JP2010152330A5 - 像振れ補正装置およびそれを有する撮像装置 - Google Patents

Description

本発明は像振れ補正装置および像振れ補正をするための撮像装置に関するものである。

従来像振れ補正機能をもつ撮像装置においては、一般に手振れによる振動或いはそれに類似する周波数分布を持った振れに良好に補正すべく、振れ検知センサや像振れ補正光学系の選択、及び上記センサや駆動機構の応答周波数帯域の設定がなされている。従ってこのような像振れ補正装置を三脚等に据え付けて使用する場合には、振れ検知センサから出力される低周波のドリフト信号（ゆらぎ）により、像振れ補正部材は撮像装置の振れとは関係のない像振れ補正を行ってしまい、撮像素子上の像振れを助長してしまう。

この課題を解消するために、振れ検知センサの出力が微小ならば三脚等に据え付けられていると判別して、像振れ補正を行わないようにすることが提案されている（例えば特許文献１）。この場合、一律に像振れ補正を禁止しレンズを光学的中央位置に固定していた。

上述した課題を解決するため、本発明は、振れを検出する振れ検出手段と、前記振れ検出手段の出力に基づいて、補正部材を光軸に対して垂直な方向に移動して像振れを補正する像振れ補正手段と、前記振れ検出手段の出力に基づいて、装置が固定支持されたか手持ちであるかの支持状態にあるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された時は、前記補正部材が前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された時の位置にとどまるように前記像振れ補正手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。

本発明の像振れ補正装置は、三脚等に据え付けられたと判断した時の像振れ補正部材の位置に像振れ補正部材を固定することで、画角の変化が撮像画像に写り込むことを防ぐことができる。

Claims (7)

1. 振れを検出する振れ検出手段と、
   前記振れ検出手段の出力に基づいて、補正部材を光軸に対して垂直な方向に移動して像振れを補正する像振れ補正手段と、
   前記振れ検出手段の出力に基づいて、装置が固定支持されたか手持ちであるかの支持状態にあるか否かを判定する判定手段と、
   前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された時は、前記補正部材が前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された時の位置にとどまるように前記像振れ補正手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする像振れ補正装置。
2. 前記判定手段は、前記振れ検出手段によって検出された振れに基づいて、前記振れの振幅もしくは前記振れの周波数、または前記振れの振幅と前記振れの周波数の両方を測定し、前記振幅が所定の振幅よりも小さいと判断されたとき若しくは前記周波数が所定の周波数よりも小さいと判断されたとき、又は前記振幅が所定の振幅よりも小さいと判断されかつ前記周波数が所定の周波数よりも小さいと判断されたときに、固定支持された状態にあると判定することを特徴とする請求項１に記載の像振れ補正装置。
3. 前記振れ検出手段によって検出された振れの信号に対して帯域制限をかける、カットオフ周波数が変更可能なフィルタ手段を更に有し、
   前記制御手段は、前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された時は、前記フィルタ手段のカットオフ周波数を上げることを特徴とする請求項１または２に記載の像振れ補正装置。
4. 前記補正部材の現在の位置を検出する現在位置検出手段と、
   前記補正部材の補正目標位置を決定する目標位置決定手段とを更に有し、
   前記制御手段は、前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された後に、手持ちであると判定された時は、前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された時の位置から前記補正目標位置に前記補正部材が徐々に移動するよう制御することを特徴とする請求項１ないし３の何れか１項に記載の像振れ補正装置。
5. 前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された後に、手持ちであると判定された時は、前記補正目標位置を初期化することを特徴とする請求項４に記載の像振れ補正装置。
6. 前記振れ検出手段によって検出された振れの信号に対して帯域制限をかける、カットオフ周波数が変更可能なフィルタ手段を更に有し、
   前記制御手段は、前記判定手段によって固定支持された状態にあると判定された時は、前記補正目標位置に前記補正部材が移動し終えた後に、前記フィルタ手段のカットオフ周波数を上げることを特徴とする請求項１ないし５の何れか１項に記載の像振れ補正装置。
7. 請求項１ないし６の何れか１項に記載の像振れ補正装置を有する撮像装置。