JP2010141037A - 窒化ガリウム系半導体電子デバイス、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法、エピタキシャル基板、及びエピタキシャル基板を作製する方法 - Google Patents
窒化ガリウム系半導体電子デバイス、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法、エピタキシャル基板、及びエピタキシャル基板を作製する方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】1×1016cm−3以下のキャリア濃度の領域でキャリア補償の影響を低減可能なエピタキシャル基板を提供する。
【解決手段】エピタキシャル基板Eは、窒化ガリウム基板11及び窒化ガリウムエピタキシャル膜13を備える。窒化ガリウム基板11の主面11aにおいて、転位密度が1×108cm−2以下であるとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜13中の電子トラップの密度が低減される。窒化ガリウム基板主面11aのオフ角が0.3度以上であるとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜13は低い電子トラップの密度を有する。窒化ガリウムエピタキシャル膜13が1×1016cm−3以下のドナー濃度及び3×1015cm−3以下のアクセプタ濃度を有するので、窒化ガリウムエピタキシャル膜13における補償が低く、窒化ガリウムエピタキシャル膜に1×1016cm−3以下のキャリア濃度が提供される。
【選択図】図2
【解決手段】エピタキシャル基板Eは、窒化ガリウム基板11及び窒化ガリウムエピタキシャル膜13を備える。窒化ガリウム基板11の主面11aにおいて、転位密度が1×108cm−2以下であるとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜13中の電子トラップの密度が低減される。窒化ガリウム基板主面11aのオフ角が0.3度以上であるとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜13は低い電子トラップの密度を有する。窒化ガリウムエピタキシャル膜13が1×1016cm−3以下のドナー濃度及び3×1015cm−3以下のアクセプタ濃度を有するので、窒化ガリウムエピタキシャル膜13における補償が低く、窒化ガリウムエピタキシャル膜に1×1016cm−3以下のキャリア濃度が提供される。
【選択図】図2
Description
本発明は、窒化ガリウム系半導体電子デバイス、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板、及びエピタキシャル基板を作製する方法に関する。
特許文献1には、トリメチルガリウムから得られた窒化ガリウム薄膜が記載されている。トリメチルガリウム中の有機ケイ素化合物がGaN膜のキャリア濃度に影響する。トリメチルガリウム中において全有機ケイ素化合物の濃度が1.0ppm未満であるとき、ノンドープGaNのキャリア濃度を良好な再現性で1×1016cm−3以下に制御できる。窒化ガリウム薄膜の作製では、サファイア基板上に、摂氏485度で50nmのGaNバッファ層を成長した後に、厚さ3マイクロメートルのノンドープGaN層を摂氏1040度で成長する。このノンドープGaN層の空乏層容量をC−V測定により測定して、この測定値から見積もられたキャリア濃度は、測定下限(1×1016cm−3)以下である。
特許文献2には、III族窒化物系電子デバイスが記載されている。III族窒化物系電子デバイスでは、ドリフト層の炭素濃度が3×1016cm−3以下である。また、ドリフト層のシリコン濃度又はゲルマニウム濃度が3×1016cm−3以下である。
特許文献3には、窒化ガリウム化合物半導体の製造方法が記載されている。窒化ガリウム化合物半導体の成長温度よりも低温でサファイア基板上にバッファ層を形成する。このバッファ層上に、シリコンを含むガスを他の原料ガスと同時に供給して有機金属気相成長法により窒化ガリウム化合物半導体を成長する。この気相成長の過程において、シリコンを含むガスと他の原料ガスとの混合比率を制御することにより、ドナーとしてシリコン添加された窒化ガリウム化合物半導体の抵抗率を3×10−1Ω・cmから8×10−3Ω・cmの範囲の所望の値に制御する。
特開2006−111546号公報
特開2007−299793号公報
特開2002−100807号公報
窒化ガリウム膜のキャリア濃度に着目するとき、ドナーとアクセプタとの補償を利用して、低いキャリア濃度の窒化ガリウム膜を作製することができる。ドナー濃度及びアクセプタ濃度の両方をある程度に高くするとき、ドナー濃度とアクセプタ濃度との僅かな濃度差によって、窒化ガリウム膜のキャリア濃度が規定される。これとは対照的に、ドナー及びアクセプタのためのドーパントガスをいずれも意図的に供給せずに窒化ガリウム膜を作製するとき、ドナー及びアクセプタは、原料中に含まれる不純物に由来する。
特許文献1は、トリメチルガリウム中の有機ケイ素化合物がGaN膜のキャリア濃度に影響することを開示している。しかしながら、窒化ガリウムは、サファイア基板上に成長されるので、窒化ガリウム中の転位の影響を避けることができない。特許文献1はアクセプタ濃度について何らの言及もない。特許文献3は、ドーパントガスの添加により窒化ガリウムの抵抗率を制御している。窒化ガリウムは、サファイア基板上に成長されるので、窒化ガリウムの転位の影響を避けることができない。
したがって、これらの特許文献は、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の窒化ガリウム膜について詳細に言及していない。
窒化ガリウム系半導体デバイスの応用分野として、パワー系の電子デバイスが研究されている。パワー系の電子デバイスは、1×1016cm−3程度以下の有効キャリア濃度の窒化ガリウム膜を必要としている。このキャリア濃度の範囲では、発明者らの検討によれば、キャリア濃度はキャリア補償に敏感であり、これ故に、様々な面におけるキャリア補償を低減することは重要である。
発明者らの知見によれば、窒化ガリウム膜の成長において代表的なドナーは酸素やシリコン等であり、代表的なアクセプタは炭素等である。窒化ガリウムの成長では、炭素アクセプタの出所は、有機金属原料それ自体であり、シリコンドナーの出所は、有機金属原料に含まれる不純物である。また、酸素ドナーの出所は、大気に暴露されたチャンバの残留物であると考えられる。さらに、キャリアは窒化ガリウム中に欠陥にもトラップされる。発明者らは、キャリア補償の影響に関して1×1016cm−3以下のキャリア濃度は未知の領域であると考えている。
本発明は、上記の事情を鑑みて為されたものであり、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の範囲でキャリア補償の影響を低減可能な窒化ガリウム系半導体電子デバイスを提供することを目的とし、またこの窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法を提供することを目的とし、さらに該窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を提供することを目的とし、さらにまた、このエピタキシャル基板を作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を作製する方法である。この方法は、(a)窒化ガリウム基板を準備する工程と、(b)前記窒化ガリウム基板を成長炉に配置した後に、前記成長炉に有機ガリウム原料及び窒素原料を供給して、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜を前記窒化ガリウム基板の主面上に成長する工程とを備える。前記窒化ガリウム基板の前記主面の法線と前記窒化ガリウム基板のc軸との成す角度は0.3度以上であり、前記窒化ガリウム基板の転位密度は1×108cm−2以下であり、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はドナー及びアクセプタを含み、前記ドナーはシリコンを含み、前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である。
この方法によれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜を得ることができる。このために、1×108cm−2以下の転位密度及び0.3度以上の傾斜角の主面を有する窒化ガリウム基板を用いて、1×1016cm−3以下のドナー濃度(シリコン濃度)及び3×1015cm−3以下のアクセプタ濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜を成長する。
本発明に係る方法では、前記有機ガリウム原料と前記窒素原料との供給モル比([V]/[III])は1250以上であり、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長温度は摂氏1050度以上であり、前記成長炉の圧力は200Torr以上であることができる。
この方法によれば、上記のように高い供給モル比を用いることによって、V族サイトを占める炭素量を低減できる。上記のように高い圧力に成長炉を保つことによって、有機金属原料の分解を促進できる。この促進によって、炭素が、堆積中の窒化ガリウムにガリウム原子と共に取り込まれることを低減できる。上記のように高い温度に成長炉を保つことによって、有機金属原料の分解を促進できる。この高温の成長によって、メチル基といった炭化水素フラグメントがガリウム原子から離脱しやすくなる。これらの条件によって、窒化ガリウムエピタキシャル膜中においてアクセプタとして作用する炭素量を低減できる。
本発明に係る方法では、前記有機ガリウム原料におけるSi含有量は5ppb以下であることができる。この方法によれば、アクセプタ性の不純物及び欠陥を低減できる成膜条件では、堆積中の窒化ガリウムにSiが取り込まれやすい。これ故に、窒化ガリウムエピタキシャル膜中のSi濃度は、有機ガリウム原料におけるSi含有量に敏感である。したがって、有機ガリウム原料におけるSi含有量は、ppmオーダーの不純物量ではなく、5ppb以下であることがよい。
本発明に係る方法では、前記有機ガリウム原料におけるSi含有量は1ppb以下であり、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜のキャリア濃度は5×1015cm−3以下であることができる。この方法によれば、有機ガリウム原料におけるSi含有量が少ないので、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜においてキャリアの制御が可能になる。
本発明に係る方法では、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長は、前記成長炉にn型ドーパントガスを供給することなく行われ、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はアンドープであることができる。
この方法によれば、アンドープ窒化ガリウムエピタキシャル膜を得ることができる。
本発明に係る方法では、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長は、前記有機ガリウム原料及び前記窒素原料とは別にn型ドーパントを前記成長炉に供給しながら行われ、前記n型ドーパントは、シラン系化合物、有機シリコン化合物、酸素及びゲルマンの少なくともいずれかを含み、前記n型ドーパントは、キャリアガスを用いて5ppm以下に希釈された後に、前記成長炉に供給されており、前記キャリアガスは、水素、窒素及び希ガスの少なくともいずれかを含むことができる。
この方法によれば、n型ドーパントを用いて、窒化ガリウムエピタキシャル膜においてキャリアの制御が可能になる。
本発明に係る方法では、前記希釈は多段希釈法を用いて行われることができる。この方法によれば、多段希釈法を用いて、5ppm以下でのn型ドーパントの希釈を安定して提供できる。
本発明に係る方法では、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の移動度は1000cm2V−1sec−1以上であることができる。
この方法によれば、低い補償によりアクセプタ及びドナーによるイオン性散乱が低減されるので、窒化ガリウムエピタキシャル膜は高い移動度を有する。
本発明の別の側面は、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板である。このエピタキシャル基板は、(a)窒化ガリウム基板と、(b)前記窒化ガリウム基板の前記主面上に設けられ、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜とを備えることができる。前記窒化ガリウム基板の前記主面の法線と前記窒化ガリウム基板のc軸との成す角度は0.3度以上であり、前記窒化ガリウム基板の転位密度は1×108cm−2以下であり、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はドナー及びアクセプタを含み、前記ドナーはシリコンを含み、前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である。
このエピタキシャル基板によれば、窒化ガリウム基板上に設けられた窒化ガリウムエピタキシャル膜において、窒化ガリウム基板が1×108cm−2以下の転位密度の主面を有するとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜中の電子トラップの密度が低減される。また、窒化ガリウム基板が0.3度以上の傾斜角の主面を有するとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜は低い電子トラップの密度を有し、これは、成膜中の三次元成長による結晶欠陥の発生が低減されることに因り、アクセプタ性不純物の取り込み量も低減される。窒化ガリウムエピタキシャル膜が1×1016cm−3以下のドナー濃度(シリコン濃度)及び3×1015cm−3以下のアクセプタ濃度を有するので、窒化ガリウムエピタキシャル膜における補償が低くなり、この結果、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の窒化ガリウムエピタキシャル膜が提供される。
本発明のエピタキシャル基板では、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の厚さは3マイクロメートル以上であることができる。また、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の厚さは100マイクロメートル以下であることができる。
本発明のエピタキシャル基板では、前記アクセプタは炭素を含むことができる。このエピタキシャル基板によれば、アクセプタ性不純物として、炭素が窒化ガリウムエピタキシャル膜中に取り込まれている。窒化ガリウム基板が0.3度以上の傾斜角の主面を有するとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜中における炭素取り込み量が低減される。
本発明のエピタキシャル基板では、前記アクセプタの濃度は1×1015cm−3以下であることができる。このエピタキシャル基板によれば、窒化ガリウムエピタキシャル膜における補償がさらに低くなるので、窒化ガリウムエピタキシャル膜におけるキャリア濃度の制御性が増す。
本発明のエピタキシャル基板では、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の移動度は1000cm2V−1sec−1以上であることができる。このエピタキシャル基板によれば、低い補償によりアクセプタ及びドナーによるイオン性散乱が低減されるので、窒化ガリウムエピタキシャル膜は高い移動度を有する。
本発明のエピタキシャル基板では、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の前記キャリア濃度は5×1015cm−3以下であり、前記シリコンの濃度は5×1015cm−3以下であり、前記アクセプタの濃度は前記シリコンの濃度の0.3倍以下であることができる。このエピタキシャル基板によれば、優れたキャリア濃度制御性を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜が提供される。
本発明の更なる別の側面は、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法である。この方法は、(a)窒化ガリウム基板を準備する工程と、(b)前記窒化ガリウム基板を成長炉に配置した後に、前記成長炉に有機ガリウム原料及び窒素原料を供給して、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜を前記窒化ガリウム基板の主面上に成長する工程とを備える。前記窒化ガリウム基板の前記主面の法線と前記窒化ガリウム基板のc軸との成す角度は0.3度以上であり、前記窒化ガリウム基板の転位密度は1×108cm−2以下であり、前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はドナー及びアクセプタを含み、前記ドナーはシリコンを含み、前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である。
この方法によれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長を行うためには、1×108cm−2以下の転位密度及び0.3度以上の傾斜角の主面を有する窒化ガリウム基板を用いて、1×1016cm−3以下のドナー濃度(シリコン濃度)及び3×1015cm−3以下のアクセプタ濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜を成長する。これ故に、1×1016cm−3以下のキャリア濃度において、デバイス特性に応じてキャリア濃度を調整できる。
本発明のまた更なる別の側面は、窒化ガリウム系半導体電子デバイスである。この窒化ガリウム系半導体電子デバイスは、(a)窒化ガリウム支持基体と、(b)前記窒化ガリウム支持基体の主面上に設けられ、一又は複数の窒化ガリウム系半導体層を含む半導体積層とを備える。前記半導体積層は、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル領域を含み、前記窒化ガリウムエピタキシャル領域は前記窒化ガリウム基板とホモ接合を成し、前記窒化ガリウム支持基体の前記主面の法線と前記窒化ガリウム支持基体のc軸との成す角度は0.3度以上であり、前記窒化ガリウム支持基体の転位密度は1×108cm−2以下であり、前記窒化ガリウムエピタキシャル領域はドナー及びアクセプタを含み、前記ドナーはシリコンを含み、前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である。
この窒化ガリウム系半導体電子デバイスによれば、窒化ガリウムエピタキシャル領域は、優れたキャリア濃度制御性と低いキャリア補償とを有する。これ故に、1×1016cm−3以下のキャリア濃度において、デバイス特性に応じてキャリア濃度を調整できる。
本発明の窒化ガリウム系半導体電子デバイスは、前記窒化ガリウムエピタキシャル領域にショットキ接合を成す電極を更に備えることができる。当該窒化ガリウム系半導体電子デバイスはショットキダイオードを含む。
この窒化ガリウム系半導体電子デバイスによれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度範囲において、デバイス特性に応じて、ショットキダイオードの窒化ガリウムエピタキシャル領域のキャリア濃度は調整できる。
本発明の窒化ガリウム系半導体電子デバイスは、前記窒化ガリウムエピタキシャル領域上に設けられた別の窒化ガリウムエピタキシャル領域と、前記半導体積層の前記窒化ガリウムエピタキシャル領域にオーミック接合を成す電極とを更に備えることができる。前記別の窒化ガリウムエピタキシャル領域は前記窒化ガリウムエピタキシャル領域の導電型と反対の導電型を有しており、前記窒化ガリウムエピタキシャル領域は前記別の窒化ガリウムエピタキシャル膜とpn接合を成し、当該窒化ガリウム系半導体電子デバイスはpn接合ダイオードを含む。
この窒化ガリウム系半導体電子デバイスによれば、pn接合ダイオードの窒化ガリウムエピタキシャル領域では、1×1016cm−3以下のキャリア濃度において、デバイス特性に応じてキャリア濃度が調整可能である。
本発明の窒化ガリウム系半導体電子デバイスは、第1の窒化ガリウム系半導体からなるソース領域と、第2の窒化ガリウム系半導体からなるウエル領域と、前記ウエル領域上に設けられた絶縁膜と、前記ウエル領域及び前記絶縁膜上に設けられたゲート電極と、前記ソース領域上に設けられたソース電極と、前記窒化ガリウム支持基体の裏面に設けられたドレイン電極とを備えることができる。前記窒化ガリウムエピタキシャル領域はドリフト領域であり、前記ソース領域は前記ウエル領域によって前記ドリフト領域から隔置され、当該窒化ガリウム系半導体電子デバイスは縦型MISトランジスタを含む。
この窒化ガリウム系半導体電子デバイスによれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度において、デバイス特性に応じて、縦型MISトランジスタの窒化ガリウムエピタキシャル領域のキャリア濃度を調整できる。
本発明の窒化ガリウム系半導体電子デバイスでは、前記窒化ガリウムエピタキシャル領域の移動度は1000cm2V−1sec−1以上であることができる。この窒化ガリウム系半導体電子デバイスによれば、低いオン抵抗を提供できる。
本発明に係る側面は、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を作製する方法である。この方法は、(a)窒化ガリウム基板を準備する工程と、(b)希釈されたn型ドーパント、有機ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、窒化ガリウムエピタキシャル膜を前記窒化ガリウム基板の主面上に成長する工程と、(c)一又は複数の別の窒化ガリウム基板の準備と、前記希釈されたn型ドーパントの供給量を変更して、前記別の窒化ガリウム基板の主面上への別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長とを繰り返す工程と、(d)前記窒化ガリウムエピタキシャル膜及び前記別の窒化ガリウムエピタキシャル膜のキャリア濃度を見積もると共に、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の範囲において、該キャリア濃度と前記n型ドーパントの供給量との関係を近似する一次式を得る工程と、(e)前記一次式を参照して、所望のキャリア濃度を提供するn型ドーパントの供給量を決定する工程と、(f)更なる別の窒化ガリウム基板を準備する工程と、(g)前記決定された供給量のn型ドーパント、有機ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜を前記更なる別の窒化ガリウム基板の主面上に成長する工程と
を備える。前記有機ガリウム原料におけるSi含有量は5ppb以下である。前記窒化ガリウム基板、別の窒化ガリウム基板及び更なる別の窒化ガリウム基板の各々は、1×108cm−2以下の転位密度を有する。前記窒化ガリウム基板、別の窒化ガリウム基板及び更なる別の窒化ガリウム基板の各主面の法線は窒化ガリウムのc軸と0.3度以上の角度を成す。前記窒化ガリウムエピタキシャル膜、前記別の窒化ガリウムエピタキシャル膜、及び前記更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の各々は1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する。前記窒化ガリウムエピタキシャル膜、別の窒化ガリウムエピタキシャル膜及び更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の各々はドナー及びアクセプタを含む。前記ドナーはシリコンを含み、前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である。
を備える。前記有機ガリウム原料におけるSi含有量は5ppb以下である。前記窒化ガリウム基板、別の窒化ガリウム基板及び更なる別の窒化ガリウム基板の各々は、1×108cm−2以下の転位密度を有する。前記窒化ガリウム基板、別の窒化ガリウム基板及び更なる別の窒化ガリウム基板の各主面の法線は窒化ガリウムのc軸と0.3度以上の角度を成す。前記窒化ガリウムエピタキシャル膜、前記別の窒化ガリウムエピタキシャル膜、及び前記更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の各々は1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する。前記窒化ガリウムエピタキシャル膜、別の窒化ガリウムエピタキシャル膜及び更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の各々はドナー及びアクセプタを含む。前記ドナーはシリコンを含み、前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である。
この方法によれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の範囲でキャリア濃度が制御された窒化ガリウムエピタキシャル膜を形成できる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の範囲でキャリア補償の影響を低減可能な窒化ガリウム系半導体電子デバイスが提供される。また、本発明の別の側面によれば、この窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法が提供され、さらに、本発明の更なる別の側面によれば、該窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板が提供される。さらにまた、本発明のまた更なる別の側面によれば、このエピタキシャル基板を作製する方法が提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の窒化ガリウム系半導体電子デバイス、この窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板、並びに窒化ガリウム系半導体電子デバイス及びエピタキシャル基板を作製する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係る窒化ガリウム系半導体電子デバイス及びエピタキシャル基板を作製する方法における主要な工程を示す図面である。図2は、エピタキシャル基板を作製する方法における主要な工程を概略的に示す図面である。工程S101では、図2(a)に示されるように、窒化ガリウム基板11を準備する。窒化ガリウム基板11は主面11a及び裏面11bを有する。図2(a)を参照すると、代表的なc面Scが示されており、c面Scと主面11aとは角度AOFFを成す。窒化ガリウム基板11の主面11aの法線(「法線ベクトルVN」で表される)と窒化ガリウム基板11のc軸(「c軸ベクトルVC」で表される)との成す角度AOFFは0.3度以上である。この角度AOFFは主面11aの全体にわたって満たされる。また、窒化ガリウム基板11の転位密度は1×108cm−2以下である。この転位密度は、例えば溶融水酸化カリウムによるエッチング法により見積もることができる。また、この転位密度は1×107cm−2以下であるとき、さらにキャリア濃度の制御性が増す。
工程S102では、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を有機金属気相成長法で作製する。図2(b)に示されるように、工程S103では、窒化ガリウム基板11を成長炉10のサセプタ10a上に配置する。必要な場合には、水素及びアンモニアを含むガスG0を供給した雰囲気中で、窒化ガリウム基板11を熱処理する。この熱処理により、エピタキシャル成長のための前処理が温度TTCで窒化ガリウム基板11の主面11aに施される。温度TTCは例えば摂氏1100度である。次いで、図2(c)に示されるように、工程S104では、有機ガリウム原料及び窒素原料を含む原料ガスG1を成長炉10に供給して、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜13を主面11a上に成長する。窒素原料は、例えばアンモニア(NH3)、アミン系ガス等であることができる。有機ガリウム原料は、トリメチルガリウム(TMG)、トリエチルガリウム(TEG)等であることができる。有機ガリウム原料は、高度に精製されたものを用い、シリコンといった不純物が低減されたものを準備する。
例えば、原料ガスG1がドーパントガスを含まないときでも、窒化ガリウムエピタキシャル膜13はドナー及びアクセプタを含む。このアクセプタの濃度は例えば3×1015cm−3以下である。アクセプタは、例えば炭素原子等である。また、主要なドナーの一つは、例えばシリコンであることができる。このシリコン濃度は例えば1×1016cm−3以下である。なお、真性キャリア濃度と共にキャリアの補償を低減できるので、添加量を制御したドーパントガスを原料ガスG1に加えることによって、1×1016cm−3以下のキャリア濃度において、窒化ガリウムエピタキシャル膜13のキャリア濃度を制御できる。
上記の方法によれば、1×108cm−2以下の転位密度及び0.3度以上の傾斜角の主面を有する窒化ガリウム基板11を用いて、1×1016cm−3以下のドナー濃度及び3×1015cm−3以下のアクセプタ濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜を成長することによって、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜13を成長できる。
窒化ガリウムエピタキシャル膜13の成長条件は例えば以下のものを用いることができる。有機ガリウム原料と窒素原料との供給モル比([V]/[III])は1250以上であることができる。高い供給モル比を用いることによって、V族サイトを占める炭素量を低減できる。供給モル比([V]/[III])は10000以下であることができる。供給モル比([V]/[III])が高過ぎると今度は、III族の空孔が発生し、また反応に寄与しない窒素原料を無駄にすることにもなり経済的でないため不適当である。また、成長炉10の圧力P1は200Torr以上であることができる。高い圧力に成長炉10を保つことによって、有機金属原料の分解を促進できる。この促進によって、炭素が、堆積中の窒化ガリウムに、ガリウム原子と共に取り込まれることを低減できる。圧力P1は780Torr以下であることができる。780Torrを超えるとチャンバーが加圧状態になり不適当である。さらに、窒化ガリウムエピタキシャル膜13の成長温度T1は摂氏1050度以上であることができる。高い温度に成長炉を保つことによって、有機金属原料の分解を促進できる。この高温の成長によって、メチル基といった炭化水素フラグメントがガリウム原子から離脱しやすくなる。温度T1は摂氏1300度(℃)以下であることができる。摂氏1300度になると窒化ガリウムの分解がはじまるからである。この方法によれば、これらの条件によって、窒化ガリウムエピタキシャル膜13中においてアクセプタとして作用する炭素量を低減できる。
発明者らの知見によれば、アクセプタ性の不純物及び欠陥を低減できる成膜条件では、堆積中の窒化ガリウムにSiが取り込まれやすい。これ故に、窒化ガリウムエピタキシャル膜中のSi濃度は、有機ガリウム原料におけるSi含有量に敏感である。したがって、有機ガリウム原料におけるSi含有量は、ppmオーダーの不純物ではなく、5ppb以下であることがよい。V属原料として用いるアンモニアは不純物として水分等を含み、この水分の含有量は例えば1ppb以下である。
また、有機ガリウム原料におけるSi含有量は1ppb以下であることができる。窒化ガリウムエピタキシャル膜13のキャリア濃度は5×1015cm−3以下であることができる。有機ガリウム原料におけるSi含有量が少ないので、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜においてキャリアの制御が可能になる。
上記の成膜条件を用いる成長において、窒化ガリウムエピタキシャル膜13の成膜中に成長炉10に、有機ガリウム原料及び窒素原料とは別に、n型ドーパントガスが供給されないとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜13はアンドープであることができる。
また、上記の成膜条件を用いる成長において、窒化ガリウムエピタキシャル膜13の成長中に成長炉10にn型ドーパントが供給されるとき、n型ドーパントは、キャリアガスを用いて5ppm以下に希釈された後に成長炉10に供給されることができる。既に説明したように真性キャリア濃度の低減と共にキャリアの補償を低減できるので、n型ドーパントガスを制御しながら成長炉10に供給することによって、窒化ガリウムエピタキシャル膜13においてキャリアの制御が可能になる。n型ドーパントは、シラン系化合物、有機シリコン化合物、酸素及びゲルマンの少なくともいずれかを含むことができる。キャリアガスは、水素、窒素及び希ガスの少なくともいずれかを含むことができる。
n型ドーパントガス供給の制御は、例えば多段希釈法を用いて行われることができる。この方法によれば、多段希釈法を用いて、5ppm以下のn型ドーパントの希釈を安定して提供できる。発明者らの実験によれば、マスフローコントローラを2段にカスケード接続してn型ドーパントを希釈することによって、3ppm以下の濃度にn型ドーパント(例えば、モノシラン、モノメチルシラン等)を希釈できる。
この方法により成膜された窒化ガリウムエピタキシャル膜13は、1000cm2V−1sec−1以上の移動度を有する。窒化ガリウムエピタキシャル膜13内における低い補償の実現によりアクセプタ及びドナーによるイオン性散乱が低減される。このため、窒化ガリウムエピタキシャル膜13は高い移動度を有すると考えられる。
窒化ガリウムエピタキシャル膜13の厚さは3マイクロメートル以上であることができる。窒化ガリウムエピタキシャル膜13には、電子デバイスに求められる耐圧を得るために、少なくとも3マイクロメートル以上の厚さが求められる。また、高オフ角付きGaN面へのGaNの堆積では、結晶成長の進行に伴い転位密度が低減される。結晶成長の進行に伴い転位密度が低減されるので、窒化ガリウムエピタキシャル膜13を基板主面11aの法線の方向に順に配列された第1〜第3の半導体層14a、14b、14cに分けるとき、第3の半導体層14cの転位密度は第1の半導体層14aの転位密度よりも小さい。また、第2の半導体層14bの転位密度は窒化ガリウム基板11の転位密度よりも小さい。窒化ガリウムエピタキシャル膜13の転位密度は1×108cm−2以下であることができる。また、窒化ガリウムエピタキシャル膜13の厚さは100マイクロメートル以下であることができる。窒化ガリウムは絶縁破壊電圧が高く、100マイクロメートルの厚みで10000Vの耐圧を実現できるので、100マイクロメートル以上の厚みは実用上必要としない。
図1に示される工程S105では、必要であるとき、追加のGaN系半導体膜の成長及び/又は、GaNエピタキシャル膜の加工を行う。工程S106では、エピタキシャル基板Eを成長炉10から取り出す。これらの工程によって、図2(c)に示されるように、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板Eが作製される。エピタキシャル基板Eは、窒化ガリウム基板11及び窒化ガリウムエピタキシャル膜13を備えることができる。窒化ガリウムエピタキシャル膜13は、窒化ガリウム基板11の主面11a上に設けられており、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する。このエピタキシャル基板Eによれば、窒化ガリウム基板11の主面11aにおいて、転位密度が1×108cm−2以下であるとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜13中の電子トラップの密度が低減される。また、窒化ガリウム基板主面11aにおけるオフ角が0.3度以上であるとき、窒化ガリウムエピタキシャル膜13は、低い電子トラップの密度を有し、これは、成膜中の三次元成長による結晶欠陥の発生が低減されること、及びアクセプタ性不純物の取り込み量も低減されることによる。また、オフ角度は85度以下であることができる。窒化ガリウムエピタキシャル膜13が1×1016cm−3以下のドナー濃度(シリコン濃度)及び3×1015cm−3以下のアクセプタ濃度を有するので、窒化ガリウムエピタキシャル膜13における補償が低くなり、この結果、窒化ガリウムエピタキシャル膜に1×1016cm−3以下のキャリア濃度が提供される。
また、アクセプタの濃度は1×1015cm−3以下であることができる。この窒化ガリウムエピタキシャル膜13では、キャリア補償がさらに低くなるので、優れたキャリア制御性が、窒化ガリウムエピタキシャル膜13に提供される。窒化ガリウムエピタキシャル膜13では、成膜中に不可避的に取り込まれた炭素だけでなく、成膜中に生成されたGa空孔もアクセプタとして作用する。上記の成膜条件で、Ga空孔の低減にも有効である。
エピタキシャル基板Eでは、窒化ガリウムエピタキシャル膜13のキャリア濃度は5×1015cm−3以下であることができる。シリコンの濃度は2×1015cm−3以下であり、アクセプタの濃度はシリコンの濃度の0.3倍以下であることができ、この比率が0.3倍以下であればさらによい。このエピタキシャル基板Eによれば、窒化ガリウムエピタキシャル膜13に、優れたキャリア濃度制御性が提供される。
工程S107では、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのための電極をエピタキシャル基板E上に形成する。窒化ガリウム系半導体電子デバイスとして、ショットキダイオード、pn接合ダイオード、縦型電界効果トランジスタ等を作製できる。
(実施例1)
c面から傾斜した主面を有するGaNウエハを準備し、GaNウエハ主面のオフ角はX線回折法により同定した。GaNウエハ主面の転位密度は5×10+7cm−2であった。GaNウエハは導電性を有しており、例えばn型を示す。これらのGaNウエハ上にGaN膜を成長した。エピタキシャル基板の作製では以下に示す成膜条件を用いた。
トリメチルガリウム(TMG)の流量:56sccm(320μmol/分)
アンモニア(NH3)の流量:9slm(0.4mol/分)
サセプタ温度:摂氏1050度
炉内圧力:200Torr
キャリアガス流量:11slm
2段希釈によるシラン(2ppm)の流量:0.4sccm。
c面から傾斜した主面を有するGaNウエハを準備し、GaNウエハ主面のオフ角はX線回折法により同定した。GaNウエハ主面の転位密度は5×10+7cm−2であった。GaNウエハは導電性を有しており、例えばn型を示す。これらのGaNウエハ上にGaN膜を成長した。エピタキシャル基板の作製では以下に示す成膜条件を用いた。
トリメチルガリウム(TMG)の流量:56sccm(320μmol/分)
アンモニア(NH3)の流量:9slm(0.4mol/分)
サセプタ温度:摂氏1050度
炉内圧力:200Torr
キャリアガス流量:11slm
2段希釈によるシラン(2ppm)の流量:0.4sccm。
また、上記の成膜条件を適用する成長炉では、原料ガスは、チャンバの供給孔から供給され、残余の原料ガス及び反応生成物はチャンバの排気孔から排気される。原料ガスは、チャンバの上流から下流に流れる。チャンバ内のサセプタは、上流から下流へのガス流路に設けられている。このサセプタは、SiCでコートされたカーボン製であり、さらに、サセプタの表面上には緻密な窒化ガリウムを堆積して、サセプタにGaNコートを施した。このサセプタよりも上流には、ステンレス製の治具を用いており、石英製治具を配置しなかった。浅いドナーである酸素のコンタミネーションを低減するために、GaN膜の成長に先立って、及び/又はGaN成膜完了毎に、以下のように成長炉の清掃を行った。成長炉の清掃は、乾燥窒素で満たされたグローブボックス内で行った。また、グローブボックス内には、掃除機といったクリーナーを持ち込み、チャンバが大気にさらされることを避けた。
図3は、GaN膜の有効キャリア濃度とGaNウエハ主面のオフ角との関係を示す図面である。0.05度ピッチで0.05度から0.6度までの角度範囲のオフ角を有するGaNウエハを準備した。オフ角が0.3度以上であるとき、有効キャリア濃度のオフ角に対する依存性は十分に小さい。GaNウエハ主面のオフ角が0.3度以上であるとき、有効キャリア濃度は5.2×1015cm−3である。GaNウエハ主面の全体にわたって分布するオフ角が0.3度以上であるとき、キャリア補償を低減可能であると共にキャリア濃度を制御可能なGaNを成膜できる。
有効キャリア濃度の見積もりは例えばC−V法を用いて行った。GaN膜中においてシリコンは浅いドナーとして働くので、常温で、濃度NDのほぼ全てのドナーがイオン化している。C−V法を用いてGaN膜中の有効ドナー濃度NDeffを測定して、その値を有効キャリア濃度として用いた。GaNウエハ主面のオフ角が0.4度以上であるとき、有効キャリア濃度は5.7×1015cm−3である。オフ角が0.4度以上であるとき、有効キャリア濃度のオフ角に対する依存性はさらに小さい。オフ角が0.5度以上であるとき、有効キャリア濃度は5.8×1015cm−3である。オフ角が0.5度以上であるとき、有効キャリア濃度はオフ角に対してほとんど依存しない。
本実施例では、六方晶系GaNのc面から傾斜したGaN主面上に、GaNを堆積した。このとき、結晶の安定面であるファセット面(この実施例では、例えば(0001))では、下地結晶の未結合のボンド(ダングリングボンド)が少ない。基板主面がファセット面から傾斜しているとき、成長面には、テラス部(ledge)とステップ部(kink)が現れる。テラス部には、ファセット面と同様にダングリングボンド密度が少なく、テラス部に吸着する原子は、結晶を構成する原子の種類にあまり依存しない。これ故に、気相中の様々な原子が付着できる。一方、ステップ部には、ダングリングボンド密度が高く、ステップ部のダングリングボンドの向きは、結晶構造を反映する配位に対応しているので、結晶の構成原子が優先的に取り込まれやすい。微小なオフ角のGaN面では、基板主面に占めるテラス部の面積の割合が多く、これ故に、補償する不純物の炭素が取り込まれやすい。ところが、ある程度大きなオフ角のGaN面では、基板主面におけるステップ密度が高くなり、結晶の構成原子が取り込まれやすくなる一方では、補償する不純物の炭素が取り込まれ難くなる。また、オフ角付きのGaN面で、ステップフロー成長が促進されるので、三次元成長による結晶欠陥の発生が低減される。これ故に、GaN中のトラップ密度が低減される。
また、図4は、GaN膜の移動度とGaNウエハ主面のオフ角との関係を示す図面である。GaN膜の移動度は、オフ角0.3度以上の範囲で1000cm2V−1sec−1を以上である。また、GaN膜の移動度は、オフ角0.4度以上の範囲で1150cm2V−1sec−1以上である。オフ角0.5度以上の範囲(例えば0.50度、0.55度、0.60度)では、GaN膜の移動度は、1150cm2V−1sec−1以上1200cm2V−1sec−1以下の範囲にあり、大きな値を有すると共にオフ角に対してほとんど依存しない。
1×1016cm−3以下のキャリア濃度範囲において移動度の見積もりは以下のように行った。異なる厚みのGaNエピタキシャル膜の抵抗を測定して、膜厚と抵抗値との線形関係の傾きから、GaNエピタキシャル膜の抵抗率(導電率)を求めた。この測定とは別に、GaNエピタキシャル膜の有効キャリア濃度を求めた。以下の関係式
(導電率)=(電子の電気素量)×(有効キャリア濃度)×(移動度)
を用いて、上記の測定値から移動度を算出した。
(導電率)=(電子の電気素量)×(有効キャリア濃度)×(移動度)
を用いて、上記の測定値から移動度を算出した。
(実施例2)
いくつかの転位密度を有する複数のGaNウエハを準備し、GaNウエハ主面における転位密度は溶融水酸化カリウムエッチング法により同定した。これらのGaNウエハ上にGaN膜を成長した。エピタキシャル基板の作製では、実施例1と同じ成膜条件を用いた。
いくつかの転位密度を有する複数のGaNウエハを準備し、GaNウエハ主面における転位密度は溶融水酸化カリウムエッチング法により同定した。これらのGaNウエハ上にGaN膜を成長した。エピタキシャル基板の作製では、実施例1と同じ成膜条件を用いた。
図5は、GaN膜の有効キャリア濃度とGaNウエハ主面の転位密度との関係を示す図面である。転位密度が1×10+8cm−2より大きいとき、転位密度に対する有効キャリア濃度の依存性が大きい。しかしながら、転位密度が1×10+8cm−2以下であるとき、有効キャリア密度の変化は1×1015cm−3未満の範囲にあり、有効キャリア密度は転位密度に対して小さい依存性を示す。さらに、転位密度が1×10+7cm−2以下であるとき、有効キャリア密度は6×1015cm−3未満5×1015cm−3より大きい範囲にあり、有効キャリア密度は転位密度にほとんど依存しない。
(実施例3)
異なるSi濃度を有するTMGを準備し、これらのGaNウエハ上にGaN膜を成長した。TMG中のSi濃度は発光分光分析法により同定した。エピタキシャル基板の作製では、TMGを除いて、実施例1と同じ成膜条件を用いた。
異なるSi濃度を有するTMGを準備し、これらのGaNウエハ上にGaN膜を成長した。TMG中のSi濃度は発光分光分析法により同定した。エピタキシャル基板の作製では、TMGを除いて、実施例1と同じ成膜条件を用いた。
図6は、GaN膜の有効キャリア濃度とGaNウエハ主面の転位密度との関係を示す図面である。10ppbのSi不純物を含むTMGを用いるGaN成膜では、有効キャリア濃度1×1016cm−3を達成できない。7ppbのSi不純物を含むTMGを用いるGaN成膜では、有効キャリア濃度1×1016cm−3を達成できた。5ppbのSi不純物を含むTMGを用いるGaN成膜では、1×1016cm−3以下の有効キャリア濃度を制御して達成できた。3ppbのSi不純物を含むTMGを用いるGaN成膜では、有効キャリア濃度を1×1015cm−3近くまで低減できた。1ppbのSi不純物を含むTMGを用いるGaN成膜では、有効キャリア濃度を1×1015cm−3以下に低減できた。この不純物範囲では、GaN膜中の有効キャリア濃度を精密に制御することができる。
(実施例4)
n型ドーパントを加えた原料ガスを成長炉に供給して、GaNウエハ上にGaN膜を成長した。例えば2段希釈法を用いてn型ドーパントガス供給の制御を行った。このために、マスフローコントローラを2段にカスケード接続してn型ドーパントガス(モノシランガス)を希釈することによって0.6ppm以下0.05ppm以上の濃度範囲においてn型ドーパントを希釈した後に、原料ガスと一緒に成長炉に供給した。エピタキシャル基板の作製では、シランの添加を除いて、実施例1と同じ成膜条件を用いた。
n型ドーパントを加えた原料ガスを成長炉に供給して、GaNウエハ上にGaN膜を成長した。例えば2段希釈法を用いてn型ドーパントガス供給の制御を行った。このために、マスフローコントローラを2段にカスケード接続してn型ドーパントガス(モノシランガス)を希釈することによって0.6ppm以下0.05ppm以上の濃度範囲においてn型ドーパントを希釈した後に、原料ガスと一緒に成長炉に供給した。エピタキシャル基板の作製では、シランの添加を除いて、実施例1と同じ成膜条件を用いた。
図7は、希釈されたシランの供給量とGaN膜中のキャリア濃度との関係を示す図面である。多段希釈法によりn型ドーパントガスを希釈して高純度の有機ガリウム原料に添加することによって、1.3×1016cm−3以下1×1014cm−3以上の範囲において、希釈シランガスの流量に比例してキャリア濃度を制御できる。これは、低い真性キャリア濃度と低いキャリア補償とに因るものである。例えば希釈シランガスの流量がゼロであるとき、有効キャリア濃度1×1014cm−3を達成できる。
図8は、図7に示された近似的な線形関係を利用して、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の範囲でキャリア濃度を制御して窒化ガリウムエピタキシャル膜を形成する方法における主要な工程を示す図面である。
工程S201では、窒化ガリウム基板を準備する。工程S202では、窒化ガリウム基板を成長炉に配置した後に、希釈されたn型ドーパント、有機ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、窒化ガリウムエピタキシャル膜を窒化ガリウム基板の主面上に成長する。有機ガリウム原料におけるSi含有量は5ppb以下である。工程S203では、別の窒化ガリウム基板の準備と、前記別の窒化ガリウム基板の主面上への別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長とを希釈されたn型ドーパントの供給量を変更して、繰り返す。工程S204では、窒化ガリウムエピタキシャル膜及び別の窒化ガリウムエピタキシャル膜のキャリア濃度を見積もると共に、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の範囲において、該キャリア濃度とn型ドーパントの供給量との関係を一次式で近似する近似式を導き出す。この導出は、例えば最小自乗法を用いて行われる。工程S205では、この近似式を参照して、所望のキャリア濃度を提供するn型ドーパントの供給量を決定する。工程S206では、更なる別の窒化ガリウム基板を準備する。工程S207では、更なる別の窒化ガリウム基板を成長炉に配置した後に、決定された供給量のn型ドーパント、有機ガリウム原料及び窒素原料を前記成長炉に供給して、更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜を更なる別の窒化ガリウム基板の主面上に成長する。窒化ガリウム基板、別の窒化ガリウム基板及び更なる別の窒化ガリウム基板の各々は、1×108cm−2以下の転位密度を有する。また、窒化ガリウム基板、別の窒化ガリウム基板及び更なる別の窒化ガリウム基板の各主面の法線は窒化ガリウムのc軸と0.3度以上の角度を成す。これらの工程によれば、窒化ガリウム系半導体電子デバイス及びエピタキシャル基板を作製できる。窒化ガリウムエピタキシャル膜、別の窒化ガリウムエピタキシャル膜及び更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の各々は1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する。窒化ガリウムエピタキシャル膜、別の窒化ガリウムエピタキシャル膜及び更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の各々はドナー及びアクセプタを含む。ドナーはシリコンを含む。シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である。
次いで、窒化ガリウム系半導体電子デバイス及びその作製方法を説明する。
再び図1を参照する。工程S101、S103、S104、S106、S107によって作製されたエピタキシャル基板E上には、工程S107においてアノード電極15aが形成される。アノード電極15aは、窒化ガリウムエピタキシャル膜13の主面13aにショットキ接合17aを成し、例えばAu/Ti等からなることができる。窒化ガリウム基板11の裏面11b上にはオーミック電極15bが形成される。オーミック電極15bはカソード電極であり、例えばTi/Au等からなることができる。これらの工程によって、窒化ガリウム系半導体電子デバイスが作製される。この窒化ガリウム系半導体電子デバイスは、図9(a)に示されるように、ショットキダイオードDSHを含む。ショットキダイオードDSHは、窒化ガリウム基板11を切断して作製された窒化ガリウム支持基体12と、窒化ガリウム支持基体12の主面上12aに設けられた半導体積層とを含む。本デバイスでは、半導体積層は窒化ガリウムエピタキシャル膜13からなる。窒化ガリウムエピタキシャル膜13は窒化ガリウム支持基体12とホモ接合17bを成す。このショットキダイオードDSHによれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度において、デバイス特性に応じて、窒化ガリウムエピタキシャル膜13のキャリア濃度が調整可能である。
また、図10(a)に示されるように、工程S105は、工程S108を含むことができる。工程S108では、窒化ガリウムエピタキシャル膜13の成膜に引き続き、窒化ガリウムエピタキシャル膜13上に別の窒化ガリウムエピタキシャル膜19を成長する。窒化ガリウムエピタキシャル膜19は窒化ガリウムエピタキシャル膜13の導電型と反対の導電型を有する。窒化ガリウムエピタキシャル膜13は窒化ガリウムエピタキシャル膜19とpn接合21aを成す。窒化ガリウム基板11がn型GaNからなると共に窒化ガリウムエピタキシャル膜19がn型GaNからなるとき、このp型GaNはMgドープされている。工程S101、S103、S104、S105(S108)、S106、S107によって作製されたエピタキシャル基板E上には、工程S107においてアノード電極15cが形成される。アノード電極15cは、窒化ガリウムエピタキシャル膜19の主面19aにオーミック接合21bを成し、例えばAu/Ti等からなることができる。窒化ガリウム基板11の裏面11b上にはオーミック電極15bが形成される。これらの工程によって、窒化ガリウム系半導体電子デバイスが作製される。この窒化ガリウム系半導体電子デバイスは、図9(b)に示されるように、pn接合ダイオードDPNを含む。pn接合ダイオードDPNは、窒化ガリウム基板11を分割して作製された窒化ガリウム支持基体12と、窒化ガリウム支持基体12の主面上12aに設けられた半導体積層とを含む。本デバイスでは、半導体積層は、窒化ガリウムエピタキシャル膜(例えばアンドープn型GaN膜)13及び窒化ガリウムエピタキシャル膜(例えばMgドープp型GaN膜)19からなる。窒化ガリウムエピタキシャル膜13は窒化ガリウム支持基体12とホモ接合17bを成す。pn接合21aは、窒化ガリウムエピタキシャル膜13、19からなるホモ接合である。このpn接合ダイオードDPNによれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度において、デバイス特性に応じて、窒化ガリウムエピタキシャル膜13のキャリア濃度が調整可能である。
さらに、図10(b)に示されるように、工程S105は、工程S109を含むことができる。工程S109では、窒化ガリウムエピタキシャル膜13の成膜に引き続き、窒化ガリウムエピタキシャル膜13の加工及び追加の窒化ガリウム系半導体の堆積を行う。例えば、先ず、ウエル領域23を規定する第1のマスクを窒化ガリウムエピタキシャル膜13の主面13a上に形成する。第1のマスクを用いてドライエッチングにより窒化ガリウムエピタキシャル膜13に開口を形成すると共に、第1のマスクを用いて、ウエル領域23のためのウエル半導体を開口内に選択的に堆積する。第1のマスクを除去した後に、ソース領域25を規定する第2のマスクを窒化ガリウムエピタキシャル膜13及びウエル半導体上に形成する。第2のマスクを用いてドライエッチングによりウエル半導体に開口を形成すると共に、第2のマスクを用いて、ソース領域25のための半導体を開口内に選択的に堆積する。これらの工程によって、ウエル領域23及びソース領域25が窒化ガリウムエピタキシャル領域16に形成される。窒化ガリウムエピタキシャル領域16は、ドリフト領域(以下「ドリフト領域16」として参照する)である。ウエル領域23はソース領域25をドリフト領域16から離しており、これによってソース領域25はウエル領域23から電気的に分離される。ウエル領域23の一端は、エピタキシャル基板EFETの表面に現れている。ソース領域25は、ドリフト領域16と同じ導電型を有し、ウエル領域23と反対の導電型を有する。ドリフト領域16とウエル領域23とはpn接合17cを構成し、ソース領域25とウエル領域23とはpn接合17dを構成する。
工程S101、S103、S104、S105(S109)、S106、S107によって作製されたエピタキシャル基板E上には、第2のマスクを除去した後に、ウエル領域23上に絶縁膜27を形成する。絶縁膜27は例えばアルミニウム酸化物、SiN等からなることができる。この後に、工程S107において、電極を形成する。電極の形成では、ウエル領域23及び絶縁膜27上にゲート電極17dが形成されると共に、ソース領域25上にソース電極15eが形成される。既に説明したように、窒化ガリウム支持基体12の裏面には、ドレイン電極として働くオーミック電極15bが形成される。この窒化ガリウム系半導体電子デバイスは縦型MISトランジスタDFETである。この縦型MISトランジスタDFETによれば、1×1016cm−3以下のキャリア濃度において、デバイス特性に応じて、窒化ガリウムエピタキシャル膜13のキャリア濃度が調整可能である。
上記の窒化ガリウム系半導体電子デバイスでは、窒化ガリウムエピタキシャル膜から形成された半導体領域の移動度は1000cm2V−1sec−1以上であることができる。これ故に、この窒化ガリウム系半導体電子デバイスに低いオン抵抗が提供される。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
10…成長炉、11…窒化ガリウム基板、11a…窒化ガリウム基板主面、11b…窒化ガリウム基板裏面、AOFF…角度、G1…原料ガス、12…窒化ガリウム支持基体、12a…窒化ガリウム支持基体主面上、13…窒化ガリウムエピタキシャル膜、13a…窒化ガリウムエピタキシャル膜主面、15a…アノード電極、15b…オーミック電極、16…窒化ガリウムエピタキシャル領域(ドリフト領域)、17a…ショットキ接合、17c、17d…pn接合、19…別の窒化ガリウムエピタキシャル膜、21a…pn接合、23…ウエル領域、25…ソース領域、E…エピタキシャル基板、DSH…ショットキダイオード、DPN…pn接合ダイオード、EFET…エピタキシャル基板、DFET…縦型MISトランジスタ
Claims (21)
- 窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を作製する方法であって、
窒化ガリウム基板を準備する工程と、
前記窒化ガリウム基板を成長炉に配置した後に、前記成長炉に有機ガリウム原料及び窒素原料を供給して、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜を前記窒化ガリウム基板の主面上に成長する工程と
を備え、
前記窒化ガリウム基板の前記主面の法線と前記窒化ガリウム基板のc軸との成す角度は0.3度以上であり、
前記窒化ガリウム基板の転位密度は1×108cm−2以下であり、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はドナー及びアクセプタを含み、
前記ドナーはシリコンを含み、
前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、
前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である、ことを特徴とする方法。 - 前記有機ガリウム原料と前記窒素原料との供給モル比([V]/[III])は1250以上であり、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長温度は摂氏1050度以上であり、
前記成長炉の圧力は200Torr以上である、ことを特徴とする請求項1に記載された方法。 - 前記有機ガリウム原料におけるSi含有量は5ppb以下である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された方法。
- 前記有機ガリウム原料におけるSi含有量は1ppb以下であり、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜のキャリア濃度は5×1015cm−3以下である、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された方法。 - 前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長は、n型ドーパントガスを前記成長炉に供給することなく行われ、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はアンドープである、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された方法。 - 前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長は、前記有機ガリウム原料及び前記窒素原料とは別にn型ドーパントを前記成長炉に供給しながら行われ、
前記n型ドーパントは、シラン系化合物、有機シリコン化合物、酸素及びゲルマンの少なくともいずれかを含み、
前記n型ドーパントは、キャリアガスを用いて5ppm以下に希釈された後に、前記成長炉に供給されており、
前記キャリアガスは、水素、窒素及び希ガスの少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された方法。 - 前記希釈は多段希釈法を用いて行われる、ことを特徴とする請求項7に記載された方法。
- 前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の移動度は1000cm2V−1sec−1以上である、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載された方法。
- 窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板であって、
窒化ガリウム基板と、
前記窒化ガリウム基板の前記主面上に設けられ、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜と
を備え、
前記窒化ガリウム基板の前記主面の法線と前記窒化ガリウム基板のc軸との成す角度は0.3度以上であり、
前記窒化ガリウム基板の転位密度は1×108cm−2以下であり、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はドナー及びアクセプタを含み、
前記ドナーはシリコンを含み、
前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、
前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である、ことを特徴とするエピタキシャル基板。 - 前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の厚さは3マイクロメートル以上である、ことを特徴とする請求項9に記載されたエピタキシャル基板。
- 前記アクセプタは炭素を含む、ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載されたエピタキシャル基板。
- 前記アクセプタの濃度は1×1015cm−3以下である、ことを特徴とする請求項9〜請求項11のいずれか一項に記載されたエピタキシャル基板。
- 前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の移動度は1000cm2V−1sec−1以上である、ことを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれか一項に記載されたエピタキシャル基板。
- 前記窒化ガリウムエピタキシャル膜の前記キャリア濃度は5×1015cm−3以下であり、
前記シリコンの濃度は5×1015cm−3以下であり、
前記アクセプタの濃度は前記シリコンの濃度の0.3倍以下である、ことを特徴とする請求項9〜請求項13のいずれか一項に記載されたエピタキシャル基板。 - 窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法であって、
窒化ガリウム基板を準備する工程と、
前記窒化ガリウム基板を成長炉に配置した後に、前記成長炉に有機ガリウム原料及び窒素原料を供給して、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜を前記窒化ガリウム基板の主面上に成長する工程と
を備え、
前記窒化ガリウム基板の前記主面の法線と前記窒化ガリウム基板のc軸との成す角度は0.3度以上であり、
前記窒化ガリウム基板の転位密度は1×108cm−2以下であり、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はドナー及びアクセプタを含み、
前記ドナーはシリコンを含み、
前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、
前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である、ことを特徴とする方法。 - 窒化ガリウム系半導体電子デバイスであって、
窒化ガリウム支持基体と、
前記窒化ガリウム支持基体の主面上に設けられ、一又は複数の窒化ガリウム系半導体層を含む半導体積層と
を備え、
前記半導体積層は、1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル領域を含み、
前記窒化ガリウムエピタキシャル領域は前記窒化ガリウム支持基体とホモ接合を成し、
前記窒化ガリウム支持基体の前記主面の法線と前記窒化ガリウム基板のc軸との成す角度は0.3度以上であり、
前記窒化ガリウム支持基体の転位密度は1×108cm−2以下であり、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜はドナー及びアクセプタを含み、
前記ドナーはシリコンを含み、
前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、
前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である、ことを特徴とする窒化ガリウム系半導体電子デバイス。 - 前記半導体積層の前記窒化ガリウムエピタキシャル領域にショットキ接合を成す電極を更に備え、
当該窒化ガリウム系半導体電子デバイスはショットキダイオードを含む、ことを特徴とする請求項16に記載された窒化ガリウム系半導体電子デバイス。 - 前記窒化ガリウムエピタキシャル領域上に設けられた別の窒化ガリウムエピタキシャル領域と、
前記半導体積層の前記窒化ガリウムエピタキシャル領域にオーミック接合を成す電極と
を更に備え、
前記別の窒化ガリウムエピタキシャル領域は前記窒化ガリウムエピタキシャル領域の導電型と反対の導電型を有しており、
前記窒化ガリウムエピタキシャル領域は前記別の窒化ガリウムエピタキシャル領域とpn接合を成し、
当該窒化ガリウム系半導体電子デバイスはpn接合ダイオードを含む、ことを特徴とする請求項16に記載された窒化ガリウム系半導体電子デバイス。 - 第1の窒化ガリウム系半導体からなるソース領域と、
第2の窒化ガリウム系半導体からなるウエル領域と、
前記ウエル領域上に設けられた絶縁膜と、
前記ウエル領域の表面及び前記絶縁膜上に設けられたゲート電極と、
前記ソース領域の表面上に設けられたソース電極と、
前記窒化ガリウム支持基体の裏面に設けられたドレイン電極と
を備え、
前記窒化ガリウムエピタキシャル領域はドリフト領域であり、
前記ソース領域は前記ウエル領域によって前記ドリフト領域から隔置され、
当該窒化ガリウム系半導体電子デバイスは縦型MISトランジスタを含む、ことを特徴とする請求項16に記載された窒化ガリウム系半導体電子デバイス。 - 前記窒化ガリウムエピタキシャル領域の移動度は1000cm2V−1sec−1以上である、ことを特徴とする請求項16〜請求項19のいずれか一項に記載された窒化ガリウム系半導体電子デバイス。
- 窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を作製する方法であって、
窒化ガリウム基板を準備する工程と、
希釈されたn型ドーパント、有機ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、窒化ガリウムエピタキシャル膜を前記窒化ガリウム基板の主面上に成長する工程と、
一又は複数の別の窒化ガリウム基板の準備と、前記希釈されたn型ドーパントの供給量を変更して、前記別の窒化ガリウム基板の主面上への別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の成長とを繰り返す工程と、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜及び前記別の窒化ガリウムエピタキシャル膜のキャリア濃度を見積もると共に、1×1016cm−3以下のキャリア濃度の範囲において、該キャリア濃度と前記n型ドーパントの供給量との関係を近似する一次式を得る工程と、
前記一次式を参照して、所望のキャリア濃度を提供するn型ドーパントの供給量を決定する工程と、
更なる別の窒化ガリウム基板を準備する工程と、
前記決定された供給量のn型ドーパント、有機ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜を前記更なる別の窒化ガリウム基板の主面上に成長する工程と
を備え、
前記有機ガリウム原料におけるSi含有量は5ppb以下であり、
前記窒化ガリウム基板、別の窒化ガリウム基板及び更なる別の窒化ガリウム基板の各々は、1×108cm−2以下の転位密度を有し、
前記窒化ガリウム基板、別の窒化ガリウム基板及び更なる別の窒化ガリウム基板の各主面の法線は窒化ガリウムのc軸と0.3度以上の角度を成し、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜、前記別の窒化ガリウムエピタキシャル膜、及び前記更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の各々は1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有し、
前記窒化ガリウムエピタキシャル膜、別の窒化ガリウムエピタキシャル膜及び更なる別の窒化ガリウムエピタキシャル膜の各々はドナー及びアクセプタを含み、
前記ドナーはシリコンを含み、
前記シリコンの濃度は1×1016cm−3以下であり、
前記アクセプタの濃度は3×1015cm−3以下である、ことを特徴とする方法。
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