JP2010150692A - ポリウレタン付繊維シート状物の製造方法 - Google Patents
ポリウレタン付繊維シート状物の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】繊維基材にポリウレタン液を付与する工程を含み、当該ポリウレタン液がラジカル反応開始剤を含有する水分散型ポリウレタン液であることを特徴とするポリウレタン付繊維シート状物の製造方法。
【選択図】なし
Description
また、染色と同浴または染色後に、シリコーン等の柔軟剤、帯電防止剤、撥水剤、難燃剤、耐光剤等を用いた仕上げ剤処理を施すことも好ましい。
(1)平均繊維直径
不織布、またはシート状物表面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を倍率2000倍で撮影し、円形または円形に近い楕円形の繊維をランダムに100本選び、繊維直径を測定して平均値を計算することで算出した。
なお、不織布を構成する極細繊維が異形断面の場合は、異形断面の外周円直径を繊維直径として算出する。また、円形断面と異形断面が混合している場合、繊維直径が大きく異なるものが混合している場合等は、それぞれが同数程度となるように100本を選び、算出する。
ポリウレタンの固形分を20%に調製したポリウレタン液20gを、内径12mmの試験管に添加して、温度計を差し込んだ後、試験管を封止し、95℃の温水浴に浸漬し、温度を上げて調製液が流動性を失った温度を感熱ゲル化温度として測定した。
ポリウレタンの固形分を20%に調製したポリウレタン液20gを入れて封をした内径12mmの試験管を、95℃の温水に3分間浸漬して凝固させたのち、室温に戻し、10分後、30分後、一日後の流動性を目視にて確認した。
シート状物の表面品位は目視と官能評価にて下記のように評価した。
○:立毛長・繊維の分散状態共に良好である。
△:立毛長は良好であるが、繊維の分散は不良である。または、繊維は分散しているが、立毛長が短すぎる。
×:立毛がほとんど無く不良である。
JIS L1096:1999 8.19.1記載のA法(45°カンチレバー法)に基づき、タテ方向とヨコ方向へそれぞれ2×15cmの試験片を5枚作成し45℃の斜面を有する水平台へ置き、試験片を滑らせて試験片の一端の中央点が斜面と接したときのスケールを読み、5枚の平均値を求めた。
水性ポリウレタン樹脂としてポリオキシエチレン鎖含有ポリカーボネート系ポリウレタン液(三井化学ポリウレタン社製“タケラック”XW−76−JE111N 「水性ポリウレタン樹脂1」と呼ぶ。)の固形分100質量部に対して、ラジカル反応開始剤として過硫酸アンモニウム2質量部を加え、水によって全体を固形分20質量%に調製し、これをポリウレタン液Aとした。この調製液の感熱ゲル化温度は70℃であった。また、凝固安定性の評価試験においては、室温に戻したところ10分後、30分後、一日後も流動性は回復せずに、凝固性を保ったままで良好であった。
水性ポリウレタン樹脂としてポリオキシエチレン鎖含有ポリエステル系ポリウレタン液(三井化学ポリウレタン社製“タケラック”XW−76−JE201N 「水性ポリウレタン樹脂2」と呼ぶ。)の固形分100質量部に対して、ラジカル反応開始剤として過硫酸アンモニウム2質量部を加え、水によって全体を固形分20質量%に調製し、これをポリウレタン液Bとした。この調製液の感熱ゲル化温度は73℃であった。また、凝固安定性の評価試験においては、室温に戻したところ10分後、30分後、一日後も流動性は回復せずに、凝固性を保ったままで良好であった。
水性ポリウレタン樹脂1の固形分100質量部に対して、ラジカル反応開始剤として過硫酸ナトリウム1質量部を加え、水によって全体を固形分20質量%に調製し、これをポリウレタン液Cとした。この調製液の感熱ゲル化温度は68℃であった。また、凝固安定性の評価試験においては、室温に戻したところ10分後、30分後、一日後も流動性は回復せずに、凝固性を保ったままで良好であった。
水性ポリウレタン樹脂1の固形分100質量部に対して、ラジカル反応開始剤として過硫酸カリウム1質量部を加え、水によって全体を固形分20質量%に調製し、これをポリウレタン液Dとした。この調製液の感熱ゲル化温度は74℃であった。また、凝固安定性の評価試験においては、室温に戻したところ10分後、30分後、一日後も流動性は回復せずに、凝固性を保ったままで良好であった。
水性ポリウレタン樹脂1の固形分100質量部に対して、ラジカル反応開始剤としてポリオキシエチレンセグメント含有アゾ系ラジカル反応開始剤(和光純薬社製“VPE−0601”)2質量部を加え、水によって全体を固形分20質量%に調製し、これをポリウレタン液Eとした。この調製液の感熱ゲル化温度は68℃であった。また、凝固安定性の評価試験においては、室温に戻したところ10分後、30分後、一日後も流動性は回復せずに、凝固性を保ったままで良好であった。
水性ポリウレタン樹脂1の固形分を20質量%に調製し、これをポリウレタン液Fとした。この調製液の感熱ゲル化温度は74℃であった。また、凝固安定性の評価試験においては、室温に戻したところ10分後ではやや流動性があり、30分後、一日後では液状になって不良であった。
水性ポリウレタン樹脂1の固形分100質量部に対して、無機塩として硫酸ナトリウム5質量部を加え、水によって全体を固形分20質量%に調製し、これをポリウレタン液Gとした。この調製液の感熱ゲル化温度は66℃であった。また、凝固安定性の評価試験においては、室温に戻したところ10分後は流動性はなかったが、30分後にはやや流動性が見られ、一日後では液状になって不良であった。
水性ポリウレタン樹脂1の固形分100質量部に対して、無機塩として塩化カルシウム5質量部を加え、水によって全体を固形分20質量%に調製し、これをポリウレタン液Hとした。この調製液の感熱ゲル化温度は65℃であった。また、凝固安定性の評価試験においては、室温に戻したところ10分後は流動性はなかったが、30分後にはやや流動性が見られ、一日後では液状になって凝固安定性は不良であった。
上記ポリウレタン液A(水性ポリウレタン樹脂と過硫酸アンモニウム含有)と上記ポリウレタン液F(水性ポリウレタン樹脂のみ)をそれぞれ内径12mmの試験管の試験管に20g入れ、封をし、95℃の温水に3分浸漬して凝固させた後、遠心分離により凝固物と水層を分離した。この水層部分をLC−MSにより分析した結果、ポリウレタン液Aからはポリウレタン樹脂分に対して1.0質量%のポリオキシエチレン鎖由来のフラグメント成分を、ポリウレタン液Fからはポリウレタン樹脂分に対して0.3質量%のポリオキシエチレン鎖由来のフラグメントを検出した。
海成分として5−スルホイソフタル酸ナトリウムを8mol%共重合したポリエチレンテレフタレート、島成分としてポリエチレンテレフタレートを用い、海成分45質量%、島成分55質量%部の複合比率にて、島数36島/1フィラメント、平均繊維直径17μmの海島型複合繊維を得て、繊維長51mmにカットしてステープルとし、カード、クロスラッパーを通してウェブを形成し、ニードルパンチ処理により、不織布とした。
得られたシート状物の外観品位、風合いは良好であった。
ポリウレタン液をそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様の処理を行い、シート状物を得た。
Claims (4)
- 繊維基材にポリウレタン液を付与する工程を含み、当該ポリウレタン液がラジカル反応開始剤を含有する水分散型ポリウレタン液であることを特徴とするポリウレタン付繊維シート状物の製造方法。
- 前記水分散型ポリウレタンがノニオン系自己乳化型ポリウレタンである請求項1に記載のポリウレタン付繊維シート状物の製造方法。
- 前記繊維基材が極細繊維発現型繊維または極細繊維からなる請求項1または2に記載のポリウレタン付繊維シート状物の製造方法。
- 前記極細繊維発現型繊維が海島型複合繊維である請求項3に記載のポリウレタン付繊維シート状物の製造方法。
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