JP5707801B2 - 撮像装置および電子機器 - Google Patents

撮像装置および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5707801B2
JP5707801B2 JP2010204116A JP2010204116A JP5707801B2 JP 5707801 B2 JP5707801 B2 JP 5707801B2 JP 2010204116 A JP2010204116 A JP 2010204116A JP 2010204116 A JP2010204116 A JP 2010204116A JP 5707801 B2 JP5707801 B2 JP 5707801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera shake
imaging device
imaging
accuracy
position detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010204116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012060559A (ja
Inventor
村松 功一
功一 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010204116A priority Critical patent/JP5707801B2/ja
Publication of JP2012060559A publication Critical patent/JP2012060559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5707801B2 publication Critical patent/JP5707801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、手ぶれ補正機能を有する撮像装置に関するものであって、撮影条件に応じて手ぶれ補正に用いる位置制御の精度を変化させることができる撮像装置および同撮像装置を含む電子機器に関する。
撮像装置に搭載される手ぶれ補正機能には、幾つかの種類がある。その一例として、CCDシフト方式がある。CCDシフト方式は、手ぶれを相殺する方向に撮像素子を移動させることで、手ぶれ補正を行う方式である。CCD方式を採用する撮像装置の撮像素子は、載置ステージに搭載される。載置ステージは、光軸(Z軸)に直交するX−Y平面内を移動可能に構成されている。手ぶれは角速度センサによって検出される。角速度センサは、X方向とY方向のぞれぞれの傾きを検出可能にするために、複数搭載される。角速度センサは手ぶれを検出すると、それに応じた信号を出力する。この信号を手ぶれ信号という。撮像装置は、手ぶれ信号によって、手ぶれの方向と大きさを判別し、これを相殺する方向および移動量を算出し、算出した方向と移動量を用いて載置ステージを移動させる。このように、角速度センサが検出した手ぶれは、これを相殺する方向に撮像素子を移動させることで、撮像素子の受光面に対する光軸のズレが補正され、手ぶれ補正がなされる。
載置ステージには、永久磁石と、これに対向するコイルが搭載されている。コイルに所定の大きさの電流を所定の時間長をもって流すことで、永久磁石とコイルの間に生じる磁力によって、載置ステージが所定の方向に、所定の移動量をもって移動する。すなわち、角速度センサによって検出されたX方向とY方向の手ぶれ(センサからの検出出力)に基づいて、X方向とY方向に対応する各コイルへの通電電流が制御され、その結果、発生する磁力の強弱が調整され、手ぶれを相殺する方向に載置ステージを移動させることができる。このように、CCDシフト方式は、手ぶれによる被写体の像の移動に撮像素子を追従移動させる制御を行っている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の撮像装置は、Z軸とX−Y平面との交点を原点とし、この原点を、載置ステージの移動可能な範囲の中心として規定している。この原点と撮像素子の光学的な中心が一致する原点位置が、手ぶれ補正の基準点とある。つまり、手ぶれ補正を開始するとき、撮像素子が原点位置にあることが必要となる。そこで、手ぶれ補正が行われていないときは、永久磁石とこれに対向するコイルの磁力を利用して、常に撮像素子を原点位置に位置するように構成する。特許文献1の撮像装置は、撮像素子を原点位置に位置させる制御と手ぶれ補正制御は、同じサーボ制御方法を用いている。
また、撮像素子を原点位置に位置させるとき、手ぶれ補正制御とは異なる制御方法を用いる制御方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、レンズシフト方式の手ぶれ補正機構を搭載した撮像装置において、光学的な手ぶれ補正を行わない場合、特に三脚を用いた撮影の場合には、光学的な手ぶれ補正を行うときに比べて補正レンズの位置検出分解能を高く設定することが記載されている。
特許文献2の撮像装置は、光学的な手ぶれ補正を行わないときであっても、十分な光学解像度を得ることができる。しかし、光学的な補正を行なうときは、補正レンズの位置検出分解能が低いために手ぶれ補正の性能が悪くなる。補正レンズの位置検出分解能が低いと、位置制御中の微小振動の振幅が大きくなるので、サーボ制御音が大きくなる。
近年、撮像装置で撮像した画像を、パーソナルコンピュータなどを用いて拡大して鑑賞する機会が増えたことから、より精度が高い手ぶれ補正に対する市場の要求が高まっている。特許文献2のような光学的な手ぶれ補正では、補正レンズの位置制御に係る精度の向上は困難である。また、特許文献1のようなCCDシフト方式による手ぶれ補正では、載置ステージの最大移動幅と、載置ステージの位置制御に用いるホール素子の出力値幅は予め1対1となるように設定されており、ホール素子の出力段階に応じて、載置ステージの移動量を細分化して、移動に係る分解能が規定されていた。すなわち、予め規定された分解能によって、手ぶれを相殺する載置ステージの移動量が設定されていた。
所定の分解能で固定されている従来の撮像装置に係る手ぶれ補正制御において、手ぶれを相殺するための載置ステージの移動量が大きいときには位置制御の誤差は問題になりにくい。すなわち、移動量が10mmであって、位置制御誤差が0.1mmである場合を想定すると、手ぶれ補正を相殺するための移動量が10.1mmから9.99mmの間になるが、移動量に対して1/100程度の誤差である。この程度の誤差であれば、拡大しても画像のブレは少なく、目立たない。
しかし、手ぶれを相殺するための移動量が1mmであるとき、その位置制御誤差が0.1mmであるならば、誤差の影響が大きく、拡大したときの画像のブレが目立つ可能性がある。CCDシフト方式による手ぶれ補正制御において、手ぶれを相殺するための載置ステージの移動量に応じて位置制御の精度を可変できれば、手ぶれ補正の精度の向上につながる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、撮影条件に応じて手ぶれ補正に用いる位置制御の精度を変化させることで手ぶれ補正制御機能を向上させ、かつ、サーボ制御音を小さくすることができる撮像装置および同撮像装置を含む電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、撮像光学系の光学レンズを介して受光した光を電気信号に変換する撮像素子と、上記撮像光学系の撮像条件を設定する条件設定手段と、手ぶれを検出する手ぶれ検出手段と、上記撮像素子の位置を検出する位置検出手段と、上記手ぶれ検出手段の検出結果と、上記位置検出手段の検出結果と、に基づいて、上記撮像素子を移動させる移動手段と、設定された撮像条件に応じて上記位置検出手段の検出精度を設定する精度設定手段と、を有し、上記撮像光学系の焦点距離と露光時間との組み合わせにより上記検出精度を規定するテーブルデータを備え、上記精度設定手段における上記検出精度の設定は、上記テーブルデータに基づいて行われる、ことを主な特徴とする。
また本発明は、上記の撮像装置に係るものであって、精度設定手段が、位置検出手段からの出力の増幅度を変化させることで検出精度を設定することを特徴とする。
また本発明は、上記の撮像装置に係るものであって、検出精度は、露光時間が短くなるにしたがって高くなるように設定されることを特徴とする。
また本発明は、上記の撮像装置に係るものであって、検出精度は、焦点距離が短くなるにしたがって高くなるように設定されることを特徴とする。
また本発明は、上記の撮像装置に係るものであって、検出精度は、焦点距離が短くなるにしたがって高くなり、かつ、露光時間が短くなるにしたがって高くなるように設定されることを特徴とする。
また本発明は、上記の撮像装置に係るものであって、手ぶれによる被写体像の移動を検出する被写体像移動検出手段を備え、移動手段は、被写体像移動検出手段による検出結果に基づいて撮像素子を移動させることを特徴とする。
また本発明は、電子機器であって、撮像装置と、撮像装置により取得された被写体像を情報処理する情報処理手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、手ぶれ補正制御の精度を向上させることができ、かつ、分解能が低いときの位置制御中の微小振動によって生じる制御音を小さくすることができる。
本発明に係る撮像装置の例を示す背面斜視図である。 本発明に係る撮像装置の動作の例を示すシーケンス図である。 本発明に係る撮像装置の例を示す機能ブロック図である。 本発明に係る撮像装置における撮影条件と、位置検出精度の相関の例を示すグラフである。 本発明に係る撮像装置の手ぶれ補正制御方法の例を示すフローチャートである。 上記手ぶれ補正制御に用いるテーブルデータの例を示す図である。 上記手ぶれ補正制御方法の別の例を示すフローチャートである。 上記別の例の手ぶれ補正制御方法に用いるテーブルデータの例を示す図である。 上記手ぶれ補正制御方法のさらに別の例を示すフローチャートである。 上記さらに別の例の手ぶれ補正制御方法に用いるテーブルデータの例を示す図である。
以下、本発明に係る撮像装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る撮像装置を背面側から見た斜視図である。撮像装置1が備えるレンズ鏡胴(図示せず)の背面には、移動手段である載置ステージ6に搭載された撮像素子5が備わっている。回路基板2は、フレキシブル基板を介して撮像装置1に接続されている。回路基板2には、手ぶれを検出するための手ぶれ検出手段である角速度センサ3と、角速度センサ3に基づいて手ぶれ補正のためのサーボ制御を行う手ぶれ補正IC9と、撮像装置1の全体制御と手ぶれ補正に係る演算も行うプロセッサ(処理装置)4が搭載されている。
撮像装置1を用いて撮像処理を行うときに、角速度センサ3が手ぶれを検出すると、角速度センサ3から手ぶれ信号が出力される。この出力信号に基づいて、プロセッサ4は手ぶれを相殺する移動方向と移動量を算出し、その結果を用いて手ぶれ補正IC9が、載置ステージ6を駆動してサーボ制御が実行される。なお、プロセッサ4と手ぶれ補正IC9によって条件設定手段が構成される。
載置ステージ6には、アクチュエーターとなるシートコイル7が固着されており、シートコイル7と対向する位置に配置された磁石によって駆動力が発生する。シートコイル7には位置検出手段であるホール素子8が固着されており、載置ステージ6の位置を検出する。このように、札想装置1は、ホール素子8が出力する位置検出信号に応じて、サーボ制御を繰り返して実行し、載置ステージ6を移動目標に移動させる。
次に、本発明に係る撮像装置の動作について、図2のシーケンス図を用いて説明をする。撮像装置1の動作電源がONになると(A)、シートコイル7に電流が流れる(B)。これによって載置ステージ6を原点位置に位置するための制御(以下、「センタリング制御」という)が開始される。センタリング制御を行うときは、角速度センサ3からの入力をカットし、載置ステージ6の移動目標値を一定値とする。すなわち、センタリング制御を行うときは手ぶれ補正制御は行わない。
次に撮像指示がされると(D)、露光時間を決めるための演算が行われる(E)。その後、露光が開始される(F)。露光が開始されると同時に、手ぶれ補正制御が開始され、光軸の変化に追従するように載置ステージ6が移動する(G)。露光が終了すると(H)、載置ステージ6は再びセンタリング制御がされて、手ぶれ補正制御は停止する(I)。
次に、図3を用いて撮像装置1の機能ブロックの例について説明する。図2に示したように、露光開始(F)から露光終了(H)までの間に、角速度センサ3が手ぶれを検出すると、それに応じた手ぶれ信号が角速度センサ3から出力される。手ぶれ信号はハイパスフィルター31を介して、手ぶれ補正IC9が備えるアンプ91において増幅されて、プロセッサ4に入力される。プロセッサ4に入力された手ぶれ信号は、A/D変換部41によってデジタルデータに変換される。
変換されたデジタルデータに基づいて、演算部42が、手ぶれを相殺するための載置ステージ6の移動目標値を算出する。算出された移動目標値は、PWM出力部44においてPWM信号に変換されて出力される。出力されたPWM信号に応じた電流が、モータドライバ93からシートコイル7に対して流される。
電流が流れている間はシートコイル7に磁力が発生するので、図示しない磁石との間に働く磁力によって、載置ステージ6が所定の方向と移動量に則して移動する。角速度センサ3は、X軸方向とY軸方向の手ぶれを、それぞれ検出するために2つ搭載されている。載置ステージ6をX軸方向とY軸方向に移動させるため、シートコイル7も2つ搭載されており、これに対応するため手ぶれ補正IC9には、モータドライバ93が2つ備わっている。
角速度センサ3の手ぶれ信号に応じて移動された載置ステージ6の位置は、ホール素子8によって検出される。ホール素子8は、載置ステージ6の位置を検出して、位置検出信号を出力する。位置検出信号は、手ぶれ補正IC9が備えるアンプ92を介してプロセッサ4に入力される。
プロセッサ4は、入力された位置検出信号をデジタル変換し、演算部42において、載置ステージ6の移動目標値との差分を算出し、移動目標に到達していなければ、新たな移動目標値を算出する。算出された移動目標値はPWM出力部44においてPWM信号に変換され、このPWM信号に応じて、再び載置ステージ6が所定の方向と移動量をもって移動する。
このように、角速度センサ3の手ぶれ信号に応じて算出された移動目標値に、載置ステージ6が到達するまで、上記の制御処理が繰り返して実行される。
撮像装置1が備えるプロセッサ4は、撮像処理を実行するときに焦点距離や露光時間などの撮影条件を設定する撮影条件設定部43と、アンプ92のゲインを設定するゲイン設定部45を有している。撮影条件設定部43は、利用者が図示しない操作部を操作することで設定する焦点距離や露光時間に応じた撮像動作を制御する。また、撮影条件設定部43において設定された撮像条件は、演算部42によって算出される載置ステージ6の移動に係る各種データに用いられる。
ゲイン設定部45は、撮影条件設定部43によって設定された撮影条件に応じて、アンプ92のゲイン係数を設定する。ゲイン係数によって、ホール素子8が検出する位置検出信号の大きさが調整され、これによって、位置検出の精度が変化する。すなわち、ゲイン設定部45が設定するゲイン係数によって、撮像装置1の撮影条件に応じた位置検出の分解能が設定される。
ここで、ホール素子8の位置検出信号に対するゲインの大きさと、位置検出の分解能の関係について図4のグラフを用いて説明する。なお、ここでは、撮像装置1の焦点距離が、28mm〜140mm(35mmフィルム換算)の5倍ズームが可能なものを例とする。図4に示すグラフは縦軸が位置検出信号の大きさを示し、横軸が載置ステージ6の移動量を示している。図4に示すように、載置ステージ6の移動量は原点位置を中心にしてマイナス4mmからプラス4mmの範囲であるから、最大移動量は8mmである。ホール素子8の位置検出信号は、原点位置を中心にしてマイナス10からプラス10の20段階に変化する。すなわち、ホール素子8の位置検出信号の大きさが1段階違うと、載置ステージ6の移動量は0.4mm(=8mm÷20)となる。
図4において、グラフ1は、従来の撮像装置と同様の分解能を示した例である。グラフ1に相当する分解能は、使用環境によって生じると想定される手ぶれの量を想定し、その手ぶれ量を相殺するための載置ステージの最大移動幅を、ホール素子の出力値幅と対応するように設定した例である。
グラフ2は、ホール素子8が出力する位置検出信号を、アンプ92において2倍に増幅したときの設定例である。グラフ2に示すように、位置検出信号の大きさを2倍に増幅すると、載置ステージ6の移動量の検出範囲が、グラフ1に比べて1/2になるが、移動量の検出分解能は2倍になる。
グラフ3は、ホール素子8が出力する位置検出信号を、アンプ92において3倍に増幅したときの設定例である。グラフ3に示すように、位置検出信号の大きさを3倍に増幅すると、載置ステージ6の移動量の検出範囲が、グラフ1に比べて1/3になるが、移動量の検出分解能は3倍になる。
グラフ4は、ホール素子8が出力する位置検出信号を、アンプ92において4倍に増幅したときの設定例である。グラフ4に示すように、位置検出信号の大きさを4倍に増幅すると、載置ステージ6の移動量の検出範囲が、グラフ1に比べて1/4になるが、移動量の検出分解能は4倍になる。
このように、ホール素子8が出力する位置検出信号の大きさを、アンプ92のゲインを所定の値に設定することで可変させて、載置ステージ6の移動量の検出に係る分解能(精度)を設定することができきる。
ここで、撮影装置1における撮像条件と位置検出の精度の関係について説明する。例えば、撮像光学系の光学レンズをズーム位置にすると、焦点距離が長くなり画角が狭くなる。画角が狭くなると、手ぶれは大きくなりやすい。手ぶれが大きくなると、これを相殺するための載置ステージ6の移動量は長くなる。例えば、手ぶれが大きく、手ぶれを相殺させるための載置ステージ6の移動目標値が10mmであるとする。位置検出精度がプラスマイナス0.1mmであると仮定すると、撮像装置1に係る手ぶれ補正制御において、載置ステージ6が移動される範囲は、10.1mmから9.99mmの間となる。すなわち、載置ステージ6の移動量に対して誤差は1/100程度である。この程度の誤差であれば、実用上の問題は生じない。
しかし、例えば、手ぶれが小さく、手ぶれを相殺させるために載置ステージ6の移動目標値が1mmであるとする。位置検出精度は、上記と同様のプラスマイナス0.1mmであると仮定すると、撮像装置1に係る手ぶれ補正制御において、載置ステージ6が移動される範囲は、1.1mmから0.99mmの間となる。すなわち、載置ステージ6の移動量に対して誤差は1/10となる。
このように、撮影条件が異なるにも関わらず位置検出精度が同じであるならば、載置ステージ6の移動量(移動範囲)が小さい(狭い)方が、手ぶれ補正に係る位置制御の誤差の影響が大きくなる。したがって、載置ステージ6の移動量が小さいときは、位置検出の精度を、通常の場合よりも高く設定できないと、手ぶれ補正の精度を向上させることはできない。
次に、本発明に係る撮像装置における手ぶれ補正制御方法の例について、図を用いて説明する。図5は、焦点距離に応じて手ぶれ補正制御に係る分解能を設定する処理の例を示すフローチャートである。図5において、各処理ステップはS10、S11・・・のように表記する。
撮像装置の電源が投入されると(S10)、すでに説明をしたとおりセンタリング制御が行われ、載置ステージ6が原点位置に移動し、角速度センサ3からプロセッサ4に対する出力がカットされる(S11)。次に、利用者が設定するズーム倍率から焦点距離が算出される(S12)。次に、算出された焦点距離に応じてゲイン設定部45を介してアンプ92のゲイン係数が設定される(S13)。
図6は処理S13において用いられるテーブルデータの例であって、焦点距離とアンプ92に設定されるゲイン係数が関連付けられて、図示しない記憶手段に記憶されている。図6において、焦点距離が100mm以上のとき、ゲイン係数は「1」となる。このときのホール素子8が出力する位置検出信号の増幅度は1倍であって、図4に示したグラフ1に対応する。焦点距離が100mm未満50mm以上のときゲイン係数は「2」となる。
このときのホール素子8が出力する位置検出信号の増幅度は2倍であって、図4に示したグラフ2に対応する。焦点距離が50mm未満35mm以上のときゲイン係数は「3」となる。このときのホール素子8が出力する位置検出信号の増幅度は3倍であって、図4に示したグラフ3に対応する。焦点距離が35mm未満のときゲイン係数が「4」となる。このときのホール素子8が出力する位置検出信号の増幅度は4倍であって、図4に示したグラフ4に対応する。
このように焦点距離が短くなるにしたがって、ホール素子から出力される位置検出信号の増幅度を決定するゲイン係数が大きくなり、検出精度が高くなる。その結果、位置制御に係る分解能が高くなる。すなわち、手ぶれが小さいときにおける手ぶれ補正の精度を高めることができる。また、載置ステージの移動幅が大きいときには、分解能を低くするので、位置制御中の微小振動の振幅を小さくすることができ、微小振動によって生じる制御音を小さくすることができる。
図5に戻る。ゲイン係数が設定された後(S13)、撮影指示(レリーズON)がされると(S14)、露光時間が算出される(S15)。算出された露光時間に基づいて露光が開始される(S16)。露光中は、任意の周期毎に角速度センサ3からの手ぶれ信号と、ホール素子8からの位置検出信号に応じて、S13で設定されたゲイン係数を用いて位置制御が実行される(S17)。
このように、本発明に係る撮像装置によれば、撮影条件の一つである焦点距離に応じて、手ぶれ補正に係るサーボ制御の位置検出精度を設定することができるので、手ぶれ補正制御の精度を向上させることができる。
次に、本発明に係る撮像装置における手ぶれ補正制御方法の別の例について、図を用いて説明する。図7は、露光時間に応じて手ぶれ補正制御に係る分解能を設定する処理の例を示すフローチャートである。図7において、各処理ステップはS20、S21・・・のように表記する。
撮像装置の電源が投入されると(S20)、すでに説明をしたとおりセンタリング制御が行われ、載置ステージ6が原点位置に移動し、角速度センサ3からプロセッサ4に対する出力がカットされる(S21)。次に、利用者が設定するズーム倍率から焦点距離を算出する(S22)。次に、撮影指示(レリーズON)がされると(S23)、露光時間が算出される(S24)。算出された露光時間に応じてゲイン設定部45を介してアンプ92のゲイン係数が設定される(S25)。
図8は処理S25において用いられるテーブルデータの例であって、露光時間とアンプ92に設定されるゲイン係数が関連付けられて、図示しない記憶手段に記憶されている。図8において、露光時間が1/125ms以上のとき、ゲイン係数は「4」となる。このときホール素子8が出力する位置検出信号の増幅度は4倍であって、図4に示したグラフ4に対応する。露光時間が1/125ms未満1/60ms以上のとき、ゲイン係数は「3」となる。このときホール素子8が出力する位置検出信号の増幅度は3倍であって、図4に示したグラフ3に対応する。露光時間が1/60ms未満1/30ms以上のとき、ゲイン係数が「2」となる。このときホール素子8が出力する位置検出信号の増幅度は2倍であって、図4に示したグラフ2に対応する。露光時間が1/30ms未満のとき、ゲイン係数が「1」となる。このときホール素子8が出力する位置検出信号の増幅度は1倍であって、図4に示したグラフ1に対応する。
このように露光時間が短くなるにしたがって、ホール素子から出力される位置検出信号の増幅度を決定するゲイン係数が大きくなり、検出精度が高くなる。その結果、位置制御に係る分解能が高くなる。すなわち、手ぶれが小さいときにおける手ぶれ補正の精度を高めることができる。
図7に戻る。ゲイン係数が設定された後(S25)、S24において算出された露光時間に基づいて露光が開始される(S26)。露光中は、任意の周期毎に角速度センサ3からの手ぶれ信号と、ホール素子8からの位置検出信号に応じて、S25で設定されたゲイン係数を用いて位置制御が実行される(S27)。
このように、本発明に係る撮像装置によれば、撮影条件の一つである露光時間の長さに応じて、手ぶれ補正に係るサーボ制御の位置検出精度を設定することができるので、手ぶれ補正制御の精度を向上させることができる。また、載置ステージの移動幅が大きいときには、分解能を低くするので、位置制御中の微小振動の振幅を小さくすることができ、微小振動によって生じる制御音を小さくすることができる。
次に、本発明に係る撮像装置における手ぶれ補正制御方法のさらに別の例について、図を用いて説明する。図9は、露光時間に応じて手ぶれ補正制御に係る分解能を設定する処理の例を示すフローチャートである。図9において、各処理ステップはS30、S31・・・のように表記する。
撮像装置の電源が投入されると(S30)、すでに説明をしたとおりセンタリング制御が行われ、載置ステージ6が原点位置に移動し、角速度センサ3からプロセッサ4に対する出力がカットされる(S31)。次に、利用者が設定するズーム倍率から焦点距離を算出する(S32)。次に、撮影指示(レリーズON)がされると(S33)、露光時間が算出される(S34)。算出された焦点距離と露光時間に応じてゲイン設定部45を介してアンプ92のゲイン係数が設定される(S35)。
図10は処理S35において用いられるテーブルデータの例であって、焦点距離および露光時間の組み合わせと、アンプ92に設定されるゲイン係数が関連付けられて、図示しない記憶手段に記憶されている。図10(a)は、焦点距離が100mm以上のときに用いるテーブルの例である。図10(b)は、焦点距離が100mm未満35mm以上のときに用いるテーブルの例である。図10(c)は、焦点距離が35mm未満のときに用いるテーブルの例である。この構成により、撮像光学系の撮像条件に応じて、位置検出手段であるホール素子8の検出精度を、ゲイン設定部45を介してアンプ92に設定されるゲイン1係数によって、多段階に変化させることができる。
このように焦点距離によってゲイン係数の決定に用いるテーブルを選択し、露光時間によって、ホール素子から出力される位置検出信号の増幅度を決定するゲイン係数を設定する。焦点距離が短くなるにつれて、決定されるテーブルに含まれるゲイン係数は大きくなり、かつ、露光時間が短くなるにつれて、決定されたテーブルから設定されるゲイン大きくなる。すなわち、焦点距離が短くなるにつれて検出精度は高くなり、かつ、露光時間が短くなるにつれて検出精度は高くなる。その結果、位置制御に係る分解能が高くなる。すなわち、手ぶれが小さいときにおける手ぶれ補正の精度を高めることができる。
図9に戻る。ゲイン係数が設定された後(S36)、S34において算出された露光時間に基づいて露光が開始される(S37)。露光中は、任意の周期毎に角速度センサ3からの手ぶれ信号と、ホール素子8からの位置検出信号に応じて、S36で設定されたゲイン係数を用いて位置制御が実行される(S38)。
このように、本発明に係る撮像装置によれば、撮像条件である焦点距離と露光時間の組み合わせに応じて、手ぶれ補正に係るサーボ制御の位置検出精度を設定することができるので、手ぶれ補正制御の精度を向上させることができる。また、載置ステージの移動幅が大きいときには、分解能を低くするので、位置制御中の微小振動の振幅を小さくすることができ、微小振動によって生じる制御音を小さくすることができる。
次に、本発明に係る電子機器の例について説明する。すでに説明した実施形態に係る撮像装置により取得された被写体像を情報処理する情報処理手段を備え、被写体像に対する画像処理を実行し、記録や編集を行うことができる電子機器(例えば、携帯電話)に、上記の各撮像装置が備える手ぶれ補正制御処理を実行可能なプログラムを搭載することで、上記撮像装置における手ぶれ補正制御と同等の手ぶれ補正制御を行うことができる電子機器を得ることができる。
以上、本発明に係る撮像装置によれば、撮像条件に応じて、手ぶれ補正に係るサーボ制御の位置検出精度を設定することができるので、手ぶれ補正制御の精度を向上させることができる。また、本発明の電子機器によれば、撮像装置を含む電子機器において効果的な手ぶれ補正制御を行うことができる。
1 撮像装置
2 回路基板
3 角速度センサ
4 プロセッサ
5 撮像素子
6 載置ステージ
7 シートコイル
8 ホール素子
9 手ぶれ補正IC
10 MP画像ファイル
100 個別画像ファイル
特開2001−066655号公報 特開2008−051955号公報

Claims (7)

  1. 撮像光学系の光学レンズを介して受光した光を電気信号に変換する撮像素子と、
    上記撮像光学系の撮像条件を設定する条件設定手段と、
    手ぶれを検出する手ぶれ検出手段と、
    上記撮像素子の位置を検出する位置検出手段と、
    上記手ぶれ検出手段の検出結果と、上記位置検出手段の検出結果と、に基づいて、上記撮像素子を移動させる移動手段と、
    設定された撮像条件に応じて上記位置検出手段の検出精度を設定する精度設定手段と、を有し、
    上記撮像光学系の焦点距離と露光時間との組み合わせにより上記検出精度を規定するテーブルデータを備え、
    上記精度設定手段における上記検出精度の設定は、上記テーブルデータに基づいて行われる、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記精度設定手段は、上記位置検出手段からの出力の増幅度を変化させることで上記検出精度を設定する、
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 記検出精度は、上記露光時間が短くなるにしたがって高くなるように設定される、
    請求項1記載の撮像装置。
  4. 記検出精度は、上記焦点距離が短くなるにしたがって高くなるように設定される、
    請求項1記載の撮像装置。
  5. 記検出精度は、上記焦点距離が短くなるにしたがって高くなり、かつ、上記露光時間が短くなるにしたがって高くなるように設定される、
    請求項1記載の撮像装置。
  6. 上記手ぶれによる被写体像の移動を検出する被写体像移動検出手段を備え、
    上記移動手段は、上記被写体像移動検出手段による検出結果に基づいて上記撮像素子を移動させる、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 撮像装置と、
    上記撮像装置により取得された被写体像を情報処理する情報処理手段と、
    を備えた電子機器であって、
    上記撮像装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置である
    ことを特徴とする電子機器。
JP2010204116A 2010-09-13 2010-09-13 撮像装置および電子機器 Active JP5707801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010204116A JP5707801B2 (ja) 2010-09-13 2010-09-13 撮像装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010204116A JP5707801B2 (ja) 2010-09-13 2010-09-13 撮像装置および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012060559A JP2012060559A (ja) 2012-03-22
JP5707801B2 true JP5707801B2 (ja) 2015-04-30

Family

ID=46057070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010204116A Active JP5707801B2 (ja) 2010-09-13 2010-09-13 撮像装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5707801B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5821418B2 (ja) 2011-08-30 2015-11-24 株式会社リコー 撮像装置と電子機器
JP6048803B2 (ja) * 2012-09-19 2016-12-21 カシオ計算機株式会社 撮影装置、手振れ補正方法、及びプログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4174154B2 (ja) * 1999-06-23 2008-10-29 株式会社リコー 防振機能付き撮影装置
JP2008139640A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Canon Inc 撮像装置
JP2009047756A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Fujifilm Corp 撮影装置
JP5296346B2 (ja) * 2007-08-14 2013-09-25 富士フイルム株式会社 撮影装置
JP2010193324A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Casio Computer Co Ltd カメラ装置、及びその撮影方法とプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012060559A (ja) 2012-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102196231B1 (ko) 손떨림 보정 장치 및 그 조정 방법, 손떨림 보정 회로 및 손떨림 보정 방법과, 카메라 모듈 및 그 광학 요소의 위치 제어 방법
US7352389B2 (en) Anti-shake apparatus for correcting hand shake effect through first and second drive coil units
JP6682336B2 (ja) カメラシステム、及びカメラ本体
JP5121674B2 (ja) 撮像装置
JP6513903B2 (ja) カメラモジュール及びその光学要素の位置制御方法並びに携帯機器
JP2009098274A (ja) 像ぶれ補正装置を有する光学機器
JP6749724B2 (ja) 像ブレ補正装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP4875971B2 (ja) 撮影装置及びその調整方法
JP2009300614A (ja) 撮像装置
JP2009047757A (ja) 撮影装置
JP4983151B2 (ja) カメラ
JP2018116092A (ja) 駆動装置及び駆動装置の制御方法
JP5161513B2 (ja) 手振れ補正装置及び方法
JP5707801B2 (ja) 撮像装置および電子機器
JP5820667B2 (ja) 光学式像振れ補正機構
JP2009069618A (ja) 撮像装置、制御プログラムおよび記録媒体
KR20080066221A (ko) 손떨림 보정 제어 방법 및 손떨림 보정 제어 장치
JP2008249942A (ja) 撮像装置
JP6611585B2 (ja) ズーム制御装置およびズーム制御方法、撮像装置
JP2002207232A (ja) 撮像装置の像ぶれ補正方法および装置
JP2011170260A (ja) ブレ補正機能付き撮像装置
JP2012042589A (ja) 像振れ補正機構、レンズ鏡筒、および撮像装置
JP5744495B2 (ja) 光学機器およびその制御方法
JP2008250156A (ja) カメラ
JP2009265180A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5707801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151