JP2005097190A - 弱酸性液体皮膚洗浄料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、泡立ち、泡質、泡持ち、保存安定性に優れ、肌への刺激が少ない弱酸性液体皮膚洗浄料を提供する。
【解決手段】脂肪酸石鹸、アミノ酸系界面活性剤及び、両性界面活性剤を含有することを特徴とする弱酸性液体皮膚洗浄料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、脂肪酸のアルカリ金属塩を含有する弱酸性液体皮膚洗浄料に関する。
近年肌への優しさという観点から弱酸性の化粧料が多く研究、開発されている。例えば、N−アシルグルタミン酸にカリウムイオンを配合したpH5.5〜8に調整した液体洗浄料が提案されている(特許文献1参照)。また、N−アシルアミノ酸アルカリ塩とマルチトールヒドロキシ脂肪族エーテルあるいはヒドロキシエーテルカルボン酸型陰イオン界面活性剤と有機酸から構成される弱酸性皮膚洗浄剤(特許文献2)、N−アシルアミノ酸アルカリ塩とベタイン系両性界面活性剤と有機酸から構成されるペースト状の弱酸性皮膚洗浄料(特許文献3)が知られている。
一方、これまで皮膚の洗浄成分は脂肪酸石鹸(アルカリ性)が主流であった。脂肪酸石鹸は泡持ち・泡のコシが優れており、洗い流しやすいという長所がある。使い勝手が良い液体洗浄剤についても同様にアルカリ性が主流であった。また、本来弱酸性である人の肌は、石鹸で洗うと一時的にアルカリ性に傾き、再び弱酸性に戻る。しかしながら、pH調整機能に劣る敏感肌はアルカリ性洗浄剤で洗浄後、肌が弱酸性に戻るまでに時間がかかり、肌に対して負担が大きい事が知られている。そこで、洗浄成分として、弱酸性(肌にやさしい)であるアミノ酸系界面活性剤が開発された。しかし、この様な従来の弱酸性皮膚洗浄料には脂肪酸石鹸(アルカリ性)と比較して泡立ち、泡持ち、泡のコシなどの泡質が劣り、ぬるぬる感が残って洗い流しにくいものであった。
このような、弱酸性洗浄剤と脂肪酸石鹸の長所を液体洗浄剤に取り入れることは脂肪酸石鹸が酸性条件下において難溶であるという性質上大変困難であり実現に至っていない。
特開平06−49481号公報 特開2000−204035号公報 特開平2001−19632号公報
本発明は、弱酸性洗浄料が本来持っている「肌への低刺激」という特徴を損なうことなく、泡持ち・泡のコシに優れ、洗い流しやすい液体洗浄料を作ることを目的とする。
本発明は、弱酸性成分であるアミノ酸系界面活性剤とアルカリ性成分である脂肪酸石鹸を添加し、泡立性や洗い流し易さを改善せんとするものであるが、両者を混合して溶解すること及び弱酸性に保つことの難しさを、さらに両性界面活性剤を加えることによって克服して液体状の弱酸性の皮膚用の洗浄料を開発できたものである。本発明の弱酸性は、pH4.5〜7.0が適当である。
本発明は次の構成による。
(1)脂肪酸石鹸、アミノ酸系界面活性剤及び、両性界面活性剤を含有することを特徴とする弱酸性液体皮膚洗浄料。
(2)脂肪酸のアルカリ金属塩を0.5質量%〜9.0質量%未満含有させたことを特徴とする(1)記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
(3)アミノ酸系界面活性剤がN−アシル酸性アミノ酸塩であることを特徴とする(1)又は(2)記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
(4) 脂肪酸石鹸とアミノ酸系界面活性剤の組成比を1:2の質量比とすることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
(5)ココイルイセチオン酸Naを添加したことを特徴とする1〜4のいずれかに記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
(6)モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、およびジステアリン酸ポリエチレングリコールから選ばれる1種または2種以上からなるパール化剤を含有することを特徴とする(1)〜(5)いずれかに記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
1.泡立ちがよく、泡のコシ、泡持ちがよく、洗い流し易い弱酸性液体洗浄料を提供する。
2.高温及び低温でも安定した弱酸性液体洗浄料を提供する。
3.泡立ちの良い肌と同程度の弱酸性の液体洗浄料であって、肌への刺激が少なく、洗い流し易い洗浄料を提供する。
本発明で使用する脂肪酸アルカリ金属塩の脂肪酸部は主たる部分として炭素数8〜22の脂肪酸を使用することができる。好ましくは、主たる部分の炭素数は、10〜20である。炭素数10未満は刺激が強く、炭素数20以上は、泡立が悪い。具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、2−エチルヘキサン酸、ヤシ油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、カリ石鹸、パーム油脂肪酸およびこれらを含む混合脂肪酸を挙げることができる。前記脂肪酸は、飽和および不飽和のいずれでも良く、また分岐脂肪酸でも直鎖脂肪酸でも良い。また、金属塩に関してはカリウム塩および/またはナトリウム塩を使用することが出来る。カリ石鹸素地は脂肪酸石鹸の一種で、ラウリン酸K、ミリスチン酸Kなどを含有し、水溶液はアルカリ性を示す。
本発明の弱酸性液体皮膚洗浄料への脂肪酸アルカリ金属塩の配合量としては、0.5質量%〜9.0質量%未満が好ましいが、より好ましくは、3.0〜7.0質量%である。脂肪酸アルカリ金属塩の配合量が1.0質量%未満では泡立ち、泡持ち、泡質の改善効果が少なく、9.0質量%を超えると液状に設計することが難しい。
本発明で用いるアミノ酸界面活性剤としては、次のものをあげることができる。アミノ酸界面活性剤の一種として、N−アシル酸性アミノ酸塩を用いることができる。N−アシル酸性アミノ酸塩のアミノ酸残基の具体例としては、グルタミン酸、アスパラギン酸、システイン酸、ホモシステイン酸などの酸性アミノ酸残基が挙げられる。これらのアミノ酸は、光学活性体でもラセミ体でもよい。
アシルアミノ酸の塩を構成する塩基成分としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、テトラキス(2−ヒドロキシイソプロピル)エチレンジアミンなどの有機アミン、リジン、オルニチン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸、アンモニア等を挙げることができるが、これらの塩基成分は、2種以上を組み合わせて用いても良い。
アシルアミノ酸塩の、炭素原子数が8〜22であるアシル残基の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、2−エチルヘキサン酸、ヤシ油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂肪酸およびこれらを含む混合脂肪酸から誘導することのできるアシル基を挙げることができる。前記脂肪酸は、飽和および不飽和のいずれでも良く、また分岐脂肪酸でも直鎖脂肪酸でも良い。
また、酸性アミノ酸塩は特に限定はないが、市販されているものを使用することができる。例えば、N−アシルグルタミン酸塩であるアミソフト(味の素株式会社製)を使用することができる。
また、ココイルグルタミン酸Kを用いることもできる。ココイルグルタミン酸Kは、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸Kの別名である。これらのアミノ酸系界面活性剤は、弱酸性成分として、主要な組成分である。
両性界面活性剤としては特に限定はないが、通常のシャンプーや皮膚用洗浄剤などに用いられるベタイン型やイミダゾリン型、アミノカルボン酸型などの両性界面活性剤やアルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩などより1種又は2種以上用いることができる。具体的には、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、スルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン、アミノカルボン酸、アミノプロピオン酸、アルキルアミドスルホベタインやこれらの塩などを挙げることができる。
脂肪酸石鹸とアミノ酸系界面活性剤を混合するに際し、両性界面活性剤は、常温域(5〜40℃)において安定な液状組成物とするために必要な成分である。
パール化剤として次の剤を使用することができる。パール化剤を添加することによって、液体皮膚洗浄料を白色液に調整することができる。
モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、およびジステアリン酸ポリエチレングリコールから選ばれる1種または2種以上からなるパール化剤を使用することができる。
本発明の弱酸性液体皮膚洗浄料は、pH4.5〜7.0の弱酸性領域であり、好ましくはpHが5.6〜7.0で、特に好ましくは、pHが6.0〜6.8である。
本発明組成物には、さらに、目的に応じて次のような調整剤や機能付加剤を添加することができる。植物油のような油脂類、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤、等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
油脂、ロウ類、炭化水素は、洗浄剤のエモリエント成分または泡の微細化を目的として適量配合する場合がある。油脂類として、例えば、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂が上げられる。ロウ類として、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等が挙げられる。炭化水素類として、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸は、泡質を向上させるために、または賦形剤、増粘剤として配合する場合がある。高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。
高級アルコールは賦形剤、増粘剤として配合する場合がある。高級アルコールとして、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤は、洗浄剤には泡立ちの調整剤として通常用いられている。アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、ココイルイセチオン酸塩等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤は、帯電防止や皮膚柔軟化または使用感の改良を目的として洗浄剤に配合される。カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
非イオン界面活性剤は油性成分の可溶化を目的として洗浄剤に配合される。非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
高分子の配合は、液状洗浄剤はある程度の粘度がないと使い勝手が悪いので、増粘のため配合する。あるいは、スクラブ剤として配合する場合がある。高分子として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、デキストリン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。
粉末成分の配合は、洗浄後のすべすべした感触やさっぱりした感触を演出するために配合する場合がある。また、外観を美しく見せるために色素粉末成分を配合する場合もある。粉末成分として、例えば、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。
保湿剤、薬効成分などの配合は、泡質改善や洗浄後の保湿感向上を目的とするものであり、その他薬効成分は洗浄剤の通常の添加剤のひとつである。保湿剤として、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
薬効成分として、例えば、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB類、ピリドキシン塩酸塩等のB類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD、コレカルシフェロール等のビタミンD類、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
さらに、カミツレエキス、パセリエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コメヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
また、通常洗浄料の添加剤として用いられるものをそれぞれの目的に応じて添加できることは言うまでもない。例えば、防腐剤を添加することができ、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。
金属イオン封鎖剤を添加することができ、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
本発明の組成物は、例えば水溶液、乳液、けんだく液等の液剤形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し乳剤、ゲル剤等の高粘度剤型とすることができる。特にこれら剤型の中で、液剤、乳剤、ゲル剤などが適している。
通常、液体皮膚洗浄料において使用される製剤化方法にしたがって、これらの剤型として製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
<実施例>
実施例及び比較例は、表に記載されている処方により、製造し、以下に示す次の試験を行った。
[試験1]温度による安定性試験
試験条件(安定性)

高温
○:40℃ 72時間 で変化なし
△:40℃ 72時間 でやや不均一な状態が確認される
×:40℃ 72時間 で分離が確認される

低温
○:5℃ 72時間 で変化なし
△:5℃ 72時間 で軟クリーム化
×:5℃ 72時間 で流動性なし(ゲル化)
[試験2]泡特性試験(泡のコシ)
試験条件(泡のコシ)
試験装置:卓上泡立器ケンミックスアイコープロKM−600(株式会社愛工舎製作所)
攪拌速度:500rpm(ダイヤル5付近)
攪拌時間:20秒間
サンプル量:50ml(10倍希釈液)
測定方法:泡立て後、透明ポリビーカーにヘラで掻き移す。直径5.0cmの円盤状PP(ポリプロピレン)樹脂を泡の上に乗せる。円盤の重さは円盤の厚みで差をつける。
○:20g以上の円盤が泡上に10秒間留まることができる。
△:10g以上20g未満の円盤が泡上に10秒間留まることができる。
×:泡上に10秒間留まることができる円盤の重さが10g以下。
[試験3]泡特性試験2(泡持ち)
試験条件(泡持ち)
試験装置:卓上泡立器ケンミックスアイコープロKM−600(株式会社愛工舎製作所)
攪拌速度:500rpm(ダイヤル5付近)
攪拌時間:20秒間
サンプル量:50ml(10倍希釈液)
測定方法:泡立て後、透明ポリビーカーにヘラで掻き移す。
評価基準は次のとおりであるが、消泡の経時変化は、初期が大きく、後になると小さいという特徴があるので、5分を第1の基準とし、長期安定性を1時間で判断した。
○:1時間泡の量・形が保たれる
△:5分間泡の量・形が保たれる
×:5分以内に泡の崩壊が始まる
[試験4]洗い流しやすさ試験
試験条件(洗い流しやすさ)
表記載の洗浄剤を1g手に取り、30秒間泡立てながら洗顔を行なう。洗顔後の洗い流しやすさの官能評価試験を行なう。被験者は10名
○:洗い流しやすいと感じた人が8人以上
△:洗い流しやすいと感じた人が5人以上7人以下
×:洗い流しやすいと感じた人が4名以下
[試験5]pH測定
試験条件(pH)
試験装置:HORIBA pHメーター
試験時間:電極挿入3分後の値を読み取る
○:pH4.5〜6.8(弱酸性)
△:pH6.8〜7.2(弱酸性〜中性)
×:pH7.2以上(アルカリ性)
[総合評価]
総合評価
◎:全ての試験項目の評価が○
○:×が無く、△が1つ
△:×が無く、△が2つ以上
×:×が1つ以上含まれる
Figure 2005097190
表1には、実施例1〜8と比較例1〜5を示す。なお、表中の「比」は比較例を、「実」は実施例を示す。以下表2、表3も同じ。
表1に示す成分A「カリ石鹸素地」は脂肪酸石鹸に該当し、成分B「ココイルグルタミン酸K」はアミノ酸系界面活性剤に該当し、成分C「2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン」と「ラウラミドヒドロキシスルホベタイン」は両性界面活性剤に該当し、成分D「ジステアリン酸グリコール」はパール化剤に該当する。1,3−ブチレングリコール(「BG」と略称する)は抗菌成分、ジグリセンは保湿成分、ヒドロキシプロピルメチルセルロースは増粘成分である。この表記は、表2,表3も同じである。なお、表2、3中、成分E「ココイルイセチオン酸Na」は、泡のコシを高める剤である。
比較例1〜3と各実施例との比較によれば、A、B、Cの3成分が必須であることがわかる。
比較例3は、従来の液体弱酸性石鹸に相当するものである。この例では、高温安定性、泡のコシ、泡持ち、洗い流し易さの各評価項目が不良となっている。また、比較例2は従来の脂肪酸石鹸に相当するものである。この例では、比較例3に比べて、各項目で上回るデータが得られ、泡の質が良いことが解るが、当然、アルカリ性なので、皮膚に対する刺激は強いものである。実施例1は、A成分が0.5質量%、B成分が1質量%であるにも関わらず、比較例3に比べて高温安定性、泡のコシ、洗い流し易さが改善され、pHは弱酸性を保つものが実現されている。A成分が3質量%となった実施例3において、泡の質が脂肪酸石鹸並みとなることが解る。
A:Bは1:2を基本とする。この比率において、Aが0.5〜9質量%が適当な範囲である。Aが9質量%以上の場合は、固形化してしまい液状化できない(比較例4参照)。C(両性界面活性剤)の量が多すぎても固形化して液状化できない。 比較例5によれば、(C1とC2の合計)21質量%以上では、固形化してしまう。
特にAが3〜7質量%であって、Bがその2倍の配合比で優れたデータが得られている。また、Cは10.5〜12.6質量%が良い。特に泡のコシに着目すると、Aが3〜7質量%でBが6〜14質量%、Cが10.5〜12.6質量%において20〜22gと、他の実施例や比較例よりも格段に高い数値が示されている。
泡持ちの評価項目に着目すると、実施例1,2では、比較例3(従来の弱酸性石鹸)より優れ、比較例2(従来の脂肪酸石鹸)と同程度の5分間以上十分な泡の量と形状を保つことができる。さらに、実施例3〜6及び8においては、1時間以上に渡って十分な泡の量と形状を保つことが示されている。
Figure 2005097190
表2は、両性界面活性剤による温度に対する安定性を確認するための試験例である。
この表のデータから成分C1 「2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン」と成分C2「ラウラミドヒドロキシスルホベダイン」の合計が、7.5〜8.5質量%では高温あるいは低温のどちらかで成分の分離が認められ不良なデータとなっている。9.0〜12.6質量%では、やや不安定な状況もあるが、液状を保つことができ、特に10〜12.6質量%では、低温から高温まで安定して良好な液状を保つ数値が得られている。
Figure 2005097190
表3は、ココイルイセチオン酸Na(成分E)の特徴を確認するための試験である。
表1に示した試験例と比較すると泡のコシの数値が上昇していることがわかる。上昇程度は、実施例3と実施例14の対比では、4ポイント20%、実施例4と実施例16の対比では6ポイント30%の上昇を示している。
比較例1〜3と比較例8〜10の対比によれば、比較例3と比較例10のデータが8ポイントで同じであり、Eの添加による差異は認められないのに対し、比較例1,2と比較例8,9との対比では、2ポイントと9ポイントの差が認められ、特に、A成分との組み合わせにおいて顕著な上昇である。
したがって、成分Eは、特に成分Aとの組み合わせで泡のコシの顕著な作用効果を発揮するものである。
表1、2、3に示されたデータによって、泡の質及び使用感が格段に向上した皮膚用の液状の弱酸性石鹸が実現できたことがわかる。

Claims (6)

  1. 脂肪酸石鹸、アミノ酸系界面活性剤及び、両性界面活性剤を含有することを特徴とする弱酸性液体皮膚洗浄料。
  2. 脂肪酸のアルカリ金属塩を0.5質量%〜9.0質量%未満含有させたことを特徴とする請求項1記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
  3. アミノ酸系界面活性剤がN−アシル酸性アミノ酸塩であることを特徴とする請求項1又は2記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
  4. 脂肪酸石鹸とアミノ酸系界面活性剤の組成比を1:2の質量比とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
  5. ココイルイセチオン酸Naを添加したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の弱酸性液体洗浄料。
  6. モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、およびジステアリン酸ポリエチレングリコールから選ばれる1種または2種以上からなるパール化剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の弱酸性液体皮膚洗浄料。
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JP7361368B2 (ja) 2019-09-02 2023-10-16 株式会社アリミノ 毛髪洗浄剤、毛髪化粧料セット、シャンプー・トリートメント処理方法、および酸・熱トリートメント処理方法

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