JP6783063B2 - 窒化物半導体テンプレートおよび窒化物半導体積層物 - Google Patents

窒化物半導体テンプレートおよび窒化物半導体積層物 Download PDF

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Description

本発明は、窒化物半導体テンプレートおよび窒化物半導体積層物に関する。
例えば高周波デバイスのような発熱密度が高い半導体デバイスについては、放熱用途として、熱伝導度が高い多結晶ダイヤモンドを利用することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−166160号公報
しかしながら、半導体デバイスを構成する窒化物半導体層(GaN層)等を多結晶ダイヤモンド上に形成することは、それぞれの熱膨張率差が大きいため、必ずしも高品質に行うことが容易ではない。
本発明は、多結晶ダイヤモンドを放熱用途に利用する半導体デバイスを製造する場合に、その半導体デバイスを高品質に製造することを可能にする(すなわち、高品質のデバイス製造に用いて好適な)窒化物半導体テンプレートおよび窒化物半導体積層物を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、
金属酸化物を主成分とする基板と、
前記基板上に形成され、半絶縁性を有した単結晶の窒化物半導体の薄膜からなる成長下地膜と、
を備える窒化物半導体テンプレートが提供される。
本発明によれば、高品質なデバイス製造が行えるようになる。
本発明に係る窒化物半導体テンプレートの製造方法の一例を模式的に示す説明図である。 本発明に係る窒化物半導体テンプレートの概略構成例を模式的に示す説明図である。 本発明に係る窒化物半導体積層物の概略構成例を模式的に示す説明図である。 本発明に係る窒化物半導体積層物を用いて半導体デバイスを製造する場合の製造方法の一例を模式的に示す説明図(その1)である。 本発明に係る窒化物半導体積層物を用いて半導体デバイスを製造する場合の製造方法の一例を模式的に示す説明図(その2)である。 本発明に係る窒化物半導体積層物を用いて半導体デバイスを製造する場合の製造方法の一例を模式的に示す説明図(その3)である。
<本発明の一実施形態>
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
(1)窒化物半導体テンプレートの製造方法
先ず、本発明に係る窒化物半導体テンプレートの製造方法の一例を説明する。
窒化物半導体テンプレートは、後述する窒化物半導体積層物を製造する際に基体として用いられる基板状の構造体である。
本実施形態では、以下に示すステップ1〜3を実施することで、窒化物半導体テンプレートを製造する場合を例に挙げて説明する。
(ステップ1:イオン注入)
窒化物半導体テンプレートの製造にあたっては、図1(a)に示すように、半絶縁性を有した単結晶の窒化物半導体からなる基板として、例えば窒化ガリウム(GaN)の結晶からなる結晶基板(以下「GaN基板」ともいう。)11を用意する。このGaN基板11は、後述する成長下地膜13の基になるものである。そして、GaN基板11を用意したら、そのGaN基板11に対して、公知のイオン注入法により、水素(H)イオンの注入を行う。イオン注入は、GaN基板11におけるGa極性面とN極性面とのうち、N極性面の側から行う。これにより、GaN基板11には、N極性面の側の表面から注入エネルギーに応じた所定の深さ(例えば10μm以下、好ましくは1μm程度)にHイオンが高濃度で存在することになる。
(ステップ2:基板接合)
GaN基板11へのイオン注入を行ったら、次いで、ステップ2を行う。ステップ2では、図1(b)に示すように、イオン注入後のGaN基板11への基板12の接合を行う。この基板12は、後述する成長下地膜13の支持基板として機能するものである。基板12としては、金属酸化物を主成分として構成されたものを用いる。金属酸化物は、単結晶のものであってもよいし多結晶のものであってもよいが、多結晶のものであれば窒化物半導体テンプレートの低価格化や大口径化等への対応が容易となる。多結晶の金属酸化物としては、例えば酸化ガリウム(Ga)が挙げられる。このようなGaを主成分とする基板(以下「Ga基板」ともいう。)12のGaN基板11への接合は、そのGaN基板11におけるN極性面の側の表面(すなわち、イオン注入を行った側の表面)に対して行う。接合の手法は、特に限定されるものではなく、例えば接合面を活性化処理した後に低温雰囲気で接合する表面活性化接合法のような公知技術を利用して行うことが考えられる。
(ステップ3:イオン注入面での剥離)
GaN基板11とGa基板12とを接合したら、次いで、ステップ3を行う。ステップ3では、図1(c)に示すように、GaN基板11について、イオン注入面での剥離を行う。具体的には、GaN基板11とGa基板12との接合体に対して熱処理を行って、GaN基板11におけるGaN結晶の接合をイオン注入箇所で切断し、イオン注入された所定の深さの部分13を残して、他のGaN基板11の部分14を接合体から剥離する。これにより、Ga基板12との接合面上には、イオン注入深さに対応する所定の厚さ(例えば10μm以下、好ましくは1μm程度)のGaN結晶の薄膜が、成長下地膜13として形成されることになる。
なお、上述したステップ1〜3では、イオン注入を利用しつつ、そのイオン注入箇所でGaN基板11を切断することによって、成長下地膜13を得る場合を例に挙げたが、成長下地膜13を得るためのGaN基板11の切断手法は、特に限定されるものではなく、ワイヤソー、ブレード、レーザ、放電加工、ウォータージェット等によるものであってもよい。
(2)窒化物半導体テンプレートの構成
本実施形態では、上述したステップ1〜3を実施することで、以下に説明する構成の窒化物半導体テンプレートを得ることができる。
図2に示すように、本実施形態で説明する窒化物半導体テンプレート10は、Ga基板12と、そのGa基板12上に形成された成長下地膜13と、を備えて構成されている。Ga基板12は、多結晶の金属酸化物であるGaを主成分として形成されたものである。また、成長下地膜13は、半絶縁性を有した単結晶の窒化物半導体であるGaNの薄膜からなるものである。
このような構成の窒化物半導体テンプレート(以下「GaNテンプレート」ともいう。)10において、Ga基板12を構成する金属酸化物と成長下地膜13を構成する窒化物半導体のa軸方向との線膨張係数の差は、±3.50×10-6/℃以内であることが好ましい。この点については、金属酸化物がGaであれば[001]軸方向の線膨張係数が8.20×10-6/Kであり、窒化物半導体がGaNであればa軸方向との線膨張係数が5.59×10-6/Kであるから、これらの差が±3.50×10-6/℃以内に収まることになる。線膨張係数の差が±3.50×10-6/℃以内であれば、後述する窒化物半導体積層物を製造すべくGaNテンプレート10を結晶成長温度に加熱した場合であっても、そのGaNテンプレート10の反りの発生を抑制することができる。また、成長終了後に降温させた場合であっても、GaNテンプレート10の反りの発生を抑制することができる。
また、GaNテンプレート10においては、Ga基板12を構成する金属酸化物の線膨張係数のほうが成長下地膜13を構成する窒化物半導体のa軸方向との線膨張係数よりも大きいことが好ましい。この点については、金属酸化物がGaであれば[001]軸方向の線膨張係数が8.20×10-6/Kであり、窒化物半導体がGaNであればa軸方向との線膨張係数が5.59×10-6/Kであるから、Gaの線膨張係数のほうが大きいことになる。Gaの線膨張係数のほうが大きければ、仮に加熱によってGaNテンプレート10に反りが発生した場合であっても、成長下地膜13を構成するGaN結晶が圧縮応力を受けることになるので、必ずしもそのGaN結晶が劣化するとは限らない。GaN結晶は、引っ張りに弱いが、圧縮には強い、という特徴を有するからである。つまり、GaN結晶が圧縮応力を受けるようにすれば、GaNテンプレート10の反りに起因するGaN結晶の劣化を抑制できるようになる。
また、GaNテンプレート10において、成長下地膜13は、表面の平均転位密度が1×10個/cm未満であることが好ましい。成長下地膜13の平均転位密度が1×10個/cm未満であれば、例えば青色半導体レーザ用GaN基板に用いられる一般的な下地膜の平均転位密度(例えば1×10個/cm以上)に比べて低いものとなる。そのため、後述するように成長下地膜13上に積層体(GaN積層体)を成長させて窒化物半導体積層物を製造するのにあたり、一般的な下地膜の場合に比べて、成長させる積層体(GaN積層体)の結晶性を高めることができる。なお、1×10個/cm未満となる平均転位密度の実現は、成長下地膜13の基となるGaN基板11を形成する成長手法や成長条件(例えば、成長温度、成長圧力、V/III比、成長速度、ガス流量)等を適宜調整することで達成できるが、具体的な成長手法や成長条件等については公知技術を利用したものであればよく、ここではその詳細な説明を省略する。
また、GaNテンプレート10において、成長下地膜13は、電気抵抗率(比抵抗)が10Ω・cm以上、より具体的には10Ω・cm以上1012Ω・cm以下程度であることが好ましい。成長下地膜13の比抵抗が10Ω・cm以上であれば、例えば青色半導体レーザ用GaN基板に用いられる一般的な下地膜の比抵抗(例えば10-2〜10-3Ω・cm程度)に比べて高抵抗となる。そのため、後述するように成長下地膜13上に積層体(GaN積層体)を成長させて窒化物半導体積層物を製造し、その窒化物半導体積層物を用いて半導体デバイスを構成した際に、その成長下地膜13の上に成長させるGaN積層体から成長下地膜13への自由電子の拡散(逃げ、ドレインリーク電流増大等の不具合)等を抑制することができる。なお、10Ω・cm以上となる比抵抗の実現は、成長下地膜13の基となるGaN基板11を形成する際に遷移金属をドープすることによって達成できるが、遷移金属の具体的な種類やドープ量等については公知技術を利用して適宜調整したものであればよく、ここではその詳細な説明を省略する。
また、GaNテンプレート10において、成長下地膜13は、膜厚が10μm未満、より好適には1μm程度であることが好ましい。成長下地膜13の膜厚が10μm未満であれば、形成材料の削減による低コスト化が図れ、さらには薄膜化により成長下地膜13を伝わる熱の伝熱性(放熱性)の向上も図れるようになる。成長下地膜13の膜厚が10μm未満であっても、少なくとも1μm程度の膜厚であれば、当該成長下地膜13として機能する上では(すなわち詳細を後述する作用効果を奏する上では)必要十分な膜厚となる。なお、10μm未満となる膜厚は、上述したステップ3により容易に実現することが可能である。
(3)窒化物半導体積層物の製造方法
次に、本発明に係る窒化物半導体積層物の製造方法の一例を説明する。
窒化物半導体積層物は、後述する半導体デバイスを製造する際に基体として用いられる基板状の構造体である。半導体デバイスの基体として用いられることから、以下、窒化物半導体積層物のことを「中間前駆体」ともいう。
本実施形態では、以下に示すステップ4を実施することで、中間前駆体を製造する場合を例に挙げて説明する。
(ステップ4:積層体形成)
中間前駆体の製造は、図3に示すように、上述した構成のGaNテンプレート10を基体として用い、そのGaNテンプレート10における成長下地膜13上に窒化物半導体の積層体20を形成することで行う。
積層体20の形成にあたっては、先ず、GaNの薄膜からなる成長下地膜13の表面上に、GaN結晶からなる薄膜である第一のGaN層21をエピタキシャル成長により形成するとともに、その第一のGaN層21の上に、同じくGaN結晶からなる薄膜である第二のGaN層22をエピタキシャル成長により形成する。第一のGaN層(以下、単に「GaN層」ともいう。)21は、後述する半導体デバイスを構成した際に、その半導体デバイスにおけるバッファ層として機能するものである。また、第二のGaN層(以下、「GaN電子走行層」ともいう。)22は、後述する半導体デバイスを構成した際に、その半導体デバイスにおける電子走行層(チャネル層)として機能するものである。
GaN層21およびGaN電子走行層22の形成は、例えば、以下のようにして行うことが考えられる。具体的な一例としては、気相成長装置であるMOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)装置を用い、そのMOVPE装置の処理室内にGaNテンプレート10を搬入し、その処理室内を所定の結晶成長温度(例えば1000〜1100℃程度)に加熱した状態で、処理室内にトリメチルガリウム(Tri methyl gallium:TMG)ガスとアンモニア(NH)ガスとを供給する。これにより、GaNテンプレート10の成長下地膜13上にGaN層21が形成され、さらにその上にGaN電子走行層22が形成されることになる。なお、GaN層21およびGaN電子走行層22の膜厚は、特に限定されるものではなく、適宜設定したものでよい。
このとき、GaN層21およびGaN電子走行層22は、単結晶であるGaN結晶からなる成長下地膜13の上に形成される。したがって、その形成を、成長下地膜13上にGaN結晶をエピタキシャル成長させることで行うことができる。つまり、成長下地膜13の上に高品質のGaN層21およびGaN電子走行層22を形成することができる。特に、成長下地膜13の平均転位密度が1×10個/cm未満である場合には、そのことが顕著となる。
また、GaN層21およびGaN電子走行層22の形成にあたり、MOVPE装置の処理室内を結晶成長温度とした場合であっても、GaNテンプレート10のGa基板12と成長下地膜13とで線膨張係数の差が±3.50×10-6/℃以内であれば、そのGaNテンプレート10の反りの発生を抑制することができる。また、成長終了後に降温させた場合であっても、GaNテンプレート10の反りの発生を抑制することができる。特に、Ga基板12の線膨張係数のほうが成長下地膜13の線膨張係数よりも大きければ、例えGaNテンプレート10に反りが発生した場合であっても、その反りに起因するGaN結晶の劣化を抑制できるようになる。
なお、GaN層21は、炭素(C)をドープする、または鉄(Fe)をドープすることにより、高抵抗化させることが、より好ましい。これにより、GaN電子走行層22から漏れるリーク電流を抑制することができる。炭素ドープは、GaN層21の成長条件を適宜調整することで、TMGから分解して生じるメチル基中の炭素をエピ層中に導入することで、実現できる。鉄ドープは、TMGおよびNHと同時に、CpFe(ジシクロペンタジエニル鉄)を供給することで実現できる。
GaN層21およびGaN電子走行層22を形成したら、次いで、GaN電子走行層22の上に、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)の薄膜であるAlGaN層23をエピタキシャル成長により形成する。AlGaN層(以下、「AlGaN電子供給層」ともいう。)23は、後述する半導体デバイスを構成した際に、その半導体デバイスにおける電子供給層(バリア層)として機能するものである。
AlGaN電子供給層23の形成は、例えば、以下のようにして行うことが考えられる。具体的な一例としては、気相成長装置であるMOVPE装置を用い、そのMOVPE装置の処理室内にGaN層21およびGaN電子走行層22を形成した後のGaNテンプレート10を搬入し、その処理室内を所定の結晶成長温度(例えば1000〜1100℃程度)に加熱した状態で、処理室内にトリメチルアルミニウム(TMAl)ガスとTMGガスとNHガスとを供給する。これにより、GaN電子走行層22の上にAlGaN電子供給層23が形成されることになる。なお、AlGaN電子供給層23の膜厚は、特に限定されるものではなく、適宜設定したものでよい。
なお、AlGaN電子供給層23を形成する場合においても、高品質の層形成を行うことができ、また反りの発生等を抑制し得ることについては、上述したGaN層21およびGaN電子走行層22の場合と同様である。
(4)窒化物半導体積層物(中間前駆体)の構成
本実施形態では、上述したステップ4を実施することで、以下に説明する構成の中間前駆体を得ることができる。
図3に示すように、本実施形態で説明する中間前駆体30は、上述したGaNテンプレート10を基体として用いて構成されており、さらにそのGaNテンプレート10の成長下地膜13の上に少なくともGaN電子走行層22とAlGaN電子供給層23とを有する窒化物半導体の積層体20が形成されたものである。
このような構成の中間前駆体30は、後述するように、半導体デバイスを製造する際の基体として用いて非常に好適なものである。
(5)半導体デバイスの製造方法
次に、本発明に係る窒化物半導体積層物(中間前駆体)を基体として用いて半導体デバイスを製造する場合の製造方法の一例を説明する。
本実施形態では、半導体デバイスとして、電界効果型トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)の一つである高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)を例に挙げる。
また、本実施形態では、以下に示すステップ5〜9を実施することで、HEMTを製造する場合を例に挙げて説明する。
(ステップ5:電極形成)
HEMTの製造にあたっては、図4(a)に示すように、上述した構成の中間前駆体30を基体として用いる。そして、その中間前駆体30におけるAlGaN電子供給層23上に、ゲート電極41と、ソース電極42と、ドレイン電極43とを形成する。ゲート電極41は、例えばニッケル(Ni)と金(Au)との複層構造からなる。ソース電極42は、例えばチタン(Ti)とアルミニウム(Al)との複層構造からなる。ドレイン電極43は、例えばTiとAlとの複層構造からなる。各電極41,42,43を形成する具体的な手法等については、公知技術を利用したものであればよく、ここではその詳細な説明を省略する。
(ステップ6:キャリア基板貼り付け)
各電極41,42,43の形成を行ったら、次いで、ステップ6を行う。ステップ6では、図4(b)に示すように、各電極41,42,43が形成された後のAlGaN電子供給層23の上に、接合剤44を介して、キャリア基板45を接合する。キャリア基板45は、積層体20等の支持基板として機能するものである。キャリア基板45としては、例えばサファイア基板を用いることが考えられるが、積層体20等を支持し得るものであれば、これに限定されるものではない。キャリア基板45の厚さについても、特に限定されるものではない。また、接合剤44については、キャリア基板45の接合が可能であり、かつ、後述するステップ9で除去することが可能であれば、特に限定されるものではなく、公知のものを用いればよい。
(ステップ7:ウエットエッチングによる基板除去)
キャリア基板45の接合を行ったら、次いで、ステップ7を行う。ステップ7では、図5(a)に示すように、Ga基板12の除去を行う。Ga基板12を構成する金属酸化物であるGaは、成長下地膜13を構成する窒化物半導体であるGaNや、その上に形成される積層体20を構成する窒化物半導体であるGaNやAlGaN等よりも、塩酸(HCl)溶液等のエッチング液に対する耐性が低く、エッチング選択性を有する。そのため、Ga基板12の除去は、制御の複雑なドライエッチングを用いることなく、HCl溶液等をエッチング液とするウエットエッチングを用いて容易に行うことができる。このように、ステップ7では、ウエットエッチングを行うことで、Ga基板12を除去すること、すなわち成長下地膜13上にGaN層21、GaN電子走行層22およびAlGaN電子供給層23の積層体20が形成されたもの(ただし、キャリア基板45によって支持された状態のもの)を得ることを、容易に(すなわち、歩留りよく)行うことができる。
(ステップ8:ダイヤモンド基板接合)
Ga基板12の除去を行ったら、次いで、ステップ8を行う。ステップ8では、図5(b)に示すように、Ga基板12を除去した後の成長下地膜13の面(すなわち、積層体20が形成されていない側の面)に、放熱用途として、熱伝導度が高い多結晶ダイヤモンドからなる基板(以下「ダイヤモンド基板」という。)46を接合する。ダイヤモンド基板46を構成する多結晶ダイヤモンドについては、公知技術を利用したものであればよく、ここでは詳細な説明を省略する。ダイヤモンド基板46の厚さについても、特に限定されるものではない。
ダイヤモンド基板46の接合は、例えば、公知のプラズマ活性化低温接合技術を利用して行うことが考えられる。プラズマ活性化低温接合技術は、プラズマで表面を処理した面同士を接合させるもので、直接接合のように高温まで温度を上げなくても、十分に強い接合力を得ることができる。ただし、必ずしもこれに限定されることはなく、必要十分な接合力が得られれば、他の公知の接合技術を利用して行っても構わない。
ステップ8を行うと、ダイヤモンド基板46の上に、成長下地膜13、GaN層21、GaN電子走行層22、AlGaN電子供給層23、各電極41,42,43、接合剤44およびキャリア基板45を順に積層した構造体が得られる。この構造体は、ダイヤモンド基板46を接合することで得られるものである。つまり、かかる構造体を得るのにあたり、ダイヤモンド基板46の面上へのエピタキシャル成長を行う必要がない。したがって、かかる構造体については、ダイヤモンド基板46とその上の各層とで熱膨張率に差があっても、その差に起因する悪影響(例えば、形成品質の低下や反りの発生等)が及んでしまうことがない。
(ステップ9:キャリア基板除去)
ダイヤモンド基板46の接合を行ったら、次いで、ステップ9を行う。ステップ9では、図6に示すように、接合剤44およびキャリア基板45の除去を行う。ダイヤモンド基板46の接合後においては、積層体20等の支持基板としてのキャリア基板45が不要となるからである。除去の手法は、特に限定されるものではなく、例えば接合剤44を溶融させる薬液を用いるといった公知技術を利用して行うことが考えられる。
(6)半導体デバイスの構成
本実施形態では、上述したステップ5〜9を実施することで、以下に説明する構成のHEMTを得ることができる。
図6に示すように、本実施形態で説明するHEMTは、ダイヤモンド基板46の上に成長下地膜13を介して形成されたGaN層21、GaN電子走行層22およびAlGaN電子供給層23の積層体20を備えているとともに、その積層体20の上に形成されたゲート電極41、ソース電極42およびドレイン電極43の各電極を備えている。このような構成により、HEMTは、例えば無線通信機器やこれに関連する機器等に用いられる高周波デバイスとして機能し得るものとなる。
高周波デバイスとして機能する場合、HEMTに対しては、高出力化に伴って、放熱性の向上が求められる。この点につき、本実施形態で説明するHEMTは、ダイヤモンド基板46を備えており、そのダイヤモンド基板46の高い熱伝導度を十分に利用することができるので、放熱性に優れた高品質のデバイスとなる。
しかも、ダイヤモンド基板46は、成長下地膜13やGaN層21等を構成する窒化物半導体であるGaNに直接接合されている。そのため、HEMTにおいては、ダイヤモンド基板46と成長下地膜13等との間の熱伝導不良を抑制することができ、この点によっても放熱性に優れた高品質のデバイスとなる。
また、成長下地膜13の膜厚が10μm未満であれば、薄膜化により成長下地膜13を伝わる熱の伝熱性(放熱性)の向上も図れるので、より一層優れた放熱性を実現し得るようになる。
さらに、HEMTにおいては、成長下地膜13を構成する窒化物半導体であるGaNが半絶縁性を有しているので、その成長下地膜13が高抵抗なもの(具体的には、例えば比抵抗が10Ω・cm以上)となる。そのため、成長下地膜13の上の積層体20から成長下地膜13への自由電子の拡散(逃げ、ドレインリーク電流増大等の不具合)等を抑制することができ、これによりHEMTとしての品質(性能)の向上も図れるようになる。
(7)本実施形態により得られる効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果が得られる。
(a)GaNテンプレート10が単結晶であるGaN結晶からなる成長下地膜13を備えているので、その成長下地膜13上にGaN結晶を成長させて、高品質の積層体20を形成することができる。
しかも、成長下地膜13を構成するGaNが半絶縁性を有しているので、その成長下地膜13が高抵抗なものとなり、成長下地膜13上に形成される積層体20から成長下地膜13への自由電子の拡散(逃げ、ドレインリーク電流増大などの不具合)等を抑制することができ、その結果としてGaNテンプレート10を用いて製造されるHEMTの品質(性能)を向上させることが可能となる。
また、GaNテンプレート10のGa基板12を構成する金属酸化物であるGaは、成長下地膜13を構成する窒化物半導体であるGaNや、その上に形成される積層体20を構成する窒化物半導体であるGaNやAlGaN等よりも、HCl溶液等のエッチング液に対する耐性が低い(エッチング選択性を有する)。そのため、ウエットエッチングを用いて、Ga基板12を除去すること(すなわち、成長下地膜13上に積層体20が形成されたものを得ること)を容易に(すなわち、歩留りよく)行うことができる。
そして、成長下地膜13と積層体20とを含む窒化物半導体積層物(中間前駆体)30が得られれば、これに放熱用途のダイヤモンド基板46を接合することが可能となる。つまり、ダイヤモンド基板46上に積層体20を構成するGaN薄膜をエピタキシャル成長させる必要がないので、それぞれの熱膨張率差に起因する悪影響を排除しつつ、高品質なデバイス製造を行うことができる。その上、ダイヤモンド基板46をGaN薄膜に直接接合させることが実現可能となるので、これらの間の熱伝導不良を抑制でき、この点によっても高品質なデバイス製造が行えるようになる。
以上のように、本実施形態によれば、ダイヤモンド基板46を放熱用途に利用するHEMT(半導体デバイス)を製造する場合に、そのHEMTを高品質に製造することが可能になる。
(b)GaNテンプレート10のGa基板12を構成する金属酸化物が多結晶であれば、当該金属酸化物が単結晶である場合に比べて、GaNテンプレート10の低価格化や大口径化等への対応が容易となる。したがって、高品質なデバイス製造を効率よく(すなわち低コストや高い生産性等を実現しつつ)行う上で非常に好適なものとなる。
(c)GaNテンプレート10において、Ga基板12を構成する金属酸化物と成長下地膜13を構成する窒化物半導体のa軸方向との線膨張係数の差が±3.50×10-6/℃以内であれば、窒化物半導体積層物(中間前駆体)30を製造すべくGaNテンプレート10を結晶成長温度に加熱した場合であっても、そのGaNテンプレート10の反りの発生を抑制することができる。また、成長終了後に降温させた場合であっても、GaNテンプレート10の反りの発生を抑制することができる。GaNテンプレート10の反りの発生を抑制できれば、その上に成長させる各種結晶層(積層体20を構成するGaN層21、GaN電子走行層22およびAlGaN電子供給層23等)を高品質なものとすることができる。
(d)GaNテンプレート10において、Ga基板12を構成する金属酸化物の線膨張係数のほうが成長下地膜13を構成する窒化物半導体のa軸方向との線膨張係数よりも大きければ、仮に加熱または降温によってGaNテンプレート10に反りが発生した場合であっても、成長下地膜13を構成するGaN結晶が圧縮応力を受けることになるので、必ずしもそのGaN結晶が劣化するとは限らない。GaN結晶は、引っ張りに弱いが、圧縮には強い、という特徴を有するからである。つまり、GaN結晶が圧縮応力を受けるようにすれば、GaNテンプレート10の反りに起因するGaN結晶の劣化を抑制できるようになる。GaN結晶の劣化を抑制できれば、その上に成長させる各種結晶層(積層体20を構成するGaN層21、GaN電子走行層22およびAlGaN電子供給層23等)を高品質なものとすることができる。
(e)Ga基板12を構成する金属酸化物がGaであり、成長下地膜13を構成する窒化物半導体がGaNであれば、上記(b)〜(d)の効果を確実に奏するようになる。
(f)GaNテンプレート10において、成長下地膜13の表面の平均転位密度が1×10個/cm未満であれば、例えば青色半導体レーザ用GaN基板に用いられる一般的な下地膜の平均転位密度(例えば1×10個/cm以上)に比べて低いため、成長下地膜13の上に成長させる積層体20(GaN層21、GaN電子走行層22およびAlGaN電子供給層23等)の結晶性を高めることができる。したがって、積層体20を高品質に形成する上で非常に有効なものとなる。
(g)GaNテンプレート10において、成長下地膜13の電気抵抗率(比抵抗)が10Ω・cm以上であれば、例えば青色半導体レーザ用GaN基板に用いられる一般的な下地膜の比抵抗(例えば10-2〜10-3Ω・cm程度)に比べて高抵抗であるため、成長下地膜13上に積層体20を成長させて窒化物半導体積層物(中間前駆体)30を製造し、その中間前駆体30を用いてHEMT(半導体デバイス)を構成した際に、その成長下地膜13の上に成長させる積層体20から成長下地膜13への自由電子の拡散(逃げ、ドレインリーク電流増大等の不具合)等を抑制することができる。したがって、GaNテンプレート10を用いて製造される半導体デバイスの品質(性能)を向上させる上で非常に有効なものとなる。
(h)GaNテンプレート10において、成長下地膜13の膜厚が10μm未満であれば、形成材料の削減による低コスト化が図れ、さらには薄膜化により成長下地膜13を伝わる熱の伝熱性(放熱性)の向上も図れるようになる。また、成長下地膜13の膜厚が10μm未満であっても、その成長下地膜13が単結晶および半絶縁性であることによる作用効果を発揮する上で必要十分な膜厚(例えば、少なくとも1μm程度)であれば、その作用効果が阻害されてしまうことはない。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を具体的に説明した。しかしながら、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、GaNテンプレート10における成長下地膜13がGaN結晶からなる場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。成長下地膜13は、半絶縁性を有した単結晶の窒化物半導体からなるもので、その上に形成される積層体20の各層をエピタキシャル成長させ得るものであればよい。具体的には、GaNに限らず、例えば、窒化アルミニウム(AlN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウム(InN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムインジウムガリウム(AlInGaN)等の窒化物結晶、すなわち、AlInGa1−x−yN(0≦x+y≦1)の組成式で表される窒化物結晶からなるものであってもよい。
また、上述の実施形態では、GaNテンプレート10がGa基板12を備える場合、すなわち当該基板12を構成する金属酸化物がGaである場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。金属酸化物は、成長下地膜13や積層体20とのエッチング選択性を確保し得るものであれば、Ga以外のもの(例えばZnO)であってもよい。
また、上述の実施形態では、窒化物半導体積層物(中間前駆体)30を構成する積層体20がGaN層21、GaN電子走行層22およびAlGaN電子供給層23を有する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。積層体20は、少なくともGaN電子走行層22とAlGaN電子供給層23とを有するものであれば、GaN層21を有していなくてもよいし、上述の実施形態では説明しない他の層を有したものであってもよい。
また、上述の実施形態では、GaNテンプレート10や窒化物半導体積層物(中間前駆体)30等を用いて製造される半導体デバイスとして、FETの一つであるHEMTを例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはなく、他の半導体デバイスについても全く同様に適用することが可能である。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
金属酸化物を主成分とする基板と、
前記基板上に形成され、半絶縁性を有した単結晶の窒化物半導体の薄膜からなる成長下地膜と、
を備える窒化物半導体テンプレート。
(付記2)
前記金属酸化物が多結晶である
付記1に記載の窒化物半導体テンプレート。
(付記3)
前記金属酸化物と前記窒化物半導体のa軸方向との線膨張係数の差が±3.50×10-6/℃以内である
付記1または2に記載の窒化物半導体テンプレート。
(付記4)
前記金属酸化物の線膨張係数のほうが前記窒化物半導体のa軸方向の線膨張係数よりも大きい
付記3に記載の窒化物半導体テンプレート。
(付記5)
前記金属酸化物が酸化ガリウムであり、
前記窒化物半導体が窒化ガリウムである
付記1から4のいずれかに記載の窒化物半導体テンプレート。
(付記6)
前記成長下地膜は、表面の平均転位密度が1×10個/cm未満である
付記1から5のいずれかに記載の窒化物半導体テンプレート。
(付記7)
前記成長下地膜は、電気抵抗率(比抵抗)が10Ω・cm以上である
付記1から6のいずれかに記載の窒化物半導体テンプレート。
(付記8)
前記成長下地膜は、膜厚が10μm未満である
付記1から7のいずれかに記載の窒化物半導体テンプレート。
(付記9)
付記1から8のいずれかに記載の窒化物半導体テンプレートと、
前記窒化物半導体テンプレートにおける前記成長下地膜の上に形成され、少なくとも電子走行層と電子供給層とを有する窒化物半導体の積層体と、
を備える窒化物半導体積層物(中間前駆体)。
(付記10)
金属酸化物を主成分とする基板上に、半絶縁性を有した単結晶の窒化物半導体の薄膜からなる成長下地膜を形成する工程
を備える窒化物半導体テンプレートの製造方法。
(付記11)
前記成長下地膜を形成する工程は、
半絶縁性を有した単結晶の窒化物半導体の基板を用意する工程と、
前記窒化物半導体の基板を切断して前記成長下地膜とする工程と、
を含む付記10に記載の窒化物半導体テンプレートの製造方法。
(付記12)
前記窒化物半導体の基板を、イオン注入を利用しつつ、そのイオン注入箇所で切断する
付記11に記載の窒化物半導体テンプレートの製造方法。
(付記13)
付記1から8のいずれかに記載の窒化物半導体テンプレートにおける前記成長下地膜の上に、少なくとも電子走行層と電子供給層とを有する窒化物半導体の積層体を形成する工程
を備える窒化物半導体積層物(中間前駆体)の製造方法。
(付記14)
付記9に記載の窒化物半導体積層物(中間前駆体)における前記電子供給層の上に、電極を形成する工程と、
前記電極が形成された後の前記電子供給層の上に、接合剤を介して、キャリア基板を接合する工程と、
前記金属酸化物を主成分とする基板をウエットエッチングにより除去する工程と、
エッチング除去後における前記成長下地膜の面(前記積層体が形成されていない側の面)に、多結晶ダイヤモンドからなるダイヤモンド基板を接合する工程と、
前記ダイヤモンド基板の接合後に前記接合剤および前記キャリア基板を除去する工程と、
を備える半導体デバイスの製造方法。
10 GaNテンプレート(窒化物半導体テンプレート)
12 Ga基板
13 成長下地膜
20 積層体
21 GaN層
22 GaN電子走行層
23 AlGaN電子供給層
30 窒化物半導体積層物(中間前駆体)
46 ダイヤモンド基板

Claims (8)

  1. 金属酸化物を主成分とする基板と、
    前記基板上に形成され、半絶縁性を有した単結晶の窒化物半導体の薄膜からなる成長下地膜と、
    を備え、
    前記基板と前記成長下地膜とが接合されてなり、
    前記金属酸化物と前記窒化物半導体のa軸方向との線膨張係数の差が±3.50×10 −6 /℃以内であり、
    前記基板と前記成長下地膜とはエッチング選択性を有し、
    前記基板をエッチング除去して得られる前記成長下地膜の面が、多結晶ダイヤモンドからなるダイヤモンド基板との接合面を構成する
    窒化物半導体テンプレート。
  2. 前記金属酸化物が多結晶である
    請求項1に記載の窒化物半導体テンプレート。
  3. 前記金属酸化物の線膨張係数のほうが前記窒化物半導体のa軸方向の線膨張係数よりも大きい
    請求項1または2に記載の窒化物半導体テンプレート。
  4. 前記金属酸化物が酸化ガリウムであり、
    前記窒化物半導体が窒化ガリウムである
    請求項1からのいずれか1項に記載の窒化物半導体テンプレート。
  5. 前記成長下地膜は、表面の平均転位密度が1×10個/cm未満である
    請求項1からのいずれか1項に記載の窒化物半導体テンプレート。
  6. 前記成長下地膜は、電気抵抗率(比抵抗)が10Ω・cm以上である
    請求項1からのいずれか1項に記載の窒化物半導体テンプレート。
  7. 前記成長下地膜は、膜厚が10μm未満である
    請求項1からのいずれか1項に記載の窒化物半導体テンプレート。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の窒化物半導体テンプレートと、
    前記窒化物半導体テンプレートにおける前記成長下地膜の上に形成され、少なくとも電子走行層と電子供給層とを有する窒化物半導体の積層体と、
    を備える窒化物半導体積層物。
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