JP6527667B2 - 窒化物半導体基板の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、窒化物半導体基板、窒化物半導体デバイス、窒化物半導体基板の製造方法、及び、窒化物半導体デバイスの製造方法に関する。
特許文献1には、窒化物半導体からなる自立基板の上に、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法で、C原子を不純物として含む窒化物半導体の半絶縁層を生成する窒化物半導体基板の製造方法が開示されている。具体的には、窒化物半導体を成長させるための原料ガス(HCl、NH)、及び、キャリアガス(H)に加えて、C原子のドーピングガス(CH)を供給しながら、HVPE法で窒化物半導体を成長させることで、C原子を不純物として含む窒化物半導体の半絶縁層を生成する方法が開示されている。
特開2012−199398号公報
本発明者らは、HVPE法でC原子のドーピングガスを供給しながら窒化物半導体を成長させる手段の場合、C原子を不純物として含む窒化物半導体層(半絶縁層)の結晶性が良好でないことを見出した。
当該自立基板の上には、電子デバイスや光デバイス等の窒化物半導体デバイスが生成される場合があるが、半絶縁層の結晶性が良好でない場合、リーク電流、耐圧(オフ耐圧)性能の不良、半絶縁層の上に生成される層の品質(結晶性、転位・欠陥の数等)の不良等の問題が発生する。
本発明は、窒化物半導体からなる下地基板の上にC原子を不純物として含む窒化物半導体の層(半絶縁層)を生成し、その上に、他の層やデバイスを生成する際に、当該他の層やデバイスの品質が不十分となる不都合を解消する手段を提供することを課題とする。
本発明によれば、
下地基板と、
前記下地基板上に形成され、炭素を不純物として含み、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下である炭素含有窒化物半導体層と、
を有する窒化物半導体基板が提供される。
また、本発明によれば、前記窒化物半導体基板と、前記窒化物半導体基板の上に形成された窒化物半導体層と、を有する窒化物半導体デバイスが提供される。
また、本発明によれば、
GaN基板を準備する準備工程と、
MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法で、前記GaN基板上に、炭素を不純物として含み、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下である炭素含有窒化物半導体層を形成する炭素含有窒化物層形成工程と、
を有し、
前記炭素含有窒化物層形成工程では、温度900℃以上1150℃以下、真空度30torr以上150torr以下、V/III比50以上200以下、成膜速度15μm/h以上の成長条件で窒化物半導体を成長させることで、窒化物半導体の原料となる有機金属中に含まれる炭素が含有した窒化物半導体の層を形成する窒化物半導体基板の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、前記窒化物半導体基板を準備する第1の工程と、前記窒化物半導体基板の上に窒化物半導体層を形成する第2の工程と、を有する窒化物半導体デバイスの製造方法が提供される。
本発明によれば、窒化物半導体からなる自立基板の上に生成されるC原子を不純物として含む窒化物半導体の層(半絶縁層)は、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下と、結晶性が良好である。このため、この窒化物半導体の層(半絶縁層)の上に形成される層やデバイスの品質を良好にすることができる。
本発明によれば、窒化物半導体からなる下地基板の上にC原子を不純物として含む窒化物半導体の層(半絶縁層)を生成し、その上に、他の層やデバイスを生成する際に、当該他の層やデバイスの品質が不十分となる不都合を解消することが可能となる。
本実施形態の窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態の窒化物半導体基板の製造方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態の窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態の窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態の窒化物半導体デバイスの断面模式図の一例である。 本実施形態の窒化物半導体基板デバイスの製造方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施例の結果を示す図である。 実施例の結果を示す図である。 実施例の結果を示す図である。 実施例の結果を示す図である。 実施例の結果を示す図である。 実施例の結果を示す図である。 実施例の結果を示す図である。
以下、本発明の自立基板の製造方法の実施形態について図面を用いて説明する。なお、図はあくまで発明の構成を説明するための概略図であり、各部材の大きさ、形状、数、異なる部材の大きさの比率などは図示するものに限定されない。
<第1の実施形態>
まず、本実施形態の窒化物半導体基板の構成について説明する。図1に、本実施形態の窒化物半導体基板の側面模式図の一例を示す。図示するように、本実施形態の窒化物半導体基板1は、下地基板10と、炭素含有窒化物半導体層20とを有する。
下地基板10は、例えば、窒化物半導体からなる基板である。下地基板10は、例えばGaN基板であり、Siが含有したGaN基板、アンドープのGaN基板等が考えられる。なお、下地基板10は、その他、サファイア、SiC、Si等の結晶基板であってもよい。下地基板10の厚さは、例えば、100μm以上1500μm以下である。
炭素含有窒化物半導体層20は、下地基板10上に生成され、炭素を不純物として含む。炭素含有窒化物半導体層20は、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下(基板表面にxy平面座標を設定し、基板中心を原点((x,y)=(0,0))としたとき、(x,y)=(0,20)、(x,y)=(0,10)、(x,y)=(0,0)、(x,y)=(0,−10)、(x,y)=(0,−20)、(x,y)=(20,0)、(x,y)=(10,0)、(x,y)=(−10,0)、(x,y)=(−20,0)の測定9点での面内平均。なお、(x,y)=(A,B)は、原点からx軸方向にAmm移動し、かつ、y軸方向にBmm移動した点を示す。以下同様。)である。なお、製造条件の調整により、当該半値幅(FWHM)を45arcsec以下、さらには35arcsec以下にすることもできる。
炭素含有窒化物半導体層20は、比抵抗が1.0E+11Ωcm以上である。なお、製造条件の調整により、当該比抵抗を1.0E+12Ωcm以上、さらには1.0E+13Ωcm以上にすることもできる。比抵抗の調整は、炭素の濃度の調整で実現される。
炭素含有窒化物半導体層20の表面25近傍の炭素の濃度は、1.0E+19atoms/cm以上、1.0E+20atoms/cm以下である。表面25は、炭素含有窒化物半導体層20の主面のうち、下地基板10と反対側に位置する面である。なお、製造条件の調整により、表面25近傍の炭素の濃度を、1.0E+16atoms/cm以上、5.0E+20atoms/cm以下さらには1.0E+15atoms/cm以上、1.0E+21atoms/cm以下とすることができる。
炭素含有窒化物半導体層20は、Si及びOの濃度が小さい。具体的には、Siの濃度は1.0E+17atoms/cm以下、Oの濃度は1.0E+17atoms/cm以下である。なお、製造条件の調整により、Siの濃度は1.0E+16atoms/cm以下、Oの濃度は1.0E+16atoms/cm以下にすることもできる。
炭素含有窒化物半導体層20は、GaN、AlGa(1−x)N、InGa(1−x)N、AlN、InN等の窒化物で構成される。炭素含有窒化物半導体層20の厚さは、例えば0.1μm以上50μm以下である。
次に、本実施形態の窒化物半導体基板1の効果について説明する。
上述の通り、本実施形態の窒化物半導体基板1は、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下である炭素含有窒化物半導体層20を備える。そして、当該炭素含有窒化物半導体層20の比抵抗は、1.0E+11Ωcm以上である。このように、本実施形態の窒化物半導体基板1は、高結晶品質、高抵抗である炭素含有窒化物半導体層20を備える。
また、本実施形態の窒化物半導体基板1は、炭素含有窒化物半導体層20のSi濃度が1.0E+17atoms/cm以下、Oの濃度は1.0E+17atoms/cm以下である。このため、本実施形態の窒化物半導体基板1は、半絶縁性及び、高抵抗等の効果が得られる。
ところで、従来、このような特徴を有する窒化物半導体基板1を製造する手段が存在しなかった。特許文献1に開示のように、HVPE法でC原子のドーピングガスを供給しながら窒化物半導体を成長させる手段の場合、炭素含有窒化物半導体層20の比抵抗値を所望の値(例えば、1×1014Ωcm以上)に調整できるが、炭素含有率が上がるにつれて、炭素含有窒化物半導体層20の結晶性が悪くなるという問題があった。すなわち、従来の製造方法の場合、高結晶品質及び高抵抗を両立させた炭素含有窒化物半導体層20を有する窒化物半導体基板1を実現できなかった。
本実施形態では、従来と異なる特徴的な製造方法により、上述のような特徴的な構成の窒化物半導体基板1を実現した。
ここで、図2のフローチャートを用いて、本実施形態の窒化物半導体基板1を製造する方法を説明する。図2に示すように、本実施形態の窒化物半導体基板1の製造方法は、準備工程S10と、炭素含有窒化物層生成工程S20とを有する。
準備工程S10では、以下で説明する炭素含有窒化物層生成工程S20で利用される下地基板10を準備する。例えば、準備工程S10は、所定の場所に保管されている下地基板10を取り出してくることで、下地基板10を準備する工程であってもよい。または、準備工程S10は、下地基板10を新たに製造する工程であってもよい。また、準備工程S10は、得られた下地基板10に対する洗浄等の処理を含む工程であってもよい。準備工程S10は、従来技術に準じて実現できるので、ここでの説明は省略する。
炭素含有窒化物層生成工程S20では、下地基板10上に、炭素を不純物として含み、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下である炭素含有窒化物半導体層20を生成する。
なお、炭素含有窒化物層生成工程S20では、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法で、炭素含有窒化物半導体層20を生成する。特許文献1に開示されている技術では、HVPE法で、炭素含有窒化物半導体層を生成していた。これは、特許文献1に開示されている技術との相違点である。
また、本実施形態の炭素含有窒化物層生成工程S20では、最適化された成長条件で窒化物半導体を成長させることで、窒化物半導体の原料となる有機金属中に含まれる炭素が含有した窒化物半導体の層(炭素含有窒化物半導体層20)を生成する。特許文献1に開示されている技術では、原料ガス(HCl、NH)、及び、キャリアガス(H)に加えて、C原子のドーピングガス(CH)を供給しながら窒化物半導体を成長させることで、ドーピングガスに含まれる炭素が含有した窒化物半導体の層を生成していた。これも、特許文献1に開示されている技術との相違点である。
成長条件を、低温、減圧、低V/III比の方向で最適に調整すれば、炭素含有窒化物半導体層20に含有される炭素の濃度は高くなる。最適化された成長条件は、例えば、温度900℃以上1150℃以下、真空度30torr以上150torr以下、V/III比50以上200以下である。これら3つの条件(成長温度、真空度、V/III比)の少なくとも1つを変化させることで、炭素濃度を変化させることができる。
以下の実施例で示す通り、このような特徴的な製造方法(炭素含有窒化物層生成工程S20)で生成される炭素含有窒化物半導体層20は、上述した特徴を備えることができる。以下、炭素含有窒化物層生成工程S20の具体例を説明する。
まず、下地基板10をMOCVD装置内に取り付ける。そして、以下のIII族原料ガスおよび窒素原料ガスをキャリアガスと共に下地基板10の表面へ供給することで、下地基板10上へ窒化物半導体の層をエピタキシャル成長させる。GaNからなる炭素含有窒化物半導体層20を生成する場合の成長条件は、例えば以下の通りである。なお、規定していない条件は、従来技術に準じたものとできる。
III族原料ガス:トリメチルガリウム(Ga(CH、TMG)、又は、トリエチルガリウム(Ga(C、TEG)
III族原料ガス供給量:300ccm 以上1000ccm以下
III族原料ガス恒温槽温度:0℃以上40℃以下
窒素原料ガス:アンモニア(NH)ガス
窒素原料ガス供給量:1slm以上10slm以下
キャリアガス:窒素(N)ガス、及び/又は、水素(H)ガス
キャリアガス供給量:5slm以上35slm以下
キャリアガス供給量(slm)比率:H/(H+N)=0.80以上、好ましくは0.9以上
成長温度:900℃以上1150℃以下、好ましくは950℃以上1100℃以下
真空度(減圧条件):30torr以上150torr以下、好ましくは50torr以上125torr以下
V/III比:50以上200以下、好ましくは75以上175以下
このように最適化された成長条件で炭素含有窒化物半導体層20を生成すると、III族原料ガスから分解したメチル基もしくはエチル基と、キャリアガスとしての水素(H)もしくはアンモニアから分解した水素(H)とから、メタン(CH)やエタン(C)が生成される。このように生成されたメタンやエタンに含まれる炭素が、炭素含有窒化物半導体層20に不純物として導入される。炭素含有窒化物半導体層20を生成する際に、下地基板10の温度およびIII族原料ガスの供給量等を調整することで、炭素含有窒化物半導体層20に含有させる炭素の濃度をコントロールすることができる。
また、上述のように最適化(特に、キャリアガス供給量、キャリアガス供給量(slm)比率)された成長条件で炭素含有窒化物半導体層20を生成すると、15μm/h以上、さらには18μm/h以上、さらには20μm以上という成膜速度で、炭素含有窒化物半導体層20を生成することができる。本発明者らは、さらに、III族原料ガスの恒温槽温度を調整する(高くする)ことで成膜速度を、30μm/h以上、さらには40μm以上に高めることができることを確認している。そして、III族原料ガスの恒温槽温度を室温(25℃)程度に調整することで、50μm/h程度にできることを確認している。本発明者らは、このような成膜速度で炭素含有窒化物半導体層20を生成することにより、炭素含有窒化物半導体層20のSi及びOの低濃度が実現されていると考えている。
<第2の実施形態>
図3に、本実施形態の窒化物半導体基板の側面模式図の一例を示す。図示するように、本実施形態の窒化物半導体基板1は、下地基板10と、炭素含有窒化物半導体層20とを有する。下地基板10の構成は第1の実施形態と同様である。
炭素含有窒化物半導体層20は、下地基板10に近い側から順に第1の層21、第2の層22、第3の層23及び第4の層24がこの順に積層した構造となっている。第1乃至第4の層21乃至24はいずれも、窒化物半導体からなり、炭素を不純物として含有する。
第1乃至第4の層21乃至24は、炭素濃度が互いに異なる。第1乃至第4の層21乃至24の炭素濃度は、第4の層24>第3の層23>第2の層22>第1の層21の関係を満たす。すなわち、炭素含有窒化物半導体層20は、下地基板10から遠ざかるにつれて炭素濃度が高くなる。
第4の層24の表面25近傍の炭素の濃度は、例えば、1.0E+19atoms/cm以上1.0E+21atoms/cm以下である。
第1乃至第3の層21乃至23の厚さは、例えば、各々1μm以上5μm以下である。第4の層24の厚さは、例えば、1μm以上50μm以下である。
なお、図3に示す例では、第1乃至第3の層21乃至23を介在させたのち、炭素を所望の濃度で含有した第4の層24を生成しているが、炭素を所望の濃度で含有した層と下地基板10との間に介在させる層の数及び厚さなどは、その他の態様とすることもできる。
炭素含有窒化物半導体層20のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の窒化物半導体基板1の製造方法は、第1の実施形態と同様、準備工程S10と、炭素含有窒化物層生成工程S11とを有する。準備工程S10は、第1の実施形態と同様である。
炭素含有窒化物層生成工程S11では、成長温度、真空度、V/III比の中の少なくとも1つを変化させた互いに異なる成長条件で第1乃至第4の層21乃至24を作り分ける。例えば、MOCVD装置内に下地基板10を設置後、炭素の含有濃度が所望の状態となるように成長条件を変化させながら連続的に窒化物半導体をエピタキシャル成長させることで、第1乃至第4の層21乃至24を連続的に生成してもよい。炭素含有窒化物層生成工程S11のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の窒化物半導体基板1によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
また、下地基板10の上にいきなり炭素を所望の濃度で含有した窒化物半導体層を生成するのでなく、最初は比較的少ない濃度の炭素を含有した窒化物半導体層を下地基板10の上に生成し、そして、下地基板10から遠ざかるにつれて徐々に高い濃度の炭素を含有した窒化物半導体層を生成し、最終的に所望の濃度の炭素を含有した窒化物半導体層を生成することで、下地基板10と炭素含有窒化物半導体層20との界面における結晶の格子定数や熱膨張率の変化を小さくすることができる。結果、クラックや欠陥の発生を低減することができる。
<第3の実施形態>
図4に、本実施形態の窒化物半導体基板の側面模式図の一例を示す。図示するように、本実施形態の窒化物半導体基板1は、下地基板10と、炭素含有窒化物半導体層20と、中間層(バッファ層)30とを有する。下地基板10の構成は第1の実施形態と同様である。炭素含有窒化物半導体層20の構成は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
中間層30は、下地基板10と炭素含有窒化物半導体層20との間に位置する。中間層30は、窒化物半導体からなり、例えば、GaN、AlGa(1−x)N、InGa(1−x)N、AlN、InN等の窒化物で構成される。中間層30の厚さは、例えば例えば0.1μm以上50μm以下である。中間層30は、互いに異なる条件で生成された複数の層の積層体であってもよい。
中間層30は、例えばMOCVD法で生成することができる。GaNからなる中間層30を生成する場合の成長条件は、例えば以下の通りである。なお、規定していない条件は、従来技術に準じたものとできる。
III族原料ガス:トリメチルガリウム(Ga(CH、TMG)、又は、トリエチルガリウム(Ga(C、TEG)
III族原料ガス供給量:300ccm以上500ccm以下
III族原料ガス恒温槽温度:0℃以上40℃以下
窒素原料ガス:アンモニア(NH)ガス
窒素原料ガス供給量:1slm以上10slm以下
キャリアガス:窒素(N)ガス、及び/又は、水素(H)ガス
キャリアガス供給量:5slm以上35slm以下
キャリアガス供給量(slm)比率:H/(H+N)=0.80以上、好ましくは0.9以上
成長温度:950℃以上1200℃以下、好ましくは1000℃以上1150℃以下
真空度(減圧条件):30torr以上150torr以下、好ましくは50torr以上125torr以下
V/III比:50以上200以下、好ましくは75以上175以下
膜厚:0.1μm以上5μm以下
なお、上記条件で下地基板10の上に第1の中間層をエピタキシャル成長させた後、第1の中間層の上に以下の条件で第2の中間層をエピタキシャル成長させることで、積層構造の中間層30を生成してもよい。
III族原料ガス:トリメチルガリウム(Ga(CH、TMG)、又は、トリエチルガリウム(Ga(C、TEG)
III族原料ガス供給量:300ccm以上1000ccm以下
III族原料ガス恒温槽温度:0℃以上40℃以下
窒素原料ガス:アンモニア(NH)ガス
窒素原料ガス供給量:1slm以上10slm以下
キャリアガス:窒素(N)ガス、及び/又は、水素(H)ガス
キャリアガス供給量:5slm以上35slm以下
キャリアガス供給量(slm)比率:H/(H+N)=0.80以上、好ましくは0.9以上
成長温度:900℃以上1150℃以下、好ましくは950℃以上1100℃以下
真空度(減圧条件):30torr以上150torr以下、好ましくは50torr以上125torr以下
V/III比:50以上200以下、好ましくは75以上175以下
膜厚:0.1μm以上50μm以下
本実施形態の窒化物半導体基板1によれば、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
また、下地基板10と炭素含有窒化物半導体層20との間に結晶の格子定数や熱膨張率の差が存在する場合であっても、結晶の格子定数や熱膨張率が下地基板10と炭素含有窒化物半導体層20の間である中間層30を介在させることで、窒化物半導体基板1を深さ方向に観察した際のこれらの変化の態様を緩やかにできる。結果、クラックや欠陥の発生を低減することができる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、第1乃至第3の実施形態の窒化物半導体基板1の上に、電子デバイスや光デバイス等のデバイスを生成した窒化物半導体デバイスを提供する。
例えば、第1乃至第3の実施形態で得られた窒化物半導体基板1の上にIII族窒化物系素子構造を作製すれば、上下にアップダウン電極構造を有する発光ダイオードまたはレーザーダイオード等の発光素子を作ることが可能であり、高性能トランジスタ等の電子デバイスへの適用も可能である。第1乃至第3の実施形態で得られた窒化物半導体基板1は、鏡面に研摩し、ドライエッチングまたはケミカルメカニカルポリッシング(CMP)を施した後に発光ダイオードまたはレーザーダイオード等の発光素子、さらにはトランジスタ等の電子デバイスを作製することができる。また、本実施形態で得られた窒化物半導体基板1を種結晶として、HVPE法、フラックス法、アモノサーマル法などにより高品質GaN結晶を成長させることが可能である。
窒化物半導体基板1は、高結晶品質及び高抵抗を両立させた炭素含有窒化物半導体層20を備えるので、リーク電流の低減性能、耐圧(オフ耐圧)性能、半絶縁層の上に生成される層の品質(結晶性、転位・欠陥の数等)等において高品質となる。
図5に、本実施形態の窒化物半導体デバイスの断面模式図の一例を示す。図示する窒化物半導体デバイスは、ヘテロ接合電界トランジスタ(HEFT)である。
図示する窒化物半導体デバイスは、下地基板10(例:Si含有GaN、又は、アンドープGaN)、及び、炭素含有窒化物半導体層20(例:炭素含有GaN)を有する窒化物半導体基板1と、を有する。
そして、窒化物半導体基板1の上に、電子走行層である窒化物半導体層40と、電子供給層である第2の窒化物半導体層41とがエピタキシャル成長により生成されている。窒化物半導体層40と第2の窒化物半導体層41とは異なる種類の窒化物半導体からなる。例えば、窒化物半導体層40はアンドープGaNであり、第2の窒化物半導体層41はAlGaNである。
第2の窒化物半導体層41の上には、金属等で構成されたドレイン電極43、ゲート電極44及びソース電極45が生成されている。また、第2の窒化物半導体層41の上には、酸化膜や窒化膜等で構成されたパッシベーション層42が生成されている。そして、その上に絶縁層47、及び、金属等で構成されたフィールドプレート46が生成されている。
窒化物半導体基板1の上にこのようなデバイスを生成する方法は、従来技術に準じて実現できる。
本実施形態の窒化物半導体デバイスの製造方法は、図6に示すように、第1乃至第3の実施形態で説明した窒化物半導体基板1を準備する第1の工程S20と、窒化物半導体基板1の上に、デバイスを構成する窒化物半導体層(窒化物半導体層40及び第2の窒化物半導体層41等)を生成する第2の工程S21と、を有する。
以上説明した本実施形態の窒化物半導体デバイスは、結晶品質が良好な炭素含有窒化物半導体層20の上に、デバイスを構成する窒化物半導体層(窒化物半導体層40及び第2の窒化物半導体層41等)を生成することができる。このため、デバイスを構成する窒化物半導体層の結晶品質を良好にすることができ、結果、デバイスの品質を高めることができる。すなわち、リーク電流の低減性能、耐圧(オフ耐圧)性能、デバイスを構成する窒化物半導体層の品質(結晶性、転位・欠陥の数等)等において高品質となる。
<実施例1>
第1の実施形態の構造の窒化物半導体基板1を製造した。まず、下地基板10として、Siが含有した厚さ400μmのGaN基板を準備した。Siの濃度は1.0E+18cm−3である。そして、下地基板10の上に、以下の成長条件で炭素含有窒化物半導体層20をエピタキシャル成長させた。
III族原料ガス:トリメチルガリウム(Ga(CH、TMG)
III族原料ガス供給量:500ccm
III族原料ガス恒温槽温度:5℃
窒素原料ガス:アンモニア(NH)ガス
窒素原料ガス供給量:5slm
キャリアガス:窒素(N)ガス、及び、水素(H)ガス
キャリアガス供給量:15slm
キャリアガス供給量(slm)比率:H/(H+N)=0.9
成長温度:1070℃
真空度(減圧条件):100torr
V/III比:150
膜厚:20μm
成膜速度:18μm/h
<実施例2>
第1の実施形態の構造の窒化物半導体基板1を製造した。まず、下地基板10として、Siが含有した厚さ400μmのGaN基板を準備した。Siの濃度は1.0E+18cm−3である。そして、下地基板10の上に、以下の成長条件で炭素含有窒化物半導体層20をエピタキシャル成長させた。
III族原料ガス:トリメチルガリウム(Ga(CH、TMG)
III族原料ガス供給量:500ccm
III族原料ガス恒温槽温度:5℃
窒素原料ガス:アンモニア(NH)ガス
窒素原料ガス供給量:5slm
キャリアガス:窒素(N)ガス、及び、水素(H)ガス
キャリアガス供給量:15slm
キャリアガス供給量(slm)比率:H/(H+N)=0.9
成長温度:1090℃
真空度(減圧条件):100torr
V/III比:150
膜厚:20μm
成膜速度:18μm/h
<比較例1>
厚さ500μmのシリコン基板の上に、シリコン基板側から順にAlN(20nm)、Al0.25Ga0.85N(80nm)、AlN(5nm)、GaN(20nm)を積層したマルチ層を100セット繰り返し形成し、その上に厚さ2μmのアンドープGaN層を形成した。
<比較例2>
下地基板の上に、HVPE法で、炭素を含有した窒化物半導体層を形成した。まず、下地基板として、Siが含有した厚さ400μmのGaN基板を準備した。Siの濃度は1.0E+18cm−3である。そして、下地基板10の上に、メタン(CH)をドーピングガスとして用いて、炭素を含有し、かつ、表面近傍の炭素濃度が1.0E+20atoms/cmである窒化物半導体層を生成した。具体的には、以下の成長条件で炭素含有窒化物半導体層をエピタキシャル成長させた。
III族原料:ガリウム (Ga)
HClガス供給量:500ccm
窒素原料ガス:アンモニア(NH)ガス
窒素原料ガス供給量:5slm
キャリアガス:水素(H)ガス
キャリアガス供給量:10slm
ドーパントガス:メタン(CH
ドーパントガス供給量:500ccm
成長温度:1050℃
成長圧力:常圧
V/III比:10
膜厚:20μm
成長速度:250μm/h
<<炭素含有窒化物半導体層20の実現性>>
図7及び図8に、SIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)で測定した炭素含有窒化物半導体層20の深さ方向に対するH、C、O、Siの原子濃度を示す。図7が実施例1の結果であり、図8が実施例2の結果である。深さの値「0」の位置が炭素含有窒化物半導体層20の表面であり、深さの値が大きくなるに従い下地基板10に近づくことを示す。
図7より、実施例1の成長条件で窒化物半導体をエピタキシャル成長させることで、1.0E+20cm−3の濃度で炭素を含有した炭素含有窒化物半導体層20を形成できることが確認された。また、図8より、実施例2の成長条件で窒化物半導体をエピタキシャル成長させることで、5.0E+19cm−3の濃度で炭素を含有した炭素含有窒化物半導体層20を形成できることが確認された。
以上より、本実施形態の製造方法により、炭素含有窒化物半導体層20が生成できることが確認された。また、成長条件の調整により、炭素濃度を調整できることが確認できた。
また、図7及び図8より、本実施形態の製造方法によれば、O及びSiの濃度がきわめて小さい炭素含有窒化物半導体層20を生成できることが確認された。なお、深さ「0」の位置でO及びSiの濃度が大きくなっているが、これは、炭素含有窒化物半導体層20の表面に吸着等して存在する原子の影響による。
<<炭素含有窒化物半導体層20の品質>>
図9に、XRD(X-Ray Diffraction)によるωスキャンで(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)を測定した結果の測定9点(基板中心を(x,y)=(0,0)としたとき、(x,y)=(0,20)、(x,y)=(0,10)、(x,y)=(0,0)、(x,y)=(0,−10)、(x,y)=(0,−20)、(x,y)=(20,0)、(x,y)=(10,0)、(x,y)=(−10,0)、(x,y)=(−20,0))での面内平均を示す。測定条件は、以下の通りである。
入射側:4結晶モノクロメータ,クロススリット(横,縦)=(0.05mm,1.0mm)
受光側:単結晶アナライザー(triple bonds)
実施例1のFWHMは49.9arcsec、実施例2のFWHMは37.7arcsecであり、いずれも良好な結晶性が確認された。
図10及び図11に、光学顕微鏡で、炭素含有窒化物半導体層20の微分干渉像を観察した様子を示す。図10が実施例1の結果であり、図11が実施例2の結果である。図示するように、実施例1及び2いずれも良好な表面モホロジーが確認された。
<<オフ耐圧性能>>
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2の窒化物半導体基板の上に、図5に示す構造の窒化物半導体デバイスを生成した。そして、ゲート電極44に−15Vの電圧を印可したピンチオフ状態でソース電極45の電圧を0(グランド)としてソース電極45の電圧を増加させてソース電極45側に流れる電流値(リーク電流値)と、デバイス素子が破壊した時のソース電極45に印可した電圧を比較することで、実施例1、実施例2及び比較例1のオフ耐圧性能を調べた。
図12及び図13に結果を示す。図12より、実施例1及び実施例2は、比較例1に比べて高いオフ耐圧性能を有することが確認された。また、図13により、比較例2のオフ耐圧性能は、比較例1と同等であることが確認された。以上より、実施例1及び実施例2は、比較例1及び比較例2に比べて高いオフ耐圧性能を有することが確認された。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 下地基板と、
前記下地基板上に形成され、炭素を不純物として含み、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下である炭素含有窒化物半導体層と、
を有する窒化物半導体基板。
2. 1に記載の窒化物半導体基板において、
前記炭素含有窒化物半導体層の比抵抗は、1.0E+11Ωcm以上である窒化物半導体基板。
3. 1又は2に記載の窒化物半導体基板において、
前記炭素含有窒化物半導体層中における炭素の濃度は、前記下地基板から遠ざかるにつれて高くなる窒化物半導体基板。
4. 1から3のいずれかに記載の窒化物半導体基板において、
前記炭素含有窒化物半導体層の表面近傍の炭素の濃度は、1.0E+15atoms/cm以上、1.0E+21atoms/cm以下である窒化物半導体基板。
5. 1から4のいずれかに記載の窒化物半導体基板において、
前記炭素含有窒化物半導体層中におけるSiの濃度が、1.0E+17atoms/cm以下である窒化物半導体基板。
6. 1から5のいずれかに記載の窒化物半導体基板において、
前記炭素含有窒化物半導体層中におけるOの濃度が、1.0E+17atoms/cm以下である窒化物半導体基板。
7. 1から6のいずれかに記載の窒化物半導体基板と、
前記窒化物半導体基板の上に形成された窒化物半導体層と、
を有する窒化物半導体デバイス。
8. 下地基板を準備する準備工程と、
前記下地基板上に、炭素を不純物として含み、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下である炭素含有窒化物半導体層を形成する炭素含有窒化物層形成工程と、
を有する窒化物半導体基板の製造方法。
9. 8に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
前記炭素含有窒化物層形成工程では、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法で、前記炭素含有窒化物半導体層を形成する窒化物半導体基板の製造方法。
10. 9に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
前記炭素含有窒化物層形成工程では、最適化された成長条件で窒化物半導体を成長させることで、窒化物半導体の原料となる有機金属中に含まれる炭素が含有した窒化物半導体の層を形成する窒化物半導体基板の製造方法。
11. 10に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
前記炭素含有窒化物層形成工程では、温度900℃以上1150℃以下、真空度30torr以上150torr以下、V/III比50以上200以下の成長条件で、窒化物半導体を成長させる窒化物半導体基板の製造方法。
12. 8から11のいずれかに記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
前記炭素含有窒化物層形成工程では、15μm/h以上の成膜速度で、前記炭素含有窒化物半導体層を形成する窒化物半導体基板の製造方法。
13. 1から6のいずれかに記載の窒化物半導体基板を準備する第1の工程と、
前記窒化物半導体基板の上に窒化物半導体層を形成する第2の工程と、
を有する窒化物半導体デバイスの製造方法。
1 窒化物半導体基板
10 下地基板
20 炭素含有窒化物半導体層
21 第1の層
22 第2の層
23 第3の層
24 第4の層
25 表面
30 中間層
40 窒化物半導体層
41 第2の窒化物半導体層
42 パッシベーション層
43 ドレイン電極
44 ゲート電極
45 ソース電極
46 フィールドプレート
47 絶縁層

Claims (7)

  1. GaN基板を準備する準備工程と、
    MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法で、前記GaN基板上に、炭素を不純物として含み、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅(FWHM)が55arcsec以下である炭素含有窒化物半導体層を形成する炭素含有窒化物層形成工程と、
    を有し、
    前記炭素含有窒化物層形成工程では、温度900℃以上1150℃以下、真空度30torr以上150torr以下、V/III比50以上200以下、成膜速度15μm/h以上の成長条件で窒化物半導体を成長させることで、窒化物半導体の原料となる有機金属中に含まれる炭素が含有した窒化物半導体の層を形成する窒化物半導体基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記準備工程では、Siを含有したGaN基板を準備する窒化物半導体基板の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記炭素含有窒化物層形成工程では、比抵抗が1.0E+11Ωcm以上である前記炭素含有窒化物半導体層を形成する窒化物半導体基板の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記炭素含有窒化物層形成工程では、表面近傍の炭素の濃度が1.0E+15atoms/cm以上、1.0E+21atoms/cm以下である前記炭素含有窒化物半導体層を形成する窒化物半導体基板の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記炭素含有窒化物層形成工程では、Siの濃度が1.0E+17atoms/cm以下である前記炭素含有窒化物半導体層を形成する窒化物半導体基板の製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記炭素含有窒化物層形成工程では、Oの濃度が1.0E+17atoms/cm以下である前記炭素含有窒化物半導体層を形成する窒化物半導体基板の製造方法。
  7. 請求項6に記載の窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記炭素含有窒化物層形成工程における前記窒化物半導体の層の成膜速度は15μm/h以上50μm/h以下である窒化物半導体基板の製造方法。
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