JP4983151B2 - カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、被写体像を撮像するカメラに関し、特に、光学式手ブレ補正機能を備えたカメラに関する。
従来より、撮影光学系における光軸のブレを補正するカメラなどが知られている。このようなカメラは、撮影光学系に含まれる補正レンズを物理的に移動させることにより手ブレを補正している(例えば、特許文献1参照)。なお、三脚を用いた撮影時など、光学式手ブレ補正を行わない場合においては、補正レンズを中央に保持する制御が行われている。
ところで、特に電子カメラにおいては、撮像素子の高画素化および微細化などに伴い、撮影レンズに求められる光学解像度が向上している。しかし、上述した補正レンズを中央に保持する制御は、制御誤差が比較的大きく、撮影レンズに求められる光学解像度に対応できない場合がある。そこで、光学式手ブレ補正を行わない場合に、電磁ロックなどの機械的なレンズ固定部を用いて補正レンズを中央に固定することにより、光学解像度を向上させる技術が考えられるが、機械的なレンズ固定部を備えるためのコスト、スペース上の問題、レンズ固定部を駆動するための回路の大型化などの問題がある。
本発明は、光学式手ブレ補正機能を備えたカメラにおいて、光学式手ブレ補正を行わない場合に、特別な構成を備えずに、十分な光学解像度を得ることができるカメラを提供することを目的とする。
本発明のカメラは、撮像素子と、被写体像を前記撮像素子に結像させる撮影光学系と、前記撮影光学系における光軸のブレを検出するブレ検出部と、前記ブレ検出部による検出結果に基づいて、前記撮影光学系に含まれる補正レンズを、前記撮影光学系の光軸に垂直な平面上で移動させる移動部と、前記補正レンズの位置を検出する位置検出部と、前記移動部を制御して光学式手ブレ補正を実行するか否かを選択するユーザ指示を受け付ける操作部と、前記移動部を制御することにより前記補正レンズを第1の範囲の−端と+端との間で移動させつつ前記位置検出部により前記補正レンズの位置を検出する第1の調整方法に基づいて前記補正レンズに関する調整を行い、前記位置検出部により検出した前記補正レンズの位置を示す情報に基づいて第1の調整値を算出する第1の算出部と、可動範囲を前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲に限定することにより前記補正レンズの位置検出分解能を高く設定し、前記第2の範囲において、前記移動部を制御することにより前記補正レンズを移動させつつ前記位置検出部により前記補正レンズの位置を検出する第2の調整方法に基づいて、前記補正レンズに関する調整を行い、前記位置検出部により検出した前記補正レンズの位置を示す情報に基づいて第2の調整値を算出する第2の算出部と、前記操作部により前記光学式手ブレ補正の実行が選択された場合には、前記第1の調整値に基づいて前記移動部を制御することにより光学式手ブレ補正を実行し、前記操作部により前記光学式手ブレ補正の実行が選択されない場合には、前記第2の調整値に基づいて前記移動部を制御することにより前記補正レンズを所定の位置に保持する制御を行う制御部とを備える。
なお、前記制御部は、前記第1の調整値に基づいて前記光学式手ブレ補正を実行する際には、前記移動部による前記補正レンズの可動範囲を前記第1の範囲に設定し、設定した前記第1の範囲内においてのみ前記補正レンズを移動させることにより前記光学式手ブレ補正を実行し、前記第2の調整値に基づいて前記補正レンズを所定の位置に保持する制御を行う際には、前記移動部による前記補正レンズの可動範囲を前記第2の範囲に設定し、設定した前記第2の範囲内においてのみ前記補正レンズを移動させることにより前記補正レンズを所定の位置に保持する制御を行っても良い。
また、前記第2の算出部は、前記第1の調整方法に基づいて算出した前記第1の調整値と、前記第2の調整方法において前記位置検出部により検出した前記補正レンズの位置を示す情報とに基づいて前記第2の調整値を算出しても良い。
また、前記第1の算出部により前記第1の調整値が算出されるとともに、前記第2の算出部により前記第2の調整値が算出された後に、前記操作部により前記光学式手ブレ補正の実行が選択された場合に、前記光学式手ブレ補正が必要か否かを判定する判定部をさらに備え、前記制御部は、前記判定部により前記光学式手ブレ補正が不要であると判定した場合には、前記操作部により前記光学式手ブレ補正の実行が選択されていても、前記第2の調整値に基づいて前記補正レンズを所定の位置に保持する制御を行っても良い。
本発明のカメラによれば、光学式手ブレ補正機能を備えたカメラにおいて、光学式手ブレ補正を行わない場合に、特別な構成を備えずに、十分な光学解像度を得ることができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。本実施形態では、本発明のカメラの一例として、電子カメラを例に挙げて説明する。
本実施形態の電子カメラ1は、図1Aに示すように、複数枚のレンズから構成される撮影光学系2、CCD(Charge Coupled Device)3、撮影光学系2の一部の補正レンズ2aを移動させる補正レンズ駆動部4、補正レンズ2aの位置を検出する補正レンズ位置検出回路5、撮影光学系2における光軸のブレを検出するセンサ6およびセンサ7、各部を制御する制御部8を備える。制御部8は、センサ6およびセンサ7による検出結果に応じて補正レンズ駆動部4を制御し、後述する光学式手ブレ補正(以下、「手ブレ補正」と称する)を実行する。また、電子カメラ1は、レリーズボタン、電源ボタン、手ブレ補正のON、OFFを選択するための部材を含む操作部9を備え、操作部9の状態は、制御部8により検知される。
撮影光学系2の補正レンズ2aは、補正レンズ駆動部4により、撮影光学系2の光軸に垂直な平面上をティルトまたはシフトされる。CCD3は、制御部8による制御にしたがって、画像の撮像および撮像した画像の読み出しを行う。
センサ6は、矢印Rx方向におけるブレを角速度として検出し、センサ7は、矢印Ry方向におけるブレを角速度として検出する。そして、センサ6およびセンサ7は、検出結果を制御部8に供給する。
図1Bは、補正レンズ2a近傍の拡大図である。補正レンズ2aは、図1AのX軸およびY軸方向に移動可能な可動部10に固定される。また、可動部10には位置検出用磁石11および補正レンズ駆動用磁石12が固定される。そして、電子カメラ1は、位置検出用磁石11に対向する部分に、ホール素子13を備え、補正レンズ駆動用磁石12に対向する部分に、コイル14を備える。ホール素子13の出力は、補正レンズ位置検出回路5に供給される。補正レンズ2aが移動すると、位置検出用磁石11により生じる磁界が変化する。ホール素子13は、この磁界の変化を検出する。補正レンズ位置検出回路5は、ホール素子13の出力に基づいて、補正レンズ2aの位置を検出する。なお、補正レンズ位置検出回路5は、X軸方向およびY軸方向の2対あり、補正レンズ2aの光軸と垂直な平面上における補正レンズ2aの位置を検出する。
また、補正レンズ駆動部4は、制御部8の指示にしたがって、補正レンズ駆動用磁石12およびコイル14からなる電磁アクチュエータに電流を流し、可動部10全体を駆動する。
図2Aは、補正レンズ2aの可動範囲を示す図である。補正レンズ2aは、補正レンズ駆動部4により、図2AのE1に示す範囲に機械的に移動可能である。しかし、手ブレ補正ON時には、制御部8は、補正レンズ2aの可動範囲を図2AのE2に示す略正八角形の範囲に限定する。なお、撮影光学系2がズーム可能な構成である場合には、焦点距離に応じて、手ブレ補正ON時における補正レンズ2aの可動範囲E2を変化させても良い。また、手ブレ補正OFF時には、制御部8は、補正レンズ2aを中央に保持するように、各部を制御する。
以上説明した構成の電子カメラ1の電源ON時の全体的な流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1において、制御部8は、電子カメラ1の電源がONされたか否かを判定する。制御部8は、電子カメラ1の電源がONされるまで待機し、電子カメラ1の電源がONされると、ステップS2に進む。
ステップS2において、制御部8は、オフセット電圧調整・ホール素子駆動電流調整を行う。オフセット電圧調整・ホール素子駆動電流調整は、電源ON時に行われる初期調整である。内容の詳細は後述する。
ステップS3において、制御部8は、第1の補正レンズ位置調整方法に基づいて、第1の調整値を算出する。第1の調整値は、手ブレ補正ON時に使用する調整値である。内容の詳細は後述する。
ステップS4において、制御部8は、第2の補正レンズ位置調整方法に基づいて、第2の調整値を算出する。第2の調整値は、手ブレ補正OFF時に使用する調整値である。内容の詳細は後述する。
ステップS5において、制御部8は、操作部9により手ブレ補正が有効とされているか(手ブレ補正ONであるか)否かを判定する。制御部8は、手ブレ補正が有効とされている場合には、ステップS6に進み、手ブレ補正が有効とされていない場合には、後述するステップS7に進む。
ステップS6において、制御部8は、ステップS3で算出した第1の調整値に基づいて、補正レンズ駆動部4を制御して光学式手ブレ補正を実行する。
手ブレ補正が有効とされていない場合には、ステップS7において、制御部8は、ステップS4で算出した第2の調整値に基づいて、補正レンズ駆動部4を制御して補正レンズ2aを中央に保持する制御を行う。
[1]ステップS2で説明したオフセット電圧調整・ホール素子駆動電流調整について
オフセット電圧調整・ホール素子駆動電流調整の詳細について、図4のタイミングチャートを用いて説明する。オフセット電圧調整・ホール素子駆動電流調整は、電源ON時に行われる調整である。この調整により、補正レンズ位置検出回路5の出力を、所定の出力有効レンジに内に調整することができる。したがって、温度変動や回路変動などに起因する補正レンズ位置検出回路5の検出誤差を抑えることができる。
図4に示すように、制御部8は、(1)で電子カメラ1の電源がONされると、(2)で予め定められたオフセット電圧調整およびホール素子駆動電流を設定して自動調整を行う。そして、制御部8は、(3)の、自動調整の結果に基づいて、オフセット電圧調整およびホール素子駆動電流を制御部8内の不図示のメモリに記憶する。
なお、補正レンズ位置検出回路5の電源(制御)が一旦OFFされ、再度投入された場合には、メモリに記憶した値を再び用いる。
[2]ステップS3で説明した第1の補正レンズ位置調整方法に基づく第1の調整値の算出について
第1の補正レンズ位置調整方法に基づく第1の調整値の算出について、図5の補正レンズ位置の模式図および図6のタイミングチャートを用いて説明する。なお、図5および図6中の(1)〜(15)は互いに対応する。なお、以下ではX軸に関する補正レンズ2aの位置調整について説明する。Y軸に関しても同様である。
図5および図6に示すように、制御部8は、(1)で補正レンズ位置検出回路5を制御してホール素子駆動電流Vhi(X)を現在の値から所定量減少させ、ホール素子駆動電流Vhi(X)の減少による補正レンズ位置検出回路出力Vho(X)の変動がおさまるまでの時間T0以上経過した(2)において、補正レンズ駆動部4を制御して補正レンズ2aを可動範囲の−端へ駆動する。
(2)において、補正レンズ2aの可動範囲の−端への駆動が開始され、補正レンズ2aが可動範囲の−端に押し付けられ、補正レンズ2aの位置が安定するまでの時間T1経過後の(3)において、制御部8は、オフセット電圧調整信号Vhs(X)を操作し、補正レンズ位置検出回路出力Vho(X)を、所定電圧Vho−Cに調整する。
具体的には、所定時間T2以上の間隔を開けて、オフセット電圧調整信号Vhs(X)を段階的に変更する。
最後にオフセット電圧調整信号Vhs(X)を操作した(4)'から所定時間T2以上経過後の(5)において、制御部8は、補正レンズ位置検出回路5の出力電圧を確認し、「Vho−」とする。
制御部8は、(6)〜(7)において、補正レンズ駆動部4を制御して補正レンズ2aを可動範囲の+端へ駆動する。(6)において補正レンズ2aの可動範囲の+端への駆動が開始され、補正レンズ2aが可動範囲の+端に押し付けられ、補正レンズ2aの位置が安定するまでの時間T1経過後の(7)において、制御部8は、補正レンズ位置検出回路5の出力電圧を確認し、「Vho+」とする。
制御部8は、(5)において確認した「Vho−」と、(7)において確認した「Vho+」とに基づいて、(8)において、ホール素子駆動電流Vhi(X)を算出し、その駆動電流でホール素子13を駆動する。
(8)においてホール素子13を駆動してから、少なくとも所定時間T0以上経過後の(9)において、制御部8は、オフセット電圧調整信号Vhs(X)を操作し、補正レンズ位置検出回路出力Vho(X)を、所定電圧Vho−L、またはVho−Hに調整する。
なお、(5)において確認した「Vho−」と(7)において確認した「Vho+」との関係に応じて、Vho−L、またはVho−Hのどちらかに調整するかを決定する。例えば、「Vho−」≦「Vho+」の場合には、Vho−Hに調整し、それ以外の場合には、Vho−Lに調整する。調整の具体的な方法は、(3),(4),(4)’と同様である。
最後にオフセット電圧調整信号Vhs(X)を操作した(10)'から所定時間T2以上経過後の(11)において、制御部8は、補正レンズ位置検出回路5の出力電圧を確認し、「Vho+」とする。
制御部8は、(12)において、補正レンズ駆動部4を制御して補正レンズ2aを可動範囲の−端へ駆動する。
(12)において補正レンズ2aの可動範囲の−端への駆動が開始され、補正レンズ2aが可動範囲の−端に押し付けられ、補正レンズ2aの位置が安定するまでの時間T1経過後の(13)において、制御部8は、補正レンズ位置検出回路5の出力電圧を確認し、「Vho−」とする。次に、制御部8は、(11)において確認した「Vho+」と(13)において確認した「Vho−」とに基づいて、補正レンズ位置(のγ値)Kγとシフト値Ksとを算出する。
(13)において補正レンズ位置Kγおよびシフト値Ksの算出を終えると、制御部8は、(14)において、補正レンズ駆動部4を制御し、補正レンズ2aの両軸の駆動を停止する。そして、補正レンズ2aが可動範囲の何れかの端に押し付けられた状態から脱し、以降の行われる動作に支障がないよう、所定時間T3以上経過後に、X軸およびY軸における補正レンズ2aの駆動量を0とし、一連の調整を終了する。
[3]ステップS4で説明した第2の補正レンズ位置調整方法に基づく第2の調整値の算出について
第2の補正レンズ位置調整方法に基づく第2の調整値の算出について、図7の補正レンズ位置の模式図および図8のタイミングチャートを用いて説明する。なお、図7および図8中の(13)〜(20)は互いに対応する。また、図7および図8中の(13)〜(14)は、図5および図6中の(13)〜(20)と対応する。すなわち、以降説明する手ブレ補正OFF時用の補正レンズ位置調整は、図5および図6において説明した手ブレ補正ON時用の補正レンズ位置調整に引き続いて行われる。なお、以下ではX軸に関する補正レンズ2aの位置調整について説明する。Y軸に関しても同様である。
なお、手ブレ補正OFF時用の補正レンズ位置調整においては、補正レンズ2aの可動範囲を手ブレ補正ON時よりも狭く設定する。手ブレ補正OFF時において、補正レンズ2aは中央を保持するように制御される。しかし、重力等の影響により、例えば、図2Bの範囲E3に示す中央近傍で、多少の揺れが発生する。逆に言えば、図2Bの範囲E3内においてのみ、可動であることになるので、制御部8は、補正レンズ2aの可動範囲を図2BのE4に示す略正八角形の範囲に限定する。この結果、補正レンズ位置検出回路5における検出精度を向上させ、結果として、手ブレ補正OFF時の撮影光学系2における光学解像度を向上させることができる。
図7および図8に示すように、制御部8は、(14)において、ホール素子駆動電流Vhi(X)を算出し、その駆動電流でホール素子13を駆動する。ただし、算出したホール素子駆動電流Vhi(X)が所定のリミット値を越える場合、この範囲に値を制限する。また、ホール素子駆動電流Vhi(X)を算出する前のホール素子駆動電流Vhi(X)は、所定のリミット値をすでに超えている場合には、ホール素子駆動電流Vhi(X)を変化させない。
(14)においてホール素子駆動電流Vhi(X)を操作してから、所定時間T0以上経過後の(15)において、制御部8は、オフセット電圧調整信号Vhs(X)を操作し、補正レンズ位置検出回路出力Vho(X)を、所定電圧Vho−L、またはVho−Hに調整する。
なお、Vho−L、またはVho−Hのどちらかに調整するかは、上述した手ブレ補正ON時用の補正レンズ位置調整の(9),(10),(10)’と同様である。また、オフセット電圧調整信号Vhs(X)の操作方法も同様である。
最後にオフセット電圧調整信号Vhs(X)を操作した(16)’から所定時間T2以上経過後の(17)において、制御部8は、補正レンズ位置検出回路5の出力電圧を確認し、「Vho−’」とする。次に、制御部8は、得られた「Vho−’」に基づいて、手ブレ補正OFF時用の補正レンズ位置Kγ’とシフト値Ks’とを算出する。なお、上述した手ブレ補正ON時用の補正レンズ位置調整の(13)で算出した手ブレ補正ON時用の補正レンズ位置Kγに基づいて、手ブレ補正OFF時用の補正レンズ位置Kγ’を算出する。
(17)において手ブレ補正OFF時用の補正レンズ位置Kγ’およびシフト値Ks’の算出を終えると、制御部8は、(18)において、ホール素子駆動電流Vhi(X)およびオフセット電圧調整信号Vhs(X)を、手ブレ補正OFF時用の補正レンズ位置調整前の状態((13)参照)に戻す。なお、ホール素子駆動電流Vhi(X)およびオフセット電圧調整信号Vhs(X)の設定順序はどちらが先でも良いし、また、同時に設定しても良い。
次に、制御部8は、補正レンズ駆動部4を制御し、補正レンズ2aの両軸の駆動を停止する。そして、補正レンズ2aが可動範囲の何れかの端に押し付けられた状態から脱し、以降の行われる動作に支障がないよう、所定時間T3以上経過後に、X軸およびY軸における補正レンズ2aの駆動量を0とし、一連の調整を終了する。
以上説明した調整により、補正レンズ位置検出回路5の出力電圧が飽和せずに、かつ、補正レンズ2aの可動範囲内で、リニアリティを得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮像素子と、被写体像を撮像素子に結像させる撮影光学系と、撮影光学系における光軸のブレを検出するブレ検出部と、ブレ検出部による検出結果に基づいて、撮影光学系に含まれる補正レンズを、撮影光学系の光軸に垂直な平面上で移動させる移動部と、移動部を制御して光学式手ブレ補正を実行するか否かを選択するユーザ指示を受け付ける操作部と、第1の調整方法に基づいて補正レンズに関する調整を行い、第1の調整値を算出するとともに、第1の調整方法よりも補正レンズの位置検出分解能を高く設定する第2の調整方法に基づいて第2の調整値を算出する算出部とを備える。そして、操作部により光学式手ブレ補正の実行が選択された場合には、第1の調整値に基づいて移動部を制御することにより光学式手ブレ補正を実行し、操作部により光学式手ブレ補正の実行が選択されない場合には、第2の調整値に基づいて移動部を制御することにより補正レンズを所定の位置に保持する制御を行う。したがって、光学式手ブレ補正機能を備えたカメラにおいて、光学式手ブレ補正を行わない場合に、補正レンズを電気的に固定する固定部などの特別な構成を備えずに、十分な光学解像度を得ることができる。
また、本実施形態によれば、算出部は、第1の調整方法に基づいて補正レンズに関する調整を行う際には、移動部による補正レンズの可動範囲を第1の範囲に設定し、第2の調整方法に基づいて補正レンズに関する調整を行う際には、移動部による補正レンズの可動範囲を第1の範囲よりも狭い第2の範囲に設定する。そして、第1の調整値に基づいて光学式手ブレ補正を実行する際には、移動部による補正レンズの可動範囲を第1の範囲に設定し、第2の調整値に基づいて補正レンズを所定の位置に保持する制御を行う際には、移動部による補正レンズの可動範囲を第2の範囲に設定する。したがって、正確かつ精細に補正レンズの位置検出を行い、補正レンズを中央に保持する精度を向上させることができる。その結果、高い光学解像度を得ることができる。
また、本実施形態によれば、算出部は、第1の調整方法に基づいて第1の調整値を算出した結果に基づいて、第2の調整方法に基づいて第2の調整値を算出する。したがって、一連の調整を迅速かつ正確に行うことができる。
なお、本実施形態において、ユーザにより手ブレ補正が有効とされている(手ブレ補正ONである)場合に、手ブレ補正が必要か否かを判定する構成としても良い。すなわち、操作部9により手ブレ補正が有効とされている場合に、制御部8は、三脚の使用有無やセンサ6およびセンサ7の出力などに応じて、手ブレ補正が必要か否かを判定する。そして、手ブレ補正が不要であると判定した場合には、ユーザにより手ブレ補正が有効とされていても、第2の調整値に基づいて補正レンズを中央に保持する制御を行う。このような構成とすることにより、手ブレ補正が不要な場合には、第2の調整値に基づいて補正レンズを中央に保持し、十分な光学解像度を得ることができる。
また、本実施形態では、手ブレ補正ON時と手ブレ補正OFF時とで異なる調整値基づく調整を行う例を示したが、手ブレ補正ON時においても、手ブレ補正機能と撮影光学系における光学解像度の兼ね合いにより、複数の調整値を設け、ユーザ操作などにより選択可能な構成としても良い。
また、本実施形態では、本発明の一例として、電子カメラ1を用いて説明を行ったが、レンズ鏡筒部分を交換可能な電子カメラに本発明を適用しても良い。また、手ブレ補正機能を備えた銀塩カメラにも本発明を同様に適用できる。
また、本実施形態では、補正レンズ2aをシフトさせることによって光学式手ブレ補正を行う例を示したが、補正レンズ2aの代わりにCCD3を撮影光学系2の光軸に垂直な平面上でティルトまたはシフトさせることによって光学式手ブレ補正を行う構成においても、本発明を同様に適用することができる。
電子カメラ1の構成を示す図である。 補正レンズ2aの可動範囲を示す図である。 電子カメラ1の電源ON時の全体的な流れを示すフローチャートである。 オフセット電圧調整・ホール素子駆動電流調整のタイミングチャートである。 第1の補正レンズ位置調整方法に基づく第1の調整値の算出時の補正レンズ位置を示す模式図である。 第1の補正レンズ位置調整方法に基づく第1の調整値の算出のタイミングチャートである。 第2の補正レンズ位置調整方法に基づく第2の調整値の算出時の補正レンズ位置を示す模式図である。 第2の補正レンズ位置調整方法に基づく第2の調整値の算出のタイミングチャートである。
符号の説明
1…電子カメラ,2…撮影光学系,2a…補正レンズ,3…CCD,4…補正レンズ駆動部,5…補正レンズ位置検出回路,6・7…センサ,8…制御部,9…操作部,10…可動部,11…位置検出用磁石,12…補正レンズ駆動用磁石,13…ホール素子,14…コイル

Claims (4)

  1. 撮像素子と、
    被写体像を前記撮像素子に結像させる撮影光学系と、
    前記撮影光学系における光軸のブレを検出するブレ検出部と、
    前記ブレ検出部による検出結果に基づいて、前記撮影光学系に含まれる補正レンズを、前記撮影光学系の光軸に垂直な平面上で移動させる移動部と、
    前記補正レンズの位置を検出する位置検出部と、
    前記移動部を制御して光学式手ブレ補正を実行するか否かを選択するユーザ指示を受け付ける操作部と、
    前記移動部を制御することにより前記補正レンズを第1の範囲の−端と+端との間で移動させつつ前記位置検出部により前記補正レンズの位置を検出する第1の調整方法に基づいて前記補正レンズに関する調整を行い、前記位置検出部により検出した前記補正レンズの位置を示す情報に基づいて第1の調整値を算出する第1の算出部と、
    可動範囲を前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲に限定することにより前記補正レンズの位置検出分解能を高く設定し、前記第2の範囲において、前記移動部を制御することにより前記補正レンズを移動させつつ前記位置検出部により前記補正レンズの位置を検出する第2の調整方法に基づいて、前記補正レンズに関する調整を行い、前記位置検出部により検出した前記補正レンズの位置を示す情報に基づいて第2の調整値を算出する第2の算出部と、
    前記操作部により前記光学式手ブレ補正の実行が選択された場合には、前記第1の調整値に基づいて前記移動部を制御することにより光学式手ブレ補正を実行し、前記操作部により前記光学式手ブレ補正の実行が選択されない場合には、前記第2の調整値に基づいて前記移動部を制御することにより前記補正レンズを所定の位置に保持する制御を行う制御部と
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    記制御部は、前記第1の調整値に基づいて前記光学式手ブレ補正を実行する際には、前記移動部による前記補正レンズの可動範囲を前記第1の範囲に設定し、設定した前記第1の範囲内においてのみ前記補正レンズを移動させることにより前記光学式手ブレ補正を実行し、前記第2の調整値に基づいて前記補正レンズを所定の位置に保持する制御を行う際には、前記移動部による前記補正レンズの可動範囲を前記第2の範囲に設定し、設定した前記第2の範囲内においてのみ前記補正レンズを移動させることにより前記補正レンズを所定の位置に保持する制御を行う
    ことを特徴とするカメラ。
  3. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記第2の算出部は、前記第1の調整方法に基づいて算出した前記第1の調整値と、前記第2の調整方法において前記位置検出部により検出した前記補正レンズの位置を示す情報とに基づいて前記第2の調整値を算出する
    ことを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記第1の算出部により前記第1の調整値が算出されるとともに、前記第2の算出部により前記第2の調整値が算出された後に、前記操作部により前記光学式手ブレ補正の実行が選択された場合に、前記光学式手ブレ補正が必要か否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記判定部により前記光学式手ブレ補正が不要であると判定した場合には、前記操作部により前記光学式手ブレ補正の実行が選択されていても、前記第2の調整値に基づいて前記補正レンズを所定の位置に保持する制御を行う
    ことを特徴とするカメラ。
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