JP2010144783A - 緩衝器のバルブ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両における乗り心地とストローク長の両方を満足させることが可能な緩衝器のバルブ構造を提供することである。
【解決手段】ポート2が形成されるバルブディスク1と、バルブディスク2の軸心部から立ち上がる軸部材5aと、内周側が軸部材5aに固定されるとともに上記バルブディスク1に積層されてポート2を閉塞する環状のリーフバルブ10と、ポート2を閉塞する方向にリーフバルブ10を附勢する附勢手段とを備えた緩衝器のバルブ構造において、附勢手段は、環状であって内周側を軸部材に固定され外周側を自由端とする板バネ15と、板バネ15とリーフバルブ10との間に介装されて板バネ15に周方向に間隔を空けて部分的に接する介装部材11とを備え、板バネ15は介装部材11を介してリーフバルブを附勢する。
【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝器のバルブ構造の改良に関する。
従来、この種緩衝器のバルブ構造にあっては、たとえば、車両用の緩衝器のピストン部等に具現化され、ピストン部に設けたポートの出口端に環状のリーフバルブを積層し、このリーフバルブでポートを開閉するものが知られている。
そして、特に、リーフバルブの内周を固定支持し外周側を撓ませることによりポートをリーフバルブで開閉する上記緩衝器のバルブ構造では、リーフバルブの撓み剛性を小さくするとピストン速度が低速領域における減衰力が小さくなりすぎ、反対に、撓み剛性を大きくするとピストン速度が中高速領域における減衰力が大きくなりすぎ、全ての速度領域において車両における乗り心地を満足させるのは難しい。そこで、この問題を解消するため、図13に示すように、内周を固定端として外周を自由端とするリーフバルブLを、コイルスプリングSで介装部材Mを介して附勢した緩衝器のバルブ構造が提案されるに至っており、図示したところでは、緩衝器の伸側減衰バルブに具現化されている(たとえば、特許文献1参照)。
このバルブ構造を適用した緩衝器にあっては、図示するところではピストンPが上方へ移動する際のピストン速度が低速領域にあるときには、図14に示すように、内周が固定的に支持されるバルブ構造と略同様の減衰特性を発揮し、ピストン速度が中高速領域に達すると、ポートPoを通過する作動油の圧力がリーフバルブLに作用し、コイルスプリングSの附勢力に抗してリーフバルブLが大きく撓んで、ポートを大きく開放でき、減衰力が過大となることを抑制して、車両における乗り心地を向上することができる。
特開2004−190716号公報(図1)
しかしながら、上述のような提案のバルブ構造にあっては、車両における乗り心地を向上できる点で有用な技術ではあるが、以下の不具合があると指摘される可能性がある。
ここで、従来の緩衝器のバルブ構造にあっては、コイルスプリングSでリーフバルブLを附勢しているので、コイルスプリングSを含むピストン部全体の長さが長くなり、その長さ分だけ緩衝器の伸縮可能範囲であるストローク長が短くなって、上記ストローク長を確保しようとすると、緩衝器全体の長さが長くなり、車両への搭載性が悪化してしまう。
ピストン部の全長を短縮することを考えた場合、リーフバルブLを附勢するのに軸方向に長いコイルスプリングSに代えて板バネを使用することも考えられるが、板バネの附勢力は、外周の撓み量に対し非線形な特性を示し、僅かな撓み量でもリーフバルブを過剰に附勢してしまうところがある。
加えて、僅かな撓み量でも板バネ内部に生じる応力が大きく、リーフバルブのストローク量を大きくとろうとしても、板バネの内部応力が過大となってしまうため、ストローク量を確保しづらい場合もある。
したがって、単に、板バネを用いるだけでは、リーフバルブのリフト量を確保しづらく、リーフバルブを附勢する附勢力が大きすぎて、ピストン速度が中高速領域にあるときの減衰係数を小さくすることができず、車両における乗り心地を損なってしまう虞がある。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、車両における乗り心地と緩衝器におけるストローク長の両方を満足させることが可能な緩衝器のバルブ構造を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、ポートが形成されるバルブディスクと、バルブディスクの軸心部から立ち上がる軸部材と、内周側が軸部材に固定されるとともに上記バルブディスクに積層されてポートを閉塞する環状のリーフバルブと、ポートを閉塞する方向にリーフバルブを附勢する附勢手段とを備えた緩衝器のバルブ構造において、附勢手段は、環状であって内周側を軸部材に固定され外周側を自由端とする板バネと、板バネとリーフバルブとの間に介装されて板バネに周方向に間隔を空けて部分的に接する介装部材とを備え、板バネは介装部材を介してリーフバルブを附勢することを特徴とする。
本発明の緩衝器のバルブ構造によれば、板バネは周方向に間隔を空けて部分的に介装部材に当接しているので、板バネの附勢力を外周の撓み量に対して線形に近い特性にすることが可能となり、僅かな撓み量でリーフバルブを過剰に附勢してしまう不具合を解消することができ、また、撓み量に対して線形に近い附勢力を発揮でき、加えて、板バネの周方向への波打変形が制限をうけにくいので、僅かな撓み量で板バネ内部に生じる応力が過大となってしまうことを防止できので、リーフバルブのバルブディスクから後退するリフト量を大きく確保することができる。
また、コイルスプリングに比較して軸方向長さが非常に短い板バネを用いることができるので、緩衝器のピストン部の全長を短くすることができ、緩衝器のストローク長が短くなる不具合も解消することができる。
したがって、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造によれば、車両における乗り心地と緩衝器におけるストローク長の両方を満足させることが可能となるのである。
以下、本発明の緩衝器のバルブ構造を図に基づいて説明する。図1は、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。図2は、板バネの変形状態を示すモデル図である。図3は、板バネの全周を介装部材に当接させて附勢した際の撓み量と附勢力の特性を示した図である。図4は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造における介装部材の断面図である。図5は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造における介装部材の平面図である。図6は、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された板バネが撓んで介装部材を附勢している状態を示した図である。図7は、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された板バネの撓み量と附勢力の特性を示した図である。図8は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。図9は、円周方向幅が異なる凸部を備えた介装部材を板バネで附勢した際の撓み量に対する附勢力を示した図である。図10は、円周方向幅が異なる凸部を備えた介装部材を板バネで附勢した際の撓み量に対する板バネにおける内部応力の最大値を示した図である。図11は、一実施の形態の一変形例における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。図12は、一実施の形態の一変形例における緩衝器のバルブ構造が具現化された板バネと介装部材の平面図である。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、図1に示すように、緩衝器のピストン部の伸側減衰バルブとして具現化されており、ポート2が形成されるバルブディスクたるピストン1と、ピストン1の軸心部から立ち上がる軸部材たるピストンロッド5の先端5aと、内周側に上記ピストンロッド5が挿通されるととともにピストン1に積層されポート2を閉塞する環状のリーフバルブ10と、リーフバルブ10に積層される環状の介装部材11と、環状であって内周側をピストンロッド5の先端5aに固定され外周側を自由端としてポート2を閉塞する方向に介装部材11を介してリーフバルブ10を附勢する板バネ15とを備えて構成されている。
他方、バルブ構造が具現化される緩衝器は、周知であるので詳細には図示して説明しないが、具体的にたとえば、シリンダ40と、シリンダ40の上端を封止するヘッド部材(図示せず)と、ヘッド部材(図示せず)を摺動自在に貫通するピストンロッド5と、軸部材を形成するピストンロッド5の先端5aが挿通されて上記先端5aに固定されるピストン1と、シリンダ40内にピストン1で隔成される図1中上方側の一方室41と下方側の他方室42と、シリンダ40の下端を封止する封止部材(図示せず)と、シリンダ40から出没するピストンロッド5の体積分のシリンダ内容積変化を補償する図示しないリザーバあるいはエア室とを備えて構成され、シリンダ40内には流体、具体的には作動油が充填されている。
そして、上記バルブ構造にあっては、シリンダ40に対してピストン1が図1中上方に移動するときに、上室41内の圧力が上昇して上室41から下室42へポート2を介して作動油が移動するときに、その作動油の移動にリーフバルブ10で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の減衰力を発生させる減衰力発生要素として機能する。
以下、このバルブ構造について詳しく説明すると、バルブディスクたるピストン1は、有底筒状に形成され、底部1aの軸心部に緩衝器のピストンロッド5の先端5aが挿通される挿通孔1bと、ポート2と、ポート2に連通する窓3と、ポート2の出口端となる窓3の外周側に形成されピストン1の底部1aよりリーフバルブ10側に突出する環状の弁座1cと、外周側に延設される筒部1eを備えて構成されている。
なお、このピストン1には、緩衝器が収縮するときに下室42から上室41へと向かう作動油の流れを許容する圧側のポート1dが底部1aの伸側のポート2より外周側に設けられている。
このピストン1の挿通孔1b内には上述のようにピストンロッド5が挿通され、ピストンロッド5の先端部はピストン1の図1中下方側に突出させてある。なお、ピストンロッド5の先端5aの外径は、先端5aより図1中上方側の外径より小径に設定され、上方側と先端部との外径が異なる部分に段部5bが形成されている。
そして、上記ピストンロッド5の先端5aを圧側のリーフバルブ100、間座101、バルブストッパ102とともにピストン1の挿通孔1bに挿入するとともに、ピストン1の図1中下方に環状のガイドリング17、スペーサ4、環状の板バネ15および板バネ15より小径な間座16を組み付けたのち、ピストンロッド5の先端5aに設けた螺子部5cにピストンナット6を螺着することによって、ピストン1と上記各部材はピストンロッド5の段部とピストンナット6とで挟持されてピストンロッド5に固定されている。
なお、この実施の形態の場合、ポート1dの下端となる吸込側端は、ポート2の開口端より外周側に配置されてピストン1に積層されるリーフバルブ10によって閉塞されないようになっており、ポート2の上端となる吸込側端はリーフバルブ100に設けた孔100aによって閉塞されないようになっている。ポート2がリーフバルブ100に閉塞されず、ポート1dがリーフバルブ10に閉塞されなければ、その配置や形状について図示したものに限定されることはなく、たとえば、各ポート2,1dを同一円周上に配置して弁座をいわゆる花弁型とする構成を採用してもよい。
そして、ピストン1の底部1aには、リーフバルブ10が積層され、このリーフバルブ10は、環状であってピストンロッド5の先端5aの外周に装着され内周側がピストン1とスペーサ4によって挟持されて固定されるとともに外周が自由端とされて外周撓みが許容されている。さらに、このリーフバルブ10の下方には、リーフバルブ10より小外径の環状のガイドリング17およびガイドリング17より小さな外径を備えた環状のスペーサ4が複数枚積層され、このスペーサ4の下方に板バネ15が積層され、またさらに、板バネ15の下方に間座16が積層されている。
また、板バネ15とリーフバルブ10との間には、環状の介装部材11が介装されており、この介装部材11の内径は、ガイドリング17の外周に摺動自在に嵌合可能な径とされ、当該ガイドリング17によって径方向に位置決められている。
なお、リーフバルブ10は、環状に形成された板を複数枚積層して積層リーフバルブとして構成されており、この図1中上面を弁座1cに当接させて、ピストン1のポート2を閉塞することができるようになっている。この実施の形態においては、リーフバルブ10は、積層リーフバルブとして構成されているが、上記環状の板の枚数は、本バルブ構造で実現する減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)によって任意とされてよく、緩衝器に発生させる減衰特性によって複数枚とされても一枚のみでも差し支えなく、また、緩衝器に発生させる減衰特性によって各リーフの外径を異なるように設定することができる。さらに、弁座1cに着座するリーフバルブ10の外周に切欠(符示せず)が設けられており、当該切欠によってオリフィスが形成されている。なお、リーフバルブ10に切欠を設けることに代えて、弁座1cに打刻されて形成されるオリフィスを設けてもよい。
また、上述のように、ピストン1を有底筒状の形状とすることによって、シリンダ40に対する軸ぶれを回避するために必要な軸方向の摺接長さを確保しつつ、リーフバルブ等のバルブ構造を構成する一部の部材をピストン1内に収納することが可能となって、ピストン1の図1中上端からピストンナット6の図1中下端までの長さを短くすることができ、ピストン部を小型化することができる。
つづいて、板バネ15は、スペーサ4の下端と間座16によって内側に挿入されるピストンロッド5の先端5aに内周が固定され内周側が固定端とされるとともに、外周側は自由な撓みが許容されて自由端とされ、外周が撓むとこの撓みを解消する方向へ働く復元力で介装部材11を介してリーフバルブ10を附勢する附勢力を発揮するようになっている。また、板バネ15は、図示したところでは、弾性な二枚の環状板で構成されているが、その枚数は任意であり附勢力によって環状板の積層枚数を変更してもよい。
したがって、リーフバルブ10は、ピストン1が図1中上方に移動して、上室41内の圧力と下室42内の圧力との差が大きくなると、上記板バネ15の附勢力に抗して外周を撓ませ、ポート2を大きく開放するようになっている。
ここで、図2に示したモデル図を参照して板バネの変形について説明する。介装部材Yを単に環状とし、内周を固定端とし外周を自由端とした板バネXを環状の介装部材Yに対向させ、無負荷状態において板バネXの全周を介装部材Yに当接させ、板バネXと介装部材Yを軸方向に接近させ板バネXの外周を撓ませて介装部材Yを附勢した場合、撓み量に応じて板バネXの外縁直径が小さくなり、板バネXの周方向にも撓みを生じて変形しようとするが、全周が介装部材Yに接触して周方向の変形が拘束され、当該板バネXの周方向の変形を許容する逃げ場が無く、これが大きな反力を生むことになり、板バネXの附勢力は、図3に示すように外周の撓み量に対して非線形な特性を示すことになる。
なお、撓み量は、介装部材Yが板バネXへ接近したストローク量を示し、附勢力は上記接近に対して板バネXが介装部材Yに作用させる力を示している。
また、板バネXは、僅かな撓み量でも内部に作用する応力が大きく、許容応力との兼ね合いから介装部材Yのストローク量を大きくすることが難しいことが解かった。
このような不具合を解消するために、本発明の発明者は、さらに、鋭意努力と研究を重ねた結果、板バネXの外周が撓んだ際に生じる周方向の波打変形を拘束しないようにすれば、板バネXの附勢力が外周撓み量に対して線形に近い特性となり、撓み量に対する内部応力を小さくすることが可能であるとの知見を得た。
そして、板バネを周方向に間隔を空けて部分的に介装部材に当接させることで、板バネの撓み変形によって外周径が小さくなることに伴う周方向の波打変形部分が逃げこむ空間を設けて拘束しないようにすることができ、板バネの附勢力を外周撓み量に対して線形に近い特性とし、撓み量に対する内部応力を小さくすることができることが判明したのである。
上記の知見を元に、板バネを周方向に間隔を空けて部分的に介装部材に当接させるために、一実施の形態のバルブ構造にあっては、介装部材11は、図4および図5に示すように、内周側が上記したガイドリング17の外周に摺接する環状本体11aに板バネ15に対向する図1中下端であってから板バネ15の外径より小径となる周上の三箇所に等間隔をもって下方に突出するように設けられた凸部11bを設けている。
そして、板バネ15は、リーフバルブ10が弁座1cに着座した状態で介装部材11の凸部11bに当接している。また、介装部材11に軸方向長さがスペーサ4の軸方向長さより長く設定されており、板バネ15には初期撓みが与えられており、介装部材11を介してリーフバルブ10に附勢力を作用させている。なお、複数枚の環状板で構成されるスペーサ4の軸方向長さを変更することによって板バネ15の初期撓み量を変更することができる。
したがって、板バネ15は、無負荷状態において、全周に亘って介装部材11に当接するのではなく、凸部11bが当接している部位のみが介装部材11に当接するようになっており、板バネ15は周方向に間隔を空けて部分的に介装部材11に当接している。
そして、このように構成されたバルブ構造では、板バネ15と介装部材11を軸方向に接近させていくと、板バネ15が凸部11bに押圧されて外周を撓ませ介装部材11により大きな附勢力を与えるようになる。
板バネ15の外周が撓むと、上述したように、外周直径が小さくなるため、この場合、図6に示すように、板バネ15は周方向に波打変形を生じるが、板バネ15は全周に亘って押圧されず凸部11bによって部分的に押圧されているため、凸部11bと凸部11bとの間に対面する部位bは下方へ凸となる波を生じるが、当該部位bは介装部材11に当接せず当該部位bの変形は制限されにくくなる。
また、凸部11bに対面している板バネ15の部位cは、凸部11bによって上方へ押圧され凸部11b間に対面する部位bが下方へ波打つ関係上、上方へ凸となる波を生じるが、凸部11bが介装部材11に設けられているので板バネ15の外周は凸部11bの周方向へ滑り凸部11bの周方向の縁11c,11cによって下方から支持される格好となり、当該部位cの上方へ波打変形が制限されることはない。
したがって、板バネ15の周方向の波打変形は、介装部材11によって制限を受けにくくなるので、板バネ15の当該周方向の波打変形による附勢力が介装部材11に作用することが抑制され、介装部材11に作用する附勢力は、図7中の実線に示すように、外周の撓み量に略比例するような特性を示すことになる。
つづいて、一実施の形態におけるバルブ構造の作用について説明すると、上述したように、ピストン1がシリンダ40に対して図1中上方側に移動すると、上室41内の圧力が高まり、上室41内の作動油はポート2を通過して下室42内に移動しようとする。
そして、緩衝器の伸縮速度となるピストン速度が低速領域にある場合、リーフバルブ10は板バネ15の附勢力に抗して外周を撓ませることができず、リーフバルブ10は板バネ15によって附勢されてポート2を閉塞したままとなって、作動油は、上述の弁座1cに着座するリーフバルブ10の外周に設けた切欠あるいは弁座1cに打刻によって形成されるオリフィスを通過する。
したがって、このときの減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)は、図8中実線で示すが如くとなり、この低速領域では、減衰係数は比較的大きいものとなる。
他方、ピストン1の速度が中高速領域に達して、上室41内の圧力と下室42内の圧力との差が大きくなり、作動油のリーフバルブ10を図1中下方へ押し下げる力が大きくなって、該力が板バネ15の附勢力に打ち勝って、リーフバルブ10の外周が撓むようになる。
ここで、一実施の形態におけるバルブ構造にあっては、上述したように、板バネ15は周方向に間隔を空けて部分的に介装部材11に当接しているので、板バネ15の附勢力を外周の撓み量に線形に近い特性にすることが可能となり、僅かな撓み量でリーフバルブ10を過剰に附勢してしまう不具合を解消することができ、加えて、板バネ15の周方向への波打変形が制限をうけにくくなるので、僅かな撓み量で板バネ15内部に生じる応力が過大となってしまうことを防止でき、リーフバルブ10の撓み量を大きく確保することができる。
このように、リーフバルブ10が撓むと、弁座1cとリーフバルブ10との間の隙間が生じてポート2を大きく開放され、また、当該隙間はピストン速度に比例して大きくなる。すなわち、ピストン速度が中高速領域にあるときの減衰特性は、図8中実線で示すが如くとなり、ピストン速度の増加に対して比例はするものの低速領域より減衰係数は小さくなり、減衰特性の傾きが小さくなる。
よって、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造では、リーフバルブ10を附勢するのにコイルスプリングに代えて板バネ15を用いても、リーフバルブ10を附勢する附勢力が過大となることがなく、かつ、リーフバルブ10の撓み量を確保できるので、ピストン速度が中高速領域にあるときの減衰係数を小さくすることができ、車両における乗り心地を損なってしまう虞がない。
また、コイルスプリングに比較して軸方向長さが非常に短い板バネ15を用いることができるので、緩衝器のピストン部の全長を短くすることができ、緩衝器のストローク長が短くなる不具合も解消することができる。
したがって、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造によれば、車両における乗り心地と緩衝器におけるストローク長の両方を満足させることが可能となるのである。
また、撓み量に対して線形な附勢力を発揮できるので、固体毎に附勢力にバラつきが生じてしまう不具合をも解消することができ、リーフバルブ10を附勢する附勢力の調節も非常に容易となる。
加えて、この実施の形態の場合、凸部11bは、介装部材11の周上に等間隔をもって設けられているので、板バネ15の周方向の波打変形を歪めてしまうことがなく、板バネ15の附勢力に波打変形による附勢力が重畳してしまうことが確実に回避されるとともに、板バネ15の附勢力が偏って介装部材11に作用してしまうことも回避される。
さらに、この実施の形態の場合、凸部11bは、板バネ15を支持する支持点が同一周上となるように、その内周縁が同一周上に配置されており、板バネ15の凸部11bを押圧する附勢力にバラつきを生じないように配慮されているが、凸部11bは周方向に間隔を空けて配置されればよいので、その内周縁が必ずしも同一周上に配置されなくともよい。
つづいて、介装部材11へ形成する凸部11bの内縁における周方向幅のどの程度に設定すればよいかについて説明する。
図8は、円周方向幅が異なる凸部11bを備えた介装部材11を板バネ15で附勢した際の撓み量に対する附勢力を示した図である。具体的には、板バネ15の内径を12.5mm、外径を25mm、厚みを0.114mmとし、各凸部11bを介装部材11に周方向に等間隔を持って三つ設置し、その凸部11bの内縁を直径24mmの円周上に配置し、板バネ15に凸部11bを同心にて押し当てする条件にて、介装部材11を板バネ15で附勢した際の撓み量に対する附勢力を解析したものである。
図9は、円周方向幅が異なる凸部11bを備えた介装部材11を板バネ15で附勢した際の撓み量に対する板バネ15における内部応力の最大値を示した図である。具体的には、板バネ15の内径を12.5mm、外径を25mm、厚みを0.114mmとし、各凸部11bを介装部材11に周方向に等間隔を持って三つ設置し、その凸部11bの内縁を直径24mmの円周上に配置し、板バネ15に凸部11bを同心にて押し当てする条件にて、介装部材11を板バネ15で附勢した際の撓み量に対する附勢力を解析したものである。
凸部11bの円周方向幅は、図7、8中、サンプル1では、4.02mm(各凸部11b間の周方向幅は、21.11mm)、サンプル2では、6.06mm(各凸部11b間の周方向幅は、19.07mm)、サンプル3では、8.16mm(各凸部11b間の周方向幅は、16.98mm)、サンプル4では、10.31mm(各凸部11b間の周方向幅は、14.82mm)、サンプル5では、13.22mm(各凸部11b間の周方向幅は、11.91mm)、サンプル6では、17.51mm(各凸部11b間の周方向幅は、7.62mm)、サンプル7では、20.35mm(各凸部11b間の周方向幅は、4.78mm)、サンプル8では、23.64mm(各凸部11b間の周方向幅は、1.49mm)としてあり、各サンプル毎の解析結果を図8、9に示している。なお、サンプル9では、凸部11bをなくして板バネ15の全周を介装部材へ押し当てた際の解析結果を示している。
図8から理解できるように、凸部11bの円周方向幅が20.35mm(各凸部11b間の周方向幅は、4.78mm)であるサンプル7までは、板バネ15の全周を介装部材へ押し当てるサンプル9に対して、撓み量に対する附勢力の関係を示すラインの傾きが小さくなるとともに撓み量に対して附勢力が比例関係に近づき、さらに、凸部11bの円周方向幅が小さくなればなるほど撓み量に対する附勢力が低下することが解かる。
図9から理解できるように、凸部11bの円周方向幅が20.35mm(各凸部11b間の周方向幅は、4.78mm)であるサンプル4までは、板バネ15の全周を介装部材へ押し当てるサンプル9に対して、撓み量に対する内部応力の最大値の関係を示すラインの傾きが小さくなり、凸部11bの円周方向幅が小さくなればなるほど撓み量に対する内部応力の最大値が低下することが解かる。
上記結果から、介装部材11へ形成する凸部11bの内縁における周方向幅は、凸部11b間に板バネ15の波打変形を許容できる隙間を形成できる程度に設定されればよいが、板バネ15の撓み量に対する附勢力を比例関係に近似させる効果を狙う上では、概ね、全ての凸部11bの円周方向幅の総延長の凸部11bの内縁を通る円の円周長に締める割合が約81%以下となるように設定すればよいことが解かる。また、板バネ15の撓み量に対する内部応力を低減させる効果を狙う上では、概ね、全ての凸部11bの円周方向幅の総延長の凸部11bの内縁を通る円の円周長に締める割合が約41%以下となるように設定すればよいことが解かる。
なお、上述したところでは、凸部11bの数を三つとしているが、凸部11bは二つ以上であれば、凸部11b間に板バネ15の波打変形を許容する隙間を形成することができ、効果があるということが発明者の研究によって判明している。
また、凸部11bの縁11c,11cが互いに平行となる向きとなっているが、縁11c,11cが介装部材11の中心に向かう向きに設定されてもよい。
さらに、凸部11bの高さの設定について説明する。上記したように、板バネ15の外周が撓むと、外周直径が小さくなって周方向へ波打つ変形を呈するが、この波の高さは、撓み量が大きくなればなるほど高くなる。
そして、この波の高さが高くなって、下に凸となる部位bが凸部11bの高さを凌いで凸部11b間の介装部材11の図6中上端面に当接するようになると、板バネ15の波打変形が介装部材11によって制限を受けにくくなり、この当接時点を境に板バネ15の撓み量を増加させていくと、図7中破線で示すように、板バネ15の附勢力は撓み量に対し非線形な特性となる。
すなわち、無負荷状態で板バネ15を撓ませずに介装部材11の凸部11bのみが当接している状態から、リーフバルブ10を最大撓みさせて板バネ15を最大限撓ませる場合に、下に凸となる波を生じる部位bが凸部11b間の介装部材11の図6中上端面に当接しないように、凸部11bの高さを設定すれば、板バネ15の撓み量に対する附勢力の特性は図7中実線に示すように線形に近い特性となり、逆に、板バネ15が最大撓みするまでの途中で、つまり、リーフバルブ10が板バネ15へ向けて最大撓み量未満の任意の所定量撓んだときに、板バネ15の下に凸となる波を生じる部位bが凸部11b間の介装部材11の図6中上端面に当接するように、凸部11bの高さを設定すれば、板バネ15の撓み量に対する附勢力の特性は所定量撓むまでは線形に近い特性となり、所定量以上の撓みに対しては図7中破線に示すように非線形な特性に切換わるようになる。
このように、リーフバルブ10が板バネ15へ向けて最大撓み量未満の任意の所定量撓んだときに、板バネ15の下に凸となる波を生じる部位bが凸部11b間の介装部材11の図6中上端面に当接するように、凸部11bの高さを設定する場合、リーフバルブ10が所定量以上撓むと、バネ定数が非線形な特性となって減衰係数を図8中の破線で示すように大きくすることができる。そして、ピストン速度が中速を超えて高速域に達するとリーフバルブ10が所定量以上撓むように設定しておけば、ピストン速度が中速領域にある場合には、減衰力を低く抑えつつ、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地をより一層向上することができる。また、緩衝器が最伸長するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長時の衝撃を緩和することができる。
そしてまた、凸部11bの高さ設定によって、板バネ15の撓み量に対する附勢力の特性を線形に近い特性のままとしたり、線形に近い特性から非線形な特性に変化させたりすることができるので、減衰特性の設計自由度が高まることになる。
なお、上記したところでは、リーフバルブ10に環状本体11aを備えた介装部材11を積層しているが、リーフバルブ10に介装部材11における凸部11bに相当する突起を直接設けるようにし、ガイドリング17を廃してもよい。この場合、板バネ15の撓み量に対する附勢力の特性を線形から非線形に切換えるようにするには、凸部間のリーフバルブ10に直接に板バネ15の下に凸となる波を生じる部位bを当接させるようにすればよい。
また、ガイドリング17を廃して介装部材11とガイドリング17によって位置決めせずに環状本体11aの内径を小さく設定してこれを軸部材であるピストンロッド5の先端5aに内周を固定するようにしてもよい。
つづいて、図11および図12に示した、板バネ18の外周の三箇所に切欠18aを設けた一実施の形態の一変形例における緩衝器のバルブ構造について説明する。この変形例にあっては、板バネ18と介装部材19の構成以外は上記した一実施の形態におけるバルブ構造と同様であるので、同じ部材については同じ符号を付するのみとしてその詳しい説明を省略することとする。
この板バネ18は、切欠18aが外周に三箇所設けられることによって、介装部材19に外周の切欠18a以外の部位を当接させることができるようになっている。他方、介装部材19は、環状であって板バネ15へ対向する端部は、上記した一実施の形態とは異なり凸部19aを備えていない。したがって、この板バネ18は、切欠18aが形成される関係で、全周を介装部材19に当接させるのではなく、部分的に介装部材19に当接するようになっている。なお、板バネ18は、図示したところでは、一枚の環状板であるが、複数枚の環状板を積層して構成してもよい。
この一変形例の附勢構造にあっても、板バネ18と介装部材19を軸方向に接近させていくと、板バネ18が介装部材19に押圧されて外周を撓ませて、介装部材19に附勢力を与えるが、板バネ18の外周は、切欠18a以外の部位で押圧されるのみであり、周方向に波打変形を生じても、当該波打変形は介装部材19によって制限を受けにくくなる。
このように板バネ18の周方向の波打変形は、介装部材19によって制限を受けにくくなるので、板バネ18の当該周方向の波打変形による附勢力が介装部材19に作用することが抑制され、介装部材19に作用する附勢力は、板バネ18の外周撓みによるものが支配的となり、板バネ18の附勢力は、一実施の形態の附勢構造と同様に、図7中の実線に示すように、外周の撓み量に略比例するような特性を示し、内部応力も低減されるのでリーフバルブ10の撓み量も確保されることになる。
したがって、この一変形例におけるバルブ構造にあっても、板バネ18の附勢力を外周の撓み量に略比例させることが可能となり、僅かな撓み量で介装部材19を過剰に附勢してしまう不具合を解消することができ、また、撓み量に対して線形な附勢力を発揮できるので、固体毎に附勢力にバラつきが生じてしまう不具合をも解消することができ、リーフバルブ10を附勢する附勢力の調節も非常に容易となる。加えて、板バネ18の周方向への波打変形が制限を受けにくくなるので、僅かな撓み量で板バネ内部に生じる応力が過大となってしまうことを防止できので、リーフバルブ10の撓み量を大きく確保することができる。
なお、板バネ18へ形成する切欠18a同士の間隔は、上記したように板バネ18の周方向の波打変形が制限をうけにくいように設定されればよい。
そして、この実施の形態の場合、切欠18aは、介装部材19の周上に等間隔をもって設けられているので、板バネ18の周方向の波打変形を歪めてしまうことがなく、板バネ18の附勢力に波打変形による附勢力が重畳してしまうことが確実に回避されるとともに、板バネ5の附勢力が偏って介装部材19に作用してしまうことも回避される。
また、切欠18aの数は、この場合、三つ設けられているが二つ以上であればよいことが発明者の研究によって判明しており、切欠18aを二つ以上であれば何個設けてもよく、切欠18aの形状は任意に設定することができる。さらに、介装部材19は、リーフバルブ10に単に積層するだけでなく、接着や溶接等によって固定的に取付けてもよく、その場合には、ガイドリング17は不要である。
なお、本実施の形態においては、減衰特性の変化を説明するために、ピストン速度に低速、中速および高速でなる区分を設けているが、これらの区分の境の速度はそれぞれ任意に設定することができる。
以上でバルブ構造の一実施の形態についての説明を終えるが、本発明のバルブ構造が緩衝器のピストン部の圧側減衰バルブに具現化することも、また、ベースバルブ部に具現化することも可能であり、ベースバルブ部に具現化される場合、ベースバルブ部の軸方向の全長を短くすることができるので本発明の効果を失うことも無い。
なお、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。 板バネの変形状態を示すモデル図である。 板バネの全周を介装部材に当接させて附勢した際の撓み量と附勢力の特性を示した図である。 一実施の形態の緩衝器のバルブ構造における介装部材の断面図である。 一実施の形態の緩衝器のバルブ構造における介装部材の平面図である。 一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された板バネが撓んで介装部材を附勢している状態を示した図である。 一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された板バネの撓み量と附勢力の特性を示した図である。 一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。 円周方向幅が異なる凸部を備えた介装部材を板バネで附勢した際の撓み量に対する附勢力を示した図である。 円周方向幅が異なる凸部を備えた介装部材を板バネで附勢した際の撓み量に対する板バネにおける内部応力の最大値を示した図である。 一実施の形態の一変形例における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。 一実施の形態の一変形例における緩衝器のバルブ構造が具現化された板バネと介装部材の平面図である。 従来の緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の縦断面図である。 従来の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。
符号の説明
1 バルブディスクたるピストン
1a 底部
1b 挿通孔
1c 弁座
1d,2 ポート
1e 筒部
3 窓
4 スペーサ
5 ピストンロッド
5a ピストンロッドの先端
5b 段部
5c 螺子部
6 ピストンナット
7,8,16,101 間座
10 リーフバルブ
11,19 介装部材
11a 環状本体
11b 凸部
11c 凸部の周方向の縁
15,18 板バネ
17 ガイドリング
18a 切欠
40 シリンダ
41 一方室
42 他方室
100 圧側のリーフバルブ
100a 孔
102 バルブストッパ

Claims (6)

  1. ポートが形成されるバルブディスクと、バルブディスクの軸心部から立ち上がる軸部材と、内周側が軸部材に固定されるとともに上記バルブディスクに積層されてポートを閉塞する環状のリーフバルブと、ポートを閉塞する方向にリーフバルブを附勢する附勢手段とを備えた緩衝器のバルブ構造において、附勢手段は、環状であって内周側を軸部材に固定され外周側を自由端とする板バネと、板バネとリーフバルブとの間に介装されて板バネに周方向に間隔を空けて部分的に接する介装部材とを備え、板バネは介装部材を介してリーフバルブを附勢することを特徴とする緩衝器のバルブ構造。
  2. 介装部材は、板バネの周上に当接する二つ以上の凸部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器のバルブ構造。
  3. 凸部は、周上に等間隔を持って、かつ、内周縁が同一円周上に配置されるよう設けられることを特徴とする請求項2に記載の緩衝器のバルブ構造。
  4. リーフバルブが板バネに向けて所定量撓むと、波打変形した板バネの下に凸となる部位がリーフバルブあるいは介装部材の凸部間に当接することを特徴とする請求項2または3に記載の緩衝器のバルブ構造。
  5. 板バネの外周の二箇所以上に切欠を設け、環状の介装部材に板バネの切欠以外の部位を当接させることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器のバルブ構造。
  6. 切欠は、板バネの外周に等間隔を持って設けられることを特徴とする請求項5に記載の緩衝器のバルブ構造。
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