JP2010143672A - ワーク搬送方法と装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回路基板上に実装するチップ部品などの微細なワークを確実に連続搬送することができるとともに、操作も簡易であるワーク搬送方法と装置を、より低価格で実現する。
【解決手段】 ワークを吸着保持するための多数の吸気孔31が周面部に等間隔に開口する円板状の立設された分離供給ドラム10により、フィーダにより整列供給されるワークを1個ずつ分離して供給する。分離供給ドラム10から移載されるワークを吸着保持するための吸気孔61が周面部に等間隔に開口する円板状の立設された搬送ドラム60を、分離供給ドラム10に対して45°の交叉角θをもって分離供給ドラム10の下方に近接して配設して、分離供給ドラム10から移載されたワークを搬送ドラム60により搬送する。
【選択図】 図1

Description

本発明はワーク搬送方法と装置に関する。より詳しくは、回路基板上に実装するチップ部品などの微細なワークを移動させながら外観検査や特性試験等を行う場合に用いられるワーク搬送方法と装置であって、ワークを損傷させたり破壊することなく連続搬送することができるとともに、操作も簡易であるワーク搬送方法と装置を、より低価格で提供せんとするものである。
従来より用いられているワーク搬送装置の構成例を、図11に示し説明する。ここで、図11は、この従来例の構成を概略的に示す正面図であり、説明を簡単にするため、装置各部を支持する支持部材の図示は、省略している。
図11において、100aおよび100bは、垂直方向において近接して立設されたステンレス鋼製の円板状の扁平なホイルである。これらのホイル100a,100bの構成は同一であり、下方のホイル100aは図面上で時計方向に、上方のホイル100bは反時計方向に、図示されてはいないパルス・モータの駆動により、それぞれ所定の同一の回転角度で同期して回転する。
この同期して回転する各ホイル100a,100bの周縁部には、ワークを吸着して保持するための、V字状溝に形成された多数の吸着部101a,101bが、それぞれ等間隔に歯車状に設けられている。この吸着部101a,101bの底部には、ここでは図示されてはいない吸気孔が開口している。吸着部101a,101bにより吸着保持されるワークのサイズは、例えば、1.0mm×0.5mm×0.5mm、0.6mm×0.3mm×0.3mmである。
そこで、このように構成されたワーク搬送装置により、ワークを搬送させる場合は、まず、下方のホイル100aの最下点である位置P1において、ワークをホイル100aに供給する。すなわち、図12(a)に示すように、フィーダ(図示せず)により供給されるワーク200が、ガイド110にガイドされてホイル100a最下点の下方の位置まで移動すると、吸着部101a底部に開口している吸気孔102aを介する吸気により、ガイド110上のワーク200は、吸着部101aのV字状溝に嵌合するようにして吸着保持される。
その後、吸着部101aに吸着保持されたワーク200は、回転するホイル100aにより、上方に向けて搬送される。そして、図12(b)に示すように、ホイル100aの最上点の位置P2(図11)まで達すると、吸気孔102aを介する吸気が解除される。同時に、図12(c)に示すように、上方のホイル100bの吸着部101b底部に開口する吸気孔102bを介する吸気により、ワーク200は、上方のホイル100bの吸着部101bに吸着保持されて上方のホイル100bに移載する。その後は、回転するホイル100bにより上方に向けて搬送され、所定の位置に達すると、装置より排出される。
以上のようにして上下2つのホイル100a,100bによりワーク200が搬送される過程において、ワーク200の外観検査であれば、図13(a)に示すワーク200の6面A〜Fについて、傷や汚れなどの有無を検査するために、カメラにより撮像が行われる。すなわち、ワーク200の4つの面A〜Dについては、図13(b)に示すように、下方のホイル100aによりワーク200が搬送されている過程において、所定の位置にそれぞれ配置された4つのカメラ(図示せず)により撮像され、そのうちの2つの面A,Dについては破線の各矢印が示す方向から、他の2つの面B,Cについては紙面に垂直の方向からそれぞれ撮像する。
これに対して、ワーク200の残りの2つの面E,Fについては、図13(c)に示すように、上方のホイル100bにより搬送されている過程において、所定の位置にそれぞれ配置された2つのカメラにより、破線の各矢印が示す方向からそれぞれ撮像することになる。
図11に示した従来例によると、2つのホイル100a,100bを垂直方向において近接して立設する構成を用いているので、占有面積を狭小にすることができるという利点がある。しかしながら、この従来例には、つぎのような解決すべき課題がある。
第1に、上下2つのホイル100a,100bにおける吸着部101a,101bのV字状溝は、微細なワーク200に応じて微細に形成しなければならず、精緻な加工精度が要求される。そのため、ホイル100a,100bは、高価格なものとなる。また、V字状溝の微細加工にも限界がある。近時は、ワーク200のサイズが、0.4mm×0.2mm×0.2mmであるような場合もあり、このようなサイズに応じた加工精度を確保することが困難である。
第2に、下方のホイル100aから上方のホイル100bに、ワーク200を確実に移載させるためには、図14(a)に示すように、各ホイル100a,100b双方の吸着部101a,101bが、1点鎖線で示す基準位置Sで正対向するようにしなければならない。しかし、そのための駆動系の調整は、各ホイル100a,100bの加工精度の良否と相俟って必ずしも容易ではない。図14(b)に示すように、各吸着部101a,101bの位置調整が不整であると、ずれた各ホイル100a,100b間に、ワーク200が噛み込まれて、傷付いたり破壊されてしまうことになる。
第3に、ワークの形状によっては、図14(c)に示すように、各吸着部101a,101bが正対向しないように調整しなければならない場合もある。しかし、この調整も正対向させる場合と同様に必ずしも容易ではなく、調整が不整であれば、ワーク201は、傷付いたり破壊されてしまう。
第4に、サイズが異なる別のワーク200を搬送しようとする場合において、そのワーク200のサイズが、各吸着部101a,101b間の間隔を変えることによって対処し得るときは、各ホイル100a,100bの配設位置を調整し直すことになる。しかし、サイズが異なる毎に、その都度、調整し直さなければならないという煩わしさを伴う。しかも、その調整も必ずしも容易ではない。また、その間は装置の作動を停止せざるを得ず、良好な作業性が得難いことになる。
第5に、異なるサイズのワーク200が、各吸着部101a,101b間の間隔を変えることによっては対処することができない場合には、サイズが異なる毎に、そのサイズに適合した別のホイル100a,100bを用いなければならない。しかし、ホイル100a,100bは、高価格であることから、異なるワーク200のサイズにそれぞれ適合する複数のホイル100a,100bを用意しなければならないことは、ワーク200の外観検査、特性試験などにおけるコスト増を招いてしまうことになる。また、ホイル100a,100bを交換する毎に、必ずしも容易ではない配設位置の調整をし直さなければならないことになる。
第6に、ワーク200のサイズが大きく、したがって重量が大きい場合は、下方のホイル100aから上方のホイル100bに移載する際、ワーク200を確実に吸引することができず、ワーク200をホイル100bから落下させてしまうことがある。ワーク200を落下させてしまえば、落下したワーク200は、不良品として使用することができないことになる。以上のような解決すべき様々な課題が、図11に示した従来例にはあった。
そこで、上記課題を解決するために、本発明はなされたものである。そのために、本発明では、つぎのような手段を用いるようにした。すなわち、チップ部品などの微細なワークを吸着保持するための多数の吸気孔が周面部に等間隔に開口する円板状の立設された第1のドラムにより、フィーダにより整列供給されるワークを1個ずつ分離して供給する。第1のドラムから移載されるワークを吸着保持するための吸気孔が周面部に等間隔に開口する円板状の立設された第2のドラムを、第1のドラムに対して所定の交叉角をもって第1のドラムドラムの下方に近接して配設して、第1のドラムから移載されたワークを第2のドラムにより搬送するようにした。
また、第1および第2のドラムとして、周縁部に等間隔に設けられ、底面にワークを吸着保持するための吸気孔が開口するコ字状に形成された多数の保持溝によりワークを保持するものを用いるようにもした。
本発明によるならば、2つのドラムを垂直方向において近接して立設することによる占有面積の狭小化という利点を有しつつ、つぎのような特有の効果が得られる。すなわち、ワークの供給および搬送に用いるドラムは、単なる円板状に形成されており、その周縁部には、図11の従来例で用いられている各ホイルにおける吸着部のような高い加工精度が要求される溝部は設けられていない。したがって、ワークの供給用・搬送用のドラムは、必要な仕上がり精度を容易に得ることができるので、製造コストの低減化を図ることができることになる。
また、図11に示した従来例におけるような2つのホイルの対向する吸着部の煩雑な位置調整が不要であって、操作設定が著しく簡易である。のみならず、ワークがホイル間に噛み込まれて、損傷したり破壊されたりするようなことがなく、かつ、図11の従来例のように、ワークを吸い上げて一方のホイルから他方のホイルに移載させるのではなく、一方のドラムから他方のドラムに落下させて移載させるので、ワークの移載の確実性を確保することができ、装置としての信頼性を高めることができる。
しかも、異なるサイズ・形状のワークであっても、同一のドラムによって対応することができる範囲を広く確保することができる。すなわち、ワークのサイズ・形状が異なる毎に、その都度、別のドラムを配設し直す煩わしさを回避できることから、ワークの外観検査や特性試験などの作業性を高めることが可能となる。
さらに、ワークのサイズ・形状に応じて別のドラムに交換する必要がある場合であっても、図11の従来例におけるような2つのホイルにおける対向する吸着部の煩雑な位置調整が不要であり、ワークの外観検査等の作業性を高めることができる。
また、ワークの外観検査の場合は、外観検査に必要な数のカメラの配置位置の自由度を確保することが可能となることから、ワークの外観検査をするための装置を設計する場合におけるフレキシビリティを得ることが可能となる。したがって、本発明によりもたらされる効果は、実用上極めて大きい。
本発明によるワーク搬送装置は、フィーダにより整列供給されるワークを1個ずつ、立設された円板状の第1のドラムの周面部に吸着保持することにより分離供給する。立設された円板状の第2のドラムを、第1のドラムに対して所定の交叉角をもって第1のドラムの下方に近接して配設して、その周面部に第1のドラムより移載されるワークを吸着保持して搬送する。以下、実施例により詳しく説明する。
本発明の一実施例の構成を、図1に示し説明する。ここで、図1(a)は、本実施例におけるワーク搬送装置の構成を示す正面図、図1(b)は平面図であり、説明を簡単にするため、装置各部の支持部材の図示は省略している。
図1(a)において、10は、円板状に形成された立設の分離供給ドラムであり、図示されてはいないフィーダにより整列供給されるワークを1個ずつ分離して、分離供給ドラム10の下方に近接した配設された、立設の円板状の搬送ドラム60に供給する。ワークを供給された搬送ドラム60は、一定の時間にわたってワークを旋回移動させる。
このような分離供給ドラム10および搬送ドラム60は、ともにステンレス鋼からなり、図11に示した従来例における各ホイル100a,100bが、同一平面上に配設されているのとは異なり、図1(b)に示すように、交叉するようにして異なる平面上に配設されている。分離供給ドラム10と搬送ドラム60との交叉角θは、本実施例では45°である。
図1(a)において、分離供給ドラム10の径は、本実施例では60mm、厚さは1.5mmであり、その周面部には、多数(例えば、50)の吸気孔31が等間隔に開口している。この吸気孔31を介する吸気により、フィーダにより供給されたワークは、分離供給ドラム10の周面部に吸着保持される。また、分離供給ドラム10の中央部には、分離供給ドラム10を回転させるための回転軸が挿通する中空部20が設けられており、パルス・モータの駆動による回転軸の回転により、分離供給ドラム10は、所定の回転角度で図面上で反時計方向に回転する。
ここで、分離供給ドラム10に設ける吸気孔31を、ドリルを用いた切削加工により穿設することは、分離供給ドラム10が薄板であることから、極めて困難である。そこで、本発明では、分離供給ドラム10は、図2(a)(平面図)に示すように、中板30と、これを挟む2枚の外板40,50とにより形成するようにしている(中板30と各外板40,50は、同一径)。
すなわち、一方の外板40(厚さは、本実施例では0.5mm)は、図3(a)に示すように、その周縁からやや離れた位置に、吸気孔31(図2(a))の数に応じた数の円孔41(径は、本実施例では2.0mm)を環状に設ける。また、中央部に、分離供給ドラム10を回転させる回転軸が挿通する円孔42を設ける。各円孔41,42の穿設は、エッチング加工により行う。
中板30(厚さは、本実施例では0.5mm)は、図3(b)に示すように、上記外板40に設けられた多数の円孔41に対応する位置に、この円孔41と同数かつ同一径の円孔33を設けるとともに、この円孔33に連通し中板30の周縁に達するスリット32(幅は、本実施例では0.5mm)を設ける。また、中央部に、分離供給ドラム10を回転させる回転軸が挿通する円孔34を設ける。スリット32および各円孔33,34は、エッチング加工により形成する。
もう一方の外板50は、図3(c)に示すように、その中央部に、分離供給ドラム10を回転させる回転軸が挿通する円孔51のみを、エッチング加工により設ける。
以上のように構成された中板30および2枚の外板40,50を、中板30に設けた多数の円孔33(図3(b))と、一方の外板40に設けた多数の円孔41(図3(a))とが、連通するように重ね合わせて例えば熱圧着することにより、分離供給ドラム10が形成される。その結果、図2(b)(図2(a)のA−A線に沿う部分断面図)に示すように、中板30に設けたスリット32(図3(b))は、2枚の外板40,50により挟まれることにより、平面形状が方形の吸気孔31を形成することになる。吸気孔31の平面形状が方形であれば、ドリルを用いた切削加工により得られるような平面形状が円形の吸気孔よりは開口面積が大きくなり、吸引力を大きくすることができるという効果が得られる。
そして、中板30に設けた多数の円孔33と連通する、一方の外板40に設けた多数の円孔41に、図示されてはいない吸気機構の吸込みヘッド部が密着して配設されることにより、破線の矢印が示すようにして吸気孔31を介する吸気が行われることになる。
図1(a)において、以上のような構成の分離供給ドラム10からワークが供給される搬送ドラム60の径は、本実施例では120mm、厚さは3.0mmであり、その周面部には、分離供給ドラム10に設けられた吸気孔31と同数の吸気孔61(図1(b))が、等間隔に開口している。この搬送ドラム60は、分離供給ドラム10よりもサイズが大きいが、その有する吸気孔61の数は、分離供給ドラム10の吸気孔31の数と同一であり、したがって、吸気孔61間の間隔が広い。これは、吸着保持されるワーク間の間隔が広い方が、ワークの外観検査などが行い易いことを考慮したものである。
この搬送ドラム60の中央部には、搬送ドラム60を回転させるための回転軸が挿通する中空部70が設けられており、パルス・モータの駆動による回転軸の回転により、搬送ドラム60は、分離供給ドラム10と同一の回転角度で、かつ、同期して図面上で時計方向に回転する。なお、搬送ドラム60も、分離供給ドラム10と同様に、中板と、これを挟む同一径の2枚の外板とにより形成されており、その構成は、分離供給ドラム10の構成と実質的に同一である。
つぎに、以上のように構成されたワーク搬送装置を用いてワークの外観検査をする方法について、図4ないし図8により説明する。
ワークの外観検査をする場合は、まず、図4(a)に示すように、矢印が示す所定の位置で、フィーダ(図示せず)によりワークを分離供給ドラム10に供給する。すなわち、図4(b)に示すように、フィーダにより整列搬送されるワーク200を、1個ずつ分離供給ドラム10の回転に同期して分離供給ドラム10の吸気孔31に向けて供給して、分離供給ドラム10の周面部にワーク200を順次吸着保持させる。
吸着保持されたワーク200が、分離供給ドラム10の回転により搬送されて、図4(c)に示すように、実線の矢印が示すフィーダの供給位置から、ワーク200の外観を撮像するために配置されたカメラ300−1に対向する位置まで達すると、ワーク200の6面のうちの1つの面が、カメラ300−1により撮像される。
この場合、図5(a)(斜視図)に示すように、ワーク200の面Aが上面となるようにフィーダにより供給されたすると、ワーク200がカメラ300−1に対向する位置に達したときは、図5(b)に示すように、面Aは垂直面となり、その垂直面となった面Aが、カメラ300−1により撮像される。
その後、ワーク200が移動して分離供給ドラム10の最下点に達すると、図6(a)に示すように、吸気孔31を介する吸気が解除されて、ワーク200は、下方の搬送ドラム60の周面部に移載すると同時に、搬送ドラム60に設けられた吸気孔61(図1(b))を介する吸気により、既に撮像された面Aを底面として吸着保持される。
このとき、分離供給ドラム10と搬送ドラム60とは、45°の交叉角θ(図1(b))をもって配設されているので、ワーク200は、図6(b)に示すように、搬送ドラム6
0の厚さ方向に対して45°の角度をもって搬送ドラム60の周面部に吸着保持される。
このようにして搬送ドラム60の周面部に吸着保持されるワーク200は、搬送ドラム60の回転に伴って旋回移動し、図7の実線の矢印が示す位置で、吸気孔61を介する吸気が解除され、装置より排出される。
そこで、ワーク200が装置より排出されるまでの間において、ワーク200が、例えば図7の破線の矢印が示す位置にあるときに、ワーク200の既に撮像されている面A以外の5つの面B〜F(図5(a))を撮像する。すなわち、図8(a)に示すように、4つのカメラ300−2〜−5を、同一平面上に配置して、図8(b)に示すワーク200の4つの面E,C,D,Bを、それぞれ撮像する。また、図8(a)において、紙面に垂直の方向に、図示されてはいないカメラを配置して、図8(b)に示すワーク200の面Fを撮像する。
ここで、分離供給ドラム10と搬送ドラム60とを、図9(a)に示すように、図11の従来例と同じく同一平面上に配設するならば、分離供給ドラム10から搬送ドラム60に移載されるワーク200は、図9(b)に示すように、搬送ドラム60の厚さ方向に沿って吸着保持される。そのため、ワーク200の2つの面D,Eは、他のワーク200が妨げとなって撮像できないことになる。
これに対して、本発明によるワーク搬送装置では、分離供給ドラム10と搬送ドラム60とが、45°の交叉角θをもって配設されていることから、ワーク200の5つの面B〜Fを5台のカメラ300−2〜−4により撮像することが可能となる。
以上においては、分離供給ドラム10と搬送ドラム60とを、45°の交叉角θをもって配設する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。交叉角θが10°〜80°であれば、本発明は適用され得るものである。
また、搬送ドラム60のサイズが分離供給ドラム10のサイズよりも大きい場合について説明したが、本発明は、これに限られるものではない。その他にも、例えば、分離供給ドラム10のサイズと搬送ドラム60のサイズとが同一である場合にも、本発明は適用し得るものである。
さらに、分離供給ドラム10と搬送ドラム60にそれぞれ設ける吸気孔31,61の数が同一である場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。その他にも、例えば、搬送ドラム60の径を分離供給ドラム10の径の2倍とし、搬送ドラム60に設ける吸気孔61の数を分離供給ドラム10に設ける吸気孔31の数の2倍とするとともに、搬送ドラム60の回転角度を分離供給ドラム10の回転角度の2分の1とするような場合にも、本発明は適用することができるものである。
また、搬送ドラム60の周面部に吸着保持されたワーク200の5つの面B〜Fを、同時に撮像する場合について説明したが、本発明によるワーク搬送装置を用いる場合は、これに限られるものではない。例えば、ワーク200の5つの面B〜Fを同時に撮像すると、各カメラ300−2〜−5が具備するそれぞれの照明ランプの発光によってハレーションを起こすようなときは、各カメラ300−2〜−5をそれぞれ別々の位置に配置して、ワーク200が本装置から排出されるまでの間において、ワーク200の5つの面B〜Fをそれぞれ異時的に逐次撮像するようにしてもよい。
すなわち、本発明によるワーク搬送装置によれば、外観検査用のカメラ300−2〜−5の配置位置の自由度を確保することができることになる。その結果、ワーク200の外観検査をするための装置の設計上のフレキシビリティを得ることが可能となる。
なお、図1に示した実施例では、分離供給ドラム10と搬送ドラム60との交叉角θを45°に設定しているが、分離供給ドラム10から搬送ドラム60に移載するワーク200は、搬送ドラム60の厚さ方向に対して厳密に45°の角度をもって吸着保持されていなくても差し支えない。厳密に45°の角度をもって吸着保持されていなくても、カメラ300−2〜−5によりワーク200の各面B〜Fを撮像することは可能であり、得られた画像から外観検査をすることができるものである。
また、図10(部分拡大図)に示すように、分離供給ドラム80の周縁部に、ワーク200を保持するための、コ字状の多数の保持溝81を等間隔に設けるとともに、その底面82に開口する吸気孔83を穿設し、搬送ドラムも同様の構成とするならば、保持溝81の底面82は平坦であるので、ワーク200の吸着保持の安定性を高めることが可能となる。その場合、保持溝81の円周方向の長さを長目に設定すれば、様々なサイズのワーク200に対応することができることになる。
このような保持溝81は、図11の従来例で用いられている各ホイル100a,100bにおける吸着部10a,101bとは異なり、高い加工精度が要求されるものではない。したがって、分離供給ドラム80および搬送ドラムの周縁部にコ字状の保持溝81を設けるとしても、さほど分離供給ドラム80および搬送ドラムの高価格化を招くことはないものである。
本発明の一実施例の構成を示す構成図である。 図1に示した分離供給ドラムの構成を示す構成図である。 図2に示した分離供給ドラムを構成する各外板および中板の構成を示す正面図である。 図1に示したワーク搬送装置を用いてワークの外観検査をする方法を説明するための説明図である。 図4とともに図1に示したワーク搬送装置を用いてワークの外観検査をする方法を説明するための説明図である。 図4および図5とともに図1に示したワーク搬送装置を用いてワークの外観検査をする方法を説明するための説明図である。 図4ないし図6とともに図1に示したワーク搬送装置を用いてワークの外観検査をする方法を説明するための説明図である。 図4ないし図7とともに図1に示したワーク搬送装置を用いてワークの外観検査をする方法を説明するための説明図である。 図1に示した分離供給ドラムと搬送ドラムとを同一平面上に配設した場合の難点を説明するための説明図である。 分離供給ドラムの他の構成例を示す部分拡大図である。 従来例の構成を示す正面図である。 図11に示した位置P1の拡大図である。 ワークの外観検査を説明するための説明図である。 図11に示した位置P2の拡大図である。
符号の説明
10 分離供給ドラム
20 中空部
30 中板
31 吸気孔
32 スリット
33,34 円孔
40 外板
41,42 円孔
50 外板
51 円孔
60 搬送ドラム
61 吸気孔
70 中空部
80 分離供給ドラム
81 保持溝
82 底面
83 吸気孔
100a,100b ホイル
101a,101b 吸着部
102a,102b 吸気孔
110 ガイド
200,201 ワーク
300−1〜300−5 カメラ
A〜F 面
S 基準位置

Claims (4)

  1. ワーク(200)を吸着保持するための多数の第1の吸気孔(31)が周面部に等間隔に開口する立設された円板状の第1のドラム(10)により、フィーダにより整列供給される前記ワークを1個ずつ分離して供給し、
    前記第1のドラムに対して所定の交叉角(θ)をもって前記第1のドラムの下方に近接して配設され、前記第1のドラムより移載される前記ワークを吸着保持するための多数の第2の吸気孔(61)が周面部に等間隔に開口する立設された円板状の第2のドラム(60)により、前記第1のドラムより移載された前記ワークを搬送するワーク搬送方法。
  2. ワーク(200)を保持するための、底面(82)に前記ワークを吸着保持するための第1の吸気孔(83)が開口するコ字状に形成された多数の第1の保持溝(81)が周縁部に等間隔に設けられた、立設された円板状の第1のドラム(80)により、フィーダにより整列供給される前記ワークを1個ずつ分離して供給し、
    前記第1のドラムに対して所定の交叉角(θ)をもって前記第1のドラムの下方に近接して配設されるとともに、前記第1のドラムより移載される前記ワークを保持するための、底面に前記ワークを吸着保持するための第2の吸気孔が開口するコ字状に形成された多数の第2の保持溝が周縁部に等間隔に設けられた、立設された円板状の第2のドラムにより、前記第1のドラムより移載された前記ワークを搬送するワーク搬送方法。
  3. ワーク(200)を吸着保持するための多数の第1の吸気孔(31)が周面部に等間隔に開口する、フィーダにより整列供給される前記ワークを1個ずつ分離して供給するための立設された円板状の第1のドラム(10)と、
    前記第1のドラムに対して所定の交叉角(θ)をもって前記第1のドラムの下方に近接して配設され、前記第1のドラムより移載される前記ワークを吸着保持するための多数の第2の吸気孔(61)が周面部に等間隔に開口する、前記第1のドラムより移載された前記ワークを搬送するための立設された円板状の第2のドラム(60)とを具備したワーク搬送装置。
  4. ワーク(200)を保持するための、底面(82)に前記ワークを吸着保持するための第1の吸気孔(83)が開口するコ字状に形成された多数の第1の保持溝(81)が周縁部に等間隔に設けられた、フィーダにより整列供給される前記ワークを1個ずつ分離して供給するための立設された円板状の第1のドラム(80)と、
    前記第1のドラムに対して所定の交叉角(θ)をもって前記第1のドラムの下方に近接して配設されるとともに、前記第1のドラムより移載される前記ワークを保持するための、底面に前記ワークを吸着保持するための第2の吸気孔が開口するコ字状に形成された多数の第2の保持溝が周縁部に等間隔に設けられた、前記第1のドラムより移載された前記ワークを搬送するための立設された円板状の第2のドラムとを具備したワーク搬送装置。
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