JP2010155521A - スクータ型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクータ型車両10Aには、ヘッドパイプ13の後方に、メインフレーム14が延びており、このメインフレーム14を上方から覆うセンターカバー62が設けられ、シート42の前方にエアバッグが収納されているエアバッグモジュール43が設けられ、センターカバー62は、シート42の前端部から前方へ斜め上方へ傾斜して設けられ、エアバッグモジュール43に内蔵され、膨張展開したエアバッグを乗員と対面する位置に保持する一対の繋留体91が設けられており、これらの繋留体91は、センターカバー62の内面に沿って延ばされている。
【選択図】図1
Description
車両が所定の衝撃力を受けたとき、エアバッグ17は展開し、繋留体18は、符号18bの位置に延びてエアバッグ17を所定位置に保持する。
そのため、センターカバーは、メインフレームを上方から覆う部材であり、繋留体がその内面に沿って延ばされていれば、エアバッグモジュールから他端までの繋留体の取回し距離を短くすることが可能になる。繋留体の取回し距離が短くなれば、繋留体組付に係る作業工数を減らすことが可能になる。
エアバッグモジュールは、下部フレームよりも上部フレームに近い位置に配置されているので、繋留体の取回し距離を短くすることが可能になる。加えて、繋留体の他端は、上部フレームに連結されているので、より繋留体の取回し距離を短くすることが可能になる。繋留体の取回し距離が短くなれば、組付に係る作業工数を一層低減することができる。
エンジン47は、変速機ユニット46にシリンダブロック51、シリンダヘッド52およびシリンダヘッドカバー53とをこの順に取り付けた多気筒水冷4サイクルエンジンである。シリンダヘッド52の上面には、吸気管54を介してエアクリーナユニット55が連結され、シリンダヘッド52の下面には、排気管56が連結されている。
ヘッドパイプ13の前方に、車両の前部を覆うフロントカウル61が設けられ、このフロントカウル61の後端に連続して設けられ、シート42の前方でメインフレームを構成する上部フレーム17L、17Rの上方を覆うセンターカバー62が設けられ、このセンターカバー62の下方から後方に向け、車両の側部を覆うメインカウル63が設けられ、このメインカウルに連なり車両の後部を覆うリヤカウル64が設けられている。センターカバー62は、シートの前端部66から前方へ斜め上方へ傾斜して設けられている。
燃料タンク57は、センターカバー62内に配置されている。
すなわち、カウル45は、車体フレーム11を覆うとともに車両の外観面を構成する部材であり、車両の前方から後方に向け、順に、フロントカウル61とセンターカバー62とメインカウル63とリヤカウル64とから構成されている。
ヘッドパイプ13の後方に、前述したエアバッグモジュール43が配置され、ヘッドパイプ13の左側方に、エアバッグモジュール43に収納されたエアバッグ77の展開を制御するエアバッグ制御ユニット44が配置され、ヘッドパイプ13の右側方に、車両の電源の入切を行う主スイッチ手段としてのキーシリンダ75が配置されている。なお、キーシリンダ75は、ヘッドパイプ13から右方に延設されているキー支持腕部76の先端部に取り付けられている。
エアバッグ装置83の占有スペースを減らすことができれば、エアバッグモジュール43周りに配置する部材の配置自由度を高めることが可能となる。
なお、本実施例において、ハンドルポストカバー85で、エアバッグモジュールの上面86を覆うようにしたが、エアバッグモジュールの上面を通常のカウル部材で覆うようにしても良い。
センターカバー62は、左右のステップフロア95L、95Rの間に配置されるとともに、上方へ膨出しメインフレーム14L、14Rを上から覆うものである。
エアバッグモジュール43は、ヘッドパイプ13の後方で且つ乗員が跨ぐ跨ぎ空間94の前方に配置され、このエアバッグモジュール43に、膨張展開したエアバッグ77を乗員と対面する位置に保持する一対の繋留体91L、91Rが備えられ、これらの繋留体91L、91Rは、センターカバーの内面98に沿って延ばされ、且つ一端111L、111Rがエアバッグ77に連結され、他端112L、112Rがシート42の前方下方位置にてメインフレーム14L、14Rに連結されている。
上記空間に繋留体91L、91Rが配置可能となるので、スクータ型車両において、限られた空間を有効に利用することが可能になる。93は給油キャップである。
また、給油口の左右に繋留体を配置したが、給油口と繋留体との配置関係は、任意に設定可能なものとする。
エアバッグモジュール43の左右側面に、下方に取付用の左右の支持プレート115L、115R(図手前側の符号115Lのみ示す。)が延設されている。一方、左右の上部フレーム17L、17Rから上方にモジュール支持部材116L、116Rが延設され、これらのモジュール支持部材116L、116Rの先端部にクロスパイプ117が掛け渡され、このクロスパイプ117に、左右の支持プレート115L、115Rがボルト118、118を介して取り付けられることにより、車体フレーム側にエアバッグモジュール43が取り付けられる。
加えて、エアバッグモジュール43の前側面に、前方に前支持プレート114、114(図手前側の符号114のみ示す。)が延設されている。一方、ヘッドパイプ13と上部フレーム17L、17Rとの間に設けられている補強部材113から後方に1本の前モジュール支持部材119が延設され、この前モジュール支持部材119を途中で上方に分岐させて設けた上端部119tに、ボルト・ナット120を介して前支持プレート114、114が取り付けられている。なお、前モジュール支持部材119の後端部は、前記クロスパイプ117に取り付けられている。
エアバッグ制御ユニット44に、車両側に取り付けるための取付ステー121が備えられ、この取付ステー121は、ヘッドパイプ13から後方に延びるように形成されている。具体的には、取付ステー121は、ヘッドパイプ13から左方に延設した第1支持腕122の先端部に、締結ボルト123を介してその前部が取り付けられ、左のモジュール支持部材116Lから延設した第2支持腕124の先端部に、締結ボルト123を介してその後部が取り付けられている。
なお、本実施例において、第2支持腕124は、左のモジュール支持部材116L、116Rから延設したものであるが、上部フレーム17Lから延設するものであっても差し支えない。
エアバッグ制御ユニット44は、エアバッグモジュール43の左右幅(W)内に配置したので、エアバッグ装置83の幅方向長さを抑えることができる。エアバッグ装置83の幅方向長さが抑えられれば、エアバッグ制御ユニット44とエアバッグモジュール43を備えたエアバッグ装置83をコンパクトに配置することができる。
なお、本実施例において、エアバッグ制御ユニット44は、エアバッグモジュール43の左右幅(W)内に配置されているが、左右幅(W)外方または外方にかかるように配置することは差し支えない。
また、カラー151の外周とヒンジ部材の腕部132Lの間、および、カラー151の外周と繋留体ステー134Lの間にも径方向に隙間が形成されるように構成した。
なお、右側の取付ボルト135の取付構造は、上記左側の取付ボルト135の取付構造と同様なものであり説明を省略する。
上記構成によって、取付ボルト135、135に、シート42のヒンジ軸としての機能をもたせるとともに、繋留体91L、91Rの他端112L、112Rに力がかかった方向に、繋留体ステー134L、134Rの向きを変えて支持する機能をもたせることができる。
図7は本発明に係るエアバッグ装置の作用説明図である。
図7(a)において、通常走行時の状態が示されている。エアバッグ装置83が非作動のときには、繋留体91L、91Rは、センターカバー62の内側に収納されている。
仮に、繋留体91L、91Rの長さが短くなれば、エアバッグ77展開時の繋留体91L、91Rの移動量が短くなるため、エアバッグ77が所定の展開位置になるまでの時間を短時間で行わせることができる。
左メインフレーム143Lと右メインフレーム143Rは、例えば、ダイカスト鋳造などにより形成される。その他、実施例と大きく異なるところはなく説明を省略する。
繋留体91L、91Rの一部は、エアバッグモジュール43の内部で折り畳んで収納されている。図中、151はエアバッグ77を展開させるインフレータである。
Claims (5)
- 操向ハンドルを操向自在に軸支するヘッドパイプから斜め可能へ左右一対のメインフレームを延ばすとともに前記ヘッドパイプの後方に、乗員が着座するシートおよび足を載せる左右のステップフロアを設け、これらの左右のステップフロアの間に上方へ膨出し前記メインフレームを上から覆うセンターカバーを設け、前記シートの前方にエアバッグが収納されているエアバッグモジュールが設けられているスクータ型車両において、
前記センターカバーは、前記シートの前端部から前方へ斜め上方へ傾斜して設けられ、
前記エアバッグモジュールは、前記ヘッドパイプの後方で且つ乗員が跨ぐ跨ぎ空間の前方に配置されるとともに、膨張展開したエアバッグを乗員と対面する位置に保持する一対の繋留体を備え、
これらの繋留体は、前記センターカバーの内面に沿って延ばされ、且つ一端が前記エアバッグに連結され、他端が前記シートの前方下方位置にて前記メインフレームに連結されていることを特徴とするスクータ型車両。 - 前記繋留体の他端は、前記左右一対のメインフレームの間に連結されていることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
- 前記左右一対のメインフレームに、車体幅方向に掛け渡されるクロス部材が設けられ、
このクロス部材に、上方に延びるブラケットが備えられ、
このブラケットに、前記シートを開閉可能に支持するヒンジ部材が設けられているとともに、前記繋留体の他端が連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスクータ型車両。 - 前記左右のメインフレームの間で、且つ、前記センターカバー内に燃料タンクが設けられ、この燃料タンクの給油口は、前記クロス部材の前方に配置されるとともに、前記給油口の左右に、前記左右一対の繋留体が配置されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のスクータ型車両。
- 前記左右一対のメインフレームは、前記ヘッドパイプから下後方に向かって延びる左右一対の上部フレームと、前記ヘッドパイプから下方に向かって延びる左右一対の下部フレームと、からなり、
前記繋留体は、前記上部フレームに沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のスクータ型車両。
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