JP2010156236A - 内燃機関のカムチェーンテンショナ装置 - Google Patents

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【課題】部品点数が少なく構造が簡単で低コストのカムチェーンテンショナ装置を供する。
【解決手段】クランクケース2Lの下部にプッシュロッド36が嵌挿されるガイド孔37が少なくとも上方に開口して形成され、下方に凹出しカムチェーン室2Cに上方を開放した凹部であってガイド孔37の上部開口が内部に臨む油溜まり40がクランクケース2Lに一体に形成された内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関におけるクランク軸の回転を動弁系に伝達するカムチェーンに所要の張力を与えるテンショナ装置に関する。
クランクケースに回転自在に軸支されるクランク軸に嵌着された駆動スプロケットと動弁系のカム軸に嵌着された従動スプロケットとの間に架渡された無端状のカムチェーンは、カムチェーンテンショナ装置により側方から押圧されて、緩みなく一定の張力で緊張維持されている。
油圧式のカムチェーンテンショナ装置は、カムチェーンを押圧する押圧部材に圧接されるプッシュロッドがガイド筒内に進退自在に嵌挿され内部に油室が形成され、油室へのオイルの流入を許容する一方で油室からのオイルの流出を阻止する制御弁が設けられるとともに、油室内にはプッシュロッドを突出方向に付勢する圧縮バネが介装されている。
すなわち、油圧式のカムチェーンテンショナ装置のプッシュロッドは、前進はするが、後退はしない。
そこで、経年変化等によりカムチェーンに伸びが生じると、圧縮バネの付勢力によりプッシュロッドが前進して押圧部材を介してカムチェーンを押圧し、緩みを無くして所定の張力を与え、その際制御弁は油室にオイルを流入し、カムチェーンから反力を受けたとき、制御弁はオイルの流出を阻止してロック状態としプッシュロッドの後退を禁止して、カムチェーンを一定の張力に維持する。
このような油圧式のカムチェーンテンショナ装置の油室にオイルを導くのに、専用の油通路を設ける例があるが、構造が複雑となり加工が面倒で製造コストもかかるので、プッシュロッドが嵌挿されるガイド筒の上端開口部分に油溜まりを形成して油溜まりからガイド筒内の油室にオイルが入るように構成した例がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4035226号公報
同特許文献1では、クランクケースのカムチェーン室の底壁にクランクケースとは別体のオイルセパレータが締着されている。
このオイルセパレータには、上方に開口した油溜まりとプッシュロッドが嵌挿されるガイド筒が一体に形成されている。
オイルセパレータは、油溜まりとガイド筒が一体に形成されているので、複雑な形状をしており、製造が容易でないとともに、クランクケース側もオイルセパレータを収納するスペースを成形しなければならず、製造作業工数が多く、製造コストがかかる。
オイルセパレータは、クランクケースとは別体の部品であり、該オイルセパレータをクランクケースに締着するための締結部材を含め部品点数が多く、構造が複雑となりコストアップとなる。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、部品点数が少なく構造が簡単で低コストのカムチェーンテンショナ装置を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、内燃機関のクランクケースに回転自在に軸支されるクランク軸に嵌着された駆動スプロケットと動弁系のカム軸に嵌着された従動スプロケットとの間にカムチェーン室で架渡された無端状のカムチェーンに押圧作用する押圧部材と、ガイド孔に摺動可能に嵌挿され前記押圧部材を圧接するプッシュロッドと、前記ガイド孔の内部に前記プッシュロッドの蓋部により蓋されて形成される油室と、前記プッシュロッドの蓋部に設けられ前記油室へのオイルの流入を許容する一方で前記油室からのオイルの流出を阻止する制御弁と、前記油室内に介装され前記プッシュロッドを突出方向に付勢する圧縮バネとを備え、前記カムチェーンに所定の張力を常時付与する内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記クランクケースの下部に前記ガイド孔が少なくとも上方に開口して形成され、下方に凹出し前記カムチェーン室に上方を開放した凹部であって前記ガイド孔の上部開口が内部に臨む油溜まりが前記クランクケースに一体に形成された内燃機関のカムチェーンテンショナ装置とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記ガイド孔の前記油溜まりの内部に臨む上部開口は、前記ガイド孔の上部を構成する前後ガイド壁が前記油溜まりの内部に延出して前記前後ガイド壁により上方と左右側方に開口して形成され、前記プッシュロッドがガイド孔に嵌挿され前記前後ガイド壁に前後を挟まれて摺動自在に支持され、前記前後ガイド壁の間の左右開口が前記油溜まりに連通していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記クランクケースの前記クランク軸の軸受壁のカムチェーン室側の壁面から突出したオイルガイドリブが、前記駆動スプロケットの下方で傾斜して形成され、前記オイルガイドリブの下端の下方に前記油溜まりが位置していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記油溜まりは、車体前後方向に2つ並んで前側油溜まりと後側油溜まりが形成され、前記前側油溜まりと後側油溜まりとは互いに連通されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記オイルガイドリブの下端の下方に前記前側油溜まりが位置し、前記前側油溜まりの前壁が前方に突出し、前記前側油溜まりの底面と前記後側油溜まりの底面とが後方に向かって斜め下方に傾斜しながら連続し、前記後側油溜まりに前記ガイド孔の上部開口が臨んでいることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記クランクケースは、前記前側油溜まりの前方に突出した前壁の下方にオイル戻し通路が形成されたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
前記クランクケースに形成される前記油溜まりの車体幅方向の1側壁は別体の側壁プレートの当接により構成されることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
請求項8記載の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記ガイド孔は前記クランクケースの側壁に開口しテンショナボルトにより閉栓される下端が上端より車体前方に位置するように傾斜して形成され、前記クランクケースの底壁に形成されるドレインボルト孔を閉栓するドレインボルトが車体側面視で前記テンショナボルトの下方に設けられることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、内燃機関のクランクケースに回転自在に軸支されるクランク軸に嵌着された駆動スプロケットと動弁系のカム軸に嵌着された従動スプロケットとの間にカムチェーン室で架渡された無端状のカムチェーンに押圧作用する押圧部材と、ガイド孔に摺動可能に嵌挿され前記押圧部材を圧接するプッシュロッドと、前記ガイド孔の内部に前記プッシュロッドの蓋部により蓋されて形成される油室と、前記プッシュロッドの蓋部に設けられ前記油室へのオイルの流入を許容する一方で前記油室からのオイルの流出を阻止する制御弁と、前記油室内に介装され前記プッシュロッドを突出方向に付勢する圧縮バネとを備え、前記カムチェーンに所定の張力を常時付与する内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記クランクケースの下部に前記ガイド孔の上部開口が内部に臨む油溜まりが形成され、前記クランクケースは、前記油溜まりが設けられる前記カムチェーン室の車体前後方向で後方にミッション室が仕切り壁で仕切られて形成され、前記仕切り壁における前記油溜まりの斜め上方部位に連通口が形成された内燃機関のカムチェーンテンショナ装置である。
請求項10記載の発明は、請求項1から請求項9までのいずれか1項記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記内燃機関はクランク軸を車体幅方向に指向させて車両に搭載され、前記クランク軸を軸支する前記クランクケースの前側下方にセルモータと中間ギアを配設したことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、前記クランクケースの前側上部から若干前傾してシリンダが突設され、
前記クランクケースの前壁における前記シリンダの下方で前記セルモータの上方の部位にエンジンハンガー取付部が形成されたことを特徴とする。
請求項1記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、クランクケースの下部にガイド孔が少なくとも上方に開口して形成され、下方に凹出し前記カムチェーン室に上方を開放した凹部であって前記ガイド孔の上部開口が内部に臨む油溜まりがクランクケースに一体に形成されるので、クランクケースの下部に上方を開放して形成された油溜まりに効率良くオイルが捕集され、溜まったオイルはガイド孔の上部開口からプッシュロッドに沿ってプッシュロッドの蓋部に導かれ制御弁の開弁時に油室に流入することができる。
油溜まりとともにガイド孔がクランクケースに一体に形成され、締結具等も不要で部品点数が少なく、構造も簡単であり、コストの低減を図ることができる。
請求項2記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、ガイド孔の油溜まりの内部に臨む上部開口は、ガイド孔の上部を構成する前後ガイド壁が前記油溜まりの内部に延出して前後ガイド壁により上方と左右側方に開口して形成され、プッシュロッドがガイド孔に嵌挿され前後ガイド壁に前後を挟まれて摺動自在に保持され、前後ガイド壁の間の左右開口が油溜まりに連通しているので、簡単な構造でプッシュロッドを安定して支持できるとともに、油溜まりに溜まったオイルは前後ガイド壁の間の左右開口でプッシュロッドの外周面に接しているためプッシュロッドに沿わせて制御弁まで効率良く導くことができる。
請求項3記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、クランクケースのクランク軸の軸受壁のカムチェーン室側の壁面から突出したオイルガイドリブが、駆動スプロケットの下方で傾斜して形成され、オイルガイドリブの下端の下方に油溜まりが位置しているので、駆動スプロケットおよびカムチェーンなどから滴下するオイルや軸受壁のカムチェーン室側の壁面に沿って流下するオイルをオイルガイドリブが受けて油溜まりに案内することになり、効率良く油溜まりにオイルを捕集することできる。
請求項4記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、油溜まりは、車体前後方向に2つ並んで前側油溜まりと後側油溜まりが形成され、前側油溜まりと後側油溜まりとは互いに連通されるので、車体の前後動に対して油溜まりに溜まったオイルの油面の変化を小さく抑え、油溜まりから漏れる油量を少なくし、油溜まりの必要な貯留量を常に確保することができる。
請求項5記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、オイルガイドリブの下端の下方に前記前側油溜まりが位置し、前側油溜まりの前壁が前方に突出し、前側油溜まりの底面と後側油溜まりの底面とが後方に向かって斜め下方に傾斜しながら連続し、後側油溜まりにガイド孔の上部開口が臨んでいるので、オイルガイドリブに案内され下端から流下したオイルを前側油溜まりが受けるようにして油溜まりの容積を拡張しており、底面の傾斜により底が深くオイルの貯留量の多い後側油溜まりにガイド孔の上部開口を臨ませてガイド孔の内部の油室へオイルを安定して供給することができる。
請求項6記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、クランクケースは、前側油溜まりの前方に突出した前壁の下方にオイル戻し通路が形成されているので、前側油溜まりから溢れたオイルは前方に突出した前壁を前方に越えて下方に流下し、オイル戻し通路に直接入ってクランクケースの底部に速やかに戻される。
請求項7記載の内燃機関のクランクカムチェーンテンショナ装置によれば、クランクケースに形成される油溜まりの車体幅方向の1側壁は別体の側壁プレートの当接により構成されるので、クランクケース側の油溜まりは側方に開口していて、クランクケースの成形が容易であり、製造コストを抑えることができる。
請求項8記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、ガイド孔はクランクケースの側壁に開口しテンショナボルトにより閉栓される下端が上端より車体前方に位置するように傾斜して形成され、クランクケースの底壁に形成されるドレイン孔を閉栓するドレインボルトが車体側面視でテンショナボルトの下方に設けられるので、ガイド孔を傾斜することで、その下端を閉栓するテンショナボルトとその下方のドレインボルト孔を閉栓するドレインボルトを近づけてコンパクトに構成することができる。
また、テンショナボルトとドレインボルトは取り付け位置が上下に異なり、取り付け方向もテンショナボルトは斜め上方で、ドレインボルトは通常の鉛直上方にするなどテンショナボルトと異なる方向とすることができ、メンテナンス時にテンショナボルトとドレインボルトを互いに間違って操作することを防止することができる。
請求項9記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、クランクケースの下部に前記ガイド孔の上部開口が内部に臨む油溜まりが形成され、クランクケースは、油溜まりが設けられるカムチェーン室の車体前後方向で後方にミッション室が仕切り壁で仕切られて形成され、仕切り壁における油溜まりの斜め上方部位に連通口が形成される部品点数の少ない簡単な構造であるにもかかわらず、ミッション室から飛散されるオイルが仕切り壁の連通口からカムチェーン室に入り、カムチェーンに降りかかり潤滑に供せられるとともに、その斜め下方の油溜まりに効率良く捕集される。
請求項10記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、内燃機関はクランク軸を車体幅方向に指向させて車両に搭載され、クランク軸を軸支するクランクケースの前側下方にセルモータと中間ギアを配設したので、車体の重心を低くすることができるとともに、クランク軸の前側下方の空いたスペースを有効に利用してセルモータと中間ギアを配置して内燃機関の大型化を回避することができる。
請求項11記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置によれば、クランクケースの前側上部から若干前傾してシリンダが突設され、クランクケースの前壁におけるシリンダの下方でセルモータの上方の部位にエンジンハンガー取付部が形成されたので、シリンダとその下方のセルモータの間の空いたスペースを利用してエンジンハンガー取付部が設けられるとともに、内燃機関を安定して懸架することができる。
以下、本発明に係る内燃機関1は、SOHC型の単気筒4ストローク内燃機関であり、車体に対してクランク軸10を車体幅方向に指向させて自動二輪車に搭載される。
内燃機関1のクランク軸10を回転自在に軸支するクランクケース2の後方にはミッションケース3が一体に形成されてパワーユニットケースを構成している。
図1を参照して、クランクケース2の斜め上方にはシリンダブロック4およびシリンダヘッド5が順次重ねられて一体に締結され、シリンダヘッド5の上にはシリンダヘッドカバー6が被せられ、シリンダブロック4、シリンダヘッド5、シリンダヘッドカバー6は、クランクケース2から僅かに前方に前傾して突設している。
図2を参照して、クランクケース2は、左右割りで左クランクケース2Lの軸受壁2Lwと右クランクケース2Rの軸受壁2Rwに主ベアリング11,11を介してクランク軸10が回転自在に軸支される。
クランク軸10は、軸受壁2Lw,2Rw間のクランク室2Sにクランクウエブ10w,10wが位置し、軸受壁2Lw,2Rwの左右外側に左右クランク軸部10a,10aが突出し、その外側を左右ケースカバー7,7が覆っている。
左側クランク軸部10aには主ベアリング11近傍に動弁駆動系の駆動スプロケット12が嵌着され、左端にはACジェネレータ13が設けられ、駆動スプロケット12とACジェネレータ13との間に始動機構の被動ギア14が嵌着されている。
一方、シリンダヘッド5には動弁機構が構成され、シリンダヘッド5の上面にカム軸ホルダ21に挟まれるようにしてカム軸20が車体幅方向に指向して軸支され、該カム軸20の左端に動弁駆動系の前記駆動スプロケット12の略2倍の径を有する従動スプロケット22が嵌着されている。
このカム軸20に嵌着された従動スプロケット22とクランク軸10に嵌着された駆動スプロケット12との間に無端状の伝動チェーンであるカムチェーン23が架渡されて、クランク軸10の回転が半分の回転速度になってカム軸20に伝達される。
カムチェーン23は、クランクケース2、シリンダブロック4、シリンダヘッド5の各カムチェーン室2C,4C,5Cに配設されている。
シリンダブロック4のカムチェーン室4Cには、駆動スプロケット12と従動スプロケット22との中間の径を有するガイドローラ24が回転自在に軸支されて、カムチェーン23の前側と後側の回動を案内している。
左クランクケース2Lのカムチェーン室2Cは、左側ケースカバー7によりACジェネレータ13が覆われるACG室7Sと共通の空間を構成しており、左側軸受壁2Lw近傍のクランンクケース2の左方に延出した周壁2Lsに囲まれる空間がカムチェーン室2Cに相当する。
クランク室2の後方に形成されるミッション室3Sは、カムチェーン室2Cの後方にまで左方に膨出して形成されている。
このカムチェーン室2Cにおいて、駆動スプロケット12の前側斜め上方位置にガイドローラ25が左側軸受壁2Lwに回転自在に軸支されてカムチェーン23の前側の回動を案内するようになっている。
そして、図3を参照して、カムチェーン室2Cにおいて駆動スプロケット12の後方には、カムチェーンテンショナ装置30のテンショナアーム31が中央をピボットボルト32で軸支されて揺動自在に設けられている。
テンショナアーム31の上方に延びたアームの先端にはテンショナローラ33が回転自在に軸支され、下方に延びたアームの先端は当接端31eを形成している。
そして、テンショナアーム31の当接端31eにはテンショナリフタ35のプッシュロッド36が当接し、押圧付勢しているので、上方に延びたアームの先端のテンショナローラ33がカムチェーン23の後側回動部を押圧してカムチェーン23に適度な緊張を与えるようにしている。
テンショナリフタ35は、左クランクケース2Lに軸支されるクランク軸10に嵌着される駆動スプロケット12の下方に形成されている(図1,図2参照)。
左クランクケース2Lの斜視図である図4およびその要部拡大側面図である図5を参照して、左クランクケース2Lの左側軸受壁2Lwから左方に延出した周壁2Lsの軸受円孔11h(駆動スプロケット12)の下方にあたる傾斜部分をガイド孔37が周壁2Lsの内側の上部より周壁2Lsの外側の下部が前方になるように斜めに穿孔され、カムチェーン室2Cと外部とを貫通している。
ガイド孔37の周壁2Lsより上方は、オイル受部39に形成され、ガイド孔37の下半部は、周壁2Lsより斜め下方に延出したガイド筒部38に形成されており、ガイド筒部38の下端の開口端面38sはクランク室2Sの底部であるオイルパン2pを構成する最低底壁より若干高い位置にある。
オイル受部39は、下方に凹出して上方を開放した凹部である油溜まり40(図5,図6に破線格子ハッチで示す)を構成するもので、油溜まり40の前方に突出した前壁部分にボルトボス部39fが形成されていて、後壁はガイド孔37の後側内面が延長するように後ガイド壁39rで形成され、左側軸受壁2Lwが右側壁を構成しているが、左側壁は欠損されていて、その代わりに側壁プレート41が添設されて左側壁を構成する。
側壁プレート41は、図4に図示するように、概ね鋭角度頂角の三角形状をした板部材であり、直線状をした一長辺を上辺41aとして前後水平方向に保ち、後方の頂角部から斜め前方に延びた他の長辺を下辺41bとし、前側の短辺41cは中央が切り欠かれて凹凸をなしている。
側壁プレート41は、短辺41c寄りに取付孔41hが穿孔されている。
この側壁プレート41をオイル受部39の左側面に当接してワッシャ43を介してボルト42を取付孔41hに貫通してオイル受部39のボルトボス部39fのボルト穴に螺着して、側壁プレート41をオイル受部39に添設し、油溜まり40の左側壁とする。
油溜まり40の前後中央位置には傾斜したガイド孔37の前側内面が延長するように前ガイド壁39cが斜め上方に突出しており、同前ガイド壁39cにより油溜まり40は前側油溜まり40fと後側油溜まり40rに分割されている。
ただし、左側壁を構成する側壁プレート41と前ガイド壁39cとの間には間隙があり、前側油溜まり40fと後側油溜まり40rとは連通している(図6参照)。
前側油溜まり40fの前壁部分のボルトボス部39fが前方に突出し、前側油溜まりの底面40fと後側油溜まり40rの底面とが後方に向かって斜め下方に傾斜しながら連続している。
そして、後側油溜まり40rにガイド孔37の上部開口が臨んでいる。
ガイド孔37の後側油溜まり40rの内部に臨む上部開口は、ガイド孔37の上部を構成する前ガイド壁39cと後ガイド壁39rが後側油溜まり40rの内部に延出して前ガイド壁39cと後ガイド壁39rにより上方と左右側方に形成され、かかる前後ガイド壁39c,39rの間の左右開口が後側油溜まり40rに連通している(図6参照)。
プッシュロッド36はガイド孔37に上部開口から嵌挿され、斜め上方に突出した前後ガイド壁39c,39rに前後を挟まれて摺動自在に支持されるので、プッシュロッド36が長尺に亘って安定して支持される。
また、前後ガイド壁39c,39rの間の左右開口が後側油溜まり40rに臨んでいるので、後側油溜まり40rに溜まったオイルは前後ガイド壁39c,39rの間の左右開口でプッシュロッド36の外周面に触れている。
プッシュロッド36は、ガイド孔37の内径より若干小さい外径の円筒部材であり、筒壁の所要箇所に円孔36hが軸方向に複数個所形成されており、外周面に触れたオイルは外周面に沿って円孔36hからプッシュロッド36の円筒内部にオイルを供給することができる。
プッシュロッド36の上端開口にはゴム製のヘッド部材44が嵌着される。
プッシュロッド36の下端開口には、制御弁45が設けられる。
制御弁45は、底壁に円孔が穿孔された有底円筒状のバルブシート45sがプッシュロッド36の下端開口の若干奥に嵌入され、バルブシート45sの円筒内にボール45bを遊嵌させて有底円筒状のバルブキャップ45cがバルブシート45sの開口に当てがわれて、ボール45bの落下を防止した状態で、ボール45bがバルブシート45sの円孔に開閉可能に構成されている。
ガイド筒部38の下端のガイド孔37の開口近傍は雌ねじが刻設されていて、フランジ付きのテンショナボルト46が螺着されてガイド孔37の下端開口を閉栓することができる。
前記したように制御弁45を下端に備えたプッシュロッド36をガイド孔37に上方から嵌挿し、ガイド孔37に下方から圧縮ばね47を挿入して、ガイド孔37の下端開口をテンショナボルト46で閉栓すると、圧縮ばね47によりプッシュロッド36は斜め上方に付勢される。
このように圧縮ばね47により斜め上方に付勢されるプッシュロッド36の上端のヘッド部材44が、前記したテンショナアーム31の当接端31eに当接して、図3の側面視でテンショナアーム31を反時計回りに揺動付勢することになり、よってテンショナアーム31の他端のテンショナローラ33がカムチェーン23の後側回動部を押圧してカムチェーン23に一定の張力を与えることができる。
前記したように、油溜まり40に溜まったオイルはプッシュロッド36の円孔36hを介して連通したプッシュロッド36の円筒内部に供給されて、円筒内部の下部、さらには制御弁45から下の圧縮ばね47が介装されたガイド筒部38のガイド孔37である油室37a内を満たしている。
したがって、プッシュロッド36はテンショナアーム31により押された状態にあるが、ガイド孔37における制御弁45から下の油室37a内のオイルがボール45bをバルブシート45sの円孔に押し当てて閉弁状態にしてプッシュロッド36が後退(下降)するのを禁止している。
カムチェーン23に緩みが生じると、圧縮ばね47の付勢力によりプッシュロッド36が前進し、テンショナアーム31を揺動してテンショナローラ33をカムチェーン23により深く押し当て張力を維持する。
このときは、制御弁45は開弁してプッシュロッド36内のオイルが制御弁45から下の油室37a内に入ることによりプッシュロッド36は前進できる。
前進したプッシュロッド36は、制御弁45の閉弁により後退は禁止され、よってカムチェーン23を再度緩ませるようなことはなく、カムチェーン23に常に適度な緊張を与え維持することができる。
左クランクケース2Lの斜視図である図4を参照して、カムチェーン室2Cにおけるガイドローラ25および駆動スプロケット12の下方に後方斜め下向きに傾斜したオイルガイドリブ50がクランクケース2の左側軸受壁2Lwに左方に突出して形成されている。
オイルガイドリブ50の下端の真下に油溜まり40の前部が位置しており、油溜まり40の前壁となるボルトボス部39fとオイルガイドリブ50の下端との間に空隙51がある。
一方、油溜まり40の後方では、カムチェーン室2Cと後方のミッション室3Sとを仕切る仕切り壁である左クランクケース2Lの周壁2Lsの斜め上方部分および同部分に接した左側軸受壁2Lwの部分が欠損してカムチェーン室2Cと後方のミッション室3Sとを連通する連通口52が形成されている。
この連通口52の下端から油溜まり40に向かう傾斜面53が周壁2Lsに形成されている。
そして、油溜まり40の前記ボルトボス部39fの前端の下方には、周壁2Lsの最低部位があり、同最低部位および同部位に接した左側軸受壁2Lwにオイル戻し通路54となる開口が形成されていて、カムチェーン室2Cとクランク室2Sとを連通し、クランク室2Sの底部のオイルパン2pに通じている。
カムチェーン室2Cを構成する左クランクケース2Lは以上のような構造をしているので、駆動スプロケット12やガイドローラ25の回転およびカムチェーン23の回動により滴下するオイルや左側軸受壁2Lwのカムチェーン室側の壁面に沿って流下するオイルを、傾斜したオイルガイドリブ50が受け止めて後下方に案内し、オイルガイドリブ50に案内され下端から流下したオイルを前側油溜まり40fが受けるようにして油溜まり40の容積を拡張しており、オイルガイドリブ50の下端から下方の前側油溜まり40fに流入させることができ、効率良く油溜まり40にオイルを捕集することできる(オイルの流れである図3の破線矢印参照)。
また、油溜まり40の斜め上後方のカムチェーン室2Cと後方のミッション室3Sとを連通する連通口52からミッション室3S内のミッションギヤの回転により飛散したオイルの一部がカムチェーン室2C側に入り、カムチェーン23に降りかかり潤滑に供せられるとともに、傾斜面53上に降り注いだオイルは傾斜面53に案内されて斜め下方の油溜まり40に流入し、効率良く捕集される(オイルの流れである図3の破線矢印参照)。
このように、油溜まり40には、前方のオイルガイドリブ50に導かれたオイルが前方から流入し、後方の連通口52から入り傾斜面53に導かれたオイルが後方から流入するとともに、上方からもオイルが左側軸受壁2Lwに沿って流入し、さらに飛散したオイルが上方から降り注がれ、非常に効率良く油溜まり40にオイルが捕集される。
油溜まり40は、底面の傾斜により底が深くオイルの貯留量の多い後側油溜まり40rにガイド孔37の上部開口を臨ませており、後側油溜まり40rに溜まったオイルはガイド孔37の上部開口すなわち前後ガイド壁39c,39rの間の左右開口でプッシュロッド36の外周面に触れて筒壁の円孔36hからプッシュロッド36内に十分供給され、よって制御弁45の開弁時に油室37aにオイルを安定して供給することができる。
なお、油溜まり40は、前ガイド壁39cにより車体前後方向に2つ並んで前側油溜まり40fと後側油溜まり40rが形成され、前側油溜まり40fと後側油溜まり40rとは互いに連通されるので、車体の前後動に対して油溜まり40に溜まったオイルの油面の変化を小さく抑え、油溜まり40から漏れる油量を少なくし、油溜まり40の必要な貯留量を常に確保することができる。
以上のように、本油溜まり40はガイド孔37とともに、クランクケース2に一体に形成されるので、締結具等も不要で部品点数が少なく、構造も簡単であり、コストの低減を図ることができる。
クランクケース2に形成される油溜まり40の車体幅方向の1側壁は別体の側壁プレート41の当接により構成されるので、クランクケース2側の油溜まり40は側方に開口していて、クランクケース2の成形が容易であり、製造コストを更に抑えることができる。
油溜まり40から溢れたオイルは前方に突出した前壁であるボルトボス部39fを前方に越えて下方に流下し、下方のオイル戻し通路54を通ってクランク室2Sに直接入り(図3の破線矢印参照)、クランクケースの底部のオイルパン2pに速やかに戻される。
オイルパン2pの最低底壁には、ドレインボルト孔が形成されており、ドレインボルト55が下方から真上に向けてドレインボルト孔に螺合して閉栓する。
このドレインボルト孔に螺着されるドレインボルト55は、図3に示す側面視で、ガイド筒部38のガイド孔37の下端開口を閉栓するテンショナボルト46の下方に近接して取り付けられる。
図2および図3に示すように、テンショナボルト46とドレインボルト55は互いに近い位置に配置されているが、テンショナボルト46とドレインボルト55は取り付け位置が上下に異なり、取り付け方向もテンショナボルト46は斜め上方でドレインボルト55は鉛直上方で異なるので、メンテナンス時にテンショナボルト46とドレインボルト55を互いに間違って操作することは避けることができる。
本内燃機関1には、クランクケース2の前側下方にセルモータ60が配設される。
図1に示すように、セルモータ60は駆動軸61を左方に突出させて設置され、その駆動軸61の軸端に駆動ギア61aが形成されている。
駆動軸61の後方には中間ギア軸62が駆動軸61に平行に配設され、同中間ギア軸62に中間大径ギア63bと中間小径ギア63sが一体となって軸支されている。
セルモータ60の駆動軸61の駆動ギア61aは中間大径ギア62bに噛合し、中間大径ギア62bと一体の中間小径ギア63sが前記クランク軸10に嵌着された被動ギア14に噛合して始動機構が構成されている。
クランク軸10を車体幅方向に指向させて車両に搭載される本内燃機関1は、クランク軸の前側下方に空間的に余裕があり、同クランクケース2の前側下方の空間を有効に利用してセルモータ60と中間ギア63b,63sを配設したので、内燃機関の大型化を回避することができる。
本内燃機関1は、クランクケース2の前側上部から若干前傾してシリンダブロック4およびシリンダヘッド5が突設され、図1に示すように、クランクケース2の前壁における前傾したシリンダブロック4の前壁の下方で前記セルモータ60の上方の部位にエンジンハンガー取付部70が突出形成されている。
シリンダブロック4とその下方のセルモータ60の間の空いたスペースを利用してエンジンハンガー取付部70が設けられ、エンジンハンガー取付部70が嵩張ることがなく、また、内燃機関1を安定して懸架することができる。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の一部省略した側面図である。 同内燃機関の断面展開図(図3のII−II線断面図)である。 同内燃機関の一部断面として要部を拡大した側面図である。 左クランクケースおよび側壁プレートの斜視図である。 左クランクケースの側面図である。 図5のVI−VI線断面図である。
符号の説明
1…内燃機関、2…クランクケース、2L…左クランクケース、2Lw…左側軸受壁、2Ls…周壁、2C…カムチェーン室、2S…クランク室、2R…右クランクケース、3…ミッションケース、3S…ミッション室、4…シリンダブロック、5…シリンダヘッド、6…シリンダヘッドカバー、7…ケースカバー、10…クランク軸、11…主ベアリング、12…駆動スプロケット、13…ACジェネレータ、14…被動ギア、
20…カム軸、21…カム軸ホルダ、22…従動スプロケット、23…カムチェーン、24…ガイドローラ、25…ガイドローラ、
30…カムチェーンテンショナ装置、31…テンショナアーム、32…ピボットボルト、33…テンショナローラ、34…、35…テンショナリフタ、36…プッシュロッド、37…ガイド孔、37a…油室、38…ガイド筒部、39…オイル受部、39f…ボルトボス部、39c…前ガイド壁、39r…後ガイド壁、
40…油溜まり、41…側壁プレート、42…ボルト、43…ワッシャ、44…ヘッド部材、45…制御弁、46…テンショナボルト、47…圧縮ばね、
50…オイルガイドリブ、51…空隙、52…連通口、53…傾斜面、54…オイル戻し通路、55…ドレインボルト、
60…セルモータ、61a…駆動ギア、62…中間ギア軸、63b…中間大径ギア、63s…中間小径ギア、70…エンジンハンガー取付部。

Claims (11)

  1. 内燃機関のクランクケースに回転自在に軸支されるクランク軸に嵌着された駆動スプロケットと動弁系のカム軸に嵌着された従動スプロケットとの間にカムチェーン室で架渡された無端状のカムチェーンに押圧作用する押圧部材と、
    ガイド孔に摺動可能に嵌挿され前記押圧部材を圧接するプッシュロッドと、
    前記ガイド孔の内部に前記プッシュロッドの蓋部により蓋されて形成される油室と、
    前記プッシュロッドの蓋部に設けられ前記油室へのオイルの流入を許容する一方で前記油室からのオイルの流出を阻止する制御弁と、
    前記油室内に介装され前記プッシュロッドを突出方向に付勢する圧縮バネとを備え、
    前記カムチェーンに所定の張力を常時付与する内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、
    前記クランクケースの下部に前記ガイド孔が少なくとも上方に開口して形成され、
    下方に凹出し前記カムチェーン室に上方を開放した凹部であって前記ガイド孔の上部開口が内部に臨む油溜まりが前記クランクケースに一体に形成されたことを特徴とする内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  2. 前記ガイド孔の前記油溜まりの内部に臨む上部開口は、前記ガイド孔の上部を構成する前後ガイド壁が前記油溜まりの内部に延出して前記前後ガイド壁により上方と左右側方に開口して形成され、
    前記プッシュロッドがガイド孔に嵌挿され前記前後ガイド壁に前後を挟まれて摺動自在に支持され、
    前記前後ガイド壁の間の左右開口が前記油溜まりに連通していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  3. 前記クランクケースの前記クランク軸の軸受壁のカムチェーン室側の壁面から突出したオイルガイドリブが、前記駆動スプロケットの下方で傾斜して形成され、
    前記オイルガイドリブの下端の下方に前記油溜まりが位置していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  4. 前記油溜まりは、車体前後方向に2つ並んで前側油溜まりと後側油溜まりが形成され、
    前記前側油溜まりと後側油溜まりとは互いに連通されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  5. 前記オイルガイドリブの下端の下方に前記前側油溜まりが位置し、
    前記前側油溜まりの前壁が前方に突出し、
    前記前側油溜まりの底面と前記後側油溜まりの底面とが後方に向かって斜め下方に傾斜しながら連続し、
    前記後側油溜まりに前記ガイド孔の上部開口が臨んでいることを特徴とする請求項4記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  6. 前記クランクケースは、前記前側油溜まりの前方に突出した前壁の下方にオイル戻し通路が形成されたことを特徴とする請求項5記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  7. 前記クランクケースに形成される前記油溜まりの車体幅方向の1側壁は別体の側壁プレートの当接により構成されることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  8. 前記ガイド孔は前記クランクケースの側壁に開口しテンショナボルトにより閉栓される下端が上端より車体前方に位置するように傾斜して形成され、
    前記クランクケースの底壁に形成されるドレインボルト孔を閉栓するドレインボルトが車体側面視で前記テンショナボルトの下方に設けられることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  9. 内燃機関のクランクケースに回転自在に軸支されるクランク軸に嵌着された駆動スプロケットと動弁系のカム軸に嵌着された従動スプロケットとの間にカムチェーン室で架渡された無端状のカムチェーンに押圧作用する押圧部材と、
    ガイド孔に摺動可能に嵌挿され前記押圧部材を圧接するプッシュロッドと、
    前記ガイド孔の内部に前記プッシュロッドの蓋部により蓋されて形成される油室と、
    前記プッシュロッドの蓋部に設けられ前記油室へのオイルの流入を許容する一方で前記油室からのオイルの流出を阻止する制御弁と、
    前記油室内に介装され前記プッシュロッドを突出方向に付勢する圧縮バネとを備え、
    前記カムチェーンに所定の張力を常時付与する内燃機関のカムチェーンテンショナ装置において、
    前記クランクケースの下部に前記ガイド孔の上部開口が内部に臨む油溜まりが形成され、
    前記クランクケースは、前記油溜まりが設けられる前記カムチェーン室の車体前後方向で後方にミッション室が仕切り壁で仕切られて形成され、
    前記仕切り壁における前記油溜まりの斜め上方部位に連通口が形成されたことを特徴とする内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  10. 前記内燃機関はクランク軸を車体幅方向に指向させて車両に搭載され、
    前記クランク軸を軸支する前記クランクケースの前側下方にセルモータと中間ギアを配設したことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
  11. 前記クランクケースの前側上部から若干前傾してシリンダが突設され、
    前記クランクケースの前壁における前記シリンダの下方で前記セルモータの上方の部位にエンジンハンガー取付部が形成されたことを特徴とする請求項10記載の内燃機関のカムチェーンテンショナ装置。
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