JP2010158992A - 操作量入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作力のヒステリシス特性における中だるみを抑制すること。
【解決手段】ペダル装置1のベース10内には、ペダルロータ22とリターンロータ23とが回転可能に支持されている。リターンロータ23とベース10との間には、摩擦部材33が設けられている。リターンロータ23は、主摩擦トルクを生じながら摩擦部材33上を摺動する。摩擦部材33それ自身も、補助摩擦トルクを生じながら、所定の角度範囲に限って、ベース10上を摺動する。補助摩擦トルクは、主摩擦トルクより小さく設定されている。このため、小さな回転トルク変化に応答して、先ず摩擦部材がベース10上を摺動してリターンロータ23の回転を許容する。この結果、主摩擦部が静止摩擦状態から動摩擦状態へ移行する際に生じるオーバーシュートを抑制して、操作量と操作力との関係における中だるみが抑制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、操作部材の操作量に応じて、操作部材に反力を与える操作量入力装置に関するものである。本発明は、例えば、車両の運転者が操作するペダルの操作量に応じて、ペダルに反力を与えるペダル装置に適用することができる。
操作量入力装置は、使用者によって操作され変位するペダル、レバーなどの操作部材を含む変位機構と、操作部材の変位量に応じた電気的信号を出力する変位−信号変換装置と、操作状態に応じた反力(操作力、あるいは抵抗とも呼ばれる)を操作部材に作用させる負荷装置とを備える。例えば、車両、船舶、航空機などの機械の動力源の出力を調節するために、あるいはゲームなど模擬装置に信号を入力するために、操作量入力装置が適用される。より具体的には、車両の動力源の出力を調節するためのアクセルペダル装置を例示することができる。
アクセルペダル装置として、特許文献1から5に記載の装置が知られている。これらの装置は、操作部材としてのアクセルペダルの回転変位量を、電気的信号、例えば電圧信号に変換し、出力する。アクセルペダルには、負荷装置の一部を構成するリターンスプリングによって、アクセルペダルを初期位置に戻す反力が与えられている。加えて、アクセルペダルには、負荷装置の一部を構成する摩擦装置によって、アクセルペダルの位置を保持しようとする摩擦力(抵抗)が与えられている。これらスプリングによる反力と、摩擦装置による摩擦力とが、運転者が感じる操作力の主要部分を構成している。この摩擦装置は、アクセルペダルの操作量を増加させるときに、操作量を減少させるときよりも、強い操作力を必要とさせる。この結果、操作量の変化状態に応じた操作力を運転者に与えることができる。操作量と操作力との間に、ヒステリシス特性と呼ばれる関係が与えられる。操作量変換装置が、操作量に応じた操作力を運転者に感じさせるから、運転者は、感じ取った操作力に基づいて、操作量を認識することができる。
アクセルペダル装置の負荷装置は、操作量が増えるにつれて摩擦力を増大させる摩擦調節装置を備えることができる。摩擦調節装置は、例えば、斜面を介して噛み合うスラスト加圧機構によって提供できる。この装置によると、リターンスプリングの付勢力が増大するにつれて、摩擦装置が与える摩擦トルクを増加させることができる。
上述の背景技術によると、操作量を増加させる初期、または操作量を減少させる初期において、操作力がオーバーシュート、またはアンダーシュートすることがある。さらに、オーバーシュート、またはアンダーシュートの後には、操作力が一時的に逆方向に変化する状態が発生する。このような一連の現象は、操作量と検出信号との関係が比例的な一律増加関数であるにもかかわらず、操作量と操作力との関係が比例的ではなく、中だるみを持つ関数となるため、操作者は不快な操作感を得ることになる。例えば、操作力がオーバーシュートした後に減少すると、不意な操作量の増加を生じることがある。このため、操作者は、操作力を指標としながら所望の操作量を得ることができない。
より具体的には、図11に図示されるように、ヒステリシス特性の両端部分においてオーバーシュートSO、アンダーシュートSUが発生することがある。この結果、操作量(ペダルストロークPS)と、操作力(踏力FP)との間の関係には、中だるみ部分Fsagが生じる。この中だるみ部分Fsagは、同じアクセルペダルの踏力FPcで、ペダルストロークが2つの位置PS1、PS2になりうるという望ましくない事態を生じた。例えば、踏力を徐々に増加させる場合を想定すると、踏力がFPcを越えると、ペダルストロークがPS1からPS2へ飛躍的に増加するという事態が生じる。さらに、操作量変換装置の電気的な出力信号も、飛躍的に変化し、例えば電圧差VSdを生じるという不具合があった。このような、操作量と操作力との関係における不連続感は、PS1とPS2との間を不意に通り抜けることから、スリップストロークとも呼ばれる。
このような問題点を解決するために、特許文献1に記載の装置では、摩擦部材を弾力的に固定することによって摩擦部材自身の移動を許容して、オーバーシュートまたはアンダーシュートの抑制を図っている。
特開2007−213332号公報 特開2001−233080号公報 特開2007−299137号公報 特開2007−302220号公報 特開2008−195225号公報
上記従来技術によると、摩擦部材を弾性部材によって支持する構成をとり、この弾性部材の変形を利用して摩擦部材の移動を許容している。このため、安定した性能を得ることが困難であった。また、長期間にわたって初期の性能を維持することも困難であった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、操作量と操作力との関係における中だるみを抑制した操作量入力装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、長期間にわたって、操作量と操作力との関係における中だるみを抑制することができる操作量入力装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用することができる。
請求項1に記載の発明は、初期位置と終端位置との間で操作される操作部材(20、21、22、23、24)と、操作部材を初期位置に向けて押すリターンスプリング(26)と、摩擦トルクを操作部材に与えながら操作部材の移動を許容する摩擦装置(32、34、35)とを備え、摩擦装置は、主摩擦トルクを操作部材に与える主摩擦部(32、34)と、主摩擦トルクより小さい補助摩擦トルクを操作部材に与える補助摩擦部(35)と、操作部材の移動方向が反転した後の所定移動範囲に相当する隙間(AA)を介して補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)を連結する連結部(10b、33b)とを備えるという技術的手段を採用する。
この発明によると、操作部材が初期位置から終端位置に向けて操作される過程と、終端位置から初期位置へ戻される過程とにおいて、摩擦トルクが操作部材に与えられる。摩擦トルクは、操作部材を操作するために要する操作力に、ヒステリシス特性を与える。さらに、連結部が、操作部材の移動方向が反転した後の所定移動範囲に相当する隙間(AA)を介して補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)を連結する。連結部が提供する隙間において、2つの部材(10、33)が相対的に摺動し、補助摩擦トルクが操作部材に与えられる。よって、移動方向が反転した後の所定移動範囲、すなわちヒステリシス特性の初期部分において、補助摩擦トルクが与えられる。その後、所定範囲を越えると、主摩擦トルクが与えられる。ヒステリシス特性の初期においては、主摩擦トルクより小さい補助摩擦トルクが与えられるから、ヒステリシス特性の初期部分における操作力の中だるみが抑制される。さらに、初期部分を通過した後は、主摩擦トルクにより必要なヒステリシス特性が実現される。この結果、操作量と操作力との関係を、望ましい関係とすることができる。しかも、ヒステリシス特性は、主要部分が主摩擦トルクによって規定されるとともに、その初期部分も摩擦トルクで規定されるため、安定して上記作用効果が発揮される。
請求項2に記載の発明は、連結部(10b、33b)は、補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)に設けられ、これら部材を第1移動方向に関して連結する第1連結部と、補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)に第1連結部から隙間(AA)を介して設けられ、これら部材を第1移動方向と反対の第2移動方向に関して連結する第2連結部とを備えるという技術的手段を採用する。この発明によると、第1連結部と第2連結部とを設けることで、隙間(AA)を規定することができる。
請求項3に記載の発明は、連結部(10b、33b)は、補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)の一方の部材に設けられた規制孔(10b)と、他方の部材に設けられた規制ピン(33b)とを備え、規制ピンは規制孔内に前記規制孔内を前記隙間(AA)だけ移動可能に配置されているという技術的手段を採用する。この発明によると、規制孔と規制ピンとによって、隙間(AA)を規定することができる。
請求項4に記載の発明は、主摩擦部(34)と補助摩擦部(35)とは、固定部材としてのベース(10)と操作部材(20、21、22、23、24)との間に直列に設けられているという技術的手段を採用する。この発明によると、主摩擦部が摺動しない状態においても、補助摩擦部が摺動することによって、操作部材の移動を許容することができる。
請求項5に記載の発明は、操作部材は、操作者によって踏み込まれるアクセルペダル(21)と、アクセルペダルと連動するロータ(20、22、23、24)とを備え、摩擦装置は、主摩擦部(34)を構成する主摩擦面(33c)と、補助摩擦部(35)を構成する補助摩擦面(33d)とを有する摩擦部材(33)を備え、摩擦部材(33)は、ベース(10)とロータ(20、22、23、24)との間に配置されており、ロータと摩擦部材との間に、主摩擦部(34)が構成されるとともに、摩擦部材とベースとの間に、補助摩擦部(35)が構成されており、連結部(10b、33b)は、ベースに設けられた規制孔(10b)と、摩擦部材に設けられ、規制孔に挿入された規制ピン(33b)とを備えるという技術的手段を採用する。この発明によると、摩擦部材の両面に、主摩擦部と補助摩擦部とを配置することができる。しかも、規制孔と規制ピンとによって、隙間(AA)を規定することができる。
請求項6に記載の発明は、ベース(10)と摩擦部材(33)とは、摩擦部材(33)をベース(10)上に保持する保持部(10a、33a)を備えるという技術的手段を採用する。この発明によると、摩擦部材をベース上に保持することができる。例えば、摩擦部材がベース上に保持されることで、組立工程における、仮組み立てが可能となる。
請求項7に記載の発明は、ロータは、アクセルペダル(21)と連動するペダルロータ(22)と、リターンスプリング(26)によって初期位置へ向けて押されるとともに、ペダルロータと連動するリターンロータ(23)とを備え、ペダルロータとリターンロータとの間に、リターンロータ(23)を摩擦部材(33)に向けて押し付けるスラスト力(FS)を生じるスラスト加圧機構(26、27、28)を備えるという技術的手段を採用する。この発明によると、スラスト加圧機構を備える構成においても、ヒステリシス特性の初期の所定移動範囲において補助摩擦トルクを与え、所定移動範囲を越えた後は主摩擦トルクを与える構成を提供できる。
請求項8に記載の発明は、補助摩擦トルクを主摩擦トルクよりも小さく設定するために、補助摩擦面(33d)の面積(S35)が主摩擦面(33c)の面積(S34)より小さく設定され、および/または補助摩擦面(33d)の半径(R35)が主摩擦面(33c)の半径(R34)より小さく設定されているという技術的手段を採用する。この発明によると、摩擦面の形状を調節することにより、補助摩擦トルクを主摩擦トルクよりも小さく設定することができる。
請求項9に記載の発明は、主摩擦面および補助摩擦面を提供する部材の形状は、それらが磨耗する前と、磨耗した後との両方において、面積(S34、S35)の関係、および/または半径(R34、R35)の関係を維持するように設定されているという技術的手段を採用する。この発明によると、長期間にわたって初期のヒステリシス特性が維持される。
請求項10に記載の発明は、摩擦部材(33)が受けるスラスト力(FS)の荷重中心(LS)が、主摩擦面(33c)と補助摩擦面(33d)の範囲内に位置しているという技術的手段を採用する。この発明によると、スラスト力と摩擦力とによる摩擦部材のねじれが抑制される。
請求項11に記載の発明は、主摩擦面および補助摩擦面を提供する部材の形状は、それらが磨耗する前と、磨耗した後との両方において、荷重中心(LS)と、主摩擦面(33c)および補助摩擦面(33d)との関係を維持するように設定されているという技術的手段を採用する。この発明によると、長期間にわたって摩擦部材のねじれを抑制することができる。
請求項12に記載の発明は、摩擦装置は、第1摩擦部(32)と、第2摩擦部(34)と、第3摩擦部(35)とを備え、第1摩擦部と第2摩擦部とにより主摩擦部(32、34)を構成し、第1摩擦部と第3摩擦部とにより補助摩擦部(32、35)を構成しているという技術的手段を採用する。この発明によると、主摩擦部と補助摩擦部とで共有され、操作部材に対して全移動範囲にわたって摩擦トルクを与える第1摩擦部を備えることができる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
本発明を適用した一実施形態に係るペダル装置1の構成を示す側面図である。 一実施形態に係るペダル装置1の背面図である。 一実施形態に係るペダル装置1の断面図であって、図1のIII−III断面を示している。 一実施形態に係る摩擦板の正面図である。 一実施形態に係る摩擦板の右側面図である。 一実施形態に係る摩擦板の左側面図である。 一実施形態に係る摩擦板のピンを示す平面図である。 一実施形態に係る摩擦板の一部分を拡大した拡大断面図である。 一実施形態に係る摩擦板の磨耗後の状態を示す拡大断面図である。 一実施形態に係るペダル装置1のペダルストロークPSに対する出力電圧VSと踏力FPとの関係を示すグラフである。 ヒステリシス特性の両端部分において発生するオーバーシュートSOと、アンダーシュートSUとを示すグラフである。
(第1実施形態)
以下、本発明のひとつの実施形態を説明する。実施形態に係る操作量入力装置は、操作部材としてのペダルを備えるペダル装置である。ペダル装置は、車両用の動力源の出力を調節するためのアクセルペダルとして構成されている。ペダル装置1は、アクセルペダルモジュールとも呼ばれる。図1は、ペダル装置1の構成を示す側面図である。図2はペダル装置1の背面図である。図3は、ペダル装置1の断面図であって、図1のIII−III断面を示している。図4は、摩擦板の正面図である。図5は、摩擦板の右側面図である。図6は、摩擦板の左側面図である。図7は、摩擦板のピンを示す平面図である。図8は、摩擦板の一部分を拡大した断面図である。図9は、摩擦板の一部分を拡大した断面図であって、磨耗後の状態を示している。図10は、ペダル装置1のペダルストロークに対する出力電圧と踏力との関係を示すグラフである。
図1および図2において、ペダル装置1は、ハウジングとしての箱型のベース10を有する。ベース10は、ほぼ直方体状である。ベース10は、複数の(例えば3つの)固定用ボルト孔11を有する。ベース10は、例えば、車内の壁面に固定される。ベース10は、収容室を形成している。ベース10は、図中下方の底面から図1左方の背面にかけて開口する開口部を有している。この収容室は、開口部に開口している。ベース10の背面は、ハウジングの一部としてのカバー12によって覆われている。カバー12は、ほぼブラケット型の断面を有し、ベース10の背面と、ベース10の両側面とを覆っている。ベース10には、ロータ20が収容されている。ロータ20は、ベース10に対して回動可能に軸支されている。ロータ20には、アクセルペダル21が固定されている。アクセルペダル21は、その初期位置と終端位置との間で操作される。アクセルペダル21は、戻し機構によって初期位置へ戻るように押されている。ベース10とカバー12との間には、ロータ20の回転位置を検出し、回転位置に応じた電気信号を出力する検出装置としてのセンサ40が設けられている。センサ40は、車両に搭載された制御装置50に接続されている。制御装置50は、センサ40から得られた電気信号によって示されるアクセルペダル21の操作量に応じて、動力源の出力を制御する。
図3において、ロータ20は、アクセルペダル21が連結されたペダルロータ22と、リターンロータ23とを有する。ペダルロータ22は、シャフト24に固定されている。シャフト24は、ベース10の両側壁によって回転可能に支持されている。シャフト24の一端には、筒状部分が設けられている。筒状部分の内部には、シャフト24の回転に応じて方向が変化する回転磁界を生成するための磁石41と磁路部材42とが収容されている。さらに、筒状部分の中央部には、センサ40から延び出す円柱部分が配置されている。円柱部分の内部には、磁界の方向に応じた電気的な出力を発生するセンサ素子43が配置されている。センサ素子43には、ホール素子を用いることができる。センサ素子43は、センサ40内に収容された電気回路を介して電気信号を出力する。変位機構は、操作部材としてのアクセルペダル21と、操作部材と一体的に連動するペダルロータ22およびシャフト24とによって構成されている。操作部材の位置を電気信号に変換するための変位―信号変換装置は、センサ40、磁石41、および磁路部材42によって構成されている。
リターンロータ23は、ペダルロータ22と同軸上に支持されている。リターンロータ23は、径方向外側に延び出す腕部分25を有する。腕部分25は、リターンスプリング26の一端に接している。リターンスプリング26は、図中の紙面と垂直方向に延びるコイルスプリングである。リターンスプリング26は、リターンスプリング26の端部を受ける保持部材を介して腕部分25を紙面奥方向へ押している。ペダルロータ22とリターンロータ23とは、連結機構を介して連結されている。この連結機構は、ペダルロータ22とリターンロータ23とを回転方向に関して連動するように連結する。さらに、連結機構は、ペダルロータ22とリターンロータ23とを軸方向に関して互いに移動可能に連結している。連結機構は、複数の爪を備えることができる。ペダルロータ22の複数の爪は、複数の斜面27を提供する。リターンロータ23の複数の爪は、複数の斜面28を提供する。斜面27と斜面28とは、ペダルロータ22とリターンロータ23とが逆方向に回転すると、ペダルロータ22とリターンロータ23とを軸方向へ互いに押し出すように傾斜している。リターンスプリング26はリターンロータ23を、終端位置から初期位置の方向へ押している。このため、ペダルロータ22とリターンロータ23とは常時少なくともひとつの斜面を介して連結されている。これら斜面27、28によって提供される連結機構により、ペダルロータ22とリターンロータ23とは連結され、連動して回転する。これら斜面27、28が、ペダルロータ22とリターンロータ23との間に設けられたスラスト加圧機構を構成する。スラスト加圧機構は、ペダルロータ22とリターンロータ23とを後述する摩擦部材31、33に向けて押し付けるスラスト力FSを生じる。斜面27と斜面28との傾斜方向は、ペダルロータ22が深く踏み込まれるほど、ペダルロータ22とリターンロータ23とを軸方向へ互いに押し出すスラスト力FSが増加するように設定されている。
ペダルロータ22が初期位置から終端位置へ向けて操作されると、リターンロータ23が回転する。リターンロータ23は、リターンスプリング26を圧縮する。この結果、ペダルロータ22およびアクセルペダル21を初期位置へ戻す方向の反力が大きくなる。反力が大きくなると、斜面27と斜面28との噛み合いによって、ペダルロータ22とリターンロータ23とは軸方向に互いに離れようとする。この軸方向の力がスラスト力FSと呼ばれる。よって、ペダルロータ22が初期位置から深く操作されるほど、スラスト力FSが強くなる。
ペダルロータ22のセンサ40側に面する外側側面とベース10との間には、第1摩擦部材31が配置されている。第1摩擦部材31は、円筒状であって、ペダルロータ22に設けられた環状溝内に固定されている。第1摩擦部材31の端面は、ベース10と接触している。ペダルロータ22の回転移動範囲の全域にわたって、第1摩擦部材31はベース10上を摺動して、摩擦トルクを与える。この摩擦トルクは、後述する主摩擦トルクと補助摩擦トルクとに共通して含まれる。よって、共通摩擦トルクとも呼ばれる。第1摩擦部材31とベース10とによって第1摩擦部32が構成される。
ペダルロータ22の反対側の外側側面とベース10との間には、第2摩擦部材33が配置されている。第2摩擦部材33は、ベース10に保持されている。第2摩擦部材33は、軽圧入ピン33aと、規制ピン33bとを有する。軽圧入ピン33aと、規制ピン33bとは、ロータ20の回転軸に対して対称に位置づけられている。軽圧入ピン33aは、ベース10に設けた圧入孔10aに、軽く圧入されている。軽圧入ピン33aは、圧入孔10a内で回転可能に圧入される。圧入孔10aと軽圧入ピン33aとは、第2摩擦部材33をベース10上に保持する保持部を提供する。軽圧入ピン33aは、第2摩擦部材33をベース10に仮固定することを可能とし、組立作業を容易にする。規制ピン33bは、ベース10に設けた規制孔10bに挿入されている。規制ピン33bは、規制孔10b内を所定の角度範囲に限って移動可能である。
上記構成によると、固定部材である第2摩擦部材33と可動部材であるリターンロータ23とによって主摩擦部の一部としての第2摩擦部34が構成される。さらに、可動部材としての第2摩擦部材33と固定部材としてのベース10とによって第3摩擦部35が構成される。第3摩擦部35は、補助摩擦部35とも呼ばれる。主摩擦部としての第2摩擦部34と補助摩擦部としての第3摩擦部35とは、ベース10とリターンロータ23との間に直列に設けられている。第3摩擦部35は、第2摩擦部34を構成する第2摩擦部材33もろともリターンロータ23の回転を許容する。
図4、図5、図6、および図7に図示されるように、第2摩擦部材33は、ベース10内に収納可能に構成するために部分的な切除部分を有するが、ほぼ環状の円板と呼ぶことができる。第2摩擦部材33は、リターンロータ23に対向する面に、主摩擦面33cを有する。主摩擦面33cは、周方向に沿ってほぼ一定の径方向幅を有する。主摩擦面33cは、ロータ20の回転軸と同心の円周上に延びており、円弧型あるいはC字型と呼べる形状である。主摩擦面33cは、第2摩擦部34を構成する。
第2摩擦部材33は、ベース10に対向する面に、補助摩擦面33dを有する。補助摩擦面33dは、ロータ20の回転軸と同心の円周上に延びており、円弧型あるいはC字型と呼べる形状である。補助摩擦面33dの面積は、主摩擦面33cの面積よりも小さい。さらに、補助摩擦面33dは、主摩擦面33cよりも径方向内側において広がっている。補助摩擦面33dは、第3摩擦部35を構成する。
図7に図示されるように、ベース10に設けた規制孔10bは、扇形または円弧状長孔と呼べる形状である。規制孔10bは、その周方向両端の壁面によって、2つの連結面を提供している。規制ピン33bは、規制孔10b内を所定の角度範囲AAに限って移動可能である。規制ピン33bは、その周方向両端面によって、2つの連結面を提供している。よって、規制孔10bと規制ピン33bとは、移動方向、すなわち周方向に関して互いに離れた2つの連結部を提供している。第1連結部は、リターンロータ23が初期位置から終端位置へ向けて移動する方向に関して、摩擦部材33とベース10とを連結する。第2連結部は、リターンロータ23が終端位置から初期位置へ向けて移動する方向に関して、摩擦部材33とベース10とを連結する。これら2つの連結部は、隙間AAを介して設けられている。
補助摩擦面33dは、規制された角度範囲AAにおいてのみ、ベース10上を摺動することができる。規制ピン33bは、軽圧入ピン33aの中心C33aの周りを円弧状に規制孔10b内を移動可能である。規制ピン33bが移動可能な範囲は、角度範囲AAである。よって、補助摩擦面33dは、その角度範囲AAにおいてのみ、ベース10上を摺動することができる。
主摩擦面33cは、中心C33の周方向に沿って、リターンロータ23上を摺動することができる。主摩擦面33cは、特に制限されることなく、ペダルロータ22の回転可能範囲の全域にわたって、リターンロータ23上を摺動することができる。補助摩擦面33dが摺動可能な角度範囲AAは、主摩擦面33cが摺動可能な全角度範囲に比べて十分に小さい。角度範囲AAは、リターンロータ23の移動方向が反転した後の所定移動範囲に相当する。角度範囲AAは、ヒステリシス特性の初期部分に相当する。補助摩擦面33dが摺動可能な角度範囲AAは、主摩擦面33cの摺動角度においては角度範囲BBに相当している。
摩擦装置は、第1摩擦部32と、第2摩擦部34と、第3摩擦部35とによって構成されている。第1摩擦部32と第2摩擦部34とによって主摩擦機構が構成され、第1摩擦部32と第3摩擦部35とによって補助摩擦機構が構成されている。主摩擦機構は、アクセルペダル21の操作力に求められるヒステリシス特性の主要な特徴を規定するものである。補助摩擦機構は、ペダルロータ22とリターンロータ23とを含むロータ20の全体に対して、その回転を妨げるように補助摩擦トルクを与える。この補助摩擦トルクは、主摩擦トルクより小さく設定されている。補助摩擦機構は、ロータ20の移動方向が反転した後の所定移動範囲において、補助摩擦トルクをロータ20に与える。主摩擦機構は、ペダルロータ22とリターンロータ23とを含むロータ20の全体に対して、その回転を妨げるように主摩擦トルクを与える。主摩擦機構は、上記所定移動範囲を越えた後に、主摩擦トルクをロータ20に与える。この結果、小さい回転トルク変化に応答して補助摩擦機構が先に摺動し、それと同時に、あるいは遅れて主摩擦機構が摺動し始めるという作動が得られる。
図8において、第2摩擦部34と第3摩擦部35とが拡大して図示されている。第2摩擦部34の摩擦面積S34は、第2摩擦部材33によって規定されている。リターンロータ23は、主摩擦面33cより十分に大きい摩擦面を提供している。主摩擦面33cの半径R34は、主摩擦面33cの径方向中央の半径R34によって代表することができる。この第2摩擦部34には、スラスト力FSが加えられる。第2摩擦部34は、摩擦面積S34、摩擦面半径R34、摩擦係数M34、およびスラスト力FSに依存する主摩擦トルクF34を生じる。
第3摩擦部35の摩擦面積S35は、第2摩擦部材33によって規定されている。ベース10は、補助摩擦面33dより十分に大きい摩擦面を提供している。補助摩擦面33dの半径R35は、補助摩擦面33dの径方向中央の半径R35によって代表することができる。この第3摩擦部35には、スラスト力FSが加えられる。第3摩擦部35は、摩擦面積S35、摩擦面半径R35、摩擦係数M35、およびスラスト力FSに依存する補助摩擦トルクF35を生じる。
第3摩擦部35は、ペダルロータ22の回転可能範囲の一部分だけに相当する角度範囲AAだけで、リターンロータ23の回転を妨げるように補助摩擦トルクF35を与えながら、リターンロータ23の回転を許容する。しかも、角度範囲AAは、リターンロータ23の回転方向が反転した直後にだけ表れる。一方、第2摩擦部34は、ペダルロータ22の回転可能範囲の全域にわたって、リターンロータ23の回転を妨げるように主摩擦トルクF34を与えながら、リターンロータ23の回転を許容することができる。しかし、補助摩擦トルクF35は、主摩擦トルクF34よりも小さい(F34>F35)。このため、第2摩擦部34が摺動する前に第3摩擦部35が摺動する。結果、回転トルクの方向が反転した後の角度範囲AAにおいては、主摩擦トルクF34を覆い隠して、より小さい摩擦トルクF35がリターンロータ23に与えられる。この実施形態では、摩擦面積をS34>S35と設定したことと、摩擦面半径をR34>R35と設定したことによって、F34>F35の関係を実現している。
上記の構成によると、アクセルペダル21を押し込むか、または戻す操作をした場合に、その操作の初期に必ず第3摩擦部35が摺動するという作動が得られる。この結果、リターンロータ23が比較的容易に回転することが許容される。第2摩擦部34は、第3摩擦部35と同時に、第3摩擦部35が摺動した後に、あるいは第3摩擦部35が摺動し終えた後に摺動し始める。
さらに、上述のように、規制孔10bが、第3摩擦部35の可動範囲を角度範囲AAに制限している。よって、リターンロータ23の回転トルク変動の初期の所定角度範囲内でのみ第3摩擦部35が摺動し、第3摩擦部35が角度範囲AAだけ摺動した後は、第2摩擦部34だけが摺動する。この結果、主摩擦部32、34に求められる特性に応じて主摩擦部32、34を構成しながら、ヒステリシス特性の端部における改善を提供することができる。例えば、主摩擦部32、34の摩擦トルクは、ヒステリシス特性の行きと戻りとの間で十分に大きい踏力差を得るように設定することができる。
スラスト力FSは、リターンロータ23から第2摩擦部材33の主摩擦面33cに作用し、さらに補助摩擦面33dからベース10に作用する。スラスト力FSの荷重中心線LSは、補助摩擦面33dの範囲内に位置づけられている。このため、スラスト力FSによって生じる摩擦力によって第2摩擦部材33のねじれ変形が抑制される。しかも、第2摩擦部材33が磨耗した後も、荷重中心線LSは、補助摩擦面33dの範囲内に位置づけられている。よって、長期間の使用後も、第2摩擦部材33のねじれ変形を防止できる。
図9において、長期間の使用により第2摩擦部材33が磨耗した後の状態を示している。第2摩擦部材33の形状は、長期間使用した後においても、F34>F35を維持するように設定されている。この結果、長期間の使用によって部材が磨耗した後においても、初期の特性が維持される。第2摩擦部材33の形状は、長期間使用した後においても、スラスト力FSの荷重中心線LSが主摩擦面33cと補助摩擦面33dの範囲内に維持されるように設定されている。この結果、長期間の使用によって部材が磨耗した後においても、第2摩擦部材33のねじれ変形が抑制される。
図10において、ペダルストロークPSに対する、踏力FPと、センサ40の出力電圧VSとの関係を示す。ペダルスロトークPSは、アクセルペダル21の踏み込み量を示している。アクセルペダル21と、ペダルロータ22と、シャフト24とは直結されているから、ペダルストロークPSと出力電圧VSとは、比例的な関係を示す。一方、ペダルストロークPSと踏力FPとの関係は、第1摩擦部32、第2摩擦部34、および第3摩擦部35によって、ヒステリシス特性を示す。しかも、第3摩擦部35は、第2摩擦部34よりも小さい回転トルク変化に応答してリターンロータ23の回転を許容する。リターンロータ23の回転が許容されることで、ペダルロータ22の回転も許容される。よって、ペダルストロークPSが増加変化、または減少変化する初期において、中だるみのない一様な踏力FPの変化が与えられている。
アクセルペダル21が初期位置にある状態から徐々にアクセルペダル21を押し込む力を増加させてゆく場合を想定する。初期は、機械的な可動部に静止摩擦が作用している。このため、ペダルストロークPSの増加に比べて、踏力FPが急激に上昇する。しかし、踏力FPは、オーバーシュートすることなく、滑らかに、定常的増加領域へ移行してゆく。
同様の現象は、踏力FPを減少させてゆく場合にも観測される。ペダルストロークPSが所定位置にある状態から、アクセルペダル21を押し込む力を徐々に減少させる。この場合も、初期は、機械的な可動部に静止摩擦が作用している。このため、踏力FPは急激に減少する。ここでも、踏力FPは、下方向へオーバーシュートすることなく、滑らかに、定常的減少領域へ移行してゆく。
踏力FPが変化する初期に、しかも小さい回転トルク変化で第3摩擦部35が摺動することによって、滑らかなヒステリシス特性が実現されていると考えられる。例えば、アクセルペダル21が初期位置にある状態から徐々にアクセルペダル21を押し込む力を増加させてゆく場合を想定する。ペダルロータ22が回転すると、リターンロータ23も回転しようとする。このとき、第2摩擦部34はリターンロータ23を拘束しているが、第3摩擦部35は第2摩擦部材33とリターンロータ23との一体的な回転を許容する。そして、第3摩擦部35がまだ摺動している間に同時に、あるいは、第3摩擦部35の摺動が規制ピン33bと規制孔10bとによって終了した直後に、第2摩擦部34の摺動が始まる。この結果、第2摩擦部34が静止摩擦状態から動摩擦状態へ移行する際のトルク変動が覆い隠される。第3摩擦部35の摺動によりリターンロータ23の回転が許容された後、規制ピン33bが規制孔10bの内壁面に衝突することで、第2摩擦部34の摺動が始まるとも考えられる。いずれにおいても、第2摩擦部34よりも小さい回転トルク変化でリターンロータ23の回転を許容し、しかもその回転許容範囲が角度範囲AAに制限されている第3摩擦部35の摺動によって、第2摩擦部34の静止摩擦状態から動摩擦状態への変化に起因する踏力FPのオーバーシュートが抑制される。
踏力FPに相当する回転トルク変化が小さいときに、まず第3摩擦部35において第2摩擦部材33がベース10上を摺動してリターンロータ23の回転を許容する。やがて、踏力FPが増加し回転トルク変化が大きくなると、主摩擦部34がリターンロータ23の回転を許容する。このため、踏力FPのオーバーシュートまたはアンダーシュートを抑制することができる。この結果、ベダルストロークPSに対してペダルを操作する操作力を中だるみなく変化させることができる。操作者は、操作力の変化によって、操作量の変化を把握することができる。しかも、ヒステリシス特性は、主要部分が主摩擦トルクによって規定されるとともに、その初期部分も摩擦トルクである補助摩擦トルクによって規定される。主摩擦トルクが変化すると、補助摩擦トルクも同様に変化する。例えば、主摩擦トルクが温度、湿度などの環境条件、あるいは経時変化の影響を受けて変化すると、補助摩擦トルクも同様の影響を受けて変化すると考えられる。このため、安定して中だるみ抑制効果が発揮される。
本発明の技術的範囲は、上述した実施形態にのみ限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で、多様な変形、改良、または拡張を伴うことができる。本発明は、少なくとも次のような変形、改良または拡張を伴う実施形態を包含する。例えば、規制孔10bと規制ピン33bに代えて、複数の突起によって連結部を提供することができる。例えば、上記実施形態では、第2摩擦部(主摩擦部)34よりベース10側に第3摩擦部(補助摩擦部)35を設けたが、第2摩擦部(主摩擦部)34よりもロータ20側に第3摩擦部(補助摩擦部)を設けてもよい。このような構成は、リターンロータ23と第2摩擦部材33との間に、第3摩擦部(補助摩擦部)35を設け、第2摩擦部材33とベース10との間に第2摩擦部(主摩擦部)34を設けることで実現することができる。この場合、リターンロータ23と第2摩擦部材33との間に、規制孔10bと規制ピン33bとに相当する連結機構が設けられる。また、ペダルロータ22とベース10との間にも、第1摩擦部32に加えて、さらに補助摩擦部を設けてもよい。また、摩擦面の面積、半径などの形状は、第2摩擦部材33に代えて、摩擦部を構成する2つの部材のいずれか一方によって規定することができる。
1 ペダル装置
10 ベース
10a 圧入孔
10b 規制孔
20 ロータ
21 アクセルペダル
22 ペダルロータ
23 リターンロータ
24 シャフト
25 腕部分
26 リターンスプリング
27、28 斜面
31 第1摩擦部材
32 第1摩擦部
33 第2摩擦部材
33a 軽圧入ピン
33b 規制ピン
33c 主摩擦面
33d 補助摩擦面
34 第2摩擦部
35 第3摩擦部
40 センサ

Claims (12)

  1. 初期位置と終端位置との間で操作される操作部材(20、21、22、23、24)と、
    前記操作部材を前記初期位置に向けて押すリターンスプリング(26)と、
    摩擦トルクを前記操作部材に与えながら前記操作部材の移動を許容する摩擦装置(32、34、35)とを備え、
    前記摩擦装置は、
    主摩擦トルクを前記操作部材に与える主摩擦部(32、34)と、
    前記主摩擦トルクより小さい補助摩擦トルクを前記操作部材に与える補助摩擦部(35)と、
    前記操作部材の移動方向が反転した後の所定移動範囲に相当する隙間(AA)を介して前記補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)を連結する連結部(10b、33b)とを備えることを特徴とする操作量入力装置。
  2. 前記連結部(10b、33b)は、
    前記補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)に設けられ、これら部材を第1移動方向に関して連結する第1連結部と、
    前記補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)に前記第1連結部から前記隙間(AA)を介して設けられ、これら部材を第1移動方向と反対の第2移動方向に関して連結する第2連結部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の操作量入力装置。
  3. 前記連結部(10b、33b)は、
    前記補助摩擦部を構成する2つの部材(10、33)の一方の部材に設けられた規制孔(10b)と、
    他方の部材に設けられた規制ピン(33b)とを備え、前記規制ピンは前記規制孔内に前記規制孔内を前記隙間(AA)だけ移動可能に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の操作量入力装置。
  4. 前記主摩擦部(34)と前記補助摩擦部(35)とは、固定部材としてのベース(10)と前記操作部材(20、21、22、23、24)との間に直列に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の操作量入力装置。
  5. 前記操作部材は、
    操作者によって踏み込まれるアクセルペダル(21)と、
    前記アクセルペダルと連動するロータ(20、22、23、24)とを備え、
    前記摩擦装置は、
    前記主摩擦部(34)を構成する主摩擦面(33c)と、前記補助摩擦部(35)を構成する補助摩擦面(33d)とを有する摩擦部材(33)を備え、
    前記摩擦部材(33)は、前記ベース(10)と前記ロータ(20、22、23、24)との間に配置されており、
    前記ロータと前記摩擦部材との間に、前記主摩擦部(34)が構成されるとともに、
    前記摩擦部材と前記ベースとの間に、前記補助摩擦部(35)が構成されており、
    前記連結部(10b、33b)は、
    前記ベースに設けられた規制孔(10b)と、
    前記摩擦部材に設けられ、前記規制孔に挿入された規制ピン(33b)とを備えることを特徴とする請求項4に記載の操作量入力装置。
  6. 前記ベース(10)と前記摩擦部材(33)とは、前記摩擦部材(33)を前記ベース(10)上に保持する保持部(10a、33a)を備えることを特徴とする請求項5に記載の操作量入力装置。
  7. 前記ロータは、
    前記アクセルペダル(21)と連動するペダルロータ(22)と、
    前記リターンスプリング(26)によって前記初期位置へ向けて押されるとともに、前記ペダルロータと連動するリターンロータ(23)とを備え、
    前記ペダルロータと前記リターンロータとの間に、前記リターンロータ(23)を前記摩擦部材(33)に向けて押し付けるスラスト力(FS)を生じるスラスト加圧機構(26、27、28)を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の操作量入力装置。
  8. 前記補助摩擦トルクを前記主摩擦トルクよりも小さく設定するために、
    前記補助摩擦面(33d)の面積(S35)が前記主摩擦面(33c)の面積(S34)より小さく設定され、および/または
    前記補助摩擦面(33d)の半径(R35)が前記主摩擦面(33c)の半径(R34)より小さく設定されていることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の操作量入力装置。
  9. 前記主摩擦面および前記補助摩擦面を提供する部材の形状は、それらが磨耗する前と、磨耗した後との両方において、前記面積(S34、S35)の関係、および/または前記半径(R34、R35)の関係を維持するように設定されていることを特徴とする請求項8に記載の操作量入力装置。
  10. 前記摩擦部材(33)が受けるスラスト力(FS)の荷重中心(LS)が、前記主摩擦面(33c)と前記補助摩擦面(33d)の範囲内に位置していることを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載の操作量入力装置。
  11. 前記主摩擦面および前記補助摩擦面を提供する部材の形状は、それらが磨耗する前と、磨耗した後との両方において、前記荷重中心(LS)と、前記主摩擦面(33c)および前記補助摩擦面(33d)との関係を維持するように設定されていることを特徴とする請求項10に記載の操作量入力装置。
  12. 前記摩擦装置は、
    第1摩擦部(32)と、第2摩擦部(34)と、第3摩擦部(35)とを備え、
    前記第1摩擦部と前記第2摩擦部とにより前記主摩擦部(32、34)を構成し、
    前記第1摩擦部と前記第3摩擦部とにより前記補助摩擦部(32、35)を構成していることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の操作量入力装置。
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