JP2019199619A - 被洗浄物の洗浄方法 - Google Patents

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Ryota Saito
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Abstract

【課題】油脂汚れに対する洗浄力、壁面等の垂直面に対する泡保持性、発泡性に優れ、すすぎ時の泡切れ性が良好で、飲料・食品製造工場、厨房の洗浄を効果的に行うことのできる発泡洗浄剤組成物を用いる被洗浄物の洗浄方法を提供する。【解決手段】本発明の被洗浄物の洗浄方法は、(A)成分として炭化水素基の炭素数8〜18のアルキルジメチルアミンオキシド及び/又は炭化水素基の炭素数8〜18のアルケニルジメチルアミンオキシド、(B)成分としてアルカリ剤、(C)成分として炭素数12〜24の分岐脂肪酸及び/又はその塩、(D)成分として水、を含有し、質量比で(A)成分/(C)成分の値が0.1以上、20以下である発泡洗浄剤組成物を被洗浄物に供給して当該被洗浄物を洗浄する浄方法であり、前記発泡洗浄剤組成物の原液、もしくは前記発泡洗浄剤組成物を水で希釈した希釈液を発泡させて得られた泡を前記被洗浄物の表面に供給し、静置してすすぎを行うか、又は擦り洗いした後すすぎを行うことを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、主に調理設備及び食品加工設備で使用することができ、洗浄性、発泡性、垂直面の泡保持性、有効塩素安定性、希釈液安定性、貯蔵安定性に優れ、かつ、すすぎ時の泡切れ性に優れた液体洗浄剤組成物を用いる被洗浄物の洗浄方法に関するものである。
飲料・食品製造工場や厨房に使用される洗剤には、高い洗浄効果が要求されるが、食中毒やその他の病原菌への対策として除菌効果も要求されている。製造環境を衛生的に保つため、並びに製造機器を介した異物混入や交差汚染の防止ために、壁、床等の施設や充填機、フリーザー等の製造関連機器をアルカリ性の洗浄剤を用いて洗浄している。その際に洗浄性及び除菌性向上のために次亜塩素酸のアルカリ金属塩を添加し、さらに被洗浄物への洗浄剤付着時間を向上させるために発泡性を持たせた発泡洗浄剤に圧縮空気を混合させ泡状にして吹きつける洗浄方法が一般的である。
被洗浄物に付着した発泡洗浄剤は水ですすぎ流し落とすが、すすぎの際に泡切れが悪く、多量の水を用いる必要があり、作業時間、経済性の点に課題があった。そのため近年では高い洗浄性だけでなくすすぎ時の泡切れ性に優れ、作業時間の短縮が可能な発泡洗浄剤が強く求められている。
従来の発泡洗浄剤としては、特許文献1には、酸化性ハロゲン酸、炭化水素基の炭素数8〜14のアミンオキサイド型界面活性剤、炭素数12〜14の脂肪酸を含有する起泡性、泡安定性、泡切れ性に優れた洗浄剤組成物が開示されている。また、特許文献2には、アルカリ剤とアニオン界面活性剤、炭素原子数が8〜18のアルキル基を有するアルキルジメチルアミンオキサイド、炭素原子数6〜14の脂肪酸又はその塩を必須成分として含有し、さらに塩素系酸化剤を添加した優れた付着性を示す発泡洗浄剤組成物が開示されている。
特許第6013721号 特許第5977086号
しかしながら、特許文献1記載の洗浄剤組成物は、垂直面における付着性は弱く、時間経過とともに液垂れしてしまい、垂直な壁面等での洗浄力に難があった。また、特許文献2記載の洗浄剤組成物は、泡切れが悪く、すすぎ性に難があった。
上記課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討した結果、(A)成分として炭化水素基の炭素数8〜18のアルキルジメチルアミンオキシド及び/又は炭化水素基の炭素数8〜18のアルケニルジメチルアミンオキシド、(B)成分としてアルカリ剤、(C)成分として炭素数12〜24の分岐脂肪酸及び/又はその塩、(D)成分として水を含有し、質量比で(A)成分/(C)成分の値が0.1以上、20以下である発泡洗浄剤組成物を用いた被洗浄物の洗浄方法が、上記従来の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(1)(A)成分として炭化水素基の炭素数8〜18のアルキルジメチルアミンオキシド及び/又は炭化水素基の炭素数8〜18のアルケニルジメチルアミンオキシド、
(B)成分としてアルカリ剤、
(C)成分として炭素数12〜24の分岐脂肪酸及び/又はその塩、
(D)成分として水、
を含有し、質量比で(A)成分/(C)成分の値が0.1以上、20以下である発泡洗浄剤組成物を被洗浄物に供給して当該被洗浄物を洗浄することを特徴とする洗浄方法であって、
前記発泡洗浄剤組成物の原液、もしくは前記発泡洗浄剤組成物を水で希釈した希釈液を発泡させて得られた泡を前記被洗浄物の表面に供給し、静置してすすぎを行うか、又は擦り洗いした後すすぎを行うことを特徴とする被洗浄物の洗浄方法、
(2)下記(i)〜(iii)のいずれかにより前記被洗浄物に前記発泡洗浄剤組成物を供給して洗浄を行う上記(1)に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(i)前記原液もしくは水で1倍を超えて100倍以下の希釈倍率で予め希釈した前記希釈液を前記被洗浄物に泡状に噴射するか、
(ii)前記原液を希釈しながら前記被洗浄物に泡状に噴射するか、あるいは、
(iii)前記(i)および前記(ii)を組み合わせて前記被洗浄物に泡状に噴射する、
(3)前記発泡洗浄剤組成物を希釈するための水の硬度が、ドイツ硬度0〜16.7°DHである上記(1)又は(2)のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(4)前記原液または前記希釈液の発泡が、発泡装置を用いて行われる上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(5)前記発泡装置が、圧縮空気と前記希釈液とを混合して発泡および噴霧する装置である上記(4)に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(6)被洗浄物が調理設備及び食品加工設備である上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(7)前記泡を前記被洗浄物の表面に供給した後、静置する時間が、30秒〜10分間である上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(8)前記泡を前記被洗浄物の表面に供給した後、ブラシおよびスポンジを含む擦り用具を用いて擦り洗いした後すすぎを行う上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(9)前記希釈液の希釈倍率が、水で1倍を超えて100倍以下である上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(10)前記原液または前記希釈液を発泡させて得られた泡の比重が、0.05〜0.9g/立方センチメートルである上記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法、
(11)前記発泡洗浄剤組成物の原液、もしくは前記発泡洗浄剤組成物を水で希釈した希釈液を発泡させて得られた前記泡と液との混合物を前記被洗浄物の表面に供給し、静置してすすぎを行うか、又は擦り洗いした後すすぎを行う上記(1)〜(10)のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法、
を要旨とするものである。
本発明の被洗浄物の洗浄方法は、油脂汚れに対する洗浄力、壁面等の垂直面に対する泡保持性、発泡性に優れ、すすぎ時の泡切れ性も良好であり、飲料・食品製造工場や厨房の洗浄を効果的に行うことができる。
尚、下記の記載において、本発明の被洗浄物の洗浄方法に用いる発泡洗浄剤組成物を単に本発明の発泡洗浄剤組成物という場合がある。
本発明の発泡洗浄剤組成物における(A)成分の炭化水素基の炭素数8〜18のアルキルジメチルアミンオキシドとしては、オクチルジメチルアミンオキシド、ノニルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ウンデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。炭化水素基の炭素数8〜18のアルケニルジメチルアミンオキシドとしては、オクテニルジメチルアミンオキシド、ノネニルジメチルアミンオキシド、デセニルジメチルアミンオキシド、ウンデセニルジメチルアミンオキシド、ドデセニルジメチルアミンオキシド、トリデセニルジメチルアミンオキシド、テトラデセニルジメチルアミンオキシド、ペンタデセニルジメチルアミンオキシド、ヘキサデセニルジメチルアミンオキシド、ヘプタデセニルジメチルアミンオキシド、オクタデセニルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。これらのうち洗浄性、垂直面の泡保持性、発泡性の点でオクチルジメチルアミンオキシド、ノニルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ウンデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシドが好ましい。中でも炭化水素基の炭素数が12〜14であるアルキルジメチルアミンオキシドが洗浄性、垂直面の泡保持性、発泡性の点で好ましく、炭化水素基の炭素数が14のアルキルジメチルアミンオキシドが特に好ましい。これらアルキルジメチルアミンオキシド、アルケニルジメチルアミンオキシドは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いても良いが、(A)成分は、ドデシルジメチルアミンオキシド及び/又はテトラデシルジメチルアミンオキシドを含んでいることが好ましく、テトラデシルジメチルアミンオキシドを含んでいることが特に好ましい。また(A)成分は垂直面の泡保持性、発泡性の点でオクチルジメチルアミンオキシドを含んでいることが好ましく、炭化水素基の炭素数が12〜14であるアルキルジメチルアミンオキシドとともに、オクチルジメチルアミンオキシドを含んでいると、発泡性が非常に良好となる。特に(A)成分は、ドデシルジメチルアミンオキシド及び/又はテトラデシルジメチルアミンオキシドと、オクチルジメチルアミンオキシドとを含んでいることが好ましい。
(A)成分の発泡洗浄剤組成物中の割合は、0.1質量%以上、10質量%以下であることが好ましいが、0.5質量%以上、7質量%以下であることがより好ましく、1質量%以上、5質量%以下が特に好ましい。(A)成分の割合が0.1質量%未満であると洗浄性、垂直面の泡保持性、発泡性が低下する虞があり、10質量%を超えると貯蔵安定性が低下する虞があり好ましくない。また、(A)成分はテトラデシルジメチルアミンオキシドとオクチルジメチルアミンオキシドとを含むことが特に好ましく、この場合、オクチルジメチルアミンオキシドは、テトラデシルジメチルアミンオキシド1質量部に対して0.05質量部以上、3質量部以下配合することが好ましく、0.1質量部以上、0.7質量部以下配合することがより好ましく、0.15質量部以上、0.3質量部以下であることがさらに好ましい。(A)成分がテトラデシルジメチルアミンオキシドとオクチルジメチルアミンオキシドとを含む場合、オクチルジメチルアミンオキシドがテトラデシルジメチルアミンオキシド1質量部に対して0.05質量部未満であると、発泡性の向上効果が不十分となり、3質量部を超えてもそれ以上の相乗効果は期待できない。
(B)成分のアルカリ剤としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属珪酸塩等が挙げられる。アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム等が挙げられる。アルカリ金属珪酸塩としては珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、具体的には、オルト珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、1号珪酸ナトリウム、2号珪酸ナトリウム、3号珪酸ナトリウム、4号珪酸ナトリウム、1号珪酸カリウム、2号珪酸カリウムが挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせても良い。これらアルカリ剤のうち、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが洗浄性の点で好ましい。(B)成分の発泡洗浄剤組成物中の割合は、0.1質量%以上、40質量%以下であることが好ましいが、0.5質量%以上、20質量%以下であることがより好ましく、1質量%以上、10質量%以下であることが特に好ましい。(B)成分の割合が0.1質量%未満であると洗浄性が低下する虞があり、40質量%を超えると貯蔵安定性が低下する虞があり好ましくない。
(C)成分の炭素数12〜24の分岐脂肪酸及び/又はその塩に於ける分岐脂肪酸としては、例えば2−メチルウンデカン酸、10−メチルウンデカン酸等のイソラウリン酸;2,2−ジメチルドデカン酸、2,3−ジメチルドデカン酸、2−ブチル−3−メチルノナン酸等のイソミリスチン酸;2−メチルペンタデカン酸、3−メチルペンタデカン酸、2−ブチルドデカン酸、2−ブチルドデカン酸、2−ヘキシルデカン酸、2−ヘプチルノナン酸等のイソパルミチン酸;2−メチルヘプタデカン酸、2−エチルヘキサデカン酸、2−オクチルデカン酸、2,2−ジメチルヘキサデカン酸等のイソステアリン酸;3−メチルノナデカン酸、18−メチルノナデカン酸、2,2−ジメチルオクタデカン酸、2,4−ジメチルオクタデカン酸、2−ブチル−2−ヘプチルノナン酸等のイソアラキン酸20−メチルヘンエイコ酸等のイソベヘン酸;3−メチルトリコ酸等のイソリグノセリン酸等が挙げられる。分岐脂肪酸としては、高級アルコール工業株式会社製のイソステアリン酸EXや、日産化学工業株式会社製の、多分岐型脂肪酸であるイソステアリン酸、イソステアリン酸N、イソステアリン酸T、イソパルミチン酸、イソアラキン酸等を用いることもできる。分岐脂肪酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられるが、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。(C)成分としては、垂直面の泡保持性、すすぎ性の点でイソパルミチン酸又はその塩、イソステアリン酸又はその塩、イソアラキン酸又はその塩が好ましく、イソアラキン酸又はその塩が特に好ましい。分岐脂肪酸又はその塩は単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いても良い。
(C)成分の発泡洗浄剤組成物中の割合は、0.01質量%以上、5質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上、3質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上、1質量%以下が特に好ましい。(C)成分は、質量比で(A)成分/(C)成分の値が0.1以上、20以下となるように配合するが、好ましくは1以上、15以下、より好ましくは3以上、10以下となるように配合する。(A)成分/(C)成分の値が0.1未満であると発泡性、貯蔵安定性、希釈した洗浄液の安定性が低下する虞があり、20を超えるとすすぎ性が低下する虞があり好ましくない。発泡洗浄剤組成物中の上記(C)成分の割合は、(C)成分中に分岐脂肪酸塩が含まれる場合は、分岐脂肪酸塩を分岐脂肪酸として換算した量より求めた割合である。
(D)成分の水としては、特に限定はなく、水道水、工業用水、再生水、イオン交換水、RO水、蒸留水、軟水等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせても良いが、経済性の点から水道水が好ましい。水道水としては、例えば、東京都荒川区の水道水(pH=7.6、総アルカリ度(炭酸カルシウム換算として)40.5mg/L、ドイツ硬度2.3°DH(そのうち、カルシウム硬度1.7°DH、マグネシウム硬度0.6°DH)、塩化物イオン21.9mg/L、ナトリウム及びその化合物15mg/L、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素1.2mg/L、フッ素及びその化合物0.1mg/L、ホウ素及びその化合物0.04mg/L、総トリハロメタン0.016mg/L、残留塩素0.4mg/L、有機物(全有機炭素量)0.7mg/L)が挙げられる。水は、発泡洗浄剤組成物全体が100質量%となるように配合(必要に応じて後述する(E)成分〜(I)成分を配合する場合、これらを含めて全体が100質量%となるように配合)されるものである。
本発明の発泡洗浄剤組成物は、更に(E)成分として炭素数12〜16の直鎖脂肪酸及び/又はその塩を配合することができる。炭素数12〜16の直鎖脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸等が挙げられるが、ミリスチン酸、パルミチン酸が好ましい。炭素数12〜16の直鎖脂肪酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられるが、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いても良い。(E)成分の発泡洗浄剤組成物中の割合は、0.01質量%以上、3質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上、1質量%以下であることが特に好ましい。(E)成分を0.01質量%以上、3質量%以下で配合すると、すすぎ性が向上する。(E)成分の割合が0.01質量%未満であると、すすぎ性の向上効果は不十分であり、3質量%を超える量配合してもそれ以上の添加効果が期待できない。また、(E)成分は(C)成分1質量部に対して0.1質量部以上、5質量部以下で配合することが好ましく、0.75質量部以上、1.6質量部以下配合することが特に好ましい。発泡洗浄剤組成物中の上記(E)成分の割合は、(E)成分中に直鎖脂肪酸塩が含まれる場合は、直鎖脂肪酸塩を直鎖脂肪酸として換算した量より求めた割合である。
本発明の発泡洗浄剤組成物は、更に(F)成分として酸化剤を配合することができる。酸化剤としては、次亜塩素酸アルカリ金属塩、亜塩素酸アルカリ金属塩、イソシアヌル酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩等が挙げられるが、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム等の次亜塩素酸アルカリ金属塩が好ましく、入手のしやすさ及び洗浄性の点から次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。次亜塩素酸ナトリウムとしては、通常、市販の低食塩タイプのものを用いることが好ましく、例えば、商品名:低食塩ジアソー(有効塩素12%以上、食塩4%以下、遊離アルカリ2%以下、日本軽金属社製)、商品名:次亜塩素酸ソーダ(低食塩、食品添加物)(有効塩素12%以上、食塩4%以下、遊離アルカリ1%以下、旭硝子社製)等が挙げられる。これら市販の次亜塩素酸ナトリウムは、通常、有効塩素濃度6〜13%の次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ剤0.1〜2%、塩化ナトリウム1〜4%を含有しているものである。(F)成分の酸化剤は単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いても良い。(F)成分の発泡洗浄剤組成物中の割合は、0.1質量%以上、10質量%以下であることが好ましく、2質量%以上、5質量%以下であることが特に好ましい。発泡洗浄剤組成物中に(F)成分を0.1質量%以上、10質量%以下で配合すると、除菌性、洗浄性が向上する。(F)成分の割合が0.1質量%未満であると、除菌性の向上効果は不十分であり、10質量%を超える量配合しても有効塩素安定性が期待できない。
さらに本発明の発泡洗浄剤組成物は、(G)成分として有機ホスホン酸又はその塩、縮合リン酸又はその塩より選ばれた少なくとも一種を配合することができる。有機ホスホン酸又はその塩としては、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸又はその塩、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸又はその塩、ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィン酸又はその塩、ホスフィノカルボン酸共重合物又はその塩等が好ましく、これらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。また縮合リン酸又はその塩としては、トリポリリン酸、トリポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウムが好ましい。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いても良い。(G)成分の発泡洗浄剤組成物中の割合は0.1質量%以上、10質量%以下であることが好ましく、2質量%以上、7質量%以下であることが特に好ましい。(G)成分を0.1質量%以上、10質量%以下で配合すると、金属腐食防止性、希釈した洗浄液の安定性が向上する。(G)成分の割合が0.1質量%未満であると、金属腐食防止性、希釈した洗浄液の安定性の向上効果は不十分であり、10質量%を超える量配合してもそれ以上の添加効果が期待できない。さらに(G)を発泡洗浄剤組成物中に配合する場合、質量比で(C)成分/(G)成分の値が0.02以上、20以下となるように配合することが好ましく、0.03以上、10以下とすることがさらに好ましく、0.05以上、5以下とすることが特に好ましい。(C)成分/(G)成分の値が0.02以上、20以下となるように(G)成分を配合すると、すすぎ性、垂直面の泡保持性、金属腐食防止性、希釈した洗浄液の安定性、貯蔵安定性が向上する。発泡洗浄剤組成物中の上記(G)成分の割合は、(G)成分中に有機ホスホン酸塩及び/又は縮合リン酸塩が含まれる場合は、有機ホスホン酸塩、縮合リン酸塩を、それぞれ有機ホスホン酸、縮合リン酸として換算した量より求めた割合である。
さらに本発明の発泡洗浄剤組成物は、原液粘度を低下させるために(H)成分として芳香族スルホン酸及び/又はその塩の少なくとも一種を配合することができる。芳香族スルホン酸としては、キシレンスルホン酸、トルエンスルホン酸、クメンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、置換もしくは非置換ナフタレンスルホン酸等が挙げられるが、キシレンスルホン酸、トルエンスルホン酸が好ましく、キシレンスルホン酸が特に好ましい。芳香族スルホン酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いても良い。(H)成分の発泡洗浄剤組成物中の割合は0.1質量%以上、10質量%以下であることが好ましく、1質量%以上、5質量%以下であることが特に好ましい。発泡洗浄剤組成物中に(H)成分を0.1質量%以上、10質量%以下となるように配合すると、原液粘度が低下し発泡洗浄剤組成物を発泡装置で使用する際に適正な濃度で供給することができる。発泡洗浄剤組成物中の(H)成分の割合が0.1質量%未満であると原液粘度は十分に低下しない虞があり、発泡装置で使用する際に適正な濃度で供給できない虞がある。また(H)成分を10質量%を超える量配合してもそれ以上の添加効果が期待できない。さらに(H)成分を発泡洗浄剤組成物中に配合する場合、質量比で(A)成分/(H)成分の値が0.05以上、50以下となるように配合することが好ましく、0.1以上、30以下とすることがさらに好ましく、0.4以上、20以下とすることが特に好ましい。(A)成分/(H)成分の値を0.05以上、50以下となるように配合すると原液粘度が低下し良好となる。発泡洗浄剤組成物中の上記(H)分の割合は、(H)分中に芳香族スルホン酸塩が含まれる場合は、芳香族スルホン酸塩を芳香族スルホン酸として換算した量より求めた割合である。
本発明の発泡洗浄剤組成物には、さらに(I)成分として少なくとも一種のアニオン界面活性剤を配合することができる。アニオン界面活性剤としては、炭素数8〜18の炭化水素基を有するアルキルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩、炭素数8〜16の炭化水素基を有するアルキル硫酸塩、炭素数8〜16の炭化水素基を有するアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、炭素数12〜18の炭化水素基を有するαオレフィンスルホン酸及び/又はその塩が好ましい。これらの中でも、特にアルキルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩が好ましい。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いても良い。(I)成分の発泡洗浄剤組成物中の割合は0.1質量%以上、5質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上、3質量%以下であることが特に好ましい。発泡洗浄剤組成物中に(I)成分を0.1質量%以上、5質量%以下で配合すると、洗浄性、垂直面の泡保持性、発泡性が向上する。(I)成分の割合が0.1質量%未満であると洗浄性、垂直面の泡保持性、発泡性の向上効果は不十分であり、5質量%を超える量配合してもそれ以上の添加効果が期待できない。
本発明の発泡洗浄剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じ当該技術分野で通常使用される他の成分を含有していてもよい。このような成分としては、高分子分散剤、増粘剤、色素、殺菌剤等が挙げられる。
本発明の発泡洗浄剤組成物は、原液もしくは水で1倍を超えて100倍以下の希釈倍率で予め希釈したものを被洗浄物に泡状に噴射する方法、希釈しながら被洗浄物に泡状に噴射する方法、あるいは、原液や予め希釈した液を噴射する方法と原液を希釈しながら噴射する方法とを組み合わせる等の方法により被洗浄物に供給して洗浄を行うことができる。洗浄時に(A)成分の濃度が0.003質量%以上、1質量%以下となるように調製することが好ましく、(A)成分の濃度は0.01質量%以上、0.5質量%以下であることがより好ましく、0.05質量%以上、0.3質量%以下であることが特に好ましい。希釈液中の(A)成分が0.003質量%未満であると十分な洗浄性、垂直面の泡保持性、発泡性が得られず、1質量%を超えるとすすぎ性が不十分となる虞がある。希釈液は発泡装置等を用いて発泡させ、比重0.05〜0.9g/立方センチメートルの泡または泡と液の混合物、好ましくは0.08〜0.3g/立方センチメートルの泡または泡と液の混合物として被洗浄物表面に吹き付ける。さらに、被洗浄物に吹き付けた後静置、好ましくは30秒〜10分間静置してすすぎを行うか、又はブラシやスポンジ等を用いて擦り洗いした後すすぎを行うことが好ましい。
発泡装置としてはエア駆動式ダイアフラムポンプにて送液し、圧縮空気と発泡洗浄剤組成物の希釈液を混合して発泡並びに噴霧する装置を用いることができ、例えば、DEMA社製910 PORTABLE FOAMERが使用できる。供給エア圧としては30〜80PSIが好ましく、40〜60PSIがより好ましい。
ここで、発泡洗浄剤組成物を希釈するために使用される水としては、発泡洗浄剤における(D)成分と同様の水を用いることができるが、一般的には水道水のような硬度成分を含有する水を使用することが想定され、水道水は、pH=5.8〜8.6、総アルカリ度が、ドイツ硬度0〜16.7°DH、塩化物イオン0〜200mg/L、ナトリウム及びその化合物0〜200mg/L、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素0〜10mg/L、フッ素及びその化合物0〜0.8mg/L、ホウ素及びその化合物0〜1.0mg/L、総トリハロメタン0〜0.1mg/L、残留塩素0〜1mg/L、有機物量(全有機炭素量)0〜3mg/Lであれば、本発明の発泡洗浄剤組成物の希釈用として使用することができる。また総アルカリ度は特に制限はないが、工業用水道供給標準水質として記載されている0〜75mg/L(炭酸カルシウム換算として)が好ましい。
以下、本発明を実施例と比較例により具体的に説明する。実施例、比較例において配合に用いた各成分を下記に示す。
(A)成分
A−1:デシルジメチルアミンオキシド
A−2:ヘキサデシルジメチルアミンオキシド
A−3:ドデシルジメチルアミンオキシド
A−4:テトラデシルジメチルアミンオキシド
A−5:オクチルジメチルアミンオキシド
(B)成分
B−1:水酸化ナトリウム
B−2:水酸化カリウム
B−3:炭酸カリウム
B−4:珪酸カリウム(日本化学工業社製 A珪酸カリ)、純分40%、SiO2/K2O=3.0(モル比)、SiO2として26.5%
(C)成分
C−1:イソパルミチン酸カリウム (日産化学工業社製 イソパルミチン酸を中和したもの)
C−2a:イソステアリン酸ナトリウム (日産化学工業社製 イソステアリン酸Nを中和したもの)
C−2b:イソステアリン酸カリウム (日産化学工業社製 イソステアリン酸Nを中和したもの)
C−3:イソアラキン酸カリウム (日産化学工業社製 イソアラキン酸を中和したもの)
(D)成分
D−1:イオン交換水
(E)成分
E−1a:ラウリン酸ナトリウム(花王社製 ルナック L−98を中和したもの)
E−1b:ラウリン酸カリウム(花王社製 ルナック L−98を中和したもの)
E−2:ミリスチン酸カリウム(花王社製 ルナック MY−98を中和したもの)
E−3:パルミチン酸カリウム(花王社製 ルナック P−95を中和したもの)
(F)成分
F−1:次亜塩素酸ナトリウム
F−2:次亜塩素酸カリウム
F−3:亜塩素酸ナトリウム
(G)成分
G−1a:2−ホスホノブタン1,2,4−トリカルボン酸ナトリウム(BWA社製 Belclene 650を中和したもの)
G−1b:2−ホスホノブタン1,2,4−トリカルボン酸カリウム(BWA社製 Belclene 650を中和したもの)

G−2:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸カリウム (サーモフォスジャパン社製 ディクエスト2010を中和したもの)
G−3:トリポリリン酸ナトリウム
G−4:トリポリリン酸カリウム
(H)成分
H−1:メタキシレンスルホン酸ナトリウム
H−2:p-トルエンスルホン酸ナトリウム
(I)成分
I−1:オクチル硫酸ナトリウム (三洋化成工業社製 サンデット OHE)
I−2:ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製 エマール 10PT)
I−3:ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム(テイカ社製 テイカパワーL121)
I−4:アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(三洋化成工業社製 サンデットALH)
I−5:2級アルカンスルホン酸ナトリウム(クラリアントジャパン社製 HOSTAPUR SAS30)
実施例1〜109、比較例1〜7
表1〜12に示す配合に基づき発泡洗浄剤組成物を調製した。各発泡洗浄剤組成物の性状及び各発泡洗浄剤組成物を希釈した希釈した洗浄液の性状を表1〜12にあわせて示す。尚、表中における実施例および比較例の配合の数値は純分の質量%を表す。
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※1:原液粘度の測定方法
粘度の測定方法は、25℃にてB型粘度計(BM型、東京計器製)を用いて、ローターNo.1のものを用い、回転数60rpmで回転し、各発泡洗浄剤組成物(原液)の回転開始から300秒後の粘度を測定し、粘度測定値より、以下の基準で評価した。
評価基準:
◎:粘度1以上、20未満
○:粘度20以上、50未満
△:粘度50以上、100未満
×:粘度100以上
(単位はmPa・S)
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※2:すすぎ性試験(すすぎ時の泡切れ性評価試験)
試験方法:
炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各発泡洗浄剤組成物を20℃で3質量%に希釈して調製した洗浄液を、DEMA社製910 PORTABLE FOAMERを用いて、比重0.15g/立方センチメートルの泡状に発泡させた後、ステンレス製ボックス[ステンレス(SUS304)]の下部(縦500mm、横幅700mm)に10秒間噴霧し、一分経過後に炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水ですすぎ(シャワーノズル)を行い、ステンレス製ボックス下部中央の排水口(直径50mm、内部に40メッシュのポリエチレン網あり)周辺から泡が消えるまでのすすぎ時間について次の尺度で判定した。
評価基準:
◎:60秒未満
○:60秒以上、90秒未満
△:90秒以上、120秒未満
×:120秒以上
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※3:垂直面の泡保持性試験
炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各発泡洗浄剤組成物を20℃で3質量%に希釈して調製した洗浄液を、DEMA社製910 PORTABLE FOAMERを用いて、比重0.15g/立方センチメートルの泡状に発泡させた後、ステンレス板[ステンレス(SUS304)]垂直面の縦1m、横1mの範囲に対して、2cm以下の泡の厚みとなるように吹付け、3分経過後の垂直壁面への付着具合(泡が残っている面積)を目視により以下の基準で評価した。
評価基準:
◎:泡の保持が80%以上
○:泡の保持が65%以上、80%未満
△:泡の保持が50%以上、65%未満
×:泡の保持が50%未満
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※4:希釈した洗浄液の発泡性試験
炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各発泡洗浄剤組成物を20℃で3質量%に希釈して調製した洗浄液を、DEMA社製910 PORTABLE FOAMERを用いて、比重0.15g/立方センチメートルの泡状に発泡させた後、ステンレス板[ステンレス(SUS304)]垂直面の縦1m、横1mの範囲に10秒間噴射し、目視により泡の状態を観察し、評価した。
評価基準:
◎:水っぽくきめ細かい泡
○:水っぽくないきめ細かい泡
△:水っぽくきめの粗い泡
×:泡にならない
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※5:洗浄性評価試験
(1)洗浄力試験(牛脂汚れ)
試験方法:
ステンレス片[ステンレス(SUS304)、縦70mm×横60mm×厚さ1mm]に油(牛脂5g、スダンIII0.1gをクロロホルム60mLに溶解したもの)を塗布し、25℃で2時間乾燥させたものを試験片とし重量を測定した。この試験片を炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各発泡洗浄剤組成物を3質量%に希釈して調整した洗浄液200mLを、DEMA社製910 PORTABLE FOAMERを用いて、比重0.15g/立方センチメートルの泡状に発泡させた後、垂直面に立て掛けた試験片の範囲に10秒間噴射し、5分間放置した後、イオン交換水で15秒間すすぎ、自然乾燥させた後、重量を測定した。牛脂汚れの洗浄率を洗浄前後の試験片の重量変化により算出し、次の尺度で示した。
評価基準:
◎:洗浄率80%以上
○:洗浄率60%以上、80%未満
△:洗浄率40%以上、60%未満
×:洗浄率40%未満
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(2)洗浄力試験(豚脂汚れ)
試験方法:
ステンレス片[ステンレス(SUS304)、縦70mm×横60mm×厚さ1mm]に油(豚脂10g、スダンIII0.1gをクロロホルム60mLに溶解したもの)を塗布し、25℃で2時間乾燥させたものを試験片とし重量を測定した。この試験片を炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各発泡洗浄剤組成物を3質量%に希釈して調整した洗浄液200mLを、DEMA社製910 PORTABLE FOAMERを用いて、比重0.15g/立方センチメートルの泡状に発泡させた後、垂直面に立て掛けた試験片の範囲に10秒間噴射し、5分間放置した後、イオン交換水で15秒間すすぎ、自然乾燥させた後、重量を測定した。豚脂汚れの洗浄率を洗浄前後の試験片の重量変化により算出し、次の尺度で示した。
評価基準:
◎:洗浄率80%以上
○:洗浄率60%以上、80%未満
△:洗浄率40%以上、60%未満
×:洗浄率40%未満
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※6:除菌性試験(大腸菌)
試験方法:
各発泡洗浄剤組成物を炭酸カルシウム換算で、75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で3質量%に希釈して調製した洗浄液10mLに、終濃度1.5〜5.0×107(CFU/mL)となるように菌液0.1mLを添加し、25℃にて5分間保持したものを試験液とした。この試験液1mLをSCDLP寒天培地にて混和固化し、37℃で2日間培養した。培養後、生菌数を測定し、初発菌数との差より、以下の基準で除菌性を評価した。
供試菌株:
財団法人発酵研究所のEscherichia coli NBRC3972を用いた。
評価基準
◎:供試菌のLog reductionが6以上
○:供試菌のLog reductionが4以上、6未満
△:供試菌のLog reductionが2以上、4未満
×:供試菌のLog reductionが2未満
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※7:金属腐食防止性試験
試験方法:
試験片[ステンレス(SUS304)、縦70mm×横20mm×厚さ1mm]は、予め中性洗剤で洗浄しアセトン処理して乾燥させたもの使用する。炭酸カルシウム換算で、75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で各発泡洗浄剤組成物を5質量%に希釈して調製した洗浄液100mLを、100mL容量のポリプロピレン容器に入れ、その中に試験片を浸漬し、25℃の恒温器内で24時間保存した。保存後のテストピースを取り出し、イオン交換水にてすすぎ、乾燥させて、試験片表面の状態を目視により外観観察し、下記基準で腐食性を判定した。
評価基準:
○:腐食がない
△:やや腐食がみられるが、使用上問題ないレベル
×:腐食した
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※8:希釈した洗浄液の安定性試験
試験方法:
各発泡洗浄剤組成物を炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で3質量%に希釈して調製した洗浄液を作製し、作製から15分以内に希釈した洗浄液に濁りが生じるか目視観察し、次の尺度で安定性を判定した。
評価基準:
◎:濁りを生じない
○:わずかに濁りを生じる
△:やや濁りを生じるが、使用上問題ないレベル
×:濁りを生じる
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※9:貯蔵安定性試験
試験方法:
各発泡洗浄剤組成物100gをポリプロピレン製容器に入れ、−5℃、25℃、40℃で1ヶ月静置した後に外観を観察した。
評価基準:
○:分離や濁りが見られず安定である
△:全体的な分離はないが、若干の濁りが見られる
×:分離もしくは濁りが見られる
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※10:有効塩素安定性試験
試験方法:
各発泡洗浄剤組成物を40℃で2週間保存し、その時の次亜塩素酸塩の保存安定性を有効塩素残存率から以下の基準で評価した。なお、有効塩素残存率はJIS法 JIS K−0101に基づき、以下に示す式により求めた。
有効塩素残存率(%)=(保存後の組成物中の有効塩素濃度)/(保存前の組成物中の有効塩素濃度)×100
評価基準:
◎:有効塩素残存率80%以上
○:有効塩素残存率65%以上、80%未満
△:有効塩素残存率50%以上、65%未満
×:有効塩素残存率50%未満
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。

Claims (11)

  1. (A)成分として炭化水素基の炭素数8〜18のアルキルジメチルアミンオキシド及び/又は炭化水素基の炭素数8〜18のアルケニルジメチルアミンオキシド、
    (B)成分としてアルカリ剤、
    (C)成分として炭素数12〜24の分岐脂肪酸及び/又はその塩、
    (D)成分として水、
    を含有し、質量比で(A)成分/(C)成分の値が0.1以上、20以下である発泡洗浄剤組成物を被洗浄物に供給して当該被洗浄物を洗浄する洗浄方法であって、
    前記発泡洗浄剤組成物の原液、もしくは前記発泡洗浄剤組成物を水で希釈した希釈液を発泡させて得られた泡を前記被洗浄物の表面に供給し、静置してすすぎを行うか、又は擦り洗いした後すすぎを行うことを特徴とする被洗浄物の洗浄方法。
  2. 下記(i)〜(iii)のいずれかにより前記被洗浄物に前記発泡洗浄剤組成物を供給して洗浄を行う請求項1に記載の被洗浄物の洗浄方法、
    (i)前記原液もしくは水で1倍を超えて100倍以下の希釈倍率で予め希釈した前記希釈液を前記被洗浄物に泡状に噴射するか、
    (ii)前記原液を希釈しながら前記被洗浄物に泡状に噴射するか、あるいは、
    (iii)前記(i)および前記(ii)を組み合わせて前記被洗浄物に泡状に噴射する。
  3. 前記発泡洗浄剤組成物を希釈するための水の硬度が、ドイツ硬度0〜16.7°DHである請求項1又は2のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  4. 前記原液または前記希釈液の発泡が、発泡装置を用いて行われる請求項1から3のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  5. 前記発泡装置が、圧縮空気と前記希釈液とを混合して発泡および噴霧する装置である請求項4に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  6. 被洗浄物が調理設備及び食品加工設備である請求項1から5のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  7. 前記泡を前記被洗浄物の表面に供給した後、静置する時間が、30秒〜10分間である請求項1から6のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  8. 前記泡を前記被洗浄物の表面に供給した後、ブラシおよびスポンジを含む擦り用具を用いて擦り洗いした後すすぎを行う請求項1から6のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  9. 前記希釈液の希釈倍率が、水で1倍を超えて100倍以下である請求項1から8のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  10. 前記原液または前記希釈液を発泡させて得られた泡の比重が、0.05〜0.9g/立方センチメートルである請求項1〜9のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  11. 前記発泡洗浄剤組成物の原液、もしくは前記発泡洗浄剤組成物を水で希釈した希釈液を発泡させて得られた前記泡と液との混合物を前記被洗浄物の表面に供給し、静置してすすぎを行うか、又は擦り洗いした後すすぎを行う請求項1〜10のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
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