JPH11204885A - 窒化物系iii−v族化合物半導体層の成長方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

窒化物系iii−v族化合物半導体層の成長方法および半導体装置の製造方法

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JPH11204885A
JPH11204885A JP256598A JP256598A JPH11204885A JP H11204885 A JPH11204885 A JP H11204885A JP 256598 A JP256598 A JP 256598A JP 256598 A JP256598 A JP 256598A JP H11204885 A JPH11204885 A JP H11204885A
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iii
compound semiconductor
nitride
semiconductor layer
layer
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JP256598A
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Kenji Funato
健次 船戸
Fumihiko Nakamura
中村  文彦
Shigeki Hashimoto
茂樹 橋本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 窒化物系III−V族化合物半導体層の成長
方法および半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 Inを含まない窒化物系III−V族化
合物半導体層13を窒化物系III−V族化合物半導体
以外の材料からなる基板11上に化学気相成長法により
成長させる場合に、成長原料のV/III比を8000
以上、好ましくは10000以上、より好ましくは11
000以上にする。また、Inを含む窒化物系III−
V族化合物半導体層17を窒化物系III−V族化合物
半導体以外の材料からなる基板11上に化学気相成長法
により成長させる場合には、成長原料のV/III比を
10000以上、好ましくは13000以上、より好ま
しくは14000以上にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、窒化物系III
−V族化合物半導体層の成長方法および半導体装置の製
造方法に関し、特に、窒化物系III−V族化合物半導
体を用いた発光ダイオードや半導体レーザあるいは電子
走行素子の製造に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】GaN、AlGaN、GaInNなどの
窒化物系III−V族化合物半導体はそのバンドギャッ
プエネルギが1.8eVから6.2eVと広範囲にわた
っており、赤色から紫外線におよぶ発光が可能な発光素
子への応用が期待され、国内外で活発な研究開発が行わ
れている。また、この窒化物系III−V族化合物半導
体は、飽和電子速度が大きく、破壊電界も極めて大きい
ため、高周波、大電力用の電界効果トランジスタ(FE
T)などの電子走行素子の材料としても注目されてい
る。
【0003】この窒化物系III−V族化合物半導体を
用いて発光ダイオード、半導体レーザ、FETなどを製
造する場合には、サファイア(Al2 3 )基板、酸化
亜鉛(ZnO)基板、炭化ケイ素(SiC)基板などの
窒化物系III−V族化合物半導体以外の材料からなる
基板上に窒化物系III−V族化合物半導体層をヘテロ
エピタキシャル成長させることが行われている。これ
は、ホモエピタキシャル成長に必要な窒化物系III−
V族化合物半導体からなる基板の作製が困難であるため
である。
【0004】この窒化物系III−V族化合物半導体を
用いた素子の具体的な製造方法を、c面サファイア基板
を用いたSCH(Separate Confinement Heterostructu
re)構造のGaN系半導体レーザを例にとって説明す
る。すなわち、このGaN系半導体レーザを製造するに
は、まず、c面サファイア基板上に有機金属化学気相成
長(MOCVD)法により例えば560℃程度の温度で
第1層目のGaNバッファ層を低温成長させた後、引き
続いてMOCVD法により、この第1層目のGaNバッ
ファ層上に第2層目のGaNバッファ層、n型GaNコ
ンタクト層、n型AlGaNクラッド層、n型GaN光
導波層、Ga1-x Inx N/Ga1-y Iny N多重量子
井戸構造の活性層、p型GaN光導波層、p型AlGa
Nクラッド層およびp型GaNコンタクト層を順次成長
させる。ここで、Inを含まない層である第2層目のG
aNバッファ層、n型GaNコンタクト層、n型AlG
aNクラッド層、n型GaN光導波層、p型GaN光導
波層、p型AlGaNクラッド層およびp型GaNコン
タクト層の成長温度は1000℃程度とし、Inを含む
層であるGa1-x Inx N/Ga1-y Iny N多重量子
井戸構造の活性層の成長温度は700〜800℃とす
る。また、これらの窒化物系III−V族化合物半導体
層の成長は、III族元素の原料の供給量に対するV族
元素の原料の供給量のモル比(以下単に「V/III
比」ともいう。)を4000〜5000に設定して行
う。次に、p型GaNコンタクト層上に所定のストライ
プ形状のレジストパターン(図示せず)を形成した後、
このレジストパターンをマスクとして反応性イオンエッ
チング(RIE)法によりn型GaNコンタクト層の厚
さ方向の途中の深さまでエッチングする。次に、レジス
トパターンを除去した後、p型GaNコンタクト層上に
p側電極を形成するとともに、エッチングされた部分の
n型GaNコンタクト層上にn側電極を形成する。この
後、上述のようにしてレーザ構造が形成されたc面サフ
ァイア基板をバー状に加工して両共振器端面を形成し、
さらにこのバーをチップ化する。以上により、目的とす
るSCH構造のGaN系半導体レーザが製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のGaN系半導体レーザの製造方法には、次のよう
な問題があった。すなわち、第1に、c面サファイア基
板とその上に成長される窒化物系III−V族化合物半
導体層との熱膨張係数の違いにより、これらの窒化物系
III−V族化合物半導体層を成長させた後に1000
℃程度の成長温度から室温に降温する際に、成長層に応
力が生じ、そのとき歪みを緩和するため、欠陥が生じ
る。その結果、窒化物系III−V族化合物半導体層の
結晶品質が劣化することから、GaN系半導体レーザの
発光特性や電気的特性も劣化する。より具体的には、第
2層目のGaNバッファ層、n型GaNコンタクト層、
n型GaN光導波層、活性層、p型GaN光導波層およ
びp型GaNコンタクト層に圧縮応力が生じ、この圧縮
応力を打ち消すためにこれらの層に格子欠陥が生じる。
その結果、これらの層の結晶品質が劣化し、素子特性も
劣化する。第2に、ヘテロ構造を形成する成長層は、一
般に、フリースタンディング(free standing)での格子
定数が異なる歪み系であるため、応力が生じ、格子緩和
による欠陥を生じやすい。より具体的には、GaNより
も格子定数の小さいAlGaNからなる層、すなわち、
n型AlGaNクラッド層およびp型AlGaNクラッ
ド層には引っ張り応力が生じることから、クラックを生
じやすく、これはAl組成が大きいほど顕著になる。そ
の結果、これらのn型AlGaNクラッド層およびp型
AlGaNクラッド層のAl組成には上限が課せられる
ことになり、素子設計に制約が加わってしまう。
【0006】したがって、この発明の目的は、窒化物系
III−V族化合物半導体以外の材料からなる基板上に
窒化物系III−V族化合物半導体層を良好な結晶品質
で成長させることができる窒化物系III−V族化合物
半導体層の成長方法および半導体装置の製造方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った結
果、従来技術において窒化物系III−V族化合物半導
体以外の材料からなる基板上に窒化物系III−V族化
合物半導体層を成長させた場合、格子緩和が起きやす
く、良好な結晶品質を得ることができない理由は、それ
らの層の成長の際に用いられる原料のV/III比が最
適化されていないこと、具体的には、最適値よりも小さ
過ぎることにあることを見い出した。以下、本発明者が
課題を解決する手段を案出する契機となった実験につい
て説明する。
【0008】図1に、V/III比を変えて、厚さ43
0μmのc面サファイア基板上にGaN層をMOCVD
法により成長させ、得られたGaN層の格子定数a、c
を測定した結果を示す。ただし、GaN層の成長におい
ては、III族元素であるGaの原料としてはトリメチ
ルガリウム(TMGa)を、V族元素であるNの原料と
してはアンモニア(NH3 )を用いた。キャリアガスと
しては、水素(H2 )と窒素(N2 )との混合ガスを用
いた。実験に用いた試料は具体的には次のようにして作
製した。図2に示すように、まず、c面サファイア基板
1上にMOCVD法により成長温度560℃で厚さ30
nmのGaNバッファ層2を低温成長させ、引き続いて
その上に成長温度1000℃で厚さ1.5μmのGaN
層3を成長させる。このとき、V/III比は、TMG
aの供給量のみを変化させることにより制御した。ただ
し、V/III比を変化させているのはGaN層3の成
長時のみであり、GaNバッファ層2の成長時のV/I
II比は一定である。
【0009】図1において、破線は文献値(室温でのG
aNのフリースタンディングの格子定数a、cをそれぞ
れ0.31892nm、0.51850nmとし、c面
内に2軸性応力が生じているときのa軸方向の変位とc
軸方向の変位との比を−0.38とした。文献値はT.De
tchprohm et al.,Jpn.J.Appl.Phys.Vol.31(1992)p.L145
4 による)に基づく計算結果である。計算は、格子定数
a、cの変化が、GaN層3中のc面内の応力によるも
のと仮定して行っている。図1より、V/III比が大
きいほど、格子定数aが縮み、格子定数cが伸びている
ことがわかる。しかも、格子定数aとcとの関係は、計
算結果を再現している。この実験結果は次のように解釈
することができる。GaN層3の歪みの源は、c面サフ
ァイア基板1とGaN層3との熱膨張係数の違いにあ
り、c面サファイア基板1の方がGaN層3より熱膨張
係数が大きいため、GaN層3の成長後に成長温度から
室温に降温するとき、GaN層3のc面内に応力が生じ
る。そして、この降温過程の際には、V/III比を大
きくして成長させたGaN層3の方が格子緩和が起こり
にくい。これは、V/III比を大きくして成長させた
GaN層3の方が、格子緩和を引き起こすきっかけとな
る格子欠陥がそもそも少なく、さらに、降温時の格子緩
和による欠陥も導入されにくいことによる。したがっ
て、V/III比をより大きくして成長させたGaN層
3は、格子定数aがより短く、格子定数cがより長いば
かりでなく、結晶品質が優れていることが予想される。
そこで、この予想を確認するため、これらの試料につい
て、光励起による誘導放出光の観測を行い、その閾パワ
ー密度を比較した。図3にその結果を示す。この結果よ
り、一般的な傾向として、V/III比が大きくなるに
つれ、閾パワー密度が低くなることがわかり、特に、V
/III比が8000以上の場合にはV/III比が5
000程度のときに比べて2/3程度に減少し、さらに
V/III比が10000以上の場合にはV/III比
が5000程度のときに比べて1/2程度にまで減少
し、V/III比が11000以上の場合には閾パワー
密度は飽和することがわかる。
【0010】以上はc面サファイア基板上にGaN層を
成長させる場合についてであるが、より一般的に、Al
GaN層などのInを含まない窒化物系III−V族化
合物半導体層を窒化物系III−V族化合物半導体以外
の材料からなる基板上に成長させる場合に同様なことが
成立する。
【0011】一方、別に行った実験より、GaInN層
などのInを含む窒化物系III−V族化合物半導体層
を窒化物系III−V族化合物半導体以外の材料からな
る基板上に成長させる場合に最適なV/III比は、I
nを含まない窒化物系III−V族化合物半導体層を窒
化物系III−V族化合物半導体以外の材料からなる基
板上に成長させる場合に最適なV/III比の約1.3
3倍であることがわかっている。したがって、Inを含
む窒化物系III−V族化合物半導体層を窒化物系II
I−V族化合物半導体以外の材料からなる基板上に成長
させる場合に良好な結晶品質を得るためにはV/III
比を10000以上とする必要があり、好適には130
00以上、より好適には14000以上とする。
【0012】この発明は、本発明者による以上のような
検討に基づいて案出されたものである。
【0013】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明の第1の発明は、Inを含まない窒化物系III
−V族化合物半導体層を基板上に化学気相成長法により
成長させるようにした窒化物系III−V族化合物半導
体層の成長方法において、窒化物系III−V族化合物
半導体層を構成するIII族元素の原料の供給量に対す
る窒化物系III−V族化合物半導体層を構成するV族
元素の原料の供給量のモル比を8000以上にして窒化
物系III−V族化合物半導体層を成長させるようにし
たことを特徴とするものである。
【0014】この第1の発明においては、より良好な結
晶品質を得る観点から、窒化物系III−V族化合物半
導体層を構成するIII族元素の原料の供給量に対する
窒化物系III−V族化合物半導体層を構成するV族元
素の原料の供給量のモル比を好適には10000以上、
より好適には11000以上にして窒化物系III−V
族化合物半導体層を成長させる。
【0015】この発明の第2の発明は、Inを含む窒化
物系III−V族化合物半導体層を基板上に化学気相成
長法により成長させるようにした窒化物系III−V族
化合物半導体層の成長方法において、窒化物系III−
V族化合物半導体層を構成するIII族元素の原料の供
給量に対する窒化物系III−V族化合物半導体層を構
成するV族元素の原料の供給量のモル比を10000以
上にして窒化物系III−V族化合物半導体層を成長さ
せるようにしたことを特徴とするものである。
【0016】この第2の発明においては、より良好な結
晶品質を得る観点から、窒化物系III−V族化合物半
導体層を構成するIII族元素の原料の供給量に対する
窒化物系III−V族化合物半導体層を構成するV族元
素の原料の供給量のモル比を好適には13000以上、
より好適には14000以上にして窒化物系III−V
族化合物半導体層を成長させる。
【0017】この発明の第3の発明は、Inを含まない
窒化物系III−V族化合物半導体層を基板上に化学気
相成長法により成長させるようにした半導体装置の製造
方法において、窒化物系III−V族化合物半導体層を
構成するIII族元素の原料の供給量に対する窒化物系
III−V族化合物半導体層を構成するV族元素の原料
の供給量のモル比を8000以上にして窒化物系III
−V族化合物半導体層を成長させるようにしたことを特
徴とするものである。
【0018】この第3の発明においては、より良好な結
晶品質を得る観点から、窒化物系III−V族化合物半
導体層を構成するIII族元素の原料の供給量に対する
窒化物系III−V族化合物半導体層を構成するV族元
素の原料の供給量のモル比を好適には10000以上、
より好適には11000以上にして窒化物系III−V
族化合物半導体層を成長させる。
【0019】この発明の第4の発明は、Inを含む窒化
物系III−V族化合物半導体層を基板上に化学気相成
長法により成長させるようにした半導体装置の製造方法
において、窒化物系III−V族化合物半導体層を構成
するIII族元素の原料の供給量に対する窒化物系II
I−V族化合物半導体層を構成するV族元素の原料の供
給量のモル比を10000以上にして窒化物系III−
V族化合物半導体層を成長させるようにしたことを特徴
とするものである。
【0020】この第4の発明においては、より良好な結
晶品質を得る観点から、窒化物系III−V族化合物半
導体層を構成するIII族元素の原料の供給量に対する
窒化物系III−V族化合物半導体層を構成するV族元
素の原料の供給量のモル比を好適には13000以上、
より好適には14000以上にして窒化物系III−V
族化合物半導体層を成長させる。
【0021】この発明において、基板は、典型的には窒
化物系III−V族化合物半導体以外の材料からなり、
具体的には、Al2 3 基板、ZnO基板、SiC基板
などである。
【0022】この発明において、窒化物系III−V族
化合物半導体は、Ga、Al、InおよびBからなる群
より選ばれた少なくとも一種類のIII族元素と、少な
くともNを含み、場合によってさらにAsまたはPを含
むV族元素とからなる。この窒化物系III−V族化合
物半導体の具体例を挙げると、Inを含まない窒化物系
III−V族化合物半導体としてはGaN、AlGaN
などがあり、Inを含む窒化物系III−V族化合物半
導体としてはGaInN、AlGaInNなどがある。
【0023】この発明において、半導体装置は、具体的
には、例えば、発光ダイオードや半導体レーザのような
半導体発光素子、あるいは、FETなどの電子走行素子
である。
【0024】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、窒化物系III−V族化合物半導体層の成長時のV
/III比が従来に比べて十分に大きく選ばれていて最
適化されていることにより、窒化物系III−V族化合
物半導体以外の材料からなる基板上に窒化物系III−
V族化合物半導体層を成長させたとき、格子緩和が起こ
りにくい。したがって、結晶品質の良好な窒化物系II
I−V族化合物半導体層を得ることができる。
【0025】また、例えば、GaN層を下地層として用
い、その上にGaN層よりも格子定数が小さい層(例え
ば、AlGaN層)を成長させる場合には、GaN層の
成長時のV/III比を十分に高くすることにより、こ
のGaN層の格子定数aを十分に短くすることができ、
これによってこのGaN層上にコヒーレントに成長する
層に生じる引っ張り応力を十分に小さくすることがで
き、この層にクラックが発生するのを防ぐことができ
る。したがって、クラックの発生を抑えるために、Al
組成に上限が課せられることがなくなり、素子設計の自
由度が高くなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0027】まず、この発明の第1の実施形態によるS
CH構造のGaN系半導体レーザの製造方法について説
明する。
【0028】図4に示すように、この第1の実施形態に
おいては、c面サファイア基板11上にMOCVD法に
より例えば560℃程度の温度でGaNバッファ層12
を低温成長させた後、引き続いてMOCVD法により、
このGaNバッファ層12上にGaNバッファ層13、
n型GaNコンタクト層14、n型AlGaNクラッド
層15、n型GaN光導波層16、Ga1-x Inx N/
Ga1-y Iny N多重量子井戸構造の活性層17、p型
GaN光導波層18、p型AlGaNクラッド層19お
よびp型GaNコンタクト層20を順次成長させる。こ
こで、Inを含まない層であるGaNバッファ層13、
n型GaNコンタクト層14、n型AlGaNクラッド
層15、n型GaN光導波層16、p型GaN光導波層
18、p型AlGaNクラッド層19およびp型GaN
コンタクト層20の成長温度は1000℃程度、Inを
含む層であるGa1-x Inx N/Ga1-y Iny N多重
量子井戸構造の活性層17の成長温度は700〜800
℃とする。これらの窒化物系III−V族化合物半導体
層の成長においては、Inを含まない窒化物系III−
V族化合物半導体層については少なくともGaNバッフ
ァ層13の成長はV/III比を少なくとも8000以
上、好適には10000以上、より好適には11000
以上にして行い、Inを含む窒化物系III−V族化合
物半導体層であるGa1-x Inx N/Ga1-y Iny
多重量子井戸構造の活性層17の成長はV/III比を
10000以上、好適には13000以上、より好適に
は14000以上にして行う。また、これらの窒化物系
III−V族化合物半導体層の成長の際の原料は、例え
ば、III族元素であるGaの原料としてはTMGa
を、III族元素であるAlの原料としてはトリメチル
アルミニウム(TMAl)を、III族元素であるIn
の原料としてはトリメチルインジウム(TMI)を、V
族元素であるNの原料としてはNH3 を用いる。また、
キャリアガスとしては、例えば、H2 とN2 との混合ガ
スを用いる。ドーパントについては、n型ドーパントと
しては例えばモノシラン(SiH4 )を、p型ドーパン
トとしては例えばビス−メチルシクロペンタジエニルマ
グネシウム((MeCp)2 Mg)を用いる。
【0029】次に、p型GaNコンタクト層20上に所
定のストライプ形状のレジストパターン(図示せず)を
形成した後、このレジストパターンをマスクとしてRI
E法によりn型GaNコンタクト層14の厚さ方向の途
中の深さまでエッチングする。次に、レジストパターン
を除去した後、p型GaNコンタクト層20上に例えば
Ni/AuまたはNi/Pt/Auからなるp側電極2
1を形成するとともに、エッチングされた部分のn型G
aNコンタクト層14上に例えばTi/Alからなるn
側電極22を形成する。この後、上述のようにしてレー
ザ構造が形成されたc面サファイア基板11をバー状に
加工して両共振器端面を形成し、さらにこのバーをチッ
プ化する。以上により、目的とするSCH構造のGaN
系半導体レーザが製造される。
【0030】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、Inを含まない窒化物系III−V族化合物半導体
層のうちの少なくともGaNバッファ層13の成長時の
V/III比を8000以上にしていることにより、こ
のGaNバッファ層13は格子緩和が起こりにくく、し
たがって良好な結晶品質となる。このため、このGaN
バッファ層13上に成長される上層の窒化物系III−
V族化合物半導体層の結晶品質も良好になる。また、特
に、Inを含む窒化物系III−V族化合物半導体層で
あるGa1-x Inx N/Ga1-y Iny N多重量子井戸
構造の活性層17の成長時にはV/III比を1000
0以上にしていることにより、この活性層17の結晶品
質は良好になる。これによって、良好な発光特性および
電気的特性を有し、高発光効率かつ長寿命のGaN系半
導体レーザを実現することができる。また、n型AlG
aNクラッド層15およびp型AlGaNクラッド層1
9にクラックが発生するおそれもなくなることから、こ
れらのn型AlGaNクラッド層15およびp型AlG
aNクラッド層19のAl組成に上限が課されなくな
り、素子設計の自由度が高くなる。
【0031】次に、この発明の第2の実施形態によるS
CH構造のGaN系半導体レーザの製造方法について説
明する。
【0032】この第2の実施形態においては、第1の実
施形態において、GaNバッファ層12を成長させた
後、GaNバッファ層13を成長させずに、GaNバッ
ファ層12上に直接n型GaNコンタクト層14および
その上層の窒化物系III−V族化合物半導体層を成長
させる。この場合、Inを含まない窒化物系III−V
族化合物半導体層のうちの少なくともn型GaNコンタ
クト層14の成長は、V/III比を少なくとも800
0以上、好適には10000以上、より好適には110
00以上にして行う。その他のことは第1の実施形態と
同様であるので、説明を省略する。
【0033】この第2の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様な利点を得ることができる。
【0034】次に、この発明の第3の実施形態によるS
CH構造のGaN系半導体レーザの製造方法について説
明する。
【0035】図5に示すように、この第3の実施形態に
おいては、導電性のSiC基板31上にMOCVD法に
より例えば560℃程度の温度でAlGaNバッファ層
32を低温成長させた後、引き続いてMOCVD法によ
り、このAlGaNバッファ層32上にn型GaN層3
3、n型AlGaNクラッド層34、n型GaN光導波
層35、Ga1-x Inx N/Ga1-y Iny N多重量子
井戸構造の活性層36、p型GaN光導波層37、p型
AlGaNクラッド層38およびp型GaNコンタクト
層39を順次成長させる。ここで、Inを含まない層で
あるn型GaN層33、n型AlGaNクラッド層3
4、n型GaN光導波層35、p型GaN光導波層3
7、p型AlGaNクラッド層38およびp型GaNコ
ンタクト層39の成長温度は1000℃程度、Inを含
む層であるGa1-x Inx N/Ga1-y Iny N多重量
子井戸構造の活性層36の成長温度は700〜800℃
とする。また、これらの窒化物系III−V族化合物半
導体層の成長においては、Inを含まない窒化物系II
I−V族化合物半導体層については少なくともn型Ga
N層33の成長はV/III比を少なくとも8000以
上、好適には10000以上、より好適には11000
以上にして行い、Inを含む窒化物系III−V族化合
物半導体層であるGa1-x Inx N/Ga1-y Iny
多重量子井戸構造の活性層36の成長はV/III比を
10000以上、好適には13000以上、より好適に
は14000以上にして行う。これらの窒化物系III
−V族化合物半導体層の成長の際の原料、キャリアガス
およびドーパントとしては、第1の実施形態で用いたも
のと同様なものを用いる。
【0036】次に、p型GaNコンタクト層39上に例
えばNi/AuまたはNi/Pt/Auからなるp側電
極40を形成するとともに、SiC基板31の裏面に例
えばNi/Ti/Auからなるn側電極41を形成す
る。この後、上述のようにしてレーザ構造が形成された
SiC基板31をバー状に加工して両共振器端面を形成
し、さらにこのバーをチップ化する。以上により、目的
とするSCH構造のGaN系半導体レーザが製造され
る。
【0037】この第3の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様な利点を得ることができる。
【0038】次に、この発明の第4の実施形態によるG
aN系発光ダイオードの製造方法について説明する。
【0039】図6に示すように、この第4の実施形態に
おいては、例えばc面サファイア基板51上にMOCV
D法により例えば560℃程度の温度でGaNバッファ
層52を低温成長させた後、引き続いてMOCVD法に
より、このGaNバッファ層52上にGaNバッファ層
53、n型GaNコンタクト層54、n型AlGaNク
ラッド層55、GaInNからなる活性層56、p型A
lGaNクラッド層57およびp型GaNコンタクト層
58を順次成長させる。ここで、Inを含まない層であ
るGaNバッファ層53、n型GaNコンタクト層5
4、n型AlGaNクラッド層55、p型AlGaNク
ラッド層57およびp型GaNコンタクト層58の成長
温度は1000℃程度、GaInNからなる活性層56
の成長温度は700〜800℃とする。また、これらの
窒化物系III−V族化合物半導体層の成長において
は、Inを含まない窒化物系III−V族化合物半導体
層については少なくともGaNバッファ層53の成長は
V/III比を少なくとも8000以上、好適には10
000以上、より好適には11000以上にして行い、
Inを含む窒化物系III−V族化合物半導体層である
GaInNからなる活性層56の成長の際はV/III
比を10000以上、好適には13000以上、より好
適には14000以上にして行う。これらの窒化物系I
II−V族化合物半導体層の成長の際の原料、キャリア
ガスおよびドーパントとしては、第1の実施形態で用い
たものと同様なものを用いる。
【0040】次に、p型GaNコンタクト層58上に所
定のストライプ形状のレジストパターン(図示せず)を
形成した後、このレジストパターンをマスクとしてRI
E法によりn型GaNコンタクト層54の厚さ方向の途
中の深さまでエッチングする。次に、レジストパターン
を除去した後、p型GaNコンタクト層58上に例えば
Ni/AuまたはNi/Pt/Auからなるp側電極5
9を形成するとともに、エッチングされた部分のn型G
aNコンタクト層54上に例えばTi/Alからなるn
側電極60を形成する。この後、上述のようにして発光
ダイオード構造が形成されたc面サファイア基板51を
バー状に加工して両共振器端面を形成し、さらにこのバ
ーをチップ化する。以上により、目的とするGaN系発
光ダイオードが製造される。
【0041】この第4の実施形態によれば、GaN系発
光ダイオードにおいて、第1の実施形態と同様な利点を
得ることができる。
【0042】次に、この発明の第5の実施形態によるG
aN系発光ダイオードの製造方法について説明する。
【0043】この第5の実施形態においては、第4の実
施形態において、GaNバッファ層52を成長させた
後、GaNバッファ層53を成長させずに、GaNバッ
ファ層52上に直接n型GaNコンタクト層54および
その上層の窒化物系III−V族化合物半導体層を成長
させる。この場合、Inを含まない窒化物系III−V
族化合物半導体層のうちの少なくともn型GaNコンタ
クト層54の成長は、V/III比を少なくとも800
0以上、好適には10000以上、より好適には110
00以上にして行う。その他のことは第4の実施形態と
同様であるので、説明を省略する。
【0044】この第5の実施形態によれば、第4の実施
形態と同様な利点を得ることができる。
【0045】次に、この発明の第6の実施形態によるG
aN系発光ダイオードの製造方法について説明する。
【0046】図7に示すように、この第6の実施形態に
おいては、例えばSiC基板61上にMOCVD法によ
り例えば560℃程度の温度でAlGaNバッファ層6
2を低温成長させた後、引き続いてMOCVD法によ
り、このAlGaNバッファ層62上にn型GaN層6
3、n型AlGaNクラッド層64、GaInNからな
る活性層65、p型AlGaNクラッド層66およびp
型GaNコンタクト層67を順次成長させる。ここで、
Inを含まない層であるn型GaN層63、n型AlG
aNクラッド層64、p型AlGaNクラッド層66お
よびp型GaNコンタクト層67の成長温度は1000
℃程度、Inを含む層であるGaInNからなる活性層
65の成長温度は700〜800℃とする。また、これ
らの窒化物系III−V族化合物半導体層の成長におい
ては、Inを含まない窒化物系III−V族化合物半導
体層については少なくともn型GaN層63の成長はV
/III比を少なくとも8000以上、好適には100
00以上、より好適には11000以上にして行い、I
nを含む窒化物系III−V族化合物半導体層であるG
aInNからなる活性層65の成長はV/III比を少
なくとも10000以上、好適には13000以上、よ
り好適には14000以上にして行う。これらの窒化物
系III−V族化合物半導体層の成長の際の原料、キャ
リアガスおよびドーパントとしては、第1の実施形態で
用いたものと同様なものを用いる。
【0047】次に、p型GaNコンタクト層67上に例
えばNi/AuまたはNi/Pt/Auからなるp側電
極68を形成するとともに、SiC基板61の裏面に例
えばNi/Ti/Auからなるn側電極69を形成す
る。この後、上述のようにして発光ダイオード構造が形
成されたSiC基板61をバー状に加工し、さらにこの
バーをチップ化する。以上により、目的とするGaN系
発光ダイオードが製造される。
【0048】この第6の実施形態によれば、第4の実施
形態と同様な利点を得ることができる。
【0049】次に、この発明の第7の実施形態によるG
aN系MESFETの製造方法について説明する。
【0050】図8に示すように、この第7の実施形態に
おいては、例えばc面サファイア基板71上にMOCV
D法により例えば560℃程度の温度でGaNバッファ
層72を低温成長させた後、引き続いてMOCVD法に
より例えば1000℃程度の成長温度でこのGaNバッ
ファ層72上にn型GaNチャネル層73を成長させ
る。ここで、このn型GaNチャネル層73の成長は、
V/III比を少なくとも8000以上、好適には10
000以上、より好適には11000以上に設定して行
う。これらの窒化物系III−V族化合物半導体層の成
長の際の原料、キャリアガスおよびn型ドーパントとし
ては、第1の実施形態で用いたものと同様なものを用い
る。
【0051】次に、p型GaNチャネル層73上に例え
ばTi/Alからなるソース電極74およびドレイン電
極75を形成するとともに、例えばTi/Wからなるゲ
ート電極76を形成する。以上により、目的とするGa
N系MESFETが製造される。
【0052】この第7の実施形態によれば、n型GaN
チャネル層73の結晶品質を良好にすることができるこ
とから、相互コンダクタンスが高く、遮断周波数が高
く、低雑音、低オン抵抗のGaN系MESFETを実現
することができる。
【0053】次に、この発明の第8の実施形態によるG
aN系高電子移動度トランジスタ(HEMT)の製造方
法について説明する。
【0054】図9に示すように、この第8の実施形態に
おいては、例えばc面サファイア基板81上にMOCV
D法により例えば560℃程度の温度でGaNバッファ
層82を低温成長させた後、引き続いてMOCVD法に
より例えば1000℃程度の成長温度でこのGaNバッ
ファ層82上にアンドープGaNチャネル層83および
n型AlGaN電子供給層84を成長させる。ここで、
これらの窒化物系III−V族化合物半導体層の成長に
おいては、少なくともアンドープGaNチャネル層83
の成長はV/III比を少なくとも8000以上、好適
には10000以上、より好適には11000以上に設
定して行う。これらの窒化物系III−V族化合物半導
体層の成長の際の原料、キャリアガスおよびn型ドーパ
ントとしては、第1の実施形態で用いたものと同様なも
のを用いる。
【0055】次に、n型AlGaN電子供給層84上に
例えばTi/Alからなるソース電極85およびドレイ
ン電極86を形成するとともに、例えばTi/Wからな
るゲート電極87を形成する。以上により、目的とする
GaN系HEMTが製造される。
【0056】この第8の実施形態によれば、アンドープ
GaNチャネル層83の結晶品質を良好にすることがで
きることから、相互コンダクタンスが高く、遮断周波数
が高く、低雑音、低オン抵抗のGaN系HEMTを実現
することができる。
【0057】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0058】例えば、上述の第1〜第8の実施形態にお
いて挙げた数値、構造、原料、プロセスなどはあくまで
も例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、構
造、原料、プロセスなどを用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、Inを含まない窒化物系III−V族化合物半導体
層の成長はV/III比を8000以上にして行い、I
nを含む窒化物系III−V族化合物半導体層の成長は
V/III比を10000以上にして行うようにしてい
ることにより、窒化物系III−V族化合物半導体以外
の材料からなる基板上にこれらの窒化物系III−V族
化合物半導体層を良好な結晶品質で成長させることがで
き、これによって特性が良好な半導体発光素子や電子走
行素子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】V/III比を変えてc面サファイア基板上に
MOCVD法によりGaN層を成長させてその格子定数
a、cを測定した結果を示す略線図である。
【図2】図1に示す実験に用いた試料を示す断面図であ
る。
【図3】V/III比と閾パワー密度との関係を示す略
線図である。
【図4】この発明の第1の実施形態によるSCH構造の
GaN系半導体レーザの製造方法を説明するための断面
図である。
【図5】この発明の第3の実施形態によるSCH構造の
GaN系半導体レーザの製造方法を説明するための断面
図である。
【図6】この発明の第4の実施形態によるGaN系発光
ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。
【図7】この発明の第6の実施形態によるGaN系発光
ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第7の実施形態によるGaN系ME
SFETの製造方法を説明するための断面図である。
【図9】この発明の第8の実施形態によるGaN系HE
MTの製造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
11、51、71、81・・・c面サファイア基板、1
3、53・・・GaNバッファ層、14、54・・・n
型GaNコンタクト層、15、34、55、63・・・
n型AlGaNクラッド層、17、36、56、65・
・・活性層、19、38、57、66・・・p型AlG
aNクラッド層、21、40、59、68・・・p側電
極、22、41、60、69・・・n側電極、73・・
・n型GaNチャネル層、74、85・・・ソース電
極、75、86・・・ドレイン電極、76、87・・・
ゲート電極、83・・・アンドープGaNチャネル層、
84・・・n型AlGaN電子供給層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/812 33/00

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Inを含まない窒化物系III−V族化
    合物半導体層を基板上に化学気相成長法により成長させ
    るようにした窒化物系III−V族化合物半導体層の成
    長方法において、 上記窒化物系III−V族化合物半導体層を構成するI
    II族元素の原料の供給量に対する上記窒化物系III
    −V族化合物半導体層を構成するV族元素の原料の供給
    量のモル比を8000以上にして上記窒化物系III−
    V族化合物半導体層を成長させるようにしたことを特徴
    とする窒化物系III−V族化合物半導体層の成長方
    法。
  2. 【請求項2】 上記基板が窒化物系III−V族化合物
    半導体以外の材料からなることを特徴とする請求項1記
    載の窒化物系III−V族化合物半導体層の成長方法。
  3. 【請求項3】 上記モル比を10000以上にして上記
    窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の窒化物系III
    −V族化合物半導体層の成長方法。
  4. 【請求項4】 上記モル比を11000以上にして上記
    窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の窒化物系III
    −V族化合物半導体層の成長方法。
  5. 【請求項5】 上記基板はAl2 3 基板、ZnO基板
    またはSiC基板であることを特徴とする請求項1記載
    の窒化物系III−V族化合物半導体層の成長方法。
  6. 【請求項6】 Inを含む窒化物系III−V族化合物
    半導体層を基板上に化学気相成長法により成長させるよ
    うにした窒化物系III−V族化合物半導体層の成長方
    法において、 上記窒化物系III−V族化合物半導体層を構成するI
    II族元素の原料の供給量に対する上記窒化物系III
    −V族化合物半導体層を構成するV族元素の原料の供給
    量のモル比を10000以上にして上記窒化物系III
    −V族化合物半導体層を成長させるようにしたことを特
    徴とする窒化物系III−V族化合物半導体層の成長方
    法。
  7. 【請求項7】 上記基板が窒化物系III−V族化合物
    半導体以外の材料からなることを特徴とする請求項6記
    載の窒化物系III−V族化合物半導体層の成長方法。
  8. 【請求項8】 上記モル比を13000以上にして上記
    窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させるよう
    にしたことを特徴とする請求項6記載の窒化物系III
    −V族化合物半導体層の成長方法。
  9. 【請求項9】 上記モル比を14000以上にして上記
    窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させるよう
    にしたことを特徴とする請求項6記載の窒化物系III
    −V族化合物半導体層の成長方法。
  10. 【請求項10】 上記基板はAl2 3 基板、ZnO基
    板またはSiC基板であることを特徴とする請求項6記
    載の窒化物系III−V族化合物半導体層の成長方法。
  11. 【請求項11】 Inを含まない窒化物系III−V族
    化合物半導体層を基板上に化学気相成長法により成長さ
    せるようにした半導体装置の製造方法において、 上記窒化物系III−V族化合物半導体層を構成するI
    II族元素の原料の供給量に対する上記窒化物系III
    −V族化合物半導体層を構成するV族元素の原料の供給
    量のモル比を8000以上にして上記窒化物系III−
    V族化合物半導体層を成長させるようにしたことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記基板が窒化物系III−V族化合
    物半導体以外の材料からなることを特徴とする請求項1
    1記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記モル比を10000以上にして上
    記窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項11記載の半導体装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記モル比を11000以上にして上
    記窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項11記載の半導体装置
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記基板はAl2 3 基板、ZnO基
    板またはSiC基板であることを特徴とする請求項11
    記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 Inを含む窒化物系III−V族化合
    物半導体層を基板上に化学気相成長法により成長させる
    ようにした半導体装置の製造方法において、上記窒化物
    系III−V族化合物半導体層を構成するIII族元素
    の原料の供給量に対する上記窒化物系III−V族化合
    物半導体層を構成するV族元素の原料の供給量のモル比
    を10000以上にして上記窒化物系III−V族化合
    物半導体層を成長させるようにしたことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記基板が窒化物系III−V族化合
    物半導体以外の材料からなることを特徴とする請求項1
    6記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記モル比を13000以上にして上
    記窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項16記載の半導体装置
    の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記モル比を14000以上にして上
    記窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項16記載の半導体装置
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 上記基板はAl2 3 基板、ZnO基
    板またはSiC基板であることを特徴とする請求項16
    記載の半導体装置の製造方法。
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