JP2002029427A - ステアリングジョイントカバー - Google Patents
ステアリングジョイントカバーInfo
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Abstract
け)を省力的でしかも簡単にする。 【解決手段】 ステアリングロッド7とステアリング装
置1の入力部材3とのジョイント部を覆う弾性材からな
るステアリングジョイントカバー10において、入力部
材を突出させて収容する入力部ハウジング2の端部を球
面に形成するとともに、ステアリングジョイントカバー
の端部を球面に形成して入力部ハウジングに対して圧接
し、両端部を密着させたことを特徴とするステアリング
ジョイントカバー。
Description
ドとステアリング装置の入力部材とのジョイント部を覆
うステアリングジョイントカバーに関するものである。
ッド(以下、ロッド)はステアリングコラム(以下、コ
ラム)中を延ばされてステアリング装置の入力部材とジ
ョイントされているが、このジョイント部は防塵、防
水、防音等の目的でステアリングジョイントカバー(以
下、カバー)で覆われている。このステアリング装置は
エンジンルームの下方に設置されており、その入力部材
(軸)は入力部ハウジング(以下、ハウジング)からダ
ッシュパネルに向けて突出しており、コラムと共に延ば
されたロッドはダッシュパネルを突き抜けて入力軸と連
結されている。
ネルとハウジングとに止め付けられているが、この場合
でも、その固定は強固でなければならない。ダッシュパ
ネル側ではビス等を用いて強固に固定できるが、一般に
円筒形をしているハウジング側では適当な固定手段が見
当たらない。又、振動や揺れ等によってロッドと入力軸
とは相対的に位置を変えることもあるから、カバーはこ
れにも対応できるものでなければならない。
では、弾性材のカバーの内周に剛体のスライドカバーを
設け、スライドカバーの端をハウジングに係止するとと
もに、他端をカバーに重合させる構造をとっている。一
方、図4は別の従来例を示す要部の断面図であるが、ダ
ッシュパネルに一端を止着されたカバーAの他端はハウ
ジングBの外周に形成された溝Cに嵌め込まれており、
このカバーAをゴム等の弾性材で構成し、他端の嵌合部
Dの周囲は蛇腹部Eに形成して可撓性を持たせている。
と、組立に非常に難儀をする。即ち、組立時には、ハウ
ジングとカバーとは必ずしも芯が合っておらず、しか
も、芯ずれの程度はまちまちである。従って、スライド
カバーをハウジングに係止するにしても、カバーAの端
をハウジングBの溝Cに嵌入するにしても、いずれも相
手方に狙いをつけなければならないから、人間の目を必
要とし、しかも、相当な力を必要とする。このため、こ
の工程に非常に大きな工数を要し、コスト低減を妨げて
いた。本発明は、このような課題を解決するものであ
り、このカバーの組立を省力的で簡単にできるようにし
たものである。
は、ステアリングロッドとステアリング装置の入力部材
とのジョイント部を覆う弾性材からなるステアリングジ
ョイントカバーにおいて、入力部材を突出させて収容す
る入力部ハウジングの端部を球面に形成するとともに、
ステアリングジョイントカバーの端部を球面に形成して
入力部ハウジングに対して圧接し、両端部を密着させた
ことを特徴とするステアリングジョイントカバーを提供
する。
をハウジングに押圧(圧接)して行うものであるから、
係止や嵌合と違って相手方に狙いをつける必要もない
し、力も要らない。又、両者の接触面同士は球面である
から、互いに調芯作用があり、少々の芯ずれに対しては
これを是正する作用があるとともに、このとき、カバー
を十分に撓ませて圧接しておくことで、両者の相対的位
置が変わっても、あたかもボールジョイントのような働
きをしてシール効果を損なわない。
との間に蛇腹部を設けておけば、可撓性が更に高まって
十分な圧接効果を奏することができるし、カバーの端部
にリップを形成しておけば、シール作用が一層増して防
塵、防水効果が高まる。又、カバーに脂肪酸アミド等の
滑性剤を混入しておけば、ハウジングに対して調芯し易
くなる。
を参照して説明する。図1は本発明に係るカバーの一例
を示すジョイント部分の要部断面図、図2は断面図、図
3はカバーの正面図であるが、ステアリング装置(図示
省略)1は、エンジンルームの下方に設けられるもので
あり、その入力側にはハウジング2とこれから突出する
入力部材(軸)3を有している。従って、ハウジング2
も入力軸3に対応して通常は円筒形をしている。入力軸
3にはジョイント軸4がキー(又はスプライン)5を介
して摺動可能に固嵌されており、このジョイント軸4は
室内側との隔壁であるダッシュパネル6の近くまで上延
されている。
略)にはロッド7が連結されており、このロッド7はコ
ラム8に収容されて下延し、ダッシュパネル6を突き抜
けた辺りでジョイント軸4と自在継手9を介して結合さ
れている。これにより、操縦ハンドルの回転動作はロッ
ド7を経て入力軸3に伝わり、ステアリング装置1に所
要の操向動作をさせることになる。尚、最近の自動車で
は、多くの場合、ステアリングにパワーステアリング方
式が採用されており、例えば、ハイドロ式のパワーステ
アリング装置では、入力軸3はそのサーボ機構を構成す
るロータリ式方向切換弁の入力軸となっている(メカ式
のものでも入力軸である点は同じ)。
ョイント軸4及びロッド7の周囲はカバー10で覆われ
る。具体的には、ハウジング2とコラム8とにかけてダ
ッシュパネル6を挟んでカバー10を渡し掛けている。
本例では、このカバー10は、ダッシュパネル6の前後
で外カバー10と内カバー11とに分断されているが、
本発明で問題とするのはこの外カバー10のことである
(以下、単にカバーという)。このカバー10は、開放
端周囲にフランジ12を有しており、このフランジ12
に形成された取付孔13にビス等(図示省略)を通して
ダッシュパネル6に止め付けられるが、下端は、以下の
構造でハウジング2に連係される。
成し、カバー10のこちら側の端部10aもこの球面に
対応した球面に形成し、両者を互いに圧接して密着させ
るのである。この場合、カバー10は、ゴム等の弾性材
で構成され、その本体部14はハウジング2よりも太径
にして途中を薄い蛇腹部15に形成して厚肉の端部10
aへと縮径している。この蛇腹部15を設けるのは、弾
性作用を高めてより強くハウジング2の端部2aに圧接
するためであり、端部10aを厚肉にしたのはハウジン
グ2の端部2aに対して所定の接触面を確保するためで
ある。尚、本例では、カバー10の端部10aの接触面
には、周方向に何条かのリップ16を形成してシール効
果を高めている。
と、このカバー10は、ステアリング装置1を車体に組
み付ける前にその上端をダッシュパネル6に止着してお
けばよい。そうしておくと、ステアリング装置1が組み
付けられると、カバー10の端部10aは必然的にハウ
ジング2の端部2aに所定の圧接力をもって球面接触す
ることになる。この間、相手方に狙いをつけることもな
いし、係止又は嵌合する操作も必要ない。又、ハウジン
グ2とカバー10との芯が少々ずれている間でも自動的
に調芯して密着状態を確保する。加えて、このとき、カ
バー10に脂肪酸アミドを始めとする滑性剤を混入して
おけば(脂肪酸アミドの場合は原料ゴムに対して0.5
〜30重量%程度)、潤滑性が高まってより調芯し易く
なる。更に、組付け後の走行時において、振動や揺れで
ハウジング2の相対位置が変わっても、あたかもボール
ジョイントのような作用をしてこの弾性接触と球面接触
とによる密着状態は維持されるから、カバー効果を喪失
することはない。
ングとの組付けは、単に両者を正規に組み立てれば自動
的にできることになる。従って、特別の組立工程は必要
としないから、人数と時間の削減が可能になってコスト
ダウンを図ることができる。
バーのジョイント部分の要部断面図である。
バーのジョイント部分の断面図である。
バーの正面図である。
バーのジョイント部分の要部断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ステアリングロッドとステアリング装置
の入力部材とのジョイント部を覆う弾性材からなるステ
アリングジョイントカバーにおいて、入力部材を突出さ
せて収容する入力部ハウジングの端部を球面に形成する
とともに、ステアリングジョイントカバーの端部を球面
に形成して入力部ハウジングに対して圧接し、両端部を
密着させたことを特徴とするステアリングジョイントカ
バー。 - 【請求項2】 ステアリングジョイントカバーの端部と
本体部との間に蛇腹部を設けた請求項1のステアリング
ジョイントカバー。 - 【請求項3】 ステアリングジョイントカバーの端部に
リップを形成した請求項1又は2のステアリングジョイ
ントカバー。 - 【請求項4】 ステアリング装置がパワーステアリング
であり、入力部材がそのサーボ機構の入力軸である請求
項1〜3いずれかのステアリングジョイントカバー。 - 【請求項5】 ステアリングジョイントカバーに脂肪酸
アミド等の滑性剤を混入した請求項1〜4いずれかのス
テアリングジョイントカバー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000213717A JP3546000B2 (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | ステアリングジョイントカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002029427A true JP2002029427A (ja) | 2002-01-29 |
JP3546000B2 JP3546000B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=18709426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000213717A Expired - Fee Related JP3546000B2 (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | ステアリングジョイントカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3546000B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007153246A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Mitsubishi Motors Corp | ステアリングジョイントカバー |
JP2013068245A (ja) * | 2011-09-21 | 2013-04-18 | Ntn Corp | 等速自在継手 |
CN103661565A (zh) * | 2013-12-26 | 2014-03-26 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种汽车转向系统与车身的密封安装结构 |
JP2019189088A (ja) * | 2018-04-26 | 2019-10-31 | スズキ株式会社 | 車両用ジョイントカバー |
-
2000
- 2000-07-14 JP JP2000213717A patent/JP3546000B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2007153246A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Mitsubishi Motors Corp | ステアリングジョイントカバー |
JP4586720B2 (ja) * | 2005-12-08 | 2010-11-24 | 三菱自動車工業株式会社 | ステアリングジョイントカバー |
JP2013068245A (ja) * | 2011-09-21 | 2013-04-18 | Ntn Corp | 等速自在継手 |
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JP7020275B2 (ja) | 2018-04-26 | 2022-02-16 | スズキ株式会社 | 車両用ジョイントカバー |
Also Published As
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---|---|
JP3546000B2 (ja) | 2004-07-21 |
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