部と、
    開閉可能なパネルを床下収納部に係止し、予め定めた所定の電気信号によって係止を解除可能な係止機構と、
    床下収納部に折畳んだ状態で収納され、展開することでエレベータ室内に立脚することができる脚立機構であって、作業者の足を乗せるための乗り板と、乗り板の一方側に設けられる乗り板一方側回転中心軸と床下収納部の一方脚回転中心軸との間に設けられる一方脚と、乗り板の他方側に設けられる乗り板他方側回転中心軸と床下収納部の他方脚回転中心軸との間に設けられる他方脚と、一方脚と他方脚との間を斜めに接続する掛け金部とを含む脚立機構と、
    を備えることを特徴とするエレベータメンテナンス支援システム。
  2. 請求項1に記載のエレベータメンテナンス支援システムにおいて、
    脚立機構は、一方脚回転中心軸側から一方脚と乗り板とを直線状に延ばし、乗り板他方側回転中心軸側から他方脚を他方脚回転中心軸側へ折り返して折畳まれ、床下収納部に収納されることを特徴とするエレベータメンテナンス支援システム。
  3. 請求項2に記載のエレベータメンテナンス支援システムにおいて、
    脚立機構は、
    乗り板一方側回転中心軸と乗り板他方側回転中心軸との間の間隔距離が、床下収納部に設けられる一方脚回転中心軸と他方脚回転中心軸の間の間隔距離と同じであることを特徴とするエレベータメンテナンス支援システム。
  4. 請求項1に記載のエレベータメンテナンス支援システムにおいて、
    脚立機構は、一方脚と他方脚がそれぞれ梯子状形状を有し、一方脚の幅方向の外側寸法が、他方脚の幅方向の内側寸法よりも小さいことを特徴とするエレベータメンテナンス支援システム。
  5. 請求項1に記載のエレベータメンテナンス支援システムにおいて、
    係止機構は、所定の電気信号として、エレベータシステムの点検モード切換信号またはかご内に特別に設けられる脚立出入スイッチのON信号によって、係止が解除されることを特徴とするエレベータメンテナンス支援システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102616619A (zh) * 2012-03-14 2012-08-01 蒂森克虏伯家用电梯(上海)有限公司 一种家用电梯安全阻挡装置
CN114148846A (zh) * 2021-12-09 2022-03-08 江苏安全技术职业学院 一种电梯检修人员安全保护装置

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