JP6448380B2 - 光学装置、制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

光学装置、制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、光学装置に関し、特に可動体の位置を磁気成分により検出する検出手段からの出力に基づいて該可動体を制御する光学装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置で撮像された画像は、画像撮像時にカメラ本体を保持する、例えばユーザーの手が揺れることにより被写体像に振れ、いわゆる手振れが生じる場合がある。このため、デジタルカメラにはカメラ本体に加えられた振動によって撮像画像に現れる被写体像の振れを補正する補正機能が組み込まれている。振れ補正手段としては、従来より光学像振れ補正処理が知られており、これらの処理によって像振れをキャンセルすることで実現している。
光学式像振れ補正処理では、まず角速度センサ等でカメラ本体に加えられた振動を検出する。そして、この検出結果に応じて被写体像を形成する撮像光学系内部に設けられた振れ補正レンズを移動させ、この撮像光学系の光軸を変化させることによって撮像素子の受光面に結像される像を移動して像振れを補正する。
この振れ補正レンズの位置の検出には、可動部に取り付けられた磁石およびホールセンサ等の磁気センサを用いる方法が知られている。また、可動部の駆動には、公知のボイスコイルモータ(以下、VCM)を用いる方法が知られている。VCMもまた、磁石とコイルから発生する磁界により駆動するため、ホールセンサとVCMが近接する場合にはホール素子が磁石から発生する磁気だけでなくVCMのコイルから発生する磁気も検出してしまうため可動部の位置を正しく検出できない問題があった。そのため、ホールセンサとコイルを遠ざけてメカを構成する方法が従来からあるが、装置が大型化したりコストが高くなる等の課題があった。
そこで、特許文献1では、コイルから発生する誘導磁気を相殺する磁気成分相殺部を持ち、誘導磁気相殺後の信号を用いて移動部材を駆動制御する方法を提案している。
特許第544150号
しかし、特許文献1に記載される方法は、磁気成分相殺部を例えば誘導磁気によるホール素子への影響特性を考慮した2次のローパスフィルタで構成している。そのため、誘導磁気の特性ばらつき、変動がない条件下では効果を発揮するが、ばらつき発生時など、想定される誘導磁気特性から実際の特性がずれた場合には、誘導磁気影響が完全に除去できない、あるいは過剰に補正してしまう場合が考えられる。また、可動部の駆動特性を示す開ループボード線図において、誘導磁気の影響で下がっていた周波数帯域におけるゲイン特性が、誘導磁気相殺後に高くなってしまうことにより、逆に制御におけるゲイン余裕が低下してしまう。また、高周波の駆動音が発生し、撮像装置のマイクに駆動時の音が録音されてしまう問題が発生する。
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、ホール素子がコイルから発生する誘導磁気を検出した際においても可動部の制御に有利な光学装置を提供することを例示的目的とする。
本発明の一側面としての光学装置は、目標位置と現在位置との差異に応じた制御量と数値モデルとに基づいて振れ補正レンズの位置を推定し、第1の位置信号を出力する推定手段と、前記第1の位置信号のうち所定の周波数より高い第1の周波数帯域を抽出する第1の抽出手段と、前記振れ補正レンズの位置を検出する検出手段から出力される第2の位置信号のうち前記所定の周波数以下の第2の周波数帯域を抽出する第2の抽出手段と、前記第1の抽出手段により抽出される信号と、前記第2の抽出手段により抽出される信号と、を合成する合成手段と、前記合成手段により合成された第3の位置信号に基づいて、前記目標位置に近づくように前記振れ補正ンレンズの駆動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ホール素子がコイルから発生する誘導磁気を検出した際においても可動部の制御に有利な光学装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る振れ補正レンズ駆動部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る振れ補正機構の構成例を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る周波数特性を示すボード線図である。 本発明の第1の実施形態に係る第1駆動制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る数値モデル構成を表すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の誘導磁気影響除去の周波数分けの概念を表すボード線図である。 本発明の第1の実施形態における駆動装置の制御方法を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る開ループ制御周波数特性を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の撮像装置に備わる振れ補正レンズ駆動部104(駆動装置)に本発明の制御装置を適用した場合の機能構成例を図1のブロック図で示す。ここで、本実施形態の撮像装置は、振れ補正レンズ103を有する撮像光学系と、該撮像光学系を介した光を受光する撮像素子とを備え、また振れ補正レンズ103を光軸と直交する方向に駆動する像振れ補正装置(駆動装置)を備えている。なお、本実施形態においては、レンズ一体型の撮像装置について説明するが、本発明はこれに限定されず、交換レンズ(光学機器)が撮像装置本体に対して着脱可能なレンズ交換型の撮像装置に適用することも可能である。
第1振動センサ201は、例えば角速度センサであり、通常姿勢(画像の長さ方向が水平方向とほぼ一致する姿勢)における、撮像装置の垂直方向(ピッチ方向)の振動を検出する。第2振動センサ202は例えば角速度センサであり、通常姿勢における撮像装置の水平方向(ヨー方向)の振動を検出する。第1防振制御部203及び第2防振制御部204はそれぞれピッチ方向、ヨー方向における振れ補正レンズ103(可動部)の補正位置制御信号を出力し、振れ補正レンズ103の駆動を制御する。
第1駆動制御部205は、第1防振制御部203からのピッチ方向での補正位置制御信号と、第1ホール素子209からの振れ補正レンズのピッチ方向での位置情報とから、フィードバック制御によってアクチュエータである第1ドライブ部207を駆動する。同様に、第2駆動制御部206は、第2防振制御部204からのヨー方向での補正位置制御信号と、第2ホール素子210からの振れ補正レンズのヨー方向での位置情報とから、フィードバック制御によってアクチュエータである第2ドライブ部208を駆動する。
次に、図1に示す振れ補正レンズ駆動部104による振れ補正レンズ103の駆動制御動作について説明する。
第1及び第2防振制御部203,204には、第1及び第2振動センサ201,202から、撮像装置のピッチ方向、ヨー方向の振れを表す振れ信号(角速度信号)が供給される。第1及び第2防振制御部203,204はこの振れ信号に基づいて、ピッチ方向及びヨー方向に振れ補正レンズ103を駆動する補正位置制御信号をそれぞれ生成し、第1及び第2駆動制御部205,206に出力する。 第1及び第2ホール素子209,210は、振れ補正レンズ103に設けられた磁石による磁場の強さに応じた電圧を有する信号を、振れ補正レンズ103のピッチ方向及びヨー方向における位置情報として出力する。このように、第1及び第2ホール素子209,210は、振れ補正レンズ103(可動部)の位置を検出する検出手段として機能する。検出手段から出力される位置情報(位置信号)は第1及び第2駆動制御部205,206及び第1及び第2防振制御部203,204に供給される。第1駆動制御部205は、第1ホール素子209からの信号値が、第1防振制御部203からの補正位置制御信号値に収束するよう、第1ドライブ部207を駆動しながらフィードバック制御する。また、第2駆動制御部206は、第2ホール素子210からの信号値が、第2防振制御部204からの補正位置制御信号値に収束するよう、第2ドライブ部208を駆動しながらフィードバック制御する。第1ドライブ部207および第2ドライブ部208は、振れ補正レンズ103(可動部)を駆動する駆動手段として機能する。
なお、第1及び第2ホール素子209,210から出力される位置信号値にはばらつきがあるため、所定の補正位置制御信号に対して振れ補正レンズ103が所定の位置に移動するように、第1及び第2ホール素子209,210の出力調整を行う。第1及び第2防振制御部203,204は、第1及び第2振動センサ201,202からの振れ情報に基づき、画像振れを打ち消すように振れ補正レンズ103の位置を移動させる補正位置制御信号をそれぞれ出力する。例えば、第1及び第2防振制御部203,204は、振れ情報(角速度信号)にフィルタ処理等を行うことにより補正位置制御信号を生成することができる。以上の動作により、撮影時に手ブレ等の振動が撮像装置に存在しても、ある程度の振動までは画像ブレを防止できる(ブレ補正機能)。
図2は、振れ補正レンズ103および振れ補正レンズ駆動部104と一体化された絞り・シャッタユニット駆動部に相当する振れ補正機構の具体的構成例を示す分解斜視図である。
ベース301は振れ補正機構の基台であり、絞り・シャッタユニット及びNDフィルタ機構もベース301に固定される。ベース301には一体的に図示の2つのフォロワピン302及び不図示の可動フォロワピンが設けられ、ベース301の径方向外側にある不図示のカム筒の3本のカム溝にこれら3つのフォロワピンが嵌合し、カム溝に沿って光軸方向に進退するように構成される。
振れ補正レンズ103はホルダ316に不図示のカシメ爪によって保持されている。レンズカバー303は振れ補正レンズ103を通過する光束を制限する開口部を備え、側面から光軸方向に伸びる3カ所の腕部304を有し、また腕部304のそれぞれには開口305を有している。腕部304に設けられた開口305は、ホルダ316の側面3カ所に設けられた突起315と嵌合することにより、レンズカバー303がホルダ316に一体的に保持される。ホルダ316には前述した磁石312,313が一体的に保持されている。
ホルダ316は3つのボール307を介してベース301に圧接されており、ボール307が転がることにより光軸に垂直な面内の任意方向に移動可能である。ボール307でホルダ316を保持する構成は、ガイドバーでホルダをガイドする構成より微小な振幅で、かつ高周期の振動を実現できるため、高画素数の撮像素子を有する撮像装置においても良好な補正を行うことが可能になる。
スラストスプリング314は一端がホルダ316の突起315に係合し、他端がベース301の不図示の突起に係合して伸ばされた状態で保持され、ホルダ316をベース301に向かって付勢している。ラジアルスプリング317,318はホルダ316の回転を防ぐ。
樹脂製のボビン310,311の先端には金属製のピンが一体的に構成されており、コイル308,309の端部が絡げられている。フレキシブル基板(FPC)324は、そのランド325がボビン310,311のピンと半田付けなどにより電気的に接続され、コイル308,309に電力を供給する回路を形成している。コイル308,309および磁石312,313はボイスコイルモータ(以下VCM)となっており、磁石およびコイルの発生する磁界の駆動力により、振れ補正レンズ103を駆動する駆動手段として機能する。
また第1及び第2ホール素子209,210(検出手段)は、磁石312,313の近傍に配置され、可動部側に取り付けられた磁石312,313による磁界を検出することで可動部の位置を検出し、位置検出信号(第2の位置信号)を出力する。しかし、前述の通りコイル308,309と第1および第2ホール素子209,210が近接した構成の場合、磁石312,313の磁気だけでなくコイル308,309から発生する磁気も検出してしまう。そのため、コイルから発生する磁気影響の大きい周波数領域において、磁石の移動に対するホール素子の検出精度が悪化し、振れ補正の位置制御精度に大きな影響を与えてしまう。第1及び第2ホール素子209,210はFPC324に実装され、FPC324を通じて電力が供給されている。
FPC327は絞り・シャッタユニット及びNDフィルタ駆動部に電力を供給する回路を形成する。FPC324,327は、突起321によってホルダ320に固定される。
次に、図3を用いてコイル308,309から発生する誘導磁気によるホール素子209,210への出力の影響について説明する。図3(a)は、可動部をメカ的に固定した状態で、コイルに流す電流の周波数を変更しその時のホール素子の出力への電流入力に対するホール素子出力のゲイン比、位相差の関係の周波数特性を示すボード線図である。また図3(b)は、誘導磁気による影響のない単純なメカ特性のみのコイルに流す電流に対するホール素子の出力への周波数特性を示している。コイルから発生する誘導磁気によるホール素子出力への影響のある振れ補正レンズ駆動部104の特性は、図3(a)および図3(b)で示される伝達特性を加算した特性と考えられる。図3(a)で示すようにコイルから発生する誘導磁気の影響は、2次遅れ特性となっており低周波域で低いゲインを持っており、1kHz近傍の周波数からゲインが−40db/decで減衰し、位相は−180degに向かって遅れる。図3(a)の特性は、可動部側に取り付けられた磁石を固定しており実際には、可動部が移動していないにも関わらずコイルに電流を流すだけでホール素子が特定の周波数まで移動を検知したかのように出力することを意味する。このように、実際には可動部の移動がないにもかかわらず、コイルに電流を流した際の誘導磁気の影響によりホール素子が間違った出力を発生することで、高周波帯域での可動部の正しい位置検出ができないという問題が発生する。
一方、図3(b)は、理想的なコイルに流す電流に対する磁石の移動によるホールセンサ出力そのものを示しており、この特性も同様に2次遅れ特性となっている。理想的な振れ補正レンズ駆動部104の特性は、20Hz近辺にメカの固有振動数である共振モードがあり、以降の周波数帯で−40db/decの傾きでゲインが減衰する。また同様にメカの固有振動数で位相は0degから−180deg遅れる特性を持っている。これら図3(a)および図3(b)の伝達特性を並列に加算した、誘導磁気影響のある位置信号を用いて第1及び第2駆動制御部205,206内の従来の制御器により振れ補正レンズ103をフィードバック制御した場合の開ループ伝達特性を図3(c)に示す。従来の制御器は、どのような構成でも構わないが例えば公知のPID制御器等を使用する。図3(a)および図3(b)のゲイン特性を比較して、図3(b)の可動部の駆動特性ゲインが高い周波数帯域では、可動部が制御出力に対してきちんと駆動している。また、可動部のホール素子による検出位置が、誘導磁気影響による出力に比べて大きいため、誘導磁気の影響はあまり受けない。
また図3(a)および図3(b)のゲイン特性がちょうどクロスする周波数(1kHz程度)以降は、誘導磁気のホール素子出力(ゲイン)が可動部の駆動によるホール素子出力(ゲイン)にくらべて大きくなるため、誘導磁気の影響が支配的になる。そのため、図3(c)で示す開ループ特性からコイルから発生する誘導磁気によるホール素子出力への影響のある可動部の制御特性は、低域の周波数帯域で可動部と制御器の特性を合わせた特性が主に出ており、誘導磁気影響は小さい。一方、制御出力を加えても可動部がきちんと目標位置に追従できない(駆動できない)1kHz以降の高周波帯域では、可動部の駆動によるホール素子出力に比べて、誘導磁気影響によるホール素子出力が大きくなるためゲイン特性に盛り上がりが発生する。また、可動部の駆動によるホール素子出力と誘導磁気影響によるホール素子出力の大きさが逆転する、ゲイン特性のクロスする1kHz周辺ではゲインが一時的に下がる領域がある。これは誘導磁気によるホール素子出力と可動部の移動に伴うホール素子出力の位相が逆位相になる領域が存在するためであり、これらのホール素子信号を加算した領域でそれぞれのホール素子出力が打ち消しあう。そのため、ゲイン特性が減衰する現象が発生する。
以上のように、図3(c)で示す振れ補正レンズ駆動部104の特性は、誘導磁気影響の大きい1kHz周辺で本来は可動部が動いていないにも関わらず、ホール素子出力が駆動しているかのような出力となる。そして、この間違った可動部位置信号をフィードバック制御することで可動部が不要な駆動を発生し、この駆動によって高周波な駆動音が発生してしまう。また、誘導磁気による影響によって、開ループ伝達特性がゲインが0dbをクロスする時に位相が−180degに近づく位相余裕、位相特性が−180degの時ゲインが0dbに近づくゲイン余裕が小さくなる。そのため、制御系が不安定になり発振しやすい傾向となることが分かる。そのため、可動部の制御特性を良くするために制御ゲインを上げて、ゲイン交点周波数を高くするといったことが困難になる。
以上のような誘導磁気影響による問題に対して、本発明により誘導磁気の影響を低減させた第1駆動制御部205および第2駆動制御部206(制御装置)の構成について次に説明する。
図4は、第1駆動制御部205の内部構成を示すブロック図である。なお、第2駆動制御部206も第1駆動制御部205と同一の内部構成を有しているため第2駆動制御部206の説明は省略する。
図4において、第1防振制御部203により得られる目標位置信号と加算部405により算出された振れ補正レンズ103の位置信号が加算部401により加算されて、振れ補正レンズ103の位置と目標位置との偏差信号が生成される。偏差信号が0に収束するように制御器402にて第1ドライブ部207への指令値が演算される。すなわち、制御器402は、振れ補正レンズ103(可動部)を現在位置から目標位置に近づくように制御する制御手段として機能する。第1ドライブ部207は指令値に従って振れ補正レンズ103の駆動用コイル308、309への通電量を制御することで、振れ補正レンズ103の位置を目標位置に追従させる制御を行う。また振れ補正レンズ103の位置情報は、第1ホール素子209により検出されるが、この検出信号は前述のとおり誘導磁気の影響を受けており、高周波域で実際のレンズ位置とは誤差のある信号になっている。本発明では、さらに、数値モデル403を有している。数値モデル403は図5で示すように制御器402で演算された制御信号(制御量)が、第1ドライブ部207を通り振れ補正レンズ103を駆動して、第1ホール素子209により検出されるという一連の伝達特性を表すモデルである。このモデルは、制御器402で演算された制御量に応じた可動部の駆動に関する伝達関数で表される。振れ補正レンズ103の実際の特性は誘導磁気の影響を受ける。そのため、制御器402出力から第1ホール素子209の出力までの伝達特性は、理想的なメカの挙動を表す可動部モデル501および、誘導磁気の影響を表す誘導磁気モデル502の伝達特性を並列に加算した特性と仮定する。可動部モデル501の伝達特性は、ラプラス変換におけるs領域で記述された式1の伝達関数で表される。
また誘導磁気モデル502の伝達特性は、式2の伝達関数で表される。
なお本発明内では誘導磁気の影響は可動部の固有振動数に比べて高いという前提をもとにしているためω>ωの関係がある。
本発明においては、誘導磁気の影響を受けた第1ホール素子209の信号から、誘導磁気影響のない理想的な可動部の位置信号を推定することが目的である。本発明においては、制御器402の出力による数値モデル403の可動部モデル位置を計算したものが理想的な可動部の推定位置である。本実施形態での数値モデル403(推定手段)は、制御器402から出力される目標位置と現在位置との差異に応じた制御量と上述の数値モデルとに基づいて可動部の位置を推定し、理想的な可動部の推定位置信号(第1の位置信号)を出力する。また、本実施形態においては、数値モデル403の後段にハイパスフィルタ404が配置されている。ハイパスフィルタ404(第1の抽出手段)は、数値モデル403から出力される推定位置信号(第1の位置信号)のうち所定の周波数より高い第1の周波数帯域を抽出するように構成されている。つまり、ハイパスフィルタ404は、推定位置信号のうち高周波成分のみ取り出す抽出手段として機能する。また、第1ホール素子209の後段にはローパスフィルタ406が配置されている。ローパスフィルタ406(第2の抽出手段)は、第1ホール素子209から出力される位置検出信号(第2の位置信号)のうち所定の周波数以下の第2の周波数帯域を抽出するように構成されている。つまり、ローパスフィルタ406は、位置検出信号のうち低周波成分のみ取り出す抽出手段として機能する。ハイパスフィルタ404およびローパスフィルタ406の後段には、ハイパスフィルタ404により抽出される信号と、ローパスフィルタ406により抽出される信号と、を合成する加算部405(合成手段)が設けられている。このように、加算部405では、可動部の推定位置をハイパスフィルタ404で高周波成分のみ取り出した信号と第1ホール素子209の検出位置をローパスフィルタ406により低周波成分のみ取り出した信号を加算部405により加算している。
制御器402は、この加算した信号を、誘導磁気影響を除去した位置信号(第3の位置信号)として位置制御に使用する。換言すれば、制御器402(制御手段)は、数値モデル403から出力される推定位置信号(第1の位置信号)とホール素子から出力される位置検出信号(第2の位置信号)とに基づいて、可動部を目標位置に近づくように制御する。より具体的には、ハイパスフィルタ404で高周波成分のみ取り出した信号とローパスフィルタ406により低周波成分のみ取り出した信号とが加算部405により合成された信号(第3の位置信号)に基づいて、可動部を制御する。また、数値モデル403と加算部405の後段には、加算部408と推定誤差補正ゲイン407が設けられている。加算部408では、加算部405により推定した誘導磁気影響除去後の位置信号と可動部403の推定位置信号の誤差を算出し、これに所定の推定誤差補正ゲイン407を乗じて、数値モデル403にフィードバックする。すなわち、加算部408および推定誤差補正ゲイン407(演算手段)では、推定位置信号(第1の位置信号)と誘導磁気影響除去後の位置信号(第3の位置信号)との差分から推定位置信号の補正量を算出し、これを数値モデル403に出力する。
そして、数値モデル403では、制御器402から出力される制御量と演算手段から出力される補正量とに基づいて、推定位置信号を出力(更新)する。そうすることで数値モデル403のモデル化誤差や、実際の振れ補正レンズ103の特性変動により数値モデル403の推定した位置信号が誤差を持たないように公知の状態推定オブザーバを構成している。ただし、本発明の状態推定オブザーバは誘導磁気影響除去後の位置信号と数値モデル403の推定位置信号の誤差から可動部モデルの補正入力を算出している。このことから、低域成分のみは実際の位置信号に数値モデル403の推定位置を追従させ、高周波成分は数値モデル403の理想出力を使用するといった、従来のオブザーバ構成とは異なる特徴がある。このような構成としているのは、図6のボード線図で示すように第1ホール素子209の周波数特性は、実線で示すように低周波域は可動部の特性が支配的であり、高周波域は誘導磁気の影響が支配的な特性となっていることを前提としているからである。本発明の状態推定オブザーバは低周波成分は実線で示す実際の第1ホール素子209の出力を使用し、高周波成分は破線で示す数値モデル403から演算により求めた推定位置を使用する。そして、これらを合成することで第1ホール素子209の位置検出信号の高周波成分に存在する誘導磁気影響のみを除去することを実現している。このように生成された高周波成分から誘導磁気影響を除去後の位置信号を加算部401により目標位置と減算することで位置偏差を演算し、この位置偏差に応じて制御器402で制御量を演算する構成とする。そうすることで、フィードバック制御ループ内の誘導磁気影響を除去し制御器402が誘導磁気に対して誤った制御量を出力することを防止している。誘導磁気に対する不要な制御出力が発生しないことで、第1ドライブ部207の駆動用コイル308,309へ不要な電流が流れなくなり、その結果誘導磁気も発生しなくなる。
次に図7のフローチャートを用いて本制御装置を用いた振れ補正レンズ駆動部104の制御方法について説明する。
本フローチャートの処理は、所定のサンプリングにより繰り返し実行される処理である。
ステップS101では、まず振動センサ等により検出された振れ信号に基づいて振れ補正レンズ103の目標位置を第1防振制御部203により算出する。
ステップS102では、第1ホール素子209により、第1ドライブ部207に取り付けられたコイル308および磁石312から発生する磁気成分の変化を検出することで振れ補正レンズ103の現在位置を検出する。
ステップS103では、検出された現在位置からローパスフィルタ406にて低域成分を抽出する。
ステップS104では、数値モデル403で算出された可動部モデル位置を取得する。
ステップS105では、可動部モデル位置からハイパスフィルタ404にて高域成分を抽出する。
ステップS106では、抽出された可動部モデル位置の高域成分と現在位置の低域成分の位置を加算して、フィードバック制御に用いる誘導磁気影響除去後の位置信号を算出する。
ステップS107では、加算器401は、ステップS106にて算出された振れ補正レンズ103の誘導磁気影響除去後の位置信号と、ステップS101にて算出された目標位置との偏差位置を算出する。
ステップS108では、算出された偏差位置から制御器402により制御出力を算出する。
ステップS109では、算出された制御出力をもとに第1ドライブ部207内のコイル308に流す電流量を制御することで、振れ補正レンズ103の位置が目標位置に一致するようにフィードバック制御が行われる。
ステップS110では、ステップS106で算出された誘導磁気影響除去後の位置信号とステップS104にて取得された可動部モデル位置との差分を加算部408にて算出することで数値モデル403による推定位置の誤差を算出する。
ステップS111では、算出された推定位置誤差量に推定誤差補正ゲイン407を積算することで推定誤差の補正出力を算出する。
ステップS112では、制御器402にて算出された制御出力とS111にて算出された推定誤差の補正出力をもとに、可動部モデル位置を更新することで次サンプルでの可動部の位置を推定する。数値モデル403による位置の推定は公知の状態推定オブザーバになっており、数値モデル403の実際の振れ補正レンズ103に対するモデル誤差および状態変動はステップS111にて算出された推定誤差補正出力により補償される。したがって、推定誤差補正ゲイン407は公知のカルマンフィルタを構成するように設計してもよいし、極配置法等の手法により設計してもよい。
ここで本実施形態の効果について図8で示す開ループ周波数特性を示す図の一例を用いて詳細に説明する。図8において破線801は、本発明を用いない誘導磁気影響のある位置信号を用いて駆動制御した場合の従来制御によるボード線図である。また、点線802は、従来制御において誘導磁気影響を考慮して設計した場合のボード線図である。また、実線803は、本発明による駆動制御を行った場合のボード線図である。それぞれのボード線図は、振れ補正レンズのメカ特性並びに制御器402の加算特性からなる開ループ周波数特性を示しており、図8(a)が位相特性、図8(b)がゲイン特性を表している。
また横軸は周波数を示し、縦軸は、位相(deg)およびゲイン(db)を表している。従来制御方法による開ループ周波数特性は、破線801のように100Hz以上の周波数帯域において、ホール素子で検出される位置信号が誘導磁気の影響を受けて変化する。すなわち、フィードバック制御ループ内で実際には可動部の位置が変動していないにも関わらずホール素子で検出される位置信号が誘導磁気の影響を受けて制御出力に対して変化する。そのため、実際には不要な制御出力を発生することでゲイン特性が高周波(1kHz付近)で高くなってしまう。この高周波でのゲインの持ち上がりにより、可動部の駆動による可聴域での音が大きくなる問題が発生する。また、位相が−180deg以下に遅れた高周波でのゲインの持ち上がりにより0dbに近づいてしまう制御系の不安定化(ゲイン余裕低下)を避けるために、全体の制御ゲインを上げられない問題が発生する。したがってこのような制御特性を持つ駆動装置を撮像装置に適用した場合に、動画記録時にカメラ内のマイクで駆動装置の駆動音が録音されてしまったり、制御性能が上げられず振れ補正の効果が低下するなどの問題を生じる。
次に、点線802では従来制御に誘導磁気による影響をケアして制御器を設計した場合の開ループ特性を示している。点線802の特性は、高周波でのゲインの持ち上がりを避けるために、例えば一般的に、制御器402の出力段に高周波の信号を減衰するローパスフィルタ(LPF)を追加する対策を行ったものである。LPFの効果により、1kHz付近の周波数ではゲインが従来に比べ減衰しており対策の効果がみられる。しかし弊害としてLPF追加により100Hz付近の位相の遅れが大きくなり、そのためゲインの0クロス点での制御安定性(位相余裕)が低下してしまう問題が発生する。そのため、位相余裕を確保するために、今度は制御系全体のゲインを落とし、0クロス周波数を低域側に持っていく必要が出てくる。したがって全体ゲインが低下し、制御のバンド幅が低下してしまうことにより制御性能が低下してしまう問題がある。
最後に本発明を適用した場合の制御特性について、実線803で説明する。本発明では、低周波の特性は実際のホール素子が検出した位置を使用しているため、破線801と同じゲイン、位相特性に一致している。しかし、数値モデル403により推定した誘導磁気影響を低減した推定位置をフィードバック制御で使用している100Hz以上の高周波の特性は、破線801と異なっている。すなわち、誘導磁気の影響をフィードバックループ内で除去しているため、高周波において余計な制御出力が発生せず、誘導磁気影響によるゲインの盛り上がりが発生していない。さらに、1kHz付近の高周波でのゲインの低下量も誘導磁気影響を考慮した従来制御よりも大きく減衰させることができ、誘導磁気影響による高周波の駆動音の問題を大幅に改善できる。さらに、単純に制御出力にLPFを追加して高周波の信号を全て除去した場合に比べて、0クロス周波数付近での制御出力を可動部モデルをもとに理想の可動部特性に対して計算して、出力させることから、位相が高周波で極端に遅れることない。したがって、制御系の安定性(位相余裕)も確保することができる。
以上のように本発明の方法では従来問題になっていた高周波の誘導磁気影響を低減することで、制御ゲインを低下させることによる制御性能の悪化を招くことなく、また制御系の安定性悪化による発振現象に対する制御余裕を確保することができる。したがって、誘導磁気影響のある駆動装置においても、制御性能を確保でき振れ補正性能を改善することができる。また、誘導磁気の影響を低減することができるためホール素子とマグネットの配置を配慮する必要がなく、装置を小型化することができる。さらに誘導磁気影響を低減するためにホール素子専用の磁石を設けたり、磁石を大きく(厚く)する必要がないので、装置のコストダウンをすることができる。
さらに本発明は数値モデルのみを用いてフィードバック制御ループ内での誘導磁気影響を低減する構成であることから、制御出力からホール素子出力に与える誘導磁気影響の詳細なモデルを考える必要がない。そのため誘導磁気特性が変化したり、メカ構成で異なったりといったばらつきに対しても影響を受けることがない。例えば先行例では、誘導磁気影響の変曲周波数やアクチュエータの変曲点におけるQ値等をあらかじめ設定しており、もしも設定した誘導磁気の特性が実際には異なった場合には、誘導磁気影響が完全に除去できず残ってしまい、制御に悪影響を及ぼす懸念がある。
またさらにホール素子出力から誘導磁気影響を完全に除去する従来の制御方法では、誘導磁気影響除去後の特性が本来の可動部のメカ特性に近づくことにより、高周波でのゲインが高くなり駆動音が発生したり、ゲイン余裕が低下したりといった問題が残る。つまり、従来の方法では高周波の駆動特性に関するケアが難しいといった問題がある。一方、本発明の方法では実際の検出位置信号と数値モデルの推定値をHPF404およびLPF406の設計により、どの程度の周波数で合成するかを自由に設計することができる。
換言すれば、本発明によれば、HPF404およびLPF406におけるカットオフ周波数(所定の周波数)を変更することができる。カットオフ周波数を変更することで、HPF404が抽出する第1の周波数帯域およびLPF406が抽出する第2の周波数帯域を変更することができる。このカットオフ周波数の変更は、可動部の駆動条件に応じて変更することができる。そのため、誘導磁気の影響を完全に除去する必要がない場合、例えば上記実際の位置と推定位置との合成周波数をホール素子出力への誘導磁気影響がすでに大きくなってきている300Hz程度にHPF404およびLPF406のカットオフ周波数を変更する。すなわち、第1の周波数帯域を、第2の周波数帯域より狭く設定することで、コイルから発生する誘導磁気影響を完全には除去しないようにしてもよい。そうすると、誘導磁気を完全に除去せずにむしろ誘導磁気影響により高周波で位相が進む特性を利用して、制御余裕を確保しつつ1000Hz付近のゲインのみを減衰するといった設計を行うことも可能である。
これにより、高周波の駆動音低下と制御余裕を確保したまま、制御ゲインを上げることができ、振れ補正性能を向上させることができる。
また、可動部の駆動音を除去すること優先する場合には、カットオフ周波数を低域側に変更し、可動部の制御応答性を優先する場合には、カットオフ周波数を高域側に変更するようにしてもよい。すなわち、可動部の駆動時の音を除去すること優先する場合には、第1の周波数帯域を、第2の周波数帯域より広く設定し、可動部の制御応答性を優先する場合には、第2の周波数帯域を、第1の周波数帯域より広く設定するようにしてもよい。
本発明によれば、可動部のフィードバック制御への誘導磁気の影響を低減させる誘導磁気影響低減部により、可動部の高周波の駆動音を増加することなく制御の安定性を維持し、制御性能を改善することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。たとえば、撮像装置の振れ補正の制御装置に本発明を適用した場合を本実施例にて説明したが、磁石とコイルを用いて磁気検出によって駆動装置の位置を検出する場合には、本発明を適用可能である。
また、本実施例では、ホール出力による実際の位置検出情報と数値モデルによる推定位置を低周波および高周波の2つの領域に分けて合成する方法を述べた。しかし、合成の周波数は2つに限られるものではなく複数の周波数に分けてそれぞれを合成する場合においても本発明は適用可能である。 また、例えば、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するための手順が記述されたコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。
また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータはがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
本発明の制御装置は、コンパクトデジタルカメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラなどに使われる交換レンズ(光学機器)および撮像装置に好適に利用できる。
402 制御器
403 数値モデル

Claims (10)

  1. 目標位置と現在位置との差異に応じた制御量と数値モデルとに基づいて振れ補正レンズの位置を推定し、第1の位置信号を出力する推定手段と、
    前記第1の位置信号のうち所定の周波数より高い第1の周波数帯域を抽出する第1の抽出手段と、
    前記振れ補正レンズの位置を検出する検出手段から出力される第2の位置信号のうち前記所定の周波数以下の第2の周波数帯域を抽出する第2の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段により抽出される信号と、前記第2の抽出手段により抽出される信号と、を合成する合成手段と、
    前記合成手段により合成された第3の位置信号に基づいて、前記目標位置に近づくように前記振れ補正ンレンズの駆動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする光学装置。
  2. 前記第1の抽出手段はハイパスフィルタであり、前記第2の抽出手段はローパスフィルタであることを特徴とする請求項に記載の光学装置。
  3. 前記第1の位置信号と前記第3の位置信号との差分から前記第1の位置信号の補正量を算出する演算手段を有することを特徴とする請求項またはに記載の光学装置。
  4. 前記推定手段は、前記制御量と前記補正量とに基づいて、前記第1の位置信号を出力することを特徴とする請求項に記載の光学装置。
  5. 前記制御手段は、前記所定の周波数を変更することで、前記第1の周波数帯域および前記第2の周波数帯域を変更することを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の光学装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記振れ補正レンズの駆動音を除去する場合には、前記所定の周波数を低域側に変更し、
    前記振れ補正レンズの制御応答性を維持する場合には、前記所定の周波数を高域側に変更することを特徴とする請求項に記載の光学装置。
  7. 前記数値モデルは、前記制御量に応じた前記振れ補正レンズの駆動に関する伝達関数で表されることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の光学装置。
  8. 振れ補正レンズの駆動を制御する制御方法であって、
    目標位置と現在位置との差異に応じた制御量と数値モデルとに基づいて前記振れ補正レンズの位置を推定し、第1の位置信号を出力する推定ステップと、
    前記第1の位置信号のうち所定の周波数より高い第1の周波数帯域を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記振れ補正レンズの位置を検出する検出手段から出力される第2の位置信号のうち前記所定の周波数以下の第2の周波数帯域を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップにより抽出される信号と、前記第2の抽出ステップにより抽出される信号と、を合成し、第3の位置信号を生成する合成ステップと、
    前記合成ステップにより合成された前記第3の位置信号に基づいて、前記振れ補正レンズが前記目標位置に近づくように前記振れ補正レンズの駆動を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
  9. 請求項に記載の制御方法の手順が記述されたコンピュータで実行可能なプログラム。
  10. コンピュータに、請求項に記載の制御方法の各ステップを実行させるためのプログラムが記憶されたコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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