JP4883695B2 - 緩衝器のバルブ構造 - Google Patents

緩衝器のバルブ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4883695B2
JP4883695B2 JP2006345242A JP2006345242A JP4883695B2 JP 4883695 B2 JP4883695 B2 JP 4883695B2 JP 2006345242 A JP2006345242 A JP 2006345242A JP 2006345242 A JP2006345242 A JP 2006345242A JP 4883695 B2 JP4883695 B2 JP 4883695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
piston
shutter
disc
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006345242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008089170A (ja
Inventor
聡 近松
功一 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2006345242A priority Critical patent/JP4883695B2/ja
Priority to EP20070017421 priority patent/EP1898119B1/en
Priority to DE200760013662 priority patent/DE602007013662D1/de
Publication of JP2008089170A publication Critical patent/JP2008089170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4883695B2 publication Critical patent/JP4883695B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/50Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics
    • F16F9/512Means responsive to load action, i.e. static load on the damper or dynamic fluid pressure changes in the damper, e.g. due to changes in velocity

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

本発明は、緩衝器のバルブ構造の改良に関する。
従来、この種緩衝器のバルブ構造にあっては、たとえば、車両用の緩衝器のピストン部等に具現化され、ピストン部に設けたポートの出口端に環状のリーフバルブを積層し、このリーフバルブでポートを開閉するものが知られている。
そして、特に、リーフバルブの内周を固定支持し外周側を撓ませることによりポートをリーフバルブで開閉する上記緩衝器のバルブ構造では、ピストン速度が中高速領域における減衰力が大きくなりすぎ車両における乗り心地を損なう場合があり、これを解消するため、図6に示すように、リーフバルブLの内周側を固定的に支持せずに、リーフバルブLの内周をピストンロッドRもしくはピストンPをピストンロッドRに固定する筒状のピストンナットNの外周に摺接させ、スプリングSでメインバルブMを介してリーフバルブLの背面を附勢した緩衝器のバルブ構造が提案されるに至っており、図示したところでは、緩衝器の伸側減衰バルブに具現化されている(たとえば、特許文献1参照)。
このバルブ構造を適用した緩衝器にあっては、図示するところではピストンPが上方へ移動する際のピストン速度が低速領域にあるときにはリーフバルブLの外周側がリーフバルブLに積層したメインバルブMの当接部位を支点として撓むので、図7に示すように、内周が固定的に支持されるバルブ構造と略同様の減衰特性を発揮し、ピストン速度が中高速領域に達すると、ポートPoを通過する作動油の圧力がリーフバルブLに作用し、スプリングSの附勢力に抗してリーフバルブLがメインバルブMとともにピストンPから軸方向にリフトして後退するので、内周が固定的に支持される緩衝器のバルブ構造に比較して流路面積が大きくなり、減衰力が過大となることを抑制して、車両における乗り心地を向上することができる。
特開平9−291961号公報(図1)
しかしながら、上述のような提案のバルブ構造にあっては、車両における乗り心地を向上できる点で有用な技術ではあるが、以下の不具合があると指摘される可能性がある。
というのは、たとえば、上記ピストンPが上方に移動するときのピストン速度が高速領域に達すると、従来の緩衝器のバルブ構造では、ピストン速度に応じてリーフバルブLがピストンPから軸方向に後退してリフトするのみで、減衰係数は大きくならない。
したがって、ピストン速度が高速領域に達する場合の減衰力が不足気味となり、振動抑制が充分に行われず、車両における乗り心地を悪化させてしまうことになる。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても車両における乗り心地を向上することができる緩衝器のバルブ構造を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、緩衝器内に一方室と他方室とを隔成し上記一方室と上記他方室とを連通するポートを備えたバルブディスクと、このバルブディスクの他方室側の端面に積層されて上記ポートの下流を閉塞するリーフバルブとを備えた緩衝器のバルブ構造において、上記ポートの上流に接続される第一流路および第二流路と、ピストン速度が高くなり上記一方室の圧力が上記第一流路内圧力を所定量上回ると上記第一流路を閉じる開閉弁と、上記第二流路の途中に設けたリリーフ弁とを備えたことを特徴とする。
本発明の緩衝器のバルブ構造によれば、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長時の衝撃を緩和することができる。
以下、本発明のバルブ構造および緩衝器を図に基づいて説明する。図1は、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。図2は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。図3は、減衰力の時間変化を示した図である。図4は、一実施の形態の変形例における緩衝器のバルブ構造が具現化されたピストン部の一部における縦断面図である。図5は、他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、図1に示すように、緩衝器のピストン部の伸側減衰バルブとして具現化されており、軸部材たるピストンロッド5の先端に連結されて緩衝器内に一方室たる上室41と他方室たる下室42とを隔成し上記上室41と下室42とを連通するポート2を備えたバルブディスクたるピストン1と、ピストン1の下室42側の端面に積層されてポート2の下流を閉塞する環状のリーフバルブ10と、リーフバルブ10に積層される環状のバルブ抑え部材11と、バルブ抑え部材11を介してポート2を閉塞する方向にリーフバルブ10を附勢する附勢手段たるコイルスプリング15と、ポート2の上流に接続される第一流路20および第二流路21と、ピストン速度が高くなり上室41の圧力が第一流路20内圧力を所定量上回ると第一流路20を閉じる開閉弁16と、第二流路21の途中に設けたリリーフ弁17とを備えて構成されている。
他方、バルブ構造が具現化される緩衝器は、周知であるので詳細には図示して説明しないが、具体的にたとえば、シリンダ40と、シリンダ40の上端を封止するヘッド部材(図示せず)と、ヘッド部材(図示せず)を摺動自在に貫通するピストンロッド5と、ピストンロッド5の端部に設けた上記ピストン1と、シリンダ40内にピストン1で隔成される2つの圧力室たる上室41と下室42と、シリンダ40の下端を封止する封止部材(図示せず)と、シリンダ40から出没するピストンロッド5の体積分のシリンダ内容積変化を補償する図示しないリザーバあるいはエア室とを備えて構成され、シリンダ40内には流体、具体的には作動油が充填されている。
そして、上記バルブ構造にあっては、シリンダ40に対してピストン1が図1中上方に移動するときに、上室41内の圧力が上昇して上室41から下室42へポート2を介して作動油が移動するときに、その作動油の移動にリーフバルブ10で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の減衰力を発生させる減衰力発生要素として機能する。
以下、このバルブ構造について詳しく説明すると、バルブディスクたるピストン1は、有底筒状に形成され、底部1aの軸心部に設けられ緩衝器のピストンロッド5が挿通される挿通孔1bと、ポート2と、ポート2に連通する窓3と、ポート2の出口端となる窓3の外周側に形成されピストン1の底部1aよりリーフバルブ10側に突出する環状の弁座1cと、外周側に延設される筒部1fを備えて構成されている。
なお、このピストン1には、緩衝器が収縮するときに下室42から上室41へと向かう作動油の流れを許容する圧側のポート1dが底部1aの伸側のポート2より外周側に設けられている。
このピストン1の挿通孔1b内には上述のようにピストンロッド5が挿通され、ピストンロッド5の先端部はピストン1の図1中下方側に突出させてある。なお、ピストンロッド5の先端5aの外径は、先端5aより図1中上方側の外径より小径に設定され、上方側と先端部との外径が異なる部分に段部5bが形成されている。
つづいて、ピストンロッド5の先端5aにはピストンナット4が螺着され、このピストンナット4は、筒部4aと、図1中下端外周から延設される鍔4bとを備えて構成され、筒部4aの上端外周は小径とされて小径部4cが形成されている。
そして、上記ピストンロッド5の先端5aを、外周に筒状のシャッタ25が摺動自在に装着されるディスク24、ディスク24のピストン1側の端面に積層されるリーフバルブ26、間座101、圧側のリーフバルブ100およびピストン1の順に、これらの内周に挿入し、ピストン1の図1中下方からピストンナット4をピストンロッド5の先端に設けた螺子部5cに螺着することによって、上記各部材はピストンロッド5の段部5bとピストンナット4の上端とで挟持されてピストンロッド5に固定される。
なお、ピストン1の底部1aに設けた挿通孔1bにおける下端開口部が拡径されて拡径部1eが設けられて段部が形成され、この段部に筒部4aにおける小径部4cの図1中上端の挿入が可能なようになっている。
そして、ピストン1の底部1aには、上記ピストンナット4の筒部4aにおける小径部4cの外周に摺接するリーフバルブ10より小径であって環状の間座7が複数積層され、この間座7の下方から小径部4cの外周に摺接するリーフバルブ10が積層され、さらに、このリーフバルブ10の下方からリーフバルブ10より小径であって小径部4cの外周に摺接する環状の間座8が複数積層されるとともに、またさらに、この間座8の下方から同じく小径部4cの外周に摺接するバルブ抑え部材11が積層されている。
なお、リーフバルブ10は、環状に形成されたリーフを複数枚積層して積層リーフバルブとして構成されており、この図1中上面を弁座1cに当接させて、ピストン1のポート2を閉塞することができるようになっている。なお、詳しくは図示しないが、弁座1cに着座するリーフの外周に設けた切欠あるいは弁座1cに打刻されて形成される周知のオリフィスが設けられている。また、この実施の形態においては、リーフバルブ10は、積層リーフバルブとして構成されているが、上記リーフの枚数は、本バルブ構造で実現する減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)によって任意とされてよく、緩衝器に発生させる減衰特性によって複数枚とされても一枚のみでも差し支えなく、また、緩衝器に発生させ減衰特性によって各リーフの外径を異なるように設定することができる。
ちなみに、拡径部1eを設けることによって、ピストンナット4をピストン1に対して半径方向に位置決めることができ、上記したリーフバルブ10、間座7、8、バルブ抑え部材11をピストンナット4に組み付けた後にこれら部材をピストン1とともにいっぺんにピストンロッド5の先端5aに取付けることが可能となって製造上便利であるが、拡径部1eを省略するとしても差し支えない。
また、上述のように、ピストン1を有底筒状の形状とすることによって、リーフバルブ等のバルブ構造を構成する部材をピストン1内に収納することが可能となって、ピストン1の図1中上端からピストンナット4の図1中下端までの長さを短くすることができ、ピストン部を小型化することができる。
さらに、図1中一番最下方に積層されるバルブ抑え部材11は、内周側が上記したピストンナット4の小径部4cの外周に摺接し、外径がリーフバルブ10の外径と略同径に設定される環状本体11aと、環状本体11aの図1中下端から下方に垂下され同じく内周側が小径部4cの外周に摺接する筒部11bとを備えて構成されている。
また、上記環状本体11aとピストンナット4の鍔4bとの間には、附勢手段たるコイルスプリング15が介装され、このコイルスプリング15でバルブ抑え部材11を介して上記リーフバルブ10を弁座1c側に押し付けている。
なお、筒部11bを省略することも可能であるが、上記筒部11bは、コイルスプリング15をセンタリングする機能を発揮し、このセンタリング機能によってコイルスプリング15の附勢力をバルブ抑え部材11に偏りなく作用させることができるので、設けておくことが望ましい。
そして、上記構成によって、コイルスプリング15の附勢力を上記バルブ抑え部材11を介してリーフバルブ10の内周側に作用させて、コイルスプリング15でポート2を閉塞する方向にリーフバルブ10を附勢している。
したがって、リーフバルブ10およびバルブ抑え部材11は、ピストン1が図1中上方に移動して、上室41内の圧力と下室42内の圧力との差が大きくなると、上記附勢力に抗してコイルスプリング15を圧縮してリーフバルブ10の全体がピストン1から軸方向に後退、つまり、図1中下方にリフトするようになっている。
なお、ピストン1の底部1aから弁座1cの先端までの軸方向長さよりも、間座7全体の軸方向の厚みを短く設定してあり、内周側に附勢力が作用しているリーフバルブ10に初期撓みを与えている。
この初期撓みの撓み量の設定によって、リーフバルブ10が弁座1cから離れてポート2を開放する時の開弁圧を調節することができ、この初期撓みの撓み量は、間座7の全体の厚みで変更可能であるとともに、緩衝器が適用される車両に最適となるように設定されている。なお、ピストン1の底部1aから弁座1cの下端までの軸方向長さによっては、間座7を省略することも可能である。
さらに、上記したところでは、附勢手段をコイルスプリング15としているが、リーフバルブ10に所定の附勢力を作用させればよいので、これを例えば、皿バネやリーフスプリングとしたり、ゴム等の弾性体としたりしてもよい。
つづき、ピストン1より図1中上方に配置される各部材について詳しく説明すると、上述のようにピストン1の上方には、間座101を介してピストン1に対向する筒状のディスク24が積層されており、このディスク24は、筒状の本体24aと、本体24aの下端内周から内方へ向けて突出する内周フランジ24bと、本体24aの下端外周から外方へ向けて突出する外周フランジ24cと、本体24aの上下を貫通するディスクポート24dと、本体24aの下端に設けられディスクポート24dの下端開口部に連通する窓24eと、窓24eの外周に設けた環状弁座24fと、外周フランジ24cの上下を貫通するオリフィス通路24gとを備えて構成されている。
そして、このディスク24は、その内周フランジ24bがピストンロッド5の段部5bと上述のピストンナット4とで挟持されることで、ピストンロッド5の外周に固定され、また、このディスク24のピストン1側の端面に積層されるリーフバルブ26は、上述の環状弁座24fに着座してディスクポート24dの下端を閉塞している。さらに、このディスク24の本体24aの外周には、筒状のシャッタ25が摺動自在に装着されている。
シャッタ25は、詳しくは、筒状の本体25aと、本体25aの上端内周から内方へ向けて突出する内周フランジ25bと、本体25aの上端外周から外方へ向けて突出する外周フランジ25cとを備えて構成され、本体25aの内周をディスク24の外周フランジ24cの外周に摺接するとともに内周フランジ25bの内周をディスク24の本体24aの外周に摺接させてあり、シャッタ25とディスク24との間にできる空間、すなわち、シャッタ25の本体25aとディスク24の本体24aとディスク24の外周フランジ24cとシャッタ25の内周フランジ25bとで仕切られる空間で圧力室23が形成されている。
また、シャッタ25の外周フランジ25cとピストン1の外周との間には、バネたるコイルスプリング27が介装されており、また、ディスク24の本体24aの上端外周に取付けたリング28によってシャッタ25のそれ以上の上方への移動が規制され、シャッタ25はこのコイルスプリング27によって常時ピストン1から遠ざかる方向に附勢されてその上端がリング28に当接されている。
そして、上記したディスク24とピストン1との間に形成される環状の隙間で第一流路20が形成されており、この第一流路20は、リーフバルブ100に設けた孔100aを介してポート2の上流に連通されている。また、圧力室23はオリフィス通路24gを介して第一流路20に接続されているので、圧力室23内には第一流路20内の圧力が導かれるようになっている。
戻って、上記したシャッタ25が図1中下方へ移動してピストン1に積層されたリーフバルブ100の上面外周に当接すると、このリーフバルブ100はピストン1に積層されているため、この第一流路20は、閉じられることになる。なお、可能であれば、シャッタ25をピストン1に直接当接させて第一流路20を閉じるようにしてもよい。
したがって、この場合、開閉弁16は、シャッタ25と、コイルスプリング27とで構成され、また、この開閉弁16は、上記シャッタ25とピストン1との間の隙間で上室41から下室42へ向かう作動油の流れに抵抗を与える絞り弁としても機能するので、上室41内の圧力と第一流路20内の圧力との間に差を生じせしめる。
シャッタ25は、コイルスプリング27および圧力室23内に作用する第一流路20内の圧力を受けて図1中上方へ附勢され、逆に、シャッタ25の内周フランジ25bを受圧面積として作用する一方室たる上室41の圧力を受けて図1中下方へ附勢されることになり、開閉弁16の絞り弁としての機能によって上室41内の圧力が第一流路20内の圧力を所定量上回ると、シャッタ25がピストン1側に移動して第一流路20を閉じることになる。なお、圧力室23はオリフィス通路24gを介して第一流路20に接続されているので、シャッタ25の動きは緩慢となり、急激に第一流路20が閉じられてしまうことが無いようになっている。
さらに、第二流路21は、この実施の形態の場合、ディスクポート24dで形成されて、第一流路20の途中に連通され、この第二流路21もまたリーフバルブ100の孔100aを介してポート2の上流に連通されている。
したがって、この実施の形態の場合、第二流路21に設けられるリリーフ弁17は、ディスクポート24dの図1中下端を閉塞するリーフバルブ26で構成されている。
つづいて、上記したように構成される一実施の形態における緩衝器のバルブ構造の作用について説明する。上述したように、ピストン1がシリンダ40に対して図1中上方側に移動すると、上室41内の圧力が高まり、上室41内の作動油はポート2を通過して下室42内に移動しようとする。
そして、緩衝器の伸縮速度となるピストン速度が低速領域にある場合、開閉弁16における圧力損失は小さく、上室41内の圧力と第一流路20内の圧力との差が小さく、シャッタ25は第一流路20を閉じることが無い。また、リーフバルブ26は、上室41内の圧力と第一流路20内の圧力との差が小さいので環状弁座24fから離座せず、リリーフ弁17は閉じたままとなる。さらに、第一流路20を通過した作動油はポート2を介して下室42へ移動するが、リーフバルブ10をコイルスプリング15の附勢力に抗してピストン1から後退させてリフトさせることができず、リーフバルブ10はコイルスプリング15によって附勢されてポート2を閉塞するように押し付けられており、間座8の外周縁を支点として撓むリーフバルブ10の撓み量も僅かで、作動油は、主として上述のリーフバルブ10の弁座1cに着座するリーフの外周に設けた切欠あるいは弁座1cに打刻によって形成されるオリフィスを通過する。
上述のように、リーフバルブ10と弁座1cとの間に生じる環状隙間は非常に僅かで作動油は、上記オリフィスを通過するので、このときの減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)は、図2中実線で示すが如くとなり、この低速領域では、減衰係数は比較的大きいものとなる。
他方、ピストン1の速度が中速領域に達すると、上室41内の圧力と第一流路20内の圧力との差が大きくなるので、ピストン1の速度が低速領域にあった場合に比較すると、シャッタ25に作用する推力は大きくなるが、このピストン速度が中速領域にある場合にあっても、シャッタ25は第一流路20の流路面積を減じないよう設定されており、第一流路20は上室41との連通を保っている。また、リーフバルブ26は、ピストン1の速度が中速領域にある場合には、環状弁座24fから離座せず、リリーフ弁17は閉じたままである。すなわち、ピストン速度が中速領域にある場合、上室41内の圧力が第一流路20内の圧力より所定量上回ることがないように、その所定量が設定されており、ピストン速度が中速領域にある場合では、開閉弁16が第一流路20を閉塞することがないように設定されている。
さらに、ピストン1の速度が中速領域に達した状態では、上室41内の圧力と下室42内の圧力との差が大きくなり、作動油のリーフバルブ10を図1中下方へ押し下げる力が大きくなるので、該力がコイルスプリング15の附勢力に打ち勝って、リーフバルブ10の全体をピストン1から軸方向に後退させる、すなわち、図1中下方へ移動させてリーフバルブ10をリフトさせることになり、弁座1cとリーフバルブ10との間の隙間は、ピストン速度の上昇とともに大きくなる。
すなわち、ピストン速度が中速領域にあるときの減衰特性は、図2中実線で示すように、ピストン1より図1下方に配置される部材のみで構成されるバルブ構造におけるリーフバルブ10の全体がピストン1の底部1aから離れる場合の図2中破線で示す減衰特性に、ピストン1より上方側に配置される開閉弁16による圧力損失分が重畳される。
さらに、ピストン速度が高速領域に達すると、作動油のリーフバルブ10を図1中下方へ押し下げる力はさらに大きくなって、リーフバルブ10のピストン1から図1中下方へ後退する後退量は大きくなり、リーフバルブ10と弁座1cとの間の隙間はピストン速度が中速領域にあるときよりも大きくなる。
これに対し、上室41内の圧力と第一流路20内の圧力との差がますます大きくなるので、シャッタ25はコイルスプリング27および圧力室23内に作用する圧力による附勢力に打ち勝ってピストン1に積層されたリーフバルブ100の図1中上端外周に当接して第一流路20を閉じる。すると、今度は、第二流路21を形成するディスクポート24dを閉塞していたリーフバルブ26が撓んでリリーフ弁17が第二流路21をリリーフする。すなわち、ピストン速度が高速領域にある場合、上室41内の圧力が第一流路20内の圧力より所定量上回るように、その所定量が設定されており、ピストン速度が高速領域にある場合では、開閉弁16が第一流路20を閉塞するように設定されている。
したがって、ピストン1の速度が高速領域にある場合、上室41内の作動油は第二流路21およびポート2を介して下室42へ移動するようになり、リリーフ弁17とリーフバルブ10が直列されることになり、これらリリーフ弁17とリーフバルブ10を通過するときの圧力損失は非常に大きくなる。
つまり、ピストン速度が高速領域にあるときは、第一流路20が閉じられる換わりに第二流路21を閉塞していたリリーフ弁17が第二流路21を開放し、リリーフ弁17とリーフバルブ10を通過するときの圧力損失は非常に大きくなるので、ピストン速度が高速領域にあるときの減衰特性は、図2に示すように、中速領域より減衰力が急激に高まり、減衰力の傾きはリリーフ弁17がリーフバルブ26で構成されているから、リーフバルブ26の特性に依存するので小さくなる。
なお、図2の減衰特性はピストン速度に対する定常的な減衰力を示しているので、ピストン速度が高速領域となると、急激に減衰力が大きくなるように見えるが、圧力室23はオリフィス通路24gを介して第一流路20に連通されているので、シャッタ25が第一流路20を閉塞するには、ある程度の時間を要することになる。
したがって、時間を横軸にとり、減衰力およびピストン速度を縦軸にとると、図3に示すように、一点差線で示すピストン速度が中速領域から高速領域に変化すると、実線で示す減衰特性は、時間経過とともに減衰力が増大することになり、実際には、急激に減衰力が変化してしまうことがなく、車両搭乗者に急激な減衰力変化による違和感を抱かせたり、ショックを感じさせたりすることが無い。なお、オリフィス通路24gを設けず、単に圧力室23を下室42に連通する場合には、その減衰特性は図3中破線で示すように、ピストン速度が中速領域から高速領域に変化すると減衰力が急激に変化することになる。
このように、本実施の形態の緩衝器のバルブ構造にあっては、ピストン速度が中速領域にある場合には、減衰力を低く抑えつつ、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長時の衝撃を緩和することができる。
つぎに、一実施の形態の変形例における緩衝器のバルブ構造について説明する。この変形例における緩衝器のバルブ構造は、図4に示すように、ピストン1とディスク24との間に第一流路20を形成することが容易なように、キャップ29を介装させている。なお、説明が重複するので、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造と同様の部材については、同様の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略することとする。
以下、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造と異なる点について詳しく説明すると、このキャップ29は、有底筒状に形成され、ピストン1の上室41側の端部たる図4中上端に、内側を向けて積層されており、底部には、キャップ29の内外を連通する孔29aを備えている。
そして、第一流路20は、このキャップ29の底部とディスク24との間およびキャップ29の孔29aとで形成され、第一流路20は、やはり、一実施の形態と同様に、リーフバルブ100の孔100aを介してポート2の上流に接続されている。
さらに、シャッタ25を附勢するバネたるコイルスプリング27は、キャップ29の底部たる図4中上端と外周フランジ25cとの間に介装され、この変形例にあっても、開閉弁は、シャッタ25とコイルスプリング27とで構成され、また、この変形例の場合、シャッタ25の本体25aの図4中下端がキャップ29の図4中上端外周に当接することで第一流路20を閉じることができるようになっている。
この変形例における他の構成は、一実施の形態におけるバルブ構造の構成と同様であって、その動作作用においても、一実施の形態におけるバルブ構造と同様である。
したがって、この一実施の形態の変形例における緩衝器のバルブ構造にあっても、ピストン速度が中速領域にある場合には、減衰力を低く抑えつつ、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長時の衝撃を緩和することができる。
さらに、この変形例におけるバルブ構造にあっては、シャッタ25が当接するのはキャップ29であるので、リーフバルブ100を痛めることがなく、耐久性に優れ、また、リーフバルブ100が、シャッタ25あるいはコイルスプリング27に干渉する恐れが無いので、より安定した減衰力を発生することができる。
最後に、他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造について説明する。この他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、図5に示すように、ピストン1から図5中上方の構成が上述した一実施の形態におけるバルブ構造と異なる。
すなわち、図5に示すように、ピストン1の図5中上方には、リーフバルブ200および間座101が積層されるほか、環状板50、スペーサ51、リーフバルブ52、ストッパ53が順に積層され、また、スペーサ51の外周であって環状板50とストッパ53との間にはシャッタ54が介装され、さらに、このシャッタ54と環状板50との間には環状板バネ55が介装されてシャッタ54をストッパ53側へ向けて附勢している。
以下、各部について詳しく説明すると、スペーサ51は筒状であって内周側にはピストンロッド5の先端5aが挿通されている。
さらに、このスペーサ51の図5中上方にはリーフバルブ52が積層され、さらに、このリーフバルブ52の図5中上方には、環状のストッパ53が積層され、このストッパ53には上下を貫通する孔53aが設けられリーフバルブ52で上記孔53aが閉塞されている。
そして、環状板50、スペーサ51、リーフバルブ52、ストッパ53は、上記したピストンロッド5の段部5bとピストンナット4とで挟持されてピストンロッド5の先端5aに固定されている。
つづき、環状板50は、筒部50aと、筒部50aの図5中下端から外方へ突出するフランジ50bと、筒部50aの内外を連通する孔50cと、フランジ50bの外周に設けられる堰50dとを備えて構成され、筒部50aをピストンロッド5の先端5aの外周に嵌め込んで、リーフバルブ200に積層された間座101と上記スペーサ51との間に介装される。
また、この孔50cは、ピストンロッド5の先端5aに設けた内部通路5dと、ピストン1の上端内周部に設けた切欠56を介してポート2に連通されている。
さらに、シャッタ54は、外筒部54aと、外筒部54aの内周から突出する段付きのフランジ54bと、フランジ54bの段部より内周側の上下を連通するシャッタポート54cと、フランジ54bの段部より外周側の上下を連通するオリフィス通路54dとを備えて構成され、フランジ54bの内周をスペーサ51の外周に摺接させるとともに、外筒部54aの上端内周を、ストッパ53の外周に設けた切欠53bに摺接させている。
したがって、シャッタ54は、スペーサ51および環状板50に対して図5中上下移動することが可能であるとともに、ストッパ53によって図5中上方側への移動が規制されるようになっている。そして、シャッタ54の上端とストッパ53の下端との間の空間で圧力室61が形成されている。
また、シャッタ54は、環状板50の筒部50aの図5中上端内周とシャッタ54のフランジ54bとの間に介装される環状板バネ55によって、図5中上方となるストッパ53側へ附勢されている。
なお、環状板バネ55の外径は、フランジ54bの段部径より大径とされており、上述のように環状板バネ55を配置すると、環状板バネ55の図5中上端となるシャッタ54側の面は、フランジ54bの段部の頂部に当接することになり、該環状板バネ55は、フランジ54bの段部より内周側の上下を貫通するシャッタポート54cを閉塞することになる。
そして、この他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造の場合、第一流路20は、上記環状板50とシャッタ54との間の隙間60と、内部通路5dとピストン1の上端内周部に設けた切欠56とで形成され、開閉弁は、シャッタ54と、シャッタ54の上室41側への移動を規制するストッパ53と、上記シャッタ54と環状板50との間に介装されてシャッタ54をストッパ53側へ向けて附勢する環状板バネ55とで構成され、第二流路21は、シャッタ54に設けられて環状板50とシャッタ54との間の隙間60に連通される孔たるシャッタポート54cによって形成され、リリーフ弁は、シャッタポート54cを上記環状板バネ55で閉塞することによって構成されている。
このように構成される緩衝器のバルブ構造にあっては、ピストン1がシリンダ40に対して図5中上方へ移動する際のピストン速度が低速領域にある場合には、上室41との圧力と第一流路20内の圧力との差は大きくないので、シャッタ54は、環状板50の外周に形成される堰50dに当接せず第一流路20を閉じることが無い。
ピストン速度が中速領域にある場合、上室41内の圧力と第一流路20内の圧力との差が大きくなり、シャッタ54には、ピストン1の速度が低速領域にあった場合に比較するより大きな推力が作用するが、環状板50側へ移動せず第一流路20の流路面積を減じない。このように、ピストン1の速度が中速領域にある場合には、開閉弁は、第一流路20を閉じないように設定されており、第一流路20は上室41との連通を保っている。また、環状板バネ55は、ピストン1の速度が中速領域にある場合には、シャッタポート54cを閉じたままである。
ピストン速度が高速領域に達すると、シャッタ54は、上室41内の圧力を受けて図5中下方へ移動し、環状板50の堰50dに当接して第一流路20を閉じ、これに対して、リーフバルブ52は撓んで孔53aを開放し、環状板バネ55も撓んでシャッタポート54cを開放する。したがって、ピストン速度が高速領域に達する状態では、作動油は上室41から第二流路21およびポート2を介して下室42へ移動するようになる。
すなわち、この他の実施の形態の緩衝器のバルブ構造にあっても、第一流路20、第二流路21、開閉弁およびリリーフ弁は、上述の一実施の形態と同様の動作で同様の機能を発揮するから、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造と同様の作用効果を奏することができる。
したがって、他の実施の形態の変形例における緩衝器のバルブ構造にあっても、ピストン速度が中速領域にある場合には、減衰力を低く抑えつつ、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長時の衝撃を緩和することができる。
さらに、圧力室61はオリフィス通路54dを介して第一流路20に連通されているので、シャッタ54が第一流路20を閉塞するには、ある程度の時間を要することになる。したがって、ピストン速度が中速領域から高速領域に変化する際に急激に減衰力が変化してしまうことがなく、車両搭乗者に急激な減衰力変化による違和感を抱かせたり、ショックを感じさせたりすることが無い。
また、本発明のバルブ構造は、リーフバルブ10が附勢手段たるコイルスプリング15によって附勢されると共にバルブディスクたるピストン1に遠近可能に積層されており、ピストン速度が中速領域において、リーフバルブ10をピストン1からリフトさせて減衰力を低く抑えて車両における乗心地を向上する事が可能なバルブに適用されているが、附勢手段によって附勢されるか否かに限らずリーフバルブ10の内周がピストンロッド5の先端5aに固定されて外周側が撓んで弁座1cから離座してポート2を開放するバルブに適用されてもよく、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、本発明の効果は失われない。
以上でバルブ構造の各実施の形態についての説明を終えるが、本発明のバルブ構造が緩衝器のピストン部の圧側減衰バルブに具現化することも、また、ベースバルブ部に具現化することも可能であり、およそ減衰力を発生する減衰力発生要素として機能する緩衝器のバルブに適用することが可能なことは勿論である。
なお、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。 一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。 減衰力の時間変化を示した図である。 一実施の形態の変形例における緩衝器のバルブ構造が具現化されたピストン部の一部における縦断面図である。 他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。 従来の緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の縦断面図である。 従来の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。
符号の説明
1 バルブディスクたるピストン
1a 底部
1b 挿通孔
1c 弁座
1d,2 ポート
1e 拡径部
1f,4a,11b,50a 筒部
3 窓
4 ピストンナット
4b 鍔
4c 小径部
5 ピストンロッド
5a ピストンロッドの先端
5b 段部
5c 螺子部
5d 内部通路
7,8,101 間座
10,26,52 リーフバルブ
11 バルブ抑え部材
11a 環状本体
15 附勢手段たるコイルスプリング
16 開閉弁
17 リリーフ弁
20 第一流路
21 第二流路
23,61 圧力室
24 ディスク
24a,25a 本体
24b,25b 内周フランジ
24c,25c 外周フランジ
24d ディスクポート
24e 窓
24f 環状弁座
24g,54d オリフィス通路
25,54 シャッタ
27 バネたるコイルスプリング
28 リング
29 キャップ
29a,50c,51a,53a,100a 孔
40 シリンダ
41 一方室たる上室
42 他方室たる下室
50 環状板
50b,54b フランジ
50d 堰
51 スペーサ
53 ストッパ
53b,56 切欠
54a 外筒部
54c シャッタポート54c
55 環状板バネ
60 隙間
100,200 圧側のリーフバルブ

Claims (6)

  1. 緩衝器内に一方室と他方室とを隔成し上記一方室と上記他方室とを連通するポートを備えたバルブディスクと、このバルブディスクの他方室側の端面に積層されて上記ポートの下流を閉塞するリーフバルブとを備えた緩衝器のバルブ構造において、上記ポートの上流に接続される第一流路および第二流路と、ピストン速度が高くなり上記一方室の圧力が上記第一流路内圧力を所定量上回ると上記第一流路を閉じる開閉弁と、上記第二流路の途中に設けたリリーフ弁とを備えたことを特徴とする緩衝器のバルブ構造。
  2. 上記第一流路がバルブディスクとこのバルブディスクに対向するディスクとの間で形成され、上記開閉弁は、上記ディスクの外周に摺動自在に装着されて上記バルブディスクに当接して上記第一流路を閉じることが可能なシャッタと、このシャッタを上記バルブディスクから離れる方向に附勢するバネとを備えて構成され、上記第二流路は、上記ディスクに形成されるディスクポートで形成され、上記リリーフ弁は、上記ディスクポートを閉塞するように上記ディスクのバルブディスク側の端面に積層されるリーフバルブであることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器のバルブ構造。
  3. 上記バルブディスクの一方室側端部に内側を向けて積層される有底筒状のキャップを設け、上記第一流路が上記キャップの底部とこのキャップの底部に対向するディスクとの間および上記キャップ底部に設けた孔とで形成され、上記開閉弁は、上記ディスクの外周に摺動自在に装着されて上記キャップの底部に当接して上記第一流路を閉じることが可能なシャッタと、このシャッタを上記キャップの底部から離れる方向に附勢するバネとを備えて構成され、上記第二流路は、上記ディスクに形成されるディスクポートで形成され、上記リリーフ弁は、上記ディスクポートを閉塞するように上記ディスクのキャップ側の端面に積層されるリーフバルブであることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器のバルブ構造。
  4. 上記シャッタと上記ディスクとの間に圧力室を形成し、当該圧力室に上記第一流路内の圧力を導くオリフィス通路を上記ディスクに設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の緩衝器のバルブ構造。
  5. 上記第一流路は、上記バルブディスクから伸びる軸部材の一方室側の外周に設けた環状板とこの環状板より一方室側に設けられて上記軸部材の外周に摺動自在に装着されるシャッタとの間の隙間と、上記軸部材に設けられて該隙間と上記ポートとを連通する内部通路とで形成され、上記開閉弁は、シャッタと、このシャッタの一方室側への移動を規制するストッパと、上記シャッタと上記環状板との間に介装されて上記シャッタをストッパ側へ向けて附勢する環状板バネとで構成され、上記第二流路は、上記シャッタに設けられて上記環状板と上記シャッタとの間の隙間に連通される孔によって形成され、該孔を上記環状板バネで閉塞することによって上記リリーフ弁を構成したことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器のバルブ構造。
  6. 上記リーフバルブは上記バルブディスクに遠近可能に積層されると共に、上記ポートを閉塞する方向に上記リーフバルブを附勢する附勢手段を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の緩衝器のバルブ構造。
JP2006345242A 2006-09-07 2006-12-22 緩衝器のバルブ構造 Expired - Fee Related JP4883695B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006345242A JP4883695B2 (ja) 2006-09-07 2006-12-22 緩衝器のバルブ構造
EP20070017421 EP1898119B1 (en) 2006-09-07 2007-09-05 Valve structure
DE200760013662 DE602007013662D1 (de) 2006-09-07 2007-09-05 Ventilstruktur

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006242283 2006-09-07
JP2006242283 2006-09-07
JP2006345242A JP4883695B2 (ja) 2006-09-07 2006-12-22 緩衝器のバルブ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008089170A JP2008089170A (ja) 2008-04-17
JP4883695B2 true JP4883695B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=38776375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006345242A Expired - Fee Related JP4883695B2 (ja) 2006-09-07 2006-12-22 緩衝器のバルブ構造

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1898119B1 (ja)
JP (1) JP4883695B2 (ja)
DE (1) DE602007013662D1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270597A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Fuji Latex Kk ダンパー装置
US8297418B2 (en) * 2008-06-05 2012-10-30 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Nested check high speed valve
US8794407B2 (en) * 2009-11-18 2014-08-05 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Velocity progressive valving
JP5567980B2 (ja) * 2010-10-25 2014-08-06 カヤバ工業株式会社 バルブ構造
JP5603965B2 (ja) * 2013-03-25 2014-10-08 カヤバ工業株式会社 減衰バルブ

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5639331A (en) * 1979-09-04 1981-04-15 Kayaba Ind Co Ltd Shock absorber
JPS6320545A (ja) * 1986-07-14 1988-01-28 Yokogawa Hewlett Packard Ltd エミユレ−タのレジスタ読出し装置
JPH0265735A (ja) * 1988-08-29 1990-03-06 Yasuo Inoue 折し畳み犬の運動機
JPH02168038A (ja) * 1988-09-30 1990-06-28 Tokico Ltd 油圧緩衝器
JPH04337138A (ja) * 1991-05-10 1992-11-25 Original Botsukusu:Kk 油圧緩衝器
JPH06147252A (ja) * 1992-09-18 1994-05-27 Tokico Ltd 油圧緩衝器
JPH08135713A (ja) * 1994-11-14 1996-05-31 Toyota Motor Corp 液圧緩衝装置
JPH09291961A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器の減衰バルブ
JP3907283B2 (ja) * 1997-08-25 2007-04-18 カヤバ工業株式会社 油圧緩衝器のバルブ構造
GB2394758B (en) * 2000-08-23 2004-09-29 Zf Sachs Ag Vibration damper
EP1538367B1 (de) * 2003-12-01 2006-07-26 ZF Friedrichshafen AG Dämpfventileinrichtung mit progressiver Dämpfkraftkennlinie

Also Published As

Publication number Publication date
EP1898119B1 (en) 2011-04-06
EP1898119A2 (en) 2008-03-12
EP1898119A3 (en) 2008-05-14
DE602007013662D1 (de) 2011-05-19
JP2008089170A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4987460B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4987283B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造および緩衝器
JP4523485B2 (ja) 油圧緩衝器
JP4883695B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP5284595B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
WO2019194167A1 (ja) バルブ及び緩衝器
JP5226221B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP5090034B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4695489B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造および緩衝器
JP4909761B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4733624B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4847364B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4683636B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造および緩衝器
JP4839201B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP5165870B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP2008232316A (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4584844B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造および緩衝器
JP4695490B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造および緩衝器
JP4883694B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4726079B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4733625B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP4777912B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP2008215433A (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP2007255585A (ja) 緩衝器のバルブ構造および緩衝器
JP4617220B2 (ja) バルブ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4883695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees