JP2010138083A - シャンプー - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗浄中および洗浄後の毛髪のきしみを抑制でき、かつ洗浄後の毛髪を、次に塗布するトリートメント剤による効果を有効に引き出し得る状態にできるシャンプーを提供する。
【解決手段】 両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、およびカチオン化ポリマーが少なくとも配合されたシャンプーであって、上記両性界面活性剤は、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインであり、上記カチオン化ポリマーの配合量が、0.3〜1質量%であり、ユキノシタ抽出物が更に配合されていることを特徴とするシャンプーである。上記シャンプーでは、ユキノシタ抽出物の配合量が、0.0001〜0.1質量%であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、洗浄後の毛髪を、次に塗布するトリートメント剤による効果を有効に引き出し得る状態にできるシャンプーに関するものである。
シャンプーには、洗浄中や洗浄後の毛髪の感触を高めるために、カチオン化ポリマーが配合されることが通常行われている(例えば、特許文献1〜3)。
特開2006−225291号公報 特開2006−232710号公報 特開2006−347972号公報
シャンプーを用いて洗浄した後の毛髪は、例えばトリートメント剤を塗布し、必要に応じて更に水洗した後、乾燥して仕上げることが通常である。ところが、カチオン化ポリマーを配合したシャンプーで洗浄した後の毛髪には、トリートメント剤中のコンディショニング成分が吸着し難くなるという問題がある。
よって、トリートメント剤による効果を十分に引き出すためには、シャンプーに配合するカチオン化ポリマー量を制限する必要がある。しかし、シャンプー中のカチオン化ポリマーの配合量を減らすと、洗浄中や洗浄後(トリートメント剤を塗布する前)の毛髪に、きしみが感じられるようになる虞がある。
そこで、従来では、シャンプーに配合するアニオン性界面活性剤とカチオン化ポリマーとの比率や、カチオン化ポリマーの電荷密度の調整(カチオン化度の選択などによって調整できる。)、カチオン化ポリマーの種類の選択などを工夫して、洗浄中や洗浄後の毛髪の感触と、シャンプーでの洗浄後に塗布されるトリートメント剤による効果の確保とのバランスを取っていた。しかしながら、このような工夫による上記のバランス調整にも限界があることから、更なる改善が必要とされている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、洗浄中および洗浄後の毛髪のきしみを抑制でき、かつ洗浄後の毛髪を、次に塗布するトリートメント剤による効果を有効に引き出し得る状態にできるシャンプーを提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明のシャンプーは、両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、およびカチオン化ポリマーが少なくとも配合されたシャンプーであって、上記両性界面活性剤が脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインであり、上記カチオン化ポリマーの配合量が0.3〜1質量%であり、ユキノシタ抽出物が更に配合されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、洗浄中および洗浄後の毛髪のきしみを抑制でき、かつ洗浄後の毛髪を、次に塗布するトリートメント剤による効果を有効に引き出し得る状態にできるシャンプーを提供することができる。
本発明のシャンプーでは、毛髪の感触を高める成分であるカチオン化ポリマーを上記のように高配合量で使用すると共に、両性界面活性剤に、毛髪の感触を高める作用の強い脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインを使用する。本発明では、これらの構成の採用によって、シャンプーで洗浄中または洗浄後の毛髪のきしみを抑えている。
しかし、上記の通り、カチオン化ポリマーを高配合量で使用したシャンプーでは、洗浄後の毛髪に塗布するトリートメント剤のコンディショニング成分が、毛髪に吸着し難くなる。そこで、本発明のシャンプーでは、ユキノシタ抽出物を配合し、これにより、シャンプー中のカチオン化ポリマーによって引き起こされる、洗浄後の毛髪へのトリートメント剤のコンディショニング成分の吸着が阻害される問題の発生を抑えている。よって、本発明のシャンプーは、上記のように高配合量でカチオン化ポリマーを使用したものであるにもかかわらず、洗浄後の毛髪を、次に塗布するトリートメント剤による効果を有効に引き出し得る状態にすることができる。
本発明のシャンプーで使用する脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。これらの中でも、洗浄後の毛髪の感触がより良好となる点で、イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが好ましい。
シャンプーにおける脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの配合量は、例えば、0.5〜20質量%であることが好ましい。シャンプーにおける脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの量が少なすぎると、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの使用による効果(特に、洗浄中や洗浄後の毛髪のきしみを抑制する効果)が小さくなることがあり、多すぎると、洗浄後の毛髪に残留して、ごわつきを生じる傾向がある。
また、シャンプーには、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン以外の両性界面活性剤を、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインと共に配合することもできる。脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン以外の両性界面活性剤としては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどが挙げられる。
本発明のシャンプーで使用するカチオン化ポリマーとしては、例えば、カチオン化セルロース(塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースなど)、カチオン化グアーガム、カチオン化デンプン、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体などが挙げられる。
シャンプーにおけるカチオン化ポリマーの配合量は、少なすぎるとカチオン化ポリマーを使用することによる効果(洗浄中や洗浄後の毛髪のきしみを抑制する効果)が不十分になることから、0.3質量%以上であり、0.5質量%以上とすることが好ましい。また、シャンプーにおけるカチオン化ポリマーの量が多すぎると、毛髪に残留し、これがシャンプーの連続使用によって蓄積し、毛髪がごわつく傾向があることから、シャンプーにおけるカチオン化ポリマーの配合量は、1質量%以下であり、0.7質量%以下であることが好ましい。
また、本発明のシャンプーには、ユキノシタ抽出物を配合する。これにより、シャンプー中のカチオン化ポリマーの配合量を多くしても、洗浄後の毛髪にトリートメント剤のコンディショニング成分が吸着し難くなる問題を回避することができる。
その理由は、以下の通りであると推測される。シャンプーに配合されるカチオン化ポリマーは、シャンプーによる洗浄後にも毛髪表面に残存し、これにより毛髪のきしみが抑制される。ここで、トリートメント剤のコンディショニング成分には、一般にカチオン性界面活性剤や高級アルコールが使用されるが、毛髪表面に残存しているカチオン化ポリマーは、トリートメント剤中のこれらコンディショニング成分の吸着を阻害する。そのため、シャンプー中のカチオン化ポリマー量を高め、洗浄後に毛髪表面に残存しているカチオン化ポリマー量が多くなるようにすると、トリートメント剤中のコンディショニング成分が毛髪に十分に吸着できず、これらのコンディショニング成分による効果が良好に確保できなくなると考えられる。
しかしながら、本発明者らの検討によれば、ユキノシタ抽出物は、トリートメント剤中のコンディショニング成分(特に、高級アルコールおよびカチオン性界面活性剤)の、毛髪への吸着性を高める作用を有していると考えられるため、シャンプーで洗浄した後の毛髪の表面にユキノシタ抽出物の成分が付着していれば、毛髪表面のカチオン化ポリマー量が多い場合でも、トリートメント剤中のコンディショニング成分が毛髪表面に良好に吸着できると推測される。
なお、ユキノシタ抽出物は、ユキノシタから抽出した成分が溶媒に溶解した形態で市販されており、本発明のシャンプーでは、このような形態の市販品を用いることができる。
シャンプーにおけるユキノシタ抽出物の配合量(ユキノシタ抽出物が溶媒を含んでいる場合には、溶媒の量を除いた量。ユキノシタ抽出物の配合量について、以下同じ。)は、ユキノシタ抽出物の使用による上記の効果(カチオン化ポリマーによるトリートメント剤中のコンディショニング成分の毛髪への吸着阻害作用を抑制する効果)を良好に確保する観点から、0.0001質量%以上であることが好ましい。
ただし、シャンプー中のユキノシタ抽出物量が多すぎると、シャンプーでの洗浄後にトリートメント剤を塗布するなどして仕上げた毛髪が硬くなる傾向にある。よって、シャンプーにおけるユキノシタ抽出物の配合量は、0.1質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以下であることがより好ましい。
また、本発明のシャンプーには、アニオン性界面活性剤を配合する。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ココイルイセチオン酸およびその塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸およびその塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルキルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、イソステアリン酸加水分解シルクAMP(イソステアリン酸と加水分解シルクとの縮合物の、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール塩)、ココイル加水分解ダイズタンパクカリウム、ココイル加水分解コラーゲンの塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸およびその塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)、アシルアミノ酸およびその塩[ラウロイルアスパラギン酸、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸、ミリストイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、ヤシ油脂肪酸メチルアラニン、ラウロイルメチルアラニン、ミリストイルメチルアラニン、ヤシ油脂肪酸アシルグリシン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン、ラウロイルメチルタウリン、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ラウロイルサルコシンなどのアシルアミノ酸、および、これらのアシルアミノ酸の塩(ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩など)]などが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シャンプーにおけるアニオン性界面活性剤の配合量は、2〜25質量%とすることが好ましい。シャンプーにおけるアニオン性界面活性剤の量が少なすぎると、洗浄力が弱くなる傾向があり、多すぎると、洗浄後の毛髪がごわつきやすくなる傾向がある。
なお、本発明のシャンプーにおいては、両性界面活性剤の配合量とアニオン性界面活性剤の配合量の比率を、質量比で、1:3〜1:6とすることが好ましい。両性界面活性剤の配合量に対して、アニオン性界面活性剤の配合量が少なすぎると、泡立ちが低下する傾向があり、両性界面活性剤の配合量に対して、アニオン性界面活性剤の配合量が多すぎると、頭皮への刺激を生じやすくなったり、洗浄後の毛髪がごわつく傾向がある。
よって、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン以外の両性界面活性剤を併用する場合には、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン以外の両性界面活性剤の配合量を、両性界面活性剤の総配合量とアニオン性界面活性剤の配合量との比率が上記好適値を満足し、かつ、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの配合量が上記好適値を満足する範囲とすることが好ましい。
また、本発明のシャンプーには、ピロリドンカルボン酸(PCA)とエトキシ化多価アルコールとのエステルを更に配合することが好ましい。PCAとエトキシ化多価アルコールとのエステルを配合することにより、洗浄中や洗浄後の毛髪のきしみを更に抑制することができる。
PCAとエトキシ化多価アルコールとのエステルとしては、PCAイソステアリン酸ポリエチレングリコール水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸グリセレスなどが挙げられる。
シャンプーにおけるPCAとエトキシ化多価アルコールとのエステルの配合量は、その使用による効果を良好に確保する観点から、0.01質量%以上とすることが好ましい。また、シャンプーにおけるPCAとエトキシ化多価アルコールとのエステルの配合量が多すぎると、洗浄後の毛髪がごわつく傾向があることから、3質量%以下とすることが好ましい。
本発明のシャンプーは、通常のシャンプーと同様に水を溶媒として使用する。シャンプーにおける水の配合量は、例えば、25〜85質量%であることが好ましい。
また、本発明のシャンプーには、上記の各成分以外にも、通常のシャンプーなどの毛髪化粧料に配合されている各種成分を、必要に応じて添加することができる。このような添加成分としては、例えば、油分(ラノリン誘導体、流動パラフィン、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン油など)、シャンプーの取り出しやすさを調節する増粘剤、シャンプーの後の毛髪のきしみを少なくしたり仕上がり感をよくするコンディショニング剤(上記の各成分以外のコンディショニング剤)、変色や酸化防止のための抗酸化剤やキレート剤、フケ防止剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、湿潤剤、香料などが挙げられる。
本発明のシャンプーは、上記の各成分を、溶媒である水に溶解または分散させることで調製することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の表1および表2ではシャンプー全体で100%となるように、また、表3ではヘアートリートメント剤全体で100%となるように、各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、表1〜表3中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。
実施例1〜10および比較例1〜3
実施例1〜10および比較例1〜3のシャンプーを、表1および表2に示す組成で調製した。
Figure 2010138083
Figure 2010138083
なお、シャンプーの調製に使用した原材料の一部は、表に記載の成分以外の成分(溶媒など)を含んでいるもののあるが、表1および表2では、このような原材料に含まれる表に記載の成分のみの量を配合量として示している。そして、表1および表2において、精製水の欄の「計100とする」とは、シャンプーを構成する精製水以外の各成分の合計量(表に記載の成分以外の成分も含む原材料における「表に記載の成分以外の成分」の量も含めた合計量)に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
また、表1および表2の「POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム」および「POE(3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム」における「POE」は「ポリオキシエチレン」の略であり、POEの後の括弧内の数値は、オキシエチレンユニットの平均付加モル数である。更に、表1および表2の「PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油」における「PEG」は「ポリエチレングリコール」の略であり、PEGの後の数値は、オキシエチレンユニットの平均付加モル数である。
また、実施例1〜10および比較例1〜3のシャンプーの調製に使用した原材料は、以下の通りである。
(1)ユキノシタ抽出液:一丸ファルコス社製「ファルコレックス ユキノシタMB(商品名)」。
(2)イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン:東邦化学工業社製「オバゾリンISAB(商品名)」。
(3)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン:東邦化学工業社製「オバゾリンCAB(商品名)」。
(4)2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン:川研ファインケミカル社製「ソフタゾリン CH(商品名)」。
(5)POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム:秦光油脂化学工業社製「タイポール NLES−227(商品名)」。
(6)ココイルイセチオン酸ナトリウム:クラリアントジャパン社製「HOSTAPON SCI 85 G(商品名)」。
(7)POE(3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム:ライオン社製「エナジコール EC−30(商品名)」。
(8)カチオン化セルロース:ユニオンカーバイド社製「UCARE Polymer JR−30M(商品名)」。
(9)PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油:日本エマルジョン社製「ピロテル CPI−40(商品名)」。
肩よりも長い毛髪を有する女性10名をパネリストとし、それぞれに専門の評価者1名ずつを付け、これらパネリストの毛髪を用いて、各実施例および比較例のシャンプーの使用による効果を評価した。
各パネリストの頭部の左半分の毛髪に、標準品として比較例1のシャンプー3gを塗布し、また、頭部の右半分の毛髪に実施例1〜10または比較例2〜3のシャンプー3gを塗布して洗浄し、水で洗い流した。次に、表3に示す組成のトリートメント6gを、洗浄後の各パネリストの毛髪に塗布し、十分に馴染ませた後、洗い流した。その後、各パネリストの毛髪をドライヤーで乾燥して仕上げた。
Figure 2010138083
なお、表3において、精製水の欄の「計100とする」とは、トリートメント剤を構成する精製水以外の各成分の合計量に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
シャンプーでの洗浄後、トリートメント剤を塗布する前の各パネリストの毛髪について、頭部の左半分の毛髪の感触(きしみのなさ)を基準として、頭部の右半分の毛髪の感触(きしみのなさ)を、上記専門の評価者が評価した。また、トリートメントを塗布して洗い流し、ドライヤーで乾燥して仕上げた後の各パネリストの毛髪について、頭部の左半分の毛髪の感触を基準として、頭部の右半分の毛髪の感触を、上記専門の評価者が評価した。
上記の各評価は、以下の通り5段階で点数付けし、全評価者の点数を合計することで行った。これらの結果を表4に示す。
よい ・・・+2。
ややよい ・・・+1。
どちらでもない ・・・0。
あまりよくない ・・・−1。
よくない ・・・−2。
また、トリートメント剤を塗布して洗い流し、ドライヤーで乾燥して仕上げた後の各パネリストの毛髪を一部採取し、トリートメント剤に配合されているコンディショニング成分[セタノールおよびステアリルアルコール(高級アルコール)並びに塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(カチオン性界面活性剤)]の毛髪への付着量を、下記の方法により測定した。これらの結果を表4に併記する。
上記仕上げ後の各毛髪に吸着しているセタノール、ステアリルアルコールおよび塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムを、クロロホルムによって抽出し、ガスクロマトグラフィー法によりガスクロマトグラムを得、これらのガスクロマトグラムにおける各成分のピークの面積から、これらの成分の吸着量を求めた。なお、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムの吸着量については、炭素数が20のピークの面積と炭素数が22のピークの面積との和から求めた。表4では、上記方法により求めた各成分の吸着量の和(g)を、毛髪1g(表面に付着している成分の質量を含む)あたりの質量に換算し、百分率で表した「吸着量(%)」を示しているが、「吸着量」の値が大きいほど、上記のコンディショニング成分がより多く毛髪に吸着していることを表している。
Figure 2010138083
表4から明らかなように、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインおよびカチオン化ポリマーとともにユキノシタ抽出物を配合した実施例1〜10のシャンプーによれば、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインに代えて他のベタイン型両性界面活性剤を配合し、かつユキノシタ抽出物を配合していない比較例1のシャンプーを用いた場合に比べて、洗浄後の毛髪の感触およびトリートメント剤を塗布し仕上げた後の毛髪の感触が良好であり、また、トリートメント剤のコンディショニング成分も良好に毛髪に吸着している。
なお、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインに代えて他のベタイン型両性界面活性剤を配合した比較例2のシャンプー、およびカチオン化ポリマーの配合量が少ない比較例3のシャンプーを用いた場合では、洗浄後の毛髪の感触が劣っている。

Claims (4)

  1. 両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、およびカチオン化ポリマーが少なくとも配合されたシャンプーであって、
    上記両性界面活性剤は、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインであり、
    上記カチオン化ポリマーの配合量が、0.3〜1質量%であり、
    ユキノシタ抽出物が更に配合されていることを特徴とするシャンプー。
  2. 両性界面活性剤の配合量とアニオン性界面活性剤の配合量との比率が、質量比で、1:3〜1:6である請求項1に記載のシャンプー。
  3. ユキノシタ抽出物の配合量が、0.0001〜0.1質量%である請求項1または2に記載のシャンプー。
  4. ピロリドンカルボン酸とエトキシ化多価アルコールとのエステルが更に配合されている請求項1〜3のいずれかに記載のシャンプー。
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