JP2010143476A - 車体側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロッカロッカリインフォースメントとの結合強度を確保しつつ、側面衝突等の車体幅方向外側からの荷重入力時における初期荷重のクロスメンバへの伝達効率を向上させる。
【解決手段】車体側部10は、側面衝突等で車体幅方向外側からロッカ100に荷重が入力されると、荷重の伝達の伴う断面変形によって、ロッカリインフォースメント300の膨出部320の凸部324が車体幅方向内側に移動し、ロッカインナパネルに当接する。よって、接着層を介すことなく、ロッカインナパネル110に荷重が伝達(入力)されるので、ストローク荷重感度が高い。したがって、側面衝突等で車体側部10のロッカ100(ロッカ本体102)に車体幅方向から荷重Fが入力された際におけるフロアクロスメンバ50への荷重の伝達効率が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体側部構造に関する。
特許文献1には、それぞれ繊維強化樹脂より成るインナ部材とアウタ部材とが接合されて構成された閉断面構造の骨格体と、繊維強化樹脂より成り骨格体の内部を複数の閉断面部に区画するセンタ部材と、骨格体内に形成された閉断面部内に充填された下側芯材及び上側芯材と、を備える車体骨格部構造が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−195223号公報
ここで、車体のサイドドアの下側(車体側部の下端部)に車体前後方向を長手方向として配置されたロッカ内に、結合強度を確保するため接着層(接着剤)によって内壁面に接合された樹脂製のロッカリインフォースメントが設けられた車体側部構造の場合、ロッカリインフォースメントから接着層を介して荷重が伝達されるので、側面衝突時における初期変形時の初期荷重特性のストローク荷重感度が低くなり、クロスメンバへの荷重伝達効率が低下することがある。
本発明は、上記を考慮し、ロッカとロッカリインフォースとの結合強度を確保しつつ、側面衝突等の車体幅方向外側からの荷重入力時における初期荷重のクロスメンバへの伝達効率を向上させた車体側部構造を提供することが目的である。
請求項1の発明は、車体側部の下端部に車体前後方向を長手方向として設けられたロッカの車体幅方向外側を構成し車体幅方向内側を開口側として配置された断面ハット形状のロッカアウタパネルと、前記ロッカの車体幅方向内側を構成し車体幅方向外側を開口側として配置された断面ハット形状のロッカインナパネルと、が、接合されることによって構成された閉断面構造のロッカ本体と、車体幅方向に沿って配置され、前記ロッカインナパネルに車体幅方向外側端部が接合されたクロスメンバと、前記ロッカ本体内における少なくとも前記クロスメンバが接合された部位に車体前後方向に沿って延設され、樹脂製のロッカリインフォース本体、前記ロッカリインフォース本体の外面に設けられ前記ロッカリインフォース本体を前記ロッカ本体の内壁面に接着させる接着層と、で構成されたロッカリインフォースメントと、前記ロッカリインフォース本体の一部を構成し、車体幅方向外側を開口側として配置され且つ車体幅方向内側に向けて膨出された略U字状の膨出部と、前記膨出部の頂点部に平面視で前記クロスメンバの接合部位よりも車体前後方向に延在するように形成され、車体幅方向内側に凸とされると共に前記ロッカインナパネルの内壁面に対して隙間をあけて対向配置され、周囲に前記接着層が設けられた凸部と、を備えている。
請求項1の発明では、ロッカ本体内に樹脂製のロッカリインフォースメントが設けられているので、側面衝突等の車体幅方向外側からの荷重入力時におけるロッカの断面崩や面外変形が抑制される。また、ロッカリインフォースメントは、外面に設けられた接着層によってロッカ本体の内壁面にロッカリインフォース本体が接着されているので、ロッカ(ロッカ本体)とロッカリインフォース(ロッカリインフォース)との結合強度が確保される。
また、側面衝突等で車体幅方向外側からロッカに荷重が入力されると、荷重入力に伴う断面変形によってロッカリインフォースメント本体の膨出部の凸部が車体幅方向内側に移動し、ロッカインナパネルに当接する。よって、ロッカリインフォースメントに伝達された荷重は、接着層を介すことなく、ロッカインナパネルに伝達(入力)される。
更に、凸部はクロスメンバの接合部位よりも車体前後方向に延在するように形成されているので、効果的にフロアクロスメンバに荷重が伝達(入力)される。
したがって、接着層を介して荷重が伝達される構造と比較し、側面衝突等の車体幅方向外側からの荷重入力時における初期変形時の初期荷重特性のストローク荷重感度が向上され、その結果、クロスメンバへの荷重伝達効率が向上する。
請求項1に記載の発明によれば、ロッカロッカリインフォースメントとの結合強度を確保しつつ、側面衝突等の車体幅方向外側からの荷重入力時における初期荷重のクロスメンバへの伝達効率を向上させることができる。
図1〜図4を用いて、本発明に係る車体側部構造について説明する。図1は、本実施形態に係る車体側部構造が適用された車体側部を車体幅方向外側から見た側面図である。図2(A)は、本実施形態の車体側部構造が適用された車体側部を示す図1のA−A線に沿った縦断面図である(車体幅方向に沿った縦断面図である)。図2(B)は(A)に示す車体側部のロッカリインフォースの要部における接着層が発泡する前の状態の縦断面図である。図3は、本実施形態の車体側部構造が適用された車体側部を示す図1のB−B線に沿った水平縦断面図である。図4は、本実施形態の車体側部構造部が適用された車体側部のロッカリインフォースの要部における接着層が発泡する前の状態を示す斜視図である。なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印OUTは車体車幅方向外側方向を示す。
図1に示すように、車体側部10のフロント側には、図示しないフロントサイドドアによって開閉されるフロント側ドア開口部12が形成されており、車体側部10のリヤ側には、図示しないリヤサイドドアによって開閉されるリヤ側ドア開口部14が形成されている。フロント側ドア開口部12及びリヤ側ドア開口部14の下縁側(フロントサイドドア及びリヤサイドドアの下側)、すなわち、車体側部10の下端部には、車体前後方向を長手方向として配置されたロッカ100が設けられている。また、車体側部10の車体前後方向中間部には、略車体上下方向を長手方向として配置されたセンターピラー(Bピラー)200が設けられている。
図2(A)に示すように、センターピラー200は、略車体上下方向を長手方向として配置された閉断面構造の車体骨格部材とされている。センターピラー200は、車体幅方向外側に配置され且つ水平断面がハット形状とされたセンターピラーアウタパネル204と、車体幅方向内側に配置され且つ水平断面がハット形状とされたセンターピラーインナパネル210と、を有し、それぞれの開口側を向き合わせて接合されることで閉断面が構成されている。また、センターピラーアウタパネル204とセンターピラーインナパネル210とで構成される閉断面内には、センターピラー200を補強する断面ハット形状のセンターピラーリインフォースメント202が設けられている。
ロッカ100は、車体前後方向を長手方向として配置された閉断面構造の車体骨格部材とされている。
ロッカ100は、車体幅方向内側に配置され且つ開口側を車体幅方向外側に向けた断面ハット形状の板金製のロッカインナパネル110と、ロッカインナパネル110の車体幅方向外側に配置され且つ開口側を車体幅方向内側に向けた断面ハット形状の板金製のロッカアウタパネル120と、を有している。そして、ロッカインナパネル110とロッカアウタパネル120の開口側を向き合わせて、上下のフランジ部112、114と上下のフランジ部122、124と同士がスポット溶接されることによって、閉断面構造のロッカ本体102が構成されている。
なお、センターピラーインナパネル210の下端部212が、ロッカインナパネル110の上側のフランジ部112とロッカアウタパネル120の上側のフランジ部122との間に挟まれた状態で、スポット溶接されている(センターピラーインナパネル210の下端部212、ロッカインナパネル110のフランジ部112及びロッカアウタパネル120のフランジ部122が三枚重ね合わされた状態で、スポット溶接されている)。
センターピラーリインフォースメント202の下端部202Aは、ロッカアウタパネル120の車体幅方向外側に向けて膨出した膨出部126の上部に接合されている。また、センターピラーアウタパネル204の下端部204Aは、ロッカアウタパネル120に沿って車体幅方向内側に湾曲されている。そして、下端部204Aの先端部分が、ロッカインナパネル110のフランジ部114とロッカアウタパネル120のフランジ部124との接合部位に、スポット溶接によって接合されている(センターピラーリインフォースメント202の下端部202A、ロッカインナパネル110のフランジ部114、及びロッカアウタパネル120のフランジ部124が三枚重ね合わされた状態でスポット溶接されている)。
ロッカ100の車体幅方向内側には、フロアパン30が配設されている。フロアパン30の車体幅方向外側の端末部30Aは、上方に折り曲げられ、ロッカインナパネル110の車体幅方向内側に向けて膨出した膨出部116の下部に接合されている。
フロアパン30の上面側で車体前後方向中間部には、車体幅方向を長手方向として配置された閉断面構造のフロアクロスメンバ50が配設されている。フロアクロスメンバ50の車体幅方向外側端部は、ロッカインナパネル110の膨出部116とフロアパン30の上面とにスポット溶接されている。
ロッカ本体102内(閉断面構造内)には、ロッカ本体102を補強するためロッカリインフォースメント300が車体前後方向に沿って延設されている。ロッカリインフォースメント300は、横向きの略M字形状(又は略W字形状)の樹脂製のロッカリインフォース本体302と、ロッカリインフォース本体302の外面に設けられた接着層330、332、340と、で構成されている。
ロッカリインフォース本体302は、開口側が車体幅方向外側に向いた断面ハット形状部310を有している。断面ハット形状部310は、車体幅方向外側を開口側として配置され且つ車体幅方向内側に向けて膨出された略U字状の膨出部320と、膨出部320の端部から上方向及び下方向に延出するフランジ部312、314と、で構成されている。
断面ハット形状部310の車体幅方向外側のフランジ部312、314の上下端には、ロッカ本体102の内壁面102Aに沿って車体幅方向内側に延出された延出部311、313が形成されている。そして、これら延出部311、313及びフランジ部312、314がロッカ本体102の内壁面102Aに接着層330、332によって接着されている。
図2(A)、図2(B)、図3、図4に示すように、断面ハット形状部310の車体幅方向内側に向けて膨出された膨出部320の頂点部322には、車体幅方向内側に向けて凸となった凸部324が形成されている。
凸部324は、フロアクロスメンバ50の接合部位(図3のY1間)よりも車体前後方向に延在するように形成されている(図3のY2間)。また、凸部324は、ロッカインナパネル110の膨出部116の内壁面116Aに対して隙間S(図2(B)、図3を参照)をあけて対向配置されている。膨出部320の頂点部322における凸部324の周囲(本実施形態では凸部324の上下)には接着層340が設けられている。
図2(B)に示すように、ロッカ100の組立完成後、塗装乾燥工程で加熱されることで、接着層340が発泡され(図中の矢印H参照)、膨出部320の頂点部322とロッカインナパネル110の膨出部116の内壁面116Aとが接着される。よって、ロッカ本体102の内壁面102Aにロッカリインフォースメント600(ロッカリインフォース本体602)が均一に接着される。
また、図2(A)に示すようにロッカリインフォースメント300には、車体幅方向に沿った縦壁状のリブ323、326、328が、車体前後方向に間隔をあけて複数形成されている。
なお、縦壁状のリブ323は膨出部320と延出部311及びフランジ部312との間に形成されている(図4参照)。また、縦壁状のリブ326は略U字状の膨出部320の内側に形成され(図3参照)、縦壁状のリブ328は膨出部320と延出部313及びフランジ部314との間に形成されている。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
ロッカ100のロッカ本体102内にロッカリインフォースメント300が設けられているので、側面衝突等の車体幅方向外側から荷重入力時(図2(A)参照)におけるロッカ100の断面崩や面外変形が抑制される。また、ロッカリインフォースメント300は、外面に設けられた接着層330、332、340によってロッカ本体102の内壁面102Aに接着されているので、ロッカ本体102との結合強度(接着強度)が確保される。
ここで、本発明が適用されていない比較例としての車体側部11について、図5を用いて説明する。図5は比較例の車体側部を示す車体幅方向外側から見た側面図である。なお、本実施形態と構造が異なる部分のみを説明し、他の部分の説明は省略する。また、同一の部材には同一の符号を付す。
車体側部11のロッカ500の板金製のロッカ本体102内(閉断面構造内)には、ロッカ本体102を補強するためロッカリインフォースメント600が車体前後方向に沿って延設されている。ロッカリインフォースメント600は、樹脂製のロッカリインフォース本体602の断面ハット形状部310の膨出部320の頂点部322に凸部324(図2)が形成されていない点が本実施形態と異なり、他は同様の構成とされている。また、膨出部320の頂点部322は接着層350が設けられ、ロッカインナパネル110の膨出部116の内壁面116Aと接着されている。
比較例の車体側部11のロッカ500を構成する板金製のロッカ本体102、樹脂製のロッカリインフォース本体602、及び接着層330、332、350のうち、材料特性上、接着層330、332、350の強度が最も低い。
また、図6のグラフの太線Jで示すように、樹脂製のロッカリインフォース本体602は圧縮方向(厚み方向)の材料強度特性は、略線形の特性を示し、圧縮代の増加に伴い応力値も増加する。これに対して、グラフの細線Sに示すように、接着層350の圧縮方向(厚み方向)の材料強度特性は非線形の特性を示し、圧縮代が小さいときは応力値の増加が少ないが、圧縮代が増加するにつれて応力値が急激に増加する。つまり、接着層350は、初期変形時の初期荷重特性のストローク荷重感度が低い。よって、比較例の車体側部11は、側面衝突等で車体側部11に車体幅方向から荷重が入力された際のフロアクロスメンバ50への初期入力は、接着層350を介して荷重が伝達される分、時刻暦で遅くなる。
これに対して、本実施形態の車体側部10は、側面衝突等で車体幅方向外側からロッカ100に荷重が入力されると、荷重の伝達に伴う断面変形によって、ロッカリインフォースメント300の膨出部320の凸部324が車体幅方向内側に移動し、ロッカインナパネルに当接する。よって、接着層を介すことなく、ロッカインナパネル110に荷重が伝達(入力)されるので、ストローク荷重感度が高い。これにより、側面衝突等で車体側部10に車体幅方向から荷重が入力された際のフロアクロスメンバ50への初期入力が、比較例に比べ、時刻暦で早くなる。
したがって、本実施形態の車体側部10は、比較例の車体側部11よりも、側面衝突等でロッカ100に車体幅方向から荷重Fが入力された際におけるフロアクロスメンバ50への荷重の伝達効率が向上する。
また、凸部324はフロアクロスメンバ50の接合部位よりも車体前後方向に延在するように形成されているので(図3参照)、効果的にフロアクロスメンバ50荷重が伝達(入力)される。
図8(B)のグラフは、図8(A)に示す本実施形態の車体側部10(図2参照)と比較例の車体側部11(図5参照)とにおけるフロアクロスメンバ50のA−A線に沿った断面の荷重とストロークとの関係を示している。この図8(B)を見ると判るように、本実施形態の車体側部10(実線)の方が、比較例の車体側部11(破線)よりも、荷重の伝達が早期化されていることが判る(図中の矢印参照)。
このように、比較例の車体側部11と比較し、本実施形態の車体側部10は、側面衝突等の車体幅方向外側から荷重入力時における初期変形時の初期荷重特性のストローク荷重感度が向上され、この結果、フロアクロスメンバ50への荷重伝達効率が向上する。
また、図7は、ロッカ100、500の車体幅方向内側への侵入量と荷重との関係を示すグラフである。この図7のグラフに示すように、比較例のロッカ500の車体幅方向内側への侵入量に対する荷重勾配(破線)よりも、本実施形態のロッカ100の車体幅方向内側への侵入量に対する荷重勾配(実線)の方が傾き急になっている。よって、同じ分担エネルギー(積分値(斜線で示す面積))であれば、比較例のロッカ500の車体幅方向内側への侵入量(X2)よりも、本実施形態のロッカ100の車体幅方向内側への侵入量(X1)の方が小さい。つまり、側面衝突等の車体幅方向外側から荷重入力時におけるロッカ100の車体幅方向内側(車室内側)への侵入が抑制される。
ここで、一般的には、部品加工精度や製造工程能力等の種々の製造条件から、発泡前の接着層350の厚みは約2mmとされ、比較例の車体側部11において、発泡前の接着層350とロッカインナパネル110の膨出部116の内壁面116Aとの隙間は、セット性、干渉防止の観点から約3mmとされている。よって、圧縮時の材料の応力特性は約1/10となり、強度が増加する圧縮代となる前述した図6のグラフのG部が使用されない領域となるため、十分な強度が得られない場合がある。
また、接着層350は、塗装乾燥工程で加熱されることで発泡され、ロッカインナパネル110の膨出部116の内壁面116Aと接着される。よって、各種条件(各工場や工程能力)によって発泡密度がばらつき、その結果、強度のばらつきが生じる(強度ばらつきが大きい)。
この対策としては、接着層350を薄肉化することで、十分な強度を得るようにすることが合理的だと考えられるが、前述したように種々の製造条件から、現状よりも薄肉化することが困難とされている。よって、樹脂製のロッカリインフォース本体602の肉厚を増加させることによって、断面内の応力と肉厚との積を大きくし、断面強度を確保する必要が生じる。しかし、ロッカリインフォース本体602の肉厚を増加させると、重量の増加を招く。
これに対して本実施形態の車体側部10は、前述したように、ロッカリインフォースメント300の凸部324がロッカインナパネル110に当接して、接着層を介すことなく、荷重を伝達(入力)するので、ロッカリインフォース本体302の肉厚を増加させることなく、つまり、重量の増加を招くことなく、フロアクロスメンバ50への荷重の伝達効率が向上する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
本実施形態に係る車体側部構造が適用された車体側部を車体幅方向外側から見た図である。 (A)は、本実施形態の車体側部構造が適用された車体側部を示す図1のA−A線に沿った縦断面図であり、(B)は(A)に示す車体側部のロッカリインフォースの要部における接着層が発泡する前の状態の縦断面図である。 本実施形態の車体側部構造が適用された車体側部を示す図1のB−B線に沿った水平縦断面図である。 本実施形態の車体側部構造部が適用された車体側部のロッカリインフォースの要部における接着層が発泡する前の状態を示す斜視図である。 比較例の車体側部を車体幅方向外側から見た図である。 樹脂製のロッカリインフォース本体及び接着層の圧縮方向(厚み方向)の材料強度特性を示すグラフである。 ロッカの車体幅方向内側への侵入量と荷重との関係を示すグラフである。 (A)は本実施形態の車体側部と比較例の車体側部とを模式的に示す側面図であり、(B)は、(A)に示すフロアクロスメンバのA−A線に沿った断面の荷重とストロークとの関係を示すグラフである。
符号の説明
10 車体側部
50 フロアクロスメンバ(クロスメンバ)
100 ロッカ
102 ロッカ本体
102A 内壁面
110 ロッカインナパネル
116A 内壁面
120 ロッカアウタパネル
300 ロッカリインフォースメント
302 ロッカリインフォース本体
310 断面ハット形状部
320 膨出部
322 頂点部
324 凸部
330 接着層
332 接着層
340 接着層

Claims (1)

  1. 車体側部の下端部に車体前後方向を長手方向として設けられたロッカの車体幅方向外側を構成し車体幅方向内側を開口側として配置された断面ハット形状のロッカアウタパネルと、前記ロッカの車体幅方向内側を構成し車体幅方向外側を開口側として配置された断面ハット形状のロッカインナパネルと、が、接合されることによって構成された閉断面構造のロッカ本体と、
    車体幅方向に沿って配置され、前記ロッカインナパネルに車体幅方向外側端部が接合されたクロスメンバと、
    前記ロッカ本体内における少なくとも前記クロスメンバが接合された部位に車体前後方向に沿って延設され、樹脂製のロッカリインフォース本体と、前記ロッカリインフォース本体の外面に設けられ前記ロッカリインフォース本体を前記ロッカ本体の内壁面に接着させる接着層と、で構成されたロッカリインフォースメントと、
    前記ロッカリインフォース本体の一部を構成し、車体幅方向外側を開口側として配置され且つ車体幅方向内側に向けて膨出された略U字状の膨出部と、
    前記膨出部の頂点部に平面視で前記クロスメンバの接合部位よりも車体前後方向に延在するように形成され、車体幅方向内側に凸とされると共に前記ロッカインナパネルの内壁面に対して隙間をあけて対向配置され、周囲に前記接着層が設けられた凸部と、
    を備える車体側部構造。
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