JP4667164B2 - 透明ゲル状洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、透明ゲル状洗浄剤組成物に関し、詳しくは、泡立ち、洗浄性、すすぎ易さに優れ、使用後に肌に適度なしっとり感を付与し、高温や低温に保存してもそのゲル状態を長期間維持できる安定性の良好な洗浄剤組成物に関する。
従来、皮膚洗浄料としては外観的に分類すると、固形、液状、ペースト状(ゲル状)に分類され、それぞれに、不透明なものと透明なものが開発されている。中でも、透明ゲル状の洗浄剤組成物は、独特の高級感があり、商品価値及び市場性も高いと考えられる。
透明ゲル状洗浄剤における公知の技術としては、アルキル硫酸塩やアルキルエーテル硫酸塩といった界面活性剤と高分子や膨潤性の粘土鉱物の組み合わせがあるが、洗浄時やすすぎ時にぬるぬるした特異の触感を有しており、消費者、特に日本人に好まれない。また、アミノ酸系の活性剤を主成分とした透明ゲル状洗浄剤も知られている(特許文献1,2,3参照)が、この透明ゲル状洗浄剤の場合、比較的活性剤分が多量に必要であるうえ、アミノ酸系の活性剤は高価であるため汎用の洗浄剤としての使用には適さない。
また、安価で安全な原料である脂肪酸塩を用いた透明ゲル状洗浄剤も多く提案されてきている。脂肪酸塩を使用する透明ゲル状組成物は、脂肪酸のクラフト点が高いため低温及び高温の安定性に劣る場合が多く、カウンターイオンに工夫を凝らしたり、脂肪酸塩の溶解度を上げる外相に多価アルコールや脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤、ヒドロキシ多価アルコールエーテル化合物等を使用するなどの提案が為されている(特許文献4,5,6,7,8,9参照)。一方、脂肪酸塩を主成分とした洗浄剤組成物では、洗浄後の乾燥に伴って肌のツッパリ感やチクチクとしたスティンギング感があり、これらを低減する方法として、両性界面活性剤や半極性界面活性剤を配合する技術が開示されている(特許文献10,11参照)。この文献では、特定の構造を有する半極性界面活性剤を配合することによりこれらの問題を解決としているが、両性及び半極性界面活性剤の併用は少なからず石鹸特有のさっぱり感が損なわれる使用感を有するため、ヌメリ感の増加となり必ずしも満足できるものではなかった。
特開昭59−232193号公報 特開昭59−232194号公報 特開昭59−232195号公報 特開昭63−57699号公報 特開昭63−270533号公報 特開平6−192685号公報 特開2002−146389号公報 特開2002−294285号公報 特開2004−83716号公報 特開平9−279192号公報 特開平11−189788号公報
上記事情において、本発明の目的とするところは、泡立ち、洗浄性、すすぎ易さに優れ、使用後に肌に適度なしっとり感を付与し、高温や低温に保存してもそのゲル状態を長期間維持できる安定性に優れた透明ゲル状洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明者は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、後述の洗浄剤の主成分としてイソステアリン酸カリウム5〜50質量%と、その他のアニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を用いることによって、皮脂を取りすぎず、皮膚に悪影響がなく、使用後に肌に適度なしっとり感を付与し、泡立ち、洗浄性、すすぎ易さに優れかつ、イソステアリン酸のクラフト点が低いため低温でも安定な透明ゲル状洗浄剤組成物の開発に成功した。更に、グリセリン、脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤、水溶性高分子を配合することにより、高温でも安定に、そのゲル状態を長期間維持できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の請求項1は、(A)イソステアリン酸カリウム5〜50質量%と、(B)イソステアリン酸カリウム以外のアニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、(C)水を含むことを特徴とする透明ゲル状洗浄剤組成物にある。本発明の請求項2は、更に、(D)グリセリン1〜40質量%を含むことを特徴とする、請求項1記載の透明ゲル状洗浄剤組成物にある。本発明の請求項3は、更に、(E)脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤0.1〜10質量%を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の透明ゲル状洗浄剤組成物にある。本発明の請求項4は、更に、(F)水溶性高分子を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の透明ゲル状洗浄剤組成物にある。
本発明によって、泡立ち、洗浄性、すすぎ易さに優れ、使用後に肌に適度なしっとり感を付与し、高温や低温に保存してもそのゲル状態を長期間維持できる安定性に優れた透明ゲル状洗浄剤組成物を提供することができる。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明で用いられる(A)イソステアリン酸のカリウム塩を調製するには、予め、イソステアリン酸をカリウムで中和した物を使用しても良いし、配合時にイソステアリン酸と水酸化カリウムを別に添加して、配合系内で中和を行っても良い。また、脂肪酸1モルに対する中和当量は0.8〜1.5モル中和が望ましい。更に望ましくは、0.9〜1.2モル中和が望ましく、この中和当量が0.8を下回るとゲル組成物にはならず、1.5を超える中和を行うとゲルの形態が透明を保てない恐れがある。
イソステアリン酸カリウムは、本発明の最終組成物中に、5〜50質量%配合することが好ましく、より好ましくは10〜30質量%である。5質量%未満になるような少ない配合量ではゲルの形態を取ることができず、50質量%を超えると、製造中に高温で固化が起こり、部分的な結晶化が生じる等、透明性を確保できないので好ましくない。
本発明で用いられる(B)イソステアリン酸カリウム以外のアニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤は特に限定されない。アニオン性界面活性剤としては、高級アルキル硫酸エステル塩として、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、アルキルエーテル硫酸エステル塩として、例えばPOEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム。N−アシルアミノ酸塩として、例えばラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイル−β−アラニンナトリウム、ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグ ルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジエタノールアミン、ヤシ脂肪酸シルクペプチド。高級脂肪酸アミドスルホン酸塩として、例えばN−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、リン酸エステル塩として、例えばPOEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸、POEラウリルアミドエーテルリン酸ナトリウム、スルホコハク酸塩として、例えばジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸塩として、例えばリニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩として、例えば硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩として、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、カゼインナトリウム。または、8〜22個の炭素原子を有する高級脂肪酸を、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属またはトリエタノールアミン等のアルカノールアミンまたはアルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸から選ばれる少なくとも一種以上で中和した水溶性脂肪酸塩等が挙げられ、これらは洗浄性、泡立ち又は使用感の改善を目的に配合することができ、通常、最終組成物中に0.1〜50質量%配合することが好ましい。
両性界面活性剤としては、例えば2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のアミドアミン系両性界面活性剤、例えばヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン等のアミド酢酸ベタイン型両性界面活性剤、例えばラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等のアミドスルホベタイン型両性界面活性剤、アルキル酢酸ベタイン型両性界面活性剤、アルキルスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。洗浄性、泡立ち又は使用感の改善などを目的として一種または二種以上を適宜配合することができ、通常、最終組成物中に0.1〜50質量%配合することが好ましい。
本発明で用いられる(D)グリセリンは、本発明の最終組成物中に、1〜40質量%配合することが好ましく、より好ましくは、5〜30質量%である。グリセリンを配合することにより、脂肪酸塩の溶解度を上げることができ、さらに、しっとりした感触を付与することができるが、1質量%未満になるような少ない配合量では効果は得られず、40質量%を超えると、最終組成物の泡立ちが悪くなる。
本発明で用いられる(E)脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤はラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタ
ノールアミド、オレイン酸モノエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、牛脂ジエタノールアミド、ポリオキシプロピレン(1)ラウリン酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(1.5)ラウリン酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(2)ラウリン酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(5)ラウリン酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(1.5)ミリスチン酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(3)ミリスチン酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(2)オレイン酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(5)オレイン酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(0.8)ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(1)ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(1.4)ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(1.8)ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(1)パーム脂肪酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(1)パーム脂肪酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(2)パーム脂肪酸イソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレン(5)パーム脂肪酸イソプロパノールアミドなどが挙げられ、これらを配合することにより、安定性を更に向上させることができる。
また、脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシプロピレンモノイソプロパノールアミド型非イオン性活性剤を配合することが好ましく、より好ましくは、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド(商品名:アミゼット1PC〔川研ファインケミカル社製〕)であることが安定性上望ましい。また、その配合量は、0.1〜10質量%が好ましく、更に望ましくは0.1〜3質量%である。0.1質量%未満になるような少ない量では充分な効果が得られず、10質量%を超えると製造中の剤の流動性が損なわれるため、好ましくない。
本発明で用いられる(F)水溶性高分子化合物は、特に限定されないが、カチオン価多糖類、たとえばカチオン化セルロース(商品名:ポリマーJR−400[UCC社製]、レオガードG[ライオン社製]、カチナールHC−200、カチナールLC−200[東邦化学工業社製]など)、カチオン化グアーガム(商品名:ジャガーC−17及びC−13−S[三晶社製]など)、カチオン化フェヌグリークガム(商品名:カチナールCF−100、カチナールCF−200[東邦化学工業社製]など)、カチオン化ローカストビーンガム(商品名:カチナールCLB−100[東邦化学工業社製]など)、カチオン化タラガム(商品名:カチナールCTR−100[東邦化学工業社製]など)。ジメチルジアリルアンモニウム誘導ポリマー、たとえば塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体(商品名:MERQUAT 100(ナルコ社製)など)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(商品名:MERQUAT 550、2200(ナルコ社製)など)、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(商品名:MERQUAT 280、295(ナルコ社製)など)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(商品名:MERQUAT PLUS 3330、3331(ナルコ社製)など)。メタクリルプロピルトリメチルアンモニウム誘導ポリマー、例えばアクリル酸・塩化メタクリルプロピルトリメチルアンモニウム・メチルアクリレート共重合体(商品名:MERQUAT 2001[ナルコ社製]など)が好ましく、一種または二種以上を適宜配合することができ、通常、最終組成物中に0.01〜10質量%配合することが好ましい。
本発明の透明ゲル状洗浄剤組成物には所望により、洗浄剤に一般に配合される成分、例えば、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、半極性界面活性剤;植物油、高級アルコール、スクワラン、ラノリン、ラノリン誘導体、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類などの油性成分;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ポリエチレングリコール等の保湿剤;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、シリコーン等の被膜剤;シリコーン誘導体、蛋白誘導体、アミノ酸及びその塩
類、ビタミン類、低級アルコール、糖類、酸化防止剤、殺菌剤、キレート剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、動植物由来の天然エキス、生薬抽出物、色素、顔料、及び香料等を適宜配合することができる。
本発明で用いられる植物油は、特に限定されないが、ローズ油、ローズマリー油、オレンジ油、ライム油、レモン油、ユズ油、グレープフルーツ油、マンダリン油、ベルガモット油、スペアミント油、ラベンダー油、ユーカリ油、セージ油、タイム油、バジル油、ナツメグ油など、最終組成物の原料臭を抑えるために芳香を有するものが特に好ましく、一種または二種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明の洗浄剤組成物は、頭髪や身体各部の皮膚洗浄剤のいずれにも適用でき、ヘアシャンプー、ボディシャンプー、ハンドソープ、洗顔剤等の身体用洗浄剤として好適に使用できる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に先立ち、実施例で用いた評価法を説明する。
a)洗浄性試験法
5cm×5cmのウールモスリン布にラノリン7%及びスダンIII 0.005%のクロロホルム溶液0.4mLを均一に塗布し、乾燥させ、この汚染布を3%の洗浄剤溶液40mLが入った約100mLのガラス製シリンダー中に入れ、40℃の恒温槽中で15分間振盪し、汚染布を流水中でよく濯ぎ、乾燥させ、反射率を調べ、次式により洗浄率を求めた。
また、評価の基準を次のように設定した。
◎・・・洗浄性優秀 洗浄率85%以上
○・・・洗浄性良好 洗浄率70%以上85%未満
△・・・洗浄性普通 洗浄率55%以上70%未満
×・・・洗浄性不良 洗浄率55%未満
b)使用感・仕上がり感試験法
パネル(30人)が左右の腕に、一方にコントロールとして下記組成の身体用洗浄料を、他方に試料を用いてそれぞれ洗浄し、泡立ち、泡量及び泡質と、洗い流し時のヌルツキ、すすぎ易さ、タオルドライ後の、しっとり感、滑らか感等の仕上がり感を官能評価した。
コントロール (質量%)
・ラウリン酸 10.0
・ミリスチン酸 5.0
・水酸化カリウム 4.0
・ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 7.0
・精製水 残 余
また、評価の基準を次のように設定した。
◎・・・コントロールより良いと答えた人数が19名以上
○・・・コントロールより良いと答えた人数が16〜18名
△・・・コントロールより良いと答えた人数が8〜15名
×・・・コントロールより良いと答えた人数が7名以下
c)安定性試験
製造したサンプルをポスターカラー瓶に詰めて、密閉し、−5℃及び45℃の恒温器に静置して、1ヵ月後にゲルの状態を目視観察して以下の基準で評価した。
◎・・・製造直後と変化なし
○・・・わずかに白濁しているが、室温に戻すと透明状態に戻る、又は、外観にわずかに着色を生じる。
△・・・白濁しているが、室温に戻すと透明ゲル状態に戻る、又は、わずかに離水が生じる。
×・・・白濁あるいは結晶化、又は分離、変臭を生じる、又は外観の着色が著しくなり、室温に戻しても状態が変化しない
・実施例1〜4及び比較例1〜6
表1に記載の配合組成よりなる透明ゲル状洗浄剤組成物を常法により調製し、泡立ち、泡量及び泡質と、洗い流し時のヌルツキ、すすぎ易さ、タオルドライ後の、しっとり感、滑らか感を評価し、その結果を表1に示した。
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜4の透明ゲル状洗浄剤は、泡立ち、泡量はコントロールに比べて、やや劣る〜同程度であったものの、洗浄性、泡質、洗い流し感、仕上がり感、安定性は優れた性能を示していた。
一方、比較例1〜6では、洗浄性、泡立ち、泡量、泡質、洗い流し感、仕上がり感、安定性のいずれかの特性が劣っており、さらに比較例6ではゲル状にならず、本発明の目的を達成できなかった。
実施例5(ボディソープ)
(質量%)
・イソステアリン酸 15.0
・グリセリン 10.0
・POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3.0
・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 1.0
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液
(約9%)(商品名:MERQUAT 550;ナルコ社製) 0.5
・カチオン化フェヌグリークガム
(商品名:カチナールCF−100;東邦化学工業社製) 0.1
・POEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル
(商品名:エルファコスGT282S;ライオンアクゾ社製) 0.2
・加水分解コムギ液
(商品名:GLUADIN W−20;コグニス社製) 0.5
・レモン果実抽出物(商品名:レモン抽出液BG[丸善製薬社製]) 0.1
・サボンソウ抽出物
(商品名:サボンソウ抽出液BG[丸善製薬社製」) 0.05
・トウキンセンカ抽出物
(商品名:トウキンセンカ抽出液BG[丸善製薬社製]) 0.1
・ブドウ抽出物 0.1
・EDTA 0.4
・水酸化カリウム 適 量
・ユーカリ油 0.8
・水 バランス
上記成分を均一に混合して調製した上記組成のボディソープ(pH9.0)は、洗浄性、泡立ち、泡量、泡質、洗い流し感、仕上がり感のいずれにおいても、良好な結果を得た。
実施例6(ボディソープ)
(質量%)
・イソステアリン酸 25.0
・グリセリン 20.0
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム 10.0
・ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 3.0
・N−ラウロイル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン液
(商品名:ソフタゾリンCL[川研ファインケミカル社製]) 3.0
・ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1.0
・ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド 1.0
・EDTA 0.4
・アスコルビン酸ナトリウム 0.2
・ダイズ蛋白加水分解物
(商品名:プロモイスWS;成和化成社製) 0.1
・アクリル酸・塩化メタクリルプロピルトリメチルアンモニウム・
メチルアクリレート共重合体液(約21%)
(商品名:MERQUAT 2001;ナルコ社製) 0.5
・カチオン化ハチミツ誘導体
(商品名:ハニーコート50[ARCH社製]) 0.1
・ウイキョウ抽出物(商品名:NAB Fennel
Seed Extract[ARCH社製]) 0.1
・ガリカバラ抽出物(商品名:Phytofleur
French Rose[CRODAROM社製]) 0.1
・トウキンセンカ抽出物(商品名:オーガニック
トウキンセンカ抽出液BG−50[香栄興業社製]) 0.1
・ホホバ抽出物(商品名:ホホバリーフエキス[香栄興業社製]) 0.1
・ユキノシタ抽出物
(商品名:ユキノシタ抽出液BG[丸善製薬社製]) 0.1
・カギイバラノリ抽出物
(商品名:BIOSTRUCTURER[SECMA社製]) 0.1
・水酸化カリウム 適 量
・香料 適 量
・水 バランス
上記成分を均一に混合して調製した上記組成のボディソープ(pH9.5)は、洗浄性、泡立ち、泡量、泡質、洗い流し感、仕上がり感のいずれにおいても、良好な結果を得た。
実施例7(ハンドソープ)
(質量%)
・イソステアリン酸 10.0
・POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0
・パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.5
・ラウリン酸モノイソプロパノールアミド 1.0
・カチオン化セルロース
(商品名:カチナールLC−200;東邦化学工業社製) 0.3
・レモンエキス
(商品名:レモン抽出液BG;丸善製薬社製) 0.2
・ニンジンエキス
(商品名:ニンジン抽出液BG;丸善製薬社製) 0.2
・加水分解シルク液
(商品名:プロモイスシルク−1000;成和化成社製) 1.0
・グリセリン 5.0
・1,3−ブチレングリコール 5.0
・EDTA 0.3
・水酸化カリウム 適 量
・香料 適 量
・水 バランス
上記成分を均一に混合して調製した上記組成のハンドソープ(pH8.5)は、洗浄性、泡立ち、泡質、洗い流し感、仕上がり感のいずれにおいても、良好な結果を得た。
実施例8(洗顔料)
(質量%)
・イソステアリン酸 20.0
・POE(3)ヤシ油アルキルエーテル硫酸ナトリウム 8.0
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.5
・ヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド 1.0
・アクリルアミド・アクリル酸・
塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液(約10%)
(商品名:MERQUAT PLUS 3330;ナルコ社製) 1.0
・カチオン化グアーガム
(商品名:ジャガーC−13−S;三晶社製) 0.2
・N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(フィトステリル・2−オクチルドデシル)
(商品名:エルデュウPS−203;味の素社製) 2.5
・ユキノシタエキス
(商品名:ユキノシタ抽出液BG;丸善製薬社製) 1.0
・海藻抽出物(商品名:カイソウ抽出液;丸善製薬社製) 0.5
・グリセリン 2.0
・1,3−ブチレングリコール 10.0
・EDTA 0.4
・アスコルビン酸ナトリウム 0.2
・水酸化カリウム 適 量
・ラベンダー油 0.8
・水 バランス
上記成分を均一に混合して調製した上記組成の洗顔料(pH9.0)は、洗浄性、泡立ち、泡質、洗い流し感、仕上がり感のいずれにおいても、良好な結果を得た。
上記各処方において用いた香料は下記のものである。
本発明によって、泡立ち、洗浄性、すすぎ易さに優れ、使用後に肌に適度なしっとり感を付与し、高温や低温に保存してもそのゲル状態を長期間維持できる安定性に優れた透明ゲル状組成物を提供することができる。

Claims (2)

  1. (A)イソステアリン酸カリウム10〜30質量%と、(B)アルキルエーテル硫酸エステル塩及びN−アシルアミノ酸塩から選ばれるアニオン界面活性剤並びに両性界面活性剤と、(C)水と、(D)グリセリン1〜40質量%と、(E)脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤0.1〜10質量%を含むことを特徴とする透明ゲル状洗浄剤組成物。
  2. 更に、(F)水溶性高分子を含むことを特徴とする請求項1記載の透明ゲル状洗浄剤組成物。
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