JP2019210241A - 毛髪洗浄用組成物 - Google Patents
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Description
本発明は、例えば以下の[1]〜[8]である。
[2]ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(F)を含む、[1]に記載の毛髪洗浄用組成物。
[3]前記アニオン界面活性剤(A)が、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス酢酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、およびラウロイルメチルアラニンナトリウムから選択される少なくとも1種である、[1]または[2]に記載の毛髪洗浄用組成物。
[4]前記両性界面活性剤(B)が、コカミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、およびラウリルベタインから選択される少なくとも1種である、[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
[5]前記カチオン化ポリマー(C)が、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−47、およびポリクオタニウム−52から選択される少なくとも1種である、[1]〜[4]のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
[6]前記ポリプロピレングリコール(D)を構成する、プロピレングリコールの単位数が、平均3〜80である、[1]〜[5]のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
[7]前記ピログルタミン酸エステル(E)が、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、およびピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルから選択される少なくとも1種である、[1]〜[6]のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
[8]前記ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(F)が、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルである、[1]〜[7]のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
<毛髪洗浄用組成物>
本発明の毛髪洗浄用組成物は、アニオン界面活性剤(A)1〜20質量%と、両性界面活性剤(B)1〜10質量%と、カチオン化ポリマー(C)0.1〜1質量%と、ポリプロピレングリコール(D)0.1〜5質量%と、ピログルタミン酸エステル(E)0.1〜5質量%とを含む。
なお、上記の各成分の含有量は、毛髪洗浄用組成物を100質量%とした場合の含有量を示している。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、アニオン界面活性剤(A)を1〜20質量%含む。また、本発明の毛髪洗浄用組成物は、アニオン界面活性剤(A)を2〜17質量%含むことが好ましく、7〜14質量%含むことがより好ましい。
アニオン界面活性剤(A)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、両性界面活性剤(B)を1〜10質量%含む。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、両性界面活性剤(B)を上記の量含むことによって、泡立ち、弾力のある泡質を得ることができる。また、両性界面活性剤(B)は、剤の粘度を高めることにも寄与している。両性界面活性(B)が、前記上限量より多いと、すすぎ時や乾燥後の毛髪の指通り、柔らかさ、潤いが低下する。
両性界面活性剤(B)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、カチオン化ポリマー(C)を0.1〜1質量%含む。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、カチオン化ポリマー(C)を上記の量含むことによって、すすぎ時の毛髪の指通りのよさ、柔らかさを得ることができる。カチオン化ポリマー(C)が、前記上限量より多いと、乾燥後の毛髪の柔らかさ、潤い、指通りが低下する。
カチオン化ポリマー(C)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、ポリプロピレングリコール(D)を0.1〜5質量%含む。また、本発明の毛髪洗浄用組成物は、ポリプロピレングリコール(D)を0.2〜3質量%含むことが好ましく、0.3〜2質量%含むことがより好ましい。
ポリプロピレングリコール(D)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、ピログルタミン酸エステル(E)を0.1〜5質量%含む。また、本発明の毛髪洗浄用組成物は、ピログルタミン酸エステル(E)を0.2〜3質量%含むことが好ましく、0.3〜2質量%含むことがより好ましい。
ピログルタミン酸エステル(E)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(F)を任意で含むことが好ましい。本発明の毛髪洗浄用組成物は、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(F)を0.2〜3質量%含むことがより好ましく、0.3〜2質量%含むことが最も好ましい。
ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(F)としては、例えば、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルが挙げられる。具体的には、ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルが挙げられ、ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルが好ましい。
ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(F)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、水を50〜97質量%含むことが好ましい。
水として、具体的には、水道水、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水が挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、保湿剤、生薬類、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、清涼剤、ビタミン類、タンパク質、香料、抗菌剤、および色素等の添加剤をそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて含有することができる。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、pH調整剤として、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウムを用いることができる。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、上述した各成分を上述の量で使用する以外は、例えば公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法は特に限定されない。製造方法としては各成分を均一に混合するために、加熱条件下で行ってもよい。加熱条件下で製造する場合の温度としては、例えば75〜85℃が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄用組成物の外観は、例えば、透明または不透明な外観が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、皮膚への刺激を軽減できることから、25℃におけるpHが、pH4.0〜8.0であることが好ましく、pH5.0〜6.5であることがより好ましい。なお、pHの測定方法は特に限定されるものではなく、一般的なpHの測定法(例えばガラス電極法)を用いて、適切な測定条件において測定すればよい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、シャンプー(後工程にリンス、コンディショナー、トリートメント等を用いる)、リンスインシャンプー、コンディショニングシャンプー、トリートメントインシャンプー(後工程にリンス、コンディショナー、トリートメント等を用いない)として利用することができる。特に、簡便であることや、乾燥後の毛髪の手触りがごわつかず、柔らかで滑らかな指通りに仕上がることから、リンスインシャンプー、コンディショニングシャンプー、トリートメントインシャンプーとして用いることが好ましい。
〔実施例1〜37、比較例1〜10〕
表1〜7に示す処方で各成分を混合することにより毛髪洗浄用組成物を製造し、試料として以下の方法で評価した。表中の処方の数値は、毛髪洗浄用組成物を100質量%とした場合の、各成分の質量%を表している。結果を表1〜7に示す。なお、表1〜7に記載の各成分は以下の市販品を用いた。
なお、表1〜7において、クエン酸Naまたはクエン酸の量として「適量」と記載した箇所は、pHが5.5になる量を用いたことを意味する。
ラウレス−6酢酸Na(カオーアキポRLM−45NV:花王株式会社製)
ラウロイルメチルアラニンNa(アラノンALE:川研ファインケミカル株式会社製)
ココイルメチルタウリンNa(ダイヤポンK−SF:日油株式会社製)
PPG−7(ニューポールPP−400:三洋化成工業株式会社製)
PPG−17(ニューポールPP−1000:三洋化成工業株式会社製)
PPG−69(ニューポールPP−4000:三洋化成工業株式会社製)
PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油(ピロテルCPI−40:日本エマルジョン株式会社製)
PCAイソステアリン酸グリセレス−25(ピロテルGPI−25:日本エマルジョン株式会社製)
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリル(Mファインオイル COG−7M:ミヨシ油脂株式会社製)
コカミドプロピルベタイン(レボン2000:三洋化成工業株式会社製)
ラウリルベタイン(NIKKOL AM−301:日光ケミカルズ株式会社製)
ラウリルヒドロキシスルタイン(アンヒトール20HD:花王株式会社製)
ポリクオタニウム−10(ポイズC−60H:花王株式会社製)
ポリクオタニウム−7(マーコート2200:日本ルーブリゾール株式会社製)
ポリクオタニウム−47(マーコート2001:日本ルーブリゾール株式会社製)
ポリクオタニウム−52(ソフケアKG−301W:花王株式会社製)
クエン酸(クエン酸:磐田化学工業株式会社製)
クエン酸Na(クエン酸Na:磐田化学工業株式会社製)
フェノキシエタノール(NeolonePH100:ダウケミカル日本株式会社製)
専門パネラー(美容師)10名が1人ずつ官能評価を行った。
室温(20〜25℃)の条件下、各専門パネラーが、トップ40cm、ネープ25cmにカットにした東京チャーム社製No.55デザインカットモデルの毛髪を40℃前後の温水でよくすすいだ後、試料3gを手のひらに伸ばしてから毛髪に塗布し、後述する(1)〜(8)に記載した評価項目および評価基準に従って官能評価を行った。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点未満である。
〔評価項目および評価基準〕
(1)洗髪時の泡立ち
試料を毛髪に塗布し泡立てた際の泡立ちの良さを目視で評価した。
4点:非常に良い
3点:良い
2点:少し泡立つが、すぐ消えてしまう
1点:全く泡立たない
(2)洗髪時の泡質
試料を毛髪に塗布し泡立てた際の泡の弾力を触感で評価した。
4点:非常に弾力がある
3点:弾力がある
2点:やや弾力がない
1点:全く弾力がない
(3)すすぎ時の毛髪の指通り
試料を塗布し泡立てた後、40℃前後の温水ですすいだ際の毛髪の指通りの良さを触感で評価した。
4点:非常に良い
3点:良い
2点:悪い
1点:非常に悪い
(4)すすぎ時の毛髪の柔らかさ
試料を塗布し泡立てた後、40℃前後の温水ですすいだ際の毛髪の柔らかさを触感で評価した。
4点:非常に柔らかい
3点:柔らかい
2点:硬い
1点:非常に硬い
(5)乾燥後の毛髪の指通り
試料を塗布し泡立てた後、40℃前後の温水ですすいだ。その後、濡れた毛髪をドライヤーで乾燥させ、毛髪の指通りを触感で評価した。
4点:非常に良い
3点:良い
2点:悪い
1点:非常に悪い
(6)乾燥後の毛髪の柔らかさ
試料を塗布し泡立てた後、40℃前後の温水ですすいだ。その後、濡れた毛髪をドライヤーで乾燥させ、毛髪の柔らかさを触感で評価した。
4点:非常に柔らかい
3点:柔らかい
2点:硬い
1点:非常に硬い
(7)乾燥後の毛髪の潤い
試料を塗布し泡立てた後、40℃前後の温水ですすいだ。その後、濡れた毛髪をドライヤーで乾燥させ、毛髪の潤いを触感で評価した。
4点:非常に潤いがある
3点:潤いがある
2点:やや潤いがない
1点:全く潤いがない
(8)乾燥後の毛髪のべたつき
試料を塗布し泡立てた後、40℃前後の温水ですすいだ。その後、濡れた毛髪をドライヤーで乾燥させ、毛髪のべたつきを触感で評価した。
4点:全くべたつきが無い
3点:ほとんどべたつきが無い
2点:ややべたつきがある
1点:非常にべたつきがある
本発明の毛髪洗浄用組成物は、泡立ちがよく、弾力のある泡質であり、すすいだ時に毛髪がきしまず、滑らかな指通りであり、毛髪の柔らかさに優れていることがわかる。また、乾燥後は、毛髪の手触りがごわつかず、べたつきもなく、柔らかで潤いのある質感と滑らかな指通りに仕上がることがわかる。
Claims (8)
- アニオン界面活性剤(A)1〜20質量%と、両性界面活性剤(B)1〜10質量%と、カチオン化ポリマー(C)0.1〜1質量%と、ポリプロピレングリコール(D)0.1〜5質量%と、ピログルタミン酸エステル(E)0.1〜5質量%とを含む、毛髪洗浄用組成物。
- ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(F)を含む、請求項1に記載の毛髪洗浄用組成物。
- 前記アニオン界面活性剤(A)が、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス酢酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、およびラウロイルメチルアラニンナトリウムから選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の毛髪洗浄用組成物。
- 前記両性界面活性剤(B)が、コカミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、およびラウリルベタインから選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪洗浄用組成物。
- 前記カチオン化ポリマー(C)が、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−47、およびポリクオタニウム−52から選択される少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の毛髪洗浄用組成物。
- 前記ポリプロピレングリコール(D)を構成する、プロピレングリコールの単位数が、平均3〜80である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の毛髪洗浄用組成物。
- 前記ピログルタミン酸エステル(E)が、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、およびピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルから選択される少なくとも1種である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の毛髪洗浄用組成物。
- 前記ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(F)が、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の毛髪洗浄用組成物。
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