JP2021038162A - 毛髪洗浄剤、毛髪化粧料セット、シャンプー・トリートメント処理方法、および酸・熱トリートメント処理方法 - Google Patents

毛髪洗浄剤、毛髪化粧料セット、シャンプー・トリートメント処理方法、および酸・熱トリートメント処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】頭皮をさっぱりと洗浄でき、指通り、まとまりに優れ、かつ、洗い時から仕上がりまで一貫した柔らかさにも優れる毛髪洗浄剤を提供することを課題とする。【解決手段】 アシルイセチオン酸塩(A)4〜9質量%と、アシルアミノ酸塩(B)0.5〜1.5質量%と、アニオン性界面活性剤(C)3〜10質量%と、ベタイン型両性界面活性剤(D)3〜10質量%と、カチオン性高分子(E)0.1〜1.0質量%と、ココイルアルギニンエチルPCA(F)0.1〜1.0質量%とを含み、前記アニオン性界面活性剤(C)が、カルボン酸塩、スルホン酸塩、および硫酸エステル酸塩から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤である、毛髪洗浄剤。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪洗浄剤、毛髪化粧料セット、シャンプー・トリートメント処理方法、および酸・熱トリートメント処理方法に関する。
毛髪洗浄剤の開発において、これまで、毛髪の汚れを落とす洗浄力や洗浄後のさっぱり感の向上を目的とした研究が主に行われてきた。
しかし、洗浄力や洗浄後のさっぱり感を向上させると、一般的に、毛髪同士の絡みや軋みが生じ、指通りが悪くなった。さらに、仕上がり後の毛髪はパサつき、広がりやすく、硬さを感じるという問題も生じた。
近年では、これらの問題を解決するために、新たな技術開発が進められており、例えば、特許文献1では、特定の、タウリン塩(a)、陰イオン性界面活性剤(b)、両性界面活性剤(c)、カチオン化ポリマー(d)、および水(e)成分が特定量配合されたシャンプー組成物が開示されている。
特開2014−172882号公報
特許文献1の技術は、毛髪のしっとり感、乾燥後の頭皮のさっぱり感は付与されるものの、毛髪の柔らかさ、まとまり、および広がりにくい効果が充分ではなく、満足できる品質ではなかった。
このようなことから、本発明は、頭皮をさっぱりと洗浄でき、指通り、まとまりに優れ、かつ、洗い時から仕上がりまで一貫した柔らかさにも優れる毛髪洗浄剤を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、以下の構成を有する毛髪洗浄剤は上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、例えば以下の[1]〜[13]である。
[1]アシルイセチオン酸塩(A)4〜9質量%と、アシルアミノ酸塩(B)0.5〜1.5質量%と、アニオン性界面活性剤(C)3〜10質量%と、ベタイン型両性界面活性剤(D)3〜10質量%と、カチオン性高分子(E)0.1〜1.0質量%と、ココイルアルギニンエチルPCA(F)0.1〜1.0質量%とを含み、前記アニオン性界面活性剤(C)が、カルボン酸塩、スルホン酸塩、および硫酸エステル酸塩から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤である、毛髪洗浄剤。
[2]前記アシルイセチオン酸塩(A)は、アシル基がRCO−(Rは、炭素数が8〜18のアルキル基またはアルケニル基)で表される、[1]に記載の毛髪洗浄剤。
[3]前記アシルアミノ酸塩(B)は、アシル基がRCO−(Rは、炭素数が8〜18のアルキル基またはアルケニル基)で表される、[1]または[2]に記載の毛髪洗浄剤。
[4]前記アニオン性界面活性剤(C)が、ラウレス−6酢酸ナトリウム、オレフィン(C14−C16)スルホン酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、スルホコハク酸(C12−14)パレス−2ナトリウムから選択される少なくとも1種である、[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[5]ベタイン型両性界面活性剤(D)が、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ココアンホ酢酸ナトリウム、イソステアラミドプロピルベタイン、およびラウラミドプロピルヒドロキシスルタインから選択される少なくとも1種である、[1]〜[4]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[6]カチオン性高分子(E)が、カチオン化セルロース誘導体およびカチオン化グアーガム誘導体から選択される少なくとも1種である、[1]〜[5]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[7]オクテニルコハク酸トレハロース(G)0.2〜2.0質量%を含む、[1]〜[6]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[8]シャンプーである、[1]〜[7]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[9][1]〜[8]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤(iii)と、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を0.22〜1.0質量%含む毛髪化粧料(iv)とから成る、毛髪化粧料セット。
[10]前記毛髪化粧料(iv)が、グリオキシロイルカルボシステインとグリオキシロイルケラチンアミノ酸とを含む、[9]に記載の毛髪化粧料セット。
[11][1]〜[8]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤(iii)で毛髪を洗浄する工程(III)、および工程(III)の後、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を0.22〜1.0質量%含む毛髪化粧料(iv)を毛髪に塗付する工程(IV)を行う、シャンプー・トリートメント処理方法。
[12]前記工程(III)に用いる毛髪が、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を5.0〜40.0質量%含む毛髪処理剤(ii)を用いた酸・熱トリートメント処理(II)が行われた毛髪である、[11]に記載のシャンプー・トリートメント処理方法。
[13][1]〜[8]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤(i)で毛髪を洗浄する工程(I)、および工程(I)の後、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を5.0〜40.0質量%含む毛髪処理剤(ii)を用いた酸・熱トリートメント処理(II)を行う、酸・熱トリートメント処理方法。
本発明は、頭皮をさっぱりと洗浄でき、指通り、まとまりに優れ、かつ、洗い時から仕上がりまで一貫した柔らかさにも優れる毛髪洗浄剤を提供することができる。
次に本発明の毛髪洗浄剤について具体的に説明する。なお、本発明の毛髪洗浄剤は、後述の工程(I)で用いる場合には、毛髪洗浄剤(i)とも記し、本発明の毛髪洗浄剤を後述の工程(III)で用いる場合には、毛髪洗浄剤(iii)とも記す。
<毛髪洗浄剤>
本発明の毛髪洗浄剤は、アシルイセチオン酸塩(A)4〜9質量%と、アシルアミノ酸塩(B)0.5〜1.5質量%と、アニオン性界面活性剤(C)3〜10質量%と、ベタイン型両性界面活性剤(D)3〜10質量%と、カチオン性高分子(E)0.1〜1.0質量%と、ココイルアルギニンエチルPCA(F)0.1〜1.0質量%とを含み、前記アニオン性界面活性剤(C)が、カルボン酸塩、スルホン酸塩、および硫酸エステル酸塩から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤である。
なお、本発明における各成分の含有量は、毛髪洗浄剤を100質量%とした場合の含有量を示している。
本発明の毛髪洗浄剤は、シャンプーであることが好ましく、洗い流すトリートメントと共に用いることがより好ましい。
<アシルイセチオン酸塩(A)>
本発明の毛髪洗浄剤は、アシルイセチオン酸塩(A)を4〜9質量%、好ましくは5〜9質量%、より好ましくは5〜8質量%含む。
アシルイセチオン酸塩(A)が前記範囲内にあると、泡立ち、およびさっぱりとした洗い上がりに優れる。アシルイセチオン酸塩(A)が前記下限量より少ないと、泡立ちが悪く、さっぱり感を感じにくい。
アシルイセチオン酸塩(A)が前記上限量より多いと、仕上がりの指通りが悪く、毛髪が硬く感じる。
本発明の毛髪洗浄剤において、アシルイセチオン酸塩(A)は、アシル基がRCO−(Rは、炭素数が8〜18のアルキル基またはアルケニル基)で表されることが好ましい。
アシルイセチオン酸塩(A)における塩とは、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルキル金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミンの塩が挙げられる。これらの塩の中でも、アシルイセチオン酸塩(A)としては、ナトリウム塩が好ましい。
アシルイセチオン酸塩(A)としては、例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、パルミトイルイセチオン酸ナトリウム、およびステアロイルイセチオン酸ナトリウムが挙げられる。これらの中でも、ココイルイセチオン酸ナトリウム、およびラウロイルイセチオン酸ナトリウムが好ましく、ココイルイセチオン酸ナトリウムがより好ましい。
アシルイセチオン酸塩(A)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<アシルアミノ酸塩(B)>
本発明の毛髪洗浄剤は、アシルアミノ酸塩(B)を0.5〜1.5質量%、好ましくは0.75〜1.5質量%、より好ましくは0.75〜1.25質量%、最も好ましくは0.75〜1質量%含む。
アシルアミノ酸塩(B)が前記範囲内にあると、仕上がりの柔らかさに優れる。
アシルアミノ酸塩(B)が前記下限量より少ないと、すすぎ時の指通りが悪く、仕上がりの毛髪が硬く感じる。アシルアミノ酸塩(B)が前記上限量より多いと、すすぎ時に付着感があり、頭皮のさっぱり感を感じにくい。
本発明の毛髪洗浄剤において、アシルアミノ酸塩(B)は、アシル基がRCO−(Rは、炭素数が8〜18のアルキル基またはアルケニル基)で表されることが好ましい。
アシルアミノ酸塩(B)における塩とは、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルキル金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミンの塩が挙げられる。これらの塩の中でも、アシルアミノ酸塩(B)としては、ナトリウム塩、およびトリエタノールアミン塩が好ましい。なお、トリエタノールアミンは、TEAとも記す。
アシルアミノ酸塩(B)におけるアミノ酸とは、例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、グリシン、およびタウリン等が挙げられる。
アシルアミノ酸塩(B)として、具体的には、ココイルグルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩、ミリストイルグルタミン酸塩、ステアロイルグルタミン酸塩;ラウロイルアスパラギン酸塩;ココイルアラニン塩、ココイルメチルアラニン塩、ラウロイルアラニン塩、ラウロイルメチルアラニン塩、ミリストイルアラニン塩、ミリストイルメチルアラニン塩;ココイルアシルグリシン塩;ココイルメチルタウリン塩、ラウロイルメチルタウリン塩、ミリストイルメチルタウリン塩、パルミトイルメチルタウリン塩、ステアロイルメチルタウリン塩、オレオイルメチルタウリン塩が挙げられる。
これらの中でも、アシルアミノ酸塩(B)としては、ココイルグルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩、ココイルアラニン塩、ラウロイルアスパラギン酸塩、およびココイルメチルタウリン塩が好ましい。
さらにこれらの中でも、アシルアミノ酸塩(B)は、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルグルタミン酸TEA、ココイルアラニンTEA、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、およびココイルメチルタウリンナトリウムであることがより好ましく、ココイルグルタミン酸TEAが最も好ましい。
アシルアミノ酸塩(B)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<アニオン性界面活性剤(C)>
本発明の毛髪洗浄剤は、アニオン性界面活性剤(C)を3〜10質量%、好ましくは3〜8.5質量%、より好ましくは5〜8.5質量%、最も好ましくは5〜7質量%含み、前記アニオン性界面活性剤(C)が、カルボン酸塩、スルホン酸塩、および硫酸エステル酸塩から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤である。
本発明の毛髪洗浄剤は、アニオン性界面活性剤(C)がカルボン酸塩であることが低刺激のため好ましい。
アニオン性界面活性剤(C)が前記範囲内にあると、すすぎ時の付着感がなく、頭皮のさっぱり感に優れる。
アニオン性界面活性剤(C)が前記下限量より少ないと、すすぎ時の付着感があり、頭皮のさっぱり感を感じにくい。アニオン性界面活性剤(C)が前記上限量より多いと、洗い時の毛髪の柔らかさや、仕上がりの指通りが損なわれる。
本発明の毛髪洗浄剤は、アニオン性界面活性剤(C)が、ラウレス−6酢酸ナトリウム、オレフィン(C14−C16)スルホン酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、スルホコハク酸(C12−14)パレス−2ナトリウムから選択される少なくとも1種であることが好ましく、ラウレス−6酢酸ナトリウム、およびオレフィン(C14−C16)スルホン酸ナトリウムがより好ましく、ラウレス−6酢酸ナトリウムが最も好ましい。
アニオン性界面活性剤(C)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<ベタイン型両性界面活性剤(D)>
本発明の毛髪洗浄剤は、ベタイン型両性界面活性剤(D)を3〜10質量%、好ましくは3〜8質量%、より好ましくは4.5〜8質量%、最も好ましくは6〜8質量%含む。
ベタイン型両性界面活性剤(D)が前記範囲内にあると、泡立ちに優れる。
ベタイン型両性界面活性剤(D)が前記下限量より少ないと泡立ちが悪い。ベタイン型両性界面活性剤(D)が前記上限量より多いと、すすぎ時に付着感があり、仕上がりの頭皮のさっぱり感が損なわれる。
本発明の毛髪洗浄剤は、ベタイン型両性界面活性剤(D)が、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ココアンホ酢酸ナトリウム、イソステアラミドプロピルベタイン、およびラウラミドプロピルヒドロキシスルタインから選択される少なくとも1種であることが好ましく、コカミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、およびラウラミドプロピルヒドロキシスルタインがより好ましく、コカミドプロピルベタインが最も好ましい。
ベタイン型両性界面活性剤(D)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<カチオン性高分子(E)>
本発明の毛髪洗浄剤は、カチオン性高分子(E)を0.1〜1.0質量%、好ましくは0.1〜0.8質量%、より好ましくは0.1〜0.5質量%、最も好ましくは0.3〜0.5質量%含む。
カチオン性高分子(E)が前記範囲内にあると、毛髪の指通りに優れる。
カチオン性高分子(E)が前記下限量より少ないと、毛髪の指通りが悪い。カチオン性高分子(E)が前記上限量より多いと、頭皮のさっぱり感が損なわれ、仕上がりの毛髪が硬く感じる。
本発明の毛髪洗浄剤は、カチオン性高分子(E)が、カチオン化セルロース誘導体およびカチオン化グアーガム誘導体から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤において、カチオン性高分子(E)として、具体的には、ポリクオタニウム−10、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体、およびグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。これらの中でも、本発明の毛髪洗浄剤は、カチオン性高分子(E)がポリクオタニウム−10、およびグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドであることが好ましく、ポリクオタニウム−10であることがより好ましい。
カチオン性高分子(E)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<ココイルアルギニンエチルPCA(F)>
本発明の毛髪洗浄剤は、ココイルアルギニンエチルPCA(F)を0.1〜1.0質量%、好ましくは0.3〜1質量%、より好ましくは0.3〜0.8質量%、最も好ましくは0.3〜0.5質量%含む。
なお、ココイルアルギニンエチルPCAとは、脂肪酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸(PCAとも称す)などから作られた塩であり、市販品としては、例えば、CAE(味の素株式会社製)等を使用することができる。
ココイルアルギニンエチルPCA(F)が前記範囲内にあると洗い時から仕上がりまでの毛髪の柔らかさ、まとまりに優れる。ココイルアルギニンエチルPCA(F)が前記下限量より少ないと、毛髪が硬く感じ、前記上限量より多いと、泡立ちが悪くなり、頭皮のさっぱり感が損なわれる。
<オクテニルコハク酸トレハロース(G)>
本発明の毛髪洗浄剤は、オクテニルコハク酸トレハロース(G)を0.2〜2.0質量%を含むことが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤は、オクテニルコハク酸トレハロース(G)が前記範囲内にあると、すすぎ時の毛髪の柔らかさがより優れることから好ましい。
《その他成分》
本発明の毛髪洗浄剤は、通常は水を含む。水の含有量は特に限定されず、使用する目的に応じて、適宜調整して用いることができる。水として、具体的には、水道水、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水が挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、前記成分以外に任意の成分を含有することができる。任意の成分としては、例えば、保湿剤、生薬類、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、清涼剤、帯電防止剤、ビタミン類、タンパク質、香料、抗菌剤、増粘剤および色素が挙げられる。
《製法等》
本発明の毛髪洗浄剤は、上述した各成分を上述の量で使用する以外は、例えば公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法は特に限定されない。製造方法としては各成分を均一に混合するために、加熱条件下で行ってもよい。加熱条件下で製造する場合の温度としては、例えば75〜85℃が挙げられる。
《剤型》
本発明の毛髪洗浄剤の状態としては、例えば、ジェル状、クリーム状、ミルク状、液状などが挙げられ、ジェル状が好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤の外観は、例えば、透明または不透明な外観が挙げられる。
《使用方法等》
本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪に塗布して使用することができる。
本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪に特に制限はなく、直毛、縮毛、パーマネントウェーブ処理による、くせやダメージのある毛髪、後述の酸・熱トリートメント処理した毛髪等に用いることができる。
本発明の毛髪洗浄剤は、用途について特に制限はないが、シャンプーとして用いることが好ましく、洗い流すシャンプーとして用いることがより好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤は、酸・熱トリートメント処理を行う前のプレシャンプーとして用いることが好ましく、酸・熱トリートメント処理が行われた毛髪に対して用いることも好ましい。
酸・熱トリートメント処理とは、一般的に、グリコール酸、α−リポ酸、レブリン酸、サリチル酸、乳酸等の酸を配合したトリートメントを毛髪に塗布した後、洗髪し、毛髪を乾かしてから、アイロン等による熱を加えるトリートメントのことを指す。
酸・熱トリートメント処理において、酸を配合したトリートメントを毛髪に塗布した後は、10〜20分静置してから、洗髪することが好ましい。
酸・熱トリートメント処理において、毛髪にアイロン等で熱を加える際は、任意で、毛髪を変形させて、くせを伸ばすことや、所望のウェーブ形成をすることもある。
アイロン等による熱を加えるには、ヘアアイロンを用いて毛髪を加熱することが好ましい。なお、ヘアアイロンの温度は、好ましくは170〜210℃、より好ましくは178〜182℃である。ヘアアイロンとしては、例えば、ADST Premium DS2(株式会社ハッコー)を用いることができる。
ヘアアイロンを用いて毛髪を加熱する方法としては、例えば、乾いた毛髪の根元から毛先に向かって、ヘアアイロンを2〜15秒接触させることが好ましく、接触させる回数は、好ましくは1〜10回、より好ましくは2〜4回である。
なお、毛髪にヘアアイロンを接触させて加熱する一連の処理を、アイロンスルー処理ともいう。
本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪化粧料とのセットで用いることもできる。
本発明の毛髪化粧料セットとしては、例えば、毛髪洗浄剤(iii)と、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を0.22〜1.0質量%含む毛髪化粧料(iv)とから成る毛髪化粧料セットが挙げられる。
前記グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を0.22〜1.0質量%含む毛髪化粧料(iv)は、具体的には、グリオキシロイルカルボシステインと、グリオキシロイルケラチンアミノ酸とを組み合わせて用いることが好ましい。
毛髪化粧料(iv)は、グリオキシロイルカルボシステインと、グリオキシロイルケラチンアミノ酸以外の成分として、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を含んでいてもよい。
本発明の毛髪洗浄剤を用いた、シャンプー・トリートメント処理としては、以下の方法が挙げられる。
本発明のシャンプー・トリートメント処理方法は、毛髪洗浄剤(iii)で毛髪を洗浄する工程(III)、および工程(III)の後、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を0.22〜1.0質量%含む毛髪化粧料(iv)を毛髪に塗付する工程(IV)を行う。
本発明のシャンプー・トリートメント処理方法は、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を5.0〜40.0質量%含む毛髪処理剤(ii)を用いた酸・熱トリートメント処理(II)が行われた毛髪に対して行うことが好ましい。
前記グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を5.0〜40.0質量%含む毛髪処理剤(ii)は、具体的には、グリオキシロイルカルボシステインと、グリオキシロイルケラチンアミノ酸とを組み合わせて用いることが好ましい。
本発明のシャンプー・トリートメント処理方法において、毛髪処理剤(ii)は、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物以外の成分として、通常の酸・熱トリートメント処理を行うことができる毛髪処理剤に用いられる成分を含んでいてもよい。
本発明のシャンプー・トリートメント処理方法は、毛髪処理剤(ii)を用いた酸・熱トリートメント処理(II)が行われた毛髪に対して行うことで、くせが伸びている状態を保ちやすいことから好ましい。
本発明のシャンプー・トリートメント処理方法は、毛髪洗浄剤(i)で毛髪を洗浄する工程(I)、および毛髪処理剤(ii)を用いた酸・熱トリートメント処理(II)が行われた毛髪に対して行うことで、くせが伸びている状態を保ちやすいことからさらに好ましい。
本発明の酸・熱トリートメント処理方法は、毛髪洗浄剤(i)で毛髪を洗浄する工程(I)、および工程(I)の後、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を5.0〜40.0質量%含む毛髪処理剤(ii)を用いた酸・熱トリートメント処理(II)を行うことが好ましい。
本発明の酸・熱トリートメント処理方法において、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を5.0〜40.0質量%含む毛髪処理剤(ii)は、具体的には、グリオキシロイルカルボシステインと、グリオキシロイルケラチンアミノ酸とを組み合わせて用いることが好ましい。
本発明の酸・熱トリートメント処理方法において、毛髪処理剤(ii)は、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物以外の成分として、通常の酸・熱トリートメント処理を行うことができる毛髪処理剤に用いられる成分を含んでいてもよい。
次に本発明について実施例を示してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
<実施例1〜45、比較例1〜14>
実施例および比較例では、表1に記載の市販品を使用した。
表2〜表9の処方の数値は、毛髪洗浄剤を100質量%とした場合の、各成分の質量%を表しており、純分換算した値を示す。
Figure 2021038162
《評価方法》
専門パネラー(美容師)10名が1人ずつ、自身の毛髪(トップ約40cm、ネープ約25cmのミディアムレングス)および頭皮を用いて、後述する一連の施術を行い、評価基準に従って官能評価を行った。
10名の官能評価の評価点の平均を算出し、以下のとおり評価した。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点未満である。
《評価手順A:実施例1〜40および比較例1〜13》
専門パネラーが、自身の毛髪および頭皮を充分にお湯で水洗した後、各毛髪洗浄剤5gを使用して毛髪および頭皮を洗浄し、充分にすすいだ後、軽く水気を切った(シャンプー)。表2のトリートメント処方1の通りに調製したトリートメント剤5gを塗布し、水洗した(トリートメント)。その後、タオルドライし、ドライヤーで乾燥させて仕上げた(シャンプー・トリートメント処理)。
後述する評価項目(1)〜(9)のうち、(1)および(2)はシャンプーの洗い時について、(3)〜(5)はシャンプーのすすぎ時について、(6)〜(9)はトリートメント後の仕上がりについて評価を行った。
Figure 2021038162
《評価手順B:実施例41および42》
トリートメント処方1の通りに調製したトリートメント剤を、トリートメント処方2の通りに調製したトリートメント剤に変更した以外は、評価手順Aと同様に行った。
《評価手順C:実施例43》
表7の実施例43の処方通りに調製した毛髪洗浄剤5gを使用して、毛髪および頭皮を洗浄し、充分にすすいだ後、軽く水気を切った(プレシャンプー)。
次に、表2の処方の通りに調製した酸・熱トリートメント剤15gを塗布し、25℃で15分間放置した。その後水洗し、ドライヤーで乾燥後、ヘアアイロン(株式会社ハッコー、ADST Premium DS2、180℃)を用いてアイロンスルー処理(根元から毛先まで約12秒の速さ)を3回行い、仕上げた(酸・熱トリートメント処理)。
後述する評価項目(1)〜(10)のうち、(1)および(2)はプレシャンプーの洗い時について、(3)〜(5)はプレシャンプーのすすぎ時について、(6)〜(10)は酸・熱トリートメント処理後の仕上がりについて評価を行った。
(11)の評価項目は、酸・熱トリートメント処理が行われた毛髪に対して、表7の実施例43の毛髪洗浄剤で洗浄した後、表2のトリートメント処方2の通りに調製したトリートメント剤を塗付して水洗し、乾燥させる、一連のシャンプー・トリートメント処理を繰り返し、合計7回行った後、評価を行った。
《評価手順D:実施例44》
表7の実施例44の処方通りに調製した毛髪洗浄剤5gを使用して、プレシャンプーを行った。その後、酸・熱トリートメント処理を評価手順Cと同様に行った。
後述する評価項目(1)〜(10)のうち、(1)および(2)はプレシャンプーの洗い時について、(3)〜(5)はプレシャンプーのすすぎ時について、(6)〜(10)は酸・熱トリートメント処理後の仕上がりについて評価を行った。
(11)の評価項目は、酸・熱トリートメント処理が行われた毛髪に対して、表9の比較例13の毛髪洗浄剤で洗浄した後、表2のトリートメント処方2の通りに調製したトリートメント剤を塗付して水洗し、乾燥させる、一連のシャンプー・トリートメント処理を繰り返し、合計7回行った後、評価を行った。
《評価手順E:比較例14》
表9の比較例14の処方の通りに調製した毛髪洗浄剤5gを使用して、プレシャンプーを行った。その後、酸・熱トリートメント処理を評価手順Cと同様に行った。
後述する評価項目(1)〜(10)のうち、(1)および(2)はプレシャンプーの洗い時について、(3)〜(5)はプレシャンプーのすすぎ時について、(6)〜(10)は酸・熱トリートメント処理後の仕上がりについて評価を行った。
(11)の評価項目は、酸・熱トリートメント処理が行われた毛髪に対して、表9の比較例14の毛髪洗浄剤で洗浄した後、表2のトリートメント処方2の通りに調製したトリートメント剤を塗付して水洗し、乾燥させる、一連のシャンプー・トリートメント処理を繰り返し、合計7回行った後、評価を行った。
《評価手順F:実施例45》
プレシャンプーおよび酸・熱トリートメント処理を、比較例14と同様に行った。
酸・熱トリートメント処理が行われた毛髪に対して、表7の実施例43の毛髪洗浄剤で洗浄した後、表2のトリートメント処方2の通りに調製したトリートメント剤を塗付して水洗し、乾燥させる、一連のシャンプー・トリートメント処理を繰り返し、合計7回行った後、(11)の評価を行った。
《評価項目および評価基準》
(1)洗い時の泡立ち
洗い時の泡立ちについて、触感で評価した。
4点:非常に泡立ちが良い
3点:泡立ちが良い
2点:泡立ちが悪い
1点:非常に泡立ちが悪い
(2)洗い時の柔らかさ
洗い時の毛髪の柔らかさについて、触感で評価した。
4点:非常に柔らかく感じる
3点:柔らかく感じる
2点:硬く感じる
1点:非常に硬く感じる
(3)すすぎ時の付着感
すすぎ時の毛髪の付着感の少なさについて、触感で評価した。
4点:毛髪に付着感が全くなく、すすぎ時に毛髪が一本一本ほどける
3点:毛髪に付着感がなく、すすぎ時に毛髪が束にならない
2点:毛髪に付着感があり、すすぎ時に毛髪がやや束になる
1点:毛髪に付着感があり、すすぎ時に毛髪が束になる
(4)すすぎ時の指通り
すすぎ時の指通りについて、触感で評価した。
4点:全く毛髪のひっかかりを感じることがなく、滑らかである
3点:毛髪のひっかかりが少なく、滑らかである
2点:毛髪がひっかかり、滑らかではない
1点:非常に毛髪がひっかかり、滑らかではない
(5)すすぎ時の柔らかさ
すすぎ時の毛髪の柔らかさについて、触感で評価した。
4点:非常に柔らかく感じる
3点:柔らかく感じる
2点:硬く感じる
1点:非常に硬く感じる
(6)仕上がりの柔らかさ
一連の施術をした後の毛髪の柔らかさについて、触感で評価した。
4点:非常に柔らかく感じる
3点:柔らかく感じる
2点:硬く感じる
1点:非常に硬く感じる
(7)仕上がりのまとまり
一連の施術をした後の毛髪について、まとまりを目視で評価した。
4点:非常にまとまっている
3点:まとまっている。
2点:広がっている。
1点:非常に広がっている
(8)仕上がりの頭皮のさっぱり感
一連の施術を行った後の頭皮について、さっぱり感を評価した。
4点:頭皮がすっきりとしさっぱりと感じる
3点:頭皮のさっぱり感をやや感じる
2点:頭皮のさっぱり感を感じない
1点:頭皮のさっぱり感を全く感じない
(9)仕上がりの指通り
一連の施術をした後の指通りについて、触感で評価した。
4点:全く毛髪のひっかかりを感じることがなく、滑らかである
3点:毛髪のひっかかりが少なく、滑らかである
2点:毛髪がひっかかり、滑らかではない
1点:非常に毛髪がひっかかり、滑らかではない
(10)仕上がりのくせの伸び(実施例43〜44、比較例14のみ評価)
酸・熱トリートメント処理後の、仕上がりのくせの状態について、目視で評価した。
4点:しっかりとくせが伸びている
3点:くせが伸びている。
2点:わずかにくせが伸びている
1点:全くくせが伸びていない
(11)7回施術後の仕上がりのくせの伸び(実施例43〜45、比較例14のみ評価)
酸・熱トリートメント処理が行われた毛髪に対して、一連のシャンプー・トリートメント処理を繰り返し、合計7回行った後の、仕上がりのくせの状態について、目視で評価した。
4点:しっかりとくせが伸びている
3点:くせが伸びている。
2点:わずかにくせが伸びている
1点:全くくせが伸びていない
Figure 2021038162
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実施例1〜42で製造した毛髪洗浄剤は、(1)〜(9)の評価項目において良好な結果となった。実施例43〜44で製造した毛髪化粧料は、(1)〜(11)の評価項目において良好な結果となった。
実施例45で製造した毛髪化粧料は、(11)の評価項目において、プレシャンプーに従来の毛髪洗浄剤を用いたが、酸・熱トリートメント処理後のアフターシャンプーに実施例43で製造した毛髪洗浄剤を用いたため、良好な結果となった。
実施例45における(11)の評価結果と、比較例14における(11)の評価結果から、酸・熱トリートメント処理が行われた毛髪に対して、本発明の毛髪洗浄剤を用いると、従来の毛髪洗浄剤に比べ、くせの伸びが良好であることがわかる。
実施例42、および43で製造した毛髪化粧料は、(1)〜(11)の評価基準の全てにおいて、特に良好な結果となった。
本発明の毛髪洗浄剤は、頭皮をさっぱりと洗浄でき、指通り、まとまりに優れ、かつ、洗い時から仕上がりまで一貫した柔らかさにも優れる毛髪洗浄剤であることがわかる。
比較例1で製造した毛髪洗浄剤は、アシルイセチオン酸塩(A)が規定量より少ないため、洗い時の泡立ちが悪く、すすぎ時に付着感があり、頭皮のさっぱり感を感じなかった。また、洗い時の毛髪が硬く感じた。
比較例2で製造した毛髪洗浄剤は、アシルイセチオン酸塩(A)が規定量より多いため、仕上がりの毛髪の指通りが悪かった。
比較例3で製造した毛髪洗浄剤は、アシルアミノ酸塩(B)が規定量より少ないため、すすぎ時の毛髪の指通りが悪く、仕上がりの毛髪が硬く感じた。
比較例4で製造した毛髪洗浄剤は、アシルアミノ酸塩(B)が規定量より多いため、すすぎ時に付着感があり、頭皮のさっぱり感を感じなかった。
比較例5で製造した毛髪洗浄剤は、アニオン性界面活性剤(C)が規定量より少ないため、洗い時の泡立ちが悪く、頭皮のさっぱり感を感じなかった。
比較例6で製造した毛髪洗浄剤は、アニオン性界面活性剤(C)が規定量より多いため、洗い時、すすぎ時、および仕上がりの毛髪が硬く感じた。また、毛髪のまとまりがなく、広がっていた。
比較例7で製造した毛髪洗浄剤は、ベタイン型両性界面活性剤(D)が規定量より少ないため、洗い時の泡立ちが悪く、仕上がりの毛髪が硬く感じた。
比較例8で製造した毛髪洗浄剤は、ベタイン型両性界面活性剤(D)が規定量より多いため、すすぎ時に付着感があり、頭皮のさっぱり感を感じなかった。
比較例9で製造した毛髪洗浄剤は、カチオン性高分子(E)が規定量より少ないため、洗い時、およびすすぎ時の毛髪が硬く感じた。また、すすぎ時の毛髪の指通りが悪かった。
比較例10で製造した毛髪洗浄剤は、カチオン性高分子(E)が規定量より多いため、洗い時の泡立ちが悪く、頭皮のさっぱり感を感じなかった。また、仕上がりの毛髪が硬く感じた。
比較例11で製造した毛髪洗浄剤は、ココイルアルギニンエチルPCA(F)が規定量より少ないため、洗い時、すすぎ時、および仕上がりの毛髪が硬く感じた。また、毛髪のまとまりがなく、広がっていた。
比較例12で製造した毛髪洗浄剤は、ココイルアルギニンエチルPCA(F)が規定量より多いため、洗い時の泡立ちが悪く、頭皮のさっぱり感を感じなかった。
比較例13で製造した毛髪洗浄剤は、従来の毛髪洗浄剤の処方である。洗い時の泡立ちが悪く、洗い時、すすぎ時、および仕上がりの毛髪が硬く感じた。また、毛髪のまとまりがなく、広がっていた。すすぎ時の付着感があり、毛髪の指通りも悪かった。
比較例14は、従来の毛髪洗浄剤の処方(比較例13と同様)でプレシャンプー、および酸・熱トリートメント処理後のアフターシャンプーを行ったため、洗い時の泡立ちが悪く、洗い時、およびすすぎ時の毛髪が硬く感じた。また、アフターシャンプーに従来の毛髪洗浄剤を用いて一連のシャンプー・トリートメント処理を繰り返し、合計7回行ったため、仕上がりのくせの伸びがわずかであった。

Claims (13)

  1. アシルイセチオン酸塩(A)4〜9質量%と、アシルアミノ酸塩(B)0.5〜1.5質量%と、アニオン性界面活性剤(C)3〜10質量%と、ベタイン型両性界面活性剤(D)3〜10質量%と、カチオン性高分子(E)0.1〜1.0質量%と、ココイルアルギニンエチルPCA(F)0.1〜1.0質量%とを含み、
    前記アニオン性界面活性剤(C)が、カルボン酸塩、スルホン酸塩、および硫酸エステル酸塩から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤である、毛髪洗浄剤。
  2. 前記アシルイセチオン酸塩(A)は、アシル基がRCO−(Rは、炭素数が8〜18のアルキル基またはアルケニル基)で表される、請求項1に記載の毛髪洗浄剤。
  3. 前記アシルアミノ酸塩(B)は、アシル基がRCO−(Rは、炭素数が8〜18のアルキル基またはアルケニル基)で表される、請求項1または2に記載の毛髪洗浄剤。
  4. 前記アニオン性界面活性剤(C)が、ラウレス−6酢酸ナトリウム、オレフィン(C14−C16)スルホン酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、スルホコハク酸(C12−14)パレス−2ナトリウムから選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤。
  5. ベタイン型両性界面活性剤(D)が、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ココアンホ酢酸ナトリウム、イソステアラミドプロピルベタイン、およびラウラミドプロピルヒドロキシスルタインから選択される少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤。
  6. カチオン性高分子(E)が、カチオン化セルロース誘導体およびカチオン化グアーガム誘導体から選択される少なくとも1種である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤。
  7. オクテニルコハク酸トレハロース(G)0.2〜2.0質量%を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤。
  8. シャンプーである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤(iii)と、
    グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を0.22〜1.0質量%含む毛髪化粧料(iv)とから成る、毛髪化粧料セット。
  10. 前記毛髪化粧料(iv)が、グリオキシロイルカルボシステインとグリオキシロイルケラチンアミノ酸とを含む、請求項9に記載の毛髪化粧料セット。
  11. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤(iii)で毛髪を洗浄する工程(III)、および
    工程(III)の後、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を0.22〜1.0質量%含む毛髪化粧料(iv)を毛髪に塗付する工程(IV)を行う、シャンプー・トリートメント処理方法。
  12. 前記工程(III)に用いる毛髪が、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を5.0〜40.0質量%含む毛髪処理剤(ii)を用いた酸・熱トリートメント処理(II)が行われた毛髪である、請求項11に記載のシャンプー・トリートメント処理方法。
  13. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤(i)で毛髪を洗浄する工程(I)、および
    工程(I)の後、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシロイルカルボシステイン、およびグリオキシロイルケラチンアミノ酸から選択される少なくとも1種の化合物を5.0〜40.0質量%含む毛髪処理剤(ii)を用いた酸・熱トリートメント処理(II)を行う、酸・熱トリートメント処理方法。
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