JP2010149597A - 遮熱板の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮熱板自身の歩留りを向上させ、遮熱板を容易に取り付けることができる安価な遮熱板の取付構造を提供する。
【解決手段】ステアリングギヤボックス14の筒状のピニオン軸収容部16の開口を覆い且つピニオン軸を突出させる環状のダストカバー17に対して、周辺部品から熱が伝達されるのを抑制する遮熱板23を備える。遮熱板23の嵌合片32をピニオン軸収容部16の被嵌合溝33に嵌合させる嵌合構造を用い、従来、遮熱板の取り付けのために2本用いていたボルトを、単一のボルト35に削減する。
【選択図】図4

Description

本発明は遮熱板の取付構造に関するものである。
ラックアンドピニオン式のステアリングギヤを収容するステアリングギヤボックスは、ラック軸が挿通された筒状のラック軸収容部と、ラック軸収容部から交差状に分岐し、ピニオン軸が挿通された筒状のピニオン軸収容部とを備えている。
車両では、ステアリングギヤボックスの下方に、例えばエギゾーストパイプ等の高温になる周辺部品がある。ラック軸収容部の周囲にワイヤーハーネスを取り付けるカプラーが、上記周辺部品からの熱影響を受けないように、ステアリングギヤボックスと周辺部品との間に遮熱板を設置することが提案されている(例えば特許文献1,2を参照)。
この遮熱板を貫通するボルトを、ラック軸収容部の突出部に形成されたボルト孔に、ねじ込むことにより、遮熱板がラック軸収容部に固定されている。
特開2008−184138号公報 特開2008−213957号公報
一方、ステアリングギヤボックスのピニオン軸収容部の開口からは、ピニオン軸が突出している。そのピニオン軸は、ダッシュボードのコラムホールを挿通して乗員室内に延びている。通例、上端がコラムホールに係合されたブーツ状のコラムホールカバー(ファイヤウォールシール)の下端をピニオン軸収容部の上端に被せることにより、ピニオン軸側からピニオン軸収容部内への泥水侵入を防止している。そのコラムホールカバーには、ゴムが用いられることが一般的であるが、そのゴムは熱影響で劣化し易い。
そこで、高温となる周辺部品とコラムホールカバーとの間に遮熱板を設置する場合がある。
一方、ピニオン軸収容部の周辺には、車体側部品が近接している場合が多く、このため、通例、遮熱板からラック軸収容部まで延びる複数の延設脚を設け、それら複数の延設脚をラック軸収容部にそれぞれボルトを用いてねじ止めすることにより、遮熱板をステアリングギヤボックスに固定している。
したがって、遮熱板の取付のときに、複数のボルトのねじ締め作業が必要であり、遮熱板の取付に手間がかかる。
また、複数のボルトを用いるので、部品コストおよび組立コストが高い。また、ステアリングギヤボックスに、複数のボルトにそれぞれ対応するボルト孔を加工する必要があり、加工コストが高い。したがって、製造コストが高くなる。
また、ボルト座としてのボスを複数、ラック軸収容部に突出形成する必要があり、したがって、スアリングギヤボックスの材料の使用量が多くなる。この点からも製造コストが高い。
そこで、本発明の目的は、遮熱板自身の歩留りを向上させ、遮熱板を容易に取り付けることができる安価な遮熱板の取付構造を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、ステアリングギヤボックス(14)に、上記ステアリングギヤボックスの周辺に配置される周辺部品(H1)から熱が伝達されるのを抑制する遮熱板(23;23A)が取り付けられる遮熱板の取付構造(50;50A)であって、上記ステアリングギヤボックスは、ラック軸を収容する筒状のラック軸収容部(15)と、上記ラック軸収容部から交差状に分岐する筒状のピニオン軸収容部(16)と、を有し、上記遮熱板は、一対の嵌合片(32;32A)を有し、上記一対の嵌合片は、上記ピニオン軸収容部に設けられた被嵌合部(33,34)に嵌合し、上記ピニオン軸収容部の軸方向(V1)とは直交する挟持方向(Z1)に上記ピニオン軸収容部を弾力的に挟持していることを特徴とする。
本発明では、遮熱板の一対の嵌合片をピニオン軸収容部の被嵌合部に嵌合させる嵌合構造を用い、しかも、一対の嵌合片によってピニオン軸収容部を弾力的に挟持するので、ピニオン軸収容部によって、遮熱板を安定して保持することができる。したがって、従来、遮熱板の取り付けのために用いていたボルトの数を削減したり、ボルトを廃止したりすることが可能となる。したがって、遮熱板の取り付けのときの作業工数を削減することができ、遮熱板の取付が容易になる。
また、従来の遮熱板では、ラック軸収容部まで延びる複数の延設脚を設ける必要があったが、本発明では、遮熱板に従来のような延設脚を設ける必要がないので、遮熱板自体の形状が簡素化される結果、遮熱板を製造するときの歩留りが向上する。また、遮熱板の成形に必要な、例えば金属板の量も少なくて済む。したがって、製造コストを安くすることができる。
また、ボルトの削減等による部品コストの削減に加えて、ボルト座の加工コストを削減できるので、この点からも製造コストを安くすることができる。また、ボルト座の数を削減したり、ボルト座を廃止したりできるので、ステアリングギヤボックスの材料費を削減することができ、この点からも製造コストを安くすることができる。
また、上記嵌合片および被嵌合部は、上記遮熱板をピニオン軸収容部に取り付けるときの上記遮熱板の取付方向(Y1)に沿って延びている場合がある(請求項2)。この場合、遮熱板をピニオン軸収容部に取り付けるときに、その遮熱板の取付方向に沿って嵌合片をピニオン軸収容部の被嵌合部に容易に嵌合させることができるので、遮熱板の取付が容易である。しかも、上記取付方向に沿って被嵌合部に嵌合した嵌合片は、被嵌合部によって、上記取付方向とは直交する方向への変位を規制されるので、ピニオン軸収容部によって、遮熱板が、安定して保持される。
また、上記一対の嵌合片のそれぞれに、上記挟持方向に突出する抜け止め突起(40)が設けられており、上記抜け止め突起は、上記嵌合片が上記ピニオン軸収容部から上記取付方向とは反対の離脱方向(Y2)に離脱することを防止する場合がある(請求項3)。この場合、一対の嵌合片に設けた抜け止め突起によって、ピニオン軸収容部からの遮熱板の離脱を防止できるとともに、遮熱板のぐらつきを防止でき、遮熱板の取付状態が安定する。また、遮熱板を取り付けるためのボルトを廃止することも可能となる。
また、上記取付部を貫通して上記ピニオン軸収容部にねじ込まれ、上記遮熱板を上記ピニオン軸収容部に固定する単一のボルト(35)を備える場合がある(請求項4)。この場合、ピニオン軸収容部に遮熱板を確実に固定でき、ピニオン軸収容部によって遮熱板を安定して保持することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の好ましい実施の形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の遮熱板の取付構造を含む車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラック軸8とを有している。
ステアリングシャフト3は、車体9にブラケット10を介して固定されたステアリングコラム11によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ピニオン軸7およびラック軸8によりラックアンドピニオン機構からなるステアリングギヤ12が構成されている。ピニオン軸7のピニオン7aは、車体9にブラケット13を介して固定されたステアリングギヤボックス14内で、ラック軸8と噛み合わされている。
ステアリングギヤボックス14は、ラック軸8が挿通された筒状のラック軸収容部15と、ラック軸収容部15から交差状に分岐し、ピニオン軸7が挿通された筒状のピニオン軸収容部16とを単一の材料(例えばアミニウム合金)で一体に形成して構成されている。
ピニオン軸収容部16の上端を閉塞する例えばゴム製のダストカバー17が設けられている。ピニオン軸7の一部は、ダストカバー17を貫通してダストカバー17の上方へ突出し、さらに、車両のエンジン室18と乗員室19とを仕切るダッシュボード20に設けられたコラムホール21を挿通して、乗員室19内に延び、上記中間軸5に自在継手6を介して連結されている。コラムホール21は、例えばゴム製のコラムホールカバー22によって覆われており、そのコラムホールカバー22をピニオン軸7が貫通している。
また、ピニオン軸収容部16の上部には、高温となる周辺部品H1から、ダストカバー17やコラムホールカバー22への熱伝達を遮断する、例えば板金により形成された遮熱板23が取り付けられている。
図2を参照して、ラック軸8は、車両の左右方向に沿う軸方向X1に延び、ラック軸収容部15内に図示しない複数の軸受を介して直線往復動可能に支持されている。ラック軸8の両端部は、ラック軸収容部15の両側へ突出し、各端部には、それぞれタイロッド24が結合されている。各タイロッド24は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪25に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン7aおよびラック8aによって、自動車の左右方向に沿ってのラック軸8の直線運動に変換される。これにより、転舵輪25の転舵が達成される。
コラムホールカバー22は下向きに凸の形状をなしている。コラムホールカバー22の底22aには、ピニオン軸7を挿通させる挿通孔26が形成されている。その挿通孔26には、ピニオン軸7が回転に伴って滑り接触する環状のシール部(図示せず。例えばシールリップ)が設けられている。
図3を参照して、ピニオン軸収容部16の上端には開口27が形成されており、その開口27を覆うようにして、上記ダストカバー17が、ピニオン軸収容部16の上端に取り付けられている。ダストカバー17の内奥側において、ピニオン軸収容部16の内周には、当該内周とピニオン軸7の外周との間を封止するための、例えばゴム製で環状のダストシール60が保持されている。ダストカバー17は、ピニオン軸収容部16の開口27の縁部との間にラビリンス隙間を形成する外周シール部28と、ピニオン軸7の外周に嵌合する内周シール部29とを有している。ダストカバー17は、ピニオン軸7と同行回転する。
図2、図4および図5に示すように、遮熱板23は、主にダストカバー17を所定の角度範囲で取り囲む樋状をなすカバー30と、カバー30の下端に延設され、ピニオン軸収容部16の概ね周方向に長手に延び、ピニオン軸収容部16の周囲を所定(例えば半周程度)の範囲で取り囲む取付部31とを有している。
図2に示すように、ダストカバー17の外径よりもコラムホールカバー22の外径が大きい関係上、図4および図6に示すように、カバー30は、上方に向かうにしたがって次第に拡がってラッパ状を呈している。カバー30は、比較的浅い角度で複数段に折り曲げられた多角形形状をなしていてもよいし、湾曲状をなしていてもよい。取付部31は、図5および図6に示すように、較的浅い角度で複数段に折り曲げられた多角形形状をなしていてもよいし、湾曲状をなしていてもよい。
図6を参照して、取付部31の長手方向の一対の端部311,312のそれぞれには、嵌合部としての嵌合片32が設けられている。各端部311,312の嵌合片32は、図4および図7に示すように、ピニオン軸収容部16の外周16aに設けられた対応する被嵌合部としての被嵌合溝33,34に、それぞれ嵌合している。
また、図2、図4および図5に示すように、取付部31を貫通する単一のボルト35が、取付部31を、ピニオン軸収容部16に設けられたボス36に固定している。具体的には、図8に示すように、ボルト35が、遮熱板23のボルト挿通孔45(図6も参照)を挿通して、ボス36のボルト孔37にねじ込まれている。図8に示すように、ボルト35の頭部38とボス36の端面39との間に、取付部31が挟み込まれて、取付部31がピニオン軸収容部16に固定されている。嵌合片32を有する遮熱板23とボルト35とで、遮熱板の取付構造50が構成されている。
図9に示すように、遮熱板23は、取付方向Y1に沿って、ピニオン軸収容部16に取り付けられるようになっている。各嵌合片32および被嵌合溝33,34(図9では一方の被嵌合溝33のみを示してある。)は、ピニオン軸収容部16への遮熱板23の取付方向Y1に概ね沿って延びている。
実際には、図6に示すように、自由状態の一対の嵌合片32は、その先端に向かうほど互いの距離が近づくようにされており、図7に示すように、ピニオン軸収容部16に装着されたときに、一対の嵌合片32が取付方向Y1(図7おいては示されていないが、図7において紙面と直交する方向)に沿うことになる。このように、遮熱板23がピニオン軸収容部16に取付られた状態で、取付部31の一対の嵌合片32が、ピニオン軸収容部16を取付方向Y1とは直交する挟持方向Z1に弾力的に挟持している。上記挟持方向Z1は、ピニオン軸収容部16の軸方向V1とも直交している。
図7に示すように、各被嵌合溝33,34は、ピニオン軸収容部16の外周16aに形成された一対の突起41,42の間に区画されている。各嵌合片32は、対応する被嵌合溝33,34の内壁面43(突起41,42の互いの対向面に相当)に係合している。すなわち、図7および図9に示すように、各被嵌合溝33,34は、対応する嵌合片32が取付方向Y1とは直交する方向W1に移動することを規制するように、対応する嵌合片32に嵌合している。
遮熱板23は、各嵌合片32および対応する被嵌合溝33,34の嵌合と、一対の嵌合片32によるピニオン軸収容部16の挟持とによって、ピニオン軸収容部16に十分な保持力で保持され、さらに、上記ボルト35を用いて、遮熱板23が、ピニオン軸収容部16に確実に固定されている。
一方、図5や図8に示すように、遮熱板23は、ボス36の端面39に当接する部分と各嵌合片32のみで、ピニオン軸収容部16に接触しており、上記当接する部分および嵌合片32を除く、遮熱板23の残りの部分は、ピニオン軸収容部16から隙間S1を隔てて配置されている。これにより、遮熱板23とピニオン軸収容部16との間の伝熱面積を少なくして、遮熱板23からピニオン軸収容部16への熱伝達を抑制している。
本実施の形態によれば、遮熱板23の各嵌合片32をピニオン軸収容部16の対応する被嵌合溝33,34に嵌合させる嵌合構造を用い、しかも、一対の嵌合片32によってピニオン軸収容部16を弾力的に挟持するので、ピニオン軸収容部16によって遮熱板23を安定して保持することができ、しかも、従来、遮熱板の取り付けのために複数用いていたボルトを、単一のボルト35に削減することができる。
嵌合片32および被嵌合溝33,34の嵌合と、一対の嵌合片32間によるピニオン軸収容部16の挟持とによって、遮熱板23がピニオン軸収容部16に十分な保持力で保持されているので、上記ボルト35を廃止することも可能である。このようにボルトの数を削減したり、ボルトを廃止したりすることができるので、遮熱板23の取り付けのときの作業工数を削減することができ、遮熱板23の取付が容易になる。
また、従来の遮熱板では、ラック軸収容部まで延びる複数の延設脚を設ける必要があったが、本実施の形態では、遮熱板23に従来のような延設脚を設ける必要がないので、遮熱板23自体の形状が簡素化される結果、遮熱板23を製造するときの歩留りが向上する。また、遮熱板23の成形に必要な金属板の量も少なくて済む。したがって、製造コストを安くすることができる。
また、ボルト35の削減等による部品コストの削減に加えて、ボルト座の加工コストを削減できるので、この点からも製造コストを安くすることができる。また、ボルト座の数を削減したり、ボルト座を廃止したりできるので、ステアリングギヤボックス14の材料費を削減することができ、この点からも製造コストを安くすることができる。
また、嵌合片32および被嵌合溝33,34が、ピニオン軸収容部16への遮熱板23の取付方向Y1に沿って延びているので、遮熱板23をピニオン軸収容部16に取り付けるときに、その遮熱板23の取付方向Y1に沿って各嵌合片32をピニオン軸収容部16の対応する被嵌合溝33,34に容易に嵌合させることができる。したがって、遮熱板23の取付が容易である。
しかも、取付方向Y1に沿って被嵌合溝33,34にそれぞれ嵌合した嵌合片32は、被嵌合溝33,34によって変位を規制されるので、ピニオン軸収容部16によって、遮熱板23を、安定して保持することができる。
また、取付部31の一対の端部311,312の嵌合片32によって、取付方向Y1とは直交する挟持方向Z1にピニオン軸収容部16を弾力的に挟持しているので、ピニオン軸収容部16によって、遮熱板23が、より安定して保持される。
特に、各嵌合片32が、対応する被嵌合溝33,34の内壁面43に係合し、これにより、被嵌合溝33,34によって、対応する嵌合片32が、取付方向Y1および挟持方向Z1の双方と直交する方向W1に移動することを規制しているので、遮熱板23のぐらつきをより確実に抑制することができる。しかも、取付部31をピニオン軸収容部16にボルト36によって固定しているので、一層確実に遮熱板23のぐらつきをを抑えることができる。
次いで、図10〜図13は本発明の別の実施の形態を示している。図10〜図13の構成要素において、図1〜図9の構成要素と同一の構成要素には、同じ参照符号を付してある。図10を参照して、本実施の形態の遮熱板の取付構造50Aが図2の実施の形態の遮熱板の取付構造50と主に異なるのは、遮熱板固定用のボルトを廃止した点と、遮熱板23Aが遮熱板23A自身によってピニオン軸収容部16に保持されるようにした点にある。すなわち、ボルトを廃止した本実施の形態では、図10および図11に示すように、遮熱板23Aの取付部31Aには、ボルト挿通孔が設けられていない。
図11および図12に示すように、取付部31Aの一対の嵌合片32Aのそれぞれには、内向きに突出する抜け止め突起40が設けられている。したがって、図13に示すように、遮熱板23Aがピニオン軸収容部16に取付られた状態で、各嵌合片32Aに設けられた抜け止め突起40は、ピニオン軸収容部16に対して取付方向Y1とは反対側へ回り込んでピニオン軸収容部16に弾力的に係合しており、その結果、抜け止め突起40は、各嵌合片32Aがピニオン軸収容部16から取付方向Y1とは反対の離脱方向Y2に離脱することを防止している。
また、一対の嵌合片32Aに設けられた抜け止め突起40によって、ピニオン軸収容部16からの遮熱板23Aの離脱を防止できるとともに、遮熱板23Aのぐらつきを防止でき、遮熱板23Aの取付状態が安定する。これにより、遮熱板23Aを取り付けるためのボルトを廃止が実質的に可能となる。
ボルトの削減、ボルト座加工の削減等を通じて部品コスト、組立コストを格段に低減し、製造コストを格段に安くすることができ、また、組立て作業性を格段に向上することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば、遮熱板は、ピニオン軸の軸線を含む所定の平面に関して対称な形状に形成してもよい。この場合、当該遮熱板を、左ハンドルの場合のステアリングギヤボックス用としても、右ハンドルの場合のステアリングギヤボックス用としても利用することができる。したがって、部品の共通化による量産効果を通じて、製造コストを安くすることができる。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
本発明の一実施の形態の遮熱板の取付構造が適用された車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 車両用操舵装置の要部の模式的側面図である。 遮熱板の取付構造の概略断面図である。 車両用操舵装置の要部の斜視図である。 車両用操舵装置の要部の斜め下方からの斜視図である。 遮熱板の斜視図である。 遮熱板の取付構造の模式的側面図である。 遮熱板の取付構造の要部の断面図である。 ステアリングギヤボックスおよび遮熱板の模式的分解図である。 本発明の別の実施の形態の遮熱板の取付構造が適用された車両用操舵装置の要部の模式的側面図である。 図10の実施の形態の遮熱板の斜視図である。 図10の実施の形態の遮熱板の平面図である。 図10の実施の形態の遮熱板の取付構造の模式的平面図である。
符号の説明
1…車両用操舵装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、5…中間軸、7…ピニオン軸、7a…ピニオン、8…ラック軸、8a…ラック、12…ステアリングギヤ、14…ステアリングギヤボックス、15…ラック軸収容部、16…ピニオン軸収容部、17…ダストカバー、20…ダッシュボード、21…コラムホール、22…コラムホールカバー、23,23A…遮熱板、25…転舵輪、30…カバー、31,31A…取付部、32,32A…嵌合片、33,34…被嵌合溝(被嵌合部)、35…ボルト、36…ボス、37…ボルト孔、40…抜け止め突起、41,42…突起、43…内壁面、50,50A…遮熱板の取付構造、V1…ピニオン軸収容部の軸方向、Y1…取付方向、Y2…離脱方向、Z1…挟持方向

Claims (4)

  1. ステアリングギヤボックスに、上記ステアリングギヤボックスの周辺に配置される周辺部品から熱が伝達されるのを抑制する遮熱板が取り付けられる遮熱板の取付構造であって、
    上記ステアリングギヤボックスは、ラック軸を収容する筒状のラック軸収容部と、上記ラック軸収容部から交差状に分岐する筒状のピニオン軸収容部と、を有し、
    上記遮熱板は、一対の嵌合片を有し、
    上記一対の嵌合片は、上記ピニオン軸収容部に設けられた被嵌合部に嵌合し、上記ピニオン軸収容部の軸方向とは直交する挟持方向に上記ピニオン軸収容部を弾力的に挟持していることを特徴とする遮熱板の取付構造。
  2. 請求項1において、上記嵌合片および被嵌合部は、上記遮熱板をピニオン軸収容部に取り付けるときの上記遮熱板の取付方向に沿って延びていることを特徴とする遮熱板の取付構造。
  3. 請求項2において、上記一対の嵌合片のそれぞれに、上記挟持方向に突出する抜け止め突起が設けられており、
    上記抜け止め突起は、上記嵌合片が上記ピニオン軸収容部から上記取付方向とは反対の離脱方向に離脱することを防止することを特徴とする遮熱板の取付構造。
  4. 請求項2または3において、上記取付部を貫通して上記ピニオン軸収容部にねじ込まれ、上記遮熱板を上記ピニオン軸収容部に固定する単一のボルトを備えることを特徴とする遮熱板の取付構造。
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