JP2010143477A - 車体側部構造 - Google Patents

車体側部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010143477A
JP2010143477A JP2008324278A JP2008324278A JP2010143477A JP 2010143477 A JP2010143477 A JP 2010143477A JP 2008324278 A JP2008324278 A JP 2008324278A JP 2008324278 A JP2008324278 A JP 2008324278A JP 2010143477 A JP2010143477 A JP 2010143477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
rocker
width direction
rib
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008324278A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Uto
淳一 宇都
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008324278A priority Critical patent/JP2010143477A/ja
Publication of JP2010143477A publication Critical patent/JP2010143477A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ロッカに車体幅方向外側から荷重が入力された際のクロスメンバへの入力荷重を抑える。
【解決手段】車体側部10は、車体側面衝突等で車体幅方向外側からロッカ100に荷重Fが入力されると、ロッカアウタパネル120からロッカリインフォースメント300に荷重が伝達され、ロッカリインフォースメント300の膨出部320からロッカインナパネルに荷重が伝達される。このとき、ロッカリインフォースメント300のリブ323、328とリブ326と間のリブが形成されていない部位(Z部)が脆弱部位となり、ここが変形起点として、ロッカリインフォースメント300の膨出部320が車体幅方向に潰れ変形する。したがって、ロッカインナパネル110に接合されているフロアクロスメンバ50に入力される荷重が抑えられ、その結果、フロアクロスメンバ50の変形、特に上下折れ曲がり変形が防止又は抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体側部構造に関する。
特許文献1には、フロントサイドドアの間隙の下部に配設されたドア内エネルギ吸収メンバの縦壁部と下端縁部との間に、ドア前後方向に凸部と凹部を交互に形成することで、車体重量の大幅な増加を抑えつつ、前面衝突及び側面衝突に対する車体強度を向上させた車体補強構造が提案されている。
特開平7−257175号公報
ここで、車体のサイドドアの下側(車体側部の下端部)に車体前後方向を長手方向として配置されたロッカ内に、樹脂製のロッカリインフォースメントが設けられた車体側部構造の場合、側面衝突時におけるロッカ、特にロッカインナの稜線部の面外変形が抑制されることがある。このため、側面衝突時にロッカインナに接合されているクロスメンバへの入力荷重が増加し、この結果、クロスメンバの上下折れ曲がり変形が生じやすくなる。
本発明は、上記を考慮し、ロッカに車体幅方向外側から荷重が入力された際のクロスメンバへの入力荷重を抑えた車体側部構造を提供することが目的である。
請求項1の発明は、車体側部の下端部に車体前後方向を長手方向として設けられたロッカの車体幅方向外側を構成し車体幅方向内側を開口側として配置された断面ハット形状のロッカアウタパネルと、前記ロッカの車体幅方向内側を構成し車体幅方向外側を開口側として配置された断面ハット形状のロッカインナパネルと、が、接合されることによって構成された閉断面構造のロッカ本体と、車体幅方向に沿って配置され、前記ロッカインナパネルに車体幅方向外側端部が接合されたクロスメンバと、前記ロッカ本体内における少なくとも前記クロスメンバが接合された部位に車体前後方向に沿って延設され、樹脂製のロッカリインフォース本体と、前記ロッカリインフォース本体の外面に設けられ前記ロッカリインフォース本体を前記ロッカ本体の内壁面に接着させる接着層と、で構成されたロッカリインフォースメントと、前記ロッカリインフォース本体に形成され、車体幅方向外側を開口側として配置された断面ハット形状部と、前記断面ハット形状部における各フランジ部の上下の端部から延出され、前記ロッカ本体の内壁面に沿って車体幅方向内側に向けて延出された延出部と、前記断面ハット形状部における車体幅方向内側に向けて膨出された略断面U字形状の膨出部と各前記延出部との間にそれぞれ車体前後方向に間隔をあけて複数形成された縦壁状の第一リブと、略断面U字形状の前記膨出部の内側に車体前後方向に間隔をあけ且つ前記第一リブと互い違いに複数形成された縦壁状の第二リブと、前記第一リブ及び前記第二リブに設けられ、前記ロッカに車体幅方向外側から車体幅方向内側に向けて荷重が入力されると前記膨出部が車体幅方向に潰れ変形する変形起点となる脆弱部位と、を備えている。
請求項1の発明では、ロッカ本体内に樹脂製のロッカリインフォースメントが設けられているので、ロッカの断面崩れや稜線部の面外変形が抑制される。更に、ロッカリインフォース本体に縦壁状の第一リブと第二リブとが形成されているので、ロッカリインフォース本体の断面変形が抑制され、その結果、ロッカの断面崩れや稜線部の面外変形が効果的に抑制される。
また、車体側面衝突等で車体幅方向外側からロッカに荷重が入力されると、ロッカアウタパネルからロッカリインフォースメントに荷重が伝達され、ロッカリインフォースメントの膨出部からロッカインナパネルに荷重が伝達される。
このとき、第一リブ及び第二リブの脆弱部位を変形起点として、ロッカリインフォースメントの膨出部が潰れ変形する。この膨出部の潰れ変形により、クロスメンバが接合されているロッカインナパネルの車体幅方向外側への変形が可能となり、クロスメンバとロッカインナパネルとの接合部位が自由端(フリー端)となる。よって、クロスメンバに作用するモーメントがキャンセルされ、クロスメンバへの荷重の伝達が抑制される。
したがって、ロッカインナパネルに接合されているクロスメンバに入力される荷重が抑えられ、その結果、クロスメンバの変形、特に上下折れ曲がり変形が防止又は抑制される。
請求項1に記載の発明によれば、ロッカに車体幅方向外側から荷重が入力された際のクロスメンバへの入力荷重を抑えることができる。
図1〜図2を用いて、本発明に係る車体側部構造について説明する。図1は、本実施形態に係る車体側部構造が適用された車体側部を車体幅方向外側から見た側面図である。図2(A)は、本実施形態の車体側部構造が適用された車体側部を示す図1のA−A線に沿った縦断面図である(車体幅方向に沿った縦断面図である)。図2(B)は(A)のA−A線に沿った水平断面図である。なお、図2(B)の線Bは、(A)のB部を示している。また、図中矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印OUTは車体車幅方向外側方向を示す。
図1に示すように、車体側部10のフロント側には、図示しないフロントサイドドアによって開閉されるフロント側ドア開口部12が形成されており、車体側部10のリヤ側には、図示しないリヤサイドドアによって開閉されるリヤ側ドア開口部14が形成されている。フロント側ドア開口部12及びリヤ側ドア開口部14の下縁側(フロントサイドドア及びリヤサイドドアの下側)、すなわち、車体側部10の下端部には、車体前後方向を長手方向として配置されたロッカ100が設けられている。また、車体側部10の車体前後方向中間部には、略車体上下方向を長手方向として配置されたセンターピラー(Bピラー)200が設けられている。
図2(A)に示すように、センターピラー200は、略車体上下方向を長手方向として配置された閉断面構造の車体骨格材とされている。センターピラー200は、車体幅方向外側に配置され且つ水平断面がハット形状とされたセンターピラーアウタパネル204と、車体幅方向内側に配置され且つ水平断面がハット形状とされたセンターピラーインナパネル210と、を有し、それぞれの開口側を向き合わせて接合されることで閉断面が構成されている。また、センターピラーアウタパネル204とセンターピラーインナパネル210とで構成される閉断面内には、センターピラー200を補強する断面ハット形状のセンターピラーリインフォースメント202が設けられている。
ロッカ100は、車体前後方向を長手方向として配置された閉断面構造の車体骨格材とされている。ロッカ100は、車体幅方向内側に配置され且つ開口側を車体幅方向外側に向けた断面ハット形状の板金製のロッカインナパネル110と、ロッカインナパネル110の車体幅方向外側に配置され且つ開口側を車体幅方向内側に向けた断面ハット形状の板金製のロッカアウタパネル120と、を有している。そして、ロッカインナパネル110とロッカアウタパネル120の開口側を向き合わせて、上下のフランジ部112、114と上下のフランジ部122、124と同士がスポット溶接されることによって、閉断面構造のロッカ本体102が構成されている。
なお、センターピラーインナパネル210の下端部212が、ロッカインナパネル110の上側のフランジ部112とロッカアウタパネル120の上側のフランジ部122との間に挟まれた状態で、スポット溶接されている(センターピラーインナパネル210の下端部212、ロッカインナパネル110のフランジ部112及びロッカアウタパネル120のフランジ部122が三枚重ね合わされた状態で、スポット溶接されている)。
センターピラーリインフォースメント202の下端部202Aは、ロッカアウタパネル120の車体幅方向外側に向けて膨出した膨出部126の上部に接合されている。また、センターピラーアウタパネル204の下端部204Aは、ロッカアウタパネル120に沿って車体幅方向内側に湾曲されている。そして、下端部204Aの先端部分が、ロッカインナパネル110のフランジ部114とロッカアウタパネル120のフランジ部124との接合部位に、スポット溶接によって接合されている(センターピラーリインフォースメント202の下端部202A、ロッカインナパネル110のフランジ部114、及びロッカアウタパネル120のフランジ部124が三枚重ね合わされた状態でスポット溶接されている)。
ロッカ100の車体幅方向内側には、フロアパン30が配設されている。フロアパン30の車体幅方向外側の端末部30Aは、上方に折り曲げられ、ロッカインナパネル110の車体幅方向内側に向けて膨出した膨出部116の下部に接合されている。
フロアパン30の上面側で車体前後方向中間部には、車体幅方向を長手方向として配置された閉断面構造のフロアクロスメンバ50が配設されている。フロアクロスメンバ50の車体幅方向外側端部は、ロッカインナパネル110の膨出部116とフロアパン30の上面とにスポット溶接されている。
ロッカ本体102内(閉断面構造内)には、ロッカ本体102を補強するためロッカリインフォースメント300が車体前後方向に沿って延設されている。ロッカリインフォースメント300は、横向きの略M字形状(又は略W字形状)の樹脂製のロッカリインフォース本体302と、ロッカリインフォース本体302の外面に設けられた接着層330、332、340と、で構成されている。
ロッカリインフォース本体302は、開口側が車体幅方向外側に向いた断面ハット形状部310を有している。断面ハット形状部310は、車体幅方向外側を開口側として配置され且つ車体幅方向内側に向けて膨出された略断面U字状の膨出部320と、膨出部320の端部から上方向及び下方向に延出するフランジ部312、314と、で構成されている。
断面ハット形状部310の車体幅方向外側のフランジ部312、314の上下端には、ロッカ本体102の内壁面102Aに沿って車体幅方向内側に延出された延出部311、313が形成されている。そして、これら延出部311、313及びフランジ部312、314がロッカ本体102の内壁面102Aに接着層330、332によって接着されている。
また、ロッカリインフォースメント300には、車体幅方向に沿った縦壁状のリブ323、326、328が、車体前後方向に間隔をあけて複数形成されている。
縦壁状のリブ323は膨出部320と延出部311及びフランジ部312との間に形成されている。また、縦壁状のリブ326は略縦断面U字状の膨出部320の内側に形成され、縦壁状のリブ328は膨出部320と延出部313及びフランジ部314との間に形成されている。
つぎに、リブ323、326、328について、図2(A)と図2(B)を用いて詳しく説明する。なお、図2(B)では、リブ328は図示されていないが、リブ323と同じ位置及び形状である。
図2(A)と図2(B)とに示すように、リブ323、328は、フランジ部312、314から車体幅方向内側に向けて、ロッカリインフォース本体302の車体幅方向の略中間部まで延設されている。言い換えると、リブ323、328の車体幅方向内側端部323A,328Aはロッカリインフォース本体302の車体幅方向の略中間部に配置されている。
リブ326は、膨出部320の頂点部322から車体幅方向外側に向けて、リブ323、328の車体幅方向内側端部323A,328Aよりも車体内側まで延設されている。言い換えると、リブ326の車体幅方向外側端部326Aは、リブ323、328の車体幅方向内側端部323A,328Aよりも車体内側に配置されている。
また、図2(B)に示すように、平面視において、リブ323(328)とリブ326とは、車体前後方向の異なる位置に形成されている。より詳しく説明すると、リブ323(328)とリブ326とが交互に(互い違いに)形成されている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
車体側部10のロッカ100のロッカ本体102内に樹脂製のロッカリインフォースメント300が設けられているので、ロッカ100の断面崩れや稜線部の面外変形が抑制される。更に、ロッカリインフォース本体302に縦壁状の323、326、328が形成されているので、ロッカリインフォース本体302の断面変形が抑制され、その結果、ロッカ100の断面崩れや稜線部の面外変形が効果的に抑制される。
ここで、本発明が適用されていない比較例としての車体側部11について、図3を用いて説明する。図3(A)は比較例の車体側部を示す車体幅方向外側から見た側面である。図3(B)は(A)のA−A線に沿った図である。なお、図3(B)の線Bは、(A)のB部を示している。また、本実施形態と構造が異なる部分のみを説明し、他の部分の説明は省略する。また、同一の部材には同一の符号を付す。
図3に示すように、比較例の車体側部11のロッカ600の板金製のロッカ本体102内(閉断面構造内)には、ロッカ本体102を補強するためロッカリインフォースメント800が車体前後方向に沿って延設されている。
ロッカリインフォースメント800には、車体幅方向に沿った縦壁状のリブ823、826、828が、車体前後方向に間隔をあけて複数形成されている。縦壁状のリブ386は膨出部320と延出部311及びフランジ部312との間に形成されている。また、縦壁状のリブ826は略縦断面U字形状の膨出部320の内側に形成され、縦壁状のリブ828は膨出部320と延出部313及びフランジ部314との間に形成されている。
そして、リブ823、826、828は、それぞれがロッカリインフォース本体802の車体方向外側端部から車体幅方向内側端部まで形成されると共に、車体前後方向に同じ位置に形成(平面視において重なるように形成)されている点(図3(B)を参照)が、本実施形態と異なる。
図4(A)は、比較例の車体側部11のロッカ600に車体側面衝突等で車体幅方向外側から荷重が入力された際の車体側部の変形を模式的に示す図である。図4(B)本実施形態に係る車体側部構造が適用された車体側部10のロッカ100に車体側面衝突等で車体幅方向外側から荷重が入力された際の車体側部の変形を模式的に示す図である。
図4(A)に示すように、比較例の車体側部11のロッカ600(ロッカ本体602)に車体側面衝突等で車体幅方向外側から荷重Fが入力されると、ロッカアウタパネル120からロッカリインフォースメント800に荷重が伝達され、ロッカリインフォースメント800からロッカインナパネル110に荷重が入力される。
このとき、ロッカリインフォースメント800の膨出部820が接合された部位のロッカインナパネル110とフロアクロスメンバ50の接合部位Gが、剛結結合状態となるので、ロッカ本体602、特にロッカインナパネル110の断面変形が抑制される。
このため、ロッカリインフォースメント800を設けない構成と比較し、フロアクロスメンバ50に入力される荷重が増加する。よって、フロアクロスメンバ50の変形、特に図4に示すような、上下方向に湾曲し折れ曲がるような、上下折れ変形が発生する。また、フロアクロスメンバ50の上下折れ変形に伴い、センターピラー200及びロッカ600の車体方向内側(車室内側)への変形量も増加する。
これに対応する方法として、フロアクロスメンバ50の剛性を高くすることが考えられる。しかし、シート構造やヒップポイントの企画等のスペース上の制約から、フロアクロスメンバ50の上下断面高さを拡大して、フロアクロスメンバ50の剛性を上げることが困難である場合が多い。このため、フロアクロスメンバ50の板厚の増加やリインフォースメントの追加等を行うことで、剛性を上げることなる。しかし、フロアクロスメンバ50の板厚の増加やリインフォースメンの追加は、車体重量の増加やコスト高につながる。
これに対して、本実施形態の車体側部10の場合は、図4(B)に示すように、車体側面衝突等で車体幅方向外側からロッカ100に荷重Fが入力されると、ロッカアウタパネル120からロッカリインフォースメント300に荷重が伝達され、ロッカリインフォースメント300の膨出部320からロッカインナパネルに荷重が伝達される。
このとき、ロッカリインフォースメント300のリブ323、328とリブ326と間のリブが形成されていない部位Zが脆弱部位(弱耐構造部位)となり、ここが変形起点として、ロッカリインフォースメント300の膨出部320が車体幅方向に潰れ変形する(膨出部320が潰れクラッシュする)。また、リブ323、328とリブ326とは、車体前後方向に異なる位置に形成されているので(図2(B)参照)、膨出部320がより効果的に潰れ変形する。
この膨出部320の潰れ変形により、ロッカインナパネル110の車体幅方向外側への潰れ変形が可能となる。これにより、ロッカリインフォースメント300の膨出部320が接合された部位のロッカインナパネル110とフロアクロスメンバ50の接合部位Gが自由端(フリー端)となる。よって、フロアクロスメンバ50に作用するモーメントがキャンセルされ、フロアクロスメンバ50への荷重の伝達が抑制される。
したがって、ロッカインナパネル110に接合されているフロアクロスメンバ50に入力される荷重が抑えられ、その結果、フロアクロスメンバ50の変形、特に上下折れ曲がり変形が防止又は抑制される。
ここで、図5は、車体側面衝突等で車体幅方向外側から荷重Fが入力された際の、フロアクロスメンバ50の車体幅方向のモーメント分布を示している。なお、破線Aが比較例のモーメント分布を示し、実線Bが本実施形態のモーメント分布を示している。また、各分布グラフの左端が接合部位G(図3参照)であり、Y軸はここから車体幅方向内側の位置を示している。
この図5のグラフを見ると判るように、前述したように本実施形態の接合部位G(図4(B)参照)は、自由端(フリー端)であるので、モーメントが小さい。これに対して、比較例の接合部位G(図4(A)参照)は剛結端(支持端)であるので、モーメントが大きい。つまり、本実施形態の車体側部10(図2、図4(B))は、比較例の車体側部11(図3、図4(A))に比べ、フロアクロスメンバ50に作用するモーメントが抑えられていることが判る。
また、図6は、フロアクロスメンバ50の接合部位G(図4参照)からのストロークと荷重との関係を示すグラフである。この図6のグラフに示すように、本実施形態(実線)の車体側部10は、比較例(破線)の車体側部11よりも、フロアクロスメンバ50にかかる荷重が小さくなっていることが判る。
なお、上記実施形態では、脆弱部位(弱耐構造部位)は、リブ323、328とリブ326との間にリブが形成されていない部位Zであったが、これに限定されない。
例えば、図3に示すリブ823、826、828のようにロッカリインフォース本体802の車体方向外側端部から車体幅方向内側端部まで形成されていたとしても、上記実施形態のリブが形成されていない部位Z(脆弱部位)に対応する部位から外側又は内側の板厚(肉厚)が薄くなった構成(段差が形成された構成)であってもよい。或いは、上記実施形態のリブが形成されていない部位Z(脆弱部位)に対応する部位の板厚(肉厚)が薄くなっている構成(溝が形成された構成)であってもよい。更に、上記実施形態のリブが形成されていない部位Z(脆弱部位)に対応する部位にスリットが形成されていてもよい。
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
本実施形態に係る車体側部構造が適用された車体側部を車体幅方向外側から見た側面図である。 (A)は、本実施形態の車体側部構造が適用された車体側部を示す図1のA−A線に沿った縦断面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿った水平断面図である。 (A)は比較例の車体側部を示す車体幅方向外側から見た側面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿った図である。 (A)は、比較例の車体側部11のロッカ600に車体側面衝突等で車体幅方向外側から荷重が入力された際の車体側部の変形を模式的に示す図であり、(B)は本実施形態に係る車体側部構造が適用された車体側部10のロッカ100に車体側面衝突等で車体幅方向外側から荷重が入力された際の車体側部の変形を模式的に示す図である。 車体側面衝突等で車体幅方向外側から荷重Fが入力された際の、フロアクロスメンバの車体幅方向のモーメントの分布を示している。 フロアクロスメンバのストロークと荷重との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 車体側部
50 クロスメンバ
100 ロッカ
102 ロッカ本体
102A 内壁面
110 ロッカインナパネル
120 ロッカアウタパネル
300 ロッカリインフォースメント
302 ロッカリインフォース本体
310 断面ハット形状部
311 延出部
312 フランジ部
314 フランジ部
313 延出部
320 膨出部
323 リブ(第一リブ)
328 リブ(第一リブ)
326 リブ(第二リブ)
330 接着層
332 接着層
340 接着層
Z リブが形成されていない部位(脆弱部位)

Claims (1)

  1. 車体側部の下端部に車体前後方向を長手方向として設けられたロッカの車体幅方向外側を構成し車体幅方向内側を開口側として配置された断面ハット形状のロッカアウタパネルと、前記ロッカの車体幅方向内側を構成し車体幅方向外側を開口側として配置された断面ハット形状のロッカインナパネルと、が、接合されることによって構成された閉断面構造のロッカ本体と、
    車体幅方向に沿って配置され、前記ロッカインナパネルに車体幅方向外側端部が接合されたクロスメンバと、
    前記ロッカ本体内における少なくとも前記クロスメンバが接合された部位に車体前後方向に沿って延設され、樹脂製のロッカリインフォース本体と、前記ロッカリインフォース本体の外面に設けられ前記ロッカリインフォース本体を前記ロッカ本体の内壁面に接着させる接着層と、で構成されたロッカリインフォースメントと、
    前記ロッカリインフォース本体を構成し、車体幅方向外側を開口側として配置された断面ハット形状部と、
    前記断面ハット形状部における各フランジ部の上下の端部から延出され、前記ロッカ本体の内壁面に沿って車体幅方向内側に向けて延出された延出部と、
    前記断面ハット形状部における車体幅方向内側に向けて膨出された略断面U字形状の膨出部と各前記延出部との間にそれぞれ車体前後方向に間隔をあけて複数形成された縦壁状の第一リブと、
    略断面U字状の前記膨出部の内側に車体前後方向に間隔をあけ、且つ前記第一リブと互い違いに複数形成された縦壁状の第二リブと、
    前記第一リブ及び前記第二リブに設けられ、前記ロッカに車体幅方向外側から車体幅方向内側に向けて荷重が入力されると、前記膨出部が車体幅方向に潰れ変形する変形起点となる脆弱部位と、
    を備える車体側部構造。
JP2008324278A 2008-12-19 2008-12-19 車体側部構造 Pending JP2010143477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008324278A JP2010143477A (ja) 2008-12-19 2008-12-19 車体側部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008324278A JP2010143477A (ja) 2008-12-19 2008-12-19 車体側部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010143477A true JP2010143477A (ja) 2010-07-01

Family

ID=42564345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008324278A Pending JP2010143477A (ja) 2008-12-19 2008-12-19 車体側部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010143477A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012066649A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Mazda Motor Corp 車両用フレーム構造
JP2013241116A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Toyota Motor Corp 車両後部構造
WO2015029646A1 (ja) * 2013-08-27 2015-03-05 トヨタ自動車株式会社 車両の骨格構造
JP6172426B1 (ja) * 2016-02-19 2017-08-02 新日鐵住金株式会社 自動車部材
WO2017142062A1 (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 新日鐵住金株式会社 自動車部材
CN113544048A (zh) * 2018-12-28 2021-10-22 昂登坦汽车工程有限公司 用于车辆的门槛结构及其获得方法
EP3486145B1 (de) 2017-11-15 2022-01-19 Sika Technology Ag System eines verstärkten strukturelementes
EP3710340B1 (de) 2017-11-15 2022-06-29 Sika Technology AG Vorrichtung zur verstärkung eines strukturelementes

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012066649A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Mazda Motor Corp 車両用フレーム構造
JP2013241116A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Toyota Motor Corp 車両後部構造
WO2015029646A1 (ja) * 2013-08-27 2015-03-05 トヨタ自動車株式会社 車両の骨格構造
JP2015044461A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 トヨタ自動車株式会社 車両の骨格構造
CN105473424A (zh) * 2013-08-27 2016-04-06 丰田自动车株式会社 车辆的框架结构
JP6172426B1 (ja) * 2016-02-19 2017-08-02 新日鐵住金株式会社 自動車部材
WO2017142062A1 (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 新日鐵住金株式会社 自動車部材
US10577028B2 (en) 2016-02-19 2020-03-03 Nippon Steel Corporation Automobile member
EP3486145B1 (de) 2017-11-15 2022-01-19 Sika Technology Ag System eines verstärkten strukturelementes
EP3710340B1 (de) 2017-11-15 2022-06-29 Sika Technology AG Vorrichtung zur verstärkung eines strukturelementes
CN113544048A (zh) * 2018-12-28 2021-10-22 昂登坦汽车工程有限公司 用于车辆的门槛结构及其获得方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4917958B2 (ja) 車体後部構造
JP2010143477A (ja) 車体側部構造
JP5920527B2 (ja) 自動車のフロントピラー下部構造
JP5915814B2 (ja) 自動車の車体側部構造
JP5983570B2 (ja) 車両側部構造
JP6536526B2 (ja) 車両用ルーフ構造
JP2010143461A (ja) 車体側部構造
JP2010143476A (ja) 車体側部構造
JP2011143762A (ja) 車両骨格構造
US9688226B2 (en) Bumper reinforcement
JP4200907B2 (ja) 車両用フード構造
JP6579131B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP5045322B2 (ja) バックドア開口部のボディ構造
JP6155228B2 (ja) 車両のバンパビーム構造
JP5686586B2 (ja) 自動車用車体骨格における補強構造
JP2020075625A (ja) 車両の下部車体構造
JP4985192B2 (ja) ピラー上部構造
JP5803790B2 (ja) 車体構造
JP4725249B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2011183893A (ja) 車体フロア構造
JP2005145369A (ja) フロントピラー補強構造
JP2009149265A (ja) 車体側部構造
JP2009220599A (ja) ルーフサイド構造
JP2008279889A (ja) 車体側部構造
JP2020040502A (ja) 車両の前部車体構造