JPH0457896A

JPH0457896A - 液状石鹸組成物

Info

Publication number: JPH0457896A
Application number: JP17069190A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Gomi; 正五味; Atsushi Wada; 敦和田; Yuji Dozaki; 堂崎　裕司; Setsuko Takahashi; 節子高橋; Kazuaki Nakahara; 中原　一哲
Original assignee: Yuho Chemicals Inc
Current assignee: Yuho Chemicals Inc
Priority date: 1990-06-27
Filing date: 1990-06-27
Publication date: 1992-02-25
Anticipated expiration: 2012-11-05
Also published as: JP2673031B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、流動性石鹸組成物に関する。

〔従来の技術〕

石鹸は、一般に固体状の固形石鹸及び液状の液体石鹸に
大別される。固形石鹸は、一般にヤシ油脂肪酸と牛脂脂
肪酸の約２０：８０の混合物を苛性ソーダで石鹸化した
ものである。一方、液体石鹸は、ヤシ油脂肪酸を苛性カ
リウムで石鹸化したものである。

ヤシ油脂肪酸を構成する脂肪酸は、一般に炭素数８〜１
８であり、炭素数の比較的少ない脂肪酸を含むために石
鹸化すると液状化する。一方、牛脂脂肪酸を構成する脂
肪酸は、一般に炭素数１４〜１８と長いために、石鹸化
しても常温では固体である。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムに代
表される合成界面活性剤は、常温でも液状であり、溶解
し易いことから、台所用洗剤やシャンプーなどとして広
く利用されている。そして、最近では浴用にも石鹸に代
わって合成界面活性剤を主成分とする洗浄剤、所謂ボデ
ィーシャンプーが用いられるようになってきた。

ところが、合成界面活性剤は、水洗して洗い流した後に
も、肌がヌル付くという欠点がある。それに対して、石
鹸は、水中のカルシウムあるいはマグネシウムと塩を形
成するので、水洗後は肌がヌル付くことなく、さらっと
した肌触りになるという利点がある。

一方、石鹸の中にも、上述のようにヤシ油脂肪酸を苛性
カリウムで石鹸化した液体のものがある。

ヤシ油脂肪酸は、炭素数の少ない脂肪酸を含むために、
容易に液状化する。しかし、炭素数８のカプリル酸や炭
素数１０のカプロン酸は、臭気があるために、液体石鹸
を用いると水洗後にもその臭気が残るという問題がある
。さらに、炭素数の少ない脂肪酸は、皮膚への刺激性が
あり、さらに洗浄力及び泡持ち性も弱いという欠点があ
った。

そこで本発明の目的は、炭素数１０以下の脂肪酸を含ま
ずに、常温で流動性を保持できる石鹸組成物を提供する
ことにある。

さらに本発明の目的は、臭気がなく、洗浄力及び泡持ち
性に優れた、炭素数の多い脂肪酸を多く含む石鹸であっ
て、かつ常温で流動性を保持できる石鹸組成物を提供す
ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、炭素数１４〜１８のイソ飽和脂肪酸塩が
常温でも液状、半液状又は半固形状であり、かつ優れた
洗浄性を有することを見出して、本発明の石鹸組成物を
完成した。さらに、本発明者らは、炭素数１４〜１８の
イソ飽和脂肪酸塩を炭素数１２以上の飽和脂肪酸塩に添
加することで、常温でも液状、半液状又は半固形状であ
り、かつ優れた洗浄性を有することを見出して、本発明
の石鹸組成物を完成した。

以下本発明について詳細に説明する。

本発明において炭素数１４〜１８のイソ飽和脂肪酸塩と
しては、イソミリスチン酸、インパルミチン酸及びイソ
ステアリン酸のアルカリ金属塩（例えばナトリウム塩、
カリウム塩）またはアミン塩を例示できる。

本発明の第１の態様は、洗浄成分として、１種または２
種以上の炭素数１４〜１８のイン飽和脂肪酸塩を含むも
のである。炭素数１４〜１８のイソ飽和脂肪酸塩は、直
鎖の飽和脂肪酸塩に比べて融点が低く容易に液状化する
。また、臭気及び皮膚刺激性はなく、洗浄力及び泡持ち
性は直鎖の飽和脂肪酸塩とほぼ同等である。

本発明の第１の態様の石鹸組成物は、イソ飽和脂肪酸塩
以外に水を含有する。この組成物におけるイソ飽和脂肪
酸塩の含有量は、例えば５％以上、好ましくは７〜７０
％、より好ましくは１０〜５０％とすることができる。

さらに、所望により、この組成物には、キレート剤、電
解質、保湿剤、ビルダー、界面活性剤等を含むことがで
きる。

キレート剤は、水中のカルシウムイオンやマグネシウム
イオン等のカルキを封鎖するものであり、例えばエチレ
ンジアミンテトラ酢酸（ＥＤＴＡ）塩やニトリロトリ酢
酸等を挙げることができる。

電解質は、イソ飽和脂肪酸をアルカリ金属あるいはアミ
ン等で中和する際に、中和を確実に行わせるものであり
、例えば塩化カリウム、塩化ナトリウム等を挙げること
ができる。

保湿剤は、洗浄後に皮膚に保湿性を付与するものであり
、例えばグリセリン、プロピレングリコール等のポリオ
キシアルキレングリコール類を挙げることができる。

界面活性剤は、組成物の泡立ち性及び湿潤性を改善する
ために用いられるものであり、例えばアニオン系界面活
性剤、ノニオン系界面活性剤及び両性界面活性剤のいず
れの界面活性剤を用いることもできる。具体的には、硫
酸エステル塩、スルフォン酸塩及びリン酸エステル塩等
のアニオン系界面活性剤、ポリエチレングリコール型及
び多価アルコール型ノニオン系界面活性剤、並びにアミ
ノ酸及びベタイン型両性界面活性剤を挙げることができ
る。

ビルダーは、組成物の洗浄力を向上するものであり、例
えば有機ビルダー（クエン酸ナトリウム、アクリル酸ナ
トリウム等）、無機ビルダー（トリポリリン酸ナトリウ
ム、珪酸ナトリウム等）を挙げることができる。

さらに、外観あるいは芳香性を付与するために色素や香
料を添加することもできる。

また、本発明の第２の態様は、洗浄成分として、１種ま
たは２種以上の炭素数１２以上の飽和脂肪酸塩及び１種
または２種以上の炭素数１４〜１８のイソ飽和脂肪酸塩
を含むものである。

ここで、炭素数１４〜１８のイソ飽和脂肪酸塩は、上述
と同様のものである。また、炭素数１２の飽和脂肪酸塩
は、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸ま
たはステアリン酸のアルカリ金属塩（例えばナトリウム
塩、カリウム塩）またはアミン塩を挙げることができる
。

イソ飽和脂肪酸塩の含有量は、飽和脂肪酸塩の種類及び
濃度並びに流動性を保持すべき最低温度等により、適宜
決定することができる。例えば、飽和脂肪酸塩１００重
量部に対して５〜１０００重量部の範囲でイソ飽和脂肪
酸塩を添加することができる。飽和脂肪酸塩の炭素数が
長くなれば、イソ飽和脂肪酸塩の含有量は、それだけ多
くなる傾向がある。

例えば、炭素数１２のラウリン酸の含有量が４０〜６０
重量％、炭素数１４のミリスチン酸の含有量が１５〜２
５重量％、炭素数１６のパルミチン酸または炭素数１８
のステアリン酸の含有量が１０〜２５重量％であるヤシ
油脂肪酸塩を最低１０°Ｃ以上の温度で流動性を保持す
るものとする場合、このヤシ油脂肪酸塩１００重量部に
対して、例えば１０〜５０重量部のイソ飽和脂肪酸塩を
添加することが適当である。さらに、イソ飽和脂肪酸塩
として炭素数１６〜１８、好ましくは炭素数１８のもの
を用いることが、流動性に加えて、洗浄力及び泡持ち性
を向上することもできるので特に好ましい。

また、炭素数１６のパルミチン酸の含有量が２０〜３５
重量％、炭素数１８のステアリン酸の含有量が１５〜３
０重量％であり、オレイン酸の含有量が３５〜４５重量
％である牛脂脂肪酸塩を最低１０℃以上の温度で流動性
を保持するものとする場合、この脂肪酸塩１００重量部
に対して１００〜５００重量部のイソ飽和脂肪酸を添加
することが適当である。さらに、０℃以上の温度で流動
性を保持するものとする場合、脂肪酸塩１００重量部に
対して３００〜１０００重量部のイソ飽和脂肪酸を添加
することが適当である。

さらに、イソ飽和脂肪酸塩として炭素数１４〜１６、好
ましくは炭素数１４のものを用いることが、より−少量
のイソ飽和脂肪酸塩で石鹸組成物に流動性を与えること
ができるので特に好ましい。

本発明の第２の態様の石鹸組成物は、飽和脂肪酸塩及び
イソ飽和脂肪酸塩以外に水を含有する。

この組成物における飽和脂肪酸塩及びイソ飽和脂肪酸塩
の含有量は、例えば５％以上、好ましくは７〜７０％、
より好ましくは１０〜５０％とすることができる。

さらに、本発明の第２の態様の石鹸組成物は、１種又は
２種の炭素数が例えば１４〜１８の不飽和脂肪酸のアル
カリ金属塩及びアミン塩を含むこともできる。より具体
的には、ヘキサデセン酸塩、オレイン酸塩を挙げること
ができる。

さらに、所望により、この組成物には、第１の態様と同
様に、キレート剤、電解質、保湿剤、ビルダー、界面活
性剤、色素及び香料等を含むことができる。

本発明において、流動性とは、液状であること以外に、
半液状また半固形のゼリー状である場合を含む。従って
、例えば手で押して比較的簡単に押しつぶれるようなも
のも流動性の範囲に含めるものとする。

〔発明の効果〕

本発明の組成物は、流動性を有するものであるために、
容易に手、顔及び体に広げて洗浄に供することができる
。洗浄成分は、従来の石鹸と同じであるために、水です
すいだ後にヌル付くことがなく、サラパリとした仕上が
りが得られる。さらに、天然原料が主体であるために毒
性及び公害の問題がなく、台所用洗剤や野菜、果物等の
害虫及び農薬除去のための洗剤として用いることもでき
る。

以下本発明を実施例によりさらに説明する。

〔実施例〕

表１に示す脂肪酸を水及び必要により電解質（塩化カリ
ウム）の存在下、約８０℃でアルカリ剤で中和した後、
放冷し、その他の成分を添加、混合して石鹸組成物を得
た。

得られた各組成物について、流動性、洗浄性、臭気、皮
膚への刺激性、洗浄後のヌル付き性を試験した。結果を
表２に示す。

尚、表１中、ＥＤＴＡ　（エチレンジアミンテトラ酢酸
）・４Ｎａはキレート剤であり、プロピレングリコール
及びグリセリンは保湿剤であり、トリポリリン酸ナトリ
ウムはビルグーである。さらに、アニオン系界面活性剤
としてはパルミチン酸ナトリウム塩を用い、両性界面活
性剤としてはやし油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミ
ノ酢酸ベタインを用いた。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）１種または２種以上の炭素数１４〜１８のイソ飽
和脂肪酸塩を含む流動性石鹸組成物。
（２）１種または２種以上の炭素数１２以上の飽和脂肪
酸塩と１種または２種以上の炭素数１４〜１８のイソ飽
和脂肪酸塩を含む流動性石鹸組成物。