JP2005113814A - 内燃機関のオイル溜構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の急加減速時における前後方向の油面変動に加え、車両の急旋回時等における左右方向の油面変動が増加した場合でもオイル吸込口を侵漬させることができる内燃機関のオイル溜構造を提供する。
【解決手段】 本発明に係る内燃機関のオイル溜構造は、内燃機関の下部に設けられたオイル溜室20と、オイル溜室20に溜められたオイルを吸込口42から吸い込むオイル吸込管41とを備えて構成された内燃機関のオイル溜構造において、オイル溜室20は、上部に開口部22を有してオイル吸込管41の吸込口42が配設される第1オイル溜室21と、第1オイル溜室21に隣接して設けられ、第1オイル溜室21の側部で連通した閉塞状態にある第2オイル溜室31とを有して構成されており、第2オイル溜室31の天井壁部34が第1オイル溜室21の油面Lより下方に位置して設けられる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、自動二輪車あるいは四輪車などの車両に搭載する内燃機関のオイル溜構造に関する。
内燃機関のオイル溜構造は、例えば、従来の車両用4サイクルエンジンにおいては、クランクケースの下端部がオイル溜室となっており、このオイル溜室内には上方からオイル吸込管が浸漬され、オイル吸込管の下端部に設けられた吸込口はオイル溜室底面(クランクケース底面)近傍で開口している。オイル吸込管の上端部は、クランクケース側壁に形成されるオイル通路を介してオイルポンプに繋がっており、このオイルポンプを利用してオイル溜室に溜められたオイルが吸込口から吸い込まれ、エンジンの各給油箇所および冷却箇所に供給されるようになっている。
このような構成のオイル溜構造において、通常の加速時あるいは減速時には、オイル溜室に溜められたオイルの油面が後方もしくは前方に片寄る。さらに、車両の急加速時あるいは急減速時には、オイル溜室に溜められたオイルの油面の片寄る量が増加し、吸込口が露出する可能性がある。
そこで、例えば、特開平11−141400号公報で開示されるように、エンジンのオイル溜室における車両進行方向の前部と後部に、仕切壁により該オイル溜室から仕切られるとともに上端が天井壁で覆われた前部および後部オイル別室をそれぞれ形成し、各仕切壁の下端部にオイル流通用小孔を設けるとともに、各天井壁に空気孔を設けたエンジンのオイル溜構造が考案されている。このようにすれば、車両の急加減速時における前後方向の油面変動を抑えることができる。
特開平11−141400号公報
しかしながら、上述のようなオイル溜構造においては、仕切壁により形成されるオイル別室がエンジンの前部および後部にのみ設けられていたため、車両の急加減速時における前後方向の油面変動を抑えることはできるが、車両の急旋回時等における左右方向の油面変動を抑えることができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、車両の急加減速時における前後方向の油面変動に加え、車両の急旋回時等における左右方向の油面変動が増加した場合でもオイル吸込口を侵漬させることができる内燃機関のオイル溜構造を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る内燃機関のオイル溜構造は、内燃機関の下部に設けられたオイル溜室と、吸込口がオイル溜室の底部近傍に配設され、オイルポンプを利用してオイル溜室に溜められたオイルを吸込口から吸い込むオイル吸込管とを備えて構成された内燃機関のオイル溜構造において、オイル溜室は、上部に開口部を有してオイル吸込管の吸込口が配設される第1オイル溜室と、第1オイル溜室に隣接して設けられ、第1オイル溜室の側部で連通した閉塞状態にある第2オイル溜室とを有して構成されており、第2オイル溜室の天井壁部が第1オイル溜室の油面より下方に位置して設けられる。
また、上述の発明において、内燃機関の内部にクランク軸が回転自在に保持されており、第1オイル溜室および第2オイル溜室は、クランク軸の回転軸と平行に並んで配設されることが好ましい。
さらに、上述の発明において、内燃機関の内部にクランク軸を収容するクランク室が設けられており、クランク室と第2オイル溜室とに跨って設けられ、クランク室と第2オイル溜室とを連通させる連通部と、連通部に設けられ、クランク室から第2オイル溜室へ一方向にオイルを流入させるリードバルブとを有して構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、第2オイル溜室の天井壁部は、クランク室の壁部によって形成されることが好ましい。
さらに、上述の発明において、内燃機関は、クランク軸の回転力をカム軸に伝達するカムチェーンと、カムチェーンが収容されるカムチェーンチャンバーとを備えた4サイクル内燃機関であり、カムチェーンチャンバーが第1オイル溜室の開口部上方に設けられることが好ましい。
本発明によれば、閉塞状態にある第2オイル溜室の天井壁部が第1オイル溜室の油面より下方に位置して設けられるため、オイル吸込管の吸込口が配設される第1オイル溜室の油面だけを高くすることができることから、車両の急加減速時における前後方向の油面変動のみならず、車両の急旋回時等における左右方向の油面変動が増加した場合でもオイル吸込管の吸込口を浸漬させることができる。
また、第1オイル溜室および第2オイル溜室をクランク軸の回転軸と平行に並べて配設することで、オイル吸込管の吸込口の位置を片側に寄せることが可能となり、オイル吸込管の取りまわしを容易にすることができる。
さらに、クランク室と第2オイル溜室とを連通させる連通部を設け、この連通部にクランク室から第2オイル溜室へ一方向にオイルを流入させるリードバルブを設けることで、クランク室内の空気脈動を利用して、クランク室に滞留するオイルを逆流することなく第2オイル溜室に導くことができる。
また、第2オイル溜室の天井壁部をクランク室の壁部によって形成することで、新たに閉塞部材を用いることなく、コンパクトに第2オイル溜室を形成することができる。
さらに、カムチェーンチャンバーを第1オイル溜室の開口部上方に設けることで、別にオイル戻り通路を形成することなく、内燃機関の各部に達したオイルを効果的に戻すことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係るオイル溜構造を備えた内燃機関の一例である鞍乗型車両用4サイクルエンジン1を図1および図2に示している。このエンジン1は、クランク軸2が車両の左右方向へ向けて配設される横置きエンジンであり、図1および図2中の左方が車両進行方向の前方となるように車両に搭載される。
クランクケース11は、左ケース12と、右ケース13とからなる左右2つ割り構造であり、図1に示すように、クランクケース11内にクランク軸2を収容可能なクランク室19が形成されて、このクランク室19内にクランク軸2が回転自在に収容保持されるようになっている。図3〜図5に示すように、左ケース12の左側は左カバー14で覆われるとともに、右ケース13の右側は右カバー15およびクラッチカバー(図示せず)で覆われており、これらによってパワーユニットケース10が構成される。
左ケース12および右ケース13(クランクケース11)の側壁部には、図示しないクランク軸支持孔や各種回転部材用の支持孔、凹部等が形成され、図2に示すように、クランクケース11の前上端部にはシリンダブロック3が結合されている。また、クランク軸2には、シリンダブロック3内に往復移動自在に収容されるピストン4がコンロッド5により連結されている。シリンダブロック3の上端部にはシリンダヘッド6やシリンダヘッドカバー7等が結合されており、シリンダヘッド6にはキャブレター8(気化器)が結合されている。
シリンダヘッド6にはスパークプラグ61やバルブ62が配設されており、シリンダヘッドカバー7の内部にはバルブ62を作動させるカム軸71が回転自在に保持されている。図1に示すように、カム軸71の左端にはカム軸用スプロケット72が設けられるとともに、クランク軸2の左方にはクランク軸用スプロケット73が設けられており、カム軸用スプロケット72およびクランク軸用スプロケット73にカムチェーン74が巻き掛けられて、カムチェーン74によりクランク軸2の回転力がカム軸71に伝達されるようになっている。なお、カムチェーン74は、左カバー14とシリンダヘッドカバー7とに繋がって形成されるカムチェーンチャンバー75内に収容される。
また、図2に示すように、パワーユニットケース10内にはトランスミッション30(変速機)が配設されており、クランク軸2の回転力がこのトランスミッション30を介して図示しない車輪(駆動輪)へ伝達されるようになっている。
さて、図3〜図5に示すように、パワーユニットケース10の下部にはオイル溜室20が設けられており、所定量の潤滑および冷却用オイルが溜められている。このオイル溜室20は、パワーユニットケース10の下部左側に設けられた第1オイル溜室21と、第1オイル溜室21に隣接してパワーユニットケース10の下部右側に設けられた第2オイル溜室31とから構成される。第1オイル溜室21は、パワーユニットケース10の下部左側、すなわち左ケース12(下部左側)と左カバー14(下部右側)との間隙部において上部に開口部22(図1も参照)を有するように形成される。第1オイル溜室21における油面Lの高さ(オイルレベル)は、クランク軸2等にオイルが浸漬して撹拌抵抗がかからないようにその高さが設定されている。
図1に示すように、左ケース12の左側には、オイル吸込管41が取付プレート44および固定ボルト(図示せず)を用いて取付固定されており、オイル吸込管41が第1オイル溜室21内に位置している。オイル吸込管41の下端部には吸込口42が形成されており、第1オイル溜室21の底部近傍で開口している。なお、この吸込口42にはストレーナ43(ろ過器)が配設されている。オイル吸込管41の上端部は、クランクケース11の側壁に形成されたオイル通路(図示せず)を介してオイルポンプ45に繋がっており、このオイルポンプ45を利用してオイル溜室20(第1オイル溜室21)に溜められたオイルが吸込口42から吸い込まれるようになっている。
オイルポンプ45は左ケース12に配設されており、オイル吸込管41の吸込口42から吸込んだオイルを左ケース12に設けられたオイルフィルター46に通過させた後、クランク軸2やピストン4などのエンジン1における各給油箇所および冷却箇所に供給するようになっている。なお、図1および図5に示すように、第1オイル溜室21の開口部22上方には、カムチェーンチャンバー75が位置するようになっている。これにより、別にオイル戻り通路を形成することなく、エンジン1の各部に達したオイルを効果的に戻すことができる。
第2オイル溜室31は、図3および図5に示すように、パワーユニットケース10の下部右側において、左ケース12および右ケース13ならびに右カバー15に形成される各壁部に囲まれた閉塞状態となるように形成される。左ケース12の側壁部には第1オイル溜室21と第2オイル溜室31との仕切壁部32が形成されており、この仕切壁部32の後部に設けられた連通口33を介して第1オイル溜室21と第2オイル溜室31とが連通するようになっている(すなわち、第1オイル溜室21の側部で第1オイル溜室21と第2オイル溜室31とが連通する)。そして、第2オイル溜室31の天井壁部34は、第1オイル溜室21の油面Lより下方に位置して設けられるようになっている。これにより、オイル吸込管41の吸込口42が配設される第1オイル溜室21の油面だけを高くすることができるため、車両の急加減速時における前後方向の油面変動のみならず、車両の急旋回時等における左右方向の油面変動が増加した場合でもオイル吸込管41の吸込口42を浸漬させることができる。
なお、第1オイル溜室21および第2オイル溜室31は、クランク軸2の回転軸と平行に並んで配設されている。これにより、オイル吸込管41の吸込口42の位置をパワーユニットケース10の左側(片側)に寄せることが可能となり、オイル吸込管41の取りまわしを容易にすることができる。また、第2オイル溜室31の上方にはクランク室19が位置しており、第2オイル溜室31の天井壁部34はクランク室19の壁部によって形成されている。これにより、新たに閉塞部材を用いることなく、コンパクトに第2オイル溜室31を形成することができる。
また、図4に示すように、第2オイル溜室31とクランク室19とに跨って、第2オイル溜室31とクランク室19とを連通させる連通部35が設けられている。連通部35は、第2オイル溜室31の左前部(連通口33の前方)に位置する室(図3も参照)であり、連通部35の上側にクランク室19と連通するクランク室側開口部36が設けられるとともに、連通部35の右側に第2オイル溜室31と連通するオイル溜室側開口部37が設けられ、この連通部35を介してクランク室19と第2オイル溜室31とが連通するようになっている。そして、連通部35のオイル溜室側開口部37には、クランク室19から第2オイル溜室31へ一方向にオイルを流入させるリードバルブ39(図2も参照)が配設されている。これにより、クランク室19内の空気脈動を利用して、クランク室19に滞留するオイルを逆流することなく第2オイル溜室31に導くことができる。
なお、詳細図示しないが、パワーユニットケース10の右カバー15内には、ミッション用オイルパン(図示せず)がオイル溜室20と独立して設けられており、トランスミッション30の各給油箇所および冷却箇所にオイルが飛沫給油されるようになっている。
以上のように構成される鞍乗型車両用4サイクルエンジン1において、該エンジン1を始動させると、オイルポンプ45が作動してオイル吸込管41の吸込口42から第1オイル溜室21内のオイルが吸い込まれ、オイルポンプ45に吸い込まれたオイルはクランクケース11の側壁に形成されたオイル通路(図示せず)およびオイルフィルター46を通過した後、エンジン1の各給油箇所および冷却箇所に供給される。そして、エンジン1の各給油箇所および冷却箇所に供給されたオイルは、エンジン各所を潤滑および冷却した後、オイル溜室20へと戻される。
このとき、例えば、クランク軸2に供給されたオイルは、クランク軸2を潤滑した後クランク室19の底部に流下し、クランク室側開口部36から連通部35へ流下する。そして、図3〜図5に示すように、連通部35に流下したオイルは、クランク室19内の空気脈動を利用してリードバルブ39を通過し第2オイル溜室31内へ導かれる。そして、第2オイル溜室31内にオイルが流入すると、第2オイル溜室31が閉塞状態であるとともに、リードバルブ39がクランク室19から第2オイル溜室31へ一方向にオイルを流入させるように配設されているため、第2オイル溜室31内のオイルは連通口33を通過し第1オイル溜室21内へ流入する。
なお、第1オイル溜室21内のオイルの油面Lは第2オイル溜室31よりも高くなっており、さらに第1オイル溜室21がパワーユニットケース10の左側に位置して、その断面積が小さくなっていることで、車両の急加減速時における前後方向の油面変動のみならず、車両の急旋回時等における左右方向の油面変動が増加した場合でもオイル吸込管41の吸込口42の露出が防止される。
以上のような構成のエンジン1のオイル溜構造によれば、閉塞状態にある第2オイル溜室31の天井壁部34が第1オイル溜室21の油面Lより下方に位置して設けられるため、オイル吸込管41の吸込口42が配設される第1オイル溜室21の油面だけを高くすることができることから、車両の急加減速時における前後方向の油面変動のみならず、車両の急旋回時等における左右方向の油面変動が増加した場合でもオイル吸込管41の吸込口42を浸漬させることができる。
また、第1オイル溜室21および第2オイル溜室31をクランク軸2の回転軸と平行に並べて配設することで、オイル吸込管41の吸込口42の位置を片側に寄せることが可能となり、オイル吸込管41の取りまわしを容易にすることができる。
さらに、クランク室19と第2オイル溜室31とを連通させる連通部35を設け、この連通部35にクランク室19から第2オイル溜室31へ一方向にオイルを流入させるリードバルブ39を設けることで、クランク室19内の空気脈動を利用して、クランク室19に滞留するオイルを逆流することなく第2オイル溜室31に導くことができる。
また、第2オイル溜室31の天井壁部34をクランク室19の壁部によって形成することで、新たに閉塞部材を用いることなく、コンパクトに第2オイル溜室31を形成することができる。
さらに、カムチェーンチャンバー75を第1オイル溜室21の開口部22上方に設けることで、別にオイル戻り通路を形成することなく、エンジン1の各部に達したオイルを効果的に戻すことができる。
なお、上述の実施形態において、本発明に係るオイル溜構造を備えた内燃機関として鞍乗型車両用4サイクルエンジン1を用いているが、これに限られるものではなく、下部に設けられたオイル溜室と、吸込口がオイル溜室の底部近傍に配設され、オイルポンプを利用してオイル溜室に溜められたオイルを吸込口から吸い込むオイル吸込管とを備えて構成された内燃機関であれば、本発明を適用することができる。
本発明に係るオイル溜構造を備えた内燃機関の一例である鞍乗型車両用4サイクルエンジンの左側面図(左カバーを取り外した部分断面図)である。 上記鞍乗型車両用4サイクルエンジンの左側断面図である。 パワーユニットケースの底部を上方から見た模式図である。 図3中の矢印IV−IVに沿った断面図である。 図3中の矢印V−Vに沿った断面図である。
符号の説明
1 鞍乗型車両用4サイクルエンジン(内燃機関)
2 クランク軸
19 クランク室
20 オイル溜室
21 第1オイル溜室
22 開口部
31 第2オイル溜室
32 仕切壁部
33 連通口
34 天井壁部
35 連通部
39 リードバルブ
41 オイル吸込管
42 吸込口
45 オイルポンプ
71 カム軸
74 カムチェーン
75 カムチェーンチャンバー
L 油面

Claims (5)

  1. 内燃機関の下部に設けられたオイル溜室と、
    吸込口が前記オイル溜室の底部近傍に配設され、オイルポンプを利用して前記オイル溜室に溜められたオイルを前記吸込口から吸い込むオイル吸込管とを備えて構成された内燃機関のオイル溜構造において、
    前記オイル溜室は、上部に開口部を有して前記オイル吸込管の前記吸込口が配設される第1オイル溜室と、
    前記第1オイル溜室に隣接して設けられ、前記第1オイル溜室の側部で連通した閉塞状態にある第2オイル溜室とを有して構成されており、
    前記第2オイル溜室の天井壁部が前記第1オイル溜室の油面より下方に位置して設けられることを特徴とする内燃機関のオイル溜構造。
  2. 前記内燃機関の内部にクランク軸が回転自在に保持されており、
    前記第1オイル溜室および前記第2オイル溜室は、前記クランク軸の回転軸と平行に並んで配設されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイル溜構造。
  3. 前記内燃機関の内部に前記クランク軸を収容するクランク室が設けられており、
    前記クランク室と前記第2オイル溜室とに跨って設けられ、前記クランク室と前記第2オイル溜室とを連通させる連通部と、
    前記連通部に設けられ、前記クランク室から前記第2オイル溜室へ一方向にオイルを流入させるリードバルブとを有して構成されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のオイル溜構造。
  4. 前記第2オイル溜室の前記天井壁部は、前記クランク室の壁部によって形成されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のオイル溜構造。
  5. 前記内燃機関は、前記クランク軸の回転力をカム軸に伝達するカムチェーンと、前記カムチェーンが収容されるカムチェーンチャンバーとを備えた4サイクル内燃機関であり、
    前記カムチェーンチャンバーが前記第1オイル溜室の前記開口部上方に設けられることを特徴とする請求項2から請求項4のうちいずれか一項に記載の内燃機関のオイル溜構造。
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