JP2010150175A - シャンプー組成物 - Google Patents

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光喜 柏原
Shoko Inami
祥子 伊波
Shinya Kumazaki
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Abstract

【課題】 洗髪のすすぎ時に、毛髪の柔らかさを高め、きしみ感を低減できるシャンプー組成物を提供する。
【解決手段】 エトキシ化ホホバエステル、全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロース、アミノ変性シリコーン、および、少なくともアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤を含む両性界面活性剤が配合されたことを特徴とするシャンプー組成物により、上記課題を解決する。上記シャンプー組成物においては、全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロースの配合量が0.2〜2.5質量%であることが好ましく、また、アミノ変性シリコーンの配合量が、0.02〜1質量%であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、洗髪のすすぎ時に、毛髪の柔らかさを高め、きしみ感を低減できるシャンプー組成物に関するものである。
現行のシャンプーとしては、例えば、洗浄機能を発揮し得る界面活性剤と、すすぎ時を含めた洗髪時の使用感を高めるための、カチオン性の高分子やシリコーン類などの質感調整剤などを、水を主体とする媒体に溶解して構成したものが多く用いられている。
シャンプーに係る界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤が一般に使用されている。アニオン性界面活性剤は起泡力が強く、皮脂やその他の汚れを強力に取り除く機能を有しており、シャンプーのみならず、様々な洗浄剤に多く利用されている。ところが、シャンプーにアニオン性界面活性剤を配合すると、その強い洗浄力によって毛髪表面から過度に油分を取り除いてしまうために、すすぎ時に強いきしみ感が生じるといった問題もあった。
一方、両性界面活性剤は、アニオン性界面活性剤に比べ、眼や皮膚への刺激が弱く、これを配合したシャンプーでは、すすぎ時の毛髪のきしみ感がマイルドであることが知られている。しかしながら、両性界面活性剤は、毛髪表面や頭皮などに付着した頑固な汚れを落とす力が弱いため、通常は、ベビー用シャンプーの主活性剤として使用されることが多かった。
近年では、上記のようなアニオン性界面活性剤の特長と両性界面活性剤の特長とを上手く取り入れたシャンプーも種々製品化され、販売されている。しかし、アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤のみで、すすぎ時の毛髪のきしみ感を低減させることが難しいため、現在では、上記の通り、カチオン性の高分子やシリコーン類などの質感調整剤を併用したシャンプーが開発されている。
しかしながら、洗髪時の毛髪のきしみ感を低減するために上記の質感調整剤をシャンプーに多く配合してしまうと、毛髪表面に厚い皮膜が形成されて、すすぎ時の毛髪に硬さを生じるなど、すすぎ時の毛髪のきしみ感や硬さをコントロールすることが困難となる。よって、上記のような問題を生じることなく、すすぎ時の使用感を改善するために、シャンプーに配合するカチオン性の高分子やシリコーン類などの開発、更には、各種成分の配合技術の改良などが、継続的に進められている。
また、上記の問題の解決を目的とした技術も開発されている。例えば、特許文献1には、植物由来の水溶性エステル、カチオン化高分子、擬似カチオン性ポリアミン、および界面活性剤を含有する毛髪洗浄剤が提案されている。上記の毛髪洗浄剤によれば、洗浄後の毛髪を、きしみが少なく柔らかい状態にしつつ、次に塗布されるトリートメント成分の毛髪への吸着性を高めることができる。
特開2006−347972号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗髪のすすぎ時に、毛髪の柔らかさを高め、きしみ感を低減できるシャンプー組成物を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明のシャンプー組成物は、エトキシ化ホホバエステル、全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロース、アミノ変性シリコーン、および、少なくともアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤を含む両性界面活性剤が配合されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、洗髪のすすぎ時に、毛髪の柔らかさを高め、きしみ感を低減できるシャンプー組成物を提供することができる。
シャンプー組成物に配合するエトキシ化ホホバエステルは、ホホバ油の加水分解物に酸化エチレンを付加したものである。このエトキシ化ホホバエステルは、すすぎ時の毛髪のきしみ感を低減する作用を有している。
シャンプー組成物におけるエトキシ化ホホバエステルの配合量は、エトキシ化ホホバエステルの使用による効果(すすぎ時の毛髪のきしみ感の低減効果)をより良好に確保する観点から、0.1質量%以上であることが好ましく、0.3質量%以上であることがより好ましい。ただし、シャンプー組成物中のエトキシ化ホホバエステルの量が多すぎると、洗浄後の毛髪自体に厚み感やべたつきを生じる傾向があることから、シャンプー組成物におけるエトキシ化ホホバエステルの配合量は、2質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。
シャンプー組成物に配合する第4級窒素含有セルロースは、ヒドロキシエチルセルロースに、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムまたは塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを反応させて得られたカチオン性のポリマーであり、かつ、その全窒素含有量が1.5質量%以上のものである。
本明細書でいう第4級窒素含有セルロースにおける全窒素含有量は、「化粧品種別配合成分規格」(薬事日報社)の第210頁に記載の方法により求められる値であり、具体的は、以下のようにして求める。第4級窒素含有セルロースを105℃で3時間乾燥し、その約1gを精密に量り、水を加えて溶かして正確に1000mlとする。この液5mlを正確に取って水を加えて50mlとし、トルイジンブルー試液4滴を加え、0.0025Nポリビニル硫酸カリウム試液で滴定する(本試験)。なお、滴定の終点は、液の青色が赤紫色に変わるときとする。また、第4級窒素含有セルロースを用いない以外は、上記の同様の方法によって空試験を実施する。以上の結果に基づき、下記式によって、第4級窒素含有セルロースの全窒素含有量を求める。
窒素(N)の量(質量%)
= {(A−B)×70.03}/{試料の量(g)×100−C}
なお、上記式中、「試料の量」は、本試験で用いた第4級窒素含有セルロースの量、Aは、本試験に要した0.0025Nポリビニル硫酸カリウム試液の量(ml)、Bは、空試験に要した0.0025Nポリビニル硫酸カリウム試液の量(ml)であり、Cは、下記式により求められる値である。
C = 100×0.8829×強熱残分(%)/乾燥残分(%)
なお、上記式中、「0.8829」は、硫酸ナトリウムの強熱残分を塩化ナトリウムに換算するときの係数である。
全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロースは、市販品が幾つか存在しており、本発明ではそれらを用いることができる。具体的には、花王社製「ポイズC−80M(商品名)」(全窒素含有量1.50質量%)、ダウ・ケミカル日本社製の「UCARE Polymer JR−30M(商品名)」(全窒素含有量1.60質量%)および「UCARE Polymer JR−400(商品名)」(全窒素含有量1.85質量%)などが挙げられる。
全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロースの、シャンプー組成物における配合量は、毛髪表面に上記第4級窒素含有セルロースの均一な被膜を形成して、すすぎ時の毛髪のきしみ感をより抑え、また、すすぎ時から仕上がり時までにおいて、毛先の引っ掛かり感を抑制する観点から、0.2質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。ただし、シャンプー組成物中の上記第4級窒素含有セルロースの量が多すぎると、シャンプー組成物の粘度が高くなって泡立ちにくくなったり洗浄し難くなったりする虞があり、また、すすぎ時に毛髪にぬるぬるとした感触が残り、洗髪後に毛髪に塗布するトリートメントなどの付着を阻害する虞がある。よって、全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロースの、シャンプー組成物における配合量は、2.5質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。
シャンプー組成物に配合するアミノ変性シリコーンは、すすぎ時の毛髪に柔らかさを付与する作用を有している。アミノ変性シリコーンの具体例としては、例えば、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルポリシロキサン・ジメチルポリシロキサン共重合体などが挙げられる。
アミノ変性シリコーンは、そのままでもシャンプー組成物に配合することができるが、低温域での安定性を考慮した場合、エマルション化したものを使用することが好ましい。市販品としては、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製の「XS65−B8124(商品名)」などが挙げられる。上記の「XS65−B8124」は、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体を20質量%含有している。
シャンプー組成物におけるアミノ変性シリコーンの配合量は、すすぎ時の毛髪の柔らかさをより高める観点から、0.02質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。ただし、シャンプー組成物中のアミノ変性シリコーンの量が多すぎると、すすぎ時に、毛髪にべたつきや厚み感が生じるなど、使用感の悪さが生じたり、シャンプー組成物の安定性が低下したりする虞がある。よって、シャンプー組成物におけるアミノ変性シリコーンの配合量は、1質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以下であることがより好ましい。
シャンプー組成物に配合する両性界面活性剤には、少なくともアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤が含まれている必要がある。両性界面活性剤としてアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤を使用することで、適度な洗浄性を維持しつつ、すすぎ時の毛髪のきしみ感を抑えることができる。
アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルベタイン、リノレイン酸アミドプロピル、パーム油脂酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。
なお、本発明のシャンプー組成物では、両性界面活性剤として、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤のみを使用してもよいが、他の両性界面活性剤をアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤と併用してもよい。アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤と併用できる他の両性界面活性剤としては、例えば、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどのイミダゾリン型両性界面活性剤;N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホン酸ナトリウム、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸ナトリウム、N−脂肪酸アミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸ナトリウムなどのスルホベタイン型両性界面活性剤;ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドなどのアミドアミンオキシド型両性界面活性剤;などが挙げられる。
シャンプー組成物における両性界面活性剤の配合量は、両性界面活性剤を使用することによる効果(特に、すすぎ時のきしみ感の低減効果)を良好に確保する観点から、1質量%以上であることが好ましく、3質量%以上であることがより好ましい。ただし、シャンプー組成物中の両性界面活性剤の量が多すぎると、洗浄性が低下して、洗髪時の操作性が損なわれる虞があることから、シャンプー組成物における成分(D)の配合量は、10質量%以下であることが好ましく、6質量%以下であることがより好ましい。
また、両性界面活性剤として、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤と、他の両性界面活性剤とを併用する場合、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤の使用による上記効果を良好に確保する観点から、シャンプー組成物に配合する両性界面活性剤の総量中におけるアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤の量を、40質量%以上とすることが好ましく、60質量%以上とすることがより好ましい。
本発明のシャンプー組成物は、通常のシャンプーと同様に水を溶媒として使用する。シャンプー組成物における水の配合量は、例えば、35〜75質量%であることが好ましい。
また、本発明のシャンプー組成物には、上記の各成分以外にも、通常のシャンプーなどの毛髪化粧料などに配合されている各種成分を、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で添加することができる。このような添加成分としては、例えば、アニオン性界面活性剤、全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロース以外の高分子、アルコール、油脂、エステル、炭化水素、脂肪酸、多価アルコール、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、pH調整剤などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ヤシ脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ラウリン酸トリエタノールアミン、ステアリン酸カリウムなどの脂肪酸塩;ミリスチン酸カルシウム、イソステアリン酸アルミニウムなどの金属セッケン;ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウムなどのアルキルエーテルカルボン酸塩;ステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カリウムなどのアシル乳酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12,13)硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキルエーテル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;などが挙げられる。
全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロース以外の高分子としては、例えば、全窒素含有量が1.5質量%未満の第4級窒素含有セルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、グアーガム、カチオン化グアーガム、ヒアルロン酸、キトサン、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。アルコールとしては、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコールなどの低級アルコール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコールが挙げられる。
油脂としては、例えば、シア脂、小麦胚芽油、コメヌカ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、卵黄油などが挙げられる。エステルとしては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸イソステアリル、オレイン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸ヘキシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、コハク酸ジオクチル、イソステアリン酸フィトステリルなどが挙げられる。炭化水素としては、例えば、キャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックス、ホホバ油、ミツロウ、カルナウバロウ、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリンなどが挙げられる。
脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸などが挙げられる。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコールなどが挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、アラニン、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウムなどが挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、dl−α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、エリソルビン酸、無水亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの酸;アンモニア、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、アルギニンなどのアルカリ剤;が挙げられる。
本発明のシャンプー組成物は、上記の各成分を、溶媒である水に溶解または分散させることで調製することができる。本発明のシャンプー組成物は、液状、ジェル状、乳液状のいずれであっても構わない。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の表1および表2ではシャンプー組成物全体で100%となるように、各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、表1および表2中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。更に、本実施例で表1および表2以外で用いる%も、特に断らない限り、質量%を意味している。
実施例1〜7および比較例1〜4
実施例1〜7および比較例1〜4のシャンプー組成物を、表1および表2に示す組成で、以下の手順で調製した。まず成分(B)を半分量の精製水に分散させ、ここにエデト酸二ナトリウムを配合し、60℃以上に加温して溶解させた。次いで、この溶液に成分(D)とポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%)、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミドおよびジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウムを加えた。成分(D)などを加えた上記の溶液に、更に、成分(A)と成分(C)とを配合し、50℃以下にした後に香料を加え、残りの精製水とクエン酸(50%水溶液)とを添加して、シャンプー組成物を調製した。
Figure 2010150175
Figure 2010150175
なお、表1および表2中の「ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%)」は、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムを27%の濃度で含有する水分散体である。
また、表1および表2中に記載の、成分(A)、成分(B)−1〜4、成分(C)および成分(D)−1〜3は、以下の通りである。
成分(A) : 池田物産社製「FLORASOLVS PEG−80 JOJOBA(商品名)」:エトキシ化ホホバエステル。
成分(B)−1 : 東邦化学工業社製「カチナール LC−100(商品名)」:塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(全窒素含有量1.12質量%)。
成分(B)−2 : ダウ・ケミカル日本社製「UCARE Polymer JR−400(商品名)」:塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(全窒素含有量1.85質量%)。
成分(B)−3 : ダウ・ケミカル日本社製「UCARE Polymer JR−30M(商品名)」:塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(全窒素含有量1.60質量%)。
成分(B)−4 : 花王社製「ポイズC−80M(商品名)」:塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(全窒素含有量1.50質量%)。
成分(C) : モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製「XS65−B8124(商品名)」:アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体を20%含有。
成分(D)−1 : 花王社製「アンヒトール 20AB」:ラウリン酸アミドプロピルベタイン液(ラウリン酸アミドプロピルベタインを30%含有)。
成分(D)−2 : 東邦化学工業社製「オバゾリン ISAB(商品名)」:イソステアリン酸アミドプロピルベタイン液(イソステアリン酸アミドプロピルベタインを34.3%含有)。
成分(D)−3 : 花王社製「アンヒトール 20YB(商品名)」:2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン液(2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインを40%含有)。
なお、実施例1〜6および比較例1〜4のシャンプー組成物は、表1および表2に示す通り、pHが7.2であり、また、ブルックフィールド粘度計を使用し、3号ローターによって、25℃、回転数12rpmの条件で測定した粘度が2000mPa・s以上であり、手に取って毛髪に塗布するのに好適な粘度を有していた。しかし、実施例7のシャンプー組成物は、pHが7.2の状態では上記測定法による粘度が2000mPa・sを下回っており、手に取って毛髪に塗布するには粘度が低すぎたため、表2に示すようにpH調整剤としてクエン酸(50%水溶液)を添加し、pHを6.4に調整することで、粘度を2000mPa・s以上とした。
実施例1〜7および比較例1〜4のシャンプー組成物による効果を、下記の方法により評価した。
肩よりも長い毛髪を有するモニターの頭髪をセンターで半分に分け、それぞれに別のシャンプー組成物約3gを塗布し、同時に泡立てからすすぎまでの一連の洗浄工程を行って、左半分に塗布したシャンプー組成物による効果(「すすぎ時の毛髪の柔らかさ」および「すすぎ時の毛髪のきしみ感のなさ(きしみ感の低減)」)と、右半分に塗布したシャンプー組成物による効果とを、上記モニターおよび別の専門の評価者2名の合計3名が比較する方法で評価した。
評価は、比較例1のシャンプー組成物による「すすぎ時の毛髪の柔らかさ」および「すすぎ時の毛髪のきしみ感のなさ」を基準(いずれも0点)とし、実施例1〜7および比較例2〜4のシャンプーによるこれらの効果が良好であるほど、点を加算(最高点5点)する方法で相対的に行った。なお、実施例1〜7および比較例2〜4のシャンプー組成物を評価するに当たっては、常に比較例1のシャンプー組成物と対比する方法ではなく、例えば、比較例4のシャンプー組成物の評価は、比較例3のシャンプー組成物と対比し、比較例3のシャンプー組成物における「すすぎ時の毛髪の柔らかさ」および「すすぎ時の毛髪のきしみ感のなさ」の点(比較例1のシャンプー組成物との対比により評価した点)から、良好であればその程度に応じて点を加え、劣っていればその程度に応じて点を引く形で点数付けして行った。
これらの結果を表3に示すが、上記の各評価では、評価者3名が全て同じ点を付けたため、表3には、それらの点(評価者1人分の点)を示している。また、表3には、評価時に対比したシャンプー組成物についても併記する。なお、上記評価項目のうち、「すすぎ時の毛髪の柔らかさ」は2点以上が合格であり、「すすぎ時の毛髪のきしみ感のなさ」は1点以上が合格である。
Figure 2010150175
表3から明らかなように、エトキシ化ホホバエステル[成分(A)]、全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロース[成分(B)−2、および成分(B)−3]、アミノ変性シリコーン、およびアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤[成分(D)−1]が配合されている実施例1〜7のシャンプー組成物は、エトキシ化ホホバエステルおよびアミノ変性シリコーンを配合していない比較例1のシャンプー組成物に比べて、すすぎ時に毛髪を柔らかにでき、かつ毛髪のきしみ感も低減できている。
これに対し、アミノ変性シリコーンを配合していない比較例2のシャンプー組成物、および全窒素含有量が少ない第4級窒素含有セルロースを配合した比較例4のシャンプー組成物では、すすぎ時の毛髪の柔らかさが劣っている。また、エトキシ化ホホバエステルを配合していない比較例3のシャンプー組成物では、すすぎ時の毛髪の柔らかさが劣っており、毛髪のきしみ感抑制も不十分である。

Claims (3)

  1. エトキシ化ホホバエステル、
    全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロース、
    アミノ変性シリコーン、および、
    少なくともアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤を含む両性界面活性剤
    が配合されたことを特徴とするシャンプー組成物。
  2. 全窒素含有量が1.5質量%以上の第4級窒素含有セルロースの配合量が、0.2〜2.5質量%である請求項1に記載のシャンプー組成物。
  3. アミノ変性シリコーンの配合量が、0.02〜1質量%である請求項1または2に記載のシャンプー組成物。
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