JP2010138608A - 鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造 - Google Patents

鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造の簡単化及び小型化を促進することができると共に、鉄骨柱と主鉄筋の連結作業を容易化することができる鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造を提供する。
【解決手段】梁コンクリート6中に埋め込まれる鉄骨柱4と、梁コンクリート6中に配筋される主鉄筋8との連結構造20であって、鉄骨柱4の互いに対向する面同士を連通する第1貫通孔22を形成し、前記互いに対向する面の一方の貫通孔22から他方の貫通孔22に向けて主鉄筋8を挿入し、前記互いに対向する面の他方の貫通孔22から鉄骨柱4の外部に突き出た主鉄筋8の端部8aに抜け止め手段24を設けた。
【効果】鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造における、鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造の簡単化及び小型化を促進することができると共に、鉄骨柱と主鉄筋の連結作業を容易化することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、建築構造物における基礎梁コンクリート中に埋め込まれた鉄骨柱の下端部が、その基礎梁コンクリート中の主鉄筋と連結されるときに用いられるような、鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造に関するものである。
図5及び図6は、第1の従来技術に係る鉄骨柱の設置構造2を示す断面側面図及び断面平面図である。この第1の従来技術に係る鉄骨柱の設置構造2では、図5に示すように、角管の鉄骨柱4の下端部4Aが基礎梁コンクリート6中に埋め込まれ、図6に示すように、基礎梁コンクリート6内の主鉄筋8が折り曲げられることにより鉄骨柱4をよけて迂回するように配筋されていた。
このため、この鉄骨柱の設置構造2においては、図6に示すように、鉄骨柱4の周囲に、基礎梁コンクリート6が、折り曲げられて外側に大きく出っ張った主鉄筋8よりさらに外側に大きく出っ張る張り出し部6aを有するように形成されるので、基礎梁コンクリート6を、この出っ張る分だけ敷地の境界線よりも内側に引込ませなければならないため、それだけ建物が有効利用できる面積が減ってしまうという問題があった。また、従来の鉄骨柱の設置構造2においては、主鉄筋8を折り曲げなければならないので、その折り曲げ加工作業のための時間や労力を多く必要とするという問題があった。
一方、図7及び図8は、第2の従来技術に係る鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造10(例えば、特許文献1参照)を示す、断面側面図及び断面平面図である。この第2の従来技術に係る連結構造10では、基礎梁コンクリート6中に埋め込まれた鉄骨柱4の下端部4Aが、基礎梁コンクリート6中の主鉄筋8と、仲介連結部材12を介して連結されるようになっていた。
この第2の従来技術に係る連結構造10では、板状であってその平面形状の中央に開口部14を有する仲介連結部材12が、その開口部14に嵌合する鉄骨柱4の下端部4Aに溶接により一体的に固定され、この仲介連結部材12の外周側面(鉛直面)に開口するメネジ孔16に、主鉄筋8の端部のオネジ部8aがネジ込まれるようになっている。
この第2の従来技術に係る連結構造10は、図8に示すように、鉄骨柱4を挟んで配置される一方の複数の主鉄筋8と他方の複数の主鉄筋8同士が平行になるように配筋されたものであるが、この第2の従来技術に係る連結構造10は、図9に示すような、水平面上の複数の主鉄筋8同士の間の角度が90度になるように配筋された連結構造18のように実施するものもある。
この第2の従来技術に係る連結構造10,18によれば、上記した第1の従来技術に係る鉄骨柱の設置構造2の前記問題点が改善され、主鉄筋8の折り曲げ加工の負担や、基礎梁コンクリート6の張り出し部6aの張り出し量を少しでも軽減することができるようになっていた。
特許第4033340号公報
しかしながら、上記第2の従来技術に係る鉄骨柱と基礎コンクリートの主鉄筋の連結構造10,18においては、その構造の簡単化及び小型化が充分でないばかりか、長くて重い主鉄筋8を手で持って回転させなければならないので、仲介連結部材12(鉄骨柱4)と主鉄筋8の連結作業が容易ではないという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、鉄骨柱と梁コンクリートの主鉄筋の連結構造の簡単化及び小型化を促進することができると共に、鉄骨柱と主鉄筋の連結作業を容易化することができる、鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、
梁コンクリート中に埋め込まれる鉄骨柱と、梁コンクリート中に配筋される主鉄筋との連結構造であって、
前記鉄骨柱の互いに対向する面同士を連通する第1貫通孔を形成し、
前記互いに対向する面の一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔に向けて前記主鉄筋を挿入し、
前記互いに対向する面の他方の前記貫通孔から前記鉄骨柱の外部に突き出た前記主鉄筋の端部に抜け止め手段を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造は、
前記抜け止め手段として、前記他方の前記貫通孔から前記鉄骨柱の外部に突き出た前記主鉄筋の端部がオネジ状に形成され、このオネジ状に形成された前記主鉄筋の端部にネジ結合するナット部材を用いたことを特徴とするものである。
また、本発明の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造は、
前記第1貫通孔は、前記鉄骨柱の鉛直方向に間隔をおいて複数形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造は、
前記鉄骨柱の外周面の外側に配置され、前記第1貫通孔の同軸線上に形成される第2貫通孔を有する板部材を備え、
前記第2貫通孔を通り抜けて、又はネジ結合して、前記主鉄筋の端部が前記鉄骨柱の外部に突き出るように前記板部材が配置されたことを特徴とするものである。
このような本発明の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造によれば、
梁コンクリート中に埋め込まれる鉄骨柱と、梁コンクリート中に配筋される主鉄筋との連結構造であって、
前記鉄骨柱の互いに対向する面同士を連通する第1貫通孔を形成し、
前記互いに対向する面の一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔に向けて前記主鉄筋を挿入し、
前記互いに対向する面の他方の前記貫通孔から前記鉄骨柱の外部に突き出た前記主鉄筋の端部に抜け止め手段を設けたことにより、
鉄骨柱と梁コンクリートの主鉄筋の連結構造の簡単化及び小型化を促進することができると共に、鉄骨柱と主鉄筋の連結作業を容易化することができる。
また、本発明の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造によれば、
前記抜け止め手段として、前記他方の前記貫通孔から前記鉄骨柱の外部に突き出た前記主鉄筋の端部がオネジ状に形成され、このオネジ状に形成された前記主鉄筋の端部にネジ結合するナット部材を用いたことにより、
鉄骨柱と基礎コンクリート主鉄筋との連結作業を更に容易化することができる。
また、本発明の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造によれば、
前記第1貫通孔は、前記鉄骨柱の鉛直方向に間隔をおいて複数形成されていることにより、
上記鉄骨柱に連結する主鉄筋の本数を増やすことができる。
また、本発明の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造によれば、
前記鉄骨柱の外周面の外側に配置され、前記第1貫通孔の同軸線上に形成される第2貫通孔を有する板部材を備え、
前記第2貫通孔を通り抜けて、又はネジ結合して、前記主鉄筋の端部が前記鉄骨柱の外部に突き出るように前記板部材が配置されたことにより、
上記鉄骨柱の強度を向上させて、重荷重による局部的な変形が生じるのを防止することができる。
以下、本発明に係る鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造を実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態に係る、鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20について説明するために参照する図である。従来と同様の部分には同じ符号を用いて説明し、従来と同様の構成についての重複する説明はなるべく省略するものとする。
本実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20は、図1及び図2に示すように、その角管の鉄骨柱4の下端部4Aの、互いに対向する面同士を水平方向に連通する複数の貫通孔22(第1貫通孔に相当)が形成されている。
すなわち、鉄骨柱4は、図2に示すように、その長さ方向(図2中、紙面に垂直の方向)に直角の水平断面において、略正方形の四辺のそれぞれを形成する周壁4a,4b,4c,4dを有している。
複数の貫通孔22のそれぞれは、鉄骨柱4の下端部4Aの、互いに対向する面を有する周壁4a,4c同士、又は、互いに対向する面を有する周壁4b,4d同士の、互いに対向する位置のそれぞれに開口する2つの孔(例えば、図2中の孔22bと22d)が同軸を有するよう組み合わされて形成されている。この貫通孔22のそれぞれは、主鉄筋8の直径よりも若干大きい直径の丸孔形状で開口するように形成されている。
鉄骨柱4の下端部4Aには、図1及び図2に示すように、その周壁4a,4cを貫通する貫通孔22が、水平方向に4つずつ上下2段に並んで形成されている。また、周壁4b,4dを貫通する貫通孔22も、やはり、水平方向に4つずつ上下2段に並んで形成されている。周壁4b,4dを貫通する各段の貫通孔22と、周壁4a,4cを貫通する各段の貫通孔22とは、高さ方向に互い違いにずれるように配置されている。
基礎梁コンクリート6中に配筋され、鉄骨柱4の下端部4Aに連結する複数の主鉄筋8のそれぞれは、その端部にオネジ部8aが形成されている。これら複数の主鉄筋8のうち、図2中上下方向に伸びるように配筋される主鉄筋8のそれぞれは、鉄骨柱4の下端部4Aにおける周壁4a,4cを貫通する貫通孔22のそれぞれのうち、その周壁4c側の貫通孔22から鉄骨柱4の内側に挿し込まれ、端部のオネジ部8aが鉄骨柱4の周壁4a側の貫通孔22を通って鉄骨柱4の外周面から外側に突出するように配筋される。
そして、主鉄筋8の端部のオネジ部8aに、鉄骨柱4の外周面の外側からナット24(抜け止め手段に相当)がネジ締結されている。複数のナット24はすべて、鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4aの外周面に引っ掛かるようになっている。
また、複数の主鉄筋8のうち、図2中左右方向に伸びるように配筋される主鉄筋8のそれぞれは、鉄骨柱4の下端部4Aにおける周壁4b,4dを貫通する貫通孔22のそれぞれのうち、その周壁4b側の貫通孔22から鉄骨柱4の内側に挿し込まれ、端部のオネジ部8aが鉄骨柱4の周壁4d側の貫通孔22を通って鉄骨柱4の外周面から外側に突出するように配筋される。
そして、主鉄筋8の端部のオネジ部8aに、鉄骨柱4の外周面の外側から、抜け止め手段に相当するナット24がネジ締結されている。上述したと同様に、複数のナット24はすべて、鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4dの外周面に引っ掛かるようになっている。
このような第1の実施の形態に係る、鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20によれば、鉄骨柱4と主鉄筋8との連結構造の簡単化及び小型化を促進することができると共に、鉄骨柱4と主鉄筋8との連結作業を容易化することができる。
すなわち、鉄骨柱4と主鉄筋8とを連結する作業について、その一連の作業のうちの鉄骨柱4に主鉄筋8を固定する作業を、主鉄筋8のオネジ部8aにナット24を締め付ける作業だけで済ませることができるようになるので、鉄骨柱4と主鉄筋8との連結作業を従来よりも容易化することができる。
また、本実施の形態に係る、鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20によれば、鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4a,4cを貫通する複数の貫通孔22と、周壁4b,4dを貫通する複数の貫通孔22のそれぞれが、上下2段に並んで形成されているので、鉄骨柱4の下端部4Aに連結する主鉄筋8の本数を多くすることができる。
また、図示しないが、鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4a,4cを貫通するように形成される貫通孔22の段数、又は周壁4b,4dを貫通するように形成される貫通孔22の段数、すなわち、貫通孔22の鉛直方向に並ぶ数を、鉄骨柱4の強度に影響が無い範囲内で増やすことにより、鉄骨柱4の下端部4Aに連結する主鉄筋8の本数を更に多くすることができる。
次に、図3及び図4は、本発明の第2の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30について説明するために参照する図である。本実施の形態は、前記第1の実施の形態と基本的に共通するので、前記第1の実施の形態に係る連結構造20と同様の部分には同じ符号を用いて説明し、同様の構成についての重複する説明はできるだけ省略するものとする。
本実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30は、図3及び図4に示すように、鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4aと4dの外周面上に接触させて配置される板部材32を、それぞれ1枚ずつ計2枚備えている。
図4に示すように、この2枚の板部材32のうち、鉄骨柱4の周壁4aの外周面上に配置された方の板部材32には、鉄骨柱4の周壁4aの外周面に開口するように形成された貫通孔22のそれぞれの同軸線上に、複数の貫通孔34(第2貫通孔に相当)が形成されている。
また、鉄骨柱4の周壁4dの外周面上に配置された方の板部材32にも、やはり、鉄骨柱4の周壁4dの外周面に開口するように形成された貫通孔22のそれぞれの同軸線上に、複数の貫通孔34(第2貫通孔に相当)が形成されている。
図4中の上下方向又は左右方向に伸びるように配筋された主鉄筋8のそれぞれは、その端部のオネジ部8aが、板部材32の貫通孔34を通り抜け、この板部材32における鉄骨柱4側の面とは反対側の面32aから外側に突出するように配筋されている。主鉄筋8のオネジ部8aにネジ締結されたナット24は、板部材32の面32aに引っ掛かるようになっている。
このような第2の実施の形態に係る、鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30によれば、前記第1の実施の形態と同様に、鉄骨柱4と主鉄筋8との連結構造の簡単化及び小型化を促進することができると共に、鉄骨柱4と主鉄筋8との連結作業を容易化することができる。
すなわち、前記第1の実施の形態と同様に、鉄骨柱4と主鉄筋8とを連結する作業について、その一連の作業のうちの鉄骨柱4に主鉄筋8を固定する作業を、主鉄筋8のオネジ部8aにナット24を締め付ける作業だけで済ませることができるようになるので、鉄骨柱4と主鉄筋8との連結作業を従来よりも容易化することができる。
また、本実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30によれば、鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4a,4cを貫通する複数の貫通孔22と、周壁4b,4dを貫通する複数の貫通孔22のそれぞれが、上下2段に並んで形成され、これに対応して板部材32の複数の貫通孔34も上下2段に並んで形成されているので、鉄骨柱4の下端部4Aに連結する主鉄筋8の本数を多くすることができる。
また、図示しないが、鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4a,4cを貫通するように形成される貫通孔22の段数、又は周壁4b,4dを貫通するように形成される貫通孔22の段数、すなわち、貫通孔22の鉛直方向に並ぶ数を、鉄骨柱4の強度に影響が無い範囲内で増やすと共に、これに伴って板部材32の高さ方向の寸法を大きくして、鉄骨柱4の貫通孔22の段数に対応する段数の貫通孔34が形成されるようにすることにより、鉄骨柱4の下端部4Aに連結する主鉄筋8の本数を更に多くすることができる。
また、本実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30によれば、板部材32を備えていることにより、鉄骨柱4と主鉄筋8との間で伝達される荷重が、その伝達経路中の板部材32と鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4aとの間の接触面、又は板部材32と鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4dとの間の接触面内で分散されるようになるので、鉄骨柱4の下端部4Aに局部的に重荷重が作用するのを防止することができ、鉄骨柱4の下端部4Aに重荷重による局部的な変形が生じるのを防止することができる。
また、本実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30によれば、鉄骨柱4の下端部4Aに貫通孔22が形成されても、鉄骨柱4の下端部4Aに板部材32を溶接することにより、鉄骨柱4の下端部4Aの強度が低下することを防止することができる。
なお、前記実施の形態においては、本発明を基礎梁コンクリートの主鉄筋に適用した場合について説明したが、本発明は基礎梁コンクリートの主鉄筋への適用に限定する必要は無く、本発明は、例えば、1階の天井側の梁コンクリートの主鉄筋や、それより上方の階の梁コンクリートの主鉄筋にも適用することができる。
また、前記第1の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20においては、鉄骨柱4の下端部4Aに形成される貫通孔22は、この鉄骨柱4の下端部4Aの周壁4a,4cを貫通する方向のもの、又は周壁4b,4dを貫通する方向のもののいずれも、1段当たりに4つずつ形成されていたが、1段当たりに3つ以下又は5つ以上形成されていてもよい。
また、前記第2の実施の形態に係る連結構造30においても、鉄骨柱4の下端部4Aに形成される貫通孔22は、1段当たりに4つずつ形成されていたが、1段当たりに3つ以下又は5つ以上形成されるようになっていてもよい。このような場合には板部材32についても、その1段当たりに形成される貫通孔34の数が、鉄骨柱4の下端部4Aに形成される1段当たりの貫通孔22の数と一致するようにすることはいうまでもない。
また、前記第1及び第2の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20,30においては、主鉄筋8の端部が貫通孔22から抜けるのを防止するための抜け止め手段として、この主鉄筋8の端部にオネジ部8aを形成すると共に、このオネジ部8aにネジ締結するナット24を用いるようになっていたが、抜け止め手段はこのようなものに制限されない。例えば、ナット24以外の、主鉄筋8の径より大きい部材を、主鉄筋8の端部に溶着するようにしてもよい。
また、前記第1及び第2の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20,30においては、図2及び図4に示すように、鉄骨柱4に連結される主鉄筋8が、図2又は図4中における鉄骨柱4の上側方向と右側方向の2方向に伸びるように配筋される場合について説明したが、主鉄筋8は、いずれかの任意の方向に一方向にだけ伸びるように配筋されていてもよい。或いは、いずれかの任意の3以上の方向に伸びるように配筋されるようになっていてもよい。
また、前記第2の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30においては、板部材32が鉄骨柱4の外周面に接触している場合について説明したが、板部材32と鉄骨柱4の外周面との間は必ずしも接触している場合に限定する必要は無く、それらの間に隙間ができるような構造にしてもよい。
また、前記第2の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30においては、主鉄筋8の端部が板部材32の貫通孔34を通り抜ける場合について説明したが、板部材32に貫通孔34の代わりにメネジ孔を形成して、主鉄筋8の端部のオネジ部8aがその板部材32に形成されたメネジ孔に、ネジ結合するようになっていてもよい。
また、前記第1及び第2の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20,30においては、鉄骨柱4として角管を用いたが、丸管やH形鋼等の他の部材を用いても良い。
また、前記第1及び第2の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20,30においては、基礎梁コンクリート6中に埋め込まれる鉄骨柱4の下端部4Aの内部は空洞であったが、この空洞内にコンクリートや合成樹脂材等の充填材を充填するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造20を示す一部断面側面図である。 図1に示す鉄骨柱と主鉄筋の連結構造20のA−A矢視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造30を示す一部断面側面図である。 図3に示す鉄骨柱と主鉄筋の連結構造30のB−B矢視図である。 第1の従来技術に係る鉄骨柱の設置構造2を示す一部断面側面図である。 図3に示す設置構造2の一部断面平面図である。 第2の従来技術に係る鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造10を示す一部断面側面図である。 図7に示す連結構造10の一部断面平面図である。 第2の従来技術に係る鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋の連結構造18を示す一部断面平面図である。
符号の説明
2 鉄骨柱の設置構造
4 鉄骨柱
4A 下端部
4a,4b,4c,4d 周壁
6 基礎梁コンクリート
6a 張り出し部
8 主鉄筋
8a オネジ部
10 鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造
12 仲介連結部材
14 開口部
16 メネジ孔
18 鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造
20 鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造
22 貫通孔
24 ナット
30 鉄骨柱と基礎梁コンクリート主鉄筋の連結構造
32 板部材
32a 面
34 貫通孔

Claims (4)

  1. 梁コンクリート中に埋め込まれる鉄骨柱と、梁コンクリート中に配筋される主鉄筋との連結構造であって、
    前記鉄骨柱の互いに対向する面同士を連通する第1貫通孔を形成し、
    前記互いに対向する面の一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔に向けて前記主鉄筋を挿入し、
    前記互いに対向する面の他方の前記貫通孔から前記鉄骨柱の外部に突き出た前記主鉄筋の端部に抜け止め手段を設けた
    ことを特徴とする鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋との連結構造。
  2. 前記抜け止め手段として、前記他方の前記貫通孔から前記鉄骨柱の外部に突き出た前記主鉄筋の端部がオネジ状に形成され、このオネジ状に形成された前記主鉄筋の端部にネジ結合するナット部材を用いたことを特徴とする請求項1に記載の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋との連結構造。
  3. 前記第1貫通孔は、前記鉄骨柱の鉛直方向に間隔をおいて複数形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋との連結構造。
  4. 前記鉄骨柱の外周面の外側に配置され、前記第1貫通孔の同軸線上に形成される第2貫通孔を有する板部材を備え、
    前記第2貫通孔を通り抜けて、又はネジ結合して、前記主鉄筋の端部が前記鉄骨柱の外部に突き出るように前記板部材が配置された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄骨柱と梁コンクリート主鉄筋との連結構造。
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JP2013167091A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Hitachi Metals Techno Ltd 鉄骨柱と主鉄筋の連結構造

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