JP2001254445A - ユニット建物の上下接合構造 - Google Patents

ユニット建物の上下接合構造

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JP2001254445A
JP2001254445A JP2000066576A JP2000066576A JP2001254445A JP 2001254445 A JP2001254445 A JP 2001254445A JP 2000066576 A JP2000066576 A JP 2000066576A JP 2000066576 A JP2000066576 A JP 2000066576A JP 2001254445 A JP2001254445 A JP 2001254445A
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unit
floor building
pillar
bolt
building unit
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Masahiro Shimazaki
征寛 嶋崎
Tomokazu Obata
知一 小畑
Izuho Ishikawa
出穂 石川
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Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立が容易であり、工具用ガイドを柱の内寸
より小さくしても、ボルト締付工具が工具用ガイドから
外れるようなことのない、ユニット建物の上下接合構造
を提供することにある。 【解決手段】 上階建物ユニット20Bの柱23の底部
と下階建物ユニット20Aの柱23の頂部とが接続され
てなるユニット建物20の上下接合構造において、ユニ
ット接続用ボルト36を締め付けるボルト締付工具37
をボルト挿通孔35の直上に案内する螺旋状のガイドレ
ール38が、上階建物ユニット20Bの柱23の内部に
取り付けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上階建物ユニット
及び下階建物ユニットからなるユニット建物の上下接続
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のユニット建物の上下接続構造とし
て、特許第2775582号公報に記載されているもの
は、下階建物ユニットの柱の頂部に立設されたガイドピ
ンが、上階建物ユニットの柱の底部に形成された凹部に
嵌合されるとともに、上記ガイドピンには、上階建物ユ
ニットの柱底部を貫通するユニット接続用ボルトが螺合
可能な雌ねじが刻設され、上階建物ユニットの柱の底部
には、ユニット接続用ボルトが仮着され、仮着されたユ
ニット接続用ボルトを、ガイドピンの雌ネジに螺入して
締め付けることで、上階建物ユニットの柱の底部と下階
建物ユニットの柱の頂部とが接続されてなるものであっ
て、 上階建物ユニットの柱の底部には、仮着されたユニット
接続用ボルトへボルト締付工具を案内する上部が拡大し
たじょうご形状の工具用ガイドが設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、工具用ガイドを、柱の内寸いっぱいま
での寸法形状にすると、組立ロボット等で工具用ガイド
を挿入して組み立てるのに高等技術を必要とし、組立上
に問題がある。ただ単に、工具用ガイドを柱の内寸より
小さくするだけでは、ボルト締付工具が工具用ガイドか
ら外れるようになる。また、柱の中には、補強用のプレ
ートを設けている場合があり、その場合には、柱の内寸
より小さくした工具用ガイドの品種を増す必要がある。
【0004】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであって、組立が容易であり、工具用ガイドを柱の
内寸より小さくしても、ボルト締付工具が工具用ガイド
から外れるようなことのない、ユニット建物の上下接合
構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上階建物ユニットと下階建物ユニットのそれぞれの柱が
中空に構成され、上階建物ユニットの柱の底部に形成さ
れたボルト挿通孔の周縁にユニット接続用ボルトの頭部
を係止し、ユニット接続用ボルトの軸部を下階建物ユニ
ットの柱の頂部に螺刻された雌ネジに螺入して締め付け
ることで、上階建物ユニットの柱の底部と下階建物ユニ
ットの柱の頂部とが接続されてなるユニット建物の上下
接合構造において、前記ユニット接続用ボルトを締め付
けるボルト締付工具を前記ボルト挿通孔の直上に案内す
る螺旋状のガイドレールが、上階建物ユニットの柱の内
部に取り付けられていることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のユ
ニット建物の上下接合構造において、上階建物ユニット
の柱の底部には、ユニット接続用ボルトが仮着されると
ともに、仮着されたユニット接続用ボルトへボルト締付
工具を案内する上部が拡大したじょうご形状の工具用ガ
イドが設置されていることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、上階建物ユニット
と下階建物ユニットのそれぞれの柱が中空に構成され、
上階建物ユニットの柱の底部に形成されたボルト挿通孔
の周縁にユニット接続用ボルトの頭部を係止し、ユニッ
ト接続用ボルトの軸部を下階建物ユニットの柱の頂部に
螺刻された雌ネジに螺入して締め付けることで、上階建
物ユニットの柱の底部と下階建物ユニットの柱の頂部と
が接続されてなるユニット建物の上下接合構造におい
て、上階建物ユニットの柱の内部に1以上の案内板が、
板面を柱の軸と直行する方向に向けて取り付けられ、案
内板の板面には、上記ボルト締付工具を挿通可能で、前
記ボルト挿通孔の直上に案内する通孔が形成されている
ことを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載のユ
ニット建物の上下接合構造において、上階建物ユニット
の柱の底部には、ユニット接続用ボルトが仮着されると
ともに、仮着されたユニット接続用ボルトへボルト締付
工具を案内する上部が拡大したじょうご形状の工具用ガ
イドが設置されていることを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、上階建物ユニット
と下階建物ユニットのそれぞれの柱が中空に構成され、
上階建物ユニットの柱の底部に形成されたボルト挿通孔
の周縁にユニット接続用ボルトの頭部を係止し、ユニッ
ト接続用ボルトの軸部を下階建物ユニットの柱の頂部に
螺刻された雌ネジに螺入して締め付けることで、上階建
物ユニットの柱の底部と下階建物ユニットの柱の頂部と
が接続されてなるユニット建物の上下接合構造におい
て、前記凹部の直上には、柱頭から挿入されるユニット
接続用ボルトを挿通して案内する通孔の形成された案内
板が設置され、柱内に混入した異物が前記案内板の通孔
に停まることなく、下方に落下可能に案内板が形成され
ていることを特徴とする。
【0010】上記請求項1〜5に記載の本発明におい
て、下階建物ユニットは建物の居室を構成する居室ユニ
ットであり、上階建物ユニットは、居室を構成する居室
ユニットの他、バルコニーを構成するバルコニーユニッ
ト、屋根を構成する屋根ユニット等、を含む。上記居室
ユニットとしては、建物の屋内階段を構成する階段ユニ
ット、エレベータ等の設備機器を内蔵する設備付きユニ
ット等であってもよい。
【0011】(作用)請求項1記載の本発明によれば、
前記ユニット接続用ボルトを締め付けるボルト締付工具
を前記ボルト挿通孔の直上に案内する螺旋状のガイドレ
ールが、上階建物ユニットの柱の内部に取り付けられて
いるので、以下の作用効果がある。 ・ボルト締付工具の中心出しの機能を柱にもたせること
ができる。 ・柱の強度向上が見込める。 ・柱の内面に付く水滴が、螺旋状のガイドレールに沿っ
て流れるので、落下点に孔をあけておけば、柱内に水の
溜まることがなくなる。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、上記柱内
のガイドレールに加えて、さらに、上階建物ユニットの
柱の底部には、ユニット接続用ボルトが仮着されるとと
もに、仮着されたユニット接続用ボルトへボルト締付工
具を案内する上部が拡大したじょうご形状の工具用ガイ
ドが設置されているので、この工具用ガイドを柱の内寸
より十分小さくしても、ボルト締付工具が工具用ガイド
から外れるようなことがない。また、工具用ガイドを柱
の内寸より十分小さくできるので、工具用ガイドを柱内
に組み付ける組立作業か容易となる。
【0013】請求項3記載の本発明によれば、上階建物
ユニットの柱の内部に1以上の案内板が、板面を柱の軸
と直行する方向に向けて取り付けられ、案内板の板面に
は、上記ボルト締付工具を挿通可能で、前記ボルト挿通
孔の直上に案内する通孔が形成されているので、ボルト
締付工具の中心出しができる。また、柱内の案内板の設
置によって、柱の強度が増し、柱の厚さを落としてコス
トダウンを図ることができる。
【0014】請求項4記載の本発明によれば、上記柱内
の案内板に加えて、さらに、上階建物ユニットの柱の底
部には、ユニット接続用ボルトが仮着されるとともに、
仮着されたユニット接続用ボルトへボルト締付工具を案
内する上部が拡大したじょうご形状の工具用ガイドが設
置されているので、この工具用ガイドを柱の内寸より小
さくしても、ボルト締付工具が工具用ガイドから外れる
ようなことがない。
【0015】請求項5記載の本発明によれば、前記凹部
の直上には、柱頭から挿入されるユニット接続用ボルト
を挿通して案内する通孔の形成された案内板が設置さ
れ、柱内に混入した異物が前記案内板の通孔に停まるこ
となく、下方に落下可能に案内板が形成されているの
で、柱内に異物の混入があっても、柱の接続作業を妨げ
ない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図1〜図4は、本発明
の一実施例であって、図1は上階建物ユニットと下階建
物ユニットの接続前の状態を示す断面図、図2は図1の
上階建物ユニットと下階建物ユニットが上下に接合され
たユニット建物の全体斜視図、図3は上階建物ユニット
と下階建物ユニットの接続後の状態を示す断面図、図4
(イ)図は、柱の展開斜視図、(ロ)図は巻回形成した
柱の斜視図である。
【0017】図2に示すように、本実施例のユニット建
物20は、下階建物ユニット20Aと上階建物ユニット
20Bとを上下に接合したものである。建物ユニット2
0A、20Bは、矩形状に接続された4本の型鋼製の床
大梁21と、矩形状に接続された4本の型鋼製の天井大
梁22と、4本の角鋼管製の柱と、により箱形の骨組構
造体として構成される。
【0018】上記相対する床大梁21間に床小梁24が
架け渡され、この床小梁24上には、床根太25を介し
て床面材(図示せず)が敷設される。また、相対する天
井大梁22間には天井根太26が架け渡され、この天井
根太26の下に天井面材(図示せず)が取り付けられ
る。
【0019】上記建物ユニット20A、20Bは、施工
現場にて上下に積み重ねられ、2階建てあるいはそれ以
上の階層の建物に構築される。この実施例では、下階建
物ユニット20A上に上階建物ユニット20Bが積み重
ねられて、2階建てのユニット建物20が構築される場
合を示す。
【0020】図1に示すように、下階建物ユニット20
A及び上階建物ユニット20Bの柱23は、いずれも、
中空形状であり、下階建物ユニット20Aにおける4本
の柱23の頂部に上端面板27が固着される。この上端
面板27の下面にナット28が固着される。上端面板2
7には、ナット28に対応する位置に挿通孔29が開口
され、この挿通孔29にガイドピン30の雄ねじ31が
挿通される。
【0021】ガイドピン30は円錐台形状であり、底面
に上記雄ねじ31が垂設される。この雄ネジ31が挿通
孔29に挿通され、ナット28に螺合されて、ガイドピ
ン30が上端面板27に立設状態で固定される。また、
ガイドビン30の頂面から内部に向かって、雌ねじ32
が雄ねじ31と同軸に刻設される。
【0022】一方、上階建物ユニット20Bにおける4
本の柱23の底部に下面板33が固着される。この下面
板33は中央部に凹部34が形成され、この凹部34
は、ガイドピン30に嵌合可能な形状に構成される。こ
の凹部34の最頂部分にボルト挿通孔35が開口され
る。このボルト挿通孔35は、上階建物ユニット20B
の柱23内に搬入されたユニット接続用ボルト36の軸
部を挿通可能とし、ユニット接続用ボルト36の頭部を
ボルト挿通孔35の周縁に係止可能としている。
【0023】前記ユニット接続用ボルト36を締め付け
るボルト締付工具37を前記ボルト挿通孔35の直上に
案内する螺旋状のガイドレール38が、上階建物ユニッ
ト20Bの柱23の内部に取り付けられている。
【0024】上記ガイドレール38は、図4(イ)図に
示すように、板材23Aの上に棒状のレール材38Aを
斜行させて取り付け、この板材23Aを巻回して四角筒
の柱23を形成すると、図4(ロ)図に示すように、柱
23の内部にガイドレール38を螺旋状に取り付けるこ
とができる。
【0025】上階建物ユニット20Bの柱23の底部に
は、ユニット接続用ボルト36の頭部をボルト挿通孔3
5の周縁に係止することで、ユニット接続用ボルト36
が工場等で予め仮着されている。仮着されたユニット接
続用ボルト36へ、ボルト締付工具37を案内する上部
が拡大したじょうご形状の工具用ガイド39が設置され
ている。
【0026】なお、施工現場において、長尺形状のボル
ト締付工具37の先端に磁石などにより上記ユニット接
続用ボルト36を仮固着させて、上階建物ユニット20
Bの柱23内にユニット接続用ボルト36を搬入させ、
ボルト挿通孔35に通過させてもよい。
【0027】施工現場では、上階建物ユニット20Bの
柱23の頂部からボルト締付工具37を挿入し、ボルト
締付工具37をガイドレール38と工具用ガイド39に
案内させて降下させ、ボルト締付工具37の先端部をユ
ニット接続用ボルト36の頭部に嵌着させる。そして、
ボルト締付工具37を回転させて、ユニット接続用ボル
ト36をガイドピン30の雌ねじ32に螺合させる(図
3参照)。このユニット接続用ボルト36の螺合によっ
て、上階建物ユニット20Bが下階建物ユニット20A
に接続される。
【0028】上記実施例によれば、前記ユニット接続用
ボルト36を締め付けるボルト締付工具37を前記ボル
ト挿通孔35の直上に案内する螺旋状のガイドレール3
8が、上階建物ユニット20Bの柱23の内部に取り付
けられているので、以下の作用効果がある。 ・ボルト締付工具37の中心出しの機能を柱にもたせる
ことができる。 ・柱23の強度向上が見込める。 ・柱23の内面に付く水滴が、螺旋状のガイドレール3
8に沿って流れるので、落下点に孔をあけておけば、柱
23内に水の溜まることがなくなる。
【0029】また、上記実施例では、上記柱23内のガ
イドレール38に加えて、さらに、上階建物ユニット2
0Bの柱23の底部には、ユニット接続用ボルト36が
仮着されるとともに、仮着されたユニット接続用ボルト
36へボルト締付工具37を案内する上部が拡大したじ
ょうご形状の工具用ガイド39が設置されているので、
この工具用ガイド39を柱23の内寸より小さくして
も、ボルト締付工具37が工具用ガイド39から外れる
ようなことがない。また、工具用ガイド39を柱23の
内寸より小さくできるので、工具用ガイド39を柱23
内に組み付ける組立作業か容易となる。
【0030】図5〜図7は、本発明の別の実施例であっ
て、図5は上階建物ユニットと下階建物ユニットの接続
前の状態を示す断面図、図6(イ)図は柱の展開斜視
図、(ロ)図は巻回された柱の斜視図、図7(イ)図は
別の柱の展開斜視図、(ロ)図は巻回された柱の斜視図
である。以下の実施例において、前記実施例と同じもの
には同符号を付けて説明を省略する。
【0031】本実施例のユニット建物20の上下接合構
造においては、前記実施例のガイドレール38の代わり
に、上階建物ユニット20Bの柱23の内部に複数の案
内板38A、38Aが、板面を柱23の軸と直行する方
向に向けて取り付けられている。案内板38Aの板面に
は、ボルト締付工具37を挿通可能で、前記ボルト挿通
孔35の直上に案内する通孔38A1が形成されてい
る。
【0032】上記案内板38Aは、図6(イ)図に示す
ように、板材23Aの上に棒状の案内板形成用材38B
が複数平行して取り付けられ、この板材23Aを巻回し
て柱23を形成すると、図6(ロ)図に示すように、柱
23の内部に案内板38Aを複数設けることができる。
なお、上記案内板形成用材38Bの代わりに、板材23
Aの上に短尺の案内板受け材38Cを4個間隔をあけて
取り付け、この板材23Aを巻回して柱23を形成し、
柱23の内部に案内板受け材38Cを形成し、この案内
板受け材38Cに案内板38Aを接着して取り付けるよ
うにしてもよい。
【0033】上階建物ユニット20Bの柱23の底部に
は、前記実施例と同様、ユニット接続用ボルト36が予
め仮着されるとともに、仮着されたユニット接続用ボル
ト36へ、ボルト締付工具37を案内する上部が拡大し
たじょうご形状の工具用ガイド39が設置されている。
【0034】上記本実施例によれば、上階建物ユニット
20Bの柱23の内部に複数の案内板38Aが、板面を
柱23の軸と直行する方向に向けて取り付けられ、案内
板38Aの板面には、上記ボルト締付工具37を挿通可
能で、前記ボルト挿通孔35の直上に案内する通孔38
A1が形成されているので、ボルト締付工具37の中心
出しができる。また、柱23内の案内板38Aの設置に
よって、柱23の強度が増し、柱23の厚さを落として
コストダウンを図ることができる。
【0035】また、本実施例によれば、上記柱23内の
案内板38Aに加えて、さらに、上階建物ユニット20
Bの柱23の底部には、ユニット接続用ボルト36が仮
着されるとともに、仮着されたユニット接続用ボルト3
6へボルト締付工具37を案内する上部が拡大したじょ
うご形状の工具用ガイド39が設置されているので、こ
の工具用ガイド39を柱23の内寸より小さくしても、
ボルト締付工具37が工具用ガイド39から外れるよう
なことがない。
【0036】図8〜図15は、本発明の他の実施例であ
って、図8は、上階建物ユニットと下階建物ユニットの
接続前の状態を示す断面図、図9は図8のA−A線にお
ける断面図、図10は上階建物ユニットの柱の底部が別
の形態になされた断面図、図11は図10のA−A線に
おける断面図、図12は上階建物ユニットの柱の底部が
さらに別の形態になされた断面図、図13は図12のA
−A線における断面図、図14は上階建物ユニットの柱
の底部がさらに別の形態になされた断面図、図15は図
14のA−A線における断面図である。
【0037】本実施例のユニット建物20の上下接合構
造においては、前記実施例の工具用ガイド39の代わり
に、前記凹部34の直上には、図8に示すように、柱2
3の頭部から挿入されるユニット接続用ボルト36を挿
通して案内する案内板39Aが設置されている。上記ユ
ニット接続用ボルト36は、工具用ガイド37の先端部
に磁石等で仮固着され、案内板39Aの中心部には、通
孔39A1が形成されている。上記案内板39Aは、上
方に拡大するじょうご形状になされ、柱23の底部の内
周面に嵌着されて取り付けられている。
【0038】じょうご形状になされた案内板39Aは、
図9(イ)図に示すように、平面視で四角形になされ、
通孔39A1から四隅の角部に向かう細長の切れ目39
A2を設けて、柱23内に混入した異物が案内板39A
の通孔39A1に停まることなく、下方に落下可能に形
成されている。図9(ロ)図に示す案内板39Bは、平
面視で丸形のじょうご形状になされたものであって、通
孔39B1から外側に向かう三方に細長の切れ目39B
2を設けて、同様に、柱23内に混入した異物が案内板
39Bの通孔39B1に停まることなく、下方に落下可
能に形成されている。
【0039】図10〜図15に示す案内板39C、39
D、39A、39B、39Eは、いずれも、上記図8と
図9に示す案内板39Aの変形例である。図10に示す
案内板39Cは、上面が平坦なものであり、図11
(イ)図のものは平面視で四角形になされ、図11
(ロ)図のものは平面視で丸形である。図12と図13
に示す案内板39A、39Bは、細長の切れ目39A
2、39B2を通孔39A1、39B1から二方に形成
したものである。図14と図15に示す案内板39E
は、断面山形の逆じょうご形状になされたものである。
【0040】本実施例によれば、前記凹部34の直上に
は、柱23の頭部から挿入されるユニット接続用ボルト
36を挿通して案内する通孔39A1の形成された案内
板39Aが設置され、柱23内に混入した異物が前記案
内板39Aの通孔39A1に停まることなく、下方に落
下可能に形成されているので、柱23内に異物の混入が
あっても、柱23の接続作業を妨げない。なお、他の案
内板39B、39C、39D、39Eについても、上記
案内板39Aと同様の作用効果を奏する。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、以下の
作用効果がある。 ・ボルト締付工具の中心出しの機能を柱にもたせること
ができる。 ・柱の強度向上が見込める。 ・柱の内面に付く水滴が、螺旋状のガイドレールに沿っ
て流れるので、落下点に孔をあけておけば、柱内に水の
溜まることがなくなる。
【0042】請求項2記載の本発明によれば、工具用ガ
イドを柱の内寸より小さくしても、ボルト締付工具が工
具用ガイドから外れるようなことがない。また、工具用
ガイドを柱の内寸より小さくできるので、工具用ガイド
を柱内に組み付ける組立作業か容易となる。
【0043】請求項3記載の本発明によれば、柱内の案
内板の設置によって、ボルト締付工具の中心出しができ
るとともに、柱の強度が増し、柱の厚さを落としてコス
トダウンを図ることができる。
【0044】請求項4記載の本発明によれば、工具用ガ
イドを柱の内寸より小さくしても、ボルト締付工具が工
具用ガイドから外れるようなことがない。
【0045】請求項5記載の本発明によれば、柱内に異
物の混入があっても、柱の接続作業を妨げない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、上階建物ユニット
と下階建物ユニットの接続前の状態を示す断面図。
【図2】図1の上階建物ユニットと下階建物ユニットが
上下に接合されたユニット建物の全体斜視図。
【図3】上階建物ユニットと下階建物ユニットの接続後
の状態を示す断面図。
【図4】(イ)図は、柱の展開斜視図、(ロ)図は巻回
形成した柱の斜視図である。
【図5】本発明の別の実施例であって、上階建物ユニッ
トと下階建物ユニットの接続前の状態を示す断面図。
【図6】(イ)図は柱の展開斜視図、(ロ)図は巻回さ
れた柱の斜視図。
【図7】(イ)図は別の柱の展開斜視図、(ロ)図は巻
回された柱の斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例であって、上階建物ユニッ
トと下階建物ユニットの接続前の状態を示す断面図。
【図9】図8のA−A線における断面図。
【図10】上階建物ユニットの柱の底部が別の形態にな
された断面図。
【図11】図10のA−A線における断面図。
【図12】上階建物ユニットの柱の底部がさらに別の形
態になされた断面図。
【図13】図12のA−A線における断面図。
【図14】上階建物ユニットの柱の底部がさらに別の形
態になされた断面図。
【図15】図14のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
20 ユニット建物 20A 下階建物ユニット 20B 上階建物ユニット 23 柱 30 ガイドピン 32 雌ねじ 34 凹部 35 ボルト挿通孔 36 ユニット接続用ボルト 37 ボルト締付工具 38 ガイドレール 39 工具用ガイド 38A、39A、39B、39C、39D、39E
案内板 38A1、39A1、39B1、39C1、39D1、
39E1 通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階建物ユニットと下階建物ユニットの
    それぞれの柱が中空に構成され、上階建物ユニットの柱
    の底部に形成されたボルト挿通孔の周縁にユニット接続
    用ボルトの頭部を係止し、ユニット接続用ボルトの軸部
    を下階建物ユニットの柱の頂部に螺刻された雌ネジに螺
    入して締め付けることで、上階建物ユニットの柱の底部
    と下階建物ユニットの柱の頂部とが接続されてなるユニ
    ット建物の上下接合構造において、 前記ユニット接続用ボルトを締め付けるボルト締付工具
    を前記ボルト挿通孔の直上に案内する螺旋状のガイドレ
    ールが、上階建物ユニットの柱の内部に取り付けられて
    いることを特徴とするユニット建物の上下接合構造。
  2. 【請求項2】 上階建物ユニットの柱の底部には、ユニ
    ット接続用ボルトが仮着されるとともに、仮着されたユ
    ニット接続用ボルトへボルト締付工具を案内する上部が
    拡大したじょうご形状の工具用ガイドが設置されている
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット建物の上下接
    合構造。
  3. 【請求項3】 上階建物ユニットと下階建物ユニットの
    それぞれの柱が中空に構成され、上階建物ユニットの柱
    の底部に形成されたボルト挿通孔の周縁にユニット接続
    用ボルトの頭部を係止し、ユニット接続用ボルトの軸部
    を下階建物ユニットの柱の頂部に螺刻された雌ネジに螺
    入して締め付けることで、上階建物ユニットの柱の底部
    と下階建物ユニットの柱の頂部とが接続されてなるユニ
    ット建物の上下接合構造において、 上階建物ユニットの柱の内部に1以上の案内板が、板面
    を柱の軸と直行する方向に向けて取り付けられ、案内板
    の板面には、上記ボルト締付工具を挿通可能で、前記ボ
    ルト挿通孔の直上に案内する通孔が形成されていること
    を特徴とするユニット建物の上下接合構造。
  4. 【請求項4】 上階建物ユニットの柱の底部には、ユニ
    ット接続用ボルトが仮着されるとともに、仮着されたユ
    ニット接続用ボルトへボルト締付工具を案内する上部が
    拡大したじょうご形状の工具用ガイドが設置されている
    ことを特徴とする請求項3記載のユニット建物の上下接
    合構造。
  5. 【請求項5】 上階建物ユニットと下階建物ユニットの
    それぞれの柱が中空に構成され、上階建物ユニットの柱
    の底部に形成されたボルト挿通孔の周縁にユニット接続
    用ボルトの頭部を係止し、ユニット接続用ボルトの軸部
    を下階建物ユニットの柱の頂部に螺刻された雌ネジに螺
    入して締め付けることで、上階建物ユニットの柱の底部
    と下階建物ユニットの柱の頂部とが接続されてなるユニ
    ット建物の上下接合構造において、 前記凹部の直上には、柱頭から挿入されるユニット接続
    用ボルトを挿通して案内する通孔の形成された案内板が
    設置され、柱内に混入した異物が前記案内板の通孔に停
    まることなく、下方に落下可能に案内板が形成されてい
    ることを特徴とするユニット建物の上下接続構造。
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