JP2007149985A - 窒化物半導体装置、エピタキシャル基板および窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成する方法 - Google Patents

窒化物半導体装置、エピタキシャル基板および窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ドナー濃度により該電子濃度を制御可能な高比抵抗の窒化ガリウム系半導体膜を含む窒化ガリウム系ショットキバリアダイオードを提供する。
【解決手段】ショットキーバリアダイオード41では、窒化ガリウム系エピタキシャル層45は、導電性を有するIII族窒化物基板45上に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層45には、ドナードーパント元素が添加されている。窒化ガリウム系エピタキシャル層45は2×1016cm−3未満の炭素濃度を有している。窒化ガリウム系エピタキシャル層45は1×10cm−2未満の転位密度を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層45は、5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有する。電子キャリア濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層45に添加されるドナードーパントによって変更可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、窒化物半導体装置、エピタキシャル基板および窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成する方法に関する。
非特許文献1には、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High ElectronMobility Transistor)が記載されている。この高電子移動度トランジスタは、サファイア基板上にエピタキシャル成長されたAlGaN/GaNヘテロ構造を有する。この高電子移動度トランジスタを作製するためには、サファイア基板上に形成された低温GaN層を形成した後に、2〜3マイクロメートルのi型GaN膜を形成する。このGaN膜上に、7nmのi型AlGaN層、15nmのn型AlGaN層、3nmのi型AlGaN層を順に形成する。ショットキ電極は、Ni(3nm)/Pt(30nm)/Au(300nm)から成る。
非特許文献2には、pinダイオードの特性が記載されている。このダイオードは、窒化ガリウムエピタキシャル膜(undoped、キャリア濃度(電子)3×1016cm−3、厚さ3マイクロメートル)および窒化ガリウムエピタキシャル膜(Mgdoped、キャリア濃度(ホール)1×1017cm−3、厚さ0.3マイクロメートル)を窒化ガリウム自立基板上に有機金属気相成長法により作製すると共に、窒化ガリウム自立基板の裏面上にn型のためのオーミック電極、エピタキシャル膜の表面にp型のためのオーミック電極を作製した。
"Improvement ofDC Characteristics of AlGaN/GaN High Electron Mobility Transistors ThermallyAnnealed Ni/Pt/Au Schottky Gate" Japanese Journal of Applied Physics Vol.43,No.4B, 2004, pp.1925-1929 Irokawa et al. APPLIED PHYSICS LETTERSVol. 83 15 September 2003 pp2271-2273
非特許文献1に記載された高電子移動度トランジスタといった窒化物半導体素子では、サファイア基板上に窒化ガリウム系半導体膜を成長するので、窒化ガリウム系半導体膜の貫通転位密度が高い。この窒化ガリウム系半導体膜には貫通転位といった結晶欠陥が多いので、水素および炭素といった不純物が、窒化ガリウム系半導体にその成長中に取り込まれる。この窒化ガリウム系半導体膜を用いて作製されたショットキバリアダイオードといった窒化ガリウム系電子デバイスでは、その電子デバイス特性(例えば、リーク電流が多い、n値が悪い、耐圧が低い、オン抵抗が高い、素子寿命が短い)の改善が望まれる。
また、非特許文献2に記載されたpinダイオードでは、3×1016cm−3の電子濃度を有する窒化ガリウムエピタキシャル膜はアンドープである。これ故に、キャリア濃度(電子)は、n型ドーパント元素を用いて制御されていない。
発明者らの実験によれば、窒化ガリウム系半導体中の不純物および転位はアクセプタとして働く。5×1016cm−3未満の電子濃度の領域では、ドナー濃度に対する不純物および転位の割合が高くなるので、この電子濃度未満の電子濃度を有する窒化ガリウム系半導体を形成する場合には、不純物および転位に起因するアクセプタ濃度がドナー濃度に対して無視できなくなる。つまり、5×1016cm−3未満の電子濃度を有する窒化ガリウム系半導体では、不純物濃度および転位の数を制御しなければ、所望のキャリア濃度の窒化ガリウム系半導体を成長することができない。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、5×1016cm−3未満の電子濃度を有しておりドナー濃度により該電子濃度を制御可能な窒化ガリウム系半導体膜を含む窒化物半導体装置を提供することを目的とし、また5×1016cm−3未満の電子濃度を有しておりドナー濃度により該電子濃度を有する窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、窒化物半導体装置は、(a)III族窒化物支持基体と、(b)5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有しており前記III族窒化物基板上に設けられた第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層とを備え、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層にはドナードーパントが添加されており、前記窒化ガリウム系エピタキシャル層は2×1016cm−3未満の炭素濃度を有しており、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層は1×10cm−2未満の転位密度を有する。
この窒化物半導体装置によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層の炭素濃度が2×1016cm−3未満であると共に、第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層の転位密度が1×10cm−2未満であるので、第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層の電子キャリア濃度を5×1016cm−3未満にできる。また、この電子キャリア濃度は、第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層に添加されるドナードーパントによって調整可能である。
本発明に係る窒化物半導体装置では、前記III族窒化物支持基体は窒化ガリウムからなることが好ましい。この窒化物半導体装置によれば、III族窒化物支持基体が窒化ガリウムからなるので、III族窒化物支持基体の転位密度を1×10cm−2未満にでき、また第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層の転位密度を低減するために好適である。
本発明に係る窒化物半導体装置では、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層は窒化ガリウムからなる。この窒化物半導体装置によれば、III族窒化物支持基体上において、低転位の窒化ガリウムが提供される。
本発明に係る窒化物半導体装置は、前記III族窒化物支持基体上に設けられた第2の窒化ガリウム系エピタキシャル層を更に備え、前記第2の窒化ガリウム系エピタキシャル層のドーパント濃度は、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層のドーパント濃度より大きい。この窒化物半導体装置によれば、ショットキバリアダイオード、pnダイオード、pinダイオード、縦型トランジスタといった窒化ガリウム系電子デバイスが提供される。
本発明に係る窒化物半導体装置では、前記第2の窒化ガリウム系エピタキシャル層は窒化ガリウムからなる。この窒化物半導体装置によれば、III族窒化物支持基体上において、低転位の窒化ガリウムが提供される。
本発明に係る窒化物半導体装置では、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層は、前記ドナーとして少なくともシリコンを含む。この窒化物半導体装置によれば、ドナードーパントとしてシリコン濃度に応じた電子キャリア濃度を有する窒化ガリウム系半導体層が提供される。
本発明に係る窒化物半導体装置では、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層のアクセプタの働きをする不純物・欠陥の濃度はNaであり、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層のドナー濃度はNdであり、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層において、NaがNdより小さい。この窒化物半導体装置によれば、ドナードーパント濃度に応じた電子キャリア濃度を有する窒化ガリウム系半導体層が提供される。
本発明の別の側面に係るエピタキシャル基板は、(a)III族窒化物基板と、(b)5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有しており前記III族窒化物基板上に設けられた第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜とを備え、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜にはドナーが添加されており、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は、2×1016cm−3未満の炭素濃度を有しており、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は、1×10cm−2未満の転位密度を有する。
このエピタキシャル基板によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル膜の炭素濃度が2×1016cm−3未満であると共に、第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜の転位密度が1×10cm−2未満であるので、第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜の電子キャリア濃度を5×1016cm−3未満にできる。また、この電子キャリア濃度は、第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層に添加されるドナードーパントによって調整可能である。
本発明に係るエピタキシャル基板では、前記III族窒化物基板は窒化ガリウムからなることが好ましい。このエピタキシャル基板によれば、III族窒化物基板が窒化ガリウムからなるので、III族窒化物基板の転位密度を1×10cm−2未満にでき、また第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜の転位密度を低減するために好適である。
本発明に係るエピタキシャル基板では、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は窒化ガリウムからなることが好ましい。このエピタキシャル基板によれば、III族窒化物基板上において、低転位の窒化ガリウムが提供される。
本発明に係るエピタキシャル基板は、(c)前記III族窒化物基板上に設けられた第2の窒化ガリウム系エピタキシャル膜を更に備え、前記第2の窒化ガリウム系エピタキシャル膜のドーパント濃度は、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜のドーパント濃度より大きい。このエピタキシャル基板は、ショットキバリアダイオード、pnダイオード、pinダイオード、縦型トランジスタといった窒化ガリウム系電子デバイスを提供するために用いられる。
本発明に係るエピタキシャル基板では、前記第2の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は窒化ガリウムからなることが好ましい。このエピタキシャル基板によれば、III族窒化物基板上において、低転位の窒化ガリウムが提供される。
本発明に係るエピタキシャル基板では、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は、前記ドナーとして少なくともシリコンを含むことが好ましい。このエピタキシャル基板によれば、ドナードーパントとしてシリコン濃度に応じた電子キャリア濃度を有する窒化ガリウム系半導体膜が提供される。
本発明に係るエピタキシャル基板では、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜のアクセプタの働きをする不純物・欠陥の濃度はNaであり、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜のドナー濃度はNdであり、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜において、NaがNdより小さいことが好ましい。
このエピタキシャル基板によれば、ドナードーパント濃度に応じた電子キャリア濃度を有する窒化ガリウム系半導体層が提供される。
本発明に係る更なる別の側面は、窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成する方法である。この方法は、(a)有機金属気相成長装置に成膜ガスを供給して、2×1016cm−3未満の炭素濃度および5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有する窒化ガリウム系エピタキシャル膜をIII族窒化物領域上に形成する工程を含み、前記窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成するための成長圧力は、50torr以上であり、前記窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成するための成長温度は、摂氏1000度以上1200度以下であり、前記成膜ガスは、V族原料、III族原料およびドーパントガスを含み、V族原料/III族原料の供給モル比は200以上10000以下であり、前記窒化ガリウム系エピタキシャル膜は、1×10cm−2未満の転位密度を有する。
この方法によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル膜の炭素濃度が2×1016cm−3未満にでき、また第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜の転位密度が1×10cm−2未満にできる。このため、第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層の電子キャリア濃度が5×1016cm−3未満である場合でも、成膜ガス中のドナードーパント濃度に依って、第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜の電子キャリア濃度を調整できる。
本発明に係る方法では、前記有機金属気相成長装置は、前記III族窒化物領域を支持するためのサセプタと、前記窒化ガリウム系エピタキシャル膜を成長するためのガスを供給する供給口を有しており前記供給口からのガス流を前記サセプタ上に導くためのガイド部材とを含み、前記サセプタは、シリコンを実質的に含有しない材料でコートされており、前記ガイド部材は、シリコンを実質的に含有しない材料でコートされている。
この方法によれば、有機金属気相成長装置のサセプタ等からのシリコンの供給を防ぐことができる。
以上説明したように、本発明によれば、5×1016cm−3未満の電子濃度を有しておりドナー濃度により該電子濃度を制御可能な窒化ガリウム系半導体膜を含む窒化物半導体装置が提供され、また窒化物半導体装置のためのエピタキシャル基板が提供される。また、本発明によれば、5×1016cm−3未満の電子濃度を有しておりドナー濃度により該電子濃度を有する窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成する方法が提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の窒化物半導体装置、エピタキシャル基板および窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
(第1の実施の形態)
図1(A)および図1(B)は、エピタキシャル基板の作製を示す図面である。図1(A)に示されるように、III族窒化物ウエハ1を有機金属気相成長炉3に配置する。III族窒化物ウエハ1の転位密度は1×10cm−2未満である。III族窒化物ウエハ1が窒化ガリウムウエハであれば、1×10cm−2未満の転位密度の窒化ガリウムウエハを入手でき、この窒化ガリウムウエハをIII族窒化物ウエハ1として使用できる。III族窒化物ウエハ1の表面1aはIII族窒化物領域を提供する。有機金属気相成長装置3に第1の成膜ガスG1を供給して、窒化ガリウム系エピタキシャル膜5をIII族窒化物ウエハ1に表面1a上に形成する。窒化ガリウム系エピタキシャル膜5は、引き続く成膜工程のために窒化ガリウム系半導体表面5aを提供する。窒化ガリウム系エピタキシャル膜5は、例えばN型窒化ガリウムからなることができる。第1の成膜ガスG1は、V族原料、III族原料およびドーパントガスを含む。第1の成膜ガスG1としては、例えばアンモニア、トリメチルガリウム、水素およびシランを用いる。この工程により、III族窒化物基板7が提供される。窒化ガリウム系エピタキシャル膜5は、1×10cm−2未満の転位密度を有する。
次いで、図1(B)に示されるように、有機金属気相成長装置3に第2の成膜ガスG2を供給して、窒化ガリウム系エピタキシャル膜9を窒化ガリウム系半導体表面5a上に形成する。窒化ガリウム系エピタキシャル膜9は、2×1016cm−3未満の炭素濃度有している。また、窒化ガリウム系エピタキシャル膜9は1×10cm−2未満の転位密度を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル膜9は、5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有する。第2の成膜ガスG2は、V族原料、III族原料およびドーパントガスを含む。第2の成膜ガスG2としては、例えばアンモニア、トリメチルガリウム、水素およびシランを用いる。この工程により、III族窒化物エピタキシャル基板10が提供される。
この方法によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル膜9の炭素濃度が2×1016cm−3未満にでき、また窒化ガリウム系エピタキシャル膜9の転位密度が1×10cm−2未満にできる。このため、窒化ガリウム系エピタキシャル膜9の電子キャリア濃度が5×1016cm−3未満である場合でも、成膜ガス中のドナードーパント濃度に依って、窒化ガリウム系エピタキシャル膜9の電子キャリア濃度を調整できる。
窒化ガリウム系エピタキシャル膜9は下記の推奨条件で作製される。
(1)窒化ガリウム系エピタキシャル膜9を形成するための成長圧力P
成長圧力Pは、50torr以上であることができる。成長圧力が低くなると、炭素の取り込みが増えるが、50torr未満の圧力でC濃度を2×1016cm−3未満にすることが困難だからである。好ましくは、成長圧力Pは200torr以上である。なお、1torrは、133.322Pa(パスカル)であり、この換算によりSI単位系に変換される。
(2)窒化ガリウム系エピタキシャル膜1を形成するための成長温度T
成長温度Tは、摂氏1000度以上であることができる。成長温度が1010度を下回ると急激に炭素の取り込みが増えるため、1000度未満でC濃度を2×1016cm−3未満にすることが困難だからである。また、成長温度Tは1200度以下であることができる。1200度より高い成長温度ではGaNの成長が困難であるからである。好ましくは、成長温度Tは1050℃付近、例えば摂氏1030度以上1070度以下である。
(3)成膜ガスG2に関して(V族原料の供給量)/(III族原料の供給量)単に、「V/III」と記す)は200以上であることができる。V/IIIが200未満になると炭素の取り込みが増え、C濃度を2×1016cm−3未満にすることが困難だからである。また、V/IIIは10000以下であることができる。V/IIIが高いほど成長速度が遅くなるため、V/IIIが10000以上では実用に適さないからである。好ましくは、V/IIIは400以上である。また、V/IIIは4000未満であることが好ましい。
上記の条件により、窒化ガリウム系エピタキシャル膜9の炭素濃度が2×1016cm−3未満になる。例えば、上記の条件(1)〜(3)のいずれか一つが、記載された好ましい値を下回るときは、残りの条件として、記載された好ましい値以上の範囲内の値を用いれば、窒化ガリウム系エピタキシャル膜9の炭素濃度が2×1016cm−3未満にできる。
具体的には、上記の条件を用いて窒化ガリウムウエハ上に窒化ガリウム膜9を作製する。窒化ガリウム系エピタキシャル膜9のアクセプタ濃度はNaであり、窒化ガリウム系エピタキシャル膜9のドナー濃度はNdである。窒化ガリウム系エピタキシャル膜9において、Na/(Nd−Na)の値は0.1より小さなる。このエピタキシャル基板によれば、ドナードーパント濃度に応じた電子キャリア濃度を有する高比抵抗の窒化ガリウム系半導体膜が提供される。
(実験例1)
有機金属気相成長炉のサセプタ上にGaNウエハ、およびサファイア基板上に窒化ガリウム領域が形成されたテンプレート(以下、Sapテンプレートとして参照する)を準備する。Sapテンプレートの転位密度は1×10cm−2である。窒化ガリウム表面の加熱清浄を行う。この条件として、NH流量16slm、H流量4slm、圧力200torr、温度摂氏1000度、処理時間約5分を用いる。次いで、GaNウエハおよびGaNテンプレート上に窒化ガリウムを成長する。この条件として、NH流量5slm、H流量15slm、圧力200torr、温度摂氏1050度、V/III=500を用いる。
ドーパントはシリコン(Si)であり、ドーパント濃度1×1017cm−3となるようにドーパントガスの流量が決定される。成長後に、二次イオン放出質量分析(SIMS)法を用いてSi濃度を測定する。Si濃度は例えば1.0×1017cm−3である。また、C−V法を用いてNd−Naを見積もる。見積りの結果、窒化ガリウムウエハ上のn型窒化ガリウム膜におけるNd−Naは0.97×1017cm−3であり、SapテンプレートにおけるNd−Naは0.50×1017cm−3である。
別のGaNウエハおよびSapテンプレートを有機金属気相成長炉のサセプタ上に準備する。ドーパント濃度2×1016cm−3となるドーパントガスの流量を用いて、上記と同様に、GaNウエハおよびGaNテンプレート上に窒化ガリウムを成長する。この成長後に、窒化ガリウム中のSi濃度をSIMS法を用いて測定する。Si濃度は例えば2.1×1016cm−3である。また、C−V法を用いて、Nd−Naを見積もる。見積りの結果、窒化ガリウムウエハ上のn型窒化ガリウム膜におけるNd−Naは、1.7×1016cm−3であり、SapテンプレートにおけるNd−Naの適切な値が得られず、SapテンプレートにおけるNd−Naは測定不能である。この理由として、ドナーの補償が著しいためドナーが補償され、窒化ガリウム膜がほぼ完全に空乏化したためと考えられる。(Nd−Naは、1×1015cm−3未満と考えられる。)
(実験例2)
有機金属気相成長炉のサセプタ上にGaNウエハおよびSapテンプレートを準備する。実験例1と同様に、窒化ガリウム表面の加熱清浄を行う。次いで、GaNウエハおよびGaNテンプレート上に窒化ガリウムを成長する。この条件として、NH流量10slm、H流量10slm、圧力200torr、温度摂氏1050度、V/III=1000を用いる。ドーパントはシリコン(Si)であり、ドーパント濃度1×1017cm−3となるようにドーパントガスの流量が決定される。
成長後に、SIMS法を用いてSi濃度を測定する。Si濃度は例えば1.0×1017cm−3である。また、C−V法を用いて、Nd−Naを見積もる。見積りの結果、窒化ガリウムウエハ上のn型窒化ガリウム膜におけるNd−Naは、1.00×1017cm−3であり、SapテンプレートにおけるNd−Naは、0.55×1017cm−3である。
別のGaNウエハおよびSapテンプレートを有機金属気相成長炉のサセプタ上に準備する。ドーパント濃度2×1016cm−3となるドーパントガスの流量を用いて、上記と同様に、GaNウエハおよびGaNテンプレート上に窒化ガリウムを成長する。成長後に、SIMS法を用いてSi濃度を測定する。Si濃度は例えば2.0×1016cm−3である。また、C−V法を用いて、Nd−Naを見積もる。見積りの結果、窒化ガリウムウエハ上のn型窒化ガリウム膜におけるNd−Naは、1.94×1016cm−3であり、SapテンプレートにおけるNd−Naは、測定不能である。この理由として、ドナーの補償が著しいためドナーが補償され、窒化ガリウム膜がほぼ完全に空乏化したためと考えられる(Nd−Naは、1×1015cm−3未満と考えられる)。
(実験例3)
有機金属気相成長炉のサセプタ上にGaNウエハおよびSapテンプレートを準備する。実験例1と同様に、窒化ガリウム表面の加熱清浄を行う。次いで、GaNウエハおよびGaNテンプレート上に窒化ガリウムを成長する。この条件として、NH流量10slm、H流量10slm、圧力200torr、温度摂氏1050度、V/III=1500、成長速度1μm/hを用いる。ドーパントはシリコン(Si)であり、ドーパント濃度2×1016cm−3となるようにドーパントガスの流量が決定される。成長後に、SIMS法を用いてSi濃度を測定する。Si濃度は例えば2.1×1016cm−3である。また、C−V法を用いて、Nd−Naを見積もる。見積りの結果、窒化ガリウムウエハ上のn型窒化ガリウム膜におけるNd−Naは2.08×1016cm−3であり、SapテンプレートにおけるNd−Naは測定不能である。この理由として、ドナーの補償が著しいためドナーが補償され、窒化ガリウム膜がほぼ完全に空乏化したためと考えられる(Nd−Naは、1×1015cm−3未満と考えられる)。
(実験例4)
有機金属気相成長炉のサセプタ上にGaNウエハおよびSapテンプレートを準備する。実験例1と同様に、窒化ガリウム表面の加熱清浄を行う。次いで、GaNウエハおよびSapテンプレート上に窒化ガリウムを成長する。この条件として、NH流量2slm、H流量18slm、圧力200torr、温度摂氏1050度、V/III=200を用いる。ドーパントはシリコン(Si)であり、ドーパント濃度2×1016cm−3となるようにドーパントガスの流量が決定される。成長後に、SIMS法を用いてSi濃度を測定する。Si濃度は例えば2.1×1016cm−3である。また、C−V法を用いて、Nd−Naを見積もっている。見積りの結果、窒化ガリウムウエハ上のn型窒化ガリウム膜におけるNd−Naは測定不能であり、SapテンプレートにおけるNd−Naは測定不能である。この理由として、ドナーの補償が著しいためドナーが補償され、窒化ガリウム膜がほぼ完全に空乏化したためと考えられる(Nd−Naは、1×1015cm−3未満と考えられる)。
これらの実験例によれば、低転位の窒化ガリウム領域上に上記の推奨条件を用いて窒化ガリウムを成長すると、2×1016cm−3未満のキャリア濃度において、NaがNdよりも十分小さいため、容易に低キャリアでのキャリア濃度制御が可能である。この特性、つまり、高純度、低欠陥および低キャリア濃度のエピタキシャル膜は、窒化ガリウムパワーデバイスに要求される高耐圧および大電流動作のために好適である。また、窒化ガリウムパワーデバイスの経時変化も小さい。
(実験例5)
異なる貫通転位密度の3種類のSapテンプレートA、B、CとGaNウエハを準備する。SapテンプレートAの貫通転位密度は2×10cm−3であり、SapテンプレートBの貫通転位密度は5×10cm−3であり、SapテンプレートCの貫通転位密度は1×10cm−3である。GaNウエハの貫通転位密度は1×10cm−3である。SapテンプレートA、B、CとGaNウエハを有機金属気相成長炉のサセプタ上に置く。NH流量15slm、H流量5slm、圧力200torr、摂氏1000度の温度、約5分の処理時間という条件で、窒化ガリウム表面の加熱清浄を行う。次いで、GaNウエハおよびSapテンプレート上に窒化ガリウムを成長する。この条件(成長条件1として参照される)として、NH流量10slm、H流量10slm、TMGaの流量80sccm、SiH10ppmドーパントガス1sccm、圧力200torr、温度摂氏1050度を用いる。
SapテンプレートA、B、CとGaNウエハを再び準備する。SapテンプレートA、B、CとGaNウエハを有機金属気相成長炉のサセプタ上に置き、同様にの条件で窒化ガリウム表面の加熱清浄を行う。次いで、GaNウエハおよびSapテンプレート上に窒化ガリウムを成長する。この条件(成長条件2として参照される)として、NH流量10slm、H流量10slm、TMGaの流量80sccm、SiH10ppmドーパントガス0.1sccm、圧力200torr、摂氏1050度を用いる。
成長条件1および2を用いて作製された窒化ガリウム膜上にAu電極を形成して、ダブルショットキ構造のショットキバリアダイオードを作製する。Au電極の直径は200μmある。C−V法を用いてキャリア濃度を見積もる。
成長条件1
SapテンプレートA:0.8×1017cm−3
SapテンプレートB:2.1×1017cm−3
SapテンプレートC:2.8×1017cm−3
GaNウエハ: 3.2×1017cm−3
である。
成長条件2
SapテンプレートA:測定不能
SapテンプレートB:測定不能
SapテンプレートC:2.5×1015cm−3
GaNウエハ: 2.9×1016cm−3
である。なお、SapテンプレートA,BでNd−Naの測定不能の原因は、ドナーの補償が著しいためドナーが補償され、窒化ガリウム膜がほぼ完全に空乏化したためと考えられる(Nd−Naは、1×1015cm−3未満と考えられる)。
成長条件1および2を用いて作製された窒化ガリウム膜中のシリコン濃度をSIMS法を用いて見積もると、成長された窒化ガリウム膜のシリコン濃度には互いに実質的な差がないことが示される。このため、キャリア濃度の違いは、キャリア補償の違いを表す。上記の実験結果は、例えば16乗以下のキャリア濃度といった小さいキャリア濃度では、膜中の転位密度を小さくすると、キャリア補償を小さくできる。
ダブルショットキダイオードのI−V特性を測定すると、
リーク電流(逆方向電圧10ボルト):成膜条件1:成膜条件2
SapテンプレートC: 1×10−4A/cm:4×10−5A/cm
GaNウエハ: 2×10−8A/cm:1×10−9A/cm
耐圧(逆方向電流1mA/cm−2):成膜条件1:成膜条件2
SapテンプレートC: 160ボルト:240ボルト
GaNウエハ: 240ボルト:520ボルト
N値: 成膜条件1:成膜条件2
SapテンプレートC:1.16:1.24
GaNウエハ: 1.03:1.04
立ち上がり電圧(200A/cm−2):成膜条件1:成膜条件2
SapテンプレートC: 2.4ボルト:3.5ボルト
GaNウエハ: 1.3ボルト:1.5ボルト
直列抵抗: 成膜条件1:成膜条件2
SapテンプレートC:0.2mΩcm:2.5mΩcm
GaNウエハ: 0.1mΩcm:1.0mΩcm
である。キャリア補償を小さくすることが、デバイス特性を向上させるために重要である。
(第2の実施の形態)
図2は、有機金属気相成長炉の一例を示す図面である。図2を参照しながら、有機金属気相成長装置11を説明する。有機金属気相成長装置11は、チャンバ21内に設けられた第1、第2および第3のフローチャネル23、25、27を含む。第1、第2および第3のフローチャネル23、25、27は、所定の軸に沿って配置されている。第1のフローチャネル23は、原料ガスを第2のフローチャネル25に導く。第1のフローチャネル23は、例えば、窒素ガスおよび水素ガスを流す第1のライン23a、III族有機金属ガスおよびキャリアガスを流す第2のライン23b、アンモニアおよびキャリアガスを流す第3のライン23cを含む。第2のフローチャネル25は、サセプタ15といったウエハ支持具を受け入れる開口25aと、第1のフローチャネル23からのガスを供給する供給口25bとを有している。供給口25bからの原料ガスは、この開口25aに位置するサセプタ15上を流れる。原料ガスの反応によりIII族窒化物膜がウエハW上に成長される。原料ガスの残余および反応生成ガスは、排出口25cを介して第3のフローチャネル27に排気される。サセプタ15の背面には、ウエハの温度を調整するためのヒータ29が設けられている。ヒータ29からの熱はサセプタ15を伝搬してウエハWに到達する。必要な場合には、有機金属気相成長装置11は、サセプタ15を回転するための回転駆動機構を備える。
サセプタ15は、シリコンを実質的に含有しない材料でコートされていることが好ましい。或いは、サセプタ15の表面は、シリコンを実質的に含有しない材料からなることが好ましい。フローチャネル25といったガイド部材は、シリコンを実質的に含有しない材料でコートされていることが好ましい。或いは、このガイド部材の表面は、シリコンを実質的に含有しない材料からなることが好ましい。さらに、フローチャネル23、27といったガイド部材は、シリコンを実質的に含有しない材料でコートされていることが好ましい。或いは、これらのガイド部材の表面は、シリコンを実質的に含有しない材料からなることが好ましい。この方法によれば、有機金属気相成長炉のサセプタ等からのシリコンによる汚染を防ぐことができる。実質的にSiを含有しないコート材料としては、SiC等がある。また、サセプタおよびフローチャネルのための実質的にSiを含有しない材料としては、SiC、カーボン等がある。本実施例では、サセプタ15は、SiCコートされたカーボン製であり、フローチャネル25は金属製(SUS)である。図2に示されるフローチャネル25およびサセプタ15は、それぞれ、コーティング26、16を有する。フローチャネル25の内側面はコーティング26で覆われており、またサセプタ15の上面15aおよび側面15bはコーティング16で覆われている。
(実験例6)
有機金属気相成長炉は、石英製のサセプタおよび石英製のフローチャネルを有する。低温バッファ層を有するSapテンプレートをサセプタ上に置く。アンドープ窒化ガリウムの数回の成長を行って、窒化ガリウムエピタキシャル領域を形成する。この条件として、NH流量8slm、H流量12slm、圧力200torr、温度摂氏1050度、トリメチルガリウム(TMGa)480μmol/minを用いる。ドーパントガスは供給しない。SIMS法を用いて窒化ガリウムエピタキシャル領域を分析すると、シリコン濃度は2×1016cm−3〜7×1016cm−3である。石英およびソーダガラスといったシリコン酸化物からなるサセプタ、フローチャネルを用いるので、バックグランドのシリコン濃度は16乗のオーダーである。
石英からなるサセプタ、フローチャネルに替えて、SiCコートされたカーボン製のサセプタおよび金属製のフローチャネルを用いてアンドープ窒化ガリウムの数回の成長を上記の成膜条件で行って、窒化ガリウムエピタキシャル領域を形成する。SIMS法を用いて窒化ガリウムエピタキシャル領域を分析すると、シリコン濃度は5×1014cm−3〜2×1015cm−3である。したがって、シリコンドーパントを成膜中に供給して1×1016cm−3〜程度のシリコン濃度を制御して、窒化ガリウムエピタキシャル領域を成長できる。つまり、この方法によれば、有機金属気相成長炉のサセプタ等からのシリコン汚染を防ぐことができる。
(第3の実施の形態)
図3は、窒化物半導体装置の一例を示す図面である。図3を参照すると、ショットキーバリアダイオード41に好適な構造が窒化物半導体装置の一例として示されている。ショットキーバリアダイオード41は、III族窒化物支持基体43と、窒化ガリウム系エピタキシャル層45とを備える。III族窒化物支持基体43は導電性を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層45は、III族窒化物基板上に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層45は、ドナードーパントが添加されており、5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層45は2×1016cm−3未満の炭素濃度を有している。窒化ガリウム系エピタキシャル層45は1×10cm−2未満の転位密度を有する。
このショットキーバリアダイオード41によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層45の炭素濃度が2×1016cm−3未満であると共に、窒化ガリウム系エピタキシャル層45の転位密度が1×10cm−2未満であるので、窒化ガリウム系エピタキシャル層45の電子キャリア濃度を5×1016cm−3未満にできる。また、この電子キャリア濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層45に添加されるドナードーパント量によって変更可能である。
ショットキーバリアダイオード41では、III族窒化物支持基体43は窒化ガリウムからなることが好ましい。このショットキーバリアダイオード41によれば、III族窒化物支持基体43が窒化ガリウムからなるので、III族窒化物支持基体43の転位密度を1×10cm−2未満にでき、また窒化ガリウム系エピタキシャル層45の転位密度を低減するために好適である。
ショットキーバリアダイオード41は、窒化ガリウム系半導体層45上に設けられたショット電極49aを含む。また、ショットキーバリアダイオード41は、III族窒化物支持基体43の裏面43aに設けられたオーミック電極49bを含む。ショット電極49aは、窒化ガリウム系半導体層45にショットキ接合を成すので、空乏層は窒化ガリウム系半導体層45に伸びる。窒化ガリウム系半導体層45の結晶品質は良好なので、十分に大きな逆方向耐圧が得られる。
ショットキーバリアダイオード41は、III族窒化物支持基体43上に設けられた別の窒化ガリウム系エピタキシャル層47を更に備えることができる。別の窒化ガリウム系エピタキシャル層47は、窒化ガリウム系エピタキシャル層45とIII族窒化物支持基体43との間に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層47のドーパント濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層45のドーパント濃度より大きい。窒化ガリウム系エピタキシャル層47は、ドナーとして少なくともシリコンを含む。このショットキーバリアダイオード41によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層45の使用により、十分な大きさの耐圧を得られると共に、窒化ガリウム系エピタキシャル層47の使用により、ショットキーバリアダイオード41の直列抵抗を低くできる。また、ショットキーバリアダイオード41では、窒化ガリウム系エピタキシャル層47は窒化ガリウムからなる。低転位の窒化ガリウムがIII族窒化物支持基体43上に提供される。窒化ガリウム支持基体上に窒化ガリウム系エピタキシャル層45、47を形成するとき、これらの半導体層はホモエピタキシャル成長により形成される。これらの半導体層の結晶品質は非常に良好になる。
このショットキーバリアダイオード41では、リーク電流が低減される。ショットキーバリアダイオード41の耐圧は向上される。ショットキーバリアダイオード41のオン抵抗を低くでき、ショットキーバリアダイオード41のN値を1に近づけることができる。また、ショットキーバリアダイオード41の素子寿命が長くなる。
ショットキーバリアダイオード41の一例では、
III族窒化物支持基体43:n型GaN(酸素ドープ)
厚さ400μm、キャリア濃度5×1018cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層45:nGaN(シリコンドープ)
厚さ12μm、キャリア濃度2×1016cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層47:nGaN(シリコンドープ)
厚さ2μm、キャリア濃度2×1018cm−3
ショット電極49:Pt
オーミック電極49b:Ti/Al/Ti/Au
絶縁耐圧:960V
オン抵抗:2mΩcm−2
ダイオードのN値:1.05
である。
(第4の実施の形態)
図4は、pn接合ダイオードを示す図面である。pn接合ダイオード51は、III族窒化物支持基体53と、窒化ガリウム系エピタキシャル層55とを備える。III族窒化物支持基体53は導電性を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層55は、III族窒化物基板上に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層55は、ドナードーパント原子が添加されており、5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層55は2×1016cm−3未満の炭素濃度を有している。窒化ガリウム系エピタキシャル層55は1×10cm−2未満の転位密度を有する。pn接合ダイオード51は、アクセプタ原子を含む窒化ガリウム系エピタキシャル層59を更に備える。窒化ガリウム系エピタキシャル層55および窒化ガリウム系エピタキシャル層59はpn接合60を形成する。
このpn接合ダイオード51によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層55の炭素濃度が2×1016cm−3未満であると共に、窒化ガリウム系エピタキシャル層55の転位密度が1×10cm−2未満であるので、窒化ガリウム系エピタキシャル層55の電子キャリア濃度を5×1016cm−3未満にできる。また、この電子キャリア濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層55に添加されるドナードーパント濃度によって変更可能である。
pn接合ダイオード51は、III族窒化物支持基体53上に設けられた別の窒化ガリウム系エピタキシャル層57を更に備えることができる。別の窒化ガリウム系エピタキシャル層57は、窒化ガリウム系エピタキシャル層55とIII族窒化物支持基体53との間に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層57のドーパント濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層55のドーパント濃度より大きい。窒化ガリウム系エピタキシャル層57は、ドナーとして少なくともシリコンを含む。このpn接合ダイオード51によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層55の使用により、十分な大きさの耐圧を得られると共に、窒化ガリウム系エピタキシャル層57の使用により、pn接合ダイオード51の直列抵抗を低くできる。また、pn接合ダイオード51では、窒化ガリウム系エピタキシャル層57は窒化ガリウムからなる。低転位の窒化ガリウムがIII族窒化物支持基体53上に提供される。窒化ガリウム支持基体上に窒化ガリウム系エピタキシャル層55、57を形成するとき、これらの半導体層はホモエピタキシャル成長により形成される。これらの半導体層の結晶品質は非常に良好になる。
pn接合ダイオード51では、III族窒化物支持基体53は窒化ガリウムからなることが好ましい。このpn接合ダイオード51によれば、III族窒化物支持基体53が窒化ガリウムからなるので、III族窒化物支持基体53の転位密度を1×10cm−2未満にでき、また窒化ガリウム系エピタキシャル層55の転位密度を低減するために好適である。
窒化ガリウム系エピタキシャル層59はアクセプタ原子を含むp型窒化ガリウムであることができる。窒化ガリウム系エピタキシャル層55のためのn型窒化ガリウムと窒化ガリウム系エピタキシャル層59のためのp型窒化ガリウムの組み合わせにより、良好なpn接合が提供される。窒化ガリウム系エピタキシャル層55の電子濃度は低いので、空乏層は窒化ガリウム系エピタキシャル層55に伸びる。窒化ガリウム系エピタキシャル層55の結晶品質は良好なので、十分に大きな逆方向耐圧が得られる。
pn接合ダイオード51は、p導電型の窒化ガリウム系エピタキシャル層59上に設けられたp導電型の窒化ガリウム系エピタキシャル層61をさらに備えることができる。窒化ガリウム系エピタキシャル層61のアクセプタ濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層59のアクセプタ濃度より大きい。
pn接合ダイオード51は、窒化ガリウム系エピタキシャル層61上に設けられたオーミック電極63aと、III族窒化物支持基体53の裏面53aに設けられたオーミック電極63bを含む。
pn接合ダイオード51の一例では、
III族窒化物支持基体53:n型GaN(酸素ドープ)
厚さ400μm、キャリア濃度1×1018cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層55:nGaN(シリコンドープ)
厚さ12μm、キャリア濃度2×1016cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層57:nGaN(シリコンドープ)
厚さ2μm、キャリア濃度2×1018cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層59:p型GaN(マグネシウムドープ)
厚さ1μm、マグネシウム濃度5×1017cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層61:pGaN(マグネシウムドープ)
厚さ0.1μm、マグネシウム濃度1×1020cm−3
絶縁耐圧:1280V
オン抵抗:3.2mΩcm
ダイオードのN値:1.20
である。
(第5の実施の形態)
図5は、pin接合ダイオードを示す図面である。pin接合ダイオード71は、III族窒化物支持基体73と、窒化ガリウム系エピタキシャル層75とを備える。III族窒化物支持基体73は導電性を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層75は、III族窒化物基板上に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層75は、ドナードーパント原子が添加されており、5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層75は2×1016cm−3未満の炭素濃度を有している。窒化ガリウム系エピタキシャル層75は1×10cm−2未満の転位密度を有する。pin接合ダイオード71は、アクセプタ原子を含む窒化ガリウム系エピタキシャル層79と、i型窒化ガリウム系エピタキシャル層81とを更に備える。窒化ガリウム系エピタキシャル層75、i型窒化ガリウム系エピタキシャル層81および窒化ガリウム系エピタキシャル層79はpin構造を形成する。
このpin接合ダイオード51によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層75の炭素濃度が2×1016cm−3未満であると共に、窒化ガリウム系エピタキシャル層75の転位密度が1×10cm−2未満であるので、窒化ガリウム系エピタキシャル層75の電子キャリア濃度を5×1016cm−3未満にできる。また、この電子キャリア濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層75に添加されるドナードーパント濃度によって変更可能である。
pin接合ダイオード71は、III族窒化物支持基体53上に設けられた別の窒化ガリウム系エピタキシャル層77を更に備えることができる。別の窒化ガリウム系エピタキシャル層77は、窒化ガリウム系エピタキシャル層75とIII族窒化物支持基体73との間に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層77のドーパント濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層75のドーパント濃度より大きい。窒化ガリウム系エピタキシャル層77は、ドナーとして少なくともシリコンを含む。このpin接合ダイオード71によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層75の使用により、十分な大きさの耐圧を得られると共に、窒化ガリウム系エピタキシャル層77の使用により、pin接合ダイオード71の直列抵抗を低くできる。また、pin接合ダイオード71では、窒化ガリウム系エピタキシャル層77は窒化ガリウムからなる。低転位の窒化ガリウムがIII族窒化物支持基体73上に提供される。窒化ガリウム支持基体上に窒化ガリウム系エピタキシャル層75、77を形成するとき、これらの半導体層はホモエピタキシャル成長により形成される。これらの半導体層の結晶品質は非常に良好になる。
pin接合ダイオード71では、III族窒化物支持基体53は窒化ガリウムからなることが好ましい。このpin接合ダイオード71によれば、III族窒化物支持基体73が窒化ガリウムからなるので、III族窒化物支持基体73の転位密度を1×10cm−2未満にでき、また窒化ガリウム系エピタキシャル層75の転位密度を低減するために好適である。
窒化ガリウム系エピタキシャル層79はアクセプタ原子を含むp型窒化ガリウムであることができる。窒化ガリウム系エピタキシャル層75のためのn型窒化ガリウムと、i型窒化ガリウム系エピタキシャル層81のためにi型窒化ガリウムと、窒化ガリウム系エピタキシャル層79のためのp型窒化ガリウムとの組み合わせにより、良好なpin接合が提供される。窒化ガリウム系エピタキシャル層75の電子濃度は低く、窒化ガリウム系エピタキシャル層75の結晶品質は良好なので、十分に大きな逆方向耐圧が得られる。
pin接合ダイオード71は、p導電型の窒化ガリウム系エピタキシャル層79上に設けられたp導電型の窒化ガリウム系エピタキシャル層83をさらに備えることができる。窒化ガリウム系エピタキシャル層83のアクセプタ濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層79のアクセプタ濃度より大きい。
pin接合ダイオード71は、窒化ガリウム系エピタキシャル層83上に設けられたオーミック電極85aと、III族窒化物支持基体73の裏面73aに設けられたオーミック電極85bを含む。
pin接合ダイオード71の一例では、
III族窒化物支持基体73:n型GaN(酸素ドープ)
厚さ400μm、キャリア濃度5×1018cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層75:nGaN(シリコンドープ)
厚さ12μm、キャリア濃度2×1016cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層77:nGaN(シリコンドープ)
厚さ2μm、キャリア濃度2×1018cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層79:p型GaN(マグネシウムドープ)
厚さ1μm、マグネシウム濃度5×1017cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層81:i型GaN(ドープ無し)
厚さ0.5μm、キャリア濃度2×1015cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層83:pGaN(マグネシウムドープ)
厚さ0.1μm、マグネシウム濃度1×1020cm−3
絶縁耐圧:1410V
オン抵抗:3.8mΩcm
ダイオードのN値:1.23
である。
(第6の実施の形態)
図6は、窒化物半導体装置の一例を示す図面である。図6を参照すると、縦型トランジスタ91に好適な構造が窒化物半導体装置の一例として示されている。縦型トランジスタ91は、III族窒化物支持基体93と、窒化ガリウム系エピタキシャル層95とを備える。III族窒化物支持基体93は導電性を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層95は、III族窒化物基板上に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層95は、ドナードーパント原子が添加されており、5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有する。窒化ガリウム系エピタキシャル層95は2×1016cm−3未満の炭素濃度を有している。窒化ガリウム系エピタキシャル層95は1×10cm−2未満の転位密度を有する。縦型トランジスタ91は、n型窒化ガリウム系半導体領域99と、p型窒化ガリウム系半導体領域101とをさらに含む。p型窒化ガリウム系半導体領域101は、n型窒化ガリウム系半導体領域99を窒化ガリウム系エピタキシャル層95から隔てている。n型窒化ガリウム系半導体領域99は縦型トランジスタ91のソース領域として働き、窒化ガリウム系エピタキシャル層95は縦型トランジスタ91のウエル領域として働き、窒化ガリウム系エピタキシャル層95は縦型トランジスタ91のドリフト領域として働く。
この縦型トランジスタ91によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層95の炭素濃度が2×1016cm−3未満であると共に、窒化ガリウム系エピタキシャル層95の転位密度が1×10cm−2未満であるので、窒化ガリウム系エピタキシャル層95の電子キャリア濃度を5×1016cm−3未満にできる。また、この電子キャリア濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層95に添加されるドナードーパント濃度によって変更可能である。
縦型トランジスタ91では、III族窒化物支持基体93は窒化ガリウムからなることが好ましい。この縦型トランジスタ91によれば、III族窒化物支持基体93が窒化ガリウムからなるので、III族窒化物支持基体93の転位密度を1×10cm−2未満にでき、また窒化ガリウム系エピタキシャル層95の転位密度を低減するために好適である。
縦型トランジスタ91は、ゲート絶縁膜105上に位置するゲート電極103aを含む。また、縦型トランジスタ91は、n型窒化ガリウム系半導体領域99上に位置するオーミック電極103b(ソース電極)と、III族窒化物支持基体43の裏面43aに設けられたオーミック電極103c(ドレイン電極)を含む。空乏層は窒化ガリウム系半導体層95に伸びる。窒化ガリウム系半導体層95の結晶品質は良好なので、十分に大きな逆方向耐圧が得られる。縦型トランジスタ91では、ゲート電極103aに電圧を印加すると、この電圧(ゲート電圧)に応じた表面電界がウエル領域の界面に生じる。しきい値を越える電圧をゲート電極103aに印加すると、ウエル領域の界面に反転層が形成される。
縦型トランジスタ91は、III族窒化物支持基体93上に設けられた別の窒化ガリウム系エピタキシャル層97を更に備えることができる。別の窒化ガリウム系エピタキシャル層97は、窒化ガリウム系エピタキシャル層95とIII族窒化物支持基体93との間に設けられている。窒化ガリウム系エピタキシャル層97のドーパント濃度は、窒化ガリウム系エピタキシャル層95のドーパント濃度より大きい。窒化ガリウム系エピタキシャル層97は、ドナーとして少なくともシリコンを含む。この縦型トランジスタ91によれば、窒化ガリウム系エピタキシャル層95の使用により、十分な大きさの耐圧を得られると共に、窒化ガリウム系エピタキシャル層97の使用により、縦型トランジスタ91の直列抵抗を低くできる。また、縦型トランジスタ91では、窒化ガリウム系エピタキシャル層97は窒化ガリウムからなる。低転位の窒化ガリウムがIII族窒化物支持基体93上に提供される。窒化ガリウム支持基体上に窒化ガリウム系エピタキシャル層95、97を形成するとき、これらの半導体層はホモエピタキシャル成長により形成される。これらの半導体層の結晶品質は非常に良好になる。
縦型トランジスタ91の一例では、
III族窒化物支持基体93:n型GaN(酸素ドープ)
厚さ400μm、キャリア濃度5×1018cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層95:nGaN(シリコンドープ)
厚さ12μm、キャリア濃度2×1016cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層97:nGaN(シリコンドープ)
厚さ2μm、キャリア濃度2×1018cm−3
窒化ガリウム系半導体領域99:nGaN(シリコンドープ)
厚さ0.1μm、キャリア濃度1×1020cm−3
窒化ガリウム系エピタキシャル層101:p型GaN(マグネシウムドープ)
厚さ1μm、マグネシウム濃度5×1017cm−3
ゲート電極103a:Pt
オーミック電極(ソース電極)103b:Ti/Al/Ti/Au
オーミック電極(ドレイン電極)103c:Ti/Al/Ti/Au
絶縁膜105:SiN
絶縁耐圧:1130V
オン抵抗:3.6mΩcm
である。
ショットキーバリアダイオード41、pn接合ダイオード51、pin接合ダイオード71、及び縦型トランジスタ91では、窒化ガリウム系半導体領域45、55、75、95は窒化ガリウムからなることが好ましい。III族窒化物支持基体上に低転位の窒化ガリウムが提供される。
ショットキーバリアダイオード41、pn接合ダイオード51、pin接合ダイオード71、及び縦型トランジスタ91では、窒化ガリウム系エピタキシャル層45はドナーとして少なくともシリコンを含めば、ドナードーパントとしてシリコン濃度に応じた電子キャリア濃度を有する窒化ガリウム系半導体が提供される。
窒化ガリウム系エピタキシャル層45、55、75、95のアクセプタの働きをする不純物・欠陥の濃度はNaであり、窒化ガリウム系エピタキシャル層45、55、75、95のドナー濃度はNdである。窒化ガリウム系エピタキシャル層45では、NaがNdより小さい。このショットキーバリアダイオード41、pn接合ダイオード51、pin接合ダイオード71、および縦型トランジスタ91によれば、ドナードーパント元素の濃度に応じた電子キャリア濃度を有する窒化ガリウム系半導体が提供される。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本実施の形態では、例えば、窒化ガリウム指示基体といったIII族窒化物支持基体を説明したけれども、本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではなく、窒化ガリウム以外にもAlN、AlGaN、InN、InGaN、InAlGaNにも適用されることができる。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、エピタキシャル基板の作製を示す図面である。 図2は、有機金属気相成長炉を示す図面である。 図3は、ショットキバリアランジスタを示す図面である。 図4は、pnトランジスタを示す図面である。 図5は、pinトランジスタを示す図面である。 図6は、縦型トランジスタを示す図面である。
符号の説明
1…III族窒化物ウエハ、1a…III族窒化物ウエハ表面、3…有機金属気相成長装置、G1…第1の成膜ガス、5…窒化ガリウム系エピタキシャル膜、5a…窒化ガリウム系半導体表面、7…III族窒化物基板、G2…第2の成膜ガス、9…窒化ガリウム系エピタキシャル膜、11…有機金属気相成長装置、15…サセプタ、15a…サセプタ上面、15b…サセプタ側面、21…チャンバ、23a、23b、23c…ライン、23、25、27…フローチャネル、25a…フローチャネル開口、25b…フローチャネル供給口、25c…フローチャネル排出口、29…ヒータ、26、16…コーティング、41…ショットキーバリアダイオード、43…III族窒化物支持基体、45…窒化ガリウム系エピタキシャル層、47…窒化ガリウム系エピタキシャル層、49a…ショット電極、49b…オーミック電極、51…pn接合ダイオード、53…III族窒化物支持基体、53a…III族窒化物支持基体裏面、55…窒化ガリウム系エピタキシャル層、57…窒化ガリウム系エピタキシャル層、59…窒化ガリウム系エピタキシャル層、60…pn接合、61…窒化ガリウム系エピタキシャル層、63a、63b…オーミック電極、71…pin接合ダイオード、73…III族窒化物支持基体、75…窒化ガリウム系エピタキシャル層、77…窒化ガリウム系エピタキシャル層、79…窒化ガリウム系エピタキシャル層、81…i型窒化ガリウム系エピタキシャル層、83…p型窒化ガリウム系エピタキシャル層、85a、85b…オーミック電極、91…縦型トランジスタ、93…III族窒化物支持基体、95…窒化ガリウム系エピタキシャル層、97…窒化ガリウム系エピタキシャル層、99…n型窒化ガリウム系半導体領域、101…p型窒化ガリウム系半導体領域、105…ゲート絶縁膜、103a…ゲート電極、103b、103c…オーミック電極

Claims (16)

  1. III族窒化物支持基体と、
    5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有しており前記III族窒化物基板上に設けられた第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層と
    を備え、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層にはドナードーパントが添加されており、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層は2×1016cm−3未満の炭素濃度を有しており、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層は1×10cm−2未満の転位密度を有する、ことを特徴とする窒化物半導体装置。
  2. 前記III族窒化物支持基体は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項1に記載された窒化物半導体装置。
  3. 前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された窒化物半導体装置。
  4. 前記III族窒化物支持基体上に設けられた第2の窒化ガリウム系エピタキシャル層を更に備え、
    前記第2の窒化ガリウム系エピタキシャル層のドーパント濃度は、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層のドーパント濃度より大きい、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された窒化物半導体装置。
  5. 前記第2の窒化ガリウム系エピタキシャル層は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項4に記載された窒化物半導体装置。
  6. 前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層は、前記ドナードーパントとして少なくともシリコンを含む、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された窒化物半導体装置。
  7. 前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層のドナー濃度はNdであり、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層のアクセプタの働きをする不純物および欠陥の濃度はNaであり、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル層において、NaがNdより小さいことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載された窒化物半導体装置。
  8. III族窒化物基板と、
    5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有しており前記III族窒化物基板上に設けられた第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜と
    を備え、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜にはドナーが添加されており、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は、2×1016cm−3未満の炭素濃度を有しており、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は、1×10cm−2未満の転位密度を有する、ことを特徴とするエピタキシャル基板。
  9. 前記III族窒化物基板は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項8に記載されたエピタキシャル基板。
  10. 前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載されたエピタキシャル基板。
  11. 前記III族窒化物基板上に設けられた第2の窒化ガリウム系エピタキシャル膜を更に備え、
    前記第2の窒化ガリウム系エピタキシャル膜のドーパント濃度は、前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜のドーパント濃度より大きい、ことを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれか一項に記載されたエピタキシャル基板。
  12. 前記第2の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項11に記載されたエピタキシャル基板。
  13. 前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜は、前記ドナーとして少なくともシリコンを含む、ことを特徴とする請求項8〜請求項12のいずれか一項に記載されたエピタキシャル基板。
  14. 前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜のドナー濃度はNdであり、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜のアクセプタの働きをする不純物および欠陥の濃度はNaであり、
    前記第1の窒化ガリウム系エピタキシャル膜において、NaがNdより小さいことを特徴とする請求項8〜請求項13のいずれか一項に記載されたエピタキシャル基板。
  15. 窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成する方法であって、
    有機金属気相成長炉に成膜ガスを供給して、2×1016cm−3未満の炭素濃度および5×1016cm−3未満の電子キャリア濃度を有する窒化ガリウム系エピタキシャル膜をIII族窒化物領域上に形成する工程を含み、
    前記窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成するための成長圧力は、50torr以上であり、
    前記窒化ガリウム系エピタキシャル膜を形成するための成長温度は、摂氏1000度以上1200度以下であり、
    前記成膜ガスは、V族原料、III族原料およびドーパントガスを含み、
    V族原料/III族原料の供給モル比は200以上10000以下であり、
    前記窒化ガリウム系エピタキシャル膜は、1×10cm−2未満の転位密度を有する、ことを特徴とする方法。
  16. 前記有機金属気相成長装置は、前記III族窒化物領域を支持するためのサセプタと、前記窒化ガリウム系エピタキシャル膜を成長するための成膜ガス供給用の供給口を有しており前記供給口からのガス流を前記サセプタ上に導くためのガイド部材とを含み、
    前記サセプタは、シリコンを実質的に含有しない材料でコートされており、
    前記ガイド部材は、シリコンを実質的に含有しない材料でコートされている、ことを特徴とする請求項15に記載された方法。
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