JP2010156752A - 画像形成装置 - Google Patents

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昭宏 柴▲崎▼
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Abstract

【課題】 副走査方向の位置ずれ補正を行う画像形成装置において、補正用チャートの視認性が悪化することを防止する。
【解決手段】 光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、副走査方向の位置ずれ(傾き量)を、その分割された一の領域を一単位として補正制御する機能を備える画像形成装置において、傾き補正制御を禁止した状態で補正用チャートを形成可能とする。これにより、補正用チャートを構成する基準色画像及び補正対象色画像が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しないので、正用チャートの視認性が悪化することを防止できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
カラー印刷が可能な電子写真方式の画像形成装置(以下、カラープリンタという。)は、通常、複数色の現像剤を有し、色毎の現像剤像を重ね合わせることにより、カラー画像を形成しているため、色毎に形成された現像剤像を正確に重ね合わせる必要がある。
また、カラープリンタは、通常、円柱状の感光体を回転させながら光を照射して感光体の表面を露光し、感光体の表面に静電潜像を形成した後、現像剤を感光体に供給して現像剤像を形成するが、感光体を露光するための光は、感光体の軸方向に走査されながら照射される。
このため、露光器等の走査手段の組み付けバラツキに起因して、走査される光が走査方向に対して副走査方向にずれてしまうと、正確な位置に静電潜像(現像剤像)を形成することができなくなるので、記録シートに形成される画像の品質が低下してしまう。
そこで、通常、副走査方向の位置ずれ量に応じて露光器の発光タイミング等を補正制御することにより、副走査方向の位置ずれ量を吸収し、画像品質の低下を防止している。
しかし、副走査方向の位置ずれは、前述したように、露光器の組み付けバラツキ等に起因して発生するため、その位置ずれ量は一定ではなく、製品毎に変動する値となる。
そこで、例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、ユーザが視認可能な帯状の画像を色毎に印刷した補正用チャートを記録シートに形成し、その補正用チャートに基づいてユーザが確認した色ずれ量を、ユーザが画像形成装置に入力することにより、補正制御するための補正量を決定している。
特開平09−304992公報
ところで、露光器の作動を補正制御するにあたり、光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、その分割された一の領域を一単位として副走査方向の位置ずれを補正する技術が知られているが、複数の領域のうち第1領域とこの第1領域と隣り合う第2領域との境部に対応する部位に補正用チャートが作成されると、図7(b)に示すように、帯状の画像が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうという問題が発生する場合がある。
そして、この帯状画像のずれが大きくなると、補正用チャートの視認性が悪化し、ユーザが色ずれ量を正確に確認することができなくなるので、適切な補正量を決定することができず、画像品質の低下を招くおそれがある。
本発明は、上記点に鑑み、副走査方向の位置ずれ補正を行う画像形成装置において、補正用チャートの視認性が悪化することを防止することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置であって、現像剤像を担持する感光体と、感光体を露光するための光を走査する走査手段と、光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、走査手段により感光体に照射された光の照射位置ずれのうち、走査方向と直交する副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として補正する補正手段と、複数色の現像剤のうち基準色となる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の基準色画像、及び複数色の現像剤のうち基準色と異なる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の補正対象色画像からなる補正用チャートを形成するチャート形成手段と、チャート形成手段の作動時に、補正手段の作動を禁止する第1禁止手段とを備えることを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明では、補正手段の作動が停止した状態で補正用チャートが形成されるので、帯状の基準色画像又は補正対象色画像が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しない。
したがって、補正用チャートの視認性が悪化することを防止できるので、ユーザが色ずれ量を正確に確認することができ、適切な補正量を決定することが可能となり、画像品質の低下を防止できる。
なお、補正用チャートは、少なくとも1つの基準色画像と少なくとも1つの補正対象色画像とから構成されていれば、十分である。
ところで、前述したように、複数の領域のうち第1領域とこの第1領域と隣り合う第2領域との境部に対応する部位に補正用チャートが作成された場合に、基準色画像又は補正対照色画像が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうという問題が発生する可能性が高くなる。
したがって、請求項2に記載の発明のごとく、複数の領域のうち第1領域とこの第1領域と隣り合う第2領域との境部に対応する部位に、補正用チャートが形成されるときに、第1禁止手段が補正手段の作動を禁止すれば、帯状の補正対象色画像が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しない。
つまり、請求項2に記載の発明では、補正用チャートの形成時は常に補正手段の作動を禁止するものではなく、複数の領域のうち第1領域とこの第1領域と隣り合う第2領域との境部に対応する部位に補正用チャートが形成されるときに、第1禁止手段が補正手段の作動を禁止することにより、効果的に上記問題を解決するものである。
また、請求項3に記載の発明では、複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置であって、現像剤像を担持する感光体と、感光体を露光するための光を走査する走査手段と、光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、走査手段により感光体に照射された光の照射位置ずれのうち、走査方向と直交する副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として補正する補正手段と、複数色の現像剤のうち基準色となる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の基準色画像、及び複数色の現像剤のうち基準色と異なる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の補正対象色画像からなる補正用チャートを形成するチャート形成手段とを備え、チャート作成手段は、複数の領域のうち第1領域とこの第1領域と隣り合う第2領域との境部に対応する部位からずれた位置に補正用チャートを形成することを特徴とする。
これにより、請求項3に記載の発明では、複数の領域のうち第1領域とこの第1領域と隣り合う第2領域との境部に対応する部位からずれた位置に補正用チャートが形成されるので、帯状の基準色画像又は補正対象色画像が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しない。
また、請求項4に記載の発明では、複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置であって、現像剤像を担持する感光体と、感光体を露光するための光を走査する走査手段と、光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、走査手段により感光体に照射された光の照射位置ずれのうち、走査方向と直交する副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として補正する補正手段と、複数色の現像剤のうち基準色となる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の基準色画像、及び複数色の現像剤のうち基準色と異なる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の補正対象色画像からなる補正用チャートを形成するチャート形成手段と、記録シートのうち複数の領域のいずれかに対応する範囲内に補正用チャートを形成することが可能であるか否かを判定する第1判定手段と、第1判定手段により補正用チャートを形成することが不可能であると判定された場合であってチャート形成手段の作動時に、補正手段の作動を禁止する第2禁止手段とを備えることを特徴とする。
これにより、請求項4に記載の発明では、記録シートのうち複数の領域のいずれかに対応する範囲内に補正用チャートを形成することが不可能であると判定された場合であってチャート形成手段の作動時に、補正手段の作動を禁止するので、帯状の基準色画像又は補正対象色画像が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しない。
また、請求項5に記載の発明では、複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置であって、現像剤像を担持する感光体と、感光体を露光するための光を走査する走査手段と、光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、走査手段により感光体に照射された光の照射位置ずれのうち、走査方向と直交する副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として補正する補正手段と、複数色の現像剤のうち基準色となる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の基準色画像、及び複数色の現像剤のうち基準色と異なる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の補正対象色画像からなる補正用チャートを形成するチャート形成手段とを備え、チャート形成手段は、記録シートのうち前記領域に対応する範囲内に補正用チャートが収まるように補正用チャートの大きさを決定して補正用チャートを形成することを特徴とする。
これにより、請求項5に記載の発明では、領域に対応する範囲の大きさに応じて、補正用チャートの大きさを決定して補正用チャートを形成するので、帯状の基準色画像又は補正対象色画像が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しない。
また、請求項6に記載の発明では、チャート形成手段により決定された補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下であるか否かを判定する第2判定手段と、第2判定手段により補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下であると判定された場合であってチャート形成手段の作動時に、補正手段の作動を禁止する第3禁止手段とを備えることを特徴とする。
これにより、請求項6に記載の発明では、決定された補正用チャートの大きさが過度に小さくなることを防止できるので、補正用チャートが小さくなることによる視認性の悪化を防止できる。
なお、請求項6に記載の発明における「補正用チャートの大きさ」とは、帯状に形成された画像の長手方向の長さをいう。
また、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の発明は、請求項7に記載の発明のごとく、複数個の発光ダイオードが走査方向に配置されたLEDアレイを、走査方向に複数個配置したLEDヘッドを有して構成された走査手段を備え、さらに、補正手段は、1又は2以上のLEDアレイを一単位として、その一単位とされた単位アレイ毎に位置ずれを補正することが可能であることを特徴とする画像形成装置に適用して有効である。
本実施形態は、本発明に係る画像形成装置をダイレクトタンデム方式のカラーレーザープリンタに適用したものであり、以下に本発明の実施形態に係る画像形成装置を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.図面の説明
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す中央断面図であり、図2(a)はLEDヘッド9Dの模式図であり、図2(b)はLEDアレイ9Bの模式図であり、図3(a)は自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKと読取センサ15A、15Bとの位置関係を示す図であり、図3(b)は傾き量の説明図である。
また、図4は本実施形態に係る画像形成装置1の電気系のブロック図であり、図5は傾き制御の説明図であり、図6(a)及び図6(b)は補正用チャートCの一例を示す図であり、図7(a)及び図7(b)は発明が解決しようとする課題の説明図であり、図8は本実施形態におけるマニュアルレジ補正制御を示すフローチャートであり、図9は本実施形態に係る画像形成装置1により補正用チャートCの形成例を示す図である。
2.画像形成装置の構成
2.1.画像形成装置の概略構造
画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、記録用紙やOHPシート等の記録シート(以下、用紙という。)に現像剤像を転写することにより、用紙に画像を形成する電子写真方式の画像形成部5が収納されており、この画像形成部5は、周知のごとく、プロセスカートリッジ7、露光器9及び定着器11等から構成されている。
なお、本実施形態に係る画像形成装置1は、ダイレクトタンデム方式のカラーレーザープリンタであるため、用紙の搬送方向、つまり後述する転写ベルト13の回転方向に沿って直列に複数個(本実施形態では、4個)のプロセスカートリッジ7が配設されている。
具体的には、用紙の搬送方向上流側から順に、ブラック用のプロセスカートリッジ7K、イエロー用のプロセスカートリッジ7Y、マゼンタ用のプロセスカートリッジ7M、シアン用のプロセスカートリッジ7Cである。
また、各プロセスカートリッジ7K〜7Cは、収納されている現像剤の色が異なるのみで、その構造等は殆ど同じであり、具体的には、各プロセスカートリッジ7K〜7Cは、現像剤像が担持される感光ドラム7A、感光ドラム7Aを帯電させる帯電器7B、及び転写が終わった感光ドラム7Aの表面をクリーニングするクリーナ7D等から構成されている。
また、露光器9は、感光ドラム7Aの表面を露光するとともに、その露光用の光を感光ドラム7Aの軸方向に走査する走査手段をなすものであり、この露光器9は、各プロセスカートリッジ7K〜7Cに対応した4つの露光器9K〜9Cから構成されている。具体的には、プロセスカートリッジ7K用の露光器9K、プロセスカートリッジ7Y用の露光器9Y、プロセスカートリッジ7M用の露光器9M、及びプロセスカートリッジ7C用の露光器9Cの4つである。
そして、各露光器9K〜9Cは、図2(a)及び図2(b)に示すように、複数個の発光ダイオード9Aが走査方向(感光ドラム7Aの軸方向と平行な方向)に配置されたLEDアレイ9Bを、走査方向(紙面左右方向)において千鳥状に複数個配置したLEDヘッド9Dを有して構成されており、各露光器9K〜9Cは、1又は2以上のLEDアレイ9Bを一単位として、発光ダイオード9Aの点灯タイミングが制御される。
なお、本実施形態に係るLEDアレイ9Bでは、各LEDアレイ9Bに設けられた複数個の発光ダイオード9Aが同時に点灯制御対象として制御されるものではなく、複数の発光ダイオード9Aのうち走査方向一端側に配置された発光ダイオード9A(以下、この発光ダイオード9Aを制御基準LEDといい、図2(b)の発光ダイオード9Aのうち黒塗りで示される。)が直接的な点灯制御の対象となる。
そして、LEDアレイ9Bに設けられた発光ダイオード9Aのうち制御基準LED以外の他の発光ダイオード9Aについては、制御基準LEDが点灯制御対象となったタイミングを基準として、走査方向一端側から他端側に向けて、順次、点灯制御対象となる発光ダイオード9Aが変更されていく(図2(b)参照)。
但し、説明を簡単にするため、各LEDアレイ9Bに設けられた複数個の発光ダイオード9Aの点灯タイミングに時間差は生じないものとする。また、複数個のLEDアレイ9Bは、走査方向において千鳥状に配置されているが、仮に全発光ダイオード9Aが同時に点灯した場合、感光ドラム7Aは一直線状に露光されるものとする。
また、定着器11は、図1に示すように、用紙の印刷面側に配設されて現像剤を加熱しながら用紙に搬送力を付与する加熱ローラ11A、及び用紙を挟んで加熱ローラ11Aと反対側に配設されて用紙を加熱ローラ11A側に押圧する加圧ローラ11B等を有して構成されている。
以上に説明した構成において、帯電した感光ドラム7Aを露光器9にて露光して感光ドラム7Aの外周面に静電潜像を形成した後、電荷を帯びた現像剤を感光ドラム7Aに供給すると、感光ドラム7Aの外周面に現像剤像が担持(形成)される。
因みに、本実施形態では、現像剤は正電荷を帯び、一方、感光ドラム7Aのうち露光器9にて露光された部分は低電位となり、その他の部分は帯電器7Bにより帯電されたままの電位(露光された部分よりも高電位)となって静電潜像が形成される。そして、正電荷を帯びた現像剤が静電潜像の低電位部分(露光された部分)に吸着され、感光ドラム7Aの外周面に現像剤像が担持される。
また、用紙を搬送する転写ベルト13を挟んで感光ドラム7Aと対向する位置には、感光ドラム7Aに担持された現像剤を用紙に転写させる転写ローラ14が設けられており、この転写ローラ14には、現像剤が帯びている電荷の逆極性の電荷(本実施形態では、負)の電位が印加されている。
このため、感光ドラム7Aに担持されていた現像剤像は、転写ベルト13により搬送される用紙に転写される。そして、現像剤像が転写された用紙は、定着器11に搬送されて加熱され、用紙に転写された現像剤像が用紙に溶着(定着)する。
また、4本の感光ドラム7Aのうち用紙の搬送方向下流側に配設された感光ドラム7Aより定着器11側には、転写ベルト13に形成された自動レジスト補正用チャートを読み取るための読取センサ15A、15Bが、走査方向において異なる位置に少なくとも2箇所設けられている。
ここで、自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKとは、各露光器9K〜9Cから感光ドラム7Aに照射された光の照射位置ずれのうち、副走査方向の位置ずれ量を自動検出するための画像であって、図3(a)に示すように、各現像剤毎に形成された少なくとも2個の画像を1組とし、かつ、その組をなす2個の画像が、転写ベルト13のうち走査方向において異なる位置に形成された画像をいう。
そして、本実施形態では、読取センサ15A、15Bにより、組をなす2個の画像間の副走査方向のずれ量を読み取り、このずれ量に基づいて各露光器9K〜9Cの副走査方向の照射位置ずれが補正される。なお、補正方法の詳細は後述する。
2.2.画像形成装置の制御系の概略(図4参照)
露光器駆動回路21は、図4に示すように、各露光器9K〜9Cを点灯又は消灯させる駆動手段であり、モータ駆動回路23は、感光ドラム7Aや転写ベルト13を駆動する駆動ローラに駆動力を供給する電動モータ25を作動させる駆動手段であり、これらの駆動回路21、23の作動は、制御装置20により制御されている。
なお、制御装置20は、CPU、ROM及びRAM等からなる周知のマイクロコンピュータにて構成された制御手段であり、後述する制御を実行するためのプログラム等は、ROM等の不揮発性記憶手段に記憶されている。
また、操作パネル27は、制御装置20に接続されて、ユーザにより操作されるとともにユーザが入力又は選択した値を受け付ける受付手段であり、制御装置20には、読取センサ15A、15Bの検出信号も入力されている。
3.照射位置ずれの補正
3.1.照射位置ずれの発生原因
LEDヘッド9D(各露光器9K〜9C)の組み付け誤差(バラツキ)が大きくなると、LEDヘッド9Dの長手方向が、照射対象となる感光ドラム7Aの回転軸に対して傾いてしまうという第1の問題、並びに照射対象となる感光ドラム7A以外の他の感光ドラム7A及びこの他の感光ドラム7Aに照射する他のLEDヘッド9Dに対する副走査方向の位置ずれという第2の問題が発生する。
そして、第1の問題が発生すると、照射対象となる感光ドラム7Aに対して照射位置が副走査方向にずれてしまうので、図3(b)に示すように、光の照射位置の軌跡が走査方向に対し傾くように副走査方向にずれてしまうという問題(傾き不良)が発生する。
また、第2の問題が発生すると、例えば、ブラック(基準色)の現像剤像の転写位置に対してマゼンタ等(補正対象色)の現像剤像の位置が副走査方向にずれてしまうので、各現像剤像間の転写位置ずれ問題(色ずれ不良)が発生する。
3.2.傾き不良に対する補正
傾き不良が発生すると、組をなす自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKにおいて、走査方向一端側に形成された自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKと他端側に形成された自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKとが副走査方向にずれてしまう。
そして、本実施形態では、組をなす自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKのうち、走査方向一端側に形成された自動レジスト補正用チャートが(読取センサ15Aにより)読み取られたタイミングと他端側に形成された自動レジスト補正用チャートが(読取センサ15Bにより)読み取られたタイミングとの時間差が検出される。
次に、その検出された時間差、及び転写ベルト13の移動速度に基づいて、図3(b)に示すように、走査方向と照射位置の軌跡との副走査方向のずれ量(LEDヘッド9Dの傾き量)が自動的に算出され、このずれ量が相殺されるように、各LEDアレイ9Bの点灯制御タイミングが補正制御される。
すなわち、制御装置20は、光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として、基準となる点灯制御タイミングに対して現実の点灯制御タイミングを進角又は遅角するように補正制御する。
なお、「基準となる点灯制御タイミング」とは、傾き量が0のときに実行される点灯制御タイミングをいい、仮に、傾き量が0ならば、点灯制御タイミングを進角及び又は遅角させる必要がないので、実質的に補正制御が作動しないこととなる。
具体的には、制御装置20は、検出された傾き量A(図3(b)参照)を1dot当たりの寸法で除することによって、傾き量Aをdot数(自然数)に換算するとともに、光の走査方向をその換算されたdot数で分割して一単位を構成する1又は2以上の単位アレイをなすLEDアレイ9Bの個数を決定する。
なお、LEDアレイ9Bの総数を換算されたdot数で除した値が整数の場合は、各単位アレイをなすLEDアレイ9Bの個数は等しくなり、整数でない場合は、各単位アレイをなすLEDアレイ9Bの個数に差が生じる場合がある。各単位アレイをなすLEDアレイ9Bの個数に差が生じる場合、例えば、走査方向一端部に近いほど、単位アレイをなすLEDアレイ9Bの個数が小さくなるように決定すればよい。
そして、制御装置20は、同一の単位アレイを構成する1又は2以上のLEDアレイ9Bについては、基準となる点灯制御タイミングに対して現実の点灯制御タイミングを進角又は遅角するように、それらLEDアレイ9Bの制御基準LEDを同一タイミングで点灯制御する。
つまり、図5に示すように、仮に、LEDヘッド9Dが9個のLEDアレイ9Bから構成されている場合において、傾き量Aをdot数に換算した値が3dotである場合には、LEDヘッド9Dは、3個のLEDアレイ9Bを一単位として3つの領域A、B、Cに分割されて補正制御される。
このとき、図5に示す例では、用紙搬送方向前進側(紙面下側)へのずれ量は、領域A、領域B、領域Cの順に小さくなっているので、領域Cが領域A、Bに対して進角させたタイミングで点灯制御対象となり、次に、領域Bが領域Aに対して進角させたタイミングで点灯制御対象となり、最後に、領域Aが点灯制御対象となる。
因みに、本実施形態では、自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKを読み取るタイミングの時間差に基づいて傾き量Aを算出するので、自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKの外形寸法のうち、副走査方向の寸法を走査方向の寸法に比べて小さくして、自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKの形状を帯状としている。
また、本実施形態では、転写ベルト13への自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKの形成、及びこれらの読み取りによる傾き量Aの算出等(以下、これらの作動制御を自動レジ補正制御という。)は、画像形成装置1の電源スイッチが投入された時、又は各露光器9K〜9Cが組み付けられているトップカバー3A(図1参照)が開かれた時に自動的に実行される。そして、このときに決定された補正制御用の値は、次回、自動レジ補正制御が実行されるまで用いられる。
3.3.色ずれ補正に対する補正
色ずれは、各感光ドラム7A及び各露光器9K〜9C間の相対的な位置ずれを主な原因とするものであるので、基準となる点灯制御タイミングに対して、その相対的な位置ずれ量に相当する時間だけ現実の点灯制御タイミングを進角又は遅角するように補正制御すれば、色ずれを防止することができる。
そして、本実施形態では、ユーザが視認可能な帯状の画像を色毎に印刷した補正用チャートC(図6(a)参照)を用紙に形成し、その補正用チャートCに基づいてユーザが目視にて確認した色ずれ量を、ユーザが操作パネル27を介して画像形成装置1に入力することにより、補正制御するための補正量を決定している。
すなわち、補正用チャートCとは、図6(a)及び図6(b)に示すように、複数色の現像剤のうち基準色(例えば、ブラック)となる現像剤による画像であって走査方向に延びる帯状の基準色画像C1、及び複数色の現像剤のうち基準色と異なる現像剤(シアン、マゼンタ、及びイエロー)による画像であって走査方向に延びる帯状の補正対象色画像C2からなるものである。
なお、本実施形態では、副走査方向は用紙の搬送方向と一致し、走査方向は、用紙の幅方向(図6(a)の左右方向)と一致する。
また、補正用チャートCでは、基準色画像C1と補正対象色画像C2とが副走査方向に交互に配置され、かつ、複数個の補正用チャートCが、走査方向及び副走査方向において異なる複数の位置にそれぞれ形成される。
このとき、副走査方向において異なる位置に形成された複数の補正用チャートCそれぞれは、副走査方向における基準色画像C1と補正対象色画像C2との距離がそれぞれ異なるように形成される。一方、走査方向において異なる位置に形成された組を成す複数の補正用チャートCそれぞれは、副走査方向における基準色画像C1と補正対象色画像C2との距離が同一となるように形成される。
そして、各補正用チャートCには、補正量の目安となる数字(図示せず。)が記載されており、基準色画像C1と補正対象色画像C2とが副走査方向に重なることなく形成された補正用チャートC(以下、この補正用チャートCを一致補正チャートという。)がユーザにより目視にて確認され、その確認された一致補正用チャートに隣接して記載された数字(以下、この数字を一致目盛数という。)がユーザにより画像形成装置1に入力されると、色ずれ補正制御を実行するための補正量が決定される。
なお、本実施形態では、走査方向において異なる複数の位置にも補正用チャートCが形成されるので、走査方向において組を成す複数の補正用チャートCのうち走査方向一端側の一致目盛数と走査方向他端側の一致目盛数とに差がある場合には、その差に基づいても傾き量を検出することができる。そこで、本実施形態では、走査方向一端側の一致目盛数と走査方向他端側の一致目盛数とに差がある場合には、その差に基づいても傾き補正制御用の値が決定される。
ところで、本実施形態では、光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として点灯制御タイミングを補正制御することにより傾き量Aを補正するので、例えば、図7(a)に示すように、領域Aとこの領域Aと隣り合う領域Bとの境部に対応する部位に補正用チャートCが作成されると、図7(b)に示すように、基準色画像C1又は補正対象色画像C2が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうという問題が発生する場合がある。
そこで、本実施形態では、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるときには、傾き不良に対する補正(以下、傾き補正という。)制御を禁止した状態で補正用チャートCを形成し、一方、領域の境部に対応する部位からずれた部位に補正用チャートCが形成されるときには、傾き補正制御を禁止することなく補正用チャートCを形成する構成としている。
なお、傾き補正制御を禁止した状態で形成された補正用チャートCに基づく一致目盛数と、傾き補正制御を禁止しない状態で形成された補正用チャートCに基づく一致目盛数とは相違するので、色ずれ補正制御を実行するための補正量は、この相違を加味して決定される。
因みに、図8は、上記した補正用チャート形成時の制御(以下、この制御をマニュアルレジ補正制御という。)を示すフローチャートであり、この制御は、ユーザが操作パネル27を操作して補正用チャートCの作成を画像形成装置1に対して指示したときに起動され、制御装置20にて実行される。
そして、マニュアルレジ補正制御用のプログラムが起動されると、先ず、自動レジ補正制御にて検出された傾き量A等に基づいて、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるか否かが判定される(S1)。
因みに、本実施形態においては、補正用チャートCが形成される位置、並びに基準色画像C1及び補正対象色画像C2の走査方向の長さ(大きさ)は、予め決められた固定値であり、変更することはできない。このため、傾き補正制御をすべく、光の走査方向を複数の領域に分割した際の分割数に基づいて、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるかを判定することができる。
そして、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されると判定されたときには(S1:YES)、傾き補正制御が禁止された状態で補正用チャートCが形成され(S3)、一方、領域の境部に対応する部位からずれた部位に補正用チャートCが形成されると判断されたときには(S1:NO)、傾き補正制御が禁止されることなく補正用チャートCが形成される(S5)。
4.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
本実施形態では、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるときには、傾き補正制御を禁止した状態で補正用チャートCを形成し、一方、領域の境部に対応する部位からずれた部位に補正用チャートCが形成されるときには、傾き補正制御を禁止することなく補正用チャートCを形成するので、補正対象色画像C2等が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しない。
したがって、補正用チャートCの視認性が悪化することを防止できるので、ユーザが色ずれ量を正確に確認することができ、適切な補正量を決定することが可能となり、画像品質の低下を防止できる。
(第2実施形態)
本実施形態は、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるときには、図9に示すように、領域の境部に対応する部位からずれた位置に補正用チャートを形成し、一方、領域の境部に対応する部位からずれた部位に補正用チャートCが形成されるときには、予め設定されている位置に補正用チャートCを形成するものである。
なお、本実施形態においては、基準色画像C1及び補正対象色画像C2の走査方向の長さ(大きさ)は予め決められた固定値であるのに対して、補正用チャートCが形成される位置は、原則として予め設定されている標準位置で形成され、必要に応じて変更することができる。
そして、図10は、本実施形態におけるマニュアルレジ補正制御を示すフローチャートであり、この制御は、ユーザが操作パネル27を操作して補正用チャートCの作成を画像形成装置1に対して指示したときに起動され、制御装置20にて実行される。
そして、マニュアルレジ補正制御用のプログラムが起動されると、先ず、自動レジ補正制御にて検出された傾き量A等に基づいて、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるか否か、つまり、標準位置が領域の境部に対応する部位に位置するか否かが判定される(S11)。
このとき、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されると判定されたときには(S11:YES)、傾き補正制御が禁止されることなく、領域の境部に対応する部位からずれた位置に補正用チャートが形成され(S13)、一方、領域の境部に対応する部位からずれた部位に補正用チャートCが形成されると判断されたときには(S11:NO)、傾き補正制御が禁止されることなく、予め設定されている位置に補正用チャートCが形成される(S15)。
これにより、本実施形態においても、補正対象色画像C2等が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しないので、補正用チャートCの視認性が悪化することを防止できる。したがって、ユーザが色ずれ量を正確に確認することができるので、適切な補正量を決定することが可能となり、画像品質の低下を防止できる。
なお、本実施形態では、補正用チャートCを領域の境部に対応する部位からずれた部位に形成することを特徴としているので、本実施形態は、傾き補正制御を禁止した状態で補正用チャートCを形成してもよい。
(第3実施形態)
本実施形態は、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるときには、図11に示すように、補正用チャートが領域に対応する範囲内に収まるように補正用チャートの大きさ(基準色画像C1及び補正対象色画像C2の長手方向寸法)を決定して補正用チャートを形成し、一方、領域の境部に対応する部位からずれた部位に補正用チャートCが形成されるときには、予め設定されている位置及び大きさで補正用チャートCを形成するものである。
因みに、図12は、本実施形態におけるマニュアルレジ補正制御を示すフローチャートであり、この制御は、ユーザが操作パネル27を操作して補正用チャートCの作成を画像形成装置1に対して指示したときに起動され、制御装置20にて実行される。
そして、マニュアルレジ補正制御用のプログラムが起動されると、先ず、自動レジ補正制御にて検出された傾き量A等に基づいて、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるか否かが判定される(S21)。
このとき、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されると判定されたときには(S21:YES)、傾き補正制御が禁止されることなく、補正用チャートが領域に対応する範囲内に収まるように補正用チャートの大きさが決定された後、補正用チャートが形成される(S23)。
一方、領域の境部に対応する部位からずれた部位に補正用チャートCが形成されると判断されたときには(S21:NO)、傾き補正制御が禁止されることなく、予め設定されている標準位置及び大きさで補正用チャートCが形成される(S25)。
なお、傾き補正制御をすべく、光の走査方向を複数の領域に分割した際に領域の大きさが確定するので、S23では、この確定した領域の大きさに基づいて補正用チャートの大きさが決定される。
これにより、本実施形態においても、補正対象色画像C2等が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題は原理的に発生しないので、補正用チャートCの視認性が悪化することを防止できる。したがって、ユーザが色ずれ量を正確に確認することができるので、適切な補正量を決定することが可能となり、画像品質の低下を防止できる。
なお、本実施形態では、補正用チャートが領域に対応する範囲内に収まるように補正用チャートの大きさを決定して補正用チャートを形成することを特徴としているので、本実施形態は、傾き補正制御を禁止した状態で補正用チャートCを形成してもよい。
(第4実施形態)
本実施形態は、第3実施形態の変形例である。具体的には、本実施形態では、補正用チャートが領域に対応する範囲内に収まるように補正用チャートの大きさを決定する際に、その決定された補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下であるか否かを判定し、補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下であると判定された場合には、傾き補正制御を禁止した状態で補正用チャートCを形成するものである。
なお、図13は、本実施形態におけるマニュアルレジ補正制御を示すフローチャートであり、この制御は、ユーザが操作パネル27を操作して補正用チャートCの作成を画像形成装置1に対して指示したときに起動され、制御装置20にて実行される。
そして、マニュアルレジ補正制御用のプログラムが起動されると、先ず、自動レジ補正制御にて検出された傾き量A等に基づいて、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるか否かが判定される(S31)。
このとき、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されると判定されたときには(S31:YES)、補正用チャートが領域に対応する範囲内に収まるように補正用チャートの大きさが決定された後(S33)、その決定された補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下であるか否かが判定される(S35)。なお、「所定の大きさ」とは、ユーザが容易に視認可能な程度の大きさをいう。
そして、決定された補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下であると判定されたときには(S35:YES)、傾き補正制御が禁止された状態で補正用チャートCが形成され、(S37)、一方、決定された補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下でないと判定されたときには(S35:NO)、傾き補正制御が禁止されることなく、その決定された大きさで補正用チャートが形成される(S39)。
また、一方、領域の境部に対応する部位からずれた部位に補正用チャートCが形成されると判断されたときには(S31:NO)、傾き補正制御が禁止されることなく、予め設定されている位置及び大きさで補正用チャートCが形成される(S41)。
これにより、本実施形態においては、補正対象色画像C2等が、その長手方向中間部で副走査方向にずれてしまうといった問題が原理的に発生しないことは勿論のこと、決定された補正用チャートCの大きさが過度に小さくなることを防止して、補正用チャートCが小さくなることによる視認性の悪化も防止できるので、ユーザが色ずれ量を正確に確認することができ、適切な補正量を決定することが可能となり、画像品質の低下を防止できる。
なお、本実施形態も第3実施形態と同様に、傾き補正制御を禁止した状態で補正用チャートCを形成してもよい。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、マニュアルレジ補正制御用のプログラムが起動されると、先ず、自動レジ補正制御にて検出された傾き量A等に基づいて、領域の境部に対応する部位に補正用チャートCが形成されるか否かが判定されたが、本発明はこれに限定されることなく、この判定をすることなく、S3、S13、S23又はS33を実行してもよい。
また、上述の実施形態では、傾き補正制御(自動レジ補正制御)を自動的に実施したが、本発明はこれに限定されるものではなく、傾き補正制御(自動レジ補正制御)を廃止し、マニュアルレジ補正制御(ユーザにより入力された一致目盛数)に基づいて行ってもよい。
すなわち、前述したように、複数個形成された補正用チャートCのうち走査方向一端側の一致目盛数と走査方向他端側の一致目盛数とに差がある場合には、その差に基づいて補正用チャートCによる傾き量を検出することができるので、これも用いても傾き補正制御を実行してもよい。
また、上述の実施形態では、走査方向において異なる位置に補正用チャートCを形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、走査方向において異なる位置に補正用チャートCを形成することを廃止し、自動レジ補正制御のみで傾き補正制御を実行してもよい。
また、上述の実施形態では、走査方向一端側及び他端側の2箇所に補正用チャートC及び自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKを形成して傾き量を検出したが、これは、傾きの角度が走査方向一端側から他端側に向けて一定であると仮定しているからである。
しかし、傾きの角度が一定ではなく、光の照射位置の軌跡が弓なりに湾曲している場合(いわゆる、「ボウ」)があり得る。これに対しては、走査方向において少なくとも3箇所で補正用チャートC又は自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKを形成して副走査方向の位置ずれを検出すれば、光の照射位置の軌跡が弓なりに湾曲している場合であっても、適正な補正を行うことができる。
また、上述の実施形態では、ブラックを基準として補正用チャートCを形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、マゼンタを基準として補正用チャートCを形成してもよい。
また、上述の実施形態では、露光器9は、LEDにて構成されたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、レーザ光を走査しながら感光ドラム7Aを露光する露光器であってもよい。
また、上述の実施形態では、自動レジ補正制御が、画像形成装置1の電源スイッチが投入された時、又は各露光器9K〜9Cが組み付けられているトップカバー3Aが開かれた時に自動的に実行されるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、所定枚数以上の印刷(画像形成)が終了したとき、又はマニュアルレジ補正制御の開始時に実行されるように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、ダイレクトタンデム方式の画像形成装置に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば中間転写式の画像形成装置にも適用することができる。
また、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、例えば、第1実施形態〜第4実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
また、上述の第2〜4実施形態においては、予め設定されている補正用チャートCの形成位置やその大きさを示す画像データを判定結果に応じて適宜変更(修正)したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、補正用チャートCの形成位置が走査方向において異なる画像データや補正用チャートの大きさが走査方向に対して異なる画像データを予め複数パターン用意(記憶)しておき、予め記憶されている初期設定画像データでは、領域の境部に対応する部位に重なると判定される場合には、予め記憶されてる複数パターンの中から適正な画像データを選択して補正用チャートCを形成してもよい。
また、上述の実施形態では、LEDアレイ9B単位で走査方向を分割したが、本発明はこれに限定されるものではなく、LEDアレイ9B単位ではなく、例えばLEDアレイ9Bの中間部にて分割してもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す中央断面図である。 (a)はLEDヘッド9Dの模式図であり、(b)はLEDアレイ9Bの模式図である。 (a)は自動レジスト補正用チャートGC、GM、GY、GKと読取センサ15A、15Bとの位置関係を示す図であり、(b)は傾き量の説明図である。 本実施形態に係る画像形成装置1の電気系のブロック図である。 傾き制御の説明図である。 (a)及び(b)は補正用チャートCの一例を示す図である。 (a)及び(b)は発明が解決しようとする課題の説明図である。 本発明の第1実施形態におけるマニュアルレジ補正制御を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1により補正用チャートCの形成例を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるマニュアルレジ補正制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1により補正用チャートCの形成例を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるマニュアルレジ補正制御を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態におけるマニュアルレジ補正制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1…画像形成装置、3A…トップカバー、5…画像形成部、
7…プロセスカートリッジ、7A…感光ドラム、7B…帯電器、
7C…プロセスカートリッジ、7K…プロセスカートリッジ、
7M…プロセスカートリッジ、7Y…プロセスカートリッジ、
9…露光器、9A…発光ダイオード、9B…LEDアレイ、11…定着器、
11A…加熱ローラ、13…転写ベルト、14…転写ローラ、15A…読取センサ、
15B…読取センサ、20…制御装置、21…駆動回路、21…露光器駆動回路、
23…モータ駆動回路、25…電動モータ、27…操作パネル。

Claims (7)

  1. 複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置であって、
    現像剤像を担持する感光体と、
    前記感光体を露光するための光を走査する走査手段と、
    光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、前記走査手段により前記感光体に照射された光の照射位置ずれのうち、前記走査方向と直交する副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として補正する補正手段と、
    前記複数色の現像剤のうち基準色となる現像剤による画像であって前記走査方向に延びる帯状の基準色画像、及び前記複数色の現像剤のうち前記基準色と異なる現像剤による画像であって前記走査方向に延びる帯状の補正対象色画像からなる補正用チャートを形成するチャート形成手段と、
    前記チャート形成手段の作動時に、前記補正手段の作動を禁止する第1禁止手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1禁止手段は、前記複数の領域のうち第1領域とこの第1領域と隣り合う第2領域との境部に対応する部位に、前記補正用チャートが形成されるときに、前記補正手段の作動を禁止することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  3. 複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置であって、
    現像剤像を担持する感光体と、
    前記感光体を露光するための光を走査する走査手段と、
    光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、前記走査手段により前記感光体に照射された光の照射位置ずれのうち、前記走査方向と直交する副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として補正する補正手段と、
    前記複数色の現像剤のうち基準色となる現像剤による画像であって前記走査方向に延びる帯状の基準色画像、及び前記複数色の現像剤のうち前記基準色と異なる現像剤による画像であって前記走査方向に延びる帯状の補正対象色画像からなる補正用チャートを形成するチャート形成手段とを備え、
    前記チャート作成手段は、前記複数の領域のうち第1領域とこの第1領域と隣り合う第2領域との境部に対応する部位からずれた位置に前記補正用チャートを形成することを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置であって、
    現像剤像を担持する感光体と、
    前記感光体を露光するための光を走査する走査手段と、
    光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、前記走査手段により前記感光体に照射された光の照射位置ずれのうち、前記走査方向と直交する副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として補正する補正手段と、
    前記複数色の現像剤のうち基準色となる現像剤による画像であって前記走査方向に延びる帯状の基準色画像、及び前記複数色の現像剤のうち前記基準色と異なる現像剤による画像であって前記走査方向に延びる帯状の補正対象色画像からなる補正用チャートを形成するチャート形成手段と、
    記録シートのうち前記複数の領域のいずれかに対応する範囲内に前記補正用チャートを形成することが可能であるか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段により前記補正用チャートを形成することが不可能であると判定された場合であって前記チャート形成手段の作動時に、前記補正手段の作動を禁止する第2禁止手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 複数色の現像剤を記録シートに転写することが可能な電子写真方式の画像形成装置であって、
    現像剤像を担持する感光体と、
    前記感光体を露光するための光を走査する走査手段と、
    光の走査方向を複数の領域に分割するとともに、前記走査手段により前記感光体に照射された光の照射位置ずれのうち、前記走査方向と直交する副走査方向の位置ずれを、その分割された一の領域を一単位として補正する補正手段と、
    前記複数色の現像剤のうち基準色となる現像剤による画像であって前記走査方向に延びる帯状の基準色画像、及び前記複数色の現像剤のうち前記基準色と異なる現像剤による画像であって前記走査方向に延びる帯状の補正対象色画像からなる補正用チャートを形成するチャート形成手段とを備え、
    前記チャート形成手段は、記録シートのうち前記領域に対応する範囲内に前記補正用チャートが収まるように前記補正用チャートの大きさを決定して前記補正用チャートを形成することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記チャート形成手段により決定された前記補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下であるか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第2判定手段により前記補正用チャートの大きさが所定の大きさ以下であると判定された場合であって前記チャート形成手段の作動時に、前記補正手段の作動を禁止する第3禁止手段と
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記走査手段は、複数個の発光ダイオードが前記走査方向に配置されたLEDアレイを、前記走査方向に複数個配置したLEDヘッドを有して構成されており、
    さらに、前記補正手段は、1又は2以上の前記LEDアレイを一単位として、その一単位とされた単位アレイ毎に前記位置ずれを補正することが可能であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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